2024年8月31日土曜日

8月の総括

 今日で8月も終わり、夏休みが終わる生徒さんも多いだろう。きっと予定が大幅に狂ってしまった人が多いと想像している。それも盆過ぎから始まった台風騒ぎ、よくも長期間にわたり大量の雨をもたらしたものだ。もう山歩きはやめているので良いようなものだが、昔夏山で遭遇した大雨は大抵は一晩予定を延長すれば何とかなった。しかし今年の夏山はそれでは済まなかっただろう。逆に言えば凄すぎて遭難報道が少なかったかもしれぬ。

もともと8月の予定は4件しかなかったが、1件は雨でキャンセル。墓参りにも行かず、何をしたか分からない月だった。このように怠惰な日が続くと本当に老け込んでゆく、困ったものだ。予定行事の一つ、健康診断の結果が先日届いた。自分で見る限り平年と比べて大きく劣化している個所は無いように見える。何れにせよ台風騒ぎが収まりそうな来週あたり掛かりつけ医まで行って、ご高説を拝聴することにしたい。

今月はテレビで観たのは専らゲーリー・クーパーにジョン・ウェインの古い西部劇。来月は日本もアメリカも選挙戦の花、テレビ討論会が行われる。これを楽しみにしよう。最後に、一昨日の木曜日のこと、いつものように昼食を紀尾井町のレストランで摂るべく家を出た。本来10時過ぎに家を出ればよかったのだが、何をどう間違えたか9時過ぎに家を出てしまい、池袋から乗る電車が何時も11:07の筈が、何故か05分に来てしまった。不思議な気がしたが、店に着くと未だ開店1時間前。それでも店に入れてくれたので助かった。

しかし、時計の見方すらこの調子だからボケも相当に進んだと思わざるを得ない。

2024年8月30日金曜日

来る総選挙

 昨日、立憲民主党の代表選挙に野田佳彦元首相が立候補宣言をした。高野孟氏に言わせると「野田氏は過去に重い罪を犯しているので、再び表舞台に立ってはいけない。」と厳しく非難してる。確かに野田氏が安倍氏の挑発に乗って、民主党政権を崩壊に導いたことは事実だ。それはご本人が一番よく分かっているだろう。高野氏が言うように、その後は表から姿を消すのもあるかもしれぬ。

しかし昨日出演したテレビ番組「深層NEWS」を観て、野党の一角に彼がいるのも意味があるように思った。刷新感から程遠い野田氏と一緒に出演していたのが当選1回の吉田晴美議員。この人は野田氏とは真逆の新鮮さがあった。知らなかったが、彼女は前回の総選挙で石原伸晃氏を落選に追い込んだらしい。未だ立候補できるかどうか、即ち推薦人の確保が出来るかどうか疑問があるようだが、エネルギーを感じることが出来た。只、立民は議員が136人しかいないらしいので、自民のように候補者乱立は事実上不可能だろうし、党のイメージを逆に損ないかねない。

自民党の総裁選と立民の代表選、その結果を受けて次の総選挙。結果がどう出るかは素人の小生には予想できない。一時はもう投票するのをやめようと思った時期もあった。しかしよく考えると、呆けてはいても1票の意味は大きい。年内には行われる可能性が高いし、来年でも構わない。今度の総選挙にも投票だけはしようと思い直した。

2024年8月29日木曜日

お利口さん

 台風の影響があったりして昼前から紀尾井町のレストランに行って、飯は飯で美味かったが、何よりも今日発売の週刊文春をゆっくり読むことが出来た。これが何よりの収穫だった1日と言える。冒頭の特集記事が秀逸「自民総裁選 11人の精密検査」これを読む限り誰一人まともな人間がいないように思えてくる。政治家が家業か、稼業か知らぬが、全員お金の苦労は知らぬし、学歴も立派なものだ。選挙も落選の苦労を知っている人間もごく僅か。

今どき、義務教育だけで政治家になるなんてことはありえない。兎に角、今の世の中お利口さんだらけ。馬鹿な俺が嘆いても仕方ないが、金さえあれば何とかなると考える経済界の偉いさんと政治家。彼らは常に大勢の秘書を従えている。彼らが実質的には官僚やマスコミを動かしている筈だが、秘書は殆ど表に出てこない。

彼報道はにも大きな問題がある。らが追及すべきは何だろう?今の日本がとても右寄りになっていること、貧富の格差が拡大してることの本質的議論を敢えて避けてるように見えるのは僻目だろうか?所詮彼等もお利口さんの集団かもしれぬ。

2024年8月28日水曜日

台風10号

 毎晩のように変な夢を見るので、目覚めてもどこからどこまでが夢か、現実か混乱してしまうことがある。昨夜が正にこれで、寝入りばなに近い時間で地震があったような気がしていた。それと真夜中に物凄い土砂降り。地震はすぐ止んだので記憶に残る程ではなかった。しかし土砂降りの音はかなり鮮明だったので、目覚めて外に出てみて、太陽のまぶしさと青空の奇麗さが嘘のように思われた。

と言うことは、ずっと騒がれている台風10号がやっと本州に近づいてくれたかとの期待が裏切られた思いだからだ。10号は少なくても先週土曜日あたりから騒ぎになって、テレビは全国的に朝から晩まで警戒を呼びかけ続けている。勝手な思いではあるが、台風は列島に近づくと偏西風に乗ってスピードが上がると考えていたが、これも予想が外れた。しかし、どこかで大きな被害が発生との報道も未だない。自然現象に文句を言っても始まらぬが、「思わせぶりはいい加減にしろ!」と怒鳴りたくなる気分。

それでも天気の悪化を勝手に予想して、昼前から外出。雨が降ったら有楽町から丸の内界隈を歩くつもりで出掛けて2時半に帰宅。そこでパソコンを開くと、今朝中心気圧が940へクストパスカル以下だった10号の中心気圧が1011ヘクトパスカルと随分落ち着いてきてい模様。何だか狐に騙されているような気分。種も仕掛けも分からないが、天気が落ち着くのは大歓迎。先述の「いい加減にしろ!」は取り消す必要がありそうだ。「ゴメンね」

地球の表面は大きな水の塊、そこを酸素を含む空気が取り巻き、その酸素を吸って我々が生かされていると昔教わった。台風は未だ速度を上げている様子は無いが、大分様相が変わってきている。本州のどこかに上陸する可能性も残っているとのことだが、お手柔らかに願いたい。

2024年8月27日火曜日

欲張り爺

 昔、映画館に頻繁に通った時期がある。映画館でよく観たコマーシャルで「お楽しみはこれからだ」なるセリフだけが印象深い。何のCMかも忘れたが84歳も半ばに達した今、換言すれば残り少なくなった人生だからだろうか。妙に思い出してしまう。老人を励ますセリフとしては秀逸だ。老人の人生にはお楽しみがたくさんあった人もいれば、そうでなかった人もいるだろう。それは別にして、これからを楽しんでね。と言われれば誰も悪い気はしない。このコピーライター(CM作家)は電通賞(現存してるかどうかは知らない)に値する。

地震雷高温大雨台風と碌でもないことが続くが、明けない夜は無いの譬えで、もう少し辛抱して「おたのしみ」を待ちたいと思っている。歳を取り過ぎて「舌切り雀」の童話も忘れたみたいだ。

2024年8月26日月曜日

世論調査

 ある意味で世界的傾向だと思うが、世論調査が大流行りだ。この調査は本来調査理論に基づき行われるもので、一定の調査対象に対して理論に基づくサンプリング(標本抽出)をして、そのサンプルを調べた結果を全体に当てはめるのが基本。従ってAなる新聞社の読者が対象であれば、Bなる新聞社の読者調査とは大分異なる結果になるのが当たり前。何故冒頭にこんな話題を持ってきたかだ。実は大学を卒業して最初に就職したのが小さな広告代理店。「家の光」と言う農協(現在のJA)の機関誌を発行していた出版機関の専属だったので、顧客は総て農業関係だけ。

