2024年5月21日火曜日

夢の<オモテナシ>

 今朝明け方に可笑しな夢を見た。毎晩のように夢は見るが、今朝は場所が一度も行ったことが無い特別な場所ので面白い。場所はパリ市内らしき高級ホテルの大広間。日本から到着したばかりの客10人前後が、チェックイン後同じ部屋で個室に案内される順番を待っている風情。どうも全員夏のオリンピックを観るために遥々来たらしい。小生もさして興味も無いのに来た理由も分からぬが、兎も角おとなしく椅子に腰を下ろしている。頭の中で部屋の立派さは解るが、それにしても大きな壁に画が1枚も無いのが気になっている。

すると隣に座っていたご婦人が声をかけてきた。「食事はどうなっているのでしょうね。私は香港経由で来たのですがお腹がすいてたまりません。」根が親切なので、立ち上がってツアーコンダクターを探して尋ねると、彼もいつまで待たされるか見当がつかぬとのこと。「なんたってパリだし、今ものすごく混んでいるようだから。」つれない話。席に戻ってご婦人に報告すると、彼女曰く「日本では考えられませんねえ・・・」と泣きそうな顔。ここで目が覚めてしまった。

日本では考えられないと言っても、日本の場合は無観客オリンピックだった。渡欧経験が無いのにどうしてこんな夢を見たか不思議だが、国によって<オモテナシ>は様々かもしれぬ。パリ流のホスピタリティはあと数か月で判明するが、夢の結果を知りたければ、チケットなど準備が間に合うかどうかも分からぬが、自分で行ってみるしかないだろう。勿論そんな気は全く無いが、若い時、カナダ・モントリオールでオリンピックが開催された時、フランス語しか話せない老夫婦宅にホームステイしたことがある。

どうやらその時の苦労が最近の報道とごちゃ混ぜになって、半世紀以上経った朝になって甦って夢が創造されたとすれば、脳みその不思議だ。

2024年5月20日月曜日

迷惑行為

 週末は夏の暑さで半袖だったのに今日は梅雨寒とでもいうのだろうか、変に肌寒い。歳のせいもあって気温の変化に体がついて行けない。已む無く屋内にいても上着を着ている。とか言っても外の木々を見ればすっかり夏模様、茂った青葉が雨に濡れている。兎に角お天気にも逆らわず、出来れば人様にも逆らわず穏やかに過ごしたいものだ。若い時代の抵抗期が長すぎた反動かもしれぬ。

突っ張っても強がっても碌なことにはならない。最近やっと分かってきたような気がする。電車の中で若い人が席を譲ってくれる、最近は即座に礼を言って替わって座らせてもらう。こっちだって楽になるし、相手だって気持ちが良いだろう。道を歩いていても同じこと、こちらの歩行スピードは遅いのだから譲って当たり前。それでも割り込んできたり無理な追い越しをする若い人たち、腹を立てるなと自分に言い聞かすこの頃だ。しかし最近流行り始めた電動キックボードと電動バイク、これは無免許で乗れるのかもしれぬがヒヤッとすることが多い。昔付き合いのあったクライアントの担当者が自転車に衝突されて膝を割られ、3か月近く入院したことを思い出す。

かと思えば、最近の話題になっている政治団体登録をしている(つばさの党)の輩。何を考えているのか知らぬが、他人の迷惑を生業にしてるかのようだった。幸い警察が逮捕してくれたが、連中の活動を支えているのは誰かと不思議に思っていた。昔から似たような行為に及んだ右翼団体などのスポンサーは政治家連中だったらしいが、彼らの資金提供者はどうも人間ではなく、インターネットのある意味仕掛けだったらしい。俄には信じ難いが、そんなことがあるのだろうか。いつの時代も分からないことだらけの広い世間だ。

2024年5月19日日曜日

教員問題

 ボケ老人が国の将来を心配しても何の役にも立たぬことは承知だが、誰のせいか知らぬが、最近若者の学力が低下傾向にあるとのこと。何とかしてほしいものだ。すぐ下の弟は数年前に亡くなったが、故郷長野で長年小中学校の教員をしていた。奥さんも息子も教員だった。会ってもあまり仕事の話はしなかったが、教員の仕事はある意味羨ましい。何と言っても他人から長いこと尊敬される。広告屋なんぞは当たり前かもしれぬが、他人から褒められるようなことは先ず無い。

児童数がここ30年以上年々減り続けている。現在小学生児童数は全国で約600万人。我々世代の半分以下、国は財務省が査定して教育予算を編成するが、財務省は児童が減っているのだから予算を増やす理由が見つからにらしい。数字だけで世間を見ることが慣れっこのお役人さんからすると当然かもしれぬが、本質を弁えない役人的発想の恐ろしさがある。実情は詳しく知らぬが、日本の児童にせよ、大学など高等教育なんかでも国際比較でみると、地位が大分低下傾向らしい。

中島みゆきの歌の文句ではないが「だから今日はくよくよしないで~」明るい未来を託すのは若い人たちに他ならぬ。そのためには何と言っても教員即ち先生を大事にすべきだ。予算を児童数に比例させて低減させる政府の考えを強く非難したい。最近知ったばかりのことだが、昔から小中学の先生方は今と同じように無給残業を強いられてらしい。それを知った昔の政治家田中角栄氏は、給料に10%のみなし超勤手当をプラスすること決断して法制化したとのこと。

多分半世紀近く前の話だろうが、単なる数字だけを見ていてはそんな発想が出るはずがない。財務省官僚と言えばいつの時代も最優秀の大学卒業者。田中角栄氏はその彼らを動かしたが、田中氏自身は小学校しか出ていなかったと聞いている。少子化対策の大臣まで作っている昨今だが、若いお母さんに時々お金をばらまくだけしか策が無いように見える。もっと肌感覚で世相を捉える必要があるだろう。

