2022年8月31日水曜日

医者との関係

 今月半ばに作家小田嶋隆氏の訃報について書いたばかりだが、今日も訃報について書いてみたい。直近の訃報ではロシアのゴルバチョフ氏、世界的にはノーベル平和賞をするなど評価が高いが、ロシア国内では連邦の破壊者として散々だとか、京セラの稲盛和夫名誉総裁も同じく老衰で亡くなった。こちらは中国でも語録が500万部も発行されて経営の神様と評価が高いなどある。

それはさておき、昨日知ったのだが慶応病院の医師近藤誠氏が心不全で亡くなったそうだ。この報道には少し考えさせられた。改めて氏のホームページを見ると、亡くなったのは今月13日虚血性心不全により73歳で急逝と公表されている。少なくても10数年昔のこと、氏の著書のどれかを読んだ気がするが、近藤氏は癌になっても、医者の言うことを信じて無闇な抵抗してはいけないと述べていたように記憶する。その後6年ほど前に本物の前立腺がんになってしまったので、一時は近藤氏の勤務する慶応病院に行こうかと思ったこともある。

ただ通院していた日大板橋の先生が非常に優しい先生で、すぐにでも慶応病院に紹介状を書きますよと言ってくれた上、治療法の選択肢について詳しい説明をしてくれた。それを聞くうちに結局は、病気は病院や医師、或いは手術や治療薬が直してくれるものではないと判断。結局日大板橋病院に1年半ほど通院。その後5年を経過しているが、今のところ再発の兆候は見られていない。別に変な自信を持っている訳でもないし、いつ死病に掛かるか分からない年齢であることも自覚している。近藤氏もきっと医者の不養生だったのだろう。

思うのは病は全て自己責任であること。罹病は感染症であれ、感染しなくても自己管理の悪さから発病するとしたものだろう。まる3年ほど前の9月初旬のこと、残暑厳しい日だったが高尾山から小仏山経由で下山。汗びっしょりのままガンガンに冷えた中央線相模湖発の列車で帰宅したことがある。そしたら翌日から喉の具合がおかしくなって、かかりつけ医で診てもらうと案の定夏風邪との診断。5日分の投薬を貰って飲むが、一向に良くならない。次に耳鼻咽喉科に行ってまた5日分の処方。それでも改善しないので、近くの呼吸器専門医を受診、結局ここの検査と投薬で10日かかってやっと治った記憶がある。

寒さに弱いが、夏の暑さにはそんなに負けない、と変な自信が災いした結果だと思う。先日孫とも話したことだが、ちょっとした怪我でも体を休まさなければ治りにくい。健康維持には睡眠や休養が大切だと意見が一致した。今日で8月も終わり、今月は休養が多かったとの思いだ。

2022年8月30日火曜日

空気の流れ

 結局昨日はブログも書けなかった酷い1日になってしまった。今朝8時15分前、玄関を開けて表に出ると、ペンキ屋さんが待機して一服していたので早速相談をもちかけた。「もう兎に角息苦しくてたまらない。何とかしてください。」「実は私も心配していました。ビニールカバーをして5日以上になりますので。」普段、毎朝家中の戸や窓を開け放って空気を入れ替える習慣になっているが、ここ数日、同じ行動をしても、空気がよどみ放しだったようだ。

昨日「戸は全て開くようにしましたから」と聞いてはいたが、全然空気は入れ替わらなかったようだ。今朝になって考えると、空気が淀むと脳神経が侵されて、知らず知らずに体中がおかしくなることがやっと分かった。相談の結果、すぐに網戸が掛かっている戸と窓部分のビニールカバーを大きく切り裂いてもらった。これで1階も2階も空気が流れ始めてようやく人心地がついたが、8時半頃から作業が開始されると、今度は塗料の匂いが半端ではない。やはり居住しながらの家の工事は貧乏故に仕方ないが、あまり薦められたことではなさそうだ。

施主だから我慢できるが、この匂いは近隣の方にも大きな迷惑に違いない。日曜日に隣のお宅からの回覧板で「今年度分町会費2千円の件。時節柄集金に伺えず、代わりにお手数ながら当該金額を封筒に入れて拙宅の郵便受けに入れて下さいますようお願い申し上げます」とのこと。当日千円札お持ち合わせが無かったので、昨日お隣の郵便受けに入れておいた。今朝我が家の郵便受けを見ると、お隣からきれいな文字でお礼と領収書が入っていた。お隣さんから未だに苦情らしき音が聞こえないことにホッとしている。

土曜日は殆ど娘宅に行っていたので良かったが、日曜と昨日は家にいても何も集中できなかった。土曜日に買った気休めのためと思った軽い読み物でさえ10頁も読めば何を読んでいるか分からなくなる。テレビをつけても30分と観ていられない。ビニールで遮断された薄暗さと空気の淀みがこんな辛いものとは初めての経験。昔、独房に拘束された経験を持つ友人が「無期懲役になるくらいなら、死刑のほうが良い。」と話してくれた。今回の経験を踏まえて言えば、なにか悪いことをして牢屋に入れられたら、3日持たずに恐れ入ってしまうだろう。

兎も角ペンキさんも今日は何とか作業ができそうだ。明日も作業ができればなんとかビニールカバーだけは外したい、と言ってくれてる。しかし台風の影響もあり、明日に期待は出来ないような気がする。

2022年8月28日日曜日

夏の終わり

 朝から夏の終わりを告げるような雨が降り続き、気温もさほど上がらず凌ぎやすい。しかし昨日は残暑が厳しかった。一昨日次女から「明日、仙台に単身赴任中の旦那と、夏休みも帰らず筑波に居続ける長男が帰宅するので昼飯を一緒しましょう。」と誘われていたので昼前に出掛けて訪問した。出発したのは10時半少し前だったが、既に相当暑く池袋の本屋で休憩しながら汗を一旦収めて昼少し過ぎて祖師谷の次女宅に到着。旦那は未だ着いていなかったが、長男は昨夜帰宅したらしく、彼を相手に先に飲み始めた。昨日は最初はビールだったが、後は高級ウオッカの変わった取り合わせ、娘の趣味も面白い。

