2017年9月30日土曜日

我が「働き方改革(案)」

束の間のことであっても凌ぎやすくて好い季節になった。政治家は頭を冷やして議会で論戦でもすればいいのに、選挙騒ぎに突入している。約1か月近いカラ騒ぎの結果、多少メンバーの入れ替えはあるのだろうが、460数人の似たような人間がまた戻ってくるだけだ。政治家に資格条件を付けることは難しいのだろうが、せめて年齢制限の上限を設けたらどうなんだろうと夢想してみた。

法律で「衆議院議員の条件は、日本国民で満25歳以上であること、参議院議員は、やはり日本国民で満30歳以上であることです。」(その他に供託金なんて問題もあるし、下限年齢の引き下げ問題もあるが、取り敢えず措く。)と決められているようだが、何で定年が無いのだろう。遥か昔のことなので実態は知らぬが、普通の企業の場合定年は概ね60歳ではなかろうか。ここで線を引けば大分すっきりすると思う。

安倍晋三氏と志位和夫氏は63歳、山口那津男氏と小池百合子氏は65歳、小沢一郎氏に至っては御年75歳とのこと。皆さん実にご苦労様なことだ。対象者は700人を超える国会議員だけでも相当な数になるだろう。どなたにもそんなに世話になったつもりもないが、一言ねぎらいの言葉をお掛けして、それぞれご引退願いたい気がしないでもない。

他人の老後よりご自分の老後を考える方が先でしょう。阿川佐和子の介護結婚でもあるまいし、自分がヨボヨボになってオシメをしながら他人のことに口を出すなんて「小さな親切、大きなお世話」だ。見苦しいことは嫌いなのだ。

2017年9月29日金曜日

曲がり角

衆議院が正式に解散されて総選挙が実質的に始まった。と書き始めたが、目玉の小池新党の党首が確定していないのだから、実質的とは言えないかもしれぬ。結果がどう転ぶか誰にも想像できないだろうが、リセットが効かない年齢に達している身として感じていることはいろいろある。昨日から今日、今日から明日は世の中大して変わらないが、77年の年月を改めて振り返ると世の中は大変な変化を遂げてきたものだ。

個人的な印象を言えば、大きな曲がり角は1945年の敗戦が先ず第一。ここを起点に考えると、15年後の1960年くらいまでに日本は大きくカーブしたように思う。その後は半世紀近く、2003年にサラリーマン生活から足を洗い起業の真似事をするに至るまで、世の中の大きな変化には気づかなかった。多分この間も、世の中は大小のカーブを切っていたことだろう。

平凡な家庭生活を過ごしていたし、鈍感で気づかなかったにすぎないが、昭和から平成に変わる頃にデモグラフィック(人口統計学的 属性)な社会構造の変化が注目されるようになった。これが今考えると大きな変化だったかもしれぬ。高齢化社会の到来と女性の社会進出である。ふと気が付くと、卒業当時学年に5人しかいなかった女子が3割とか4割に増えていると聞いて少し驚いた記憶がある。

起業して数年後の2005年に個人的にも少しリセットできたのか、mixiで日記を書き始めているので、ここからは振り返りやすい。世相とか政治にも少し関心を持ち出したはずだ。そこで思うのが今回の総選挙、この結果もその先の変化も読みようは無いが、何となく日本が大きくカーブしそうな感じを持っている。未来のことなのでうまく言えないが、感じていることが二つある。

一つは民衆の力、個人的に参加しなかったので安保闘争に参加したご同輩には叱られそうだが、敢えて書く。安倍総理を刑務所に送るためには民衆の力が不可欠だろうが、日本にはこの力が存在しないと勘違いして、韓国など外国の民衆活動を羨ましく思っていた。今回の選挙結果の出方によっては安倍さんを刑務所まで送れなくても、退陣させることは可能だ。今回はどうなるかは別だが、民衆の力は昔から存在していたのだろうが、これからは相当に顕在化するのではと感じている。ポピュリズムは世界的傾向?

二つ目はジェンダーの問題、女性の社会進出は政治家や官僚が考えてもどうにもならないだろうが、小池新党の出現ではっきりした姿が現れてきた感じがする。

つまらんことばかりになってしまったので、他人の文書を盗用して償いとさせて頂く。
1.小田嶋隆氏【今度の選挙が、憲政史上最も醜い争いになるということだ。卑怯者とうそつきと火事場泥棒のうちの誰に投票すれば良いのか、悩みは深い。】
2.孫崎享氏【日本の政界、官界、マスコミ等既存勢力はジャパンハンドラーの影響下にある。そして彼らは今、小池氏らを押している。今後、「希望の党」を押す既存勢力が増す可能性がある。】

2017年9月28日木曜日

白い猫でも黒い猫でも

「擾乱」(じょうらん)と読みますがご存知でしょうか。たまたま今「観応の擾乱」なる本を読んでいる最中ですが、室町南北朝時代の「応仁の乱」の導火線になった騒乱状態を指すことのようです。当時の武士たちが保身からだと思いますが、1349年から1352年にかけて僅か2年間くらいの間に、誰が味方で誰が敵か見極める暇がないくらい激しい抗争が続きました。今の政界は正に擾乱状態になってきました。

台風の目は小池百合子氏。月曜からの動きは敵ながら天晴と言わざるを得ません。将来に望みは無い身としては「希望の党」と言われてもね、と突っ込みたいところで、火曜日の朝テレビ朝日の番組で俳優の中尾彬氏が、小池さんの「欲望の党」だね、と揶揄したのを面白がって観ていました。しかし、今朝になると婆さんでさえ「都知事なんか誰でもいいよ。」と言い出し始める始末です。小生もひょっとするとひょっとするかなと思わざるを得ません。

無節操な彼女が嫌いであることは既に書きましたが、安倍総理はもっと嫌い。石破氏も好きではないのですが、何らかの力学が働き彼が安倍氏と交代できるなら、それでも仕方ないかぐらいで、政権交代は当分無理だろうと思っていました。ところが、また昔話で恐縮です。明智光秀が本能寺で織田信長を自刃に追い込んだ理由や経緯は未だによく分かっていません。徳川家康との密約があって周到に準備されたとの説もあります。頭のいい光秀が瞬間的に閃いたとしても不思議はありません。小池氏の動きが重なって見えます。

小池氏は才女でしょうが、今流行りの東大→ハーバート大とは一味違います。今流行りのお姉さん方は殆ど裕福なご家庭のお育ちで、学生時代から現在に至り、既にお腹一杯で庶民とは格が違っています。小池氏は知事報酬を半額にしても困らない程度にお金はあるでしょうが、そんなにお金持ちの感じはありません。なによりも亭主も子供もいないのですから、失うものも少ないだろうし恥のかきようも無い強さがあります。

日本会議の幹部に名を連ねたり、関東大震災の時被害にあわれた在日朝鮮人の慰霊文を発送せず、右翼みたい顔もしていますが、現代の右翼なんて皆どこまで本気か分かりません。逆に共産党から野党共闘をぶち壊したと激怒されていますが、本当に共産党と対決できるのか、これとて裏で小沢氏が動いて共産党を宥めていないとも言い切れないでしょう。激怒は公明党も同じですが、学会との関係はよく分かりません。