その中で有力な農機具メーカーの依頼で請け負った農村調査なる仕事が、仕事始めとも言える。大学では社会調査など全く勉強してこなかったので、慌てて当時その方面では有名だった一橋大学の南博先生に教えを受けた記憶がある。その記憶の一部が脳に残っていた訳だ。続いて記憶をたどってみよう。調査の目的が出てくる。これは仮説の証明だ。例えば「現代人は自民党を支持している」でも良い。この仮説を証明するために、日本社会をどのように層化し、どのようにサンプリングすべきか。これだけでも相当な理論が必要で膨大な時間を要する筈だ。

言ってみれば労力並びにコストが掛かり過ぎるので、A新聞社の都内の読者に限っても良いだろうし、特定の選挙区の住民に限っても面白い。何れにしても、科学的には社会調査は一定の仮説があって初めて成立するものだから、テレビ画面に3行か4行纏められた結果はどれも信用すべきではない。世界で流行の選挙の当落予想も少し邪道だし、自分自身の判断力を信じてれば良いだけのことで、他人なんかどうでもいいではないか。

2024年8月25日日曜日

寝て曜日

 アメリカで大統領選挙の構図が固まり、日本も政治の構図が変わるか変らぬか分からないが重大な選挙が1カ月後くらいにあり、それが固まってやっと我々国民に信が問われることになるのだろう。何れも結果が分かるのは年末近くと言うことになる。要するに今年は気候も不安定だったが、政治的な意味でも先が見えない不安定な年に終始しそうだ。日本ばかりではない、アメリカの政権も同じで、影響を受ける世界全体が落ち着かず、先が見えにくい。

年が明ければ世界を覆ている霧が晴れると決まったものでもないが、兎に角今しばらくは様子を窺うしかないだろう。少なくとも日本の政治リーダーが交代することだけは確かだ。それが自分に吉と出るかどうかは分からない。当たり前だのクラッカー、年金暮らしの独居老人は世の中どう変わろうと社会のお荷物。極端に困窮しないよう面度見ては頂けるだろう。ジタバタせずに毎日を過ごすことが大事だ。今週残されているのは町内費の納付や氏神様と赤い羽根募金への寄付くらいかな。

来年納付すべき公的金額は既に4分の1まで確定している。以降どうなるかは今後の問題だが、今年と比べて大差ないだろう。総てお上の指示通り生きていくだけだ。何をとっても他人任せの人生だが、他に選択肢が無いから困ったものだ。更に今週は台風の接近もある。我が家の周辺に立派な家が取り囲む形で建築中だから、安心してやり過ごしたい。今日は日曜日ならぬ寝て曜日で過ごしている。

2024年8月24日土曜日

フェアプレー

 元日から大地震があったせいか、今年は自然災害が異常に多く感じる。8月は異常な高温と台風で山や海のレジャーも堪能できなかった人が多いだろう。更に自然災害とは言えぬが、個人的問題で、目の前に広がっていた300坪ほどの空地に建売住宅建築6棟が始まり、終日騒音被害が続き、昨日をもって我が家の南面空間は何立方と言うべきか、首都圏の日本側航空管制区域ではないが、相当縮小された。しかしこの空間はもともと我が家には何の権利も無いのだから、悔しくとも文句は言えない。

むしろ新築の住宅が北面に向かって傾斜をつけてくれていることに感謝しよう。2階から見る景色は変るが、視線を高くすれば空間感覚はそんなに変わらないかもしれぬ。どんな人がどこから移り住んで来るか知れないが、敷地が接する以上は仲良くするにしくはあるまい。今どき豊島区で約100坪の戸建ての1軒を購入する人はどんな人だろう?昨日テレビで観たマンハッタンの不動産屋が言っていた。「現在ニューヨーク・マンハッタンで高級マンションを購入するのは殆ど中国人です。」

経済が落ち込み人口も減少傾向で、空き家が500万戸以上あるとされる東京では同じ現象が起きるとはチト考えにくい気もする。更には地震などの自然災害リスクもあるし。ま、どうでもいいことだ。

閑話休題:高校の同期生に面白い趣味を持つ友人がいる。甲子園が始まると長野から2週間以上の泊りがけで出掛け、全試合を観戦するのだそうだ。そのために毎年ネット裏にある特別の席を購入する伝手もあるようだ。少し理解し難いが彼にとっては生き甲斐の一つらしい。今年から高野連も暑さ対策を取り入れたので、彼も途中で宿に帰り一息つけたかどうか、11月には同期会があるので聞いてみたい。プロ野球のファンには熱狂的ファンもいるだろうが、アマチュアの高校野球だ。しかも出場校は毎年変わる。どうしてだろう?

また先日熱戦の末優勝した京都国際は野球部員も少ないし、韓国系の高校と言う意味でもユニークだ。優勝の秘密がどこにあったかも是非聞いてみたい。今日自民党総裁選に出馬表明した石破茂氏は「ルールを守る自民党を確立する」と語ったそうだ。これまではどうだったのか気になった。

2024年8月23日金曜日

岸田氏の後任

 自民党総裁選が報道を賑わしている。そもそも政権与党自民党が国民の信を失い、党首が次期総裁選からの撤退を表明したから起こった社会現象だ。そこにマスコミが悪乗りして、候補者を11人も仕立て上げた。仕立てられた候補者で立候補を宣言したのは小林鷹之氏一人だけ。この人についてはつい最近報道で知ったばかりで何も知らないに等しい。たまたま昨日、昼飯を食った紀尾井町のレストランで読んだ週刊文春最新号に、小泉進次郎氏と並んで取り上げられていたので読んだばかり。スキャンダル記事が売りの週刊誌のことだから余り好意的には書かれたいなかった気がする。

平たく言えば、若手議員の中で評判が良い元財務官僚の優秀な人物と言った紹介で、小泉氏に比べれば益しだろう的な書き方だったような気がする。ところが帰宅して夜観たテレビ番組BS/NTV「深層NEWS」が、何と1時間ぶち抜きの小林氏の特集番組。これには少しびっくりしたが、小林氏の立候補宣言を岸田首相が激怒した意味が分かるような気がする。岸田内閣でも経済安全保障担当、若くて有能だから要職を任せたつもりだろう。岸田氏からすれば飼い犬に等しい思いだろう。

しかし早稲田大学出身で学生時代は野球をしていた以外取柄を見つけにくい岸田氏と比べればピカピカのキャリア。それが突然後釜の候補として名乗りを上げ、気が付いて目を凝らせば多数の賛同者を従えている。譬えは悪いかもしれぬが、本能寺で就寝中に中国に向かわせたつもりの明智光秀の軍勢から夜襲された織田信長の心境に近かったかもしれぬ。しかし飼い犬たちに「好きに闘え!」と命じたのは自分。政治家の引き際は難しいものだ。

アメリカの政権交代に目を奪われて日本の政権交代をあまり注目してなかった。野党はどうにもならぬが、右寄り与党ではあるが、石破氏は右か左かがはっきりしない。比べて小林氏は明確な右。彼が勝てるかどうかは分からぬが、何れは総理になるかもしれぬ。


2024年8月22日木曜日

明るさに着目

 昨日はセコイ話に終始したが、生活を直撃している物価問題については言いたいことがもっとある。しかしこの問題はどこまで行っても所詮は引かれ者の小唄で救いようが無い。この辺で頭を切り替え、気持ちが明るくなることをやはり書くべきと思って考えてみた。一見つまらぬ日本にも見えるが、現代にも偉大な人間は沢山いる。筆頭に挙げるべきはアメリカでも大人気のプロ野球選手大谷翔平氏を初めとする多くのアスリートたち、もちろん先日のパリ・オリンピックで活躍して初めて知った人も多い。

