2023年5月31日水曜日

無為無策

 今日で5月も終わり、チョット梅雨寒を思わせる朝だった。いつも通り背面に我が家でたった1台のテレビの音を聞きながら朝食の準備をしていた時だ。どうも聞き慣れない音が聞こえたので振り返ると、評判の悪いJアラート発出のニュース。これが延々と2時間半以上続いた。改めて、色々なことを考えさせられたので記録しておきたい。分かったことを端的に言えば「政府の無為無策」。前にも書いたと思うが、今回も北朝鮮は一昨日だったか、軍事偵察衛星発射を通告してきている。それに対し防衛相が破壊措置命令を出したバカバカしさについては既に書いた通りだ。

破壊措置に使用する兵器はPAC3ミサイルだそうだが、今朝の与那国島からの中継では、一昨日まで記者のいる場所から確認できたが、今日は台風の接近もあって危険なので、安全のため屋内に格納とのこと。沖縄の女性アナは正直に伝えている。ミサイルと言えど風雨には晒したくないらしい。騒ぎの報道は30分くらいで終了するかと思ったが、8時過ぎの発射から40分くらい経って、日本領海付近に落下の危険は無くなったと確認、やっと緊急避難指示はが解除された。早朝のことなので、地下なり頑丈な建物に避難した国民は一人も居ないだろうから人畜無害の空騒ぎと言ってしまえばそれまでだ。

それにしても一方で政府は、台湾有事とやらで中国からミサイルが日本に飛来するようなことを最近しきりに喧伝している。小生は台湾有事なんてことは起こり得ないと思っているが、日本が把握できている中国のミサイル基地のどこでも良い、そこから先ず狙われる沖縄でも九州でもいいから、米軍基地までの距離で、発射から着弾までの時間をを計算して発表してほしいものだ。あやふやな記憶で言えば、確か20分とは掛からなかったような気がする。

今朝の報道も、どこのどなたの発信かは分からない。自衛隊ではなくて韓国軍ではないかと思ったりもするが、発射は確認されていても、航跡の追跡は出来ていないようだ。事後の報告になるが、韓国軍はレーダーから消えたとしている。このことはレーダーの照射距離の限界を物語るのかもしれぬ、発射角度は予め北朝鮮が予告したように東シナ海からフィリッピン沖方面だったらしいが、追跡に失敗しているのが事実らしい。要するに、右往左往する政府の無能さを曝け出すだけだから、どこが担当してるか知らぬがJアラート騒ぎは辞めるべきだ。飛行ルートを含め正確な情報を事後に発表すれば良いだろう。

最後に一言、昨日だったか首相のバカ息子が公邸に友人を呼び寄せ忘年会をしたことで更迭された。そもそも首相公邸は首相が公務多用につき居住するべく用意されている。しかし首相は今朝も公邸には居なかった。

2023年5月30日火曜日

世襲議員

 九州や中四国は梅雨入りとのことだが、東京も梅雨に入ったような天気だ。何れは入るのだからとっとと入って早く明ければとも思うが、そうなるとまた暑い夏か、寒い暑いと天気に文句をつけても何も良いことはない。我慢と辛抱の人生だな。昼間少し晴れ間があったので、傘を干しがてら日曜日に履いたトレッキングブーツを洗って干した。これで日曜日のハイキングは無事終了だ。次がいつあるか、ひょっとすればもうないかもしれぬが、山の道具は土曜日に取り出したと同じようにしまった。

娘は仕事なのでどうしてるか知らぬが、日曜日に日帰り入浴施設で、替えの靴下がないと言って困っていた。何事もけじめが大事だが、岸田首相のバカ息子、やっと親父の秘書官を首になった。子供に甘いのは誰も似たようなものだと思うが、自分の秘書に据える親の神経が理解できないし、息子も親に如何なる甘言で誘われたか知らぬが、情けない男だ。一旦親の秘書になった以上は政治家になるつもりだろう。自民党にはこの手の若者が多い。いつも高校同期生と話すのだが、世襲議員が日本の活力を削いでいるとの話には全く同感せざるを得ない。

北朝鮮は人工衛星の打ち上げを予告してきたとのこと。これに対する政府の行動、国民に注意を呼びかけるのは良いとして、破片落下を恐れて防衛大臣が破壊措置命令発出は如何なものか?衛星自体を撃ち落とせるならまだしも、破片なんか撃ち落とせる筈はあるまいに。むしろ、拉致被害者救出に関して真面目な話し合いをすることが先だろう。政府高官の襟に留められているブルーのリボンバッジ、虚しく見えて仕方ない。

マイナンバーカードの評判が悪いので、区役所まで行って自分のカードがどこの金融機関に紐づけられているか確認を依頼。分かったことは区役所ではその要求には応じられない。代わりにマイナポイントアプリをダウンロードして、自分で確認するしかないこと。ダウンロードをすると、我がスマホはこれに対応していないので照会不能。セブンイレブンのATMで出来る筈と言われったが、これも出来ない。事故が起きて初めて知る以外道は無さそうだ。首相の岸田文雄氏、デジタル担当の河野太郎氏、防衛相の浜田靖一氏何れも親より出来が良いとは言いかねる。

2023年5月29日月曜日

ポンコツ親父

 今日は朝から降ったり止んだりで、まるで梅雨のようだ。それでも4時過ぎには起きて、ルーティン通りに朝飯を準備、朝食、後片付けをこなし、昨夜洗濯機に放り込んで回し放しになっていた山歩きで汚れた大量の洗濯物を干した。一段落の後は小一時間昨日の足跡をパソコン上で反省した後、池袋の証券会社に行って先週から要求されていたNIESAの手続きをして、序に紀尾井町まで足を伸ばして昼食。帰宅するともう13:30だったが、歩行数が1万2千歩を超えていた。昨夜、就寝前には夕食時の飲み過ぎもあり、相当疲れていたような気がしてたが、通常感覚で都内を歩いてみた感じでは足の筋肉痛はさほどのものではない。

昨日の天気は、今日とは随分異なるハイキング日和。次女と早朝7:15に西武線池袋駅の改札口で待ち合わせ。飯能駅経由バスで名栗湖畔さわらびの湯まで。ここから名栗湖を半周して山歩き、目標は棒ノ嶺(標高969米)。実は昨日で4回目の登山で、前回2013年11月23日に行ったときはヤマレコのサイトに感想として「棒の嶺は我が家から最も手軽に行ける山である。」と書いている。(参照:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-374279.html

今回は初めから頂上を極めるのはちょっと難しそうだと思っていたが、案の定、720米の岩茸石で昼になってしまった。娘に「悪いが、ここで昼食にして引き返すことにしてくれ。」と依頼、娘は快く了解。2時間半かけて登ってきた道は沢道なので、河又にに降る道の方が少し長くなりそうだが、安全そうに思えたのでそっちを選択。握り飯を食い終わってそろりと下山を開始。乾いた道であっても結構な急勾配で途中で大腿四頭筋の左内側に痙攣が来て痙ってしまった。

当然娘にタイムを要求。娘曰く「お父さん、もう大分ポンコツになったわね。」言ってくれるなと言い返したいが、言われた通りだから言い返せない。それでも上りと丁度同じ2時間半の悪戦苦闘で無事下山。さわらびの湯に久しぶりにのんびり浸り、帰りには池袋の伊太めし屋で夕食。飯屋は普段娘に選択を任せているが、久しぶりにこちらの選択に、娘も大満足してくれた。それにしても介護人同伴での山歩きができたことは有り難い。食事をしながら娘曰く「未だ行けそうな山はあるから、暇な時にはお付き合いしましょう。」とのこと。因みに、娘の乗馬は益々佳境に入り、長野の乗馬クラブの話題を出したら、「ビジターで行けるかどうかぜひ聞いておいてくれ。」とのこと。読者でご存じの方は是非ご教示願いたい。


2023年5月27日土曜日

信仰と宗教心

 友人の中には、俺は無宗教と言い切る人もいるが、小生は敢えて仏教徒だと言っている。葬式だけの宗教だけだろうと言われそうだが、確かにそうかも知れぬ。けれど毎日仏壇に手を合わせるのだから言ってもいいだろうと勝手に決めている。仏壇にあるのはお釈迦様の像と亡き家内の位牌のみ。寺が曹洞宗だが、開祖が道元と知るだけでお経は全く知らない。弟が葬式の時、観音経を唱和するのを聞いてびっくりしたものだ。寺の住職とは今年は何度も話をした。自分の葬式に際して恐らく喪主になるであろう娘も紹介した。