要するに分からないことだらけで、興味が益々湧いてきます。不謹慎を承知で言えば、彼女が衆議院議員になって首相になれば面白いのは確かです。そうなると、仲間割れがすぐ始まり、血を血で洗う擾乱が更に続くことだけは間違いないでしょう。

2017年9月27日水曜日

暫く混乱が続くか

希望の党が唱える「改革の精神に燃える保守」も分かりにくいが、今日は取り敢えず「国難」についてのヒントがあったので、これを書いておく。国難と聞いてピンとくる人は少ないだろう。小生もその口である。関係無いとは思ったが、たまたま具体的内容を示すメールマガ(三橋貴明氏)がきていた。折角なので、これを引用してみたい。引用は【】内。整理するためナンバリングを勝手に追加した。

【*現在の日本は、確かに「国難」と呼びうる状況だと思います。

1.97年以来、二十年も近く続くデフレーション、国民の貧困化。下がり続ける実質賃金、減り続ける実質消費。減らされ続ける公共インフラ整備、科学技術予算、教育費。
2.地方は「昭和」の時代から全く変わっておらず、それどころか退化していっており、論文引用の大幅減少国。
3.防衛費は、昨今は増やしているものの、装備品(兵器)に予算をつぎ込む分、人件費を削減せざるを得ず、危機が深刻化する中、人員を減らしているという異様な状況。
4.農協改革、種子法廃止、発送電分離、混合診療(患者申出療養)推進、派遣労働拡大、そして外国人労働者受入拡大などの構造改革により、破壊されていく安全保障。
5.崩れていく国民の「普通」の生活。】

挙句の果てに、北朝鮮核ミサイル危機、中国の尖閣諸島への侵略、南シナ海の内海化という防衛安全保障の危機。確かに「内憂外患」であるが、外患は安倍さんの責任でないにしても、内憂部分については、全て安倍総理の責任です。と断じている。

【なぜ、2013年6月にPB黒字化を閣議決定したのか。
なぜ、2013年10月1日に、消費税増税を決断してしまったのか。
なぜ、政権発足時点から竹中平蔵氏ら、構造改革主義者たちを重用したのか。
農協改革も、混合診療も、派遣労働拡大も、発送電分離も、種子法廃止も、やる必要がなかった「改革」なのです。とはいえ、安倍総理は特定の企業や投資家におもねった。】

成程これが国難かと思わないでもないが、それにしても緊張感に欠けるのは小生だけかな。

2017年9月26日火曜日

政界再編への期待

昨日のブログで予告した安倍首相がの記者会見感想、テレビ中継を観ることは観たが、正直なところ感想は殆ど無い。いつもと同じで首相の日本語は難しすぎてなかなか頭に入らない。要するに蛇かミミズで、何を言ってるか分からない。600億円とも700億円とも言われる選挙騒ぎを喜ぶ業界もあるのだろうが、まさかこの財政出動で日本経済を持ち上げようと思う筈がない。行政府の長(官僚の親玉)が格上、即ち国権の最高機関である立法府にいる国民の代表475人の首を切る権利なんぞあるはずが無く、憲法違反との意見もあるそうだ。

真の有権者を差し置き、権利の無い者がその権利を行使するのは我が国のお家芸。但し、今回の選挙で与党立候補者諸氏のうち何人が首相の応援演説を依頼するか、そしてその結果がどう出るかだけが見ものだと思ったくらいである。

予告以外にびっくりしたのが小池百合子氏の記者会見。真面目に聞けば「何を言っているのか理解不能」がマスコミ的には大方の意見。しかし、映画や芝居を観ているのと同じで、画面の向こうから語りかけられるのだから、分かりやすい。詳しい内容の意味は不明でも、あなたの希望を一緒に叶えたい、との意思さえ繋がれば〆たものだろう。何を言ってるか分からぬと言っても、聞いている方は都合よく解釈する。

首相は2年も先の消費税増税を宣言しているのに対し、消費税増税は凍結。原発も廃止の方向、小泉純ちゃんまで用意して舞台に乗せている。かと思えば自民党が勘違いするような表現で気を持たせながら、政権交代を目指すと断言する。隠し玉は小泉純一郎氏の他にも用意していることだろう。前原民進党との擦り合せがどのようにされているか知る由もないが、民進党は愈々消滅に近づいていることだけは間違いなさそうだ。

はっきり言って小池氏は大嫌いである。理由は簡単、その節操の無さが生理的に受け付けられないのだ。しかし考えてみれば政治家に節操を求めること自体が間違っているのだろう。このところ室町時代について本を少し読んでいたので、当時の武将と日本の政治家は似ていると思う。天皇だったり将軍だったり誰に就こうと己の保身が第一、節操なんぞ考える暇もなく、親子兄弟さえも無く寝返り、裏切り何でもありだ。しかも当時は命が掛かっている。

昨日首相は日馬富士を真似て「全身全霊」を口にしていた。関取衆が聞いたら怒らずに笑うだろう。比較するに小池氏はヘラヘラ笑っているが、逆に恐怖を感じる。若い人は知らないだろうが、昔居た反権力学生運動のリーダー連合赤軍事件の永田洋子を思い出した。何を考えていたか知らぬが、優秀な男どもを従え盗人でも人殺しでも何でもありの鬼女と言われた。今そばにすり寄る細野氏達も用が無くなれば殺されかねない。これが政治家と言えばそれまでのことだ。

首相は野党がバラバラなことに目を付けたのは一見正しい判断かもしれぬ。しかし、与党が減りさえすれば野党はバラバラでも良い。共産党と希望の党は互いに絶対相容れないと言っている。でも、共産党は金に不自由は無いだろうが、希望の党は金に相当不自由の筈。裏で蠢くものについては想像すらできぬが、夢を言えば誰かが動いて野党をうまく連合し、安倍政権打倒を演出すること期待したいものだ。

2017年9月25日月曜日

映画「ダンケルク」

彼岸が過ぎてめっきり秋めいてきた。何億年前からのことか知らないが、自然の営みとは凄いものだ。多分淡々として変わっていないのだろう。これに学んで出来るだけ生活を規則正しく行うように心掛けたいものだ。しかし目がかすみ、耳が遠くなり、足腰の衰えを感じるようになる昨今、これで済めばまだしも考えることすら面倒くさくなってきた。必然的に生活の規則正しさも段々守られず、時ところを構わず眠気ばかりが襲ってくる。

今日夕方には久しぶりに安倍首相が記者会見を開くそうだ。話を聞いて感想を書く気が起きるかどうか、甚だ疑問だがインターネットを使ってフルに聞いてみようと思っている。昨日は映画「ダンケルク」観た。第2次世界大戦初頭、ドイツ軍から大陸からドーバー海峡に追い詰められた英国フランス軍が40万人いたらしい。これを救出する作戦の一部を英国側から切り取った物語。

ハリウッド製の映画には違いないが、スタッフにもキャストにも誰一人知っている人がいたわけでない。休日の暇つぶしに他に観たい映画も無かったので何となく観に行っただけ。英国人を描いた映画の筈だが、こちらにはアメリカ人との違いは分からない。映画の中でフランス兵が死んだ兵士の軍票を盗んで自分の胸にかけ、英国兵に変装して英国に逃れようとするが、英国兵もなかなか気が付かない。肌の色が少し風変わりな日本人も増えてきているが、肌の色や顔かたちで国籍を判断するのは欧米でも難しいようだ。