2024年5月18日土曜日

自動引き落とし

 スマホのお財布機能は封印しているが、昨日何気に開いたauの請求額のお知らせに仰天してしまった。何と5月分請求額が1万円を少し超えている。冗談じゃない、精々2千円か3千円と思っていたからだ。他にも銀行口座から自動引き落としになっている支払いは幾つかあるが、殆ど公的な支払い。通信料金も半ば公的と思っていたので、寝首を掻かれたようなものだ。すぐショップに行って確認しようと思ったが、恥をかくといけないので銀行口座のクレジットカード出金記録を調べてみた。

結果、口座の引き落としにはそんな大金の記録が無い。どうもスマホに昨日表示された請求金額は何かの間違いのようなので今のところホッとしている。国会議員諸氏の政策活動費も同じことで、使用明細はいつでも閲覧可能にすべきだ。そのためのインターネットじゃないか。

また政治の話題になってしまうが、議員活動は従業員を最低でも3人は抱えている中小企業のようなもの。自民党本部ともなれば従業員は千人までいないかもしれぬが、中企業と大企業の中間だろう。年間売り上げは詳細が明らかにされないので分からぬが、1千億円まで行かぬにしても、そこに近い数百億円はあるだろう。事務方の職員数も不明だが、少なくとも100人は超すだろう。党資金の流れは、内部か外部依頼かは兎も角、公認会計士なり税理士なりの監査を受けていて当然だと思う。

しかし実際は普通の企業では当たり前のそんなことが全く行われずに60数年が経過してるのではないだろうか。現役時代の最後、資本金300万円で一人株主、一人社員の有限会社を立ち上げて10年とちょっと税務署とお付き合いもしてみた。年間売り上げは国会議員一人当たりへの国からの支給額よりは少なかったと思うが、それでも納税をきちんとするためには会計事務所の協力は欠かせなかった。

税務署が議員に甘いという話もよく耳にする。そんな誹りを受けないためにも、政治家の資金団体にも然るべき法人の監査を義務付ければ問題は簡単に解決するはずと思うのは、どこか間違っているのだろうか?

2024年5月17日金曜日

スマホ時代

 今日は朝から本当の五月晴れ、青空の元清々しく乾いた空気、何とも言えず良い気分。しかしこれは明日と明後日までで、来週月曜からは早くも梅雨のようになるとのこと。いやはや昨今の世相と同じで、何とも先行きが不安になってしまう。せめてこの週末は山にでも行ければ良いのだが、それも適わぬので、せめて都会を彷徨して憂さ晴らしとするつもり。

ところで話を替えるが、昔評論家の大宅壮一氏が「テレビの普及で人間が1億総白痴化する」と述べたとされる。蓋し名言だろう。それを借用して何か思いつけばよいが、残念ながら思いつかない。言いたいことは現代社会のスマホ利用実態のすごさ、老いも若きも極言すれば四六時中これに縛られているではないか。確かに昔は電車の中で新聞や雑誌を読む人は多かったのだから、代わりにスマホを見てる人が多くて当然なのかもしれぬ。飲食する時も同じことか。たまたま自分が不器用で同時に二つのことが出来ないだけかもしれぬ。

ちょっとどうかと思うのは一人の時だけならまだしも、他人と話しながら互いにスマホを操作する光景。スマホは携帯電話だけでなく、機能的にはパソコンと同じだから、カメラは勿論、携帯ラジオやテレビから嘗てのウォークマンのような機能を併せ持っていることは分かる。だから食事中でも料理を写真にとることもあるのかもしれぬ。しかも最近は音声をイヤホンで聞く人が多いので、一人で音を楽しんでも周囲には迷惑を及ぼさない。機能を追加するアプリも沢山あって、財布代わりに持ち歩くことも可能。

出先で落としたりしたら大変だろうにと思っていたら、昨日はPayPayとやらのお財布機能が何かの拍子で昼間使用不能になったとやら。どっちにしても年寄りが目くじらを立てる程のことではないかもしれぬ。むしろ悔しかったらお前もやってみろ、と自分に言い聞かせるべきかとも思った。スマートフォンのスマートはお利口さんと言う意味もあるそうだ。

2024年5月16日木曜日

生成AI

 最近は生成AIなるものがあって辞書或いは百科事典代わりに重宝している。小生が利用しているのはGoogleのGemini。使い始めたきっかけは先行して有名になっていたChatGPTを使ってみたかったが、英語に弱いのでダウンロードさえままならず諦めていた。そして昨年のいつだったか忘れたが、孫にそんな話をしていたら「だったらお祖父ちゃん、GoogleのBardを利用するといいよ。」とのアドバイス。

帰宅して教えられた通りやってみるとなるほど簡単、以来重宝してきた次第。最近はChatGPTも大分使い易くなってるようで、生成AIは国会でも議論されるほどになっているのはご承知の通り。確かに便利ではあるが今日のニュース関連事項や、政治問題、将来予測は「現在学習中です」とか答えられないことも沢山あるが、ブログの事実確認には十分だし、孫はプログラミングのコード変換に役立てているようだ。兎に角使い道は沢山あって便利であることに間違いない。

このBardが現在では名称が変更になってGeminiとなっているが、昨日の報道で有料化が発表とあったので、重宝していたサイトが有料化とは残念に思って今朝Geminiに聞いてみた。早速返ってきた応えは次の通り「報道の通り、Geminiは2024年2月8日に有料プラン「Gemini Advanced」の提供を開始しました。ただし、現時点ではすべての機能が有料化されたわけではありません。」報道の遅れも気になるが、そんなことは措くとしよう、いつものことだ。

