2023年11月30日木曜日

月晦日

 今日で11月も終わり、特段変わったことも無かった今月にも思うが、歯の治療に専念した他、今日は特筆すべきことが出現したので報告したい。

どんな仕掛けがあるのか全く解らないが、一昨日このブログへのアクセスが急に一桁違いに跳ね上がった。普段は1日100件前後が1000件を超えたのだ。より多くの読者に読んでほしいと願って書き続けているので嬉しいことだ。使用しているGoogleの無料フォーマットBloggerのアクセスカウンターが誤作動でもしたかと思ったくらい。しかし原因は別にあるようだが、詮索する気は無い。別と思ったのは昨日頂いたコメントがこれまで一度も見た経験のない方からのものだったからだ。

コメント内容からだけでは投稿された方の人物像は分からないが、小生とは意見を異にするところが多そうだ。ひょっとすると年齢も大分異なるかも知れない。しかし意見が異なり、年齢も異なると、意見を交わすことが余計楽しみになってくる。偶然出会った良いことは長続きしないのが通り相場だが、願わくば今日以降も多くのアクセスが続くことを祈ろう。明日から12月、歯の治療も来週には終わるようだ。他には月半ばに家内の7回忌法要をしなければならない。

5人兄弟の3人も既に幽明境を異にしている。残された小生とその子や孫たち・一人の弟・亡き兄たちの甥・姪・従妹たち多数が一堂に会して故人に祈りを捧げ、後に互いに語り合うのを今から楽しみにしている。

2023年11月29日水曜日

馬鹿言っては困る!

 現在開催されている臨時国会で、今日政府提出の13兆円という大きな補正予算案が成立とのこと。昔から金持ちのドラ息子がお金を無駄に使うことはあったろうが、貧乏人の無駄遣いは聞いたことがない。日本はGDPとやらで言えば世界で5本の指に入る経済大国、即ちお金持ち国家と勘違いしてる人も多いだろうが、果たしてその認識で良いのだろうか?経済は個人的なこと以外殆ど理解できないが、無理して国を考えるに、どうも金持ちの実感が湧いてこない。

国が豊か、即ちお金持ちであれば、通貨の円が外国人投資家に売り込まれて安くなったりする理由が無いように思う。カタールのように人口が300万人と少なくても、天然ガスで国が裕福だと税金も安くなって国民は生活はだいぶ楽になる筈だ。円安のお陰で日本国民は物価の高騰に悩まされている。エネルギー源や食料等生活の根幹に関わるものを海外から買ってこないと生活が成り立たない仕組みになっているので、当たり前。どう考えても豊かな国とは言えそうにない。

首相は分かっていないのか、と不思議に思っていたが今臨時国会招集に先立ち岸田首相は「経済政策や物価高対策などについて議論を深めることを通じて、岸田政権がどのような変化をチャンスに変えようとしているか、そのチャンスを力に変えようとしているか、丁寧に説明していく国会にしたい。」と述べたことから察すると、満更分かってない訳でもなさそうだった。であるが、期待した内閣提出の法案1丁目1番地が冒頭に書いた補正予算案だから、結局何も分かってないようだ。

しかもバラマキの一環として「税の還元」と科白を吐く始末。財務相は即座に「日本に還元できる税など1円も無い。」と全否定。これだけでも閣内不一致で総辞職ものだ。マクロ経済という言葉もあるので、我が家の家計と日本の経済政策を同列で論じてはいけないとされるが、お金の出入りの問題だから同じじゃないか。無駄遣いはやめるべきだ。どうしても政府が税金をなんとかしたいなら、最も公平な策は、れいわ新選組山本太郎氏が言うように、消費税を取り敢えずゼロにすればいいだろう。

首相は、消費税は福祉対策の貴重な財源であるとか、現場のシステム変更に莫大なコストと手間が必要、なんて言い訳をするが、消費税に色が付いてる訳は無し、システムなんか変更の必要も無い。単純に諸費税をゼロと押すだけだ。

2023年11月28日火曜日

早めの忘年会

 何事も同じだと思うが風邪も治り際に油断があってはいけないようだ。昨夕、先週来約束していた友人のすすめで埼玉の与野駅近くの居酒屋に飲みに出かけた。喉の痛みも取れて、午前中は歯医者にも行けたし、夕方早い時刻に設定されていたので、つい油断してしまった。結局ぶり返しが来て、飲んでいても鼻水と咳が止まらず友人が見兼ねて「もう帰れ」と言ってくれた。よって7時半には帰宅して、今日の朝飯の支度を手早く済ませて早寝をしたので、今朝は少し良くなったが、何れにしても道理に合わぬことはしないに限る。

中座した格好になってしまった昨夜の飲み会であるが、今の自分に有益なことがいくつかあった。一つは土産にもらった朝日新書、まだ読みかけだがおとなしく家で静養するにもってこいのもの。もう一つは店で紹介された地元有力者の大先輩。御年90歳とのことだったが、矍鑠たるもので所謂老人ホームを経営されている。風邪ひきで弱気になってるせいもあるが、老人ホームと言う場所の実態を垣間見ることが出来たのは有り難い。この手の施設は我が家の近くにも何箇所かあるが、中を見学には行く気にならない。

飲み会の席なので気楽に話を聞けた。先輩の言によれば、現在支給されてる年金を全額注ぎ込めば、医師も常駐する施設への入居が可能なようだ。もちろん老人ホームもピンキリだろうが、いざとなれば身を寄せられそうな気がして妙な安心感が出来た。もう一つの安心、誘ってくれた友人は社会人として初めて勤務した会社の6期下の後輩だが、彼も先週の月曜日、飲み屋の帰りに道路で転倒して顔を打ったとのこと。レギュラーの読者はご記憶にあると思うが、小生も今年の1月、昼間だが近くの道路で転倒、ブログも10日ほど休んでしまった。

後輩は若さもさることながら、大学サッカー部の出身で運動神経は小生なんかと比較出来ぬほどある筈。それでも後期高齢者になると同じような事故に遭遇する。他人の不幸は蜜の味は行儀が悪いが「お互い気をつけようぜ」だ。

2023年11月27日月曜日

無気力無策政策

 二三日続いた寒さが去ってまた急に気温が上がった。午前中は歯医者、修理している左上5本のうち前歯に隣接してる2本が仮歯から本物になったようだ。残りの3本は来週月曜日にブリッジが出来るとのこと。昼の弁当を買って帰宅すると13時。背中にうっすら汗をかいている。数日飲み続けた漢方薬「改源」が効いたかどうか分からぬが、喉の痛みは無くなった。しかし今度は咳と鼻水が止まらない。風邪ひきは厄介で、2日や3日で治そうというのが土台無理なんだろう。夕方飲み会でまた埼玉まで行かねばならぬで、下着を着替えて少し休むことにする。

珍しく昼食を歯医者の帰りに買ってきた弁当で済ませたので昼テレビを観ながら、日本は世界の趨勢から本当にかけ離れているを実感した。先ずは一昨日韓国釜山で行われた日中韓の外相会議。日本代表上川外相は「3か国が未来志向で実務的な協力を進めていくことが地域と世界の平和と繁栄に重要だという認識で一致」と成功したようなことを言っているが、中国代表の王毅外相は三者会談が終わると用意された昼食もとらずに会場を後にした。韓国はそれでも二者会談が出来たようだが、日本は応じてもらえなかったようだ。

それでも魚の輸入停止の解除など、言うべきことは間違いなく伝えたと力んでいるが、そのことに対する反応については何も無い。中国は会談に応じてはいるが、日米韓と日中韓の関係の違いを明確に意識してるようだ。昼のニュースはパレスチナの人質開放がトップニュースだったが、この問題でも日本政府の存在感は皆無。日中韓会談でも北朝鮮の拉致問題を議題にしたとのことだが、口ではなんとでも言える。問題は何十年も事案を放置し続けている政府の態度にある。他には目下世界を覆わんとしているインフレ問題、日本政府はデフレ脱却が経済政策の第一課題。

