2021年11月30日火曜日

オリンピックの話題

2月に入らないのに炬燵や石油ストーブを使っていた時代が懐かしく、光熱費が上がるのも心配だ。精々日中は極力外に出て歩くことにしたい。今月は何やかやとサボりが多くて、今日夕方までに歩行数が目標の30万歩に1万歩未達に終わりそうだ。明日はもう師走、早いものだ。

ところで昨日ニュースで初めて知り、驚いたことがある。札幌市が2030年に冬季オリンピック招致を計画しているとのこと。こちらが生存してる可能性が低いのでどうでもいいと言えばそれまでだが。オリンピックは今年の東京オリンピックも何かと評判は悪かった。東京都も日本政府もそれなりになにかメリットがあると信じて挙行したのだろうが、一市民として成果なるものを感じることは出来ない。

むしろ壮大な無駄遣いのような気がするのみだ。数カ月先には北京オリンピックが予定されているが、これも新たな変異ウィルスの登場でまともに開催できるかどうか分からない。他国のことなのに、コロナ禍を理由に一年延期を宣言したら、なんて余計なおせっかいする人が現れたりする我が国だ。この主張をした人は元外務官僚の天木直人氏。アメリカを中心に湧き出て日本も同調しそうな外交ボイコット運動を憂慮したらしい。

この報道が出た理由は、もともとあった計画の予算を若干縮小するとの美談として世に出た。縮小されたと言えども2千億円を超える額である。新たな変異ウィルス出現で海外との交流を最低1ヶ月遮断するということは、北海道だけでなく、日本全体の経済復興計画が政府の予想通りに行かなくなってきたことに繋がるはず。時期が時期だけに、タイミングの悪さを感じずにはいられない。

オリンピックなるお祭りは今やスポーツの祭典ではなくて、オリンピックマフィアなる国際的な興行師に目をつけられた国が食い物にされる見世物興行だ。少なくとも経済運営に失敗し、国民の給料や所得が上がらぬ日本としては、この辺できっぱり縁を切るべきだと思う。 

2021年11月29日月曜日

もう幾つ寝ると

 昨日の夜になってから郵便受けに入っていたのは回覧板、年末年始のゴミ収集の案内だ。確かにこれが必要な時期になったことは事実。コロナ禍がもうまる2年近くなるので、年末年始の行動予定がまるで変わってしまった。今度の年末年始はコロナ前に戻るかと思っていたが、ここに来てアフリカで発生したとされる新たな変異種(オミクロン株)の登場で、そう簡単に旧に復するとはいかないようだ。

家内が生存していた昔でも、年末年始に家内はほぼ1週間の宿下がりで実家に戻っていたので、独居には慣れていた。独居の間、こちらはそれなりに為すべきことが決まっていて、中心が伊勢神宮の初詣。そして伊勢土産の赤福餅を年賀として家内の実家(横浜)に参上するのが正月2日。ここで1日遅れの正月祝い膳を頂戴する。最近は娘の家族が2日には来られなくなっていたので、翌3日も横浜に通うこともあった。

ところが昨年と今年は伊勢神宮も横浜にも行かず、長女が元日に雑煮を届けに来てくれて、3日は次女の家で正月料理にありついたと思う。問題は今度の過ごし方だ。回覧板に依れば、燃えるゴミの最終収集日が29日、正月は5日からとなっている。昨日長女が来て「お正月はどうするの、またお雑煮を持ってこようか?」と聞いてきた。未だなんにも考えていなかったので、取り敢えず「心配しなくていいよ、面倒だからどこかのホテルに部屋でも取ってのんびりするかも知れぬから。」なんて答えてしまった。

長女は山形の実家にも横浜の祖母の方にも行かぬと決めたらしい。だったらこちらの方も忘れてノンビリしてもらうのが一番だ。次女の方は未だ決めてないようだが、単身赴任してる旦那が帰宅するのは確定的だ。多分茨城の実家には行くだろう。横浜は娘だけなら兎も角、家族で押しかけては却って迷惑だろう。何れにせよもうすぐ師走、こっちもいろいろ考える必要がある。

2021年11月28日日曜日

立憲代表選挙

先週木曜日にやっと立憲民主党代表選挙の投票用紙が送られてきた。候補者4人については詳しく知らないのでどうしたものか少し悩んでしまった。そしたら塩梅良く翌日金曜日の夜7時半からBS・TBSの「報道1930」に4人が揃って出演と知ってそれを観た。しかしこの番組の紹介が「迫力なき代表選を問う:立憲は政権狙う野党なのか」だから酷いものだ。最初から自民党に対抗する勢力として見做していない。テレビ局には与党に対する恩義こそあれ、野党に義理は無いだろうから当然かも知れぬ。

メディアにも主義や主張があって良いと思っているので、司会者がその考えを代表するのは非難しない。司会者なんて所詮は制作責任者の操り人形だから、彼自身が本気で思っているかどうかも分からない。むしろ感心したのは、この番組のレギュラーコメンテーターの堤伸輔氏。氏の発言は毎回多くはないが、いつも感心することが多い。何でも新潮社の「フォーサイト」なる国際雑誌の編集長だったと毎回紹介されている。

この回でも「日本のマスメディア全体が、先の総選挙の結果を自公与党とそこにすり寄る姿勢の維新勢力を成功と讃え、ことさら立憲主導の野党共闘を失敗と論って国民世論が右寄りになるように誘導しているかのようだ。国民には政治に関しても多様な意見があって然るべきと思うので、私は左寄りの意見がマスコミに依って排除されつつあることを憂う。」と至極まっとうな解説をしてくれた。

4人の候補者の意見はそれなりに理解できたが、なかでも選挙戦前には名前も知らなかった西村智奈美さんと言う女性、この人の意見が極めてまっとうに聞こえたので、彼女に投票することにした。付け加えれば、この番組にゲストで出演した田崎史郎氏(お馴染み元共同通信社の政治記者)上から目線で4人の候補者に質問するのは良いが、西村さんに共産党との距離感を突っ込んだら、「自公の距離感をどう考えているのですか?」と切り替えされて顔を真赤にして「質問に答えなさい!」と怒ってしまった。

この場面が番組の中で一番面白かったので、彼女に投票する決定打になったかもしれない。田崎史郎様々だ。他の局でも観たような気がするが、放送局は立憲の代表候補者から、何としてでも共産党との共闘に対する反省を引き出すのにとやっきだから、田崎氏を持ってくるのは理解できる。そしてそれが予定通りに効果を上げて共産党勢力の弱体化が進めば嬉しいのだろう。しかし世の中は正に多様で、ここに居る馬鹿みたいに「筋は共産党が一番通っている」とする人間も居る。

誰が選ばれるか分からないが、4人共フレッシュであることだけは間違いない。厳しい道だと思うが、来年の参議院選挙で先の総選挙の負けを取り返すことを祈ろう。 

2021年11月27日土曜日

未処理の始末

 1ヶ月後には家内の命日、年末が実感を帯びてくる、年齢のこともあり、何かと始末を付ける必要案件が増えてきた。所謂隠居生活のような気がしていたが、現役時代のことで未だに始末が着いていない問題が出てきたりして、少し慌てたりすることもある。店を張って商いをする商人と違ってサラリーマンだったので、「俺は今日で辞める。」と言えばそれで済むと思っていたが、最後が株主一人社員一人の有限会社だったのでそれで済まなかった。

会計上は税金を含めて精算が済んだつもりで居たが、きちんと店じまいをしないといけない案件が残っていた。大分前に関わった特定非営利活動法人事務局長の立場だ。この法人は友人が立ち上げを希望して、趣旨に賛同したので会社としても個人的にも協力することにした。しかしその友人が今年他界してしまったので、すぐになんとかすべきであったが忘れてしまっていた。事務局長的には大いなる手抜かりとせざるを得ない。

昨日からその店仕舞については、届けが出ている都庁との関係、ホームページ閉鎖の件やらと何となくアチャアチャしている。関係者も数人いるので、解散に当たっては然るべき挨拶も必要だろう。時節柄大宴会と言わないまでも反省会が必要と思ったりはしてる。しかし昔から年末には大掃除をしたり、着物や夜具なんかも新年に向け新調したりすることもあったと思うが、最近はそのような習慣はとんと聞かなくなり、独居気ままな年寄だから年末のけじめとは全く無縁となった。

しかも近隣では家の取り壊しが盛んな時代だ。どうせ始末を付けるなら、家1軒まるごと取り替えたほうが早いのかも知れぬ。昔我が家の真向かいで蕎麦屋を営んでいたお宅は、もう10数年前に廃業、一人息子は名古屋の方で勤め人になったとのことで、ご夫婦で50メートルほど離れた場所に小さな家を立てて暮らしていた。ところが、一月ちょっと前から、家の前に「ご自由にお持ちください」と張り紙して結構な品を置くようになった。聞くと名古屋に居た息子さんが転勤になって、来年帰ってくることになったとのこと。それ故の建て替えだそうだ。

半端なリニューアルより建て替えを選ぶ典型だろう。兎に角我が家の近隣は建物の取り壊しが多く、年が明けたら建築ラッシュになりそうだ。半世紀以上経つ陋屋に居住し、古着を着続ける我が身としては、思想信条肉体共に古くなってしまったと思うが、年内に始末をつけるこべきことはできるだけケジメをつけようと思っている。はたからは始末に困る人間と思われているかも知れぬが、そんなこと気にしても始まらない。