葬式は多分東京でということになりそうなので、導師は依頼しないかもしれぬが、納骨は間違いなく境内の墓に入れるよう指示してあるので宜しく、との仁義まで切って、住職も快く承知してくれたので安心している。人間誰しも似たようなものだと思うが、歳を取りあの世が近づくと、地獄行きだけは勘弁願いたくなるのが自然だろう。故に坊さんと仲良くなって極楽に送ってほしくなっている。

先に毎朝仏壇に云々と書いたが、ここで何を祈るかだ。祈りと言えば概ね神の慈悲を願ったり許しを請うとしたものが普通のようにも思う。しかし小生は、毎朝家族と親しい友人の顔を思い浮かべるのが常である。中には既に幽明境を異にしている人も半分くらい居ると思う。思い浮かべるだけで特に念じることはない。1日の始まりの気休めかもしれぬ。人間の信仰とか宗教心は不可思議なものだ。

無宗教であっても心の拠り所として、何かを持つ人は多いだろう。子供の頃、長いこと我が家には神棚も仏壇も無かった。けれど父が毎朝庭に下りて東に向かって手を合わせ何やら熱心に拝む姿を見ながら育ってきた。その父が何を念じていたかは聞いたことがない。勝手に想像しているのは、故郷の寺から除籍手続きを踏んで長野で新しく檀家となる寺を定めて自分が入る墓まで買っているけれど、お釈迦さんの教えをどこまで研究したかも、その信仰の深さも心許ないように思う。

大晦日から元日にかけては善光寺や近くの神社に2年参りもしていたが、近くの氏神さんを厚く信仰していた気配もない。一見すれば無宗教ぽくもあるが、何かを信仰していたことは間違いない。小生もそれを真似ていることになる。牧師の友人もいるが、信仰について深い話は聞いたことがない。個人の信仰が他人に迷惑を及ぼすのは論外だが、迷惑を及ぼさない限り、全財産を信仰するところに寄付するのは勝手だろうと思う。

明日は久しぶりに奥多摩の山に行くのでブログは休みます。

2023年5月26日金曜日

海軍記念日

今日は父の誕生日、他の家族の誕生日は曖昧だが不思議に覚えている。父は1905年(明治38年)の今日生まれた。なぜ記憶がはっきりしてるかは、翌日の27日が有名な日本海大海戦当日だから。と言ってもご存知ない方が多いと思うので、簡単に紹介たい。嘗て日本は当時のロシア(現在のロシアとは異なり皇帝が頂点に立つ大帝国)と戦争をしていた。いわゆる日露戦争だ。ロシアは大帝国で陸海軍も強大で、世界で日本が勝つと思っていた人は少なかったようだ。

きっかけは満州の利権争奪だが詳細は省略。何れにせよロシアは日本をやっつけるべく、世界最大とも言われた海軍力から大艦隊(バルチック艦隊)の日本派を決定。派遣と簡単に言っても北欧のバルト海からアフリカ南端を迂回、インド洋から日本海に至る大航海。艦隊の総数は40隻ちかい。これを対馬沖で東郷平八郎司令長官が率いる連合艦隊が迎え撃ち圧倒的な勝利を収め,戦局全体の帰趨を決めることになった歴史的な日になので、我々世代以上の人で知らない人はいないくらい有名な日だからだ。

日露戦争は後に司馬遼太郎氏が小説化「坂の上の雲」して有名になるが、小説に登場した秋山兄弟の弟、真之氏が書いたとされる海軍の電文「本日天気晴朗なれど・・・各員奮励努力せよ。」とか旗艦「三笠」司令塔に掲げられたと言われるZ旗などを知らぬ日本人はいなかっただろう。今Z記号はウクライナ戦争でよく見かけるが、小生も意味は知らない。何れにせよ今日は亡き父の誕生日、明日は昔の海軍記念日。否、現海上自衛隊でも何らかの祝賀行事があると思う。これだけ政府が復古調即ち右寄りになっているから、今月末韓国で行われる観艦式に自衛艦が旭日旗を掲げて参加するのも当然と言えるかも。

二人の将軍に関しては都内に東郷神社と乃木神社が存在している。二人が没後神になった事自体は不思議はない。明治以降戦死した将兵の殆どが靖国神社に神として祀られ、毎年多くの国会議員が参拝もし、政府高官は正籬なるお供えをしている国柄だ。小生は仏教徒だと自覚しているが、神道の理屈がよく理解できずに悩んでいる。若い人に意見を聞きたいものだ。 

2023年5月25日木曜日

無検証・無責任国

 社会的にはさほど問題となっていないようだが、最近痛感したのが郵便制度のこと。郵便制度は嘗て大騒ぎの末民営化された。これがどれほど国民に利便性とか幸福をもたらしたかは知らぬ。特別会計が無くなることで、国家的利益に如何程の貢献があったかも知らぬ。当時政府首相は、自民党の小泉純一郎氏で、これを論理的にバックアップしたのが民間から登用と騒がれた竹中平蔵氏、事後検証を一切しない日本だから、仕方ないのだろうか?今からでも良いから、野党の誰かに聞いてもらいたいものだ。

実は今心待ちにしている郵便がある。5月16日にある会社に出した問い合わせの返信が未だに音沙汰なし。問い合わせが届かなかったかと心配になって今朝電話で問い合せた。1時間ほどで折返しの返事が来た。「16日付問い合わせは確かに頂き、22日返信を出しました。」とのこと。我が家は豊島区、その会社の住所は隣の新宿区だ。現在16時に近いが、その返信は未着である。郵便が土曜日の配達を止めたことは承知しているが、郵政省時代と比較して、利用者の利便性はむしろ低下している可能性の方が高そうだ。

行政改革は結構だが、誰かが得をして誰かが損をするようなことはあってはならないと思う。昨日書こうかと思ったが、講談社の雑誌編集者で既にリタイアしたベテランが指摘する雑誌衰退の要因の一つ。情報劣化の速度が昔比べて数倍の速さになっている。家で雑誌をゆっくり読もうなんて人口が減る一方だ。他にキオスクが極端に減ったりもしてるが、人の噂も75日なんて夢のまた夢とのこと。無検証で責任を免れた大物が多すぎるのは日本の伝統かもしれぬ。

2023年5月24日水曜日

季節の変わり目だ

 歳取った証拠だろうが寒暖差がきつい。今日の朝日新聞デジタルで参考になる見解を読むことができた。寒暖差疲労外来を設置している「せたがや内科・神経内科クリニック」の久手堅司院長曰く「7度以上の寒暖差がある環境にいると、『寒暖差疲労』を起こす恐れがある」と注意を呼びかける。因みに昨日の最高気温は4月上旬並みの17・2度。前日より12・2度も低くいから7度は優に超えている。

対策は、睡眠と入浴が特に重要。シャワーで済ませず、38~40度の湯に首まで10~20分つかる。風呂を出て1時間半ほどしたら寝床に入り、長袖を着て首を温かくして眠れば、質の良い睡眠が取れるだろう。とごく当たり前に思う対策。確かにこれしか無いだろう。幸い一人住まいなので気温の変化は敏感に受け止め、躊躇なく暖房を入れたり着るものを替えて早寝するなどしている。昨夜も早く布団に入ったので今朝は4時に目が覚めた。

普段であれば布団の中でグズグズするが不思議に今朝はそのまま早起き、お陰で朝からネットではあるが報道を大分細かにチェックできた。幾つも興味深い記事があるが、中でブログ向きはやはりマイナポイント絡みだ。ご粗末にすぎると言ってしまえばそれまでだ。主に関連する政府関係者は河野太郎デジタル相、加藤勝信厚労相のようで、肝心の自治相のコメントが見当たらない。そんなことはどうでもいいが、セリフは同じ「人為的ミスで2度とあってはいけない。改めて再チェックを指示しました。」

「はぁそうですか、宜しく願います。」では済まぬだろう。人為的ミスでなければ、機械類の錆、着物についた虫のように自然に発生したとでも言うのかね?再チェクと言っても、登録者が既に5千万人を超えたとご自慢のマイナポイントのこと。システムのどこをどんな人間に再チェックを指示して、誰が再検証するのか?そもそもシステムの構築段階(手順)をチェックすれば、如何に多くの(しかも無用の)人間が関わったことが明らかになるだろう。エンジニアは可哀想だが、エラーの発生原因は管理者の問題かもしれぬ。3度めの事故報告はもう発表されないだろうが、これからも事故は続くに違いない。