期待に反して面白かったと言うのは些か不謹慎かもしれぬ。戦争の実態について何も知らぬ世代の一人として考えさせられることも多かった気がする。読後感ではないが、もし聞かれれば観ることをお薦めできると言える。

2017年9月24日日曜日

教育無償化

昨日はお彼岸のお中日、毎年のことで誠に申し訳ないことだがお墓参りもしないし、我が家には仏壇もない。ただぼんやりと在りし日の両親や両兄の姿を脳裏に思い浮かべるのみだ。両親は長命で共に90過ぎまで生きたが、兄二人が逝った年齢には既に達してしまった。昔は父親の逝った年齢まで生きるのが親孝行とか当たり前と聞いた気がするが、果たしてそうだろうか。自分本位に考えれば、他人様に迷惑かけずに生きているなら長生きするに越したこともないように思う。しかし、90過ぎまで生きた両親が本当に幸せだったのだろうか?

食物を自分の手で口に運べなくなってまで生きるなんてとんでもない。これは言うまでもないが、それまでに自立が難しくなっている年寄りになっていないだろうか。先ず経済問題、自慢にはならないだろうが年金暮らしだから、実態は人様に喰わして頂いている訳だ。医療費も1割負担はありがたいが、保険金積み立てとのバランスはどんなものなんだろう。多分子や孫への付け回しになっている可能性は大だろう。あまり深く考えたくもないが、その他にも考え始めれば既に若い人々に相当負担をかけているのだろう。

だから誰が言いだしたか知らぬが最近耳にする、社会保障費の配分を見直し、現在高齢者に配分が偏っているのを全世代型に見直す、との理屈は分からぬでもない。政治家が真面目に検討するのは大いに結構だ。だがしかし税金の配分を考える時、若者を勇気・元気づけ将来に向けて前向きに奮い立たせる要因はなにか。教育の無償化が筆頭に叫ばれているようだが、教育問題も大切かもしれぬ。しかし無償化は義務教育までに留めてほしい気もする。

国家国民百年の計を考えれば教育が大切なことは言うまでもあるまい。しかし子供達に教育の機会を無償で提供することで、教育の実が上がるとはとても考えられない。今の世の中では高等教育を受けたとする人間でさえ、己の体たらくであり、馬鹿が総理大臣になったりしている。教育の内容がおかしいのか、はたまた教育者の育成に問題があるのか、とても論ずる資格はないが、真剣に考え直さないと将来もっと酷い国になってしまいそうで心配でならない。

2017年9月22日金曜日

国連総会報道で

ニューヨークで開催されている国連総会で、昨日我が安倍首相が演説を行った。トランプ米大統領が少し前に国連を大分腐したとの報道もあるが、日本でも昔は誰かが「国連は強制力を持たないので農協と同じ」なんて言った人もいる。しかしそのトランプ氏も一昨日だったか演説を行い、前言を翻して国際連帯の重要性を述べたそうだ。正直なところ国連の役割はよく理解していないが、全世界で唯一の国際協調機関だとすれば、1年に1回くらい各国リーダーが演説するのも悪くは無かろう。

参加国数が190強あるのだから、全参加国が5分ずつ演説しても大変なことになる。どんな仕掛けになっているのか分からないが、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平氏は今のところ来ていないらしい。北朝鮮からは誰が来るか知らないが今日明日当たり代表が演説するとのことだ。取り敢えず安倍首相の演説をノーカットで聞いてみた。16分程だったが、ほぼ全面的に北朝鮮の危機を訴え、世界が協調して制裁を強化すべきとの内容だ。

日本やアメリカは北朝鮮とは正式な国交を開いていない。なんでもこのような国が国連加盟国中27ヵ国あるそうだ。逆に言えば160ヵ国以上は正式な国交をし、互いに大使館も置いているということだろう。ある意味で、アメリカは北朝鮮と戦争継続中だから仕方ないかもしれぬが、日本は国交を回復した方が良いと思う人は沢山いるだろう。過去に於いては政治レベルでも、その努力はされてた筈だ。

しかし、残念ながらその努力は今日に至るも未だ実を結んでいない。理由は様々あるのだろうが、日朝関係の現実は極めて不自然な形のまま続いている。直接友人がいないので実態は分かり兼ねるが、現在も在日朝鮮人は相当数いる筈で、東京には朝鮮総連なる実質大使館まで存在している。更には、緊急事態発生に備えて、北朝鮮軍は日本に数千人の特殊部隊の兵員をスリーパーとして配置済みなんて物騒な噂さえある。

安倍首相が国連演説で最近の北朝鮮の振る舞いについて懸命に危機を訴え、制裁に関して世界が足並みを揃えるべき、とヒステリックに強調するのは分る。今年出現したトランプ新大統領との間柄を見ていると、そうせざるを得なかったし、他の要因も多々あり安倍氏の頭に血が上って冷静な発想が出来なくなっているのも無理はない。しかし会場はガラガラ空席だらけで、演説が日本国内向けであったことは多くの人が認めている。そして流石に日本のマスコミでさえ、もう少し冷静になるべき、との論調が出始めた。

2017年9月21日木曜日

読後感「戦争の日本中世史」呉座勇一著

著者の名前は初めて知った。1980年生まれの若き歴史学者。鎌倉末期1230年代から約150年間、南北朝時代の終わり頃までの俯瞰的日本史を分かりやすく解説してくれている。子供時代からチャンバラが好きで、字を覚えてから講談本など読みふけった時代もあるので、サムライ=武士が日本男子の源流みたいに思っている。が、よくよく考えればいい加減な知識で、鎌倉以前の武士と江戸末期の武士の違いもよく知らない。源平の合戦と言葉は知っていても、知っている武士は平清盛に源頼朝と義経程度のことだろう。

そのことはさて置き、鎌倉時代が源頼朝によって開かれたのは1192年で、頼朝が10年もたずに亡くなり、後は北条氏が継いだところまでは何となく中学時代に覚えた記憶がある。また鎌倉時代には外国人が攻め込んできた元寇なる戦いがあったが、この時神風が吹いて敵の船が全滅、これで日本が救われたなんて話も聞いたことがあった。何れもいい加減な知識なので、鎌倉(から室町南北朝時代にかけて)武士と当時の戦いを知るには恰好の手掛かりになる。

内容の取っ掛かりは元寇から始まる。元寇については「神風」以外何も知らないのでをwikiで検索したら「当時大陸を支配していたモンゴル帝国およびその属国である高麗王国によって2度にわたり行われた対日本侵攻の呼称である。1度目を文永の役(1274年)、2度目を弘安の役(1281年)という。」と表示された。野蛮な蒙古人がいきなり日本の侵略を企てたと思っていたが、どうも違ったようだ。詳しく書くと読書の楽しみが減るのでごく簡単に言えば、蒙古人は当時からかなり紳士的で、4年も前から鎌倉幕府に対して友好的話し合いを求めていたらしい。