2021年11月26日金曜日

基本が大事

 寒くなってきたのにどこかで油断したようで、風邪気味になって午前中は鼻水が止まらなくなってしまった。昼食後やっと少し収まったが気をつけなくてはいけない。そう言えば今週は一人で飲みに出かけたりして、少し不規則だったかも知れぬ。やはり規則正しい生活態度が大事なんだろう。理由がはっきりしないが、世界的にコロナ禍が再流行し始めているのに何故か日本だけが埒外に居て、やれ経済対策だことのGoToキャンペーン再開だと呑気なこと言っている。それに乗っかった年寄にバチが当たってしまったことに他ならない。

コロナ絡みで日本の特異性を考えてみた。愚考するに最も特異なことは我が国にはスラム街が殆ど無いことだと思う。外国の事情に疎いが、報道を観てる限りスラム街の無い国は珍しいように思っている。中国では少ないかも知れぬが、田舎から都会に出てきた労働者や学生が居住するエリアは大体決まっているようで、そのエリアがスラム化していることがあり得るかも知れぬ。欧米先進国には先ずスラム街があると見て大きく外れはしないだろう。

スラム街居住者に対する医療支援が行き届かないことになっても不思議は無い。ワクチン先進国であっても、非摂取者が一定の地域に固まればクラスターの発生率が高くなって当たり前。東京でもつい数年前迄は上野公園とか墨田川沿いの土手とか、池袋にしても今綺麗になった西口公園にはブルーシートに寝泊まりする人たちが集団で居たし、山谷のドヤ街とかいろいろあったと思う。しかしこういった場所も随分整理されてきている。

住所不定者が一定の場所に集まってくるのは当然だろうが、これもかなり分散されているので、クラスター発生には不向きかもしれぬ。とは言っても、日本でも新規感染者がゼロになってはいない。東京で少ないと言っても、毎日20人前後は確認されているのだから油断してはいけない。東大の児玉龍彦教授が前から言っているように、この際だから新規感染者の感染経路を徹底的に洗い、即ち接触者を無料検査で洗い出して震源を特定することが出来る筈だ。

しかもそれに要する費用や人員も一時のことを思えばさほどではあるまい。政府や都知事は市民に向かって「基本が大事」と仰る。日本の市民は、マスクもワクチン接種もソーシャルディスタンスも大体素直に守っている。むしろ相変わらず結果数字だけを見て、抽象論に終止しているのは指導者側。基本が大事なのはむしろ指導者側だと思う。

2021年11月25日木曜日

認知症の恐怖

 昨日昼食のためにっ入った店で会計の時に顔を合わせた店長が「暫くお顔を見ませんでしたが、お元気ですか?」と聞いてきた。確かに1週間以上は間があったと思う。店主にすれば軽いお世辞であるのは分かるが、最近気安く「お陰様で」と答え難くなっている。「ま、なんとかこうして昼飯も美味しく食べています。」ぐらいでお茶を濁したと思うが、正直な気持ちでもある。元気が出ない理由はいろいろだが、この歳になると元気と寿命が反比例するような気がしてならない。

周辺で見てると、元気な人から順番に逝ってしまうケースが多いと感じるし、オッチョコチョイあるのことも自覚しているので、元気だとは思わないようにしている意味もある。今朝高校同期生のグループメールの中に「認知症になった認知症専門医」に関する記事があった。先週亡くなった長谷川和夫医師のことだ。氏は2017年秋に自身が認知症になったことを公表されていたとのこと。要するに認知症は一定の年齢になればなって当たり前で、ならずに済む人の方が少ないのかも知れない。

長谷川医師にしても認知症以外は極めてお元気だった様子だ。昨日別件があって7つ年下の弟と電話で話したが、彼も我々も認知症になりかかっている可能性が高いと言っていたが、その通りだ。高校同窓会なんかに行くと、最近は 長老のとされるポジションになっている。勿論上に生存されて活躍している人も多いだろうが、そんな人はもう同窓会になんか出てこないのだ。同窓会の会長が10期以上も下の人になったら出席しない方が互いにハッピーなのかも知れぬ。

自民党の総裁を何期も勤めた挙げ句で、再度派閥の会長に返り咲いた安倍晋三氏を何とも思わない自民党員やマスコミ関係者を不思議に思う前に、自らの身を処すべきと思う次第だ。社会的にはそんな会には出席しないで済むが、こと家族関係になるとそうもいかない。昨日弟と話した件も若干それに関係する。ブログでも何回か書いたが、小生は5人兄弟の3男。上の二人とすぐ下の弟は既に他界してしまった。

残っているのは他家に養子に行っている5番目の弟だけ。父母の苗字を受け継いでいる中では最長老になってしまった。しかし兄や弟の連れ合いで生きている人もいるので、いろいろ問題が発生してくる。ましてや中には長兄のように、結婚後改宗した人もいるので、その人が亡くなった時に起きるであろう騒動をある程度予想しながら対策を考えておかねばならない。日本は寺とか不動産の相続とか、変なところでややこしい問題が起きてくる。

日ごろ縁遠い問題だけに、こちらの認知が進まないうちに片を付けたいと思うが厄介でもある。今日も不動産登記に使用されている地番とか家屋番号が戸籍で登録されている住所表示と全く別であることを勉強させてもらった。この勉強に費やした時間が凡そ半日。それから昼飯に行き、720円の会計に1020円出したら、外国人の店員が800円の釣り銭をくれた。勿論500円はその場で返却したので問題は無いし、店員も大いに恐縮していた。未だ少しは時間がありそうだが、そんなに長い筈もないだろう。

2021年11月24日水曜日

アメリカらかの要請

 石油価格の高騰は日本でも深刻なんだろうが、その一番の対策は産油国に対して増産を頼むことであるのは子供でも分かる。しかし国家的課題である以上は、交渉相手の立場が強硬であるならば国内で出来る次善の策を検討するのがごく当たり前のはず。現在石油に課せられている税金の減免が検討されていると聞いてはいるが、これも国会やらでの審議が必要になるらしく、結論は簡単に出そうにない。

しかし報道に依れば、政府は既に石油の国家備蓄を2日分ほど開放することを決定したとのこと。この素早い決定はアメリカの要請によるもので、日本だけでなく石油の消費国数カ国に呼ぼかけられたものらしい。その中には中国も含まれているが、各国がどんな対応をしたかについての報道は未だ無い。おおかた日本がいち早くではないかと思う。また事の次第は特に非難すべきことでもない。

どうせ早いとこ決めても、アメリカでは既に反応が出ているように、その効果の程は限定的だろう。日本では初めてのことらしいので、その開放の仕方を決めるために相当時間を要することにもなるだろう。石油の問題は国民全体の福祉につながるから良いが。問題は、アメリカの言うことであれば何でもかんでも無条件に聞いてしまうことだ。

これも昨日知ったばかりだが、現在日本の海上自衛隊の艦船が、フィリッピン沖で行われているアメリカ海軍の合同軍事演習に参加しているとのこと。こっちのことは首を傾げたくなる。これはアメリカ海軍が中国との衝突を前提にして、日本以外の国にも参加を呼びかけて行っているもので、遠くはドイツ海軍も参加しているとのこと。アメリカとは強い同盟関係にあり、日本が戦争の危機に遭遇した際は援軍として期待するところが大きい。

また、安倍政権下で憲法解釈が変更されて、日本の危機を助けるために来たアメリカ軍と協同して戦うことは了とされていることまでは知っている。そしてその解釈が更に拡大され、相当遠方であっても共同作戦が行われる可能性が出てきてることも一応承知はしている。しかし南シナ海方面で中国を封じ込める作戦とは何だろう?米中間に戦争が勃発したら、日本は無条件でアメリカ軍のの指揮下に入らなければならないのか?

当然ながら、そんなことが国会の論議で決められてはいないだろう。では単なる演習であれば同盟関係だから何でも許されるのか?確かに、同盟関係にある国が共同作戦を取ることは容易ではあるまい。作戦本部がどのように設営され、指揮権をどのようにするかなど、相当決めの細かい決め事が必要になろう。その何れもが重大な政治問題であり、軍人同士に決められることではない筈だ。なにか重要な手順が省略されている現実にマスコミは黙っていて良い筈はなかろう。

2021年11月23日火曜日

良い夫婦

 今日は「勤労感謝の日」と言うことでまた休日のようだ。サンデー毎日だから関係ないが、昔から秋の収獲が一通り終わって一休み、と言うことだろう。幸いコロナ禍は奇跡的に激減している。昨日荒れていた天気も回復しているので、我もあやかって昼から一杯飲んだりしてみた。独居しているとどうしても思考が停止するのか、さもなければなんだか狭い世界の中を堂々巡りしているよう状態になってしまう。

何とかして、気分を変えてこの状態から脱却したいが、一人で軽い昼酒を飲んだくらいでは解決が難しい。どうしても遠い山のこと、或いは遠い昭和の時代に思いが及んでしまった。帰りに書店で本を漁ったが、手にする本は全て小難しい本ばかり、面白そうな本が分からなくなっている。結局何も買わずに書店を後にした。後で娘に電話でもして、面白かった本を送ってもらうことしようかなんて考えている。