もう1件朝日新聞デジタルの「名編集長が語る雑誌の終わり」が非常に興味深かったが、書き始めると長くなりすぎるので、残念ながら紹介に留める。

2023年5月23日火曜日

意見広告

 広告屋出身のせいかこのところメディア関係のことばかり書いて少し恐縮せねばならぬかもしれぬ。懲りずにまた書かせてもらう。日本のマスコミは記者が不勉強なのかもしれぬが、日本だけでも1億2千万人を超える人々が暮らし、世界を見れば200ヶ国以上の国と80億人が共存する事実を踏まえた上での報道を改めて考える必要があろう。満足のいかぬ安サラリーではそんな高級な使命感を持てない向きもあろうが、何人かはその世界に入ったからには気概を持ってもらいたい。

こちらもそう多くのマスコミを見てるわけでもないが、どうも型通りの報道が多すぎてがっかりしている。今日取り上げたいネット上で知った広告記事のこと。大変興味深く読んだので詳しく紹介する。掲載した新聞は紙媒体としての発行部数は80万部以下で、日本の全国紙には遠く及ばない『ニューヨーク・タイムズ』。少し脱線すると、昔こんなことを先輩から聞いた事がある。ニューヨーク・タイムズの編集長が発行部数が100万分を超えたと知って販売部長に文句をつけたそうだ。「我が社の新聞を読む人間がアメリカに100万人も居る筈がない。」兎に角アメリカを代表するクオリティー・ペーパーであることは間違いない。

サミット直前の5月16日付け『ニューヨーク・タイムズ』に5ページにわたる意見広告(公開書簡)が掲載されたとのこと。広告料金が幾らか気になるが、そこまでは知らないが内容が興味深い。この広告の翌日、2024年の米大統領選挙に出馬を表明しているロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、18日、この公開書簡が掲載されたことを報じたシンクタンク、クインシー研究所の『レスポンシブル・ステイトクラフト(責任ある国家戦略)』の17日付け記事を引用し、次のようにツイートしたとのこと。

 「これら14人の軍事安全保障専門家が、私が何ヶ月も言い続けてきたこと、つまり『米国は世界の平和のための力となるべきである』を肯定しているのを読んで、とてもうれしく思う。米国の悲惨な対ウクライナ政策に対する彼らの批判は、注目に値する。」ロバート・ケネディ・ジュニア氏次期大統領選立候補予定者だから、彼がシンクタンクをバックアップして広告掲載させた可能性は否定できないとも思ったことを付言しておこう。

それにしても、日本にも笹川平和財団とかキャノン財団とか民間シンクタンクの在籍者がテレビによく登場するが、シンクタンクの意見広告は聞いたことがない。この辺も彼我の大きな違いだ。

2023年5月22日月曜日

いったい誰が

 日本人の多くはウクライナ、スーダン、パレスチナなど見も知らぬ国で行われている戦争報道に接する度に、世界が平和になればいいなと思っていることだろう。しかし、我が身を顧みれば、そのために自分ができることは何も無い虚しさを改めて感じるのが現実。昨日までの3日間広島で行われたG7なる国際会議、10数ヶ国から首脳が招待されたが、会議の目的が我が思いとは全く異なった。

平和を追求する策を見つけるために現状をなんとか変えようとの努力は微塵もなく、ウクライナに関しては戦争当事者のウクライナ大統領まで招聘して、応援するからもう少し頑張れとの激励。ウクライナ国民が本当に喜ぶかどうか分からないが、少なくとも大統領は大喜びだった。おまけに中国を念頭に置いたとされる「核抑止力」が堂々と宣言されるに及んで、カナダから態々故郷広島に帰国した被爆者のサーロー節子さん(91歳)は20日に発表されたG7首脳声明を読み、失望して次のように語っている。

「体温とか脈拍だとかが全然感じられなかった。いったい誰が書いたんだろう。78年前に起きたことを考えてみる機会もあったはずの人が、ああいう文章を書けるとは思えない。」91歳の被爆者の思いが65歳の岸田首相には分かろう筈がないでは済まされない。兎に角ウクライナで今最も必要なことは停戦だと思うが、マスコミはウクライナ国民の不屈の精神の強さを強調している。そんなに強い精神の行き着く先が神風に頼ったことを日本人の多くには分かる筈。と思う小生も日本の少数派になっているのかもしれぬ。民主主義を標榜する国家が戦争を煽り、専制主義国家が仲裁に回る不思議な現象をどう理解すべきか、誰も教えてくれないから分からぬままあの世に行くとしよう。

話が変わるが、バブルに浮かれる日本が、先週土曜日のリモート懇で話題になった。コロナ禍が世界的に緩和され始めたので、海外に住む子供や孫に会いに行く計画を考えた友人の一人、旅行代金の値上がりに驚いて計画を断念した話がきっかけ。国内旅行も結構賑わい始めているようだが、何れにしても旅行代金がコロナ前に比べると相当値上がりしてるとのこと。レジャーだけなら話の種で笑って済ませればいいが、食料品や電気代などの公共料金にも及んできてるので、他人事でなくなっている。これから暑くなる季節、一層の節約の方法に頭が痛い。

2023年5月21日日曜日

サンデーモーニング放送中

 未だ朝9時を回ったばかりでこれを書き始めている。昨日のブログで重大な間違いがあったのでお詫びをしたいからだ。昨日次のように書いた<ゼレンスキー大統領訪日は流石に政府も知らされていなかったようだが、アメリカ政府が軍用機で連れてくるようお膳立てしたようだ。>これは完全に間違いで、ゼレンスキー氏はエールフランス機で来日。お膳立てしたのもフランス政府とのこと。日米政府が知らなかったとも思わないが、いい加減なことを書いて読者諸氏には大変申し訳無い。改めてお詫び申し上げる。

但し、今回のサミットに関して小生の文脈はずっと日米政府の姿勢を批判し続けている。これがマスコミ報道の姿勢と大分異なっているような自覚があったので、非国民かなと不安を覚えていた。ところが、今朝のTBS「サンデーモーニング」を観る限り、そうでもないようなので少し安心をしている。コメンテーターは男性2人女性2人だったが、全員の氏名を思い出せないので上げられないが、4人共主催政府関係者の思いとは大分異なっていたことだけは確かだ。

2023年5月20日土曜日

雑誌よ頑張れ

 昨日の馬鹿騒ぎ、ご丁寧に「G7HIROSHIMA」と横文字で表記されている。欧米の6カ国+EUから8人の客を恰も国賓待遇で招き、平清盛によって建立された平家一門の守り神、安芸の宮島で宴会をしている。その上ウクライナから戦争当事者のゼレンスキー大統領まで呼び込むと聞く。ゼレンスキー大統領訪日は流石に政府も知らされていなかったようだが、アメリカ政府が軍用機で連れてくるようお膳立てしたようだ。どう見てもこの2日間の会議はアメリカ政府に依って計画され、実行されたもので、平和とは程遠い。同時に目に余るのが、その指示に従った日本政府の軽さと安っぽさで見苦しい。

日本もウクライナもアメリカの操り人形だから諦めろと言うのか?余りにも情けない話ではないか。80年前アメリカの空襲で亡くなった大勢の市民を思えば、被災地に加害医者を迎え入れ、謝罪はさせないまでも、歓迎の宴席はないだろう。日本人として恥ずべきカラ騒ぎとしか言いようがない。その上、最も友好的であるべき隣国の中国をロシアと同じ敵国扱いを宣言する神経は理解できない。岸田首相の勘違いは妖怪の孫と言われた安倍首相より悪いかもしれぬ。この騒ぎの結果、もし支持率が上がるようであれば、国民が余程馬鹿か、マスコミ報道が余程歪んでいるとしか言いようがない。

アメリカの雑誌が岸田首相を表紙にして、現代の軍国主義者と指摘した。日本では雑誌はもう影響力を失っているが、これから日本の雑誌がこの騒ぎをどう書くか、ある意味で見ものでもある。現在力のあるマスコミは放送メディアで、新聞がこれに次ぐが、両者とも一過性だから、3日も経てば市民の多くはその内容を殆ど忘れてしまうだろう。嘗て雑誌広告で飯を食った一人として応援したいものだ。