何をとっても疑問だらけだが、ケチを付け始めると切りがないのでやめる。

2023年11月26日日曜日

風邪らしい

 健康にはそこそこ気を使ってるつもりだったが、どうも季節の変わり目に弱い。遂に昨日は風邪を引いてしまったようだ。作日の昼間から喉が痛んで鼻水が止まらない。夜7時半からの恒例リモート懇談には参加することはしたが、殆ど意見は言わず唯ぼ~っとほか4名同期生の話を聞いていた。今日は少し持ち直しかけた気もするが、明日16時半から浦和の友人に飲み会に誘われている。場合によっては急遽延期を申し込まねばならないかも知れぬ。

変わり目と言えばイスラエルの戦争も少し潮目が変わったようで、こっちは停戦が実現したので喜ばしい。アメリカがアフガニスタンから撤退した時も活躍してたことが思い出されるが、今回もカタールと言う国名が報道で頻繁に出てくる。昨夜の友人たちの会話でもやはり出ていた。そのうちの一人が「アラビア半島の点みたい小国だと言っていたことぼんやり記憶している。こちらは毎朝海外ニュースを観ているので、カタールの放送局アルジャジーラは馴染みが深い。姪がヨットをしていて、レースでカタールに行ったことを聞いたような気がする。何れにしても国が大金持ちか、大金持ちの王様でも居るのだろう。

今朝のメルマガで一つ利口になったことがある。「ハマス」はイスラエルに抵抗している組織の固有名詞とばかり思っていたがどうも違うようだ。知ったばかりなので正確かどうかも危ういが、披露させていただく。普通名詞で「同胞」と言う意味とのこと。そして現在パレスチナでイスラエルと戦っているハマスの他にもハマスを抱えて困惑している国にはヨルダンやエジプトがあるらしい。だからイスラエルのネタニヤフ首相が殲滅するなんて言ってもそんな簡単なことではなさそうだ。

日本にも「連合」なんて労働組合の総本山のような組織があるが、ポーランドの「連帯」なんて組織と似てるなァなんて思ったりしてだ。書きながら思い出したが、懇談の最中、何かの拍子で友人の一人が「豊島区の区長も辞任したじゃないか」と言ったのが耳に入り、びっくりした。新聞は発言した彼ほど読まないので思わず口を挟んで聞き直したが間違いはなさそうだった。しかし今確認したが、昭和40年生まれの高際みゆき区長さんお元気で活躍されているようなのでホッとした。我々の年令になると勘違い、見損じ、聞き損じは誰にも頻発するものだ。

2023年11月25日土曜日

読後感「持続する日本型農業」篠原孝著

 著者は現職の衆議院議員(立憲民主党)。高校の後輩(8期下)でもあり、最初の立候補が確か民主党だったので応援する気になった。と言っても選挙区が長野1区なので直接投票は出来ない。仕方なく後援会員となって毎年細やかな会費だけ支払っていたが、近年、政治への関心が薄れたこともあって、それも滞っていたと思う。ところが先日この本が郵送されてきた。数通の国政報告は同封されていたが、会費の請求書は同封されていない。これは対応が難しいが、取り敢えずは読後感を書いて会費が免除されれば、それに越したことはないので読ませてもらった。

時は臨時国会の開催中。衆院予算委員会の初日、立憲の泉代表と岸田首相の質疑応答を少し聞いたが、首相の答弁はいつものことながら、半年以上先の話を持ち出して経済対策という本当に蛇かミミズか訳の分からぬことばかりでまともに聞いていられなかった。要するに岸田首相には知恵が無い以上に信念が何も無いことだけが益々顕になりつつある。そこにいくと著者篠原氏は知り合って既に20年になったが、一貫して日本の農政を深く憂い、日本の農山村をなんとかしよう努力を続けていることには敬服を禁じえない。

たまたま小生も現役時代は「家の光」と言う農協の機関誌の広告を専門とする広告代理店に入社した関係から、農協の米の消費拡大や、今はだいぶ少なくなった精麦業者団体の消費拡大に関わったりした経験がある。また父の実家は現在の西上田(昔は小県郡塩尻村)の種屋(繭を育てて売る家業)兼百姓だったので著者の気持ちは痛いほど理解できる。本書は7章の構成、輸入食料に押されて農業の疲弊は想像以上に進んでいるようだ。著者は地産地消、旬食、フードマイレージ等々食に関して様々な提案をし続けているが、実態はそれに反していることが分かった。

また一昔前には自民党にも農政に明るい議員が多数いたが、小泉政権頃から農業を知らぬ議員が農水相を就任するなど農政軽視の傾向が強まり、何でも大型化、コスト低減傾向が強まって農業や農村の破壊に拍車がかかっていることがよく分かる。未だ30才前で高度経済成長が軌道に乗り始めた時、世話になった精麦会社の大先輩から聞かされた「君、日本が復興できた最大の要因は主食である米作りにあるのだよ。」とよく聞かされたものだ。

マッカーサーの占領行政に功罪があるだろうが、農地開放と農協の創設は功の部かもしれぬ。但し個人的には、父が抑留生活を終えて帰国すると、田舎に少しばかりあった田は不在地主で没収されて失くなっていた。まとまりの悪い文になってしまったが、本書は成長一辺倒を戒める意味でも一人でも多くの人に読んで貰いたい。

2023年11月24日金曜日

困ること

今最も心配なことは認知症、即ちボケることだ。ニュースでは薬が開発されたようなことも聞くが、小生が服用できるようになるには間に合うまい。今朝もパソコンを立ち上げるとセキュリティーソフトのノートンから更新時期が1ヶ月後の12月23日に迫っていることを知らされた。確か5年間くらいの契約だったと頭の片隅にあったのだが、ひょっとするとその期限が来たのかも知れない。或いは先年振り込め詐欺にあった際に支払いカードを全て更新してるので、その必要があるのかも知れない等考え出すと切りがない。

せめてカード情報だけは確認しなくてはと、ノートンにログインすべく必要情報を入力するが、パスワードが無効。パスワードを再発行してもらってログインしたら、カード情報は有効であることが確認できた。近い将来パソコンを更新しようと思っていいるので、新機種にも現在のライセンスが適用できるようなので取り敢えずは安心もできた。セキュリティーソフト一つでも結構な騒ぎだ。先日スマホを買い換えたが、スマホにもセキュリティーソフトを店で勧められたが、こっちは要らないと断った。

どちらも意味のある判断をしているつもりだが、何れこういった簡単なことも判断できなくなる日が来ることだろう。死ぬのも怖いが、ボケるのも怖い。税金が増えるとか、還元されるなんてことは、もはや関係ない。どちらにしても振り込め詐欺と大差ない話だ。詐欺師の目的はただ一点、こちらの預貯金から幾らかでも掠め取ること。そのために実に多様な意味不明な言辞を弄する。現実は一つしか無いのに、やれデフレだことのインフレだことの。トリガーが滑ったの転んだの。

意味の分からぬ議論をさせるために700人余のヘボ役者を養ってる日本国小生もその一員。それでも戦争に巻き込まれていないからマシだと思っているが、ヘボ役者の一部には戦争をしたがるバカが居る。困ったものだ。 

2023年11月23日木曜日

祝祭日

 人は誰しも、いつも大なり小なりの願いや想いをもって日々を過ごしてるだろう。小生とて例外ではない。しかし叶う思いの小さく或いは少ないこと、確率的に言えば1割にも満たない。これが人生であり、生きるということかも知れぬ。凡人だから願いや想いを捨てることは出来ぬが、出来るだけ想いは諦め、最近は何でもいいから何か嬉しいことに遭遇したいと思うようになった。そうすると、意外に嬉しいことにぶつかるものだ。何でも良い、数百メートル先の信号が青になっていただけで嬉しくなったりする。