一日々々を大切に、愉快に楽しく過ごしたいが、暇に任せてネット囲碁をするのがいけない。負けが込んで精神衛生に極めて悪い、暫くこの悪習を断った方が良いかも知れぬ。同居人が居ないということは気分転換の難しさをもたらしている。現在は3組に1組は離婚すると聞いたことがあるが、この人達の気持ちが分からない。他に愛人ができて離婚するならまだしも、その当てが無いのに離婚する特に男たちは本当に馬鹿としか言いようがない。

浮気をしたり夫婦喧嘩をしたりしても、夫婦は簡単に離婚しちゃいけない。数多い人間だから、中には離婚してハッピーになった人もいるかも知れぬ。しかし知る限りの友人では、そうでない人のほうが多いような気がする。たまたま昨日は11月22日の語呂合わせで「よい夫婦の日」だったとのこと。今更ながらだが、家内が居たら二人で祝杯を上げて居ただろう。見合い結婚だったせいもあるが、夫婦の絆は年齢が進むにつれて強くなっていったような気がする。

娘二人は、二人共自分で旦那を見つけてきたから所謂恋愛結婚だ。家内は最初の顔合わせの時から旦那に向かって宣言をしている。「私は何も保証しませんから、後になってダメ出しは無しにしてください。」どんなに好き同士が一緒になっても夫婦喧嘩は必ず起きるとしたものだろう。娘が家を飛び出して帰ってきたこともあるが、その時には一晩泊めてやったように記憶する。

しかし「あんたたちが自分で決めた道じゃないか。互いによく反省しなさい。」と翌日には送り返したものだ。喧嘩の理由なんかは聞いたことはないが、互いに好きになっている最中は「アバタもエクボ」だろうが、そりゃいずれはアバタはアバタと言うことに気がつくのは当たり前だ。お惚気を言わせて貰えば我々は完全見な合い結婚、互いに共通していた考えは「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」「男の顔なんて後ろ前さえ分かれば十分」だった。

2021年11月22日月曜日

愚の骨頂

 少なくとも個人的にはそう思わないが、国民の信任を得たと自信を表明した岸田政権が、いろんな事を言っている。昨日は55兆円規模の経済政策にケチを付けたが、今日も上塗りしたい。今度は憲法改正と来た。これが自民党結党以来の悲願とは何度も聞いているので仕方ないかも知れぬが、憲法改正と聞いて、どこがどう変わるか理解できる国民は少数の筈。ましてや国民に与える影響なんか想像できる筈がない。

もちろん小生もその一人だ。ただ今回の総選挙で大阪地域政党の維新が躍進したことで、改憲できる可能性が大分高まったらしい。ここでもたもたして、来年夏の参議院選挙で自民党が大敗したりすると元の木阿弥になりかねないからとのことだろう。自民党は憲法改正推進本部を「憲法改正実現本部」に名称変更し、人事刷新で改憲に向け加速!とのことだ。自民党の意図は明確で、本当は自衛隊を規定した憲法9条を代えたいのだろうが、そこまでは無理と見て、緊急事態条項をどこかに潜り込ませたいらしい。

なんでそんな馬鹿げたことにシャカリキになるのか分からないが、兎に角それが党是で、岸田氏も大分世話になった党長老となった安倍晋三氏の強い意向が働いているとのことらしい。嘗て野党民主党の一角を占めた国民民主党までが、維新につられてそっちに靡いているのは情けなく思うがこれも世の常で仕方あるまい。しかし憲法改正は国会議員だけで決められるものでなく、最後は国民投票まで必要だ。従ってそんな馬鹿げた改正は実現しないと思うが、それまでの間くだらない議論を延々と聞かされると思うとゾッとする。

これが日本の政治実体かと思うと本当に救われない思いだ。

2021年11月21日日曜日

この侘しさ

 ずっと小春日和続きだった東京も、今日から明日にかけては幾分冬らしくなりそうだ。今週火曜日の勤労感謝の日を過ぎればもう完全に年末モード。忘年会は無いし、年賀状書きも無い、もちろん大した充実感もある筈も無い。無い無い尽くしの何となくあっけない1年だったということになるだろう。歳を考えれば当たり前で、今後も他人の邪魔にならぬよう生きなくてはいけない。

昨夜のリモート懇談会では「今や美味いものを食うことだけが楽しみだ。」と言ったら友人が「痛風になるぞ。」と注意してくれたうえで、「一人ではいくら美味いものを食っても寂し過ぎはしないか?」と聞かれ、「そりゃめちゃくちゃ寂しいよ。」と正直に答えた。大衆的な食堂では似たような一人飯組が大勢いるのでさほど感じないが、ちょっと気の利いた店に行くと凄く場違いな感じがして侘しさが余計募る。

しかしこのことは致し方がない。個人的な感傷はこのくらいとして。昨夜の友人との会話は興味深いことが沢山あった。先ず盛り上がったのが岸田政権の経済対策。何でも55兆円もの大金を投じると自慢げに報道させているが、これで日本の将来に明るさを感じる人は先ず居ないだろう。対コロナ対策としてばら撒かれる18歳未満の子供がいる家庭への一時金。この矛盾だらけのばら撒きについては、既に報道などでさんざ論じられているように、公明党に対する選挙協力対策費であることは全員の意見が一致。

数兆円の税金が空中に雲散霧消して行くことだけは間違いない。産業界で現在問題になっている半導体不足をカバーするために、台湾企業のおこぼれに与ろうなんてケチな考えを止めて、それこそ数兆円規模の支援を覚悟した投資促進が必要だし、電気自動車の時代が来ると言うのにトップメーカーのトヨタに遠慮してるのかどうか知らぬが、普及のために絶対必要な充電設備の普及が全く進まない。現在発表されているのは電気自動車や充電インフラの400億円のみである。

アメリカ・バイデン大統領の総額1兆ドル(110兆円)のインフラ投資では、送電網整備に7.4兆円。電気自動車へ8600億円。充電設備を全国に550万基の計画が盛り込まれている。充電インフラ1基の建設コストが分からないが、小生以外は全員未だ車を運転しているので、日本の高速道路内のサービスステーションに於ける充電設備の貧弱さを指摘していた。要するに今回発表された政府の経済政策には夢や希望につながる気配すら感じることが出来ないのが実態のようだ。

この侘しさは小生の一人飯とは全く質の異なるもので、我々老人の将来ではなく、国家の将来即ち子々孫々に影響が及ぶものだ。他にはワクチンパスポートの件とか、マイナンバーカードの件とか問題が山程出たが、書ききれない。

2021年11月20日土曜日

テレビ解説者

 昨日夕方の散歩の帰り道。<昨日まではこの時刻になると月が綺麗だったが、今日は見えないなぁ、天気が変わるのかな?>なんて考えながら帰宅すると、友人からメールが来ていて、現在皆既月食の真っ最中と教えてくれた。もう一度外に出直して確認すると、月が昨日とは大違いの不思議な欠け方をしている。これは面白い事象に巡り会えたと、暫くはボーと観察し続けた。先程確認すると、専門的にはほぼ皆既だが、昨夜は部分月食だったらしい。

そんなことはどうでもいいが、個人的には月食観察なんて後にも先にも人生で1度の経験だろう。教えてくれた友人には心から感謝だ。自然現象をもう一つ、今朝パソコンを立ち上げたのが9時ちょっと前、その瞬間にかなり大きな揺れが来た。ここ1週間くらい前から近くのビルの取り壊しで日がな一日喧しい音と細かい揺れに悩まされていたが、9時前から作業が始まるわけが無いのですぐ地震だと思った。

11年前と異なり物が落ちるような配置はしてないが、ドキッとした。すぐ1階に降りて我が家に1台のテレビをつけて待つと震度は3とのこと。只でさえガタピシしている主と同じ老朽住宅だから、地震計より遥かに敏感なのは仕方ない。このところ関東で内陸型の地震が多いので少し心配だ。しかしこればかりは運を天に任すしか無い。

閑話休題

プロスポーツに関心は無い方だが、今シーズンの大谷翔平選手の活躍は素晴らしいものだった。アメリカの野球報道を専門にしている記者30人がシーズンの終わりに全一致で彼をMVPに推薦したというのだから文句のつけようがない。メジャーリーグのことなど普段殆ど関心を持たないので忘れていたが、彼がメジャーに移籍して既に4年目とのこと。先日彼を高校時代に育てた花巻東の野球部監督佐々木氏について触れたが、佐々木氏も言っていたように大谷選手の野球人生に向かう姿勢には見習うべきものがありそうだ。

また選考委員になった記者たちにも拍手を送りたい。彼等もジャーナリストであると同時にスポーツマンシップを心得たスポーツマンだと思う。野球記者というものが彼の地でどのような存在か分からないが、今日のテレビに登場した3人はどう見てもスポーツマンの身体だ。やはり野球そのものの経験がなければ面白い解説はできないのかも知れぬ。関連して思うのが、囲碁番組の解説者や政治番組の司会や解説者だ。

囲碁番組で言えば、囲碁界ではレジェンドとも言える趙治勲名誉名人の解説がなんと言っても一番面白い。引き換えつまらないのが政治番組に登場する司会や解説者のご粗末さだ。なんでも自分が一番裏事情まで通じてるような顔で偉そうに喋るが、その実政治家の走り使いをして稼いでいる卑しさだけが目について仕方ない。