次男は食事中で、就職内定の祝を受け就職先について簡単な説明をしたが、食事が終わると食器を自分で片付けてさっさと自室に引き取ってしまった。外食の時でもそうだが、家族と酒を飲むのはあまり好みでは無いようで、娘もあまり気にしない不思議な家族形態だ。1時間以上過ぎた頃旦那がやっと到着。聞くと仙台から茨城県古河市の実家に立ち寄ってきたとのこと。少し痩せた感じがあり、長男が心配して聞くと「6人しかいない職員の中で一人うつ病を発症してる職員がいて、極端に言えば連日二人分の業務をしてるような状態。」

更に、旦那の勤務先が通称「中小機構」中小企業大学校仙台校の校長で研修施設の運営をしてるが、コロナが研修生や教職員にも発生してテンヤワンヤが続いているらしい。旦那からは長男に「お前も大分痩せたではないか。実家の祖母がお米を要らないと言ってきたので心配してたぞ。」逆質問。言われてみれば彼も一時より痩せていたかもしれぬ。特段ダイエットしてるわけでもなさそうだったが、忙しいことに加えて少し走ったりしているらしい。中学時代は兄弟ともにバスケの選手、彼は特に身長が185センチ超えの大男なので気が付かなかった。

この長男も就職が内定したとのことでお祝いを言った序に「辞めたくなったら辞めるのもいいが、その時は次の口を見つけてからにすべきだ。」と説教じみた話をした。ところが、これが大恥の元。「今は再就職斡旋企業が数多く、彼らは再就職時の給料をベースに手数料を稼いでいる。だから給料ダウンの心配はほぼ無いと見て差し支えない。」とのこと。時代の差が歴然だ。兎も角、現代は終身雇用の経営形態は無い世の中になってることだけは間違いなく、自分の生涯設計に関しては常に注意を怠るな、父も説教していた。

この説教は傾聴に値したが、残念ながら時すでに遅し。長男が「おじいちゃんの言う通りだ。」と賛成したのが健康維持が一番のこと。特に睡眠の重要性だったかもしれぬ。

2022年8月27日土曜日

素人考え

現在我が家は屋根と外壁の塗り直しが進行中、一昨日までに屋根の錆止め塗りは終わったようだ。昨日は天気予報が悪かったのでお休みになったが、今朝も8時から職人さんが働き始めている。職人さんは偉いものだ。土曜日でも8時から昼食で1時間ほど休むが、夕方5時ころまできっちり仕事をする。本来は10時や3時にお茶を準備すべきだろうが、施主が独居老人なので勘弁してもらっている。この炎天下彼らが口にしているのは自ら用意している水筒やペットボトルの飲料だけ。しかもこちらが外出すると声をかけると「行ってらっしゃい、暑いからお気をつけて。」と逆に声を掛けられて恐縮する始末だ。

数日前には屋根からトンカチの音がかなり聞こえていた。後で聞くと「屋根を支えている木材もかなり古くなってるので釘を打ち替えたりしてました。」とのこと。管理者の畳屋さんとも相談したが「それを直すとなれば大事になります。とても住みながらの工事では無理です。しかし古い割に相当しっかり出来ているので、屋根を塗り替えれば後10年は持つでしょう。」とのこと。思い返せば、我が家は住み始めてから何度も手入れはしているが、基本的な骨組みは何も変えていない。住まいと寿命の長さを競うのも又一興だ。

唐突ながら閑話休題:ウクライナ戦争の報道が連日続くが、段々不思議さが増している。報道は「戦闘が激しくなっている」と報じられることが多く、スポーツのように攻防が継続しているような錯覚にも陥りかねない。スポーツであれば、片方が得点をリードしてももう一方がどこかで盛り返すことは十分にありうるだろう。しかし戦争の場合は攻撃する側と守る側の位置関係が変わることはありえない。防戦する側が攻撃を撃破して退却せしめるには、一般的に5倍の兵力が必要とされているようだ。(誰の証言か忘れたが、多くの解説者から聞いた気がする)

攻める側のロシア軍が2月末から攻撃を始めて1ヶ月、首都キエフから撤退している。これをもってロシアの計画の甘さ、ロシア軍弱さの証明と言う意見が日本では定着して、ウクライナ側が各地で善戦との報道に繋がっていると思う。しかし世界中見渡しても、ロシア軍の関係者から直接作戦計画を聞いた人は当然ながら一人もいない。時々報道される「我々は計画通りに作戦を進めている」と聞いて、<そりゃ嘘、強がりだ>と内心思うに過ぎない。アメリカのバイデン大統領とイギリスの首相は、ウクライナを勝たせるべく最後まで面倒見ると言い、ゼレンスキー大統領は、その言葉を全面的に信じたいだろうし、信じようとしている。

しかし西側のお二人さんの政治生命がプーチン氏のそれと比べると大分短そうだ。素人にとっては益々分からない。

2022年8月26日金曜日

台湾問題(下)

 中共の力が着いてきて国民党政府を国連から追い出すことに力を貸した西欧諸国、即ち主には米英仏だろうが、この時なぜ国民党政府をもう少しケアして、ソフトランディングできなかったのか不思議でならない。日本は戦後25年目、ずっと前に国連には加盟(1956年)していたがアメリカの属国そのものだから、何も言えなかったのだろう。そして運命の翌1972年9月、田中角栄内閣に依る日中国交正常化である。このため日本は台湾政府と国交断絶せざるを得なかった。