他には将棋界のスター藤井壮太氏なんかもいるし、囲碁界にも世界に通用しているスター選手や目指す若手も多い。もちろん学芸の世界にも多くの有為の若者或いは少し年寄りが居ることは間違いない。一昨日もテレビで観て感心したが、京都精華大学デザイン学部を卒業してイラストレーターを目指すも、日本で芽が出ず。単身イラストの本場イタリアボローニャに乗り込み、自らの売りこみに成功。現在世界で活躍するようになった絵本作家・刀根里衣さん等々、これまで知らず最近知って明るい気持ちにもなった人も多い。

更に言えば、大分昔のことにはなるが、亡くなった人も挙げたい。前提に言いたいのは安倍元首相のこと。氏は不慮の事故で亡くなってすぐ、現首相岸田氏によって国葬で葬られた。このことで、安倍氏の周辺で渦巻いていた怪しい噂、即ち彼の打ち出した政策の多くが失敗であり、未だに清算されていないこと。凶弾が来た真相(犯人とされた山上某の単独犯かどうかさえ大分怪しい)が総て覆い隠されてしまった。故に国民の多くは安倍氏に対し心から服喪する気持ちは極めて薄いと思う。

このことと真逆に、他国の死であった日本人でありながら駐留していた外国で国葬を受けた日本人を何人の日本人が知るだろうか?知りえた限りで三人いるが、その中の代表的な人物が1934年オランダ首都ハーグで国葬をもって弔われた安達峯一郎氏(外交官)。当時ハーグに本部が置かれていた国際連盟常設の国際司法裁判所の所長を務め、国際平和への貢献が高く評価されたのである。因みに現在も国連機構に国際司法裁判所はあり、所在地もオランダ・ハーグになっている。同じくハーグにあるとされ、日本人の赤根智子氏が所長で評判になっている国際刑事裁判所との違いを調べることが出来なかったことをお詫びしたい。

2024年8月21日水曜日

セコイ話

 体調が悪くて日中に歩くこともままならないので、いきおい乗りつけないバスに乗る機会が増えている。乗り込んでから観察していると殆どの高齢者は乗車時にドライバーにパスを見せている。従って1停車区間で下車するのも平気だ。ある意味羨ましい。だったら俺もと言う気にならず、身体の回復を待つのが我ながら可愛くない。回復しなかったらどうするか?7日分処方してもらったアレルギーの薬は未だ4日分残っているから、終わってから考える。

まともに歩けないと言うことはまともに考えも纏まらないと同じ事。今日は思い切りせこい話に終始するつもり。家計簿をつける習慣が無いので分からないが、盆明けから交通費支出が増えていることは間違いないが、これに関する責任は殆どこちらにあるから文句は言えない。文句をつけたいのは外食費の高騰。特に目立つのはつい最近まで500円以下で食えた安い牛丼屋、カレーライス屋、そば屋の類。もうワンコインは夢のまた夢で、マゴマゴすると千円突破も近い将来あるのではないかと思われる。

昨日の夕方、池袋東武デパート地下のカレーショップ・サンマルコでハヤシライスを食った。多分昨今のことだから700円くらいかな思ったが、豈図らんや890円。少なくても1ヵ月に1回か2回は来ているので、想像との違いに大分驚いた。牛丼は千川駅のすぐそばにある松屋が行きつけだが、ここも値上がりが激しい。ここはそれでも工夫があって、主食の丼は抑えて、今のところは副菜でカバーしている。しかし今年の米不足では主食の値上がりはもう間もなくだろう。

最後のキメは昨日夕方来た切手が無いチラシ。と思って捨てる前にひょいと読んでびっくり。ポスティンで放り込まれたチラシではなくて歴然たる葉書だった可能性が高い。片面の左上に小さなJPマークがあり、横に郵便局と記されている。そして中央揃いで3行「2024年 10月1日(火)から 郵便料金が変わります。」赤、墨、黄3色使って定型郵便は84円から110円(重量区分は廃止)に、葉書は63円から85円に。特筆大書されている。

詳細は省くが、62円や63円や84円の切手も大分引き出しに、書棚には古いレターパックもどっさり眠っている。今後も生きている限りは郵便のお世話になることは多いだろう。しかし何となく心が重くなるニュースだ。

2024年8月20日火曜日

私意私欲の困り者

昨夜の雷雨はある意味で恵みの雨でもあったが、凄まじかった。我が家の衛星放送用アンテナは極めて脆弱で、7時過ぎから受信不能となってしまった。よってこれ幸いとばかり8時前からアレルギー防止の薬(ピラノア錠20mg)を飲んで寝てしまったものだ。嵐が収まった今朝は衛星放送を受信できているのでひとまず安心しているところ。むしろ問題は上述の薬がそんなに効いていないことにある。寝てる間はぐっすり休めたようだが、今朝になるとまた鼻水が止まらず苦労している。

閑話休題:昨日来報道を賑わしている自民党総裁選挙について思うのだが、やはり一番悪いのは岸田首相だろう。14日の次期総裁選不出馬宣言にしても、今日までの身の処し方にしても万事無責任に過ぎる。翌日の戦没者慰霊祭によくもノコノコと出てこれたものだ。氏の在任中のことは多くの評論家が指摘する通り、何一つ褒められるようなことはしていない。すべてが思い付きで言ってみたまでのこと。総理大臣の仕事を突き詰めて考えれば、国民に対して如何ほどの税を課し、集めた税金をどう使うかに尽きると思う。

この際勿論私意私欲が絡んではならぬし、国に損害を与えてもいけない。簡単なようで結構難しい役目とも言える。在任中に起きた不祥事の責任を取るなそれらしく、適切な時期を選んで跡を濁すことなくスッパリやめるのが筋とも言える。皮肉な言い方をすれば、岸田氏は首相として仕事らしいことをなにもしてないので、国を混乱させるこんな道、即ち辞める宣言しか選べなかったのかもしれぬ。しかし岸田氏のこ狡いのはその作戦がある意味で成功して、マスコミの注目点がが総裁選挙に変ってしまったことにある。

その意味でアメリカの現大統領バイデン氏に似てるとも思う。彼の場合はそれでも後継者をハリス氏一人に絞り、自分の実績を継続させる目途をつけている。それが成功するか否かは競争相手がいるから別問題。比較するに日本は混乱の極みで、岸田氏にはそれを収拾する意思も能力も無い。にも拘らず来月25日国連総会への出席を画策と来れば、私意私欲そのもの、何をか況やだ。 

2024年8月19日月曜日

熱中症アラート

テレビがしきりに「お年寄りは家の中で涼しくお過ごしください。」と言うものだから、外出から帰宅すると冷水でシャワーの後、エアコンをつけ、涼しくしていたらどうも夏風邪をひいてしまったようで鼻水が止まらなくなってしまった。昼前に先日健康診断で行ったばかりの掛かりつけ医まで行って風邪薬を処方してもらうことにした。医者の方も万が一のコロナを心配してるのだろう、満員に近い待合室から少し離れた場所で待つように言われた。