2021年11月19日金曜日

貴公子

 海外に目を向けるとややこしい問題が沢山あって、各国の首脳たちが慌ただしく動いている。ところが国内を振り返ると、平穏とは言わぬが政治家の動きに見るべきものが無い。既に2期目に入っている岸田内閣だが、実際には国会も開いていないので、2ヶ月近くなった現在でも何をしてるのか全く分からない。呑気なものだ。第一岸田氏が総裁選に立候補をぶち上げた日を確認したら8月28日となっている。総裁選は菅総裁の任期が切れる9月末とされていたから、その1ヶ月も前の話だ。その日から勘定すればもうそろそろまる3ヶ月。

この約3ヶ月間、日本の政界というちっちゃなコップの中では確かに様々な事象が起きている。しかしそれが日本社会をどう変えていくかについては未だに曖昧模糊としたままであるのも事実。なんたって政策を論じ合う肝心の国会が未だに開催されていない。立候補宣言した日の記者会見で、岸田氏はいろいろ良いことを仰っているが、これを覚えている人は少ないだろう。なんと仰っったかと言えば「国民政党であったはずの自民党に声が届いていないと国民が感じている」と強調したのだ。

前任の菅氏に比べれば遥かに歯切れもよく爽やかに聞こえたのだろう。多くの人が彼に期待したのは明らかだ。岸田氏自身もその感触を感じ取ったに違いない。総理大臣の職を掴んだと思ったらまともな国会論戦はすっ飛ばして、いきなり総選挙と奇策に打って出た。これにも驚いたが、これも大成功。岸田氏の出身派閥は小さく、党内基盤は危うくともマスコミがその成功を持ち上げてくれるので、悪い表現で言えば少し図に乗り始めている感がある。

老婆心で言えば、帝国海軍が嘗て真珠湾攻撃ですっかり気分を良くしたように見えなくもない。真珠湾攻撃の僅か半年後のミッドウェー海戦での敗北がそもそものケチのつき始めとなった。来年7月の参議院議員選挙が岸田氏にとってミッドウェー海戦となりかねない要素には事欠かない。最大の問題は出馬宣言で明言した「党のガバナンス改革をしっかりと進めていく」が全く行われず、党内の不満は相当高まっているようだ。

もちろん表明していた政策に関しては、その裏付けが全く着手できていないので『令和版所得倍増』計画なんて夢のまた夢のこと。マスクも良いし弁舌も爽やか、これで首相が務まるなら役者さんでも連れてきたほうが早いかも知れぬ。古来公家の中にも、天皇の中にも泥にまみれて武士と戦った人はいる。公家集団の出身だからとバカにするつもりはないが、どうも岸田氏は泥にまみれた姿が想像しにくい。

2021年11月18日木曜日

指導者と子供の才能

 今朝の朝日新聞デジタルで紹介された記事は読み応えがあった。メジャーリーガーの大谷翔平選手や、菊池雄星選手らを輩出した花巻東高校野球部の佐々木洋監督のインタビュー「異才」の育て方だ。佐々木氏は特にこれと言える方法は無いだろうと謙遜してるが。逆に言えば全ての選手に通用する方法は無いと言うことで、一人一人の持って生まれた才能や環境を考えながら良い素質を伸ばしてくカスタムメイドの育て方が大事ではと述べている。

高校野球の監督を務めるくらいの人になると、殆どの人が新人として入部してきた子の肉体的才能は瞬時に分かるものらしい。しかし佐々木氏は大谷選手や菊池選手を「私が育てた」なんて恐ろしくて言えないそうだ。育てたなんてことは育てられた子が「育てられた」と言うなら分かるがとのこと。氏は育つだろうと思う子を貴重な盆栽の若木に例えた。育てることは難しいが、駄目にしてしまうことは簡単で、多くの子が犠牲になってる可能性があるとしている。

この喩えは傾聴に値する。確かに人間は千差万別、誰もが工場で規格品を作るようなわけにはいかぬだろう。それぞれの子に異なる目標を与えて納得させ、その目標に向かう道筋を指導しつつ、それぞれ違う個性のメンバーを揃えてチームを編成を考えるのだから、高校野球の監督も楽な仕事ではなさそうだ。記者の質問に「大谷選手の二刀流は当初、常識外れと言われていました。」があるが、答えももっともだと思う。

「そうですが、ロジックで考えれば別に新しいことではありません。多くの投手は小学生から高校生の時までは野手もやっています。それをわざわざ二刀流とは言いません。ー中略ー大谷は日本の野球だけではなく、米国のベースボールの『当たり前』を変えた。野球界に新しいソフトをインストールした存在なんだと思います。おそらくですが、これから米国で二刀流の選手は出てくるでしょう。ー後略ー」

氏は何も野球やスポーツに限ったことでは無い。個々人が長い人生を見据えて考えることの必要性を強調している。たまたま現在は大谷翔平氏も菊池雄星氏もメジャーで活躍してるが、それがこの先何年も続くものでないことだけははっきりしている。しかし彼等二人が高校野球部に入部してきた時からメジャーを目指していたのも事実のようだ。数十人を束ねる高校野球の監督にはもったいないくらいの人物だと思った。

2021年11月17日水曜日

経済問題

 ま、コロナ禍のせいばかりではないだろうが、日本の経済が世界先進国の中でかなり遅れを取り始めてしまったことは多くの人が認めるところだろう。勤勉を旨とする日本人だから、何れは遅れを取り戻して経済大国になる日が来るかもしれぬが、どう考えてもこちらの息があるうちは無理のようだ。今朝観たテレビ番組「羽鳥慎一のモーニングショー」で納得した。大型番組だが観たのは、現在産業界に大きな影響を与えている半導体不足に関する解説部分。題して「半導体不足で車・PC・ゲーム機が作れない!」「台湾メーカーの熊本新工場に4000億円を政府出資」45分近い大型コーナーだった。

ゲストは津田健二氏(国際技術ジャーナリスト)、阿部敏樹氏(34歳の若者で社会起業家とwikiには紹介されている)の解説も分かりやすく説得力があった。要するに明治から連綿と続く日本の体制、即ち産業もこの官僚体制にガッチリ組み込まれているので、一旦世界トップにのし上がった産業でも結局は体制の支配下の組み込まれてしまう。するとその産業は完全に保守化せざるを得なくなって成長が止まる結果になる。

その間に世界は目まぐるしく変化して成長が止まった老大国として哀れを止めることになってしまった。半導体だけならまだしも、次に来る産業は何か?を考える力は指導力を持つ官僚にも、ましてや政治家には全く期待できない。どんなに優秀な官僚でも、体制内に置かれてしまえば、将棋の藤井聡太竜王のようにAIを研究し尽くして自分のものする努力なんて期待すべくもないことは明らかだ。

一口に半導体問題と言っても、日本が世界に覇を唱えた時代の半導体と現在不足で世界中が困っている半導体とは同じではない。表現が適切かどうか分からぬが、寿司とチャーハンくらいの差がありそうだ。4000億円の税金を投入して台湾企業を(略称:TSMC)を誘致すること自体は日本に必要かもしれぬが、当面の金銭的利益は結局台湾に差し出すことになる。それでも他に手が無い程日本は遅れているということらしい。

要するに日本の指導者層は大勢の動きを解析する力も、先を見通す能力が著しく欠けていると言うことらしい。ではこれをどう改善してくかだが番組の結論は、結局子供の教育が問題だということに落ちついた感がある。ここの見直しから始める必要性に落ちついたのは結構だと思う。従ってその結果を見ることが出来ないと言う訳だ。

2021年11月16日火曜日

人生も終りが近い

現役時代の取引先の人で現在でも友人関係を保っている人が数人いる。昨夜はそのうちの一人と食事を共にした。現役時代からお互いに仕事を離れて遊び歩いた仲なので出てくる話は遊びばかり。彼とは趣味も大分異なり、共通するるのは読書ぐらいで、昔は最近読んだ本の話が話題になったものだが、彼も読書が減っているようで昨夜は本の話が殆ど出なかった。久しぶりに会って聞いてびっくりしたのが、この秋になって上高地に行っ行ってきたとの話。

もう長いこと一年に1、2回は会食しているので、相手を知り尽くしたつもりだったが、彼にがどんな動機があったか知らぬが上高地とはびっくりするやら、やっとこちらの趣味を理解してもらえたかと嬉しかった。お互いに「酒は弱くなったな」とは言いつつも、小さめの得利ではあったがそれぞれ四本ずつ飲んでしまったから相当なものだ。帰宅時間も近来では珍しい夜10時過ぎになり、帰りの夜道で足がふらついていたような気がする。お陰で今朝も1時間ほど寝坊してしまった。

コロナがこのまますんなり収まるとも思えないが、これまでのインターバルを参考にすれば年末年始くらいまで小康状態が続いて、昨夜のような飲み会が後1、2回出来ることを祈りたい。ちょっと話が飛ぶが、先週土曜日のリモート懇談で話題になったことだ。最近はテレビコマーシャルでエンディングノートの宣伝が毎日見られる。年寄りには嫌味な宣伝だが、しかしその必要性は否定できない。確かに何もかもがパソコンに保存されてるので、パソコンの開き方だけは家族に教えておく必要がありそうだ。