<Advanced>とある通り、車で言えば新機能満載の新車種のようなものに違いない。新旧の性能上の違いなどは返ってきた返事に詳しく説明されているが、ブログには関係無いので割愛している。小生のように初歩的なインターネット使用者が現在重宝しているサイトの閉鎖は無いようなのでホッとした。いろいろと便利になった世の中だが、年寄りはついて行けるかどうか、たまには心配することもある。

2024年5月15日水曜日

フランスのこと

 特に外国旅行をしたいとか外国に住んでみたいと思ったこともない。しかし近代文明はヨーロッパで発生して進歩してきたと習ったわけでもないが、なんとなく思ってきた。特にフランスやスペインがそうである。そのフランスで今年はオリンピックが開催されるので、先日はマルセイユでオリンピック聖火の国内リレーが始まったりして華やかなニュースが多い。更にはその開会式が競技場でなく、セーヌ川で行われると聞けば興味深々でもある。国のトップである大統領や首相も若々しくて結構でもある。

芸術の都、料理の華やかさは世界に喧伝されても、実際の市民生活については、遠い異国のためなかなか分かりにくいのも事実。たまに旅行から帰国した知人から、街中で犯罪被害にあった話を聞いたこともあるが、ラテン系国家につきものだから、そんなものかと聞き流していた。しかし今朝の報道で紹介された、警察の護送車両から輸送中の犯人を強奪された事件については正直びっくりした。犯人輸送車両に高速道路の料金所で車を正面衝突させて停止させ、護送していた警察関係者数名をマシンガンで襲撃して死傷させ、輸送されていた犯罪者を強奪と、大変な荒っぽさだ。

その一部始終がご時世とはいえ、テレビ映像になっている。フランスの国会で議員全員が黙?するくらいだからフランスでも珍しい凶悪犯罪ではあるのだろう。それにしても逃げ出した犯人は未だ逮捕に至っていないようだ。輸送されていた犯人と言うのが未だ30歳の若さ、これも驚きだ。若いのは首相だけでなく、犯罪者までもかと改めて感心と言っては語弊があるが、考えてしまった。7月のオリンピック開催には当局が今から警戒に厳重な体制を敷いてるようだが、日本からも選手や観客として行くこと検討されている人も多いだろう。

歴史が古いことも関係するのかもしれぬが、犯罪組織もびっくりするほど多いらしい。兎に角無事旅行されることを願いたい。

2024年5月14日火曜日

現場主義

 昨日夕方NHK・BSで「アナザーストーリー<小さな巨人>」を観た。導入部をが少し見逃したので今日になってNHK+とやらで探したが見つからなかった。しかしその番組の意図したところは汲み取れている筈なので紹介したい。

主人公は緒方貞子さん。国連難民高等弁務官で活躍されていたことはぼんやり記憶にあったが、犬養毅氏のひ孫さんであることも知らなかったし、詳しい経歴や活動の具体的なことは殆ど知らなかったも同然だった。少し敷衍すると昭和2年(1927年)のお生まれだから同年配とは言えない。父上が外交官だったとのことで、戦前は外国各地で過ごされ、戦後は聖心女子大を卒業してからアメリカの大学(ジョージタウン大学とカリフォルニア大学バークレー校)に留学して政治学を学ばれ、卒業後は国際キリスト教大学などで教壇に立たれた謂わば生粋の学者だ。

しかしこれだけのキャリアなので、50歳目前で国連日本政府代表公使になっている、大平内閣か福田内閣当時だろう。第8代国連難民高等弁務官に就任した時は既に65歳くらいのようだ。この役職を約10年務めて退任されたが、その後もずっと紛争地の難民に深く関わってこられている。難民は紛争の結果から生じるので、凄惨な殺戮現場と隣り合わせ。国連の活動も国連旗を掲げていれば安全というわけではない中で、緒方さんは常に現場で実情を直接見ること大事にされたことを後輩たちが認めている。

それを取材して纏めたストーリーで非常に見ごたえがあった。同時に思ったことが、現在も世界各地で発生している紛争との関わりの持ち方。国家と国連と同一に論じることは無理かもしれぬが、一人の個人としてもなかなか真似ができない事だと思う。政治家が現場視察をよくするが、彼らは騒動が一旦収まってから現地を訪ねるのが常。緒方さんは難民の実情を把握するために、防弾チョッキを着用してまで現地入りをしている。現地の関係者や部下たちがびっくりしたことだろう。

またそれが<小さな巨人>とまで言われた緒方さんへの尊敬に繋がっていったことは間違いなさそうだ。今の若い政治家、評論家諸氏に観させたい番組だった。

2024年5月13日月曜日

民主主義国家

 今日は朝から雨が土砂降りで終日暗い一日になった。せめて明日は書いて字のごとく明るい日となることを期待したいが、果たしてどうなることやらだ。兎に角今の日本は政治が何一つはっきりしない。これが上がらぬ実質賃金と物価の高騰を招き、国民生活に暗い影を落としてるようだ。この問題を解決するため、政府は手段を発見出来ずにいる。これほど中途半端な政治をを国民が許す国は少ないだろう。問題が総て先送り、政府は不都合な問題も、時間が経てば時間が経てば国民が忘れるとでも思っているかのようだ。

