2017年9月6日水曜日

茶番と言われてもなぁ

3日連続同じようなテーマで脳が無いと反省はするが、臆病だから仕方ない。

昨日国会衆参両院の外交委員会と外交防衛委員会で閉会中審査が行われた。テーマはもちろん北朝鮮問題である。政府は勿論だが、一応国会も与野党問わず北朝鮮問題については重大な関心を持っている、とのポーズを示すためだろう。両院とも僅か1時間半程度だから質問者の数にしても質疑応答の内容にしても、国民を馬鹿にするのかと言いたいほど酷い内容であった。先ず両委員会の答弁者に何故か防衛相は出席せず、ずっと副大臣。

外務相の河野太郎氏もどちらかの委員会にチラッと顔を見せたが、まともな答弁はしていない。例の「手の内を曝すわけにいかないので、答弁は勘弁ね。」を2度3度繰り返しただけであった。こんな国会審議でも、新聞は政府や議会に義理立てするかのように、こと無げに淡々と報道している。質問には意味あるものもあったが、外務防衛両省とも答弁の大部分が副大臣に任されたものの、事務方官僚との連携はどうなっているのか、内容が無い酷いもので、答弁が質問と食い違ったり、答弁不能で議事が止まったりしている。

両省において北の暴発に対する対応は、最優先課題で相当念入りに検討されていると思うのだが、佐藤外務副大臣と山本防衛副大臣が省内で未だなにも知らされていないようでもある。役所的には現在進行形で国際社会を巻き込んでいる渦中の問題でもあり、対外的に公開できること、出来ないことの仕分けが難しいのは理解できるが、国会が国民に対するメッセージを発したいのであれば、もっと他の対応がある筈だ。それこそ与野党なれ合いであっても構わない。

国民が心配しているのは、アメリカが北の挑発に対して軍事的オプションを取る時に日本に及ぶ影響だ。総理が大統領と相互防衛の約束をしているなんて情報もあるくらいだから、防衛省内の軍事シミュレーションは綿密だろう。しかし国民にそんなこと話せる筈も無かろうし、聞いても始まらない。開始の手順と想定される被害の見積もりだけだ。と友人に話すと、彼はせせら笑いながら次のように答えた。

韓国がアメリカに対して要求して確約させたと言われる「事前の了解」は意味が無い。何故なら「了解」は必ずしも「相談」は意味しない。トランプ氏はやる時には決断をして、議会の承認すら事後にする可能性が無きにしも非ずだ。数分前に通告して了解を求められても意味が無いよ。被害見積もりも同じこと、核爆発では広島長崎のX倍、電磁パルス攻撃であれば日本の全原発が電源喪失してメルトダウンが始まる、なんて話を聞かされても救いが無いだろう。国会で審議すること自体が茶番なのさ。でも、もう少し真面目に国民の立場に立って考えてもらいたいものだ。

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