2021年11月15日月曜日

早い者勝ち

早朝と言っても8時半頃からだが、コンクリートをエアーハンマーで叩き壊す音が喧しく家が細かく揺れて、考えが纏まらない。午前だけなら兎も角、午後1時から再開している。先週は似たような騒音に3日ほど悩まされたが、これは事前に通告を受けていた水道管の取替だから仕方ない。また始まったかと表に飛び出すたと、今日からは近くにあった建物の取り壊しだ。東京は住みやすい意味もあるが、騒音の多さには閉口する。聞き慣れない音に外に飛び出すのも如何だが、 昔からガッテン太郎の慌て者であることは自覚していても、長年の悪癖は簡単に修正できない。

仕方がないので昨日の続きでお茶を濁す。今回のCOP26の幕引きを見て思ったのが、先進国と後進国の綱引き。主催国イギリスを始めとする先進諸国は、近い将来の石炭使用の廃止に向け明確なメッセージを出したかったようだが、インドと中国の強い反対で阻止されてしまった。イギリスの議長役は悔しさに涙さえ浮かべている。

インドと中国の言い分は「先進国は石炭をエネルギー源として活用することを発見し、産業革命をしとげて現在に至り未だに石炭を活用している。我々が石炭をエネルギー源として本格利用に入ったのは高々100年、これを同列に論じるのは少し不公平だろう。」中国とインドは国境を接する隣国同士でありながら、ショッチュウ武力紛争が絶えない悪い仲かと思っていたが、奇妙なところで歩調を揃えているものだ。

確かにインド、中国は我々年寄りのイメージ的には後進国だった時代もある。しかしよくよく考えれば文明的には狩猟に頼っていた欧州諸国より遥かに先進国だった時代が長い。これも一種興味深く思っているが措くとして、現在の先進国側は時間に迫られること強調して焦っているが、後進国の両国は「そう焦りなさんな」と牽制したようだ。事実関係を単純に見る限り、先進国側に理があるように思うが、結果が出るのは80年後の世界。

日本の元副首相、現在の自民党副総裁のお立場におられる立派な方に言わせれば「温暖化のお陰で北海道で美味い米が出来るようになった。」と温暖化を美化さえしていらっしゃる。小生があの世から日本を見る頃には、地球が想像を絶するような緑溢れる星になっていること祈るしか無い。もしそんな夢が叶うなら、人類は冬服が不要になるかも知れぬが、それも良いじゃないか。熱波に依る渇水とかも心配だろうが、一方で大雨が降る可能性がありそうだから、その循環を上手くコントロールできるようになれば、水資源確保もなんとかなるだろう。

自公政権にすり寄る政党も出現して、憲法改正まで視野に入ってきた昨今だ。22世紀末には何が出現してるか分かる術は無い。 

2021年11月14日日曜日

問題の再認識

 東京は冬の小春日和が続き、毎朝が気持ちが良くて有り難い。本当は洗濯ばかりでなく掃除もせねばと思いつつ、実行に移せないのが情けない限りだが。思ったり口先で言うのは簡単なことだ。誰も似たようだと思うのが世界中の大人が多数集まってイギリス・グラスゴーで議論しているCOP26会議。主催国営国もナアナアの会議したくないようで、日程を延長するなどして苦労している。

この会議に関して、大人か子供か俄に判断しかねるスウェーデンの環境問題活動家グレタ・トゥンベリさんなる女性が会議への参加を望み、この地に乗り込んで参加を拒否されたのだろう。反対運動を繰り広げて会議を「口先だけのPRイベント」と罵っている。地球温暖化なんて現象は遠い先の事と考えてきた小生からすれば、彼女こそませた子供のPR屋じゃないかと思っていたが、こちらが大間違いだったとやっと気がついた。

主催国英国では女王陛下初め多くの知識人が、ジョンソン首相の「地球の終末時計が1分を切っている」を真剣に受け止めているようだ。グレタさんに対してはアメリカのオバマ元大統領や英国のチャールズ皇太子が賛辞を述べるだけでなく、世界中から日本円換算で億単位の寄付が寄せられているらしい。但し彼女はそれを殆ど国連児童基金や活動環境保護団体等に右から左へと寄付をしてるらしい。彼女が何故このような政治的社会活動に目覚めたか知らぬが、世界の若者からの応援が多く、日本の若者からは少ないのか?この点は考え直す必要があるように思う。

日本で生活してると気付き難いことだが、若者に限らず老人に至るまで、社会は安定していることが最重要で、それに対して不協和音を唱えることは悪だとの思い込みが刷り込まれている。特に学校教育がそうで、高校教育ぐらいまでは先生、教師が意識的に政治問題化しそうな社会現象に触れることを避ける傾向がある。結果生じるのが現状良しの考え方。問題点を抽出して議論することすら悪とする傾向が生涯背負わされるのは不幸なことだ。若い人で選挙に対する無関心な人はこの被害者に他ならない。正直なところ小生は結婚して子供が高校生になるまで全くその一人だった。

夫婦別居が6年に及んだ影響もあるかも知れぬ、家内が子供たちの学校のPTA活動に熱心(二人の娘の小中から高校まで関わっている)になり、校長先生と意見を戦わせた挙げ句に小学校の養護教員と仲良くなって、その先生が退職して区会議員になることから終わりまでサポートした。そんなことから、40歳過ぎてから家内から教育されたのがきっかけで、こちらも政治問題を少しずつ考え始めた経緯がある。

しかし普通の家庭の主婦がそこまで政治に頭を突っ込む人は少ないだろう。むしろ現代風に言えば所謂「モンスターママ」として社会から敬遠される向きが多いと思う。我が家の例は特殊だから参考にならぬだろうが、何れにして現状維持のみが社会正義と子供時代から刷り込むことは何処かで見直しが必要だ。

2021年11月13日土曜日

父の教え

 昨日は野暮用と言っても大した用事ではないが、ブログも休んでしまい、その上今日は1時間も寝坊して少し気分が新たになった。通常の感覚で言えば元日の朝のような気分かもしれない。特別に気力や体力が充実してることもないが、何となくこれまでの人生を考えてみたりしてる。先日読んだ仏の教えを書いた本に依れば、幸せな生き方のためには過去や未来を考えることは勧められていないが、自分の身体が勝手に休養を取り、脳みそが自然に考えたのだから仕方ない。

今朝ちらっと観たテレビで数日前に99歳で没した瀬戸内寂聴さんの93歳当時のドキュメンタリーを放送していた。当時の彼女は随分やりたい放題で生きて来たはずだが、まだしたいことが山程ある、しかし死は怖くないと言っていた。彼女も人生の後半を仏教に帰依してきたくらいだから、仏の教えは、こちらとは異なり、本格的十分に身に着けてるに違いない。なる程そういうものか、半ば感心して番組の後半30分弱を観てしまった。小生としては、個人の考えを大事にして好きに生きろが、仏の基本的教えと理解したので、十分納得できる。

そこで、個人的に思った過去のこと「今一番足りないことは?」と自問自答の結果だ。答えが簡単に見つかった。子供の頃から父は怖くはなかったが、何となく父の教えを全面的に受け入れてきたような気がする。もちろん祖母や母、伯父伯母の教えもたくさんあるが、殆ど無条件、全面的に受け入れたのは父だということに気がついた。多分他の兄弟は違うと思う。思うと、父は我々の子供時代教育に熱心だった。特に二人の兄に対しては、時に暴力を奮ってまで厳格であった。しかし三男の小生に対して大分甘かったような気がする。

また二人の弟に対しては逆に甘すぎと言うか、育児や教育を母に全面的に任せていたような気がする。個人的見解だから他人の見方は違って当然、数人の家族が意見があったら聞かせて欲しい。昨日から今朝にかけて、或いは夢の中だったかも知れぬが思ったのは、父と己との大きな違い、或いは違いの原因は「浪人生活の経験不足」と考えが至った。結果的に学歴や職歴において父に遥かに及ばぬ人生となったが、原因をさ探り当ててだいぶ気が楽になったとも言える。

父は中学や高校進学で3年、や大学卒業後の就職に関しては7年の浪人生活を経験している。逆に小生は学生から就職まで殆ど浪人生活の経験が無い。敢えて言うと47歳で最初の会社を辞めた際にしても、浪人の真似事らしき期間は僅かに3ヶ月。その後会社を3社ほど転々として最後は個人で起業するに至るが、この間極端に言えば1日も浪人する期間が無かった。ある意味で恵まれすぎた人生だったとも言える。

しかしそれに依って、体内時計の進行が一定になりすぎてしまった。ある意味では結構かも知れぬが、単純すぎて心の余裕の持ち方に不都合があるような気がしてきた。これからもブログを予告なしに休ませてもらう機会が増えるかも知れぬ。寛恕を乞う。

2021年11月11日木曜日

緊張感

 これも決り文句でよく聞くので何となくスルーしてしまうのが「緊張感の高まり」。思うのは我が日本ほど緊張感に欠ける国は珍しいと思う。台湾政府に緊張感があるのは事実だろうが、これは現政府が内戦の終了を認めないからに過ぎない。しかし現政権が如何に力もうと、台湾問題は正確な年代を調べるまでもなく、何十年も前に中共政府が世界から承認された時点で勝負がついている。その事実を無視して、政府自身が改めて国連加入を求めるならばいざ知らず、政府自身にもそんな大それた考えは無いと表明しているではないか。