ところが当時から日本人には、難しい問題を先送りするという日本政府(幕府、朝廷ともに)固有の悪癖があり、これが原因で戦になっている。これが序論で鎌倉以降の日本統治論と武家や武士のありように入っていくのだが、これが実に目から鱗のことばかり。サブタイトルが<「下剋上」は本当にあったのか>になっているが、「下剋上」どころの話ではない。当時から北は青森から南は鹿児島までが日本だったようだ。

問題はその統治形態で、天皇(王朝)も存在していたし、政府(幕府)もあった。これらの統治機構と統治力をどう見るかにある。大昔は天皇自身が武力をもっていたのだろうが、いつの頃からか天皇は武士に政治を任せるようになった。平安時代までは天皇も武士の幕府も京都にあったが、何故か源頼朝の代になると幕府が鎌倉に置かれてしまった。それでも1王朝と1幕府である。

鎌倉末期となるとこれが崩れて、日本全国が大混乱に突入。朝廷も分裂するし幕府なんか最低でも二つ、上流から見ても三つ以上のこともあったろう。下々が幕府や朝廷なんかどこまで意識したか、本書に記述は無いので分からないが、年貢を納める殿様か神社か寺か知らないが、それ以外は幕府もへったくれも無かったろう。支配階級の武家や公家から見ても、王朝が万世一系なんてとても言えない。

それぞれが誰を担いだら我が家にベストかを考え、親子兄弟ですら時に敵同士にならざるを得ない。生き残るためには昨日の敵は今日の友で、今様に言えば裏切り背信は日常茶飯事だった。しかし武士であろうと殺し合いより平和が良い。強力な誰かが出現して単独王朝と幕府で日本を纏める時が訪れると、支配者連中も一瞬ホットして平和が訪れる。

だがしかし、一定の権力者に多くの実力者が従い続けることはあり得ない。平和ボケの後は必ず権力者一党の均衡が破れて内輪もめ諍いが始まり、殺し合いに続くのが歴史の教えるところだそうだ。南北朝の末期に応仁の乱と言う殺し合いがあり、その後に王朝と幕府が京都に戻り一旦平和な時代が来る。その数十年後にはまた王朝なんかそっちのけの戦国時代が始まって、徳川幕府で一旦収まり、平和ボケ時代を経て明治維新のテロと戦が始まったのだろう。

南北朝時代と現代には相違点もあるが共通点もある。著者は所々で現代社会のことを引用するので、非常に興味深く読むことが出来た。現代の平和ボケ、外交下手、誰かをあげつらうわけでもない。本書の初版は2014年1月でもある。教えられることや考えさせられることの多い本だった。

2017年9月20日水曜日

理解不能なれど

しばしの信州滞在でさっぱりした気分で東京に戻ってきた。信濃路では稲が黄金色に染まり、場所によっては刈り取りが始まって秋色が始まりかけていたが、本格的冷気や紅葉は未だ少し先の風情だった。松本から特急列車に乗れば僅か2時間半足らずで東京、地下鉄駅から自宅までの歩行15分弱で汗だくの残暑が厳しかった。新聞テレビから意図的に遠ざかっていたので、少し浮世離れしたが、娑婆は正に憂き世であることを改めて思わざるを得ない。

小生が日頃目の敵にしている安倍首相は、総理大臣の公邸と勤務先である官邸がある千代田区永田町が嫌いらしい。日本に数千万人いる旅行好きの爺婆よろしく馬鹿嫁と手をつないで世界中を飛び回っている。最近だけを考えてもロシアのウラジオストックからインドの聞いたこともないグジャラート州、今現在はアメリカのニューヨークに滞在中ときたものだ。その辺の爺婆の旅行であれば旅行会社が潤うことにもなろうが、安倍夫妻のご旅行は莫大な税金で管理されている政府専用機と、宿泊はこれまた税金で支払われる高級ホテルだろう。

それだけならまだしも、総理には外国に行ってお金をばらまく悪癖がある。ロシアに対する経済援助、インドでも大歓迎を受けたそうだが新幹線でも只で作る約束をしたのでなければいいが。アメリカでは中古ボロ兵器の大量買い上げ。何れも周知のことだが、これが日本経済に如何なる効果をもたらしているのか?経済に弱いので分かり兼ねるが、総理就任以来外国にばら撒いたお金が10兆円とも言われる。これが大いに国益に貢献しているかのようで、マスコミで批判めいた報道は無いし、株価なんぞも年初来の高値で地価も上昇して、景気が悪いのは我が家だけのようだ。

個人的にどこの誰が景気良いのか知らぬが、我が嚢中と心中は秋風どころか木枯らしが吹きすさぶ思いだ。正直なところ国益なるものも理解できぬが、現政府の施策が国益に適っていると言うことなるらしい。小生には全く理解不能だし、政権担当者の言うことは何もかも信じられない。総理大臣がその椅子を温める暇もなくほっつき歩いているからいいが、たまに口を開けば嘘ばかりではないか。山から帰宅して一番腹立たしいニュースは17日に「総理、拉致被害者家族と面会」である。この面会に横田めぐみさんのご両親は欠席されたようで当然だと思う。

総理の決まり文句「拉致被害者を取り戻すのが我が内閣の最優先課題」なんか今更聞きたくもないが、トランプ大統領がめぐみさん拉致に触れてくれたので、「してやったり」とほくそ笑んだことだろう。兎に角これ程までに人の不幸を弄び、無責任極まる言辞を弄する人間が総理大臣だ。仕事をするのがそんなに嫌なら総理大臣になんかならなきゃ良いだろうにと思うが、肩書だけは手放したくないのか、今度は衆議院を解散するそうだ。一介のボケ老人には先に何が待つのか分からないが、漠たる不安を感じるのみだ。

2017年9月19日火曜日

いのちの洗濯

大型の台風が列島直撃との大騒ぎをよそに、先週の14日(木)から18日(月)昨日にかけて、信州でいのちの洗濯をしてきた。

14日から2日間蓼科高原で高校同期生のゴルフコンペがあったので、14日夜横谷温泉で行われた宴会に久しぶりで参加。嘗ては常に20人以上参加があったこのゴルフ会も年々参加者が減り、泊りがけの宴会に参加した者は小生を入れても9名になってしまった。それぞれ理由は異なろうが、やはり健康上の理由が多いのは仕方ない。参加者の酒量も減るが、それでも持ち込みのワインや極上の日本酒をで飲みながら、夜遅くまで談論風発尽きることなかった。

翌朝は早朝出発のゴルフ組を見送った足でこちらも出発、友人の奥さんが茅野駅まで送ってくれたので、後はJRとバスで上高地に昼前に到着。未だ台風の影響もないようなので、早速歩けるだけ歩いて高原の空気を満喫することにした。
行った先は未だ歩いたことが無かった徳本峠方面。峠まで行きたかったが、無理は禁物、一応レインウェアやヘッドライト等の緊急事態用携行品だけは持ったものの、山の鉄則「明るいうちに帰る」ことを前提に14時まで歩いたところで引き返すことにした。