2023年5月19日金曜日

読後感「キューリー夫人と娘たち」クロディーヌ・モンティユ著 内山奈緒美訳

 毎週1回はオンラインミーティングで顔を合わせている高校同期の友人から強く薦められて読んでみた。キューリー家々族3人の伝記。キューリー夫人は言うまでもなく著名な科学者。但し、残念なことに小生は科学音痴である上にヨーロッパには行ったこともなく、歴史についても殆ど無知である。科学者の伝記で記憶にあるのは、小学生時代に絵本で読んだ野口英雄医学博士と4年生時代に父が東京出張の土産に買ってきてくれた物理学者湯川秀樹博士の二人だけだ。

キューリー夫人も湯川博士と同じようにポーランドの学者家族の出身。年齢的には1865年生まれだから1907年生まれの湯川博士に比べると大分先輩に当たる。江戸時代末期から明治初期の世界情勢は、学生時代を通じて近代史を全く勉強するチャンスが無かったので、これまたチンプンカンプン。キューリー夫人の生国ポーランドについて知っていることもワレサ氏に依る連帯運動の言葉だけ。19世紀末の欧州を想像しながら一応読み終わったが、著者の意図をどこまで汲み取ることが出来たかは甚だ心許ない。

夫人の幼少期はポーランドはロシア帝国の支配下にあり、その後もドイツやソ連に占領されたりして共和国にとして独立できたのはずっと後のこと。夫人一家は不安定な首都ワルシャワで暮らす中、若かった本人(マリー)は勉強で優秀さを発揮し、さらなる高みを目指してパリ行を決意して断行する。高みとはあらゆる鉱物が発するエネルギーの研究、物理学の世界。ここでも彼女は大きな成果を上げ、共同研究者と個人的には結婚。

放射線研究はの成果は著しく、男性主体の学会でも認められて、夫妻揃ってノーベル賞まで受賞。しかしその夫が馬車に引かれて亡くなる悲劇に遭遇。二人の子供を抱えながら研究も継続。ついには2度めのノーベル賞受賞という輝かしさ。その間、彼女は当時の男性優位社会に対して戦いを挑み、多くの社会改革を実現。第一次世界大戦後に創設された国際連盟の今で言うところのユネスコの座長になったりする。活躍の範囲が広すぎて書ききれない。しかし研究対象の放射能は彼女の腎臓を蝕み67歳で没する。

残された娘二人だが、長女は両親の研究を手伝っていたのでそのまま物理学の道に進み、ノーベル賞を受賞。次女は文系でジャーナリストとして大成功。アメリカ大統領夫人から熱烈な支持を受けてホワイトハウスに宿泊するするまでになる。興味深いのは家族仲は決して悪くないが、2度に亘る世界大戦によって、ノーベル賞まで受賞した姉は共産党支配のソ連邦に保護され、ジャーナリストになった次女は世界中を駆け巡った挙げ句、結局アメリカ市民となって103歳まで生き延びた事実だ。

3人共に貧しい中から立ち上がり、人類史上輝かしい業績を上げながら生涯経済的豊かさを追求しなかったことは素晴らしい。感想は取りとめないが読み応えはあった。

2023年5月18日木曜日

結構な日本

今週は夏日が続き冬が遠のいた感じで気持ちが良い。コロナ禍の約3年半何かと暗い話が多かったが、今週は妙に明るい話題が多い。特に株価と消費者物価指数、日経平均株価が1年8ヶ月ぶりに3万円を超え、消費者物価指数も年率1.6%を達成とのこと。結構なことではないか。しかし個人的には、喜んでいられない。

亡くなった家内が少しばかりの株を残してくれたが、もう大分前に売り買いを繰り返して結局全部失ってしまったことを悔み、今更ながらの反省するのみだ。残っているのは別の証券会社にあったこれも僅かな投資信託。こちらもジリジリと時価が下がりつけていることも気になる。詳しく調べる方法もないが、どうも外国の債権での運用が主体らしい。

株は日本の一人勝ちで未だ上昇の余地ありなんて報じられているが、逆にアメリカ企業の債権は、金利高騰の影響を受けて下がる一方、影響を受ける銀行が破綻に追い込まれるほど危険が迫っているとのこと。経済に疎いから仕方ないが、家内に逝かれてしまったので本当にお金には縁が薄い人生、晩年だ。出来ることは、持っている投資信託が紙くずにならぬよう祈るしかない。最後の頼みは娘たちだが、二人共他家に嫁いでいるので。本当に食えなくなっり、病気にでもなったらと心配し始れば切りが無い。となればケ・セラ・セラで行くっきゃ無い。

2023年5月17日水曜日

もうついて行けない

先週長野県上山田温泉で高校の同期会が泊りがけで行われたが、欠席してしまった。しかし出席した友人から詳しい状況を聞くことが出来た。卒業時には400人を越していたと承知しているが、元気で集まったのは49人とのこと。それでも素晴らしいことだと感心しながら送ってもらった記念の集合写真に見入った。3年間も同じ校舎で生活した仲間だから、名札を見なくてもそれぞれの面影に記憶が蘇る。しかしどうしても記憶が湧かない人が一人いたので、写真を送ってくれた友人に問い合わせた。

すると返事は「彼ではなくて、彼女は旧姓〇〇さんだよ。」そうか、我々の時代も女生徒が確か数人居たことを思い出して一人で笑ってしまった。コロナ前に既に女生徒が男子生徒の数を上回って居ると聞いていた。男女の比率も大きく変わったが、生徒数の減少も大きいようだ。時代が変わるのは当たり前で、日本社会全体が右傾化していくのも仕方ないことかもしれぬ。未だ学生だった1960年、日米安保条約改定反対運動が全国的に盛り上がった。

小生は東京に居て、しかも大学でマスコミ概論なんて科目を選択していながら、新聞も読まずラジオもろくに聞かずで、日米安保も改定理由も全く興味がなかった。当然でもに参加する理由は見つからない。近くに住む高校の同期生が「石を拾って投げるだけでも面白いから一緒に行こう。」と誘われたが結局一度も国会周辺のデモにも行かなかった。当時在京の大学生としては珍しい口だろう。

今回は安保改定どころか、北大西洋条約機構(NATO)のメンバー入りをすることになりそうだが、デモは起きず静かなものだしマスコミも淡々と報道するだけだ。これも国家の運営なのかも知れぬ。昨日から急に天気が夏になり、今日から半袖を着用している。夏の衣替えは6月1日が標準かも知れぬが、季節は例年に比べて2週間早いと気象庁は言う。季節だけでなく社会の変化も速くて、もうついて行けない。 

2023年5月16日火曜日

米大統領選異聞

 子供時代から青年期にかけて強く憧れた国であったアメリカ。なのに現役を引退する頃になって急変して嫌いになった。理由はアメリカが日本を占領下においていることに気がついたからだろう。よく考えてみれば、世界でアメリカほど手前勝手な国はあるまい。アメリカ人の先祖ははっきりしている。歴史上アメリカが国家として出現したのは1776年のこと。日本で言えば江戸時代末期だから、非常に若い国だ。彼等の建国の仕方は、居住民がさほど多く居ないことを幸いとして、その先住民を武力制圧して土地を不法占拠してしまった訳だ。

文明国が先住民を武力制圧して建国をした例はい多い。しかしスペインなどイベリア半島の諸国は中央アメリカや南アメリカで相当な殺戮はしたようだが、新国家の建設には至らなかった。これも勝手な想像になるが、アメリカに最初に上陸した人たちが既に国家を捨てているので、先住民と戦うための軍隊も無い全くのアマチュア集団。必然その戦いは、先住民たちの戦法とルールに基づかざるを得ない。漫画などには「インディアン、嘘をつかない」とよく出てくるが、これが全くの嘘で、勝つためには手段を選ばないのが先住民であり渡来者も同様だったことだろう。

現在でもアメリカ人を野蛮人だと思う時が多いが、これは彼等の先祖伝来の知恵であると理解することにしている。アメリカ大陸がコロンブスに発見されたのは1492年、所謂ピルグリム・ファーザーズの上陸が1620年だから、先住民を皆殺しに近い状態に持ち込むまでには200年以上の歳月が掛かっている。当然と言えば当然だろう。言いたいことは国を建てることは国を分裂することに比べると容易ではないこと。居住者に対する暴力と教化の双方が必要であることに思いが至る。当然当事者でなければ分からぬことばかりの筈。