とは言っても、国民はバカじゃない。そう簡単に政府のやり口を許すとは思えない。政府の主な仕事は国民に税を課し、それを再配分することにある。儲かっている産業、或いは富裕者から多く拠出させ、貧しい人たちに手当てをしたり、将来の産業育成に充てるという極めて単純な原理があるはず。間違ってもその金を政治家個人がくすねたり、防衛予算を2倍にしてほしいと願う人は少数だろう。

しかし政府はアメリカに唆され正にその道を突き進んでいる。結果現在世界で顕在化しつつある分断化現象。一部の人は民主主義国家と専制主義国家に割れているとも言うが、果たしてそうだろうか?まず現在の日本は民主主義国家と言えるだろうか?選挙制度だけをもって定義するなら、中国だってロシアだって民主主義国家だ。逆にアメリカの民主主義も大分怪しいものがある。奴隷を移民にしたからか知らぬが、現代でも奴隷制度同様に人間を扱う国は往々にして欧米諸国に多いように思えてしまう。

2024年5月12日日曜日

母の日

 今日は「母の日」。家内の口癖だった「我が家は毎日が父の日よ。」を思い出す。へらへら笑いながら聞き流していたものだ。しかし祖母から始まり母、妻、息子がゼロで娘が二人と小生には女系が欠かせない。小生のみならず人は全員母の身体から出てきているのだから、母に思いを致す日は別に他人に決めてもらうまでもなくあって当然だろう。日本の神道における最高神は天照大神、勿論女性だ。「男は女性の前で大きな顔をしてはいけないし、また出来ない」が父の口癖。

仏教では神を表現することはあまり聞かぬが、代わりにお釈迦さまも天国には憧れていたように思う。天国の主役は何と言っても天女、彼女たちが母性を持っていたかは誰も解説してくれぬが、慈母観音も居ることだ、当然天女は母性に相当するだろう。

話が少し変わって皇室典範の見直しで、皇位継承の男系男子が長年問題になっている。これもひょっとすると少し知恵が足りない男どもだけで考えているから結論が出せないのではなかろうか?母は女性だけに限られるが、女性にも母にならない、なりたくない人がいるようで、出生率の低下は韓国のみならず日本でも大きな問題の一つ。子ども家庭庁なんて役所を設けて何を考えているのか知らぬが、子供の視点に立って政策を推進する役所との定義。

「これがそもそも間違ていませんか?」だ。子供子育ては社会全体でも同じこと、やはり母の視点を重視すべきじゃないかな。

2024年5月11日土曜日

政府と世相のズレ

 大方の人は日々の暮らしが窮屈になっていく一方であることを実感してると思うが、打開策は簡単には思い至らぬだろう。4月に昇給した人もいるだろうが、時給で働く大部分の人の人たちの収入は変わらず、代わりに物価の高騰は凄まじい。小生はもう歳なので衣料は殆ど買わずに済むが、食料だけは欠かすことができない。家賃も払う必要は無いが、光熱費や固定資産税はしっかり取られていて何れも値上がりしている。酒もタバコもパチンコもやらぬので関係無いが、毎月購入している月刊文藝春秋は、昨日購入した最新号は1100円、半年前の昨年12月号は1000円。

昨年までは月に1回くらいは映画を観に行ったりしたが、最近は映画館には殆ど行かないようにしている。毎日2食は外食していたが、この習慣も変えて出来るだけコンビニのおにぎりやサンドイッチで済ませることにした。おにぎり一つでも最近は100円ポッキリはお目に掛かることが難しい。育ち盛りのお子さんをお持ちのご家庭の苦労がしのばれる。年金暮らしの独居老人でさえ気になる日々の暮らし。ましてや能登半島地震の被災者の皆さん、地震が起きたのは元日だから既に丸4か月以上、先行きの目途が立たない家族も多いようだ。政府高官はこれらをどう見てるだろうか。

多分殆ど分かっていないだろう。普通の人たちは政府のことなど考えたりしないだろうが、こちらは暇なので彼らのことを飽きずにウォッチしている。政府要人の大部分は自民党と公明党の国会議員。彼らは昨年暮れに発生した政治と金の問題に掛かりきりだが、問題は何一つ解決していないし、解決の見通しすら立っていない。当たり前のことで、司法機関による介入が極めて中途半端な上に、後始末を罪人に任せた形だから仕方ない。しかしマスコミは飽きずにこの問題を取り上げ、さも政府高官たちが問題に取り組んでいるかのように繰り返している。

日々の生活に追われる一般人が注目しなくなって当然だ。こんな状況を産み出して放置している主犯は岸田首相に他ならない。彼はリーダーとしてより何より、人としての判断力と意思決定力が欠けている。過保護に育った小学生と同じこと、親にあたるのがアメリカ政府だからどうしようもない。次の選挙で自民党と公明党議員に投票しないことだけが唯一の道だろう。

2024年5月10日金曜日

報道の在り方

 ロシアの大統領就任式と2日後の戦勝記念日報道を見て考えた。日本はロシアを現在の、正確に言えば一昨年2月のウクライナに対する軍事侵攻をきっかけにロシアを痛烈に非難して、国交断絶に等しい関係になってしまっている。軍事侵攻は軍人出身のプーチン氏の得意技。そう遠くない過去2014年にウクライナの支配下にあったクリミア自治共和国に軍事侵攻、あっという間に占領してしまった。他国の領土を軍事的に侵攻、直後に住民投票を実施、これで形式的にロシア化する。この手段は現在の戦争でも同じように行われていると思う。