上高地の宣伝ポスターのキャッチコピーに「だんだん角が取れてくる」とあったような気がするが、上手いこと言うものだ、まさにそんな感じ。ただでさえシーズンオフの平日の午後である、シーズン中の人混みが嘘のような静けさの中だ。ピークを目指すわけでもなく、峠に続く林の中を沢沿いに自分のペースでゆっくり歩を進めると、珍しく若い下山者がすれ違った。聞くと蝶ヶ岳からの下山とのこと。別れ際に「お気をつけて」と声をかけてくれた。天も地も人さえ優しい高原の散策。心が清々しい、これぞ正に「浩然の気」とでも言うのだろう。2時間歩くと峠の頂上が見えるあたりに来たが、上高地のシンボル明神岳の姿が大分変った。引き返す頃合いと見て引き返し、明るいうちに河童橋の五千尺ホテルに戻ることができた。

このホテル4年ぶりに来たが、いつも変わらぬサービスで気持ちがいい。温泉に浸り、美味い夕食、酒は昨夜十分飲んだので今夜は程々に。16日起きても雨は未だ降っていない。今日も昼までは天気が持ちそうとのこと。今日は昨日と反対の岳沢方面を歩くことにする。岳沢小屋まで行ければ最高と思いつつ歩き始めたが、結局行けてしまった。曇りがちな天気が身体には却って優しかったのだろう。小屋で普段は滅多に飲まないコーヒーを淹れてもらったが、これが実に美味いと思ったのも珍しい。

この日も雨が本格的に降り始める前に帰り着いた。ホテルにもう1泊贅沢をして翌日、雨の中松本に。婆さんに休日をプレゼントのため松本で1泊。松本市内を散策、小学校4年生の時に過ごした日の出町あたりを訪ねてみたが、当時の面影が全く無くなり、巨大なイオンモールに変わってしまっていたのは少し残念。昔の自宅あたりから松本城まで歩いたが、当時の通学路の約半分。昔の子供はよく歩いたものだ。城内にある松本市博物館の常設展示[松本城と松本市の歴史]も興味深かったが、特別展示の[山岳画家 武井真澂]展が非常に見応えがあった。

娑婆は台風だけでなく政治的にも荒れ模様のようだが、別天地に居たような充実の5日間だった。

上高地での2日の詳細は下記をご参照願います。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1260476.html

2017年9月13日水曜日

年寄りが5連休を前に

ハイキングにでも出かけたくなるような秋晴れとなった。明日から連休明けまで信州に出かける予定でいるが、3連休には台風直撃との可能性もあるそうだ。世の中は自分だけに好都合とはなかなか参らぬから、悪い予報が当たるかもしれぬ。そうなればそうなったで涼しい場所でゆっくり骨休めができるから、ものは考えようだ。

今のところ上高地に行くことだけは決めて、2泊分の宿を手配したが、そこから先は何も決めていない。今夜久しぶりに地図を引っ張り出して検討しようと思っている。全てお天気次第だが、取り敢えずは晴天が続くとの前提で考えると、第1案:未だ一度も通ったことのない徳本峠を歩いてみたい。登りは無理でも降りであれば歩けるかもだ。第2案:涸沢或いは槍沢小屋までの往復。第3案:岳沢小屋までの往復。

空想だけで書いているので極めていい加減。多分1案、2案は実現の可能性が乏しいだろう。3案は2回往復した経験のうち2度目が5年前、ヤマレコの記録を見る限り、<https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-237281.html>登り降りとも3時間は掛かっていない。運が良ければ8時間くらいで往復できる可能性はありそうだ。最近はいつもそうだが、こんな調子で出かける前までが最高のお楽しみで、現地に行くと想像と現実の落差に改めて愕然とする訳だ。てなことで、むしろ台風でも来てくれて、宿でゆっくり読書でもしているのが一番かもしれぬ。

ところで一昨日、我が家の電話機の子機が電池切れで使えなくなったとのこと。電話機は婆さんにとって最も大事な、或いは亭主以上かもしれない伴侶のような存在。当然なこととして、間違いなきよう子機持参で池袋まで出向き電池を購入してきた。早速喜んでもらうべく電池交換したが、如何なる理由か全く繋がらない。マニュアルを読んでも一向に要領を得ない。仕方なく昨日朝一でシャープのカスタマーセンターに電話。(シャープが倒産して会社が無くなっていたらどうなったのかな。)

兎も角丁寧な対応を受けて、無事親機に接続できた。ただでさえ理数系に全く弱い老夫婦、目に見えない電波を理解することなんかとても無理である。辛うじてまだ先方のお兄さんが言うことを少し理解できたからいいようなものの、こちらがもう少しボケたら万事休すだろう。あまり長生きするつもりもないが、便利な世の中も考え物だ。

2017年9月12日火曜日

やっとホッとした

ぱっとしない空模様で何となく鬱陶しいが、今朝の北朝鮮関連のニュースを聞いて、やっとホッとした思いだ。同じ思いの方も多いと思う。まさかとは思いつつも日本の報道は、明日にでも戦争でも始まるかのような雰囲気が多分に醸し出されていた。昨日までのメディアの主張は、これまでに無いような究極の制裁内容の国連決議が採択される、我が国の総理が主張するところの良識ある国際社会が一致する見解だから当然だろう、と言った趣旨である。

中国とロシアが常任理異国だから、彼らが反対する決議なんかできる筈が無いだろう、と素人考えではいるものの、マスコミはそれなりの専門家が書くのだから、ひょっとすると本当にヤバいのかなんて心配もしたわけである。今夜以降マスコミがどんな言い訳をするか見ものだが、安倍さんの提灯ばかり持つのもいい加減にしてもらいたい。北の若旦那の資産凍結は削除されたし、これで安心して種々の実験を継続するのだろう。

ある意味において、こんなインチキ報道に一喜一憂するのは我ながら情けないが、大々的に報道されてしまうと、中々冷静さを保つのが難しい。むしろ激情的性格の人が多いとされる韓国人(在日の人を含め)でさえ言うように、日本のマスコミは騒ぎすぎなのだ。マスコミは発行部数が増えてなんぼ、視聴率が上がってなんぼの世界だ。騒ぎを大きくする仕掛けはお抱えのコメンテーターだから、この騒ぎで思わぬ臨時収入に与った人に事欠かぬ。

外交とか軍事に関して大した知識が無いのに、喋りまくる俄仕込みのタレントコメンテータ張りの政治家や大手メディアの編集・論説委員が多い中、見上げるべきはアントニオ猪木氏だ。彼が例え北朝鮮の毒饅頭を食らおうと食らうまいと、政府の不快感を意に介せず訪朝して、対話の重要性を強調している。同行した武貞秀士氏は歴とした北朝鮮ウオッチャーの大学教授、訪朝前から世論動向とは大分異なる見解を示してはいた。

猪木氏は自身が言うように少しボケ気味ではあるが、武貞氏は現役バリバリ。昨夜の国連決議を受けて、トランプ氏がなんていうのか分からないが、安倍さんは「格段に厳しい制裁決議が迅速に全会一致で採択されたことを高く評価する」。どうすればこんな談話になるのか理解できる人は少ないだろうが、政権に義理立てするマスコミは尤もらしく意味づけることだろう。安倍さんもマスコミは、も少し真面目にアントニオ氏や武貞氏の意見を拝聴してはどうか。