今日は休日だが、サンデー毎日の小生には無関係。それより祝う理由が分からなかったので朝一番でカレンダーで確認した。「勤労感謝の日」昔の「新嘗祭」。穀物の実りを(昔は神に)感謝する日になっている。祝日は月曜日に移動して連休を増やすのではなかったかと未だに不思議だ。ともあれ、誰かに感謝することも悪いことではない。しかし勤労に感謝は、年齢的に少し分かり難い。勤労者でなくなっている高齢者は誰に感謝したら良いか?まさか政治家に議論してもらう訳にはいかぬだろうが、池袋の街は人混みでごった返していた。

中で子供連れの夫婦が目立ったが、彼らには今日の祝日は大いに意味があったに違いない。

2023年11月22日水曜日

後悔

 テレビ番組を観すぎて馬鹿になろうと、白痴になろうと構わないのだが、何故か観たくなる番組が少ない。中で、毎週欠かさず観ようと務めている番組がある。それははNHK総合日曜朝5:20からの「演芸図鑑」司会は現在の落語家立川志らくの他に桂三枝と林家正蔵の3名で、多分月単位だと思うがまわり持ちになっていいる。土曜日の夜は恒例のリモート懇談があって、就寝時刻がいつも9時を大分過ぎるので起床が少しつらいが、無理してでも観たい番組となっている。

今週は珍しく頭から見ることが出来た。中で印象に残っているのが番組の中心になっている柳家権太楼の落語「幽霊蕎麦」。落語は昔から好きで結構知ってる演題が多いが、これは初めて聞いたような気がして大変面白かった。内容は蕎麦屋の亭主が死んで三途の河まで行って渡ろうとすると、番をしている閻魔に49日法要が終わらぬうちは渡せないと止められ、仕方なく幽霊になって家に戻ると、女房が言うには「香典は全部使ってしまって銭が無い。そんなに欲しけりゃ自分で稼げ。」

連れない返事に仕方なく、この世で再び蕎麦屋をするお話。年末に家内の法事(七回忌)を予定しているので身につまされたこともある。何れにしても既に年末気分、何の変化も無いように思ったりもするが、よく考えれば、そえれなりに色々変化もあったようにも感じる。ぼちぼち年賀欠礼の挨拶状が届いたりし始めたが、こちらは年賀を欠礼して既に来年は7年目に入ってしまう。心配してくれている人も多いだろうし、こちらから気になっている人もいる。やはり年に一度の音信は必要かもしれぬが、もう取り返しがつかない。

日本には年末は「忘年」と都合の良い言葉もあるが、やはり「後悔先に立たず」が重くのしかかって来るような気がする。

2023年11月21日火曜日

消えた日本人

 体力が衰え理解できる世界が段々狭まっている。故にこのブログも個人的なことを多く書いてしまい読者が減るかも知れぬが、それは已むを得ない。今日は月刊文藝春秋12月号に掲載されていた藤原正彦氏の「私の代表的日本人ー河原操子」を引用しながら書きたい。執筆者は巻頭随筆でお馴染みだが、今月号は2箇所で執筆していることになる。この雑誌は毎月購入しているが、数日前に先月号以前の5冊を捨ててしまったので、今回が(四)となっているが、これまでのことは既に記憶が無い。

兎に角、今回の河原操子さん1875年生まれで松本市出身の信州人。しかも武家の娘。興味深い思いがあったのは執筆者の藤原氏も父新田次郎氏が諏訪の出身なので、信州と縁が深い。それは扨て措き、今回この記事で思い出したのが母方の祖母。1887年生まれだから、河原女史よりは一回り若いが、同じように信州松代藩の武士の娘だった。3男に生まれた小生は幼いころから、祖母に格別に世話になって育ったものだ。

3歳の時熊本県庁に在職していた父が急に海軍軍属としてバリ島に出征することになり、弟の出産の手伝いに来ていた祖母が、私を引き取り先に長野に帰り、母と兄二人は片付けが終わってから長野に帰る段取りが決まったのだ。3歳児と言えば言葉もままならないほんの子供。お乳をせがむほどでなくても、祖母に添い寝してもらって育った数十日はやはり相当なインパクトがある。しかも、暫くして母や兄たちは長野と一緒になったが、今度は日本が敗戦。父との連絡が途絶えてしまった上に、住んでいた長野の家を引き払わざるを得なくなる。

詳しいいきさつは省略するが、兎に角祖母の実家がある松代(当時は町)にまた転居。ここでも既に寡婦になっていた祖母が大奮闘。河原女史が父から渡満に当たり、自決用の懐剣を授かることが書かれているが、自決用懐剣が仏壇の引き出しにあったことなどが思い出された。藤原氏は河原女史を代表的日本人として掲げたが、小生とすれば、代表的とは適切でないような気がする。むしろ今や絶滅した希少人種として捉えるべきと思う。

記事を読んで感じたが、確かに明治初期にあっては代表的で、我が祖母もその一人だったかもしれぬ。しかし、その後大正、昭和、平成、令和と時代が進み、河原女史或いは我が祖母のような女性は完全にいなくなってしまったと思う。

2023年11月20日月曜日

歯科医繁盛

 少年時代を過ごした長野市周辺と異なり、東京の冬特に初冬は今日のように小春日和の暖かい日が続いて凌ぎやすい。現役時代は朝が結構寒い日でもゴルフによく出かけたことを思い出している。時代をもう少し遡って故郷善光寺平の冬景色を思い出すと、あの辺一体は標高が400メートルに満たない盆地だが、西側には高い山があるため雪が来るのも遅かった。北から東にかけて連なる志賀高原の山々が白くなるのを心待ちに望んでいた頃が懐かしい。

今ではゴルフも山も全て夢のまた夢。今日は9月21日に抜いた歯の仮歯を次回本物にするとのことで、麻酔を使ったりして型を取るから1時間ほど掛かるつもりで来て下さいとのことで、11時から歯医者、痛みは無いがジャスト1時間掛かって型採りまで終了。麻酔が効いたままであまり美味くもない昼飯を食って帰宅した。現在14時チョイ過ぎ。次回は来週月曜日27日11:20で予約が入ったが、次回は8千円ほど必要ですので宜しく願いますとのこと。

通っている歯医者さん、現金決済なので念を押された。8千円は2割引の結果だから、無保険であれば4万円。その後未だ3本のブリッジを再制作するので年内終了は微妙だろう。この3本が幾らになるか未確認だが、2本で8千円なら3本で1万2千円はこちらの皮算用で、そうはいかぬだろう。今は姿形が失くなったが、5本揃えて作った時は50万円掛かったと記憶している。歯科医の技術や材料は日進月歩のようだから、どうなるかは分からない。終わって「あゝ良かった。」となることを祈るばかりだ。

優秀なお子さんをお持ちの親ごさんには、お子さんを歯科医にするようおすすめしたい。湘南あたりの海に行くと歯医者さんの船がうじゃうじゃ有るそうだ。通っている歯医者さんも祝祭日は除いて年中無休で朝10時から平日午後10時、土日は夕方5時まで。診療台は5台か6台、男性歯科医が院長の他にいつも一人いる。多分、複数の歯科医が交代で来ている可能性も高い。女性看護師結構変わらないので給料はそこそこ払っているかも知れぬ。兎に角いつ行っても繁盛していることだけは確かだ。

歯科医は誤診で患者の生命を奪うリスクも少ないだろう。大学進学の難しさは分からぬが、世話になってる先生は確か長崎大出身で、オレゴン大学に留学していたと思う。羨ましい職業だと思う。

2023年11月19日日曜日

既成概念

 日本の歴史の中でちょっと理解しにくいのが明治維新直後にあった「廃仏毀釈騒ぎ」。個人的には日本人は既得権利を尊重して、新旧両者を併存させるべく皆が努力するように思う。皆が似たような思いだから、新しい宗教が乱立する現状が良いとは断言できぬかもしれぬが、明治初期の政権が、日本人としては思い切った策を取ろうとしたのは事実。しかしこの騒ぎも結局は一時のことに終わり、多数の寺院が残ったのは自称仏教徒の小生にとっては有り難い。