当時の事情を知る人は少なくなっているだろうが、元々日本であった台湾との国交断絶には相当な無理があったことは容易に想像できる。従来の交流が途切れないようにするため様々策が講じられ、実際の経済交流は、当初本土より台湾との方が遥かに多かった筈だ。何と言っても本土は共産党1党支配の国だったから、誰もがおっかなびっくり。その意味では田中内閣は良くやったと思う。少し個人的なこと言えば、20年以上指導を受けている囲碁の先生、彼女は四川省成都の出身。裕福な家柄で、叔父さんは日本の陸士卒業の国民党の将軍。国民党は日本と戦ったが、日本に留学したエリートが多かった。

共産党にもいたかもしれぬが、少なくとも周恩来氏はフランス留学だ。中国人は気が長い。共産党側も未だに香港にしても台湾にしても一気になにかしようとはしていない。「1国2制度だが、我が領土です」なんてことで済ませている。台湾も元々漢民族に統治されたいたので、本国とはウィンウィンで付き合っていければ良しとする人もいるだろうし、中には経済力が着いてきたので独立を希望する人も多いようだ。

問題はここからである。英国はEUからムリムリ独立したり、国内的にも似たような問題を沢山抱えている。世界各地で見られる一部地域の独立志向だ。沖縄が独立すると言い出したら日本政府やアメリカや中国がどんな反応を示すか想像は出来ないが、国内問題を超える大きなトラブルが発生するかもしれない。現在ウクライナで進行中の事件も元を正せば、地域の独立運動が原因ではないか?アメリカが、これに介入して戦争にまで突入させたロシアを批判するなら、己も台湾の独立派を支援するなんてことはすべきではない。理屈が通らないだろう。

2日もかけて言いたかったのはこのことだ。まして日本は、嘗て専制主義国家として植民地を沢山作って世界に迷惑をかけてきた経緯がある。軽々しく他国の内政問題に容喙すべきではない。

2022年8月25日木曜日

台湾問題(上)

 福島の原発事故から既に11年を経過、物忘れが激しい我々凡人のことをなめているのかどうか知らぬが、各紙は「首相、次世代原発の建設検討を指示 来夏以降17基再稼働 」と報じている。ショックではあるが急には何を書くべきか思いが至らない。何れエネルギー問題を取り上げてみたい。

ここ数日同じように素人には難しい台湾問題問題を考え続けていた。知恵も知識もないボケ老人がいくら考えても文章にはならぬだろうが、今日は思い切って取り組んでみる。台湾には何度か観光旅行はしたが、記憶してるのは台北市のごく一部で、高校生修学旅行の知識にも及ばないだろう。ただ物心がついた頃、自宅にあった世界地図には台湾は朝鮮と同様ピンクに塗られていて日本領土となっていた。

もちろん戦後中国に返還されたが、これは朝鮮の独立とかなり異なる。朝鮮は北の金日成と南の里承晩が国を分け合う形になったが、台湾は中華民国に「返還」された形なのだ。更に歴史をたどれば、日本と台湾の関係は朝鮮より古いとは言わぬが、江戸時代に国性爺合戦の芝居(人形浄瑠璃や歌舞伎)が人気になるなど庶民的に親しみがあったのかもしれない。明治維新直後に島津藩西郷兄弟が先ず拘った外国が台湾であったことも頷ける。

結果的に、日本は日清戦争の戦利として1895年に台湾を併合した。(因みに朝鮮は日露戦争由来だから1910年)日本側の統治意識も高かったのだろう。日米開戦の指令に参謀本部が各部隊に送った電文が「ニイタカヤマノボレ」で「フジサンノボレ」でなかったことはよく知られている。これも韓国と比較して考えると少し不思議だが、現地台湾の市民も日本統治に恨みを持つ人は少ないようだ。同じ植民地とは言え、戦時中の慰安婦や徴用工が台湾で調達されなかった(少なかった?)理由がよく分からない。

そもそも中華民国総統だった蒋介石氏が、終戦直後「怨みに報いるのに徳をもってする」と言って日本軍将兵を厚く遇して国に送り還したことは有名だが、この精神は庶民にも受け入れられていたのかもしれない。しかし台湾の不幸は中華民国の内戦で蒋介石氏が共産党の毛沢東軍に敗れたことから始まる。蒋介石氏は故宮から盗み出した莫大な財宝と共に首都を南京から台北に移さざるを得なかった。

蒋介石氏を台湾に追い出した毛沢東一派が、1949年10月北京で中華人民共和国を立ち上げ、1971年10月に国連総会で中国代表権を認められて国際連合に加盟し、追放された中華民国の後任として国際連合安全保障理事会常任理事国となった。(前置きに余計なこと書いた上に纏まらず、乞うご容赦。明日に続きます。)

2022年8月24日水曜日

新興宗教と政治

 マスコミが統一教会の霊感商法を最初に追求したのは筑紫哲也氏が編集長だった朝日ジャーナルで、35年も前のことだったそうだ。しかしその努力が実を結ばず、筑紫氏も更迭されてしまった。既に当時から教会側は政治家だけでなく、マスコミにも着々と浸透し始めていたのだから、昨今急に騒ぎが大きくなってもそう簡単に引き下がらない。ただ、及び腰だった特に朝日新聞社系、NHK系、産経系などのマスコミ側も騒動が拡大するに連れ、放っておけず報道し始めているので、ウクライナ戦争ではないが収束の見通しが立たないのが実情だろう。