家で体温は計って36.4度と申告したが医院で再度検温、小生には少し高いが相変わらず36度台。顔馴染みの看護師が「アレルギーじゃないの」と耳元で囁いた。それを聞いて「そうか、少し歩き過ぎたかなと思い始めた。診察室に呼びこまれ最初は血圧測定、上が110で下が62だから何かのアレルギーと思わざるを得ないのだろう。そこでこちらから「過ぎたるは尚及ばざるが如し」で、今月日中に毎日約2時間歩き続けていました。」と告白。医師も看護師も「歳を考えればそれは無理だ。暫く休んでください。」とアレルギーの薬を処方してもらった。薬が効くかどうかはまだ不明、何でも就寝前に飲む薬だ。でもコロナの懸念が晴れたので一安心。

ところで日本やアメリカは選挙戦真っただ中。アメリカはトランプ氏もハリス氏もついに減税を言い始めた。イギリスの政権交代も減税を掲げた労働党が勝利したが、数か月も経たないうちに雲行きがおかしい。国民に対して甘いこと言っても行うのは難しいのだろう。翻って日本の自民党総裁選挙は気楽なものだ。「自民党を変えます。」と言っていりゃ良いのだから。 

2024年8月18日日曜日

夢二題

夢にも見たくないものに、魑魅魍魎なる言葉がある。これからも殆ど使う機会が無いだろうから三省堂の新国語中辞典(昭和42年版)を開いて見た。あまり使われない言葉のようで簡単にしか解説していない。「山中の怪物と水中の精の意」種々の妖怪。ただそれだけ。ネットの4字熟語には少し詳しく「いろいろな種類の妖怪や化け物。また比喩的に、表にはっきりと姿は現さないが、私利私欲のために暗躍する者のたとえ。」思いついたのは自民党の総裁選挙関連報道からである。

総裁選と来れば何よりも推薦人集めが必要。もともと仲間から総裁を出すために派閥の存在意義があった筈だ。これが現在無くなっていることになっているが、総務省に派閥の解散届が出ているのはメンバーが5人とかの旧森山派だけとのこと。また総裁選離脱を宣言している岸田氏自身が来月25日から行われる国連総会に出席するなんて噂もあるようだ。ボケ老人がどうほざいたところでどうにもならぬが、政治と言うものは無責任な連中で運ばれるものだ。

それを監視するのもマスコミの役目だと思うが、こちらもあまり当てにはならない。政界に巣くう連中からすれば「素人はぐちゃぐちゃ言わず、黙ってみていろ。」かもしれぬ。言われればその通りだろう。種も仕掛けも分からないのだからあれこれ言っても仕方ない。

代わりに昨日観たテレビ番組を紹介したい。「鉄道王国物語9 新幹線スペシャル」本放送は8月10日だったようで、昨日はBSでの再放送。故にすぐには再々放送は無さそうだ。しかしパソコン等では観る方法がたくさんあるので視聴をお薦めしたい。気分が明るくなるのは必定。新幹線が世界中から賞賛を浴び各国に進出できている訳が非常に分かりやすかった。現在の総延長は失念したが、地上から地中に潜り海中を横切って日本中に発達している。

しかも安全そのもの。その鉄道のシステムは、ここで簡単に説明できるほど単純ではない。テレビでは勿論公開されない部分も沢山あった。故に視聴者である年寄りにさえ夢が広がる。JRが目指しているのは完全自動化システム。2028年か2030年頃には目途をつけたいらしい。年寄りが他界しようと更なる発展を祈りたい。 

2024年8月17日土曜日

難問「経済」

 昨日は台風の影響もあって終日雨模様だったので、歩行数が普段の半分5千歩がやっとだった。今日は朝から晴天、危険なくらい気温が上がると言われている。昼飯で近くの蕎麦屋まで往復三千五百歩ほど歩いたが、もう汗がしっかり出て頭も大分すっきりした。後は夕方池袋往復すれば一日1万歩目標は十分達成出来るはずだ。それはいいが、ブログのネタが見つからない。昨日から雑誌をパラパラ読んだりして考えているが、日本のことはつまらないし、世界のことは難しすぎる。

何れにしても経済がキーワードになりそうに思うが、これがまた難しくて手がかりを何に求めていいか分からない。日本にも数多いる学者や政治家の中で経済が本当に分かっている人がどれ程いるのか。そこそこ居れば、日本経済がこれほど落ち込まずに済んだのでは?なんて無責任なことを考えたりしている。ではアメリカの経済はどうなんだろう?昨日読んだ本か、ネットの中で誰かが言っていた。「アメリカの経済も第二次世界大戦終了期の1945年がピークで、GDFも世界の50%近いシェアーだったが、現在は20%を少し下回っているらしい。

その上ドル紙幣を刷り続けて世界にばら撒いているので、非常に危険があるとのこと。日本の借金(税収以上に大型な予算を組む)体質は何となく分かる気もするが、このアメリカの話は分かり難い。しかし世界が政治的に分断され、非米国側がドル以外の通貨での貿易を促進しつつあることは何となく分かる。ひょっとするとこれがアメリカの悩みの一つかもしれぬ。アメリカは政治的に対立する国に対して経済制裁をするのが得意技。

バイデン大統領はロシアのウクライナ侵攻に対し早速これを発動。「ロシアもこれで疲弊して数か月で音を上げる。」と言ったらしい。日本も喜んでその意に従った。しかし3年近く経った現在ロシアは未だ音を上げていない。むしろ日本の方が音を上げたいくらいだろう。他方でロシアは中国と連携しながらBRICSを5ヶ国から10ヶ国に拡大した。これが経済的に何を意味するか知らぬが、アメリカとしては面白くないかもしれぬ。兎に角分からないことだらけだが、新しい資本主義を提唱した岸田首相は近々身を引かれるとのこと。後継者はロシアへの経済制裁も良いが、運営を間違わないよう願いたい。

2024年8月16日金曜日

終戦の日

 記念日と言うのが適切かどうか少し疑問も感じるが、昨日は79年前のラジオから途切れれがちに聞こえてくる天皇の言葉で、多くの国民が戦争の終わりを実感した日であることは確かだ。小生は未だ5歳の子供、誰も通らず、何も聞こえない門外の道路で一人遊んでいた。昼だから帰っておいでと誰かに呼ばれると、座敷にあったラジオの前で祖母や母や叔母たちが座って涙を拭いていたような気がする。何故か叔父たちの姿を思い出せないので、男性はいなかったのだろう。毎年同じ光景を思い浮かべるが、年ごとに光景が少しずつ異なってくる。記憶なんていい加減なものだ。敢えて付け加えると母に「すると、僕たちは捕虜になるの?」と聞いたような気がする。母は「そんな事は無いから心配しないで。」と慰めてくれた記憶も蘇ってきた。

昨日も午後は雨になるかと勝手に思って昼飯を含む買い物を早めに済ませて帰宅し、12時10分前から武道館から中継された戦没者慰霊祭を最初から衆議院議長挨拶の直前まで丁寧に視聴した。一般には、先の大戦での戦没者は310万人と言われるが、日本は明治以来外国と戦争をし続けてきた。直接の死因は敵の銃弾であっても、この間、徴兵と言う制度で軍人に仕立てて戦地に送られ、殺され続けてきた兵の数は何人だろう?この310万なる数字は如何なる根拠に基づくかはっきりしない。昭和20年の事件として有名な広島と長崎の原爆被害、遡って3月から大規模になった空襲被害者。3月10日だけでも一晩に10万人と言われ、当時墨田川近くに住んでいた先輩の話では「翌日永代橋付近から見たら、川面は死人でいっぱいだった。」

そんな話を聞くにつけ、今でも戦争被害者の人数は過去であれ、現在進行形であれ、俄には信じがたいものがある。やはり犠牲者を追悼するには一人一人の墓碑が必要だ。その意味で平成7年に完成した沖縄の「平和の礎」の建設理念が正解だろう。