昨夜のリモート懇談の冒頭で、ライドシェア問題が話題になった。欧米で発展しているUberはすでに日本にも存在していると、多くの人は思うだろうが、日本のタクシー業界にあるUberは少なくとも欧米のそれとは全く似て非なるもので、個人タクシーの集合企業と言えるかもしれない。だから最近小泉進次郎氏などが「ライドシェア」なる新語を捻り出して研究しようなんて言い出している訳だ。そもそもこの発想の原点は公的規制外の「白タク」にあるのだから、規制側の政治主導で誕生させるのは難しいだろう。

規制側はタクシー業界のドライバー不足からの発想。欧米での発想の原点がどこの国にあったか知らぬが、自家用車所有者の実利追求からの発想だから原点がまるで異なる。そこに持ってきて日本には既にUberが存在するので余計ややこしい。個人的には時々マスコミでも取り上げられるデジタル通貨の今後に大きな関心を持っている。これも既に一部で流通し始め、日本でもビットコイン騒動など、得体の知れぬ金融商品としてマイナス面が強調されてる感が強いが、将来金融機関の存在を脅かす存在になるかも知れない。

ライドシェアにしてもデジタル通貨にしても、個人のニーズを国籍を問わず直接結ぶ発想だ。当然ながら克服すべき問題は多いのだろうが、コンピューターの巨大化はボケ老人の想像を超える巨大な記憶容量を持つに至っているようだ。地球上人口が100億人になっても、その一人一人のお財布状態を常に監視できれば相当なことが可能になるに違いない。清潔で安全な日本に住みながら、安心して外国人と取引できる日が来ても不思議は無いかもしれぬ。なんてことは不必要な夢物語だが、大国間が基軸通貨のドルを除外しての取引は、勢いデジタル通貨時代を迎えると思う。

2023年11月18日土曜日

悪口

 昨日は終日雨が降って寒かったが、今日は随分冬らしくスッキリした。今年もいよいよ年末気分。池袋から長野の八十二銀行支店が無くなって、新宿支店に合併されるとのこと。長年付き合ってきた銀行だけに一抹の寂しさを禁じえない。今朝長女から電話で来月17日の長野での法事に行くための切符の手配を忘れぬよう催促を受けた。池袋駅のJRの乗車券売り場が一つ廃止になっていつもと異なる売り場に行くようにとの注意も付け加えられていた。自分でも心配だが、娘たちもこちらのボケを心配してくれている。

夜には恒例のリモート懇話があるので、ブログを午前中に書き上げて昼の暖かいうちに池袋まで行くことにする。今日のニュースでアイススケートの羽生結弦氏が離婚したとのこと。びっくりしたが、どうもネット上での誹謗中傷 のせいのようだ。アメリカで活躍した野球選手なんかが、選手生活が終わっても日本に帰国しない理由が分かるような気がする。思いついたことを毎日ネット上に上げるのはたしかに余り褒められないことかもしれない。家内に何度もやめるように言われたが、悪い癖が治らない。困ったことだ。

昔から他人の悪口を言っては喜んでいたが、馬鹿な奴ほど他人を貶めて喜ぶことが最近やっと少し分かってきた。こちらももう止そう止そうと思いながら止められない。言い訳をすれば正直なのだ。お世辞は自分に対して嘘を言う事だが、母からは大事だとも教わった。父はどちらかと言えば、辛辣な物言いも多かったが、極力ユーモアを交えるよう努力していたと思う。さじ加減は難しいが、もう80歳も過ぎた故、見倣うべきかもしれぬ。

2023年11月17日金曜日

目出度いことだ

 大谷翔平選手が2年ぶりにアメリカン・リーグMVPに選ばれた。2度目の受賞は日本選手で初で目出度い。それにサンフランシスコで日中首脳の会談がセットできたようで、なによりとお喜びでも言わなきゃいけないだろう。首脳ともなれば、その一挙手一投足に報道が集中するのは仕方ないかもしれぬが、内容を聞く度に思うのはその無意味さだ。日中もその例に漏れず、互いに言いたいことだけを言って終わるのだろう。世の中万事基本が大事だと思うが、米中など大国の基本は何も変わらない。残念ながら日本の場合は基本がどこにあるか、国民であるボケ老人にも判然としない。当然の結果で、他国からは重要視されるはずがない。

小生も、米中首脳にイスラエルの悲惨な状況打破に向け前向きな発言を期待したが、無理な期待だったようだ。アメリカの二枚舌外交はそう簡単には治らないだろう。話しが少し飛躍するが、毎週木曜日は麹町にあるイスラエル大使館前を必ず通る。イスラエルの戦争が始まって、周辺の警備が少し強化されていたが、昨日は異常なほど警察官が多数出て騒然とした雰囲気だった。これまでも、一人で座り込んでがなっている人物を見かけたりしたが、昨日は午後にデモの届け出もあったのかもしれぬ。

円安で物価は高騰、暮になっても不景気な日本だが、居住する界隈は住宅の建設ラッシュが続いて日中喧しくてかたまらない。移住してくる御仁がどんな方か知る由はない。一時は外国人らしき表札が増えたが、今がどうであるかは分からない。居住者が増えても子供が増えないのはちと残念な気もする。廃校になった近くの小学校は老人ホーム、これは全国共通かもしれぬ。

2023年11月16日木曜日

餅は餅屋に

 今朝は日本経済の下落が海外の報道で取り上げられている。もう歳なので今更何も嘆くほどではない。ただ肝心の日本では海外からの訪問客がコロナ前に戻ったと燥いだり、株が高値をつけたと煽るのは少し違うのでは思っているのも事実。話が変わるが、昨日いつものように歩いていて、途中大分疲れた感じ襲われ、腰を下ろして休みたくなった。結局は時間的に少し早かったが、カフェに飛び込んで早めの夕食にした。

珍しい現象だ。普段、都内であれば、1時間位なら歩いてもそんな感じに襲われたことは無いのに、1時間位ですごい疲れを感じたのが先ず不思議。兎に角、帰宅して早速スマホで歩数を確認してみたら、なんと3千数百歩しか記録されていない。スマホを入れてるポケットはいつも一定。豊島区に宇宙人が飛来して特殊な電磁波攻撃でもしたのだろうか?なんて想像を逞しくしたが、どう考えてもそんなことはあり得ない。

今日もいつもと同様昼飯から帰宅してスマホを確認したらいつも通りの1万1千歩。昨日の誤作動の原因が知りたいものだ。何かの拍子で機能停止のボタンか何かがあって、そこに触れたのだろうが。電子機器の取り扱いには注意が必要だ。序に今使用しているパソコンのOS変更(windowsX→X1)を思いついて、ずっと世話になっているエンジニアに相談。OSバージョンアップ程度ならご自分でされたら、とのことだったが色々相談の末、年末か正月にパソコンそのものを買い替える方向で検討してもらえることになった。

話が全く違うが、サンフランシスコでの米中会談。日本の識者はどのように読み解くか知らぬが、習近平氏の方が大人に見えた。方や人口13億人、方や3億人。習近平氏ではないが、嘗ての指導者が「原子爆弾で1億人殺されても、人口の1割にもならない。」やれるものならやってみろと言わんばかりのセリフを吐いたこともある。そのせいもあるだろう。表面的には平和構築に資する会談のように報じられているが、本質的には何も変わっていないようにしか思えない。

2023年11月15日水曜日

サンフランシスコ

 子供の頃は喧嘩もしたし、中途半端なことが嫌いだったが、不思議なことに最近は中くらいとか半々なんて事の方が好ましく思う。飲みに行っても昔は意気がってアルコール度数の高い酒をストレートで飲んだりしてた時期もあるが、最近はビアホールでは生ビールと黒ビールのハーフアンドハーフを先ず注文、その後も日本酒以外ストレート系は先ず注文しない。ところで、アメリカ西海岸のサンフランシスコに多くの国のお歴々が集合して何やらお話し合いとのこと。