その理由を元朝日新聞の政治部記者鮫島浩氏がネット番組で語ってくれていた。曰く岸信介氏が元祖の自民党清和会と統一教会・勝共連合との関係は歴史も長く、非常に深いもので、その関係の中にマスコミの代々幹部が含まれているのが自然のこと。その清和会の最高責任者だった安倍晋三氏が不慮の死を遂げたことで、清和会内部に次の最高指導者を巡って大混乱が生じている。有力政治家にはマスコミ各社は番記者を当て、彼らはその政治家と独自のパイプを築いている。

従って清和会政治家同士の刺し合いで、本人がどんなに隠したくても隠せないネタがどんどん漏れてくるのが現在の状況。安倍氏随一の子分で現在政調会長の要職にいる萩生田氏であってももう情報を止められない。これはいい機会だから、自民党も見え透いた嘘で糊塗しようとせず、過去の関係を徹底的に洗い直して一から出直すべきだ。同じことがマスコミにも言える。例えば朝日新聞の歴代社長や編集長クラスが、歴代自民党幹部との会食する際、統一教会幹部が同席したことが一度もなかったとは考えられない。

霊感商法は司法で捌くことはできても、組織全体の壊滅には繋がらない。宗教を表に掲げている以上司法が介入することには無理がありそうだ。しかし政治と宗教の混同には弊害が生じているのも事実。これをなんとかせねばならない。しかし公安警察が何もしていないわけでもなさそうだ。例えば自衛隊では公安警察の協力を得て隊員家庭の宗教関係もチェックをしていて、安倍氏を襲撃した山上犯人の家庭事情を把握しており、そのために彼は出世の道を閉ざされていたらしい。

オウム真理教が公安警察の手で壊滅された当時、公安警察内部には「次は統一教会だ」との声もあったらしいが、結局政治からストップが掛かったらしい。宗教法人の反社会行為は勿論だが、集金システムと税金問題も大きい。しかし創価学会が与党の下支えだし、政治家からするとどんな宗教であれ信者は何かと使い勝手が良いのだろう。依ってこれにメス入れるのも至難の業かもしれぬ。

2022年8月23日火曜日

宗教と家族

 今世間で最も問題となっている宗教問題について考えてみたい。我が家は代々仏教曹洞宗の檀家で、土地の氏神さんともそれなりの付き合いあをしてきた、と両親からは聞かされていたが、我が家には仏壇も神棚も無かった。代わりに父は毎朝下駄履きで庭に降りて体操した後に東に向かって手を合わせて熱心になにか祈っていた。勿論これは父一人の行動で家族誰もそれに付き従ってはいなかった。もう一つ宗教と関係があるかどうかは分からないが、父にはもう一つ特異な習慣があり、それは毎朝洗面時に冬でも冷水摩擦をすることだ。毎晩風呂にはいるのも全員の習慣だったのに丁寧過ぎる潔癖症だと母は言っていたような気がする。

従ってこれも誰も真似しなかったが、小生は中学時代に1年間だけ付き合って真似をしてみた。夏はなるほど気持ちがスッキリするが、冬は窓ガラスが凍っている風呂場で頭から水を被るのは相当きつく一年で止めてしまった。自分でも何を考えてこんな行動に出たか分からぬが、確かこの年は冬になっても足袋を履かず素足で登校したような気もする。父にすればそれなりの信念があったのだろう。それが信教の自由ということかもしれぬと思っている。

やがて長じて東京で就職して暫くして帰省したある日、家族全員が集まった食事の席で父が切り出した。曰く「最近故郷上田市の寺に行って住職と面会、5男であることを理由に寺から籍を外させてもらうことにした。そして長野市内の同じ曹洞宗の寺に行き、住職と面会して檀家となって墓地も購入、墓も先祖代々として建立した。未だ誰も納骨されていないが、家族全員ここに納骨すれば良い。」それは結構なことと聞き置いたが、この住職の顔を初めて見たのは父の死後。高校の後輩だったがずいぶん偉そうな雰囲気を漂わせていた。

実は父の生存中からのことだが、5歳年上の長兄が結婚して迎えた兄嫁が同じ宗派の家庭からであったにも拘らず、理由は分からないが夫婦揃って新興宗教の「エホバの証人」の信徒になってしまった。何故か知らぬが兄夫婦に子供がいない。兄はどちらか言えばおとなしい性質、兄嫁は積極的な女性だったので引っ張られた可能性が高い。しかし両親はこれを容認していた。兄嫁は性格的にも明るく良い人だったし、手紙で何度か入信を進められたことあるが、兄弟付き合いにも不自由はなかったが、寺で行われた両親の葬式の際、焼香だけは勘弁してくれとのことだった。

そんな長男だったからだろう、両親は長兄夫妻と同居せずに次兄夫妻との同居を選び、長兄の住まいの元は父の名義だった長兄の住まいを次兄のものとして登記し直した。統一教会の問題を明日も取り上げたいが、先ず我が家の宗教問題を取り上げさせてもらった。宗教は個人と家族間でも様々な問題を生じる。

2022年8月22日月曜日

お詫び

 毎日読んでくださっている読者の皆さん、現在時刻5時半少し前。普段4時には公開する設定をしているので大幅な遅れです。今日はとてもイレギュラーな生活で、なすべきことが殆ど何も出来ませんでした。生存確認のためチェックしてくださっている親族の皆さん、身体には特別な異常はないと思います。明日からまたこれまで通りアップしますので宜しくお願いします。

2022年8月21日日曜日

昭和が遠くなった

 昨夜のリモートミーティングで一人の友人が言った。「我々だってネットではこのようにして毎週顔を合わせているが、この調子ではもう永遠に対面での会話ができぬかもしれない。だからもうコロナを恐れず、コロナ前と同じような同期会やゴルフ会をしようじゃないか。対策方法は皆分かってるだろう。」確かに分かってはいるが、今年11月もし長野のホテルで同期会の招集が掛かったら欠席させて貰うかもしれない。外食は毎日してるが、食事をしながら会話をすることは全く無いので。友人と楽しく話ながらの飲食はやはり怖いのが本音。