昨日は夕方になっても雨にならなかったので、夕飯を食いにまた外出した。その帰り道、何時も前を通ている小さな消防署で日章旗に出会った。半旗にはなっていないが、旗竿に黒いリボンが巻かれている。これには少し感心した。日本人は不思議なくらい国旗を掲げない。今日くらいは国中の公的機関がこのように国旗を掲揚すれば、国民が日本国を思う心が少しは養われるかもしれない。

2024年8月15日木曜日

マスコミとジャーナリスト

 お盆も今日で終わり、我が家に帰ってこられた先人達も安んじて天国に戻られる。有名ではあっても詠み人知らずとされている俳句「8月は6日(むいか)9日(ここのか)と15日(じゅうごにち)」のことを初めて知った。本当に素晴らしい句だと思う。マスコミ特にテレビの司会者は小難しい話は遠ざけてこの3日に十分思いをして貰いたい。戦後生まれの若者がこの日を知らないのは考えれば当たり前。そのことを非難したりするのはやめて、自分が何をすべきか考えることの方が先だろう。

昨日BS/TBS「報道1930」を観てつくづく思った。ゲストコメンテーターは作家の保阪正康氏と毎日新聞社主筆の前田浩智氏。メインテーマが『昭和を総括しない日本 今は「新しい戦前」か?』何となく会話がかみ合わないのは司会の松原耕二氏と番組レギュラーの堤伸介氏(新潮社編集局で松本清張氏や国際関係をを担当したかなりのインテリ)だが戦争に関する知識はどうしてもゲストには及ばない。とは言っても堤氏は、父上が戦争でかなり苦労されて帰国し、経験を語っているので、小生より若いが、とても及ばない深い知識があって勉強されていると感心した。

戦前を知らない人間同士が<新しい戦前>なんて言っても、小生もそうだが戦前を知らないのだから話にならない。うまい具合に岸田首相の総裁選不出馬宣言があったので、この部分だけは噛み合っていたように思う。

昨年のお盆8月13日は「信濃毎日新聞」の記者桐生悠々(本名 政次)氏と早稲田大学を出てジャーナリストとして活躍、戦後首相にまでなりながら病を得て亡くなってしまった石橋湛山氏について書いている。保坂氏も石橋氏については語っていたが、昔も今も本物のジャーナリストはそう簡単には生まれてこない。

2024年8月14日水曜日

因果応報

昔はお盆の最中に台風が3つも日本を直撃なんて事は少なかったと思うが、今年はやはり異常気象のようだ。こちらも墓参りにも行かず東京に居続け横着を重ねているから、これも異常かもしれぬ。明日はいよいよの終戦の日、日本中が一種独特の雰囲気になるのだろう。明治の初めから外国と事を構え続けてきた日本の歴史の中で、後半の79年間戦争しなかったことは褒められていいかもしれぬ。

現在は政治家の頭が少し変わってきたようで、何となくきな臭い方へ国が引っ張られている感じがある。願わくば自動ブレーキのようなものが働いてほしものだ。しかしこれは呆けている老人の願い。世界全体で国家が増えてバランスが悪くなってきてるので何が起きても不思議は無い。国際連合なんて機関も頑張っているが、各国が火遊びしてるようなものだから何が起きるか知れたものじゃない。盆だから言う訳でもないが、総ては「因果応報」。悪い結果に遭遇したら自分が間違っていたと思った方が良いかもしれぬ。

2024年8月13日火曜日

先人への思い

 同年代の人でも先の大戦の思い出は様々だと思う。小生にとっては昭和22年2月、終戦の20年8月から消息が分からなかった父が帰国したことで初めて戦争が終わったようなものだ。当時母と私たち兄弟4人は、長野市から少し離れた松代町にある母の実家に身を寄せていた。祖父は小生が生まれるとすぐ亡くなっていて、実質家長は祖母。同居していたのは、結核で寝たきりの伯父と従妹1人。住まいは江戸時代から続いたかなり広い武家屋敷で、東北の角は秋葉神社が祀られ、南にはかなり広い泉水があって、その水は西側の川から取り込まれ、東側に流れる小川に流れ出ていた。北側は道路に接して塀が設けられ、西側は畑で、こちらの馬場町から隣の代官町まで開けていた。境は無かったが、子供の頃足を踏み入れ大変な思いをした肥溜めが目印だったかもしれぬ。

座敷に置かれた仏壇は普段使用せず閉じられたままだったが、流石盆になると開かれて、部屋に提灯が置かれ、先祖が帰宅する時乗ってくるための乗り物、即ちナスやキュウリと割り箸で作られた供え物が置かれていた記憶がある。盆の3日間食い物は野菜のてんぷら、おやき、そばの日と決められていた。どれをとっても美味いと思ったことは一度も無い。要するに盆の間は精進に徹しなければいけなかったのだろう。肉なんかは普段から食えない時代だったから、自家製の鶏卵も控えたのかもしれぬ。勿論庭や池で小魚を取ったりしてはいけないとされた。就学前の子供で菩提寺がどこかも知らなかったが、日常生活にこういった禁忌があることを教えられていた気がする。

現代そういったことは一切無いが、静けさだけが盆であることを思い出させてくれる。世界に仏教徒がどのくらいいるか知らぬが、外国は血腥い話で持ち切りで少しうんざりもする。せめて日本の政治家はこの3日間だけでも精進潔斎でもすればいいのに、自民党石破氏を筆頭に野党前原誠司氏等与野党議員団が台湾を訪問と来た。彼等が盆と言う日々をどのように祀るか知らぬが、どう考えても戦陣に散った先祖に褒められることはあるまい。

2024年8月12日月曜日

お盆の初日

 正式には明日からのようだが、既に東京はすっかり旧盆モード、静かなものだ。今朝は早朝4時からパリオリンピックの閉会式を4時間10分完全ライブで観てしまった。起床時刻を大体4時としているので、朝の支度をしながらの<ながら視聴>だったが見応えはあった。現地時刻は夕方から深夜に及んだようだが観客も多かったようだ。

観ながら思ったのは2021年の<東京オリンピック2020>のこと。ありゃ一体何だったのだろう?新型コロナと言う感染症に呪われたいたから仕方ないだろうと考えればいいのかどうか。判断が分かれるだろうが、ショボさも酷いが残されたきな臭い黒い噂が未だに後を引ている。詳しくは先月まで週刊文春に連載されていた『バブル兄弟・高橋治之と高橋治則「五輪を喰った兄と長銀を潰した弟」』に詳しい。(何れ単行本になるだろう)

パリオリンピックの組織委員会がどんな構成か知らぬが、オリンピック担当大臣がいたかどうかも知らない。知っているのは、マクロン大統領が直前に選挙を行い、国民の信認を失っている内閣を改編せずにこのオリンピックを乗り切らせたことだ。初日には基幹鉄道数か所でテロが発生したが、事件処理は済んだかどうかも知らない。後は今日まで大きな事件が起きずに来たのは慶賀の至りだ。NHKと一緒に無邪気に楽しんでしまった。ただ、これから先はマクロン大統領には政治的に厳しい日々が待っているのだろう。

外国のことはこのくらいにして。今日はお盆の初日、忘れられないのは1985年の今日起きた日航機の墜落事故。当時45歳で働き盛りの小生は大阪支社長。夏休みの年中行事で親しい得意先の専務と相談して朝一番で新大阪から石川県の、朱鷺の台ゴルフ場に向かうべく新大阪駅に集合していた。ところへその専務が背広姿で現れ「実は社員が昨日の事故で殉職したので、後から追いかけるので先に行ってくれ。」とのこと。当然我々は先行したが、同じく乗り合わせて亡くなった坂本九氏は我が社がテレビ料理番組に起用していた人物。きっと東京本社は大騒ぎだったと思う。