アイ レフト マイ・ハート イン・サンフランシスコじゃないが、数少ない経験に照らせば、平らな都市が多いアメリカには珍しく坂道やちっぽけな路上ケーブルカーなんかがあって、何となく田舎を感じさせる親しみある土地だったように思う。日本人にはサンフランシスコ条約締結の地だから忘れてはいけない。お互い角突き合わせず、互いを尊重して円満な話し合いをしてほしいものだ。日本からも首相閣下が参加されるが、残念ながら、大国首脳とは立ち話程度で謂わば刺身のツマ以下。専ら米中所脳会談に注目が集まる。問題は南太平洋よりは台湾問題。

日本では一触即発説で煽る識者も多いが、台湾の独立は認めないと中国は言い、アメリカも台湾の独立を認めている訳でもない。しかし、台湾に兵器をどんどん輸出している。この行為は少し無理があるように思うが、中国も今のところ文句は言っても具体的行動を起こす気配はない。アメリカも多数の政治家を台湾に送り込み少し強気なところをひけらかしてはいるが、意味が分からない。むしろ最近の上海見本市に参加した多数の米国経済人の方が実利を取っているような気がする。

友人たちも台湾贔屓が多いようだし、日本のメディアや政治家もどちらかと言えばそうだろう。嘗ては日本の一部だったから仕方ないかもしれぬ。しかし、時代は1951年9月のサンフランシスコを舞台にして大きく変わった。だからと言って、中国を目の敵にするのは如何なものか。確かに中国のやり方はきつい。日本は見くびられているのだ。その辺を見極め、レームダックでアメリカ一辺倒の首相に準じて対中国敵愾心を露わにするのは程々にすべきだ。

2023年11月14日火曜日

補助の次は介護

 政治絡みで岸田政権辞任ドミノをおちょくろうかと思ったが、バカバカしすぎてやめた。今日は昨夜8時間も寝たので、少し頭がまとも。他人の悪口もいいが自分のことを反省する必要がある気がする。明け方見た夢のせいもある。ある意味で悪夢でもあるが、どこかでさんざ遊び疲れての帰り道。道に迷って変な所にでてしまった。見えるのが下りの階段、人がゾロゾロ降りていく。一見するとわが最寄り駅に繋がる地下鉄の階段かもしれぬが、どう見ても見た覚えがない。ひょっとすると地獄への階段かもしれないなんて不吉な思いも・・・ なんてところで目が覚めた。時計を見たら丁度朝の4時。少し早いが起きてしまった。

最近朝夕、服を着替えるたびに思うことがある。出来るだけ立った状態で着替えをしたいが、どうも上手くいかない。柱に寄りかかったり、手を添えたりする補助が必要になってきている。靴下も立ったまま履けていたのはいつまでだったか思い出せないが、やはり今は補助が必須の要件。幅90センチの2階への階段も、手になにか持っての上り下りがかなり危険なほどよろめくことが多い。今朝のNHKBS1で昨日のクローズアップ現代の再放送「ビジネスケアラー」をなんとなく観てしまった。

三男であること、ずっと家族と離れて東京在住であったことを理由としたわけでもないが、90歳過ぎまで長命を保った両親の晩年の介護の苦労はせずに済んだ。家内とは後期高齢者になる前頃から老々介護について冗談を言い合ったが、家内は齢70歳で他界してしまった。現在独り身の侘しさを思うこともあるが、テレビを観ながら、そんなことより我が身の末を考えるべきだとの思いに至った。両親が共に90才過ぎの長命だったので、俺もなんて考えていたが、果たしてそんなことが許されるかどうか、自分にとってもハッピーと言えるかどうか大きな疑問が湧いてくる。

正直なところ、これまで余り他人様にご迷惑もかけず、そこそこ満足できる人生を過ごせたと思っているので、いつお召があっても仕方ないが、時機は自分で決める訳にいかない。今の願いはいつかではなく、近い将来に必ず来る要介護期、なんとか子供たちの手を煩わせたり、心配かけずに行きたちことだ。

2023年11月13日月曜日

数学者の随筆

 急に木枯らしが吹き始め、歩いて数分のお宅にサンタクロースのイルミネーションが飾られた。年末までは未だ1ヶ月以上あるが、小さな子供でもいれば、親はせがまれなくても飾るのだろう。早く来い来いお正月だ。連日の報道は歳をとったせいか余りピンとこない。一時はウクライナンの戦争、ここ一月ほどはイスラエルの戦争がトップに来る日が多いが、視聴者はそれほど他国の戦争に関心があるだろうか?小生は関心が無いとは言わぬが、他人の不幸を手放しで喜ぶほど馬鹿ではないつもり。国内も不景気な話題ばかりで些かうんざり。

特に、再来年開催予定の大阪万博、もとよりどんなに面白そうでも行く気は無いし、生きていられるかも分かったものじゃない。毎日考えるのは今日と明日の食事のことばかり。生きていくためには仕方ないだろうが、食材と外食代の値上がりはかなりのものだ。不平や不満はさておき、10日日曜日に購入した「月間文藝春秋」12月号の巻頭随筆が面白かった。気象庁職員にして小説家でもあった新田次郎氏の長男で数学者の藤原正彦氏が「明治維新の不思議」として薩摩の教育について書いている。

江戸末期鹿児島県は教育への熱意が極めて低く、子どもたちも勉強に関して嘆かわしいほど怠惰で無頓着だったそうだ。まるで我が幼少期を書かれているようだが、それでも薩摩は明治維新の先頭に立った所以を書いている。ここには書かれていないが、山国の小国がひしめいていた我が故郷信濃は逆に教育が熱心に行われたように思う。現役時代仲が良かった鹿児島出で専修大学ボクシング部出身の友人がいた。彼は当に藤原氏が描いたような薩摩人だったが、早逝したことが残念だ。

次いで昔テレビに良く出演していたやはり理科系で世相の切り方に共感を覚えていた東京工大教授の中島岳志氏が「秀策のコスミ」と題して囲碁について書いている。最近AI流行りだが、AIが更に進化すると古い知性の復活があるのでは、と考えているようだ。即ち、現代医療分野では細分化傾向が見られるが、人間の健康は部分に拘らず総合的判断の必要性が改めて重要視されるようになるだろうとのこと。囲碁には、総合的判断に立つと時に損な着手をしなければならぬ時もある。この意見には全く同感だ。知らなかったが氏は囲碁もかなり高段者かもしれぬ。

2023年11月12日日曜日

責任の所在

 日本には外国では見られない特有の事が多くあるだろうが、その一つに問題解決の仕方があるように思う。責任の所在を不明確にして問題を先送りにしたり棚上げして済ますこと。社会に厄介な問題が発生すれば、責任者は必ず居るが、誰も責任者を探そうとせずに問題だけを論ずることが多いようだ。日経新聞の私の履歴書に元日銀総裁黒田東彦氏が登場しているが、誰がどう考えても現在も始末をつけかねている金融政策の失敗の元凶であることは否定し得ないだろう。

先に”外国では見られない”と書いてしまったが、間違っていたら「ごめんなさい」だが、同じようなケースが日本では屡々起きる。失敗は自覚するもので、他人がとやかく言うのは良くないとする大人の考えがあるようだ。特に先週亡くなった細田元衆院議長や安倍元首相のような大者になれば尚更のこと。間違いも死ねば帳消しは感心できない。<アベノミクス>に代表される経済政策の大失敗は、恐ろしいくらいの禍根を日本社会に齎したと思うが、マスコミも含め誰も声高にそれは言わない。国民全員が暗黙のうちに理解して修正を進めようとしている。