歴史に鑑みれば、アメリカはイギリスから独立後に多くの国を州として追加している。日本人が大好きなハワイが典型かもしれぬ。兎も角、こんなに野蛮な国のアメリカも既に人口は3億人、中にはまっとうな文明人が居るようだ。その一人として教えられたのが、先月19日次の大統領選への立候補を表明したロバート・ケネディJr氏、暗殺された元司法長官の子息でジョン・F・ケネディ元大統領の甥にあたる弁護士(69歳)当然民主党からの立候補になるが、興味深いのが立候補宣言で「大統領になったら、800もある海外米軍基地を閉鎖して部隊を帰国させ、帝国解体の作業を始める」と公約したこと。世界に800も基地があるのもびっくりだし、現大統領に勝てる可能性低いのだろうが、期待したいものだ。

2023年5月15日月曜日

時代の変わり目

 日本人はと書きたいが、自分だけのことかも知れぬが、計算が苦手だ。計算を苦手とする日本でも、即ち小生でさえ最近は毎日パソコンのお世話になっている。手先も不器用なので何年経っても操作は覚束ないが、確かに便利でもあることは否定できない。このブログも考えてみれば、原稿用紙で書けば精々2枚か3枚。それでも書いては消しの連続だから半日仕事になりかねない。それをどんなに掛かっても1時間か一時間半あれば100人前後の人に読んでもらえる状況になる。

仮に複写機を利用しても、手書きであれば半日では済まないかも知れぬ。しかし、もうこれ以上の利便性は求めまいと半ば決めている。深く考えても仕方ないが、パソコンの理屈は何でも不可思議な計算で出来ているようだ、そしてそれを表現する数式は1と0の組み合わせというからとても思考が追いつかない。唯日本人の発想では生まれてこなかっただろうと思う次第。日本にも昔から計算の達人が居て、毛筆で難しい計算をこなした関孝和さんのような人もいる。彼の扁額が碓氷峠山頂の神社にあって、拝んだことだけは記憶にあるが、残念ながらご利益には与らなかった。

一般的に考えると、個人がパソコンを利用するようになったのは1980年代終わり頃のはず。小生も2度目の会社で女子社員からも相手にされず、お茶を淹れてもらえないのは我慢したが、ワープロでの清書をしてもらえなかったので、やむを得ずワープロよりも便利と後輩に勧められて秋葉原の電気店(後輩曰くオウム系列店とのことだった)でWINDOWS95なる黒い扁平な機械を購入して見よう見真似で習ったのが最初。ついでのことで、そのマシンでネット通信も教わり、パソコン通信ニフティの会員登録もしたものだ。

今から思うと、丁度日本のネット時代開幕直前、たまたま会社で不遇な状況にあったので、時代の潮流に乗る幸運に恵まれた。本当に偶然は恐ろしい。その後会社を2度も転々として、更にはネット関係で個人起業までして、現在の生活基盤を築けたのだから恐ろしい。もちろん当時は、時代が大きく代わりつつあるなんて自覚は皆無。時代の変わり目なんてものは世間に漂ってる庶民に解かろう筈はない。ひょっとすると今が変わり目かもしれないと思うことがある。

ただし、現在は潮流に漂う身ではなくて、傍観者の立場にいる気分が強い。今日どこかで聞いた言葉に在宅勤務とChatGPTがある。最近毎日のように聞くが、小生には両方とも意味がよく理解できない。しかしこれも今後の社会を大きく変えることに繋がるような気がし始めた。多分多くの人が個人的にも関わり、利便性も享受するだろうが、その代わりに何かが失われるかもしれない。

2023年5月14日日曜日

母の日

 今日は母の日、実母は他界したが義理の母が未だ存命している。凄く健康な人で横浜市内で一人暮らしを何年も続けていたが、流石に大正時代生まれだから今年になって自宅で転倒して入院を余儀なくされてしまった。もう長いことお会い出来ず電話だけでしか話をしていない。コロナ禍も大分収まりつつあるようなので、見舞いがてら病院に行こうかと思い、近く住んで面倒を買って出ている義弟に連絡してみた。すると彼曰く「兄さんコロナが収まったなんてとんでもないですよ。院内感染が激しく死亡者が増える一方で先日隣の〇〇さんも違う病院ですが亡くなってしまわれました。」

結局何かあればこっちから連絡するので、暫く待ってくれとのこと。医者が言うには、もう家には戻れないかも知れぬ、と悲しい限り。昨夜も同期生と話したが、我々も何れは同じ運命だろう。昔、家内によく質問した事がある。「我が家は父の日を祝う習慣がないようだね。」「だって、我が家は365日父の日でしょう!」ギャフンだ!!

凡そ、どこの家庭でも似たようなものかも知れぬが、母は強くて、優しいものだ。更に子供時代は、ここにもっと強い祖母が居て現在の小生の人格が形成されている。祖母と実母は既に幽明境を異にするが、もっと強い98歳義母の更なる長命を心から念じたい。

もう、社会問題は書いても仕様がないほど混乱を極めている。外国の雑誌が日本の首相は軍国主義復活を目指しているとまで酷評された。外務省が厳重な抗議をして、どうやら表紙のキャッチは変更されたようだが、内容は一切変更が無かったようだ。どう取り繕っても事実は変わらない、実に困ったことだ。

2023年5月13日土曜日

人生いろいろ

 先月から週末の天気が良くない。昨夜から明日にかけても雨らしい。もう山歩きは止めているので気にしないでいればいいが、毎日一度は外食をしているので、これが少し不便でもある。春雨でも濡れていこうとは行かない。どうでもいいが、最近歩く道筋を少し変えた。今までは定番の池袋往復で狭い道を好んで歩いたようなところがあるが、最近はできるだけ広い道を真っ直ぐ歩くようにしている。どの道を選ぼうと、距離的には大差が無いこともやっと分かった。

平坦な舗装道路ではあるが、都会の道にも少しずつ趣の違いがあって面白い。寺が多い通り、神社が多い通り、公園が多い通りといろいろあるが、未だそこでゆっくり休息したことがない。今度いつか天気の良い平日に何処かでゆっくり休むのも良いかも知れぬ。今日は昼飯を初めての店で食ってみた。焼肉店の部類だろうが、結構いけた。これが都会の良さかも知れぬ。今週の水木、長野の上山田温泉で高校同期会が行われたが、欠席してしまった。昨夜友人の一人から連絡を貰い、様子をかなり詳しく聞くことが出来た。

50人近くが集い、楽しく素晴らしかったとのこと。でも、これが最後になりそうだとのこと。人生の大切な節目で、友人たちと共に過ごすことができないのが我が人生のようで、なにか寂しい気がしてならない。独居して会話の無い人生は寂しいものだが、幸いインターネットのお陰で、今夜もラインでのリモート懇談会がある。一人欠席の通知が来ているので、4人だけだろうが、それでも無いよりはマシだ。

2023年5月12日金曜日

裏事情への興味

 もう何年も独居なので、何が怖いと言って自分自身の劣化が何より怖い。毎朝、起き抜けに頭の天辺からつま先まで一応動かす独自の体操を30分くらいするし、昼間ブログを書くのも同じで、脳みそと指先が曲りなりに動いていることが確認できると一種の体操のつもり。脳の動きは記憶が重要な意味を持ちそうだが、こっちは大分動きが鈍くなってきている。それでも、物心ついてから少なくとも70年以上は経っているので、未だに引き出せる記憶(勿論曖昧な事が多く、名前が出てこないとか姿形が不明確であるのは定石通り)は多い。

この半世紀を超える間いろいろな人との出会いがあり、そこで垣間見た社会の実情には驚いたことが沢山ある。普通に生活してきた日本人は滅多に見ることがない特殊な世界の住人。典型的には自衛隊、警察、右翼やヤクザなどの暴力組織に属する人たち。たまたま少し縁があったので、今でも興味を持っている。少し脱線するが、考えれば長年職業として関わったマスコミや広告業界にしても、ある意味特殊な職業かもしれぬ。盛り沢山な思い出もあるので何れ書く機会があるかも知れぬ。