そんなことなど知らぬ顔で遊び歩いていた小生、その2年後には25年勤めた会社を辞めてしまった。昔も今も不真面目の極みだ。

2024年8月11日日曜日

小規模土地開発

 毎日嫌でも耳目に飛び込んできたパリ・オリンピックも今夜で終了。ホッとするような気持ち。寝る前に閉会式を録画予約でもしておこう。それにしても日本選手たちは随分頑張ったようだ。オリンピックは今やプロの大会だから当然だが、日本選手たちに幾ら税金が使われているか、少し知りたくもなるが野暮な話なのでいい加減にしておこう。見方を変えて、スケボーとかブレイキンのような比較的新しい種目に若い選手が活躍したのは当然だろうが、高飛び込みで中学生選手が銀メダル受賞したことには驚いた。こちらとしてはもう時の流れについていけなくて当然。

昨日まで早朝からやかましかった南面での数戸の新築工事が止み、朝から静まりかえっている。休み明けには前の家と10間は優に離れていた空間が無くなるのは残念だが、都会住まいには避けられない事と諦めるしかない。今まで何年も眼前に300坪近い空き地があったことの方が都会では異常なことなのだ。空地になる前にあった家は全部平屋だったように記憶する。目の前の長方形の土地だけは基礎工事が終わった状態で放置されているが、両側の家は何れも高さが9.9メートルと看板に書いてある。

数日前警備を担当してる小父さんと少し話をした。「昨日まで一番喧しかった左側の家は、土地代金を開発したオープンハウスに支払ったようで、施主の名前が消されています。作業員たちは新しい施主が手配しているようですが、中国とか韓国でもないバングラデシュなんかかもしれません。彼らは昼休みもろくに取らず働き続けてご迷惑をお掛けしてますが、彼らは早く帰宅したいので夕方3時過ぎには終わると思います。」とのことだったが、夕方も遅くまで喧しかった。そのせいか、昨日までに屋根の板も打ち終わり、ブルーシートに覆われている。休み明けから中で大工仕事が始まるのだろう。大工は警備員との話に割って入ってきたが日本人だった。

町会の役員をしてるわけでもないので、何人だろうと気にしないが、来月7日・8日は町内氏神様のお祭り。役員は苦労されるかもしれぬ。

2024年8月10日土曜日

平和国家

 いよいよお盆休みの週に入った。今日から都心は少し静かになるだろうと期待している。来週木曜日は先の大戦終戦の日。あの日以来多くの日本人は戦争の無い「平和」を何事にも代えがたいを大切なものと考えるようになった?小生も勿論その一人である。しかし、ここで少し冷静に考えると、平和より戦争、即ち国家による公然たる殺人行為を大事だと思う人間や組織、敢えて言えば国家までが想像以上に多く存在してることに気が付いた。そんな単純なことに今頃気が付いてどうする。当たり前だろうとの声が聞こえてくるようだ。

世界は現在血腥い話題に満ちている。武器や弾薬を製造する企業が無くなれば、これがだいぶ減るだろう。しかし刀槍剣、弓矢、火薬は古代から戦争の道具として使われ、これが科学を発展させる要因にもなったことだろう。換言すれば、歴史上世界で戦争が無かった時代は、ここ5千年か4千年か確定できぬが、先ず無かったとすべきだろう。中には南米アンデス山脈の高所に存在する国家のように比較的長く平和を保った国もあったかもしれぬ。

しかし中南米諸国も結局は、ヨーロッパ先進国の武力には歯が立たず侵略で滅ぼされてしまった。と言うことは武力は文明の証しなのか。そうは思いたくなくても歴史はそれを否定できない。平和国家日本に生きてる小生には大きな矛盾に思えるが、虚しく思っても仕方ない。矛盾だらけであろうと平和なら良しとしよう。

2024年8月9日金曜日

日米無政府国家

 昨日の夕方から夜9時就寝直前まで、テレビは九州宮崎の日向灘で発生した地震関連情報で終始していた。何でも大分前から予告されていた<南海トラフ地震>の予兆とのこと。気象庁によれば30年以内に発生と想定されていたが、実現の可能性が少し高くなったとも言えるらしい。内閣まで関連して全国民に「注意を怠らないよう。」と呼びかけている大地震には余震がつきものだが、これはどうなっているのだろう?元日に発生した能登半島地震は余震もすごかったように記憶するが、今日になっても昨日の地震に関連する余震報道は無いようだ。

今日は今日で、これまで空き地だった南側に2棟目の建屋の組み立てが始まり、昼休み無しで材木のぶつかる音、木槌、金槌のトン・テン・カンと電動ドライバーギーコ・ギ=コがけたたましくてとても仕事にならない。今日は未だ金曜なので明日も又続くだろうと思うと、暫くどこかに行きたい気にもなるが、行く先も無い。ニュース速報は岸田首相が長崎の慰霊式の後予定していたカザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルの訪問を取りやめると伝えている。地震対応を優先してとのことだが、地震対応にしても中央アジア訪問にしてもどんな必要性があるのか、あったのか全然分からない。

皮肉に見れば居ても居なくても同じなのかもしれぬ。同じことがアメリカ大統領にも言えるだろう。本来ホワイトハウスに居るべきもう一人の人物副大統領は、次期大統領選の候補者になってるから当分は自分の執務室には戻れないだろう。小生には認知症状態に見える大統領は執務室に居るより病院の方が相応しく思う。平たく言えばアメリカ現在無政府状態で日本も似たようなものだろう。他国はさて措いても、日本はまともな政府を早く立ち上げてほしいが、岸田首相の自民党総裁任期が9月いっぱいあるので、それまでは総裁選について何も決めないとのこと。

何も手付かずの政治課題盛り沢山の現在、国民の多くは兎に角早く辞めてほしくても、どこ吹く風で暢気なものだ。次期総裁を狙う石破氏もイライラしてるだろうが、一方で幹事長の茂木敏光氏だの小泉進次郎氏とか小林鷹之氏なんて初耳の人を含め、候補者らしき名前だけは沢山聞こえてくる。不思議な国だ。

2024年8月8日木曜日

対イスラエル問題

 先の大戦後、日本は国土をそれまでの4分の1程に圧縮され4島+αになってしまった。従って人種的にも外国人との混血は薄くなり、子供の頃修学した長野市の小学校には、所謂あいの子(混血児)は一人もいなかったように記憶する。しかし戦後79年の現在はよくしたもので、オリンピック代表選手にも、肌色が明らかに異なる日本人が多くなったのは実に慶賀の至りだ。しかし血の混じりが無い日本人でも髪を染めたりして敢えて欧米人を真似るのは如何なものと思うが。従って今更人種問題を持ち出したくないが、今回の長崎原爆被爆者慰霊式に市長が、イスラエル代表を招待しなかったことは、現在行っている必要以上の市民虐殺を思うと英断とも言える。

政府とどんな相談をしたか知らぬが、政府は「わしゃ知らぬ。」とのこと。少し無責任すぎる。日本政府の弱腰は今に始まったことでないからおくとして、腹立たしいのはアメリカを筆頭とするG7国6ヶ国の対応。ヴェニスの商人シャイロックの末裔によほど義理があるのだろう。昔ナチスが何故ユダヤ人を目の敵にしたかも知らぬが、当時リトアニアの日本領事杉原千畝の世話で命拾いした先祖を持つイスラエル人もいるだろうに。

そもそも小生恥ずかしながらイスラエルなる国家についての知識がゼロに近い。昔観た映画に「エクソダス:栄光への脱出」があって、若いサル・ミネオが出ていたことをボンヤリ覚えている程度。要するにこちらが物心ついて俄に作られた全く新しい国で、超大国のアメリカと深い同盟関係にあるとは全く思ってもみなかった。因みに外務省の公表データによれば、日本の四国と同じくらいの国土で、人口は僅か950万人とされている。