2017年9月11日月曜日

無駄遣い

電車の屋根が燃え上がるとはシャレにならない。娘の家族が小田急沿線に住んでいるので心配であるが、連絡が無いので関係なかったと言うことだろう。話が少し変わるがこの娘、若い時から誰に似たのか、小生でないことだけは確かだが大変倹約家だった。独身の20歳前後から誕生日祝いにアクセサリーの類をプレゼントしてもそんなに感激しないので、よくスキーなんかに連れて行ってやった。

そんな折に聞いた娘の「私は貯金通帳の数字が増えるのが最大の楽しみなの!」には本当にびっくりしたものだ。今や自業自得で、こちらが娘を見習わなければならぬ立場になってしまった。個人的なことは措くとして、無駄遣いは誰にとっても慎むべきことに違いない。無駄遣いのチャンピオンは日本国そのものであることに異を唱える人は少ないだろう。特に米中の喧嘩にこと寄せてのオンボロ兵器の大量購入は酷すぎる。

防衛省は正に焼け太りで、防衛予算が増えれば良いと思っているだろうが、国民からすれば全くの無意味、一方で増やしてほしい社会福祉関係とか教育関係予算、農業予算にしても削減一筋ではないか。まさか兵器産業で日本の産業が再び活性化するはずはあるまい。いったい日本はこれからの産業育成をどのように考えているのか?暗澹たる物思いでいたら、次のようなネット記事が目についた。

先週火曜日の記事なので些か旧聞になるが、日立製作所がイギリスに建設予定の原発について、日本政府は銀行が日立に融資する資金を全額補償する方向で検討しているとのこと。日立の子会社が受注したイギリスの原発2基の事業費は2兆円に上るそうだ。この記事を見た読者の一人が「なんで今頃メイが来日するのだろうと思っていたが。。。京都で安倍首相と共に茶室「不審庵」を訪れ抹茶を楽しんだと。へえ?またお土産一杯持たすのだろうと思っていたが、なんとこれがびっくりするようなお土産だったと言う事だ。」と書いている。

余談ながら、その上昨日の新聞には「日本政府は自衛隊と英国軍による共同訓練の強化に向け、英国と地位協定締結の検討」なんて記事もある。

小生も現役時代に原発関連では大分仕事をさせてもらった。親戚や友人にも原発事業に携わってきた人間は大勢いる。しかし311の事故以来大分宗旨を変えた人も多かろう。ひとり政府だけは経済政策の中心に原発輸出を据え、東芝を破綻に追い詰めるに至った。少しは懲りたかと思いきや全く懲りずに税金の無駄遣いをし続けているのは何故か。「日立まで潰すわけにいかない」の気持ちは分かるが、政府保証は税金である。頭が悪いとしか言いようが無い。

2017年9月9日土曜日

もう秋祭り

今日と明日は我が町内の氏神様(長崎神社)の秋祭り。昔は我が家の前も朝から賑わったものだが、商店街が無くなってしまったので10分以上歩いて地下鉄千川駅入口付近まで足を延ばさないと、気分が出ない。ここにはスーパーがあったリするし、バスの往来も激しいので人通りが多い。歩道に沿って神社の幟が立ち、歩道の広い場所に設けられた天幕の休憩所には浴衣がけの老人がウロチョロしている。昼間から祭囃子が聞こえていたが、どこから聞こえてきたか確認できなかった。

18歳まで長野市内にいたが、当時の秋祭りの祭囃子は、夜に入ってから獅子舞について歩くお囃子の音だったように思う。演奏していたのは浴衣に手拭いで頬被りした田舎のおじさんが相場だった。我が町内は獅子舞は出ない。今日は昼間に子供神輿が出るだけなので、一緒に大太鼓も引き回してその周囲を祭囃子で景気づけ盛り上げているのかもしれぬ。

嘗て我が家の向かいにいた息子さんが、町内の祭り太鼓のリーダーだった時代もあったが、今はどこでどうしているのだろう?娘より3歳くらい年下で、自衛隊に入隊して、除隊後看護師になったことは知っているが、ひょっとしたら帰ってきて子供たちを指導しているのかな、なんて思ったりした。それにしてもこれだけ都市化しても、他に笛やら鐘やら演奏する人がいるのだろうか?或いは休憩所で音源だけ流していたのかもしれぬ。

長崎神社のお祭りの1日は雨と相場が決まっていたが、今年は珍しく2日とも快晴になりそうだ。明日が本番で大人神輿が出る日。婆さんはご苦労会のために作る煮込み鍋の準備をし始めている。食卓には神社のお札と郵便局から来た年賀状の予約案内が一緒に置かれていた。

2017年9月8日金曜日

叩かれ過ぎると、つい

未だ大学は夏休み中と言うのに長袖を着るような日が続いていたが、やっと朝から日差しが降り注いだ。でも残暑とはとても言えない。既に桜の木の葉が黄色くなって散り始め、淡い光の中に濃厚に秋の気配が漂い始めている。ロマンチックには違いないが、幾ら季節柄とはいえ、昨日発売の週刊文春に合わせてマスコミが一斉に報じた山尾志桜里議員の不倫騒動には本当に驚いた。

最近のマスコミは、記事やら時間の3分の1くらいは不倫ネタが無ければ埋まらない、と婆さんが皮肉めかして言っていた。それは兎も角、些か品が無いが、どんな人間でも臍から上と下では人格が別とはよく言ったものだ。代議士は地元と東京の間を金帰月来で往復する生活の筈。これだけでも凡人には想像できないくらい忙しいと思うが、その間に子供をもうけて子育てしながら、愛人と浮気する時間を捻り出す能力には想像を絶するものがある。

山尾氏は代議士として著名でもあり、国会でもそれなりに活躍している方だろう。山尾氏にして浮気の逢瀬を楽しむ時間を生み出せるくらいだとすれば、与野党を問わず無役の政治家なんか暇で困るのではないか。やっぱり政治家の員数が多すぎる。もちろん報酬については言うまでもない。芸能人が政治家になることを不思議に思っていたが、政治家も芸能人に似た程度の良い職業と考える人間が増えているのだろう。

考えてみれば確かに似ているところが多いかもしれぬ。しかし、一般世間とかけ離れた特殊の世界の人間が、まともに国民生活を心配できる筈もあるまい。民進党新代表になって早々に躓いてしまった前原代表はある意味では気の毒だが、これも実力、即ち必然と受け止めざるを得ないだろう。どんな手順で凌ぎきれるか切れないか、とても予測は出来ないが、常に現実(リアリティー)を直視することを大切にしたい、と自ら言っているのだから、深層に亘ってそうして見るがいい。

人間100人も集まればいろんな種類がいるものだ。ましてや700人を超える国会議員だけでも魑魅魍魎に事欠かぬだろう。その個々人にこれまた化け物みたいマスコミの紐がついている。考えてみれば因果な職業だ。そんな熱心な民進党応援者ではないが前原氏に1票を投じたので、前原氏にはもう少し頑張ってほしい。