話を戻すと、昨日読んだ雑誌の「週刊文春5月18日号」と「月刊文藝春秋6月号」に似たように興味深い記事が掲載されていた。一つは週刊文春のトップ記事「安倍元首相暗殺 疑惑の自衛官を直撃」月刊はトップの特集『朝日襲撃「赤報隊」の新事実 リクルートから新右翼のドンに資金提供1億円』共に過去の事件で、多数の人からはそろそろ忘れ去られているであろう事件の蒸し返し。前者は事件そのものは未だ新しくて、犯人は逮捕されたが裁判は未だ始まっていない。

しかし評論家の孫崎享氏は、犯行現場に駆けつけた医師の証言から「山上犯人の単独犯とは考えにくい事実がある」との見解を公表しているので、予てから関心を持ちつ続けていたところだ。そしたら昨日の記事では自衛隊の中に「安倍氏は国賊、死亡して当然」と犯人の行為を称賛するグループがあり、その一人が内務班から目をつけられ、結局辞職に追い込まれた経緯が書かれている。後者の「赤報隊」事件は既に時効が成立している30年以上前の事件。これに関係した右翼団体の筋を長年追い続けた調査報道。

どちらも闇の中を手探ってる記事だが、殺人事件は単独犯とされた事件でも、形式上の犯人とは別に共犯者や協力者いる事が多いと聞く。それは洋の東西を問わず、政治絡み事件においては特に多い筈と聞いたことを思い出しながら興味深く読んだ。

2023年5月11日木曜日

小さな幸せ

 昨日英国で制作された映画「生きる」を観た。配給した東宝もヒットは期待しなかったようで、都内では日比谷シャンテという小劇場1館で、1日2回のみの公演。黒澤明監督の原作を観てないか、全く記憶に無いので兎も角観てみた。評判は悪いが、思ったほど詰まらなくもなかった。舞台設定が1950年代のロンドンに近い田舎町で主人公はそこの市役所市民課勤務初老の課長。医師から余命9ヶ月の宣告を受けたのに、同居する息子夫婦にも言わず、職場でも誰にも言わない。

この設定自体がちょっと信じがたいので、多くの人が最初から鼻白むかもしれないなんて思ったりもした。面白かったところは市役所の公務員の勤務ぶり。市民から汚い空き地を整備して公園にしてくれとの陳情が何回も持ち込まれているが、これのたらい回しがひどくて、日本の現状ではチョット信じられない。昔は外国のサラリーマンは定時になるとやりかけた仕事をやめて帰宅の準備をすると言われたが、現代には通用しないだろう。それは兎も角として、テーマが人生の小さな幸せであるのは原作同様だろうし、観客にも一定の感慨は与えるだろう。もちろん小生も生きてきた小さな喜びを感じる年格好だ。但し、仕事絡みでの達成感は頂けない。でもドラマにはうってつけかな。

ところで日本は小さな島国という意味でイギリスに似ているが、世界に対する存在感では大違い、大国と小国の差も大きい。イギリスはアイルランドで他国と地続きなので複雑な問題があるが、日本は完全に孤立した島国。他国の干渉を受け難いという意味ではメリットだろうが、どうしても夜郎自大になりかねない。ましてや現在は世界最強アメリカの保護国だから、アメリカの言う事さえ聞いていればかなり悠長に構えていられた。

ただ昨今は世界の枠組みが激動し始めているので、大陸国家と同様に少し考える必要性もあろう。なんて言ったところで小生ごとき一ボケ老人には到底できない相談。官僚や政治家、要するに優秀な人達に対処を願うしかあるまい。

閑話休題:今朝起きようかと思った矢先に珍しく地震に見舞われた。枕元に置いているスマホがけたたましい警報を発した。隣の部屋にある唯一のテレビをつけると、千葉半島の突端で震度5とのこと。東京は震度3だったが、地震は想定不可能だからやっぱり怖い。

2023年5月10日水曜日

認知症

 昔から少し距離をおいて小生を見ている方からすれば、少し風変わりな子と見られていた可能性は高い。時々おかしな発言をしたりして、団体行動に比較的馴染めなかったこともあろう。高校の修学旅行に参加せず、卒業式も欠席したが、不測の事態が避けられると、教師からは歓迎されていたぐらいだ。しかし身近の友人とは普通の付き合いだったので、自分ではごく普通、まっとうな人間だったと思っている。

一定の集団から逸脱した人間が変人とは限らないことはママある。今朝の朝日新聞に掲載された京都大の西浦博教授のインタービュー記事を読んで思った。氏は理論疫学者として3年以上一貫して新型コロナウイルスの国内の流行状況などの予測を手がけてきた。そして今回コロナが感染症5類に移行されたことについて[コロナ5類「科学ではなく空気で決まった」 西浦教授が指摘する課題]インタビューに応じている。

空気で決めたとされる厚労省側と西浦教授の何方がまともかと問われれば、小生は西浦教授の方がまともに見える。だから、俺も結構まともなんて言えば、かなりの認知症かも知れぬが、昨日早速6回目のワクチン接種を受けてきた。接種後用意された待機室で20分ほどの時間が終わり、爺さん婆さんが順番に室外に送り出される。その殆どが小生から見ると半分認知症。何故ならば、室内おしゃべり禁止だが何度注意されてもそれが止まらない。

でも、出る戸口で看護師が「大丈夫?」と声をかけると全員「はい、大丈夫」と返事をするが、臍が曲がってる小生は「分からない」と答えて看護師に背中を叩かれた。こういった悪ふざけは遺伝的なもので父から受け継がれて、孫まで続いているような気さえする。このブログでも他人をけなすのを楽しんでるようなものだが、こちらにも認知症進行の兆候が頻発するのも事実。昨日は医者でワクチン接種の申込書を提出すると、すかさず受付嬢に言われてしまった。

「マスクはどうされました?」医者に行くときだけはマスクを忘れてはいけない、と書いたばかりなのに、マスコを忘れていた。認知書の取り扱いには慣れている町のクリニックだ。すかさず「次回は忘れないでね!」と新品を1枚頂いてしまった。接種料金も未だ無料だし、ボケ老人には有り難い話だった。

2023年5月8日月曜日

喧嘩と償い

 岸田首相が昨日韓国を訪問、徴用工問題について「心が痛む思いだ」と表明とのこと。日本は過去朝鮮を完全に植民地と言うより、日本化して支配下に置いた歴史がある。現地の人達には植民地支配よりきつかっただろうと思う。満州や台湾なども同じと思うが、現代の日本人は、先人が残したこの古傷を理解できていないようだ。西欧諸国の植民地はアジアにも沢山あるが、日本のように本国と同じ生活様式、例えば日常言語から宗教に至るまで強いられた国は少ないのではなかろうか?

日本の方式は独特だったから、現代日本人がアメリカを称えるように日本を称えた人が居たのも事実だろう。しかしそれは飽くまでも仮初めの姿だったということで、今日になっても恨みは消えないし、永遠にあとを引くのだろう。兎も角、人は未来を知ることは容易ではないが、過去を知ること、掘り下げることは可能だ。個人でも国家で同じことだろう。日本人のように鬼畜米英と言ったことを一晩にして掌を返すように神様・仏様・米英様となる方が相当珍しいように思う。しかも戦後76年経っても、戦争相手国に恨みを一切言わず、全てこちらに非がありましたとの姿勢を取り続けるのは世界史的見地からしても稀有な存在と言える。

個人的に考えても、喧嘩の償いは難しい。若いときの喧嘩した人が居て、当時仲直りが出来たと思いこんでいた。しかし、互いに年を取ると、当時と立場が微妙に変わってくる。若いときの喧嘩で勝った方が負けた相手に依頼ごとをするようなことも発生する。そんな時、昔を思い出して負けた方が快く依頼に応えられるかどうか。人格の形成によって異なるかも知れぬが微妙だろう。国家間で言えば、アメリカやフランスととベトナムの関係、アメリカやロシアとアフガニスタンの関係、日本やアメリカとフィリピンの関係等々、検証すべき関係は多い。

そういった観点で考えると、イギリスが現在でも10数ヶ国の連邦国家を維持していることは凄いことだ。昨日一昨日の式典や祝賀行事の報道を観て色々考えさせられた。一つにはイングランド・スコットランド・ウェールズの3州の連携が保たれている故かも知れぬなんて思ったりしたが、日本人のボケ老人には本当の源泉がどこにあるか、分かろう筈もない。