確かに死ねば皆同じ仏だから、死んだ人の悪口は言わぬのが日本では礼儀かもしれぬ。これは少し変だ。先の大戦で日本人の価値観が大きく変わり、鬼畜米英が神様仏様になった。声は良いとして、開戦の号令を発した責任が軍部だけにあると考えていた人は少ない筈。天皇にも当然責任の一端が及んでも仕方ないだろうが、日本人は皇室に責任が及ばなかったことをある意味喜んで受け止めた。終戦まもなく占領軍が来て、戦争犯罪人を炙り出し、犯罪者を特定、それぞれ収監されたり、公職追放になったりした。

これも6年後には、日本の民主化が認められて翌年には日本と敵国であった連合国との間で平和条約が成立して、目出度く自主権が認められた。占領軍が認定した戦争犯罪の殆どがこれでチャラになったとも言える。今から思えば、随分お手軽な民主国家の誕生でもある。このことで、日本人には「少し時間を置けば何とかなる」との考えが定着、問題の先送り習慣がついたのだろう。

しかし、この考えは何かが間違っている。責任の所在は後世まで明確でなければいけない。

2023年11月11日土曜日

ジャーナリズム

 立冬を3日過ぎてやっと冬らしくなってきた。今朝は冬1番という言葉はないだろうが、朝から北風が強い。今週は珍しいが本を2冊も読んだ。読後感を上げるほどの本でもないような気がするが、読書を通して感じた日夜接しているマスコミの情報、また届けてくれているジャーナリスト、ジャーナリズムについて書きたい。後々のために書名だけは書いておく。

先ずは「イラク戦争」著者スコット・リッター。図書館で読んだので表紙カバーは無かったが、表紙カバーには次のように大書されている。<元国連大量破壊兵器査察官スコット・リッターの証言 ブッシュ政権が隠したい事実 >氏の著書で日本で販売されているものは2002年12月発売この1冊のみ。肩書から分かるように、氏は明らかに元高級官僚だろう。そして現在でもネット上では活発に発言を繰り返している。政権が隠したい事実は一言で言えば「アメリカ政府とイラクのフセイン元大統領の関係」著者は査察官だからフセインの悪所業は完全に把握し、査察でゼロになった事実を指摘している。にも拘わらずアメリカが彼を殺害したのはつるんでいた事実を明らかにはされたくなかったと断定。昔からアメリカは二枚舌、嘘をつくのだ。

次は「狼の報復」著者ジャック・ボーモントはフランス人。608頁の大作。著者はフランス空軍のパイロットを経てフランス対外治安総局で秘密工作に従事した経歴を持つ元政府職員。スパイ小説だから内容は興味一杯だが、一言で言えばパキスタンが嘗てのフセインと同じように毒ガスの製造に着手している可能性を察知したフランス政府が、スパイ活動でその内情偵察をしていくお話。こちらは小説だから只では済まない。スパイの話には裏切り者がつきもの。後は言わぬが花で乞うご容赦。

日本にも自衛隊や海上保安庁と言った立派な軍事組織が存在する。自衛隊には「別班」なる諜報組織があるとか、旧中野学校以来のスパイ教育も残っていると噂はあるが、公式に明らかにされたことはない。そんなことはどうでも良いが、日本では日米委員会なる会議が米軍と外務省や防衛省の高級官僚の間で月2回行われ、そこの決定事項は一切明らかにされたことが無い。しかしこの決定事項は憲法に優先するそうだ。独立国家でありながら、戦後78年経っても米軍の占領状態にあることは周知の事実。このことを明らかにしたのは「知ってはいけない 隠された日本支配の構造 」著者:矢部宏治

しかし大手マスコミは全員が無視だ。

2023年11月10日金曜日

不踰矩(のりをこえず)?

 昨日久しぶりで郵便局に行って初めて気がついた。店内が年賀はがきで溢れていた。しかも来年が辰年であること。辰年は我が誕生の干支。

当に「へ~」である。後数ヶ月で7回り目の干支とはびっくりだ。還暦に達した時、俺もやっと一人前の大人になれたかな、なんて思ったりしたが、孔子さんによれば60歳は他人の言うことがどうやら理解できるようになる年代。70歳になって初めて、自分のしたいと思うことをそのままやっても、人の道を踏みはずすことがなくなると仰るが、80歳を大分超えた現在でも、残念ながら孔子さんのお考えには至っていないようだ。

話が逸れたので郵便局に戻す。赴いたのは何を隠そう虎の子の貯金のため。小銭を入れてる貯金箱が一杯になったので持参した。最近は買い物の殆どがカード決済になったので小銭の溜まる速度が極端に遅くなっている。それでも現金決済しか出来ぬ場合があるので、数ヶ月経てば小銭は溜まる。昔から「1円を笑うものは1円に泣く」と教育されているので几帳面に貯金しているのだ。コンビニのカウンターなどに<恵まれない世界の子供のために>なんて小銭を入れる箱なんかあるが、それより我が身を思ってしまう欲張り爺だ。

窓口に行くと顔なじみの職員さんが決まり文句で聞いてくる。「手数料かかりますが宜しいですか?」「勿論結構です。」と応じて、序に「手数料がかかるようになったのはいつでしたっけ?」と聞いたら昨年の1月と教えてくれた。手数料を取られたことは記憶にあるので、この約2年間で2回目か3回目の持ち込みだと思う。持ち込んだ硬貨を機械でカウントしてもらうと358枚。825円の手数料が引かれて約3万4千円の入金になった。

一般サラリーマンより少し早いボーナスを貰った気分だ。

2023年11月9日木曜日

サービス自動化時代

 少しばかりの物忘れ、例えば外出して数百歩歩いて財布を携帯していないこと気づくとか、人の名前を思い出せいといったど忘れは仕方ないが、最近は学習し直して覚えたつもりのことをすぐ忘れてしまうのが気になる。記憶の構造はよく知らぬが、何でも新しい知識は剥がれやすいと教わったような気がする。最近国会図書館に久しぶりに足を運び、入館手続きから図書閲覧に関する一連の流れを学習し直したことは数日前に書いたばかりだ。

そこで昨日、安心して続きを読もうとまた出かけた。ところが、案に相違して図書閲覧の手続きが思うように進まず、再び案内係の世話になってしまった。聞くは一時の恥ならいいが、一度聞いた手順を1週間も経たずにまた聞くのは一時の恥では済まない。認知症とは認めたくないが、脳の働きも相当劣化していることは認めなければならぬだろう。小・中学生時代に先生から宿題を出されてそれを怠けていたこと。即ち復習の重要性を甘く見ていたつけが今頃回ってきた気がする。

二十歳前の若い頃であれば、2度3度の経験で覚えられたことでも少し手順が込み入ったたことになればそれでは済まないのだろう。夕方になって食事のために入ったファミレスでも再び思い知らされた。最近は似たような店が多いが、そこも注文はタブレット、配膳はロボットの完全自動化。注文は何とかこなしたが、配膳ロボットの完了ボタンが見つからない。ロボットの前で困惑してると見兼ねて隣席の女性が教えてくれた。サービスの自動化は仕方ないだろうが、ボケ老人にとっては少し厄介でもある。

2023年11月8日水曜日

法規制

 長野在住の友人や親戚がネット上に公開した紅葉の素晴らしい写真を見て、秋の気配を感じることは出来るが、東京では秋の気配を感じないまま立冬になってしまった。暦は冬でも穏やかな秋晴れ。しかし外から灯油の巡回販売の聞き慣れたメロディーが流れてきた。気象庁は今年は暖冬と予報しているので当たってくれると有り難い。相変わらずの毎日だが、昨日少し感じたことがある。日本の社会秩序が整然としてることは有り難いが、法規制がここまで必要だろうかと言うことだ。

自転車が歩道を我が物顔で走り回り歩行者に迷惑をかけていることは事実なので、自転車の利用者に交通違反切符を切ったり、ヘルメット着用を半ば義務化するのは良いかもしれぬ。しかし昨日、冬になるので念のため風邪薬の常備薬「改源」を買うために市販薬局に行って驚いた。我が散歩コースには大手市販薬局が2軒ある。最初入った薬局には「改源」の在庫が無かった。今年は処方薬品でも漢方系薬品の品切れを経験してたので然程驚かなかったが、これは法規制とは別問題なので措くとする。

