今朝明け方に可笑しな夢を見た。毎晩のように夢は見るが、今朝は場所が一度も行ったことが無い特別な場所ので面白い。場所はパリ市内らしき高級ホテルの大広間。日本から到着したばかりの客10人前後が、チェックイン後同じ部屋で個室に案内される順番を待っている風情。どうも全員夏のオリンピックを観るために遥々来たらしい。小生もさして興味も無いのに来た理由も分からぬが、兎も角おとなしく椅子に腰を下ろしている。頭の中で部屋の立派さは解るが、それにしても大きな壁に画が1枚も無いのが気になっている。
すると隣に座っていたご婦人が声をかけてきた。「食事はどうなっているのでしょうね。私は香港経由で来たのですがお腹がすいてたまりません。」根が親切なので、立ち上がってツアーコンダクターを探して尋ねると、彼もいつまで待たされるか見当がつかぬとのこと。「なんたってパリだし、今ものすごく混んでいるようだから。」つれない話。席に戻ってご婦人に報告すると、彼女曰く「日本では考えられませんねえ・・・」と泣きそうな顔。ここで目が覚めてしまった。
日本では考えられないと言っても、日本の場合は無観客オリンピックだった。渡欧経験が無いのにどうしてこんな夢を見たか不思議だが、国によって<オモテナシ>は様々かもしれぬ。パリ流のホスピタリティはあと数か月で判明するが、夢の結果を知りたければ、チケットなど準備が間に合うかどうかも分からぬが、自分で行ってみるしかないだろう。勿論そんな気は全く無いが、若い時、カナダ・モントリオールでオリンピックが開催された時、フランス語しか話せない老夫婦宅にホームステイしたことがある。
どうやらその時の苦労が最近の報道とごちゃ混ぜになって、半世紀以上経った朝になって甦って夢が創造されたとすれば、脳みその不思議だ。