2023年5月7日日曜日

勝手読み

 囲碁用語に「勝手読み」がある。知識が浅い小生の囲碁では毎度出現して、結果大負けに繋がることになる。囲碁だけならお笑いで済ますことも出来るだろうが、重要な事柄でこれをしたら自分の身にも不幸が及びかねない。従って知らないことは知っていそうな賢い人の意見を聞くに若くはない。最近は娘たちの意見を聞くことが多くなった。本当は孫たちに聞きたいこともあるが、孫と合う機会が1年に数回しか無いので、残念ながらである。

ゲームは岡目八目で傍から見ている専門家には双方の欠点が見えてるに違いない。相撲や野球などスポーツの解説者の意見は聞いていて楽しいし、なるほどね、と思うことが多い。しかし大分趣を異にする戦争も戦いという意味では同じこと。双方ともに勝手読みの筈だから、スポーツと同じように専門家の意見を聴きたいが、テレビ出てくる専門家はどう見ても最初から何方かを「善」「悪」という目で見がちだ。この現象は少し危険ではと思っていたら今朝の朝日新聞デジタル興味深い記事を見つけた。

数ヶ月前学園内で防寒に刃物で襲われた社会学者の宮台真司氏の話。タイトルは[「脳内エコーチェンバー化」と日本特有の「空気」 宮台真司氏の抵抗]初めて聞く言葉なのでネットで確認すると次のように解説されている。即ち「自分と似た意見や思想を持った人々が集まる場にて、自分の意見や思想が肯定されることで、それらが正解であるかのごとく勘違いする、又は価値観の似た者同士で交流・共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅する現象。」

宮台氏は、日本社会には勝手読みの罠に嵌まりかねない危険が多分に存在している点を強調している。確かその通りだと思うので、問題を感じる事項については、なるべく多方面の意見を読んだり聞いたりするようにして、自分なりの判断を持ちたいものだ。

2023年5月6日土曜日

締めくくり異聞

今朝の報道によれば、「世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は5日の記者会見で、新型コロナウイルスをめぐる世界の現状について、2020年に発表した「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の終了を宣言した。」とのこと。実にめでたい限り。この3年半の間に我が国での感染者が約3400万人、死者が7万4千人であるが、全世界的に見れば、感染者は6億8千万人、死者は680万人を上回っている。そして、テドロス氏も「新たな変異株が出現し、新たな感染者や死者の増加をもたらすリスクは残る」とも付言している。

幸いこの3年半の間には感染しなかったものの、これからも感染危機は常に身近にあるのだろう。既に感染した人は抗体の効果が高く感染しにくいようだが、逆に言えば未感染者は感染リスクが高いということらしい。今暫くは緊張感を持ち続けるしかあるまい。因みに来週には6回目のワクチン接種を受ける予定だ。緊張感を維持する理由は他にもう一つある。それは昨夜のテレビBS・TBS「報道1970に出演していた元厚労相田村憲久氏自身が認めていた「最近の日本の統計は感染者数でも死亡者数でも当てにならないのです。」氏は現在でも自民党内部ではその道の最高責任者らしい。要するに来週からの5類移行で、保健所の機能は既に停止状態にあるらしい。

現在新規感染者数は8波より遥か小さそうに見えるが、9波が8波を超える可能性も否定できないとのこと。疫学統計に超過死亡者数なるものがあるとのこと。例年の死亡者を上回る数を見てるとのことだが、これが昨年から異常に高くなっている。即ち肺炎以外の内臓疾患で死亡する人が異常に高いらしい。如何にもありそうな無責任な話だ。何を信じるかは人それぞれ。他人がどうであれ、高齢で基礎疾患大有りの身としては自己防衛あるのみだ。

この連休中、世界的には結構大きな事件が起きている。日本は政府がボーっと構えているから国民も浮かれているように思う。銀行破綻や経済危機も多くの日本人には他国の話だろう。こちらとしては大した資産は無いが、子どもたちがいるので連休中に話し合う機会があって良かったと思っている。 

2023年5月5日金曜日

こどもの日

 今日は国民祝日の最後を飾る「こどもの日」。しかし残念なことに子供の数は減り続ける一方。いくら異次元の対策が得意な岸田首相でも、こればっかりは掌を返すような妙策が無いだろう。せめて今いるお子さん、青少年を大切にする社会を形成しなければならぬが、その方向への舵が切られているかが問題だ。詳しくないが日本の若い人たちは少しずつ晩婚化の方向に向かってるのかも知れぬし、我が家もそうであったが、多産とは言えない。子供の頃我が家は5人兄弟だったが、5人以上の兄弟姉妹家族はざらにいた。

人口問題は複雑すぎて理解不能だが、亡き妻は、結婚当初から子供は二人で、それも女の子と決めていたような気がする。何れにしても人口問題は女性に主導権があるように感じているし、政策的に何が必要かは分からない。この政策を担う大臣は子持ちの女性の方が適切のようにも思ったりもするが、何れにしても長期の視線が必要で、一朝一夕にはどうにもならないことだけは確かだろう。現代は家庭の在りかたそのものが我々に時代と大きく変わって、女性も働きに出ることが当たり前だから、どんな政策を考えるにもこれを無視することは出ない。

結局日本の人口は減り続けるしかないのは誰にも分かる。結果齎されるのは、言い方は悪いが、生産性を失った老人をどのように支えるかだ。従って後期高齢者医療費がいきなり倍増されたことも分かるような気がする。これからはもっと高齢者を冷遇する政策が取られても仕方ない。公共交通機関を利用する際、優先席に堂々と座ることなどは控えるべきかも知れぬ。人口問題を考えれば移民政策の緩和も大事なテーマだ。国会でも議論はされているようだが、どう見ても、場当たりの議論で、国のあり方の大変革を議論しているようには思えない。

たまたま昨日、介護士の仕事をしている友人の話を聞いたが、介護の現場も大分厳しそうだ。認知症には未だなっていないと友人は保証してくれたが、いつなるかは分かったものではない。諸々考えると、我が家は大分ましなことが解ってくる。しかし娘たちも既に50歳は超えた。社会人となった孫たちに親の面倒を見る気持ちがどこまであるかは全く不明。娘たち夫婦がどう考えてるかも勿論不明。なんて、およそ「こどもの日」には相応しくない暗いブログになってしまった。ご容赦を願う。

2023年5月4日木曜日

ジャーナリズム考

 大型連休とされる先週土曜日からブログのアクセス数が急に拡大している。と言っても絶対数で1日に100件前後だったものが、150件を越えるようになったのだからありがたい話だ。28日に帰省したため1日休んだことで特に何も変わっていないつもりだが、ちょっと不思議でもある。未だ連休は続いているので連休後も傾向が続くこと期待したい。

この連休中に嬉しかったことが二つかある。一つは既に書いた通り故郷で亡き家族の供養ができたこと。もう一つが最大の喜びかもしれぬが、長いこと気になっていたガスレンジの電池交換が出来たこと。電池が切れかかっていることは大分前から気付いていた。ガスの炎がどうもおかしいことと、赤い小さなランプが点滅していたからだ。ところが電池ボックスの在り場所がどうしても分からなかった。仕方ないのでガス屋に電話して来て貰おうかとも思ったが、どうせ暇だからと、ネットで検索し直して再度挑戦の結果所在を突き止めて電池交換に成功。出来てしまえば何と言うこともなくあっけないことだった。

昨日午前中NHK総合テレビで柳田邦男氏(1836年生)池上彰氏(1950年生)の対談番組を観た。二人はNHK記者として先輩・後輩の間柄。テーマは「テレビ・ジャーナリズムの歴史と未来」毎日テレビにはお世話になっているし、そのあり方にに付いて若干の疑問も感じ始めているので興味深かった。特に柳田氏の発言で「テレビ記者には、取り上げる問題に関する専門的知識が必要であることが求められる。」ここがまず一番印象深い。両氏とも出身大学は東大と慶応と異なるが、文系の出身。

特に柳田氏は航空機事故、医療事故、災害、戦争などのドキュメントや評論を数多く執筆している。一方の池上氏の発言で印象に残ったのが「報道する人間には、報道が事実か否かを確認する責任がある。」両者とも言い方は異なるが、報道が事実であることへの責任感が感じられた。翻って昨今の報道を観ていると、特に社会情報系の番組において、出演する司会者なりコメンテーターなる知識人たちにその意識が非常に薄いと思えてならぬ。典型がロシアとウクライナの戦争関連。