なんだかんだ言いながら、誰もが余命少ないことは自覚しているようだ。結局は墓の話や相続の話になってしまった。前段のことと関係するが、家族やその祖先、現代的に言えば「ルーツ」への関心はそれなりに持ち合わせて、寺なんかで調べた友人もいたが、曾祖父母の名前なんか5人全員が殆ど知らないようだった。小生も同じだが、もう故人になったすぐ上の兄が寺や戸籍を調べたのだろう、相当古い代まで書き出して印刷した系図を作ってくれたことを思い出した。貰ったような気もするが、探しても見つからない。

何れにしても我々が生まれたのは1940年、明治維新が1868年だから今の年齢より江戸時代のほうが近いことになる。後何年かで両親や兄弟、家内が眠る墓に入ることになるだろう。しかし我が家は娘が二人、何れも他家に行ってしまったので、娘たちがボケずに生きてる間は墓参りをしてくれるだろうが、その先になれば先ず無理だろう。自分のことは兎も角、父が墓を残して亡くなってから26年目、せめて後4年はボケずに墓参りを続けたい。

2022年8月20日土曜日

我が家の化粧直し

 本当は18日開始の予定だったが雨のため1日伸びて昨日我が家は薄いグリーンのシートで覆われた、ペンキ塗りのためである。町内でも珍しい築後60年以上のボロ屋だから、本来は建て替えるべきだろうが、亡くなった家内が「私が生きている間は建て替えはさせない。」と頑張っていたのを引き継いでいる。しかし屋根や壁の経年劣化は激しい。管理の相談に乗ってもらっている近くの専門家(本職は畳屋さんで建築士の免許もあるみたい、弟さんがこの地域で最大の土建屋の鳶職)に相談して結局ペンキを塗り直せば、後10年くらいは持つだろうとの結論になった。

かくして、昨日は鉄骨の櫓とシート張り、今日は朝時8時半から高速洗浄機で丸洗い、洗剤は使っていないとのことだが、見違えるようにきれいになった。明日は休みで明後日以降からペンキ塗りが始まるらしい。雨が降るとペンキ塗りは出来なくなるが、晴天が続けば2週間位で終わるだろうとのこと。騒音は今日までだろうが、今のところご近所からの苦情は無いので少し安心している。





2022年8月19日金曜日

ルール・チェンジ

 そう簡単に残暑が収まるものではないだろうが、昨日午前中に大雨が降ったせいかもしれぬが、昨日から今朝にかけては大分涼しくなり、朝一番で吹き込んできた風には微かに秋の気配があった。変わらないのはコロナ患者の急増。なんとなく全国的に未だ夏休み状態にあるので、新規感染者数が25万人突破と報道されても、その信憑性には相当疑問、実数はもっと上だろうとのこと。病院での患者受入が出来なくなってる自治体が多いようで、新規感染者の全数把握は止めにしようとの声も上がり始め、政府もそれを受け止める様子だ。

このようなご都合主義は日本のお家芸で「では今までの意味はどこにあったのですか?」なんて声はどこからも聞こえてこない。福島の原発汚染水が溜まりすぎたので処理水と名前を変えて海洋放出をしてしまうのも全く同じ発想。名前が変わればカルト集団が平和を愛する人の集団になったりする。名前の変更で纏っている衣を変えて人を欺くなんてなんとなく幼稚に思えるが、政府が関わると世の中のルールが変わるので簡単に容認できない。

少し飛躍してウクライナ戦争、アメリカのバイデン大統領がゼレンスキー大統領に戦争をやめられると相当困るのだろう、最新の兵器を供与し続けている。ここまでは想定の範囲だろう。煽られているウクライナのゼレンスキー大統領、新兵器でロシアを攻撃する際「この武器はゲーム・チェンジャーになる。」と胸を張っている。しかし実相は相変わらず不明。報道からはロシア軍の悪辣さと弱さだけ、まともに信じる気にはならない。侵攻開始以来もうすぐ半年になるが、毎日のようにテレビで拝見するゼレンスキー大統領の人相が段々険悪になっている。

ここ数日はトルコ大統領や国連事務総長の和平勧告を撥ねつけて、逆に国連の力で国内最大の原発を占領しているロシア軍を撤退させろ、と反発したらしい。これも日本政府の発想と同じルール・チェンジへの圧力。国連が屈するとは思わないが、知恵と意思決定力に欠ける人間の発想は似てくるものだ。1週間前両隣のお宅が一家をあげてご別荘に避暑に出かけたことを紹介したが、西隣りのお宅は一昨日帰宅され、東隣のお宅は今日帰宅された。

子どもたちには夏休みがあるのだから、大人に夏休みがあっても不思議は無いが、首相閣下の夏休みが少し長すぎはしないだろうか?13日から昨日まで首相動静で確認する限り、15日の戦没者慰霊以外は何もしてないように思える。天皇陛下の動静と比較すると陛下のご苦労が過ぎるように思う。

2022年8月18日木曜日

一強の世界

 日本でもいろいろあって、未だに尾を引いているオリンピック。再来年の夏にはパリでの開催が決定している。国際情勢が再来年までにどう変わるか誰にも予想できないだろうが、またロシアが参加できないとか、いろんなことがありそうだ。オリンピック開催を大きなビジネスチャンスとする人がたくさん存在するのは事実だろうが、世界の市民の多くが「平和の祭典」と盛り上がる気分はもうあるまい。