2017年9月7日木曜日

説得力

他人を説得することは難しい。相手が柔軟な考えの若者ならともかく、歳をとればとる程、他人の考えを変えさせるのは容易ではあるまい。若い頃広告会社の営業をしていたが、よく勤まったものだと改めて感心せざるを得ない。最近は他人を説得する必要は殆ど無いが、生活を共にする女房すら思うがままに操縦することは出来ない。どこの家庭でも同じかしれぬが、必然こちらからの要求は出来るだけ抑えて、多少無理でも相手のご要望に沿うのが賢明なようだ。

外では出来るだけ他人の迷惑にならぬことを心掛け、他人と身体が触れ合えば先に「失礼しました」とか「ごめんなさい」と言ってしまう。日本人の生活の知恵である。それでも都会に住んでいるので、一昔前に比べれば大分程度は良いのだろうが、人を押しのけ先を急ぐ人間の姿を毎日のように見せつけられる。「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?」と思わざるを得ない。話が大分逸れてしまった。

とは言いつつも、このように戯言を毎日のようにブログとして書き連ねているのは、広い世間に向かって、懲りもせずある種の説得をしていることでもある。家人からは、知っている人にでも読まれれば碌なことにならないからやめろ、と口酸っぱく言われているので家ではブログの話はしないが、幸いアクセス数はそんな減ってはいない。アクセスが低くなれば、共感の度合いが低いと見て辞めるかもしれぬが、今のところそんな感じではないので有難く思い、出来るだけ継続したいと思っている。

今日のテーマを思いついたのは安倍首相の訪ロニュースからである。政治の世界は、説得力ある人間の集まりだろうが、逆に説得の難しさもより難しくなる筈だ。安倍首相なんかその点をどう思っているか知りたいと思う。恐らく総理になって以来、周囲で言うことを聞かない人間はいないだろうから、自分では相当勘違いしていることだろう。しかし外国の大統領クラスを相手に、日本の事情に理解を求める立場にあるのだから、冷静に自分を見つめなおす必要がある。ましてや「貴方の考えは間違っていますよ。」なんて単純に言っても聞く耳を持つ首脳なんかいる筈がない。

「アントニオ猪木氏訪朝の方がまだ益し」なんて記事を読んでテーマを思いついた次第である。この記事に単純に同意するものではないが、説得力とは難しいものだ。

2017年9月6日水曜日

茶番と言われてもなぁ

3日連続同じようなテーマで脳が無いと反省はするが、臆病だから仕方ない。

昨日国会衆参両院の外交委員会と外交防衛委員会で閉会中審査が行われた。テーマはもちろん北朝鮮問題である。政府は勿論だが、一応国会も与野党問わず北朝鮮問題については重大な関心を持っている、とのポーズを示すためだろう。両院とも僅か1時間半程度だから質問者の数にしても質疑応答の内容にしても、国民を馬鹿にするのかと言いたいほど酷い内容であった。先ず両委員会の答弁者に何故か防衛相は出席せず、ずっと副大臣。

外務相の河野太郎氏もどちらかの委員会にチラッと顔を見せたが、まともな答弁はしていない。例の「手の内を曝すわけにいかないので、答弁は勘弁ね。」を2度3度繰り返しただけであった。こんな国会審議でも、新聞は政府や議会に義理立てするかのように、こと無げに淡々と報道している。質問には意味あるものもあったが、外務防衛両省とも答弁の大部分が副大臣に任されたものの、事務方官僚との連携はどうなっているのか、内容が無い酷いもので、答弁が質問と食い違ったり、答弁不能で議事が止まったりしている。

両省において北の暴発に対する対応は、最優先課題で相当念入りに検討されていると思うのだが、佐藤外務副大臣と山本防衛副大臣が省内で未だなにも知らされていないようでもある。役所的には現在進行形で国際社会を巻き込んでいる渦中の問題でもあり、対外的に公開できること、出来ないことの仕分けが難しいのは理解できるが、国会が国民に対するメッセージを発したいのであれば、もっと他の対応がある筈だ。それこそ与野党なれ合いであっても構わない。

国民が心配しているのは、アメリカが北の挑発に対して軍事的オプションを取る時に日本に及ぶ影響だ。総理が大統領と相互防衛の約束をしているなんて情報もあるくらいだから、防衛省内の軍事シミュレーションは綿密だろう。しかし国民にそんなこと話せる筈も無かろうし、聞いても始まらない。開始の手順と想定される被害の見積もりだけだ。と友人に話すと、彼はせせら笑いながら次のように答えた。

韓国がアメリカに対して要求して確約させたと言われる「事前の了解」は意味が無い。何故なら「了解」は必ずしも「相談」は意味しない。トランプ氏はやる時には決断をして、議会の承認すら事後にする可能性が無きにしも非ずだ。数分前に通告して了解を求められても意味が無いよ。被害見積もりも同じこと、核爆発では広島長崎のX倍、電磁パルス攻撃であれば日本の全原発が電源喪失してメルトダウンが始まる、なんて話を聞かされても救いが無いだろう。国会で審議すること自体が茶番なのさ。でも、もう少し真面目に国民の立場に立って考えてもらいたいものだ。

2017年9月5日火曜日

バシリの悲しさ

ここ数日度々聞いたり目にしたりする「レッドライン」が嫌な感じだ。誰が使いだしたが知らぬが、思うに日本だけで流行っている言葉ではなかろうか。米朝の駆け引きが世界、とりわけ韓国と日本にとって迷惑であることは言うまでもない。何とか穏便に収まってほしいと願うのが自然だと思うが、日本人の中には戦争をが始まることを期待するような言説を弄ぶ人間がいる。自民党参議院議員の青山繁晴氏が典型で、彼は昨日のインターネット番組で「年内にアメリカが武力行使するのは間違いない。」と公言している。こんな流言飛語を拡散させたくないが、嘘を言ってると思われたくないので、見るに値しないURLは下記。
https://www.youtube.com/watch?v=zaPwDzUCHhA

国内における人気や政策の手詰まりを挽回のために、外交的危機感を煽るのはトランプ氏と安倍氏の共通手法とJアラート騒ぎの際書いたような気がするが、「北朝鮮」を一緒にするのを忘れていた。むしろ金正恩氏が元祖で、日米両首脳が真似をしていると見る方が正しいだろう。大分古い報道になるが、今年の1月末「金正恩の時代、確実に終わる」なる新聞報道があったことに気が付いた。昨年夏に韓国に亡命したテ・ヨンホ元駐英北朝鮮公使が韓国で記者会見して語ったことである。

当たるか当たらぬかは分からないが、氏は「国内で政権に対する不満が高まっているので、何れ民衆蜂起が起きるだろう。」と期待感を述べている。一見荒唐無稽にも思えるが、考えてみれば自然で、戦争による政権崩壊より救いがあるかもしれぬ。ご粗末な政権に国を託している国家はどこであれ、国民が不幸なことでは一緒だ。

北朝鮮が日本に手を出したら、同盟国アメリカは本国を攻撃されたとみなして必ず報復して下さるとのこと。有難いお話で戦争を勃発させてくれる訳だ。これを喜んで、アメリカに向かうミサイルが日本上空を通過することを見逃せないとする政治家や自衛隊OBの面々、サッカーの試合開始でも待つかのように「レッドライン」を云々するマスコミ。いったい何を考えているのか。これまで北朝鮮に対する最大の圧力が何をもたらしたか?更なる経済制裁でどんな効果を期待するのか?