むしろアメリカが、本土中国を牽制する意味か、武器輸出の増進を図りたいか知らぬが、一部勢力が裏で煽っているに過ぎない。アメリカにしても、軍事的には知らぬが、太平洋上の西部防衛ラインは日本列島の維持だけでお腹一杯・手一杯で、更なる拡大の余裕はないだろう。尖閣諸島問題にしても似たようなこと、緊張感を煽っているのは身内の日本人政治家だけで、中国にすれば田中、周恩来会談の線を忠実に守っているだけのこと。

インド太平洋の危機については、あるのかどうか分からないが、インド太平洋上に中国が人工島を確か3箇所も構築したとのこと。これに要した歳月は最低でも10年以上になると言われているが、これを見過ごした関係国が、これにアメリカが含まれるかどうかもしらぬ、最近になって安全確保を唱えだした理由も分からないが、何も我が国がその尻馬に乗る必然が奈辺にあるかも理解しかねる。中国や北朝鮮が日本を攻撃するとは一度も聞いたことは無いが、韓国が日本を敵視していることはあっても不思議はない。

少し歴史を知る人間であれば、敵視される要因は十分理解できるはずで、その原因を作ったのは100%日本の植民地政策に起因するだろう。韓国との同盟関係強化を図ってきた河村建夫前衆議院議員は今度の総選挙で引退を余儀なくされたので、日韓関係は今後もっと悪化する傾向にあるかも知れぬ。現実の緊張感が見える化された形で世界に示されている箇所は地球上には多い。その一つがベラルーシとポーランドも国境における問題。

これは単に2国間問題でなく、移民の発生源をたどれば中東のシリアやアフガンのみならず多くの国々とEU20数カ国に関わる大問題で、勿論ロシアの責任も重大だ。これらの関係国が緊張感を持ってことの進捗を見守っているのは想像に難くないが、日本のことを緊張感を持って見守る国は少ないだろう。緊張感は先ず外交上に発生する。岸田新首相は中国とロシアに対して毅然たる態度で望むと演説をした。

中国とロシアがこの演説をどう受け止めたか聞いてみたいが、国民として聞いてみたいのは「ではアメリカに対してどう望むのですか?」まさか「防衛費を倍にしろ、これが国際水準と知ってるだろう。」なんてことを「はい、分かりました。」なんて言わないだろうね。

2021年11月10日水曜日

茶番の臨時国会

 年金暮らしだから無駄遣いは許されないし、無駄遣いをする気もない。それでも家内が残してくれた蓄えを毎月減らしているのは、本当に申し訳ないと思っている。後何ヶ月或いは何年生きるか知らないが、ひょっとすると「お父さん或いは爺様は何にも残してくれてないのか?」とがっかりさせてしまうかも知れない。父は「我が家の家憲は西郷南洲翁と同じで、児孫のために美田は買わず。」が口癖だったが、5人兄弟全員に家を1軒ずつ残してくれた。二人の娘がいるが、家2軒は無理にしても1軒だけは残したいものだ。

小市民の家計と国家の財政を同列に論ずることはいけないかも知らぬが、日本の無駄遣いは会計検査院の指摘を待つまでもなく目に余るものがある。ただ会計検査院のスタッフも限りあるだろうから、毎年公表される報告書が無駄遣いを網羅しきっていないことも明らかだし、適切であるかも疑問が残る。検査院は指摘しないが、茶番国会開催の報道で、国会そのものが大いなる無駄ではないかとの思いだ。先日総選挙が行われ、今日から岸田第2次政権となるとのこと。

総選挙のポスターが街のあちこちに残骸を晒して哀れを誘うが、総選挙に費やされた国費は幾らになるのだろう?昨日までの第1次岸田政権とは何であり、1次と2次の相違は何か?国民一人として言わせてもらえば、総選挙に費やされた国費の意味が全く分からない。これを無駄遣いには相当しないと言えるのだろうか?今日から数日国会が開かれ、衆議院正副議長が専任され、首相に岸田氏が選ばれて第2次岸田内閣の発足は夜になるとのこと。

但し、外相以外は何もしてない前任者が居座ることが既定路線。なんとか会議を幾つか新設してお茶を濁すらしいが、その事自体が既におかしい。だったら選挙前の内閣で設定すべきだろう。兎に角おかしいことだらけだが、誰も言わないので敢えて言わせてもらった。

今回の選挙で初めて当選した人にとって意味のある国会だろうが、改めて首相の施政方針演説があるとすれば、つい先日聞いたことの繰り返しに過ぎない。これは茶番としか言いようがないだろう。国会は1日の開催で1億円以上のコストが必要と聞いた気がする。子供に満足な朝飯も用意できないほど困窮してる世帯の人々はこれをどう聞くかだ。「自分は市民の声を聞く力を持っている。」なんてチャンチャラおかしい。

2021年11月9日火曜日

「敵」の存在

 今日の朝日新聞で、ノンフィクション作家の保阪正康氏が、先日の総選挙の結果を「戦後の終焉」と締めくくっている。この意味するところに共感したのは、タイトルで「哲理なき現状維持を選んだ国」とあるから、戦後の終焉を肯定的に捉えてはいない筈だ。保坂氏とは同い年だから、思いが分かるような気がする。何とも歯がゆい感じがあるが、氏も諦めに似た感情が入り混じってと思う。

他人の思いや、今後の日本を考えるのもどうかと思うが、最近の報道では日本の安全保障問題が多く取り上げられる。これが憂慮すべき環境にあるというのだ。そして「敵国」「敵基地」など「敵」と言う言葉も頻繁に使われるようになった。敵がいる一方には同盟国がある理屈で、日本はアメリカと同盟関係にあることは承知してるが、準同盟国が増えてるような気がするのも事実。

しかし「敵」が多用されても、敵国が何処にあるかがハッキリしない。半分明示されたような状態にあるのが隣国の「北朝鮮」。この国とは交易関係は無いに等しいし、夏の東京オリンピックにも参加しなかった。しかし敵であるかどうかはハッキリしない。北朝鮮が日本に対して挑発的な言辞を用いたとも聞かないし、公式には国交回復途上にある訳で、北朝鮮国籍の人が大勢日本に在住してるのも事実だ。

敵の定義がはっきりしないから良いようなものだが、日本に対してミサイル攻撃の準備を怠らない国の筆頭は北よりむしろ韓国であり、中国やロシアもそれに準じるだろう。韓国は別にしても、中露は明らかにアメリカを意識してる筈なので、いざという時に日本の米軍基地を叩けるよう準備に怠らないだろう。要するに日本の安全保障環境は昔からそんなに変わっていない。だから、どの国を想定してするにしても、マスコミも声高に「敵」なんて安易に使うべきでない。

2021年11月8日月曜日

読後感「ブッダが説いた幸せな生き方」今枝由郎 著

 年齢的に仕方ないことだが、最近は不祝儀の席に呼ばれることが多い。個人的にも妻を亡くして3年以上の月日が経った。子供時代に育った故郷の家にも、我が家にもそれまで仏壇が無かったが、妻の死をきっかけにして仏壇を購入して、毎朝線香を上げることが習慣となった。墓は長野にあって、一応曹洞宗のお寺さんと付き合いもしている。しかし般若心経一つ満足には知らない。よって大分前から仏教徒とは何だろう?と思っていた。

今回たまたま本書を見つけて一読に及び、仏教の本質が少し理解できてたことを大変嬉しく思っている。これまでにも小説としては道元禅師や空海上人の本を読んだり、千日回峰行をしとげた行者の本を読んだりした記憶があるが、何れも「偉いものだ」と感心はしても、個人的に何か納得して、真似でもしようと思ったことはなかった。

著者今枝氏は坊さんではなさそうだ。仏教系大学(大谷大学)卒業ではあるが、後にフランスやブータンに長年滞在して学術的に仏教を研究した学者である。日本には小生と同じような仏教徒は多いが、仏教の本質を理解しない人も多いはずだ。本書を読んで初めて「仏教徒で良かった」と安心した。仏教は他の宗教と比べると、大分変わっているところが多いようだ。

昔から困った時の神頼みで生きてきたので、いつでも神様仏様頼りだったが、仏様は困った時に助けてくれないことがよく分かった。他の宗教のこともよく知らないが、他宗の場合は「信じることで救われる」とするところが多いのではなかろうか?お釈迦様は「この世は、即ち貴方の人生も苦に満ちている」が大前提になっている。これを私が救うことは出来ないが、貴方自身がその苦しみ超越する方法を知っている。私自身がその方法を発見した。

それは言ってみれば簡単なことだ。即ち世の中のこと全てが原因があって結果が起こる。そして何事も常に変化し続けることを知るべきだと教える。苦しみの全ての原因は自分自身にある。幸せになりたいならそこをよく考えろと言うことになる。時間的には過去も未来も関係ない、只管今が大事だ。とのこと。しかし当然ながら身勝手にな日常であれと言ってるのではない。

社会や他人に迷惑をかけず、自分が好きなことをしていられれば、こんな幸せはない、とは昔から個人的に考えていたことなので大いに共感したのは言うまでもない。「納得できないなら釈迦自身を疑っても結構だ、何事も自分で考えなさい。」世の中の苦労から逃げることはできないと聞くと、随分暗い宗教のに聞こえるが、なんと自信に満ちた教えだと思う。余す日数が限られた今だが、目から鱗の思いだ。