そんな小国がなんでこんな騒ぎを引き起こすのだろう?騒ぎを引き起こしているネタニヤフ首相が国家元首とばかり思っていたがちゃんと大統領も存在している。経済的にはユニークな産業もあり、国民一人当たりGDPは世界ランク20位(日本は34位)だし、軍事的には男女を問わず国民皆兵のようで、現役だけでも陸海空合計すると17万の現役の他予備兵が約40万とあるから日本は遠く及ばない。他に諜報能力ではモサドに代表されるように相当な力を持っているに違いない。

何れにせよ、長崎県知事には拍手を送ろう。

2024年8月7日水曜日

不摂生

 朝から暑いことに変わりは無いが、何故か南の空き地で続いていた建売の建築工事が行われず静かな朝を迎えて、ちょっと不思議な感覚。未だ盆休みには早すぎる。昨夜は珍しく梯子酒をしてしまった。夕方5時半から銀座6丁目ののライオンビアホールで待ち合わせ。二人だけなのに席が用意されるまで少し待たされたが、中に入ると既に超満員。約1時間で中ジョッキ2杯と小ジョッキ1杯。肴も鯵の南蛮漬け、鰯のマリネ、そら豆、じゃがいもとウインナー等々で腹もいっぱいになった。

でもまだ陽があるので、8丁目の昔よく行った馴染みのバーへ。そこでジンフィズをまた2杯ほど飲んで強か酔っぱらってしまった。昨日は昼間殆ど歩いていなかったので、銀座8丁目から1丁目まで千鳥足で歩き、有楽町線で帰宅したらもう9時を回っていた。それから米を研いだりして今朝の朝飯を準備したりして寝たのが10時、何時もより1時間も遅くなってしまった。朝はいつも通りの時刻に起きはしたが、何となく二日酔い気分。しかし健康診断も終わったし、たまには不摂生もしてみるものだ。これも生きている証しだ。

てなわけで、日中昨日の運動不足解消のために池袋まで往復に少し遠回りをして歩き、昼飯は昼前から次女と池袋のホテルで高級和食、こちらはビールで彼女は焼酎のオンザロック3杯をやっつけた。また彼女が今月から就職先の関係で千葉県のド田舎山武郡柴山町でアパート暮らしを始めるとのこと。来週はこちらもお盆で帰省する予定は無いので、少し暇になりそうだから訪問することを約束。何でも成田空港から更にバスに乗る必要がありそうだ。早めに帰宅して冷水シャワーで少しすっきりした。暦の上では立秋、来月末には暑さも収まることだろう。

2024年8月6日火曜日

ジェットコースター嫌い

 最近は株をする友人も少なくなったが、現役時代の終わり頃「老後に備えて100万円でいいから株を始めてみろよ。」と熱心に薦めてくれた友人がいた。彼の指導で売り買いをしてみた時は確かに損はしなかったが、極端に言えば起きている間中株価に注意してなければならない。と言うことは気の多い小生には不向きなので「もう結構」とやめさせてもらった経験がある。確か20年以上前だったように思うが、その友人は我が家の近くに賃貸アパートを持つまでになった。

しかしよくしたもので、アパート経営をすればしたで、それなりの苦労もあったようだ。彼は亡くなってだいぶ経つが、奥さんがよく言っていた言葉が印象に残っている。「お金はもう結構だから気楽に過ごしたい。」小生はお金はもう結構と言えるほど余裕は無いかもしれぬが、気楽に過ごすことだけ考えているようなものだ。お金は現金でたくさん持つのは危険だから、金庫を買ったり、貯金したり、株式に投資したりするとしたもの。中でも株は上がり下がりがあるので面白いと親友は言う。彼はもともと勝負事が好きだから良いが、小生は囲碁の先生にもよく言われるが気が小さいので勝てる可能性が低い。

有るだけのお金をちびりちびりと小出しに使い、たまに美味いものでも食えれば良しとしている。最近は月に20万円弱の年金だけでは少々足りないようで、預貯金にに大分手を付けているので、だいぶ減っていると思うが、幸か不幸か最近は通帳が無いので減り方を確認するのがついつい億劫になっている。昨日からの報道が大騒ぎしてる株価の大暴落。何でも日経平均株価とやらが、3週間で4万2224円から3万1458円、即ち1万0765円(約25%)値を下げたが、っ今日は買いが殺到して3400円ほど戻ったとのこと。心臓が弱く、ジェットコースター嫌いの小生には株に関わるのは無理なこと。

2024年8月5日月曜日

自己責任

 今日は朝飯抜きで9時から後期高齢者の健康診断で掛かりつけ医まで。3分ほど前に到着したが既に高齢者が2人ドアの前で待っていた。ご苦労なことだと思うが、頑張ってる姿を誰かに見てほしいのだろう。小生は少なくても自分のためだけで、他人は関係ない。今朝は検査だけなので採尿、採血、胸部レントゲン、心電図等の評価は数日後の郵便で送られてくる。しかし身長と体重と血圧はこちらの目の前で読み上げられるので、変り映えしないことだけは分かった。

血圧の上が140と読まれたので昨年より10ほど多いが、これも医者の耳に頼る話だから誤差の範囲だろう。こちらがむしろ訊きたかったことはコロナの件。「ワクチン接種はどうなっているのですか?」10月から始められるよう現在準備をしています。それまでは外出時のマスクとか、手っ取り早く言えば自己責任でやってくれとのこと。多分そんなことだろうと思ってはいたが、医者も相手は殆ど認知症状態の老人だから、面倒くさげに応えていた。

製薬業界のことは知らぬが、ワクチンは相変わらず輸入に頼っているのかもしれぬ。来月には届くと言われた区からの通知を待つしかない。小生の場合昨年10月18日に第7回目の接種を受けている。そもそも新型コロナ感染症を2類から5類に変更したことも、国家予算をこれ以上注ぎ込みたくないとの意向が強かったのだろう。国と開業医は相見互い、お互いが利益を分け合うも結構だが、製薬業界との関係はどうなっているのかな?

びっくりするほど多数の待合室の老人を後に、10時には帰宅できたのでゆっくり自家製のブランチと洒落込んだ。

2024年8月4日日曜日

熱中症と感染症

 昨夜の高校同期生とのリモート懇談で教えられたことがある。それはコロナ感染症の拡がりが想像以上であることだ。たまたま長野市内在住の友人が奥方が罹患したことを告白。どうも孫と遊びに行った東京のディズニーリゾートの混雑の中で感染した可能性が高いとのこと。想像と異なったのは、今回の感染は即入院の必要もなく、自宅療養で回復が可能とのこと。効果的治療薬の普及があるらしい。

すると神奈川県在住の友人が続いて発言、「実は自分も先週感染して、入院はせず既に完治している。」普段5人で懇談しているが昨日は不参加だった群馬県在住の友人も少し前に感染して回復しているとのことなので5家族中3家族に感染が拡がっていることになる。これは由々しき事だと改めて思った。時々テレビで感染が拡がっていることを警告されていたが、余り気にしてなかったからだ。

慌ててネットを確認してみた。昨年5月に感染法上の位置づけが2類から5類に替わったことで大分分かり難いが、このところ全国的に感染が拡がっていることだけは間違いなさそうだ。感染状況は患者数でなくて<全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。>とあって、例えば7月15日~21日は13.62人。翌週は14.58人となっている。勿論経過のグラフ表示もあって、昨年の9月頃に一つの山で約20人、これが暮れに向けて収まり、春先からまた増え始め、4月頃の第2のピークを経て一旦収まりかけたが、また現在は増え始めているらしい。