問題は2軒め店で製品を見つけカウンターに向かったところ、店員の応対が少し変で「お待ち下さい。」とのこと。暫くして薬剤師の資格を持つらしい店員が1枚の案内書きとと共に登場。そこに記された質問票に沿ってこちらの身分と使用目的を確認、その上で製品に含まれる成分の説明をして、類似市販風邪薬を同時に使用しないよう注意された。最初の店員にまた代わり勘定を済ませて「手間暇が掛かって大変だね。」と言うと「法律が変わったので仕方ないです。」と済まなそうな顔。こっちは暇人だからなんとも無いが、店側は大変だと思う。

市販感冒薬に含まれる薬用成分は、どれを取っても余り効かないくらい弱く抑えられているのは周知の事実。恐らく飲み合わせの危険も殆ど無いだろう。法規制がそこまで必要だろうか?有難すぎてなにか弊害が生じないか心配でもある。

2023年11月7日火曜日

企業の寿命

 人の生涯にも終わりが必ずあるように、何事に寄らずものごとには始まりと終わりがあって当たり前だと思う。昔、堺屋太一氏と仕事をしていたことがあるが、当時氏は「企業の寿命30年」を真顔で唱えていた。それまで聞いたことがなかったが、思い返すと小生が大学卒業後勤務した会社を辞職したのが、その企業の創業30年目にあたり、ひょっとしたら当時がピークだったようにも思う。堺屋氏は亡くなって久しいが、生きていたら自説を訂正するだろうか?時代は既に2023年、明治時代創業の企業で、現在発展中の企業も多いだろう。

日本では未だに産業の中心とされている経団連参加企業の殆どは、創業30年は優に超えているだろう。むしろ以下の企業が何社あるかが問題だ。比較的新しいところで記憶にあるのは楽天。オーナーの三木谷氏は一時経団連に参加したが、脱退してしまった。昔から護送船団方式なる言葉に象徴されるように、日本は既得権益を大事にする傾向が強い。企業に限らず、似た者同士が集って検疫確保のために協同するのは、一概に悪いとは断定できない。

しかし、そこに新しい芽吹きを期待するのは少し難しいかもしれぬ。ホリエモンの堀江貴文氏の経歴からもお分かりの通り、起業で成功するにはある種の危険がつきまとう。楽天の三木谷氏、ソフトバンクの孫正義氏、にしてもそうだろう。アメリカのトランプ氏なんかも何度も倒産した経験があるとのこと。若さにはある種のエネルギーがあるのだろう。政府も札幌市郊外の原野に新しい半導体企業の種(ラピダス)を植えた。これがどう育つかは少なくとも10年は見守る必要があろう。現社長は日立の古手だが、数年内に若手に代わって発展していくこと祈りたい。

似たような問題に、タクシーやトラック・バスの運転手不足問題がある。そこで登場しつつあるのが自動運転の乗り物や、車のライドシェアサービスの問題。自動運転は車の他に大型ドローンがあり、後者は大阪万博での実用化が期待されていた。しかしこれは、実現しても会場内が精一杯らしい。ライドシェアサービスに至っては、タクシー業界の反発にあって先の見通しは全然立たない。欧米でに於けるサービスはとっくの昔から始まっていて、利用体験者は絶賛するばかり。冒頭述べたように、企業30年説が説得力持つような気がする。

2023年11月6日月曜日

先は分からぬ

 今日も歯医者通い。振り返ると9月11日から始まった歯科医通いが未だ続いている。今月中の完治を期待して質問した。医師答えて曰く「多分後4、5回で終わると思いますが、未だ前歯が少し緩んでいます。今回は2週間措いて下さい。それで現在の仮歯を固定できれば、奥の3本に取り掛かることが出来ます。」歯の治療は時間が掛かるが、手入れを怠った自業自得だから仕方ない。

連日中東からイスラエルの戦争が報道されて、ウクライナからの戦争報道がめっきり少なくなった。連休中にアメリカがウクライナに和平会議に臨むことを提案したとの報道もあったが、ウクライナ側の受け止めなど続報が出てこない。日本政府はウクライナ支援に徹していたが、もし停戦の可能性が出た場合どう対応するのだろう?岸田首相はフィリピン国会で演説して中国敵視を続けている。性格が違うからかもしれぬが、自分としては、日本が特定の国を敵視して得るところは何も無いようにしか思えない。

岸田氏が何を考えているか分からぬが、世論調査では内閣支持率が政党支持率を下回ったとのこと。どう考えても解散なんか夢のまた夢、次期総裁選で野垂れ死にしかあるまい。次期総裁は下馬評によると石破茂氏とのこと。へーとも思うが、仮にそうなっても所詮は一匹狼、盟友がいないのだから政治の世界で長続きは出来ぬだろう。第3者として他人事を言えば、政治は戦いの世界だから資金が無ければ兵は養えない。田中角栄氏のように手段を選ばず金を作り、ばら撒く能力が無い者には適性が無いとするのだろう。

ウクライナのゼレンスキー氏も大統領になってからは大分資産も形成できたようだが、所詮は俄成金、他人の褌では長続き出来ないとしたものかもしれぬ。ロシアとの資金力が違い過ぎるのかもしれぬ。痩蛙の身としては賛成したくなくても、それが世間の常識かもしれぬ。

アメリカの大統領選挙も大分近くなってきた。相変わらず共和党トランプ氏の人気が高いようだ。一方の民主党はバイデン氏以外の候補が見つからないようだ。となると、本選挙でトランプ氏が大統領に返り咲きなんてことが本当になったりする可能性もありそう。一寸先はどうなるか分からぬが変な世の中だ。

2023年11月5日日曜日

悲しい現実

 道路は人が人のために作ったもの、昔、車は人に遠慮しながら走ったものと知る。しかし最近は人が車に遠慮しながら歩くのが当たり前、悲しい現実だ。科学技術が発達して、遂に人工知能なるものが出現した。囲碁や将棋の世界でもプロ棋士以上の実力になりつつあるらしい。だから、解説者も人工知能が示す次の一手を指し示して恥じるところがない。これも悲しい現実だが、本当はそんな解説を聞きたくない。だから最近のテレビの手合が面白くない。

先週ハリウッドの活劇を2本観てしまった。1本は「ドミノ」週刊文春のお薦め、もう1本は次女の推薦で「オペレーション・フォーチュン」前者は警察官、後者は英国のスパイのスーパーヒーローが主人公。少し前であれば007シリーズのようにヒーロー一人が大活躍だが、最近はコンピュータ技術を駆使するサポート役が活躍して、話が一層複雑になっている。それを面白いと思うかどうかはその時々で違ってくる。映画「ドミノ」はどこかの国の政府が、人間の脳内に侵入して他人を思いのまま動かす能力を持つ人間を開発した話。

昔から催眠術はあり、大学時代に心理学の教授が教室で実験を披露してくれた。以来催眠術には興味を持っているが、映画の脇役がその超能力者。演じた俳優の名前は知らぬが、アメリカのブリンケン国務長官そっくりだった。他人の心を意のままに操ることができれば、苦労は無くなるかもしれぬが世の中がメチャクチャになって人類は滅びるだろう。ままにならぬからこそ生きてる訳だ。昨日は運動がてら久しぶりに永田町の国会図書館に行ってみた。

地下鉄有楽町線ホームはかなり深い。改札まで約100段の階段、そこから地上まで約30段あるから足の運動には最適。問題は図書館、先ず入館証が期限切れになっているかどうか?案内の人に確認。いきなり機会に挿入しないでくださいとのことで調べてくれた。辛うじて有効だった。入館すると利用者で使用端末が満員状態。運良く1台見つけて資料検索に掛かったら今度は暗証番号が違っているとのこと。また案内係に頼んで再発行手続き。検索に掛かると読もうと思っていた署名や作家がどうしても出てこない。