このクリミア侵攻に対して、日本政権がロシア政府に対してどんな態度をとったか全く記憶していないが、少なくとも現在のような状態にならなかったことだけは確かだ。日本はロシアとは北方領土を巡って長いこと交渉を繰り返していたし、当時の安倍首相はプーチン氏と良好な関係を築くべく懸命の努力をしていたことだけは覚えている。先の大戦後、日本は陸軍が多数(約50万人と言われる)の捕虜をシベリアに連行され、過酷な状況のもと、死亡した人も少なくなかった。また樺太や千島列島など北方領土をロシアに奪われたが、正式な講和条約は締結されていない。

詳しい歴史は知らぬが、それでも鳩山一郎氏などの努力で国交が回復して、互いに大使を交換するまでにはなっていたし、プーチン氏が日本を訪れて平成天皇(現上皇陛下)と面談したこともあったようだ。日本の駐露大使がどんな活動をしているか知らぬし、最新の武藤顕駐露大使がロシアに着任したかどうかも分からない。つい数年前までは駐日ロシア大使(ミハイル・ガルージン氏)は日本語はペラペラでよくテレビにも出演していたが、日本政府はこの大使を追放したのかもしれぬ。今年3月に日本に着任した新大使はノズドレフ氏だそうだが、前任者のように日本通かどうかは分からない。

ただ同氏が国営ロシア通信のインタビューに答えて「戦後最低の水準にある」と述べ日本がロシアに制裁措置を科していることを非難、とネットには出ていた。小生が言いたいことは、事程左様に日本のメディアは政府方針に従って関連情報を国民に対して遮断してしまうことにある。昔、テレビ朝日系の報道番組「報道ステーション」に出演していたコメンテーターの古賀茂明氏が番組の中で「アイ アム ノット 安倍」とプラカードを掲げて首になったことを思い出す。今の日本の現状は報道機関の無気力にも原因があるように思えてならない。

2024年5月9日木曜日

無責任政府

 大型連休中は、首相をはじめとして政府関係者の外遊が相次いだ。政府は自民党の<政治と金の問題>にどんなケジメをつけるか。普通に考えれば、国会に大きな空白が生じているに等しいのだから、とても休暇なんか楽しむ場合ではなかろうと思うが、よくもまあ暢気と言うか国民をなめた態度ともいえる。それをいったん置いて考えた。普通首相が国を離れるとなれば、外国から重大な招待を受けるとか、外務大臣以下に任せていた交渉事が大詰めを迎えたとか言った場合に限っていいような気がする。

従って首相が他国訪問となれば然るべき大臣が随行するのが自然と思う。しかし我が国の首相閣下はバカでかい政府専用機に一人で乗り込んで旅立たれたようだ。ひょっとするとご夫人も同伴だったかな?フランス→ブラジル→パラグアイを3泊6日の強行スケジュールで、とさも大変そうに報道されている。3泊の意味するところも理解しかねる。移動はすべて政府専用機だから言わば移動式ホテル、旅の疲れを云々できないだろう。小生は学が無いのでパラグアイなる国家の存在を知らない。ブラジルは昔から日本とは縁の深い国で、昭和30年代の初め、高校時代の1年先輩が、卒業してすぐブラジルに移民として旅立って行った。

農業ではコーヒーだけでなく、畜産も盛んで一時移民になっていた小野田さんも畜産を志したように記憶する。従って食肉の輸入などあったかもしれぬ。何れにして昨今は円が急激に安くなったので、千円ステーキ店の倒産が相次ぐ時代。食糧輸入に絡む案件があるなら農水相も同行すべきだろう。

フランスでは経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席して基調演説を行ったとのこと。この席に上川外務相、松本総務相、斎藤経産相、河野デジタル相、新藤経済再生相と経産関係閣僚が何故か3人も同席したが意味不明。どうせ、今後問題になってくるAIなんかについて何かしゃべったのだろうが、今更聞くまでも無いし、小生は演説内容を殆ど知らない。要するにフランスに首相が赴くく必然性は何も無いだ。国に留まれば先述の問題を各方面から突かれて支持率が下がるだけだから逃げてるだけのことだ。

パリで同席した閣僚たちも同じこと、<後は野となれ山となれ>で勝手バラバラ莫大な税金を使って高い旅費を費やして海外で遊んでいるだけのこと。こんな国があって良い筈は無いだろう。国民は本当に怒らねばいけない。

2024年5月8日水曜日

自己流、無資格

 この歳になってつくづく思うのは、何事も自己流でよくここまで来たものだと言うこと。一応大学までの卒業証書だけは持っているものの特段の資格らしきものは皆無だ。嘗ては持っていた運転免許すら既に無い。40歳前後に囲碁を覚えた。それも本屋から購入した初級者向け入門書で覚えたものだ。当時大阪に居たが、得意先の専務が「支社長、それは結構な話、一緒に勉強しましょう。」と誘ってくれた。彼は大金持ちだから多方面に顔が利く。早速彼自身が所有する谷町のマンションで月に1回囲碁の勉強会を立ち上げてくれた。

先生は関西棋院の事務総長だった大先生。謝礼が1回10万円だったと記憶する。そのほかに夕飯代も掛かるのでと、彼の子分みたい人を一人誘い込み、毎月の会費を3万円にしてもらった。先日書いたように、こちらは月に交際費を50万円ほど使えたので、費用は交際費で落とし、会費が少し安い分先生の送り迎えを担当したことを記憶している。大阪には6年近く居たので、他に碁会所に出入りしたり、他の得意先の人と囲碁の勉強会をしたりして結果的に初段の免許証を貰った経験もある。しかし、40年以上経った現在は、その免許証は無くなってしまったし、東京に戻って既に40年、現在でも月に1度は中国プロ棋士の指導碁を受けたり、ネット碁をしているので有段者の資格が無いことは解っている。長年多くの指導を受けながら上達しないのは、自己流の下地があるからかもしれない。