連日似たような報道が繰り返されているが、その内容に関して出演者諸氏が如何なる専門知識を持ち合わせているものやら、心許ない。司会者は、戦争に関する知識は殆ど無いだろうし、解説に登場する有識者、元関係国の駐在経験者だったり自衛隊関係者だったりする場合が多いが、彼等にしても専門知識の蓄積のほどは昔の事だから心許ない筈。そこで問題になるのが池上氏に言わせれば、発言内容に関する後の検証だ。例えば戦争に依るダメージは、多くの番組でロシアのほうがウクライナの数倍と語られている。このことをテレビ局はどのように検証してるのかが甚だ疑問。両氏はネット報道を見据えて未来にも言及したが割愛する。

2023年5月3日水曜日

憲法記念日

 朝から皐月晴れを絵に描いたような青空、清々しくて気持ちが良い。水曜日は燃えるゴミの収集日、連休でもゴミは出して良いものかどうか心配したがちゃんと持っていってくれた。事情を知れば、国を挙げてスト決行中のフランス市民は、改めて日本おの政治を見直すことだろう。しかし日本の政治家は、憲法を無視し続けているから、褒められたものではない。市民が憲法を信じ、政治家に不信感を持っていると勝手に解釈しておこう。

ところで、憲法をまともに読んだことが無い。知っているのは、報道に何度も出てくる前文で表現されている精神論と9条だけ。昔起業したとき世話になった会計士の先生に「短いものですから全文知っておいた方が良いですよ。」と薦められたが結局読まずじまい。改めて考えると、国民が知っておく必要があれば、戦前の教育勅語のように義務教育のどこかで教科に取り込み、教えたら良いと思う。これまでそのようなことが行われていない理由は、現憲法の三原則、平和主義、基本的人権の尊重そして主権在民、この三原則が余りにも当たり前すぎるからかもしれぬ。

兎も角、記念日の今日ぐらいは国会議員の先生方には改めて憲法を読み直してもらいたいものだ。特に政府与党の先生方は、自分らが市民の負託に背いて、如何に憲法を逸脱していいるかを反省すべき日だ。彼等にすれば「自分らは国民の生命と財産を守る、と言う崇高な使命に邁進しているのだから、むしろ憲法を変更すべきだ。」と言いたいのだろうが、そんな事許されることだろうか、と疑問を感じてしまうこちらがおかしいのかな?

ところで、憲法を無視し続けている政府が今一所懸命になっているのが「G7サミット」、今年のこれがまた不思議で、開催の意味を態々分かり難くしようとしているのか、今月119日から3日間広島で行われる首脳会議の他に閣僚会議が前後に幾つもあり、最終は12月に水戸で「G7内務相会合」迄あるらしい。まるで参加することに意味があったオリンピック競技会を連想してしまう。

中で、今月11日から3日間、G7新潟財務大臣・中央銀行総裁会議が予定されている。そこでのテーマは知らぬ。未だ日本では大騒ぎになっていないが、アメリカでは、イエレン米財務長官は一昨日の1日、議会が連邦政府の債務上限を引き上げなければ、早ければ6月1日にも政府は債務不履行(デフォルト)に陥るとの見方を示したそうだ。年中行事のようでもあるが、アメリカ議会の与野党の綱引きは日本と違っていて興味深い。

2023年5月2日火曜日

見切り千両

 我が国の首相は呑気に海外にでかけている。のんびりしたいならハワイかバリ島にでも出かけるならまだしも、よりもよってエジプト、今ウクライナに次いで世界中が最も心配しているスーダンの隣国でのんびり観光するその神経が分からない。しかも帰国したらすぐに韓国訪問とのこと。つい先日、韓国尹首相が米国バイデン大統領に厚遇されたことが気になるのだろうが、浅ましく思えて恥ずかしい限りだ。

365日休日の身だから無関係ではあるが、昨日1日と今日2日は祝日ではない。この中途半端さも日本的だと思う。昨日、左隣のお宅から突然子供が二人出てきてびっくりした。よく考えたら昨日と今日は学校があったのかも知れぬ。お祖父さんとお祖母さんを別荘に残して若夫婦が子供を連れて一時帰宅したようだ。中途半端な典型は自民党が汚染されている統一教会問題。どのように決着するつもりか知れぬが、質問権とか大騒ぎしたが、結局宗教法人の資格取消とか解散命令なんてところには行かないようだ。

実現したら大したものと褒めたいが、そうなると公明党の母体創価学会に火が着きかねないので、そんな事態だけは避けなければならない。聞くところでは宗教法人は固定資産課税がゼロとのこと。まさに地獄の沙汰も金次第=票次第。笑ってしまうほど分かり易い落ちではないか。中途半端とは何かを捨てきる決心がつかないこと。残念ながら日本ではこれが逆に美徳視されている。世の中には見切らざるをえない事態の発生は多いので困る。

その点で最近感心したのが中国の企業ファーウェイ、ファーウェイは小生が最初に購入したスマホやタブレットのメーカーで、2019年当時はアップル社を凌いで世界トップシェアを誇っていたとのこと。これが可哀想なことにアメリカ政府に睨まれ、様々な嫌がらせを受けて瞬く間に市場から消えてしまった。しかし会社が消えた訳では無い。伝統である売上の10%を基礎研究費に当てることやCEOの輪番制も継続してるであろう。国際特許の取得数も未だ世界1位かもしれぬ。兎も角低価格のスマホ事業はどこかに売却してしまったようだ。

ファーウェイが誕生する遥か前になるが、昔、中国が鉄道事業に乗り出した頃、日本の新幹線を真似て作った列車が上海付近で脱線事故を起こした。その時、政府はその列車を付近の田んぼにそのまま埋めてしまったと報じられ、驚いた記憶がある。外国からの報道なのでどこまで信じていいか分からぬが。兎に角見切り方が日本と大分異なることだけは確かなようだ。

2023年5月1日月曜日

国の独立と主権

世界的に新型コロナ禍の影響は大分薄くなったようだ。日本も同じで新規感染者は数千人台まで低くなっている。統計を信じればの話なので本当かどうかは判断がつかず迷ってはいる。一方で、区役所からワクチン接種6回目の案内が来た。ますます混乱してくるが、案内状を見る限り無料接種らしい。貧乏性なので只ならば受けたほうが良かろうと、申込みをして9日に接種を受ける。ファイザーとモデルナ何方がご希望ですかと聞かれても、返事のしようがない。親切なようで親切とは言えぬ日本流だ。

新型コロナが感染症指定の5類に変更されることで、通っている近くの医院にもコロナ患者が診療に来ることになる。医院側も対策に悩んでいるだろうが、3月に1度は通うこちらとしても悩ましい。昔はと言ってもつい最近までは、夜飲食店での感染の危険が大いに喧伝されたが、これからは街の医院での感染の方を心配しなくてはいけない。街でマスクはしなくてもいいが、病院に行くときだけはマスクをしましょう、なんてポスターが張り出されるのかな?

日本には「喉元すぎれば熱さ忘れる」との俚諺があるが、本当に不思議な国だ。兎に角、つい78年前に終わったばかりの戦争。戦争の悲惨さを直接経験しなくても、殆どの人は親世代から何らかの伝聞があると思う。個人的には目の前で起きたこと以外は、親の世代からも余り聞かなかったが、戦争に関しては、臭いとも言うべきか、きな臭さは生理的に受け付けることが出来ない。しかし現在社会で活躍している現役世代の多くの人にとって過去の体験は全く意味を持たないようだ。日本は独立した主権国家との認識だろう。

しかし、小生からすれば、先の大戦は過去の問題ではなくて現在も継続していて、日本は被占領国家だ。それが証拠に、日本では最近「有事」ということが盛んに言われる。即ち、北朝鮮や中国から攻撃される可能性を言うのだ。その人達は何で日本がこれらの国から攻撃を受けるかの根拠を明確にに言わない、言えないのだ。日本には米軍が多くの基地を置いているからであることは火を見るより明らか。有事を心配するなら米軍に撤収してもらえば済むだけのこと。

この認識ギャップは非常に大きいが、小生のような認識を持つ人たちが少数であるのも事実。やがては消えて無くなり、日本もアメリカの何番目かの州になるか、委任統治領にでもなるしか無いのかも知れぬ。