2021年11月7日日曜日

勘違い

 暖かな立冬となった。電気代やガス代の節約になるだろう。話が変わるが、どうも最近勘違い多くていけない。歳を取ると思い込みが激しく、確かにこうだと思っていたことが、後になって大変な勘違いと気付くだけならまだしも、他人に迷惑を迷惑を掛けかねない、脳軟化の証拠かもしれないので困ったことだ。昔から記憶力が悪かったので、最近は探しものが多くなる。あそこの棚にしまった筈と思った物がどうしても見つからないなんてことが日常茶飯事となった。

探しものなら兎も角、判断の勘違いも多いのではと心配になる。例えば政党支持のの問題もそうだ。自公政権に強い反感を持ち、今回の選挙では立憲民主を応援したが、これが正しい判断であったかどうかが気になり始めた。岸田首相は1ヶ月足らずの政権で、実際は何もせずに総選挙を実施。結果的に大勝して「国民の皆様から政権への強い支持を頂いた。」と述べている。政界から去ってほしいと願っていた安倍元首相や麻生元首相は勿論居座って高笑いをしてるらしい。

報道では、立憲民主が「モリカケサクラ」など与党批判ばかりしてきたせいで、大惨敗を喫したので、今後この批判は姿を消すとの読みとのこと。この世間を狂っていると思う自分が狂っているかもしれぬと最近は思い始めた。深く考え始めると健康に触るかも知れないので、冒頭に書いた通り、歳を取ると勘違いが多くなると思うことにする。街を歩くと、デパートの入り口にクリスマスツリーが飾られている。どうも勘違いする要因が多くて難儀なことだ。

2021年11月6日土曜日

安全保障

 昨日の午後2時過ぎくらいだったと思うが、少し変な時間に玄関のチャイムが鳴った。怪しさを疑って玄関を開けずに帰ってもらおうかとも思ったが、「近くで工事を始めますのでご挨拶に伺いました。」と聞いて仕方なく玄関に出た。すると立っていた青年が首からぶら下げたケース入りの名刺を提示し、「足立区の何やら建設です。明日からその角を曲がった先のなんとかさんの家で工事を始めさせていただきます。騒音などでご迷惑をおかけしますが、ご了承願います。」と立て板に水。「ああ、分かりました。」と答えてからやっと気がついた。

もう1年以上前になるが、同じセリフを聞いたことを思い出した。近所の工事で迷惑の挨拶だったら、通常は施主と同伴で手拭いの1本くらいは持参するものだ。するてえと案の定、件の青年「実は待っている時ふと見上げて気がついたのですが、あそこに出ている釘が相当古く錆びてるうえに緩んでいます。危険ですので直してもらって下さい。ご主人ちょっとこちらに来て見て頂けますか?」ときた。前回は確か玄関の庇板が緩んでいるとか塗料が剥がれているとかだった。

「見ず知らずのお宅から我が家のことを言われる筋合いはないから放っといてくれ。」とやや強めに言ってお引取り頂いたが気持ちが悪い。丁度その時、斜め向かいの奥さんが買い物に出かけるつもりだったのだろう、自転車を引っ張り出したが、我が家の前で道路脇に自転車を置いてやり取りを見学してくれた。そのせいもあって青年も早々に退散したと思う。青年が去った後、久し振りに家内が仲良くしていた斜向かいの奥さんと暫く井戸端会議に及んでしまった。

奥さんはこの青年の行動を家の中から数分間観察していたようで、お宅で三軒目だとお教えてくれた。彼等がオレオレ詐欺のような集団に属する一員で、建築関係者でないことは意見が一致したが、それぞれの家からどんな情報を引き出したかははっきり分からない。我が家の駐車場は草が生えて駐車した形跡は無い。青年は「ご主人、車は運転されますか?」と聞き、こちらは「しない」とだけ答えた。

この奥さんも旦那が長期入院中なので殆ど一人住まい。年齢はこちらと殆ど変わりが無い筈。先程の小生同様に、日頃都会ならではの薄気味悪さを感じているとのこと。特に電話は警察から「電話にはなるべく出ないように!」と言われているそうだが、どうしてもすぐ出てしまうので、毎日詐欺まがいやら営業電話に苦労してるそうだ。毎週一回はゴルフに行っていたのだが、一緒に行く人が皆80代、運転する人は自身の視角が狭くなっていることに気がつかないらしい。先週レーンを外れてとても怖い思いをしたので、今週は天気が良いのに断ったばかり。」とのこと。

改めて思ったのが、全国どこでも同じだろうが、交番と駐在が激減していること。我が家は目白警察の所管なので、この数年お巡りさん家庭訪問も途絶えている。南シナ海の安全保障より市民の安全保障が大事かもしれない。

2021年11月5日金曜日

無意味なこと

 大抵の人は似たようなものだろうが、世の中は情報過多で、知らなくてもいい多くの情報が、嫌でも世界中から毎日持ち込まれる。できるだけ気にせず忘れるよう務めるが、中には知人友人との約束があったりして、その仕訳にも一苦労せねばならない。自分でも不思議に思うが、毎朝NHK/BS1で「海外ニュース』を習慣的に観てるが、意味が分からない。

確かに毎日購入する食料品、日用品の類は海外からの輸入品が多いと言う事実はある。しかし、これらが原油価格の高騰で値上がりしそうだと知ったところでどうしようも無い。テレビニュースで街の人に聞きました、なんて言って何処かのおじさんが「車に乗るのを少し控える。」なんて言ってるのは明らかにヤラセそのものだと思う。このところ少し減っては来ているが、コロナの新規感染者関係の情報にしても、毎日丁寧に聞かされる必要はないだろう。知らぬが仏の喩えもある。

新聞は取っていないから、文字情報は少ない方だろうし、放送も長時間は観ないようにしてるつもりでも、インターネットのメルマガもあるので日々の情報は結構な量になる。生活に関係なくても、知って嬉しい、聴いて楽しい情報は大歓迎だが、逆の場合は目を背けてなるべく知らないで済まそうと思っている。そうなると、父がNHKの「素人のど自慢を」毎週一人で見入っていた気持ちが分かるような気がする。

小生の場合は、やはりNHKの日曜日の「囲碁トーナメント」がそれに当たるだろう。これは勉強になるので逆に、とある部分だけでも記憶にしっかり留めたいと思っても、素人の悲しさでなかなか難しい。記憶したいことは覚えられず、忘れてしまいたいことがいつまでも記憶に引っかかる、昨日から引っかかっているのがグラスゴーでのCOP26問題。世界中から偉いさんが集まった。勿論日本からも首相が参加している。会議の議題は早くて8年後の2030年、或いは2050年以降の地球の空気に関する問題。

首脳の皆さん口を揃えてCO2削減を約束したが、誰一人本気でする気も無ければ、出来ると思っていないことは明らかだ。石炭を掘ってる会社の社長は会社を畳むとは誰も言っていないし、産油国に対して市場国家は増産を要請している。化石賞を受賞するために、岸田首相が地球の裏側までゼロ泊2日トンボ返りをしたとするのは笑い話で済むが、主催国のジョンソン首相もロンドンからグラスゴーまで高々550キロの道を飛行機で行ったと非難(列車で行けばCO2の排出は1割以下だそうだ)されている。

こんなことを知ったからって、どうしよもないだろうに。

2021年11月4日木曜日

マスコミの与党化

 また我が国で数少ないクオリティーペーパー「日刊ゲンダイ」からの引用で恐縮ながら、昨今のマスコミ事情で一言。マスコミが巨大化しているので、どうしても世間の大勢に抗しきれないのは仕方ないかも知れぬが、マスコミの与党化が気になって仕方ない。今はあまり流行らないだろうが、中学生時代までは新聞などは「社会の木鐸」と称されていたものだ。

今日のNHKテレビのニュース解説「時論公論」によれば、コロナ禍で大きいダメージを被った芸術家と言われる人たちについて解説していた。確かに広い意味で芸術活動に携わる人々の活動が、人々の心を癒やすと同時に文化を形成していることは否定できないし、コロナ禍のダメージが多いことも容易に想像できる。ちょっと回り道をしたが、社会の木鐸と称されたマスコミも、文化の創造を無視し得ず、ニュースに文化芸能欄を設けたことは非難できない。

先の大戦以降になると、社会の木鐸もその恩恵に与り、文字での伝達から視聴覚での伝達に中心が移るにつれ、受け手、即ち読者、視聴者が急速に拡大して、巨大事業になってしまった。若い方は信じられないだろうが、小生が大学を出た昭和38年(1963年)当時は、文学部卒業生の入社希望のトップは今で言うところのマスコミ各社より、映画会社だった。いわゆる芸能人はラジオやテレビの世界からでは出現せず、全員映画スターと言っても過言ではなかった。

ところが現在は既によく御存知の通り、芸能人はテレビで売れなければ話が始まらない。当初新聞社の子会社として発足したラジオ局も今やテレビ放送が主体になり、社会的に親会社の新聞社を遥かに凌駕する存在になってしまった。これは皆芸能番組のおかげと言ってもいいだろう。新聞にしてもテレビにしても報道記事や番組とその他の比率は完全に逆転してしまった。