感染しても少し高価だが薬の投与で比較的簡単に回復と聞くと少し気が楽になっても良いが、こちらは独居老人。ある意味熱中症以上に恐怖を覚えた。たまたま明日、豊島区が運営する年に一度の後期高齢者健康診断に行く予定なので、ワクチンなんかが現在どうなっているか聞いてみたいと思っている。前立腺がんの全快でホッとしたのも束の間。一難去って又一難。これから人混みに出るときは注意を要するなと思った途端に思い出した。明後日の夕方から先日暑中見舞いをくれた友人と誘い合わせて銀座に飲みに出かけねばならない。

2024年8月3日土曜日

ニュースの選定

 毎朝ニュースをチェックするのはNHKテレビと新聞では朝日新聞の見出し程度なので、マスコミをまとめて非難する資格は無いことを前提に読んで頂きたい。「日本のマスコミは視聴者と読者をなめている。」確か今日のトップニュースは、先ずアメリカ大統領選の民主党候補者が事実上カマラ・ハリス氏に確定したこと。次いでこれもアメリカの雇用統計が思わしくないので、景気の減速懸念が高まりダウ平均株価が大きく下げたことの二つを持ってきている。

次いで関連して日本経済に触れるかと思いきやオリンピック関連報道になっている。アメリカの次期大統領が共和党のトランプ氏であろうと民主党のハリス氏であろうと、日本経済への影響に大差は無いだろう。しかし株価は重要な経済指標の一つ。アメリカの株価が大きく下がったことで、1989年末の株価(3万8915円)につい先日やっと届いたと思ったのも束の間、ダウ平均に引きずられて昨日の東証株価の終値は前日比2216円(5.81%)安の3万5909円となっている。

新しい資本主義とか貯蓄から投資へと訳の分からぬ言葉に引っ張られてNISAなんてものを掴まされている若い人に被害が出ないことを祈るばかりだ。経済力指標はいろいろあるだろが、少なくとも日米株価の推移を観れば一目瞭然。米国は現在少し下がり気味ではあるが、それでもこの30年で約13倍。日本は一時やっと34年前の水準に達したと思ったが、それも束の間今週は更に落ち込んでいる。全く成長が無いのだ。

岸田首相は投資への掛け声は挙げているが、株はお持ちになっていないとのこと。日銀総裁やマスコミの経済部記者の皆さんのことは分からない。自分に関して言えば、家内が他界した際、多額の株式があったが殆ど現金化して娘たちと分けた。手許に残った株は株屋さんに言われるまま売り買いしていたら2年と持たずにゼロ近くなり、腹が立って残りも現金化して年金振込口座の郵便貯金にしてしまった。正に投資から貯蓄だ。

こんなせこい話はどうでもいいが、株価の話はオリンピックの勝敗より遥かに国民全体に関わる重大案件だと思う。特にNHKに言いたい「報道事案の選定はAIに委ねる必然は無いから、選定の責任者は自分の頭でよく考えて項目を選んでほしい。

2024年8月2日金曜日

利便性の追求

科学技術が発展して生活の利便性が増すことは誰にとっても喜ばしいことだ。簡単に使用できる電気製品の増加、電子機器での通信量の拡大。子供の頃は冷蔵庫のある家は殆ど無くて、スイカを冷やすのに井戸が使用できる家も少なかった。冬は冬で、どこの家でも薪炭とこれに対応する竈やストーブ、火鉢や焜炉が無ければ暖を取ることさえ出来なかった。現代庶民は火を使わずに部屋を暖めたり出来るのだから、一昔前のお殿様以上に贅沢な暮らしが出来ている有り難い世の中。

現在84歳の小生が生まれた1940年当時の平均寿命は統計が無いので調べようが無いが、50歳に達していなかったことだけは確かだろう。ネットで調べると「出生時平均余命が50才を超えたのはようやく1947年である。この年に調査された第8回生命表で、男50.1才、女54.0才と初めて50才台に乗ったのである。」だからと言うほどのことではないが、22歳で大学を終わって就職、47歳でその会社辞めた時に<これで我が人生でやるべきことは終わったな>と思ったのも事実。

子供たちも立派に成長して上の子は高校生にまでなっていたし、余生をどのように過ごすか考えは纏まっていなかったが、何とかなるだろうと気楽に考えていた。しかし現在の平均寿命は男性で80歳を超えているし、女性は約88歳だ。現実的には現在250万円弱の年金だけで暮らしているが、物価が高くなる傾向が続いているので、生活費を削る努力を更に継続しなければならない。

嘗て利便性を求めて購入したものも、今その必要が無くなれば解約する必要も当然生じる。そんな中にはネット上で購入したものもある。今日はその一つの解約をした。アドビアクロバットリーダー・プロなる代物。この機能が如何なるものだったか認知症状態の記憶では何も思い出せない。兎に角年間の利用料金が2万円を超えているのだからそれなりの価値はあったのだろう。しかし現在の生活には無用の長物、解約にしくはないので解約した。世に断捨離なる言葉あるが、これもその一つ。

縁を切るにはそれなりの作法、即ち手順が必要。多少時間が掛かったが、相手に不愉快な思いもさせず解約出来たので少しほっとした。 

2024年8月1日木曜日

鬼畜の世界

世界中のマスコミが現在フランス・パリで開催されているオリンピックの話題で盛り上がっていみたいだ。しかし、スポーツが世界平和に少しも貢献しないことは万人の知るところだ。またオリンピック精神の中核にあったアマチュア精神も完全に払拭されてプロ、即ち拝金主義の祭典となっている事も同じだ。これを煽って盛り上げるのがマスコミ。彼ら自身がどこの国でも興行師でありヤクザと同じ存在。日本も例に漏れないのは仕方ないかもしれぬ。

嫌味に聞こえるだろうが、オリンピックでメダルを幾つ取ろうと、今日から始まる8月は日本人にとっては決して忘れることが許されない屈辱の月。第2次世界大戦のきっかけを自ら作り、結果的に大敗北で終焉を迎えた月だ。戦争の終盤は敗北国の被害が増大する。統計が確認できないので実態は不明だが、8月の戦死者、或いは捕虜として外国に連行された軍人や市民の数は確認できないが、相当の数になることだけは容易に想像できる。平和の時代に過去の忌まわしい話を持ち出したことは先ずお詫びしておく。

市民の大多数はこの炎暑或いは梅雨末期の自然災害が大問題で、100年近く前に思いをなんて言われても鼻白むだけかもしれぬ。昨日のことより明日以降が問題と言う気持ちも分かる。しかし大東亜戦争開始前年生まれの小生には先の戦争を忘れるわけにはいかない。不思議なことに我が親族はこの戦争で亡くなった者が一人もいない。当時8000万人弱の国民で大東亜戦争の戦死者が350万人だから運が良かったと言える。死者数だけではない、国土面積は約4分の1に圧縮され、国民の大半は財産が大きく棄損され、長いこと空腹を抱えることになった。

しかし世界情勢は今も同じだが、目まぐるしく変化する。中国や韓半島で内乱が発生してアジアは再び戦争状態に陥り、アメリカとソ連が介入したことから、アメリカ軍に占領されていた日本はアメリカ側に立った結果、戦災からの復興が早まった。アメリカからすれば戦後四半世紀は日本を四等国にすると言っていられなくなったのだ。戦後戦争犯罪を裁くために法廷まで作り、犯罪者をあぶりだそうとしたがこれも中途半端、裁判で死刑になった日本人は千人を少し上回ってるかもしれぬが、逆にアメリカは旧軍人を活用せざるを得なくなった。

小生の歴史観は偏見だらけだろうが、紅毛碧眼はどうしても二枚舌の鬼畜に見えてしまう。