今回明るみに出た電通は元々広告宣伝会社。現役時代の大部分を同じ業界の零細企業を渡り歩いたので、電通の力は大分知ってるつもり。当時の社員は大部分が東大を始めとする一流大学出身者、或いは政治家や大手スポンサーの子弟だった。当時すごいと思ったのは何と言ってもマスコミに対する力、大手マスコミは広告収入の3割以上、或いは5割近くを電通から受注してたかもしれぬ。となれば、自然電通に対しては頭が上がらず、大手スポンサーの都合の悪い記事差し止めはなどは電通に頼らざるを得なかっただろう。

マスコミを制しているのだから社員の鼻息も荒く、品行、行儀の悪い社員がでて来て不思議はない。家柄が良くて、学力や運動神経にも恵まれた社員が多いので遊びも当然派手だった。中にはヤクザ組織のゴルフ会に参加していることを自慢してる社員もいたくらいだ。業界2位は博報堂と言う会社だが、ここと順位が入れ替わったことは無いと思う。ある意味怖いもの知らず最大手、政界で言えば自民党と同じかもしれぬ。しかし一強と言う存在は周辺を含めてある種の錯覚を植え付ける。

何かにつけ「これは電通でなければ駄目、他ではこなしきれない」。ことオリンピックについてはそうだった。しかし電通といえども同じ人間のすること。多少規模が小さくても、他社に出来ないことはあるまい。因みに来月末武道館で執り行われる安倍晋三氏の国葬、これも電通が受注するようだが、決定事項かどうか知らない。仮に決定事項だったとしても、もう一度入札を公募することがあってほしいものだ。

2022年8月17日水曜日

作家の訃報

 1週間も前に買ってきながら、殆ど読まずに積んであった月刊文藝春秋9月号。なんだかやたらに分厚いが読む気にならなかった。今日何気なく後ろの方からページを捲り出会ったのが蓋棺録に掲載されていた小田嶋隆氏の訃報。小田島氏の著書を読んだことはない。知ったのはネットを通じてだった。そういえば最近ネット記事も見なくなっていた。氏は世相を的確に押さえて、少し辛口でコメントすることが多く、好きだったし、ここでも何度も引用させてもらった。

隣町と言っても差し支えない赤羽の出身で、うちの長女と同じ小石川高校から早稲田大学出身故の親近感、自由な発想には大いなる共感があったので残念だ。ブログを検索すると2010年から引用が始まっていて、最後は2020年3月28日になっている。特にこの日は小田島氏は珍しく皮肉めいたことを書いていなかったようだ。わがブログのタイトルも「説得力」。東京オリンピック1年延期が報道された日にあたっている。

ブログを引用する:ドイツのメルケル首相が3月18日(現地時間)の夜に発信したテレビ演説について、独自の社会評論をする小田嶋隆氏が次のように言っている。「私は基本的に「感動」という言葉は使わないことにしているのだが、今回のテレビ演説に関しては、その言葉を使ってもかまわないと思った。それほど強く心を打たれた。」早速全文を読んで小田島氏の言わんとするところがよく理解できた。以下にその全文を引用したい。:引用終わり

ところで、娘が二人いるが、二人共こちらが心配したくなるほどの大酒飲み。小田島氏も若い時大酒を飲みすぎてアルコール依存症だったらしい。小石川高校出身の長女も板橋高校出身の次女も高校時代から家でも外でも飲酒していた。もっとも妻も大酒飲みで、飲酒については特に文句をつけなかったようだ。小生は子育てについて一切関与してなかったし、当時は自分も相当飲んでいた。百薬の長も過ぎると身体に差し支えるのだろう。

小田島氏の死因は蓋棺録には書いてないが、6月24日没、享年65歳とのこと。現代感覚では少し若すぎる。

2022年8月16日火曜日

待てば海路の

 お盆が終われば田舎では秋の気配が漂って当たり前、しかし東京ではそうはいかぬ。未だ日中の暑さは年寄りには危険な暑さ、故に歩くのは夕方からにするのが安全なようだ。ただぼんやりと涼しくなるのを待ちながら書いている。今朝パソコンに異変が起きた。使用している機種は、数年前に購入したばかりのノートパソコンLENOVO ThinkPad。今朝起ち上げて暫くすると、何故か再起動の必要があるので使用中のプログラムを全て閉じて下さいとのこと。気が進まなかったが、5分後に再起動が始まるというので、言うことに従った。

他の部屋で少し用を足して戻り、電源ボタンを押しても反応がない。しかも電源ボタンが淡い点滅を繰り返しているのが不気味だ。パソコンというやつは電源をシャットダウンしても、電池を内蔵しているのでモニター画面は真っ黒でも何かが動いている気配。ならばいっそ電池を外そうかとひっくり返してみても、裏も完全にシールドされていて、電池の所在はわからない。昔はバックアップ用のパソコンを持っていた時期もあるが、年金生活者にそんな余裕は無い。

どうしていいか本当に弱った。ひっくり返したパソコンの裏側は触れないほど熱くなっている。「お前は何を怒っているのかね?」聞きたいくらいだが、怒ってる相手は放っておくのが一番だろう、と勝手に決めて1時間以上読書をして改めて触ると温度が少し下がった感じ。もしや機嫌が治ったかと、恐る恐る電源ボタンを押すと、なんと、モニター画面が明るくなって、起動し始めた。何もかも分からないことだらけだ。

思ったことは、気を長く待つことで解決した事実。何事にも通用するかどうかは分からないが、少なくとも今日は気長に待って良かったと思った次第。

2022年8月15日月曜日

読後感「戦後日本の安全保障」

千々和泰明 著

 本の感想を書く前に今日について考えたい。終戦から既に77年、もう先の大戦経験者は殆いなくなったと言えるだろう。一昨日故郷長野の墓参りの際、列車の中で読むつもりで1冊の文庫本を持参した。1995年に出版された「戦士の遺書」半藤一利著である。これについて読後感は書かないつもりでもある。未だ読み終わっていないこともあるが、大宮で娘と合流する前に読み始めて、涙が止まらず、娘と合流した後は取り出せなかった。戦争中に亡くなったり、戦後戦犯として死刑になった人の遺書だから、今の感覚で言えば普通の人ではないが同じ日本人である。