単純に逆転するだけならまだ良いが、報道そのものが芸能番組化し始めているのが日本の特徴だと思う。思うと言ったのは外国の例を知らないからだけのことで、僅かに知っている外国の報道記者活動を見る限り、外国には命を賭けて報道に携わる記者が結構いるが、日本でたまに見聞する記者は殆どがフリーの記者で、企業に所属する記者で誠心誠意問題を追求する記者は見当たらない。広告収入に頼る新聞や放送局は仕方にとしよう。

ならばNHKがあるではないかと思いたいが、NHK自体が視聴者ににおもねて低俗化しているのだから救いがたい。肝心の「日刊ゲンダイ」からの記事紹介が遅くなってしまった。ヘッドラインで『野党論客の落選に「批判ばかり」と報じるメディアのトンチンカン 元NHK政治部記者も使命放棄と指摘』中で「本来であれば、政府、与党の姿勢を批判するのはメディアの役目であり、その使命をメディアが放棄しているため、代わって野党議員が前面に立たざるを得なくなったのではないか。」と書いている、全く同感だ。

2021年11月3日水曜日

共産党考

 何のためのCOP26会議であったのだろう?ボケ老人だけでなく、少なくとも日本人の大半は意味が分からないだろう。日本は主催国の英国や提灯を持った米国との同盟に近い国とあって、首相が零泊2日と言う強行スケジュールで地球の裏側まで行ってきた。今朝のニュースに依れば、炭酸ガスの他にメタンガス濃度の削減も配慮が必要で、これの最大の排出国がまた中国、何でも水田の稲作から排出されているとのこと。ならば日本だって再び槍玉に上がることだろう。

地球が危機的状況にあることは何となく想像できるが、ジョンソン首相やバイデン大統領の発言が真実味を持って伝わってこない。この問題は今日は措くとして、日本の政治、特に共産党について考えてみたい。先の総選挙で立憲民主が主導した野党連合、長年に亘る自公政権の不真面目に飽きた市民に歓迎されると思いきや、案に相違して現有勢力を減らすという敗北に終わってしまった。その理由を他党や評論家諸氏は口を揃えてリード役を果たした立憲民主が共産党を取り込んだことにあると指摘している。多くの人が言うのだから多分当たっているのだろう。

何故そうなるのか?昔友人の一人が言っていたのだが、先ず党名が良くない。共産党議員の話を聞いても、結構まともなことを言っている場合が多い。これは大分正しいかも知れぬ。小生も比例区で共産党に1票を投じた一人だが、共産党の党員資格を取るかと誘われても断るだろう。思うのは立憲民主も党首が辞任して大変だろうが、共産党も何処か変わって欲しいのだ。何処かが分かれば書きたいのだが、残念ながら分からない。一つ言えるのは、筋を通すことに拘り過ぎるのではないか?

現代の綱領など難しいことは分からないが、昔から「アカ」と呼ばれる共産党員の本質は万国労働者の結束を目指すもので、国家そのものを否定していたような気がする。誰に教わったか忘れたが、父だったかも知れぬ。父は自ら超保守主義者と言うほど右寄りだったように思うが、実態は国家を何処まで信用していたか少し疑問もある。父の時代から共産党員はインテリが多かったらしい。これは今でも変わらぬだろう。

だからよく勉強するし、選挙民の相談事にはよく応じてくれるとしたものらしい。実際に相談に乗ってもらったことは無いが、マスコミ関係者からよく聴いた話だ。今の自衛隊が違憲なのは否定しないが、集団的自衛権の解釈変更以前から、それを唱えたのは少し早すぎたようにも思う。何れにせよ、もう少し現実的な庶民政党に生まれ変わってほしいものだ。その一つに「護憲」を強く打ち出すことは出来ないだろうか?社民党の表看板かも知れぬが、天皇制肯定の意味もある。

2021年11月2日火曜日

CO2削減問題

 選挙などで何かとご多忙だったから仕方ないが、岸田首相がやっと今朝COP26会議参加のため英国グラスゴーに向け出発した。空港での記者会見で「アジア全体のゼロエミッション化に向けて日本が強いリーダーシップを発揮する決意を世界に発信したい」と述べたそうだ。英語が不得手でゼロエミッション化は分からないが、炭酸ガス排出削減に関してアジアでリーダーシップを発揮すると張り切っているに違いない。

個人的には大いに賛成で協力もするが、果たして日本は指導的役割を果たせるだろうか?会議の演説で2030年までに温暖化ガスの排出量を13年度比46%減、2050年までには実質ゼロにするとぶち上げる予定のようだが、本当に見通しがあるのだろうか?参加国の殆どが10年20年の差はあっても実質ゼロを目指すと既に発言しているから、我が国としても遅れるわけにはいかない、と言う理由だけで、実行できないことを言わないでもらいたい。

温暖化最大の原因はエネルギー源であるのは勿論だが、日本のエネルギー供給は電力会社という巨大組織のほぼ独占状態にあると言っても過言ではない。この電力会社が曲者で、市民には理解し難い。因みに電力会社に支払う電気料金は会社が勝手に決めている。家計簿をつけてる家庭であれば「あれ?」と思っても文句が付けられないのが実態だ。同様に、政府が石炭火力は〇〇年までに全廃せよ、なんて命令しても、なんとかかんとか理屈をつけて応じないだろう。

ある意味で一般市民から見れば伏魔殿のようなもので実態が分からないが、政府関係者からしても、命令に従わせるほど弱い立場にはない可能性が高い。政府は再生可能エネルギー供給を企てる事業者に対して、インセンティブを与え、産業として育てようと儚い努力をしたこともあったが、全て既存の電力会社権益に阻まれて失敗に終わっている。昔、その儚い挑戦に少し加わった経験があるのでよく分かる。

電気は発電施設や発電所を作るだけでは機能し得ない。作った電気をユーザーに届けるために送電することが極めて重要となる。この電線網が既存電力会社最大の権益となってしまっている。しかもそれが法律で保護されているのだから始末に負えない。水力は別として、新エネとされる太陽光、風力等に関して新規事業者だけに任せている限り、グラスゴーでの首相の演説は空手形になることは必定。

CO2削減に関して一般市民の関心が低いのは停電が無いからかもしれぬ。本当に削減しようと思えば、中国のように市民生活や産業も犠牲にする必要がある。何れにせよ、既存の大手電力10社に発電方法の変革を求めなくてはならぬ時期に来ている筈だ。

2021年11月1日月曜日

選挙結果:雑感

 昨夜は前日の山歩きの疲れも大分残っていたので、総選挙の開票が行われる夜8時から風呂に入ったりして、そのままテレビを一切観ずに寝てしまった。真夜中2時頃手洗いのため起きて一瞬テレビを点けると、自民が既に単独過半数超え、立民がボロ負けの100議席割れだったので、すぐ消して再び4時過ぎまで熟睡した。今朝になって6時からいつも通りNHK・BS1「海外ニュース」にしたが、これもG20とCOP26一色で面白くない。結局デジタルに切り替えてNHKとテレ朝で9時まで。選挙報道を一通り観て結果を大体理解した。

総選挙結果は、選挙に入る前から評論家の一部が言っていた通り「勝者無き総選挙」だったかもしれぬが、個人的思いとしては、1票を投じた立民の候補者が比例復活で復活。これは良いのだが、比例で入れた共産党が当然落選。全国的にも立民、共産が大幅に票を減らして現有勢力を大きく割り込んだ。4野党の候補者1本化政策が間違っていたとする声が大きい。確かに岩手の小沢一郎氏、茨城の中村喜四郎氏、長野の篠原孝氏にすれば、今回の1本化政策の何処かに間違いがあったとして、執行部を責めることになるだろう。

衆議院と少し異なるが、長野市長選も関心持って見守ったが、これも長野高校の後輩ではなくて、群馬県出身の元オリンピック選手の荻原健司氏が当選した。長野市と如何なる縁があったか分からないが、血縁的に無縁だったとすれば初めてかも知れぬ。何となく政治の世界には全国的に世代交代の波がひたひたと迫ってきてるような感じがする。これは決して悪いことではなく、一種の必然かもしれぬ。自公政権にしても勝った々々と喜んでばかりは居られない。数では勝っても、党の最高責任者幹事長が小選挙区では負けてしまったし、愛媛では初代デジタル大臣も負けてしまった。派閥を率いた石原伸晃氏に至ってはバッジまで失ってしまった。

一つどうしても理解できないが維新の大躍進。野党を自称しながら、実態的には自民とべったりしてることだけは確かだと思う。今回の選挙に投じられた金額も馬鹿には出来ない筈。これを時前で調達出来るほどの資金力は何処にあったのか?関西では兎も角、なんで箱根を越えて関東平野にまで進出できたのかが分からない。理由を明快にする解説も未だ聞けていない。

この結果を受けて政治がどのように変化していくかは分からないが、取り敢えずは7月の参議院選を待つしか無い。ひょっとすると日本でもヨーロッパで顕著なように、政権交代可能な2大政党の考えは最早通用せず、多種多様な政党が乱立する時代に入るのかも知れぬなんて思ってしまった。そうこうするうちに抜きん出た指導者が現れると、大方ヒトラー見たいことに成りかねない。とすれば、この辺で与野党の優秀な政治家が総退陣して、後は若い人たちに任せるとするのも一つの考え方だ。年寄りには先のことが見えないことが幸せなんだろう。