似たようなことは他にもある。例えばスキー、これも小学生時代から長いことやって、大勢の今で言えばプロ級の人から教えを受けた。しかしそれは極めて短時間のことばかり。師事させてもらったとは言えないだろう。当然であるがどの教えもモノにはなっていない。いつまでたっても自己流だから一人前にと言えるには程遠い。山歩きもそうだ。高校同期生に長野県山岳協会会長で全国でも相当な人がいるが、個人的には山に同行させてもらったりしたが、彼の主催する山岳会に入会して修行するまでには至らなかった。

ひょっとすると修行が嫌いなのかもしれぬ。パソコンも同じだ、最初始めた時はキーボードのタッチを覚えなくてはと思ったりしたが、結局これも挫折。毎日打ち間違いを繰り返しているし、キーの意味が解っていないところも多分にある。自己流は資格が取れないのは勿論、満足感も得られないが仕方がない。あと数年で人生そのものが終わる。

2024年5月7日火曜日

国の独立と誇り

 地球上には大小合わせて200前後の国があり、そこに80億人強の人間が分散しているようだ。それぞれの国は主権を持って独立して互いに交易しながら仲良くしていれば問題無いが、中には戦争している国もある。その戦争も当事国2ヶ国だけならまだしも、ちょっかいを出す国が結構あるので、話がややこしくなる。とは言うものの、独立していながら他国と特別の関係を結びたがる国があることも事実。嘗て世界中の国に影響を及ぼした国も無かった訳ではない。

いわゆる覇権国家とされる存在、直近ではアメリカがそれに当たるだろうと思っていた。ところが最近この覇権国の存在が大分微妙になっているように思う。少なくとも世界の国の大半がそれを認めないことには覇権は成立しない。しかしGDPでアメリカに次ぐ地位まで上り詰めた嘗ての発展途上国中華人民共和国あたりが大きな顔をし始め、アメリカの覇権を認めたくないような風情になりつつある。

我が国の政府は昔からアメリカ覇権を素直に認めているので、この傾向が面白くないようだ。しきりにアメリカにゴマをすって中国を何かにつけ牽制する動きを見せている。日本は先の世界大戦ですっかり小国に落とされたので已むを得ないかもしれぬ。ただ冷静に世界情勢を見れば、アメリカ覇権を面白くないと思う国は結構ありそうではないか。特に覇権を後進国アメリカに奪われた感じのヨーロッパの先進国家にはその匂いがありありだ。今日、習近平氏のフランス訪問ニュースを観ながらつくづく思った。

英語国家のイギリスは昔にEUから離脱しているが、ラテン系の国家はアメリカとは一線を画したいのが本音だろう。そんな中で完全中国語系国家日本がアメリカの言うがままに躍らされてる現状は情けない。岸田首相が外交問題に関する発言で、常用的に使用する<同士国>を聞くたびに大きな違和感を感じてしまう。もうすこし適切なことは無いものだろうか?非米に傾斜し始めている国は少なくないだろう。態々彼らを不愉快にさせるような発言は控える努力が必要なように思える。

2024年5月6日月曜日

働き者

 自慢は褒められないだろうが、自分で<働き者>と思っている。学校に上がる前から近くの家に水汲み、解説しよう。市内から少し腫れた田舎(松代町)に住んだ時代、そこには水道も井戸も無かったので近くの井戸のある家に行って水を汲ませてもらい、バケツに入れて自宅の勝手にある大きな水瓶に入れることが日課の一つだった。義務教育時代は、朝飯前に兄弟や父が手分けをして家の内外を掃き清めたり雑巾がけをさせられた。当時の学校は清掃員を雇うことはせず、生徒に掃除をさせていた。

高校に行くようになると、中学時代から遊びにっていた志賀高原の山小屋にお手伝いさんとして無料で宿泊させて貰う代わりにストーブの火入れや部屋の掃除など雑用をするために朝一番で起きるの習慣がついたし、人並みの時間遊べなくても長期間滞在することに意味があった。生活の中で経験が無いことは便所の汲み取り作業くらいかもしれぬ。これも小学校4年生の時、当時たまたま1年間だけ転校していた松本市内の小学校で農作業の実習があり、校内の便所から糞尿を汲み取り畑に撒く実習があって経験した。この時天秤棒で担いでいる桶から撥ね散った中身がズボンに着いた気持ち悪さは今でも記憶に残っている。

大学時代は会社勤めをしていた兄と同居だったので、家の掃除や洗濯はこちらの担当、食事は兄が作って、小生が後片付けをしていた。結婚後も家事は総て家内がしてくれたが、布団の後片付けくらいはしたかもしれぬ。家内が先立ってからは当然ながら何もかも自分がしなければならない。幸いか不幸かは別として、無職状態だから時間だけはたっぷりある。時間にあまり縛られたくないが、少なくても5時には起きて布団を押し入れに上げるようにはしている。

現在は湯沸かしも洗濯もすべて自動。家内生存中に利用していた食材配達の生協の利用はやめて、3日に一度スーパーに買い出しに出かけることにしている。調達した食材で、毎日朝食だけは自分で作り続けている。毎日作るので後片付けも毎日のこと。掃除は毎日しないので、埃が溜まるまでほったらかしているのが少し気なるところ。自家用車は無いし、家内が使っていた自転車でさえ利用せず、木戸の前に防犯用として置き放しにしている。機械を磨く必要が無いのがありがたい。