「平和的手段で半島の安定を求める。」は中国やロシアの台詞だから同調するわけに行かぬ。アメリカの意を戴して国際社会に根回しすると胸を張る。心意気は見上げたものだが些か道化じみて見えてしまうのが悲しい。

*バシリ:不良の隠語で走り使いを言います。

2017年9月4日月曜日

個人的好き嫌い

人間の好き嫌いを論じることは分別ある大人がすべきではないだろうが、耄碌しているので非難を承知で書く。森本敏氏と柳沢恭二氏は共に元防衛官僚であり、経歴の詳細を見れば森本氏は遥かに格上、アメリカ留学経験やら外務省職員も経験し、更に自民党内閣と民社党内閣の両方で防衛大臣を務めている。現在は拓殖大学総長で、防衛大臣顧問か何かだから豪華絢爛。外交・防衛問題に通暁し、本邦に於ける安全保障のスペシャリスト第一人者との持て囃され方である。

対する柳沢氏は大学卒業以来防衛庁に入省以来ずっと防衛官僚一筋で、2004年から2009年まで、第2次小泉・第3次小泉・福田・第1次安倍・麻生内閣の下で内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めて、退官している。いわば防衛官僚一筋で来ている。年齢的には森本氏は1941年生まれでかなりの爺さん、柳沢氏は戦後の1946年生まれ。テレビへの出演頻度は森本氏の方が遥かに多い。経歴の華やかさだけではなく、政治的にかなり政権寄りの発言が多い故だろうと思っている。

似たような年齢なので僻む訳ではないが、この人が政治家やマスコミにここまで持ち上げられる訳がさっぱり分からない。心中しこっている理由は簡単、野田内閣で防衛相として入閣しながら、いとも簡単に再び自民党閣僚に復活、政権の代弁人に化したことにある。外交問題は政権が変わってもそんなに大きく変わってはいけないのは分からないではないが、常に自分の主張が正しかったと言えるのだろうか。

柳沢氏の生き方は大分異なる。彼は官僚時代をずっと自公政権の中で生きてきた。退官して以来自分の来し方について随分反省するところが多かったようだ。
現在は時折マスコミにも登場するが、集団的自衛権行使に関する憲法解釈の変更や自衛隊法の改正など現行政府の安全保障政策に対しては常に反対する立場である。どちらの話が正しいかどうかは別問題だが、個人的に好きか嫌いかは言うまでも無い。

2017年9月2日土曜日

日ロ首脳会談への期待

この1週間は北朝鮮ミサイル発射事件に振り回された感があるが、恐怖感が募るばかりだ。マスコミは政府高官の「国民の保護に万全を期す」をしきりに繰り返すので、政府の対応を整理してみたい。
1.29日早朝の発射については最初から最後まで政府は見届けていた。
2.そして日本に被害は無いと判断できたので、措置命令は出さなかった。
3.ではどうして国民に対し警報を発して避難を呼びかけたのか?アメリカから高い兵器を買い込むため騒ぎを起こしたと指摘されても仕方無い。

外国への働きかけもいろいろ行った。
1.北の暴挙を防ぐため、国連安保理緊急理事会を招集して議長声明を発した。
2.米国、韓国の首脳と電話会談をして圧力を強化することで一致した。
3.圧力をけるためには中露の協力が不可欠でも一致した。
4.イギリスの首相が来日したので、イギリスにも似たようなお願いをした。
外国へのお願いは、会談に要した時間が大きく取り上げられるが、中身はイマイチぴんと来ない。これで万全、安心してくれと言われて安心できる筈が無かろう。

一方外電は各国の動きを次のように伝えている。

29日の北朝鮮ミサイル発射事件を受けてロシアのラブロフ外相は30日に米国ティラーソン国務長官と電話で会談し、ミサイルを発射した北朝鮮が国連(UN)の決議への「重大な違反」を犯したと強く非難した一方で、北朝鮮への制裁強化の動きは「逆効果で危険」という見方を示した上で、「予測不可能な事態を招きかねない、いかなる軍事措置も自制する必要があると強調した」とも言われてる。

引き続きプーチン大統領も、昨日大統領府を通じて出した声明で、「この地域における問題は、全当事者が前提条件を設けることなく直接対話して初めて解決されるだろう。」を発表。これはトランプ大統領が「すべての選択肢」がテーブルの上にあると述べ、先制攻撃も辞さない構えを示したことに対する牽制で、朝鮮半島が「大規模な衝突の瀬戸際」にあることを憂慮しており、全当事者に対しロシアと中国が立てた調停プランに加わるよう促している。

来週7日には安倍首相はプーチン氏と会談するそうだ。プーチン氏とは何かで意見の一致が無くて良いから、彼の言うことをよく聞いてトランプ氏を説得すべきではないだろうか。

2017年9月1日金曜日

トップの周辺

先月半ばに奥多摩で土砂降り雨に曝されてか以来どうも体調がすっきりしない。喉の痛みが酷くなったので、昨日は掛かりつけ医に受診、処方してもらった薬を飲んで早く寝てしまった。睡眠過多で頭がボーとしているが、処方薬合計が金額が250円で喉の痛みは大分治まった。今朝は早朝からサッカーワールドカップ予選の天王山「対オーストラリア戦に勝利」報道がテレビは勿論、朝日新聞1面トップの記事になっている。何でも若手選手の起用が功を奏したらしい、明るいニュースで喜ばしいことだ。

一方相変わらず気になるのは政治の世界。概算予算要求絡みで報道されているのが「防衛費の増大」。自衛隊の存在は大事なので、増額を無暗に反対ばかりするのもよくないだろうが、内容や実質を問いたい。とは言って素人には分からぬことばかりだ。専門的知識を少しでも涵養している筈の報道を手掛かりにせざるを得ない。その報道で見る限り、敵基地攻撃能力を持つ新型ミサイル導入が報じられている。

戦争を放棄している筈の日本が米朝の緊張を奇貨として、このところ戦争モードに突入していることがこんなところにも見て取れる。実に困った事態が招来されているようだ。この戦争モードは、トランプ米大統領と安倍首相が共に国内政治が思うようにならないので、国外に緊張感を求めることで一致している故だそうだ。何の因果かしれないが日米ともに厄介なリーダーを選んでしまった。

それでも米側閣僚級の動きにはトップをカバーする動きもみられる。例えばペンス副大統領が麻生副総理と来週早々に予定されていた会談を延期すると言ってきたらしい。昨日の報道で「日本側は、北朝鮮情勢が緊迫していることを理由に、麻生副総理の訪米を中止する方向で最終調整」なんて、さもこちらから持ち掛けたように取り繕っているが、北朝鮮情勢が緊迫していることを理由に、トップが2日も続いて電話会談しているのだから嘘に決まっている。

訪米直前に「動機は正しかった」と、ヒトラーを称賛したかのような報道が世界を駆け巡り、アメリカ政府を刺激してしまったのだろう。さすがに麻生副総理もヤバイと気づいたのだろう。財務省のホームページ上に、ヒトラー発言を撤回するコメントをわざわざ英語で載せたが「時既に遅し」だった。日本の閣僚には気の利いた人材がいないのが寂しい。