やっと思いついたのがスマホの利用。普段外出時に歩数計以外役に立たないと思っていたが、昨日はgoogleが役に立った。

2023年11月4日土曜日

快晴続き

 昨日は文化の日、昔の明治節。この日は4月29日と並んで不思議にお天気に恵まれる。末の弟と一番若い孫の誕生日でもある。小生には文化が映画なので映画を見に出かけた。映画のことは措いて、折角だから皇室問題に関して書いておきたい。

動機は今週初めにテレビで報じられたスペイン王女(18才)の成人式。長女でもある彼女が正式に次期国王になることを現国王が認める儀式でもあり、厳かに執り行われ、王女もこれを引き受け、憲法の遵守を宣誓していた。ヨーロッパでは昔から女王が多数存在する。スペイン王女の成人式に対する国民の受け止めも、世論調査を見る限り比較的好意的であったようだ。

翻って日本は、女王の存在を認めない皇室典範があるので天皇の娘である愛子内親王は王女にはなれないことになっている。2600年以上我が皇室は男系男子によって引き継がれているとの馬鹿な解釈。正直このことが残念でならない。読者の中にも同じ考えをお持ちの方は居るかも知れぬ。平成天皇が自らのご意思で退位されて今上天皇が即位されたことで、自動的に6才年下の秋篠宮殿下が皇嗣となることが決まってしまった。いわば関係者の無能、または怠慢だ。現在令和5年、今上陛下も上皇を見習って30年天皇を務めるとしよう。その時天皇は88才、皇嗣は82才。

恐れながら82才の新天皇即位はご本人にも重すぎ、引き受けかねるとの思いも漏れ承っている。愛子内親王は未だ22才、スペイン王女に比べると少し年はいっているが、非常な才媛とも漏れ伝えられている。政府や宮内省の馬鹿な役人が何を考えているか知らぬが、愛子内親王が臣籍降下となれば、日本国民にとって大きな損失となることが確かだ。日本国憲法の変更は国民投票もあって手間暇が掛かるが、皇室典範の変更に要する手間は然程ではあるまい。

昨日の快晴は改正を暗示してはいないか?皇位継承問題に関し、関係者は少しは知恵を出すべきだ。

2023年11月3日金曜日

分かりにくさ

 大学入学当初から2年間、新宿の安アパート(6畳一間に1畳のガス台付き洗面所と半畳の押し入れとポットン便所付き)で同居してた兄から教えられた話を未だに覚えている。人生は特急列車の最後尾の展望車から風景を眺めているのと同じこと、次の瞬間に何が起きるかは誰にも分からない。更に、この列車の終着駅がどこであるかは既に決まっているが、本人はそれを知らない。兄は高木彬光氏の小説を読んで同感したとのこと。聞いた小生も「言われてみればそうかも知れぬ、先のことは余り考えないようにしよう」と思ったものだ。

以前から報道が何度もあったように思うが、昨日夕方の岸田首相の記者会見を聞いて、氏の言わんとするところが十分理解できた人は殆どいないだろう。氏はこの臨時国会に17兆円規模の経済対策予算を上程して、以て国家国民の経済対策とする旨をぎこちなく述べていた。と言うことは、氏は国民の皆さんの生活が苦しいことを、曲がりなりにも知ってはおられるようだ。しかし本当に理解は出来ていないと思う。そりゃ無理もないかもしれぬ、名家のご出身で東京育ちの氏にとって東京であれ、地元広島であれ、近くに生活困窮者を見たことはないだろう。

首相だからサポートするスタッフから知恵をつけられて、生活困窮者がいること、原因は30年に及ぶデフレにあると教えられた。しかし、現在庶民が苦しむ原因は、要因は別としてインフレ対策だから17兆円の補正予算を組んで国民に金をばらまけばなんとかなる。ばらまく時機は来年夏でも構わないと思いこんでしまった訳だ。その理論構成が矛盾だらけであることは措くとしよう。兎に角国営放送のゴールデンアワーに時間を割かせて演説する必要を感じたようだ。代表質問を含めて頭の40分を残らず視聴してしまった。

ツッコミどころが多すぎて短くまとめることが出来ない。今日から野党だけでなく与党側からもかなりの質問、批判、非難が噴出するだろう。ここでは1点だけ、ネット上からの引用を引いて読者の判断を待ちたい。「令和5年度国家予算」で検索して頂くと判りやすい。冒頭は「2023年度・令和5年度の予算。一般会計の総額が過去最大の114兆3812億円となりました。この財源を賄うために新たに発行する国債は35兆円を超えていて、財源の3割以上を国債に頼る厳しい財政状況が続いています。」

具体的項目トップは次の通り。「防衛費」は、6兆7880億円となっています。政府が5年以内に防衛力の抜本的強化を目指す中、2022年度の当初予算より1兆4192億円増えて過去最大となりました。さらに、「防衛力強化資金」という新たな枠組みを設け、外国為替資金特別会計の繰入金などで3兆3806億円を計上していて、これを合わせると防衛関係の予算は、10兆円を超える規模となります。長文になりすぎた。乞ご容赦

2023年11月2日木曜日

再起動

 昨日は昼間から風呂に入ったり昼寝をしたりして、何とか頭を回す努力をしたが、結局どうにもならず早寝してしまった。お陰で今朝はいつも通り4:20には目覚め、やはり体力の復活は睡眠しかないことがよく分かった。取り敢えずブログも午前中に書いている。世の中には様々な問題に溢れ、中には我が生活にも悪影響を及ぼしかねない事も多い。しかし、今更それは嘆いても如何ともなし難いことばかり。己がやると決めたことをやり続けるしかない。

朝一番で、先週来池袋や新宿の書店を探し回って入手できなかった本をアマゾンで購入。入手は4,5日後になるだろうがやっと落ち着いた。池袋の中央図書館にまで行って冒頭部分を拾い読みしたがかなり難しかったので、読了するまでには結構時間が掛かるに違いない。ものは2003年発行の岩波文庫「大学・中庸」の中古品。送料込みで599円。長い時間暇つぶしができる。

本は中古品でも新品に変わらない働きがあるが、人体はそうはいかない。中古品になっている己の身体を新品同様に扱うのは無理と知ったが、一定の生活リズムは何とか保てそうで少しばかり気分が良くなった。小生の生活リズムの基本は早寝早起き、と日中は東京人一般の早足、早食いに惑わさされず、ゆっくりした歩調とゆっくりした食事が基本。今日時間が出来るかどうか分からぬが、近いうちに次女が薦めてくれた映画でも観ることにしたい。

2023年11月1日水曜日

頭が回らない

 今日から11月、6枚カレンダーは最後1ページなってしまった。先月が特に忙しかった訳でもないが、歯医者に毎週1回通うのが生活のリズムを壊してくれている。日時を週明け月曜日午前中で固定してほしいが、医者の都合や患者の混み具合で中々そうはいかない。12時すぎのできるだけ早い時間を希望して12:30分に入ったこともあったが、昼飯が2時近く始まると午後の行動が全て中途半端になってしまう。5本のブリッジを全部外して治療してるが、当初問題視された最初の2本は新たなブリッジが入ったようだ。来週の月曜日にははっきり聞くととしよう。

今朝は冬らしい寒さだったが、日中は半袖が欲しいくらいの暑さ。気候の変化もはっきりしない。体調管理が難しい。昨夜は遅くまでネット碁に夢中になり就寝が12時近くになってしまった。故に、今朝起床がなんと6時、通常より2時間も遅れてしまった。3時過ぎになってブログを書いているが、考えが纏まらない。月初から情けないが今日はこれで終わりにさせてもらう。頭が回らないが、未だ完全な認知症にはなっていないつもり、明日の昼食はいつもの紀尾井町のレストランで、週刊文春読みながら。

そんなことで明日から4時過ぎに起床できるかどうか定かではないが、できるだけ通常ペースに戻すつもり。