世の中連休の最終日、労働と休日に思いが及んだ。

2024年5月5日日曜日

失敗と修正

 誰にもあると思いたいのが失敗、ど忘れ、間違いの類。よくもまあ、これほど多くあると思うほど毎日繰り返している。小さく個人的なそれは修正することで人様に迷惑をかけずに済むが、場合によっては他人に迷惑を掛けてしまうこともある。有難いことに人間社会には謝罪のコミュニケーション術が多くあるので、その度に謝罪を繰り返している。それで人間関係が修正できればそれに越したことはない。ところが国家間にあっては戦争のように大きな間違いを犯すと、修正も容易ではない。

戦争の終結手順もいろいろあるが、昭和15年生まれとしては日本の手順を改めて勉強し、出来れば重要なことはブログに記録して多くの人にも知ってもらえば、少しは社会に役立つかもしれぬ。日本は明治維新の国内混乱(いわば内戦)を経て、外国と対峙してこれまたいろいろな戦争を起こしてきた。これら一連の戦争が一段落するのが昭和20年。これは文字通り一段落であり、その後短く見積もっても10年間くらいは国内が相当混乱していたはずだ。小生の青年期にあたるが、やっと読み書きを覚えたばかりの未熟だったから、社会の実態などは理解がとても生半可。

最近少しずつ理解ができるようになってきた。最後の戦争がどのように終わったか、これも大変興味深い問題だ。終わりの前に自分なりに最後の戦争を定義しておく。明治以降日本が軍隊を持ちはじめ、やれ防衛、今で言えば安全保障を叫び始めて最終戦に突入した日は米英蘭に宣戦布告した昭和16年(1941年)12月8日にしておこう。詳しくはないが、最初の1年足らずは日本も戦況も悪くなかったようだ。しかし無理はどうしても長続きしない。

1年を過ぎるともう敗色が見えてきて、1943年11月にはエジプトのカイロにアメリカ大統領・英国首相・中国首相が集まって、日本に降伏を呼びかけている。日本は世界でも有数の軍事力があると思っているので、勿論応じずに無視する。更に、既に大きな塊になっていた連合軍アメリカ・イギリス・中国の代表(後にソ連参加)が1945年7月に降伏後占領したドイツのポツダムに集合して再度日本に降伏を呼び掛けた。これを受け日本国内は混乱するが、結局は9月2日降伏することになる。兎に角、他者を巻き込む大きな間違いは、修正が難しいことを現代人も学ぶべきだと思う。

2024年5月4日土曜日

昭和55年秋

 連休とは無縁の身だが、次の記事が目について気に入ったので張り付けておく。「岸田総理を始め連休中の31人の37ヶ国への外遊費用に、8.4億円の血税を投入! 円安・インフレの構造的失政に加えて、インボイス制度で多くの人々が死を意識せざるをえないところまで追いつめられ、能登の被災地の復興もままならず、自衛隊の指揮権は米軍にわたし、衆議院の補欠選挙では3連敗の岸田政権の危機感は、ゼロ!」どこから引用したか忘れたが、そんなに見当違いとは言えないだろう。政府高官と庶民の金銭感覚に相当なずれがあることだけは間違いない。

金銭感覚だけでなく外国での発言や行動が恥ずかしい。脱炭素とかAIへの対処で相当世界標準から遅れたりずれたりしていることを知ってか知らずか、口を開けば「日本が主導する」とは、自分が喋っていることの意味が解っていない赤ん坊のようにも見えてくる。昨日が憲法記念日だったので、昨日書けばよかったが余計なテーマにしてしまい、今日改めて政治問題に触れたい。引き籠る時間が長くなってきた昨今、読書量が少し増えた。中で特筆すべきは月刊文芸春秋:昭和55年12月号をある人から譲り受け読み始めたことにある。

この年の小生は満40歳、秋に大阪支社長への転勤命令が出て大阪に着任したばかり。当時の大阪は1割経済と揶揄され、東京の10分の1の経済圏とされていた。しかし広告業界は別で、大手広告主の本社機能がまだ在大阪に健在で、即ち宣伝部が大阪にある会社が少なくなかった。従って広告会社も数多く大阪に支社を置いていたものだ。勤務していた会社も小さかったが例に漏れず、東京本社の3割近い社員を置いていたし、前任者は会社の役員でもあった。

小生は若すぎたからかもしれぬが、部長級平社員の身分で就任。しかし、支社の交際費が月額100万円、半分は小生の遊興費だっただろう。更に言うと、会社は松下電器にに出入りして、文藝春秋社の広告を取り扱わせて貰っていたので懐かしさも一入だ。手許にある今年の月刊文藝春秋5月号と比較すると物理的ボリューム、内容の豊富さは比較するのも現役の皆さんには申し訳ない。特集記事の一つに松本清張氏の「憲法9条と吉田茂以降」<今問題の「戦争放棄」条項成立の謎を解く>があって、詳細を書きたいが、ボリュームがありすぎて纏めきれない。

2024年5月3日金曜日

システム化(2)

 憲法記念日だから政治の感想を書くべきかもしれぬが、昨日のブログの続きを書いておく。所感が簡潔性を欠くのは考えが熟さない証拠でもあろう。兎に角この問題は社会の変化という意味で大きく、また難しい。この問題のきっかけはマイナンバーカードにある。既に多くの方が所有されているプラスチック製のこのカード。発行されてもう相当の年月になる。途中で金融口座との紐づけを勧められ、その際には使い勝手は極めて悪いが、ポイントなるものを頂いた。即ち普及を促進するために莫大な国家予算が投じられているのだ。