全ての遺書に共通することがある。それは強烈な責任感。対象はそれぞれ違う、或いは天皇であったり、部下だったり、家族だったりするが、現代に生きる我々に一番欠けているかも知れぬ。もう半世紀以上前になるだろうが、植木等なる超有名芸能人が歌と映画で大流行させた『ニッポン無責任時代』がいま現実となって目の前に広がっている。

本論に入ろう。著者は1978年生まれで日米多くの大学や政府勤務を経て2013年から防衛省防衛研究所の主任研究官を務める博士。この本に買うまで知ることはなかったが、その道では著名な権威者なんだろう。先週も朝日新聞になにか書いていたと記憶する。内容は5章に亘って整然と書かれ、日米安保条約を軸に日米同盟の歴史から始まり、内閣安全保障機構と文民統制の実態が素人にも理解できるように解説されている。冒頭に書いたように今日は終戦の日、安全保障を考える意味は大きいと思う。

本書によれば、日米同盟に裏打ちされているとされる日本の安全保障は当初から矛盾の連続で、有事(これが意味するところも曖昧だが)の際、只でアメリカが日本を守る筈が無い事がよく分かる。逆に、今日の報道でも既に現実化しているが自衛隊は既にアメリカの同盟軍の一員に組み入れられているのが実態だろう。そもそもが、日米同盟は米韓同盟と一体での運用となって機能するよう作成されていているのだそうだ。更に最近いろんな「同盟」が気安く報道されるが、そもそも同盟軍となれば指揮権の所在が問題で、日本が指揮権を取れる筈が無い。

恐らく日本の市民でそんな矛盾に気づく人は居ないだろうし、著者自身にしてもそこをどうしようと考えてもいない様子。アメリカに準じたNSCなる組織があって、これが戦争に関して意思決定の頂点に立つ仕掛けが作られた。しかしこれに参加する大臣会議がまたややこしい。更に似たようなNSSなる組織もあるがこの機能の重複も理解を超えるものだ。

2022年8月14日日曜日

墓参り

 昨日の朝4時半、いつもの通り起床した。夜半の雨が上がって少し曇りがちではあったものの青空が少し見えていた。今日は台風になるとの予想で、テレビもそう言っているが、案外予想が外れるかも知れぬ。と思いながら朝食を取っているところに娘から電話。「切符は明日に変更できないの?」と呑気なことをいっている。「列車の発車時刻を過ぎて変更なんか出来るわけがないだろう。第一今日の予約だってぎりぎり取れたくらいだから、予定変更は無しで、傘を持って行こう。」と説得。「分かった。じゃー大宮駅でね。」

昨日は、墓参り以外のことは何も予定しなかったので、大宮発9:28とゆっくりした出発。直前に娘が姿を現したが傘を持っていない。「数日前飲み屋で間違われて持っていかれてしまった。降られたら現地で買うつもり。」とのこと。列車に乗り込むと案の定満席状態。さすが行動制限無きお盆だと変に感心した。列車が走り出すと雨が激しくなってきて心配したが、長野に着くと嘘のように晴れている。但し、今度は寺に向かう道路が大渋滞で、普段であればタクシーで15分足らずで到着するはずが、ドライバーさんが色々苦労してくれても30分近くかかってしまった。

しかし無事寺に到着、住職にも挨拶して、墓に詣でた。境内の墓場は大きく、お盆初日とあってさながら遊園地のような賑わい。前日までは甥っ子とここで待ち合わせる予定だったが、彼が昨日コロナに感染して急に会えなくなった。二人だけで墓掃除は少し大変かと思ったが、きっと奥さんが少し前に来てくれたらしく、墓はきれいになっていたし、線香が未だ燻っていた。花も未だ生き生きしてたので、捨てずに持参の花を加えたので極めて豪華。しかも二人でお参りしても時間は短め。待ってもらっていたタクシーでまた長野駅まで。

時刻は12時少し前、駅2階にある食堂はどこも数人待ち状態。娘がそばアレルギーなので一番混雑している蕎麦屋に近寄る必要もなく、隣の肉料理店に10分待ちくらいで入店、自分は牛たん定食、娘は飯抜きのローストビーフ、山なめこのおろし和えで生ビールを注文、乾杯して無事仕事が済んだことを互いに喜んだ。帰りの列車は指定無しで買っていたので、13:28長野始発の自由席で楽に座れた。娘はまた缶酎ハイを買い込み、飲みながらの会話。

行きの車中で既に聞いては居た、次男の就職内定や、本人が先日異動したばかり新しい職場の話等々、面白い話が満載。持参した傘は一度も開かず、世田谷に居住の娘も恐らく濡れずに帰宅できたことだろう。これも幽明境を事にする家族が見守ってくれている証だろう。

2022年8月12日金曜日

夏休み

 正午前、雨は未だ降ってないが、早朝から強い風が吹いている。東京で風の唸りを聞くのは珍しい。明日からのお盆に備え左右のお隣さんは。どちらも別荘に行かれれたようだ。車庫が空で、主な戸はシャッターが降りている。たまたま我が家のペンキ塗りが18日から始まることに決まったので、昨日両家に挨拶に出向いた。左隣の奥さんは昨日から19日まで河口湖の別荘とのこと。右隣の奥さんは避暑については何も仰っしゃらなかったが、例年草津の行かれるので、やはり昨日のうちに出かけられたのだろう。

