幼い時から読書は好きだったが、勉強があまり好きになれず屋外で遊ぶのが好きだった。校庭の木は残らず登っみたし、そのせいで木から何度も落ちたりもした。18歳まで過ごした長野市は長野県北部の田舎都市、東と南に向かって開けているが西と北には山が迫っていた。近くの低い山と山裾を流れる川は子供の頃から絶好の遊び場で、夏休みになると毎日のように出かけて魚を捕ったり山を歩いて楽しんだものだ。
少し大きくなると、山歩きもおにぎりの弁当を作ってもらい一日かけて南里も先の飯縄高原まで往復するようになった。ただ残念なことに昆虫や草花に関心を寄せることにはならなかった。これまで行けなかった所まで足を延ばせたことだけで嬉しいのだ。思えば昔から随分単純なものだったに過ぎない。年を取ってからこの趣味が高じて長野県の山々を随分歩いたが、それで山歩きが得意になった訳でもない。要するに何をやっても所詮は素人。
誰かと競争している訳でもないから、だからどうしたで終わるしかない。冬になるとスキーも大分したが、他人に自慢出来るようなことは何も無い。これも所詮は素人芸の範囲。東京都民になって久しいが、東京都で最もポピュラーな高尾山が長野の飯縄山と深い因縁がある今年って益々好きになったこと。また東京都の最高峰である雲取山にも何度も登った。更に70歳過ぎてから母に薦められて北アルプスにまで足を延ばしたりしたが、やはり「それがどうした」で、ただ楽しかっただけだ。