現在は健康保険証との一体化が進行中だが、少なくとも東京豊島区の掛かりつけ医や薬局では紙の保険証を携帯していたほうがスムーズに事が運ぶ。即ち、政府が鉦や太鼓で煽っても普及は簡単に拡大しないし、持っている小生にとっても極めて使い勝手が悪いのが実情と言える。これを運転免許証との一体化とか或いは金融機関カードとの・・・普及率90%越えを目指すなんてことは夢のまた夢。

当たり前で、国民には身体が不自由な年寄りもいれば小さな子供もいる。そのような人を総て役場に足を運ばせるなんてことは無理に決まっている。このカードは昨日紹介した<オンプレミス>の典型に他ならない。国民に番号を割り当てることは現代社会では必要だろう。しかし1枚のプラスチックカードの必携を求めて行政の簡素化を図ることには無理がある。社会でデジタル化が進み始めた時に、デジタル庁を発想したのと同じこと。デジタル化の典型はインターネットにあると思うが、当時も今も政府高官はそこが解っていない。

インターネットは世界中の人間を包括している故、思いもかけないことが可能になる反面、利用の仕方を間違えるととんでもない災厄にも遭遇する。そこを踏まえて引き出されているのがクラウドであったり、AIいわゆる人工知能だろう。小生もいくつかの個人情報をクラウドに上げているが、そのことで齎される不都合は大したことはない。当然だが、クラウドは悪意ある者から常に攻撃されているだろうが、どこかのクラウドが破壊されたとは聞いたことが無い。理解が浅いので読者にも分かりにくかったかもしれが、簡単に言えば、これからの社会はインターネット時代、即ち上意下達でなく、見知らぬ誰かとも協力し合う時代になるはずだ。

2024年5月2日木曜日

システム化(1)

 昭和22年4月小学校(当時は国民学校)入学なので完全な戦後っ子。英語の授業は中学校に入ってからだが、小学生時代から<サンキュウ><イエス><グッドバイ>など怪しげな外来語を口にしていたと思う。以来多くの外来語をさしたる抵抗をすることなく受け入れてきた。これがそもそも間違いのもとで、一時は電子計算機とよばれたコンピューター、パソコン、インターネットなんて言葉を現在は解ったつもりで多用している。日本語には<一知半解>と書いて<なまはんか>と読む言葉があるが、まさにその通りで、生半可どころか全然理解できていないことの多いことに昨日やっと気が付いた。

最近は生成AIのお陰で、ブログの文章も増やすことが容易になっているが、知識が本当に増えているわけではなさそうだ。AIによる偽情報の拡散を防ぐために日本が出来ることを世界に向かって発信するために首相がフランスで演説をするらしい。本当に何ができるか極めて疑わしいと思っている。個人的なことだが、PCやスマホ或いはインターネットといったデジタル化時代の基本的道具に対する理解が相当に曖昧なのだ。

恥ずかしいが、昨日初めて知った言葉に<オンプレミス>がある。例によってネットで検索すると「システムの稼働やインフラの構築に必要となるサーバーやネットワーク機器、あるいはソフトウェアなどを自社で保有し運用するシステムの利用形態」と説明され、日本の大企業、大病院などの大組織での運用が当たり前らしい。企業秘密の保全、顧客(病院で言えば患者)個人情報漏洩の防止からも常識化しているようで、大組織に従属経験が無い小生には無縁であった。

これに対向して最近流行り始めているのが<クラウド>なる概念。前述のオンプレミスは巨大なシステムを運用する必要から、大規模な設備が必要だが、これはその設備が無くても、<インターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用する考え方>とのこと。少し難しいが、利害得失を考えてみる必要がありそうだ。安全性に関しては前者のほうが有利なようにも思えるが、不具合が生じた場合、コンピュータにはこれが頻発するので困るらしい。

小さな事故でシステム全体、例えば銀行の全ATMがアウトになったりする。後者はシステムを細切れにして保存格納しているので、被害が全体に及ぶ可能性は低い。等々あるが、明日また続きを書きたい。

2024年5月1日水曜日

ダブルスタンダード

 今日は5月1日、証券会社から貰った大きなカレンダーにいろいろ書いてある。月初にこれを読むのも楽しみの一つ。世の中ではダブルスタンダードは評価を受けないが、日本は昔からダブルスタンダードが当たり前だと思っている。暦はもちろんだし、時空を測る物差し自体が日本ではとても複雑。昔は大部分の家に物差しが2本も3本もあった。同じ尺数でも鯨尺と曲尺では大分長さが異なる。畳にしても江戸と京都ではかなり違うらしい。

お天道様も気紛れがあって(当然あるはずは無い)今年はうるう年で1年が366日。2月が29日まである。本来は5月2日が八十八夜らしいが、今年は今日1日がそれとのこと、面白いものだ。千年以上前の政府というか支配者が大陸から仏教なる宗教を輸入して、これを国中に広めようとしたことに原因があるのかもしれぬ。人間は勝手な生き物だ。

今朝は暦に書いてあって分からぬことをいろいろ調べてみた。最近はこの調査がきわめて簡単、流行りの生成AI、何故か小生はGoogleを使用しているので孫にGeminiを推奨されて使用中、これで殆どのことが瞬時に分かる。例えば八十八夜は立春から数えて88日目だから普通の年なら5月2日だが、うるう年の今年は5月1日だとか、下らぬことかもしれぬが面白い。他にも灌仏会とか三隣亡も書いてあるが、多くの人は興味が無いだろう。季節の花や花言葉、宝石は逆に小生が興味が湧かない。

いずれにしても風薫る皐月5月は野にも山にも若葉が茂って良い季節。旅に出かけたくなる気持ちはよく分かる。残念ながら現在はもうその心境にもならぬし、第一身体がついてこない。明日からのお天気が良いようだから皇居付近でも歩いてみるかだ。