ヨーロッパの異常気象関係報道を見てると、南欧の特にフランスでは山火事が延々と続き、近隣諸国から消防が多数応援に駆けつけている。日本では信じられない乾燥で、大河が干上がり、船の運行が難しっくなっているらしい。農業への影響も大きいだろうが、アルプス観光も氷河の消滅などで大きな被害がでてるとのこと。地中海沿岸の避暑地の経営者が「将来観光業が成立しなくなrのでは?」と心配していた。そこに行くと日本は未だ程度が良い。東京から車で半日足らずで千先メートルを超える場所に行けば、そこそこの涼しさの中で、冷たい飲み物や美味しい料理を楽しむことができる環境がある。

兎に角東京の住宅街には、盆と正月は独特の静けさがある。車があればどこかに行きたいが、既に車とは無縁になってしまった。仕方なく明日は列車で長野まで日帰りで墓参りのつもり。台風接近で最悪のコンディションになるかも知らぬが、既に切符を手配してしまったので強行せざるをえない。従って、明日はブログも夏休みとさせて頂く。

2022年8月11日木曜日

量と質

 日本の最高指導者がこの国をどこへ向かわせたいのか、理解できてる人は少ないだろう。昨夜も組閣を終えてなにやら多くのことを語ったようだが、内容は何一つ覚えられなかった。一つ印象に残ったのは、昨日指摘した「戦後最大の難局に対処するため」を「ここ数十年で最大の難局への対処」と言い換えていたことくらいだ。兎も角、多数の信頼に足る部下を持つ指導者は多言を弄さず単純明快に方向性を示すべきだ。現状認識が重大な黒面であれば、進むか退くかの二者択一が重要になるが、難関の意味さえはっきりしない。

昨日書店で立ち読みした本に面白いことが書いてあった。日本人の欠点である。「日本人は先ず書を読まなすぎる。実際には気力が弱く、器量が小さい上に、文が煩縟に過ぎる。」なんでも100年以上前に来日した中国の若い外交官が言ったらしい。現在にも当てはまるかどうか分からぬが、政治家の言語が分かりにくいのは当たっているかも知れぬ。肝心な場面で多言をもってするのは確かに逆効果だろう。

言葉と同じで、何事も量だけでは質をカバーしきれない。ワクチンや薬は供給量を増やせば問題の解決に当たるかも知れぬが、それでは済まぬことは沢山ある。最近気になるニュースがある。大学の質の低下だ。世界の大学ランクが発表されて、日本で100位以内にランクイン出来たのは東京大学35位と京都大学61位の2校だけ。外国の調査機関の発表だから気にする必要はないかも知れぬが、少なくとも文科省では気にされているようだ。質の低下を認めて、教育の強化策を打ち出した。

その最初の策が昨日発表された東京工業大学と東京医科歯科大学との統合のようだ。関連記事を引用すると「統合することで今年度中に募集が始まる予定である<国際卓越研究大学>の指定を目指すとみられます。これに選ばれると、政府の10兆円規模の大学ファンドの運用益から1校あたり数百億円の支援を受けることができます。」と書かれている。因みに世界大学ランキングは(1)教育・学習環境(30%)(2)研究(30%)(3)論文の引用数(30%)(4)国際性(7.5%)(5)業界からの収入(2.5%)の5分野で評価される仕組みで、更に項目別には学生1人あたりの学士号から博士号取得者の比率、教員数などについて細かくパーセンテジが割り振られている。

文科省の方針にケチを付けるほどの識見はないことは承知しているが、本当に大学教育の質的向上を図るなら、もっと細いところに目を向けるべきだと思う。

2022年8月10日水曜日

内閣改造

 30歳代の終わり頃から40歳代の現役時代と言えば1970年代末から1980年代、未だ政治に関心を持っていなかったが、それでも内閣改造は大きなニュースだった。古い官邸の玄関前広場には報道各社のテント村が出現したこと、指名を受けた新閣僚が報道陣を前に豊富を述べる姿、これは官僚による急な振り付けがミエミエの人もいたが、中には堂々たる見解を発表する人も居たように思う。

何よりも首相になった人物は初心が明確だったようなきがする。引き換え、今日行われる第2次だったかの岸田政権の内閣改造、そもそも首相自身の初心、即ち政治思想と政策実現意欲がはっきりしていない。なにやらアメリカ軍か政府か知らぬが走り使いに徹するばかりで、国民からすれば何をしたいのかさっぱり分からない。ましてや、今日の内閣改造の意味なんか分かる筈もないが、分かろうとも思わない。口を開いて飛び出したのが「戦後最大の難局に対処するため」ときたものだ。

演説原稿は官僚の作文をそのまま援用する癖で仕方ないかも知れぬが、それでももう少し注意すべきだろう。1957年生まれで未だ70歳にもならぬ彼が先の大戦に関することを軽々しく口にすべきではあるまい。広島や長崎の慰霊祭の演説もどこか空々しく聞こえるのも自分の言葉でないからだ。お年寄りや子どもたちの率直な感想にもっと耳を傾け勉強すべきだ。彼は子供の頃にはアメリカ在留経験もあるし、帰国後の学歴は絵に描いたような有名校コースで東大の出身。

野球少年だったらしいから、漫画や小説とは縁遠かったかもしれぬ。2世議員には多いタイプだろう。彼らに共通するのは目的に突き進む突破力、これはある意味で見上げたものだが、情報も必要があるものと無いものを峻別する傾向があるんではなかろうか。世に溢れる情報は空気のようなものだと思うが、その中から本当に必要なものだけを抽出することは難しい。そのために秘書官を何人も置いているのだろうが、置けば置くほど逆に流れ込む情報は細くなる。

学生時代や暇だった時代に読んだ本、学んだ知識はだんだん枯渇していくから、本当はもっと世の中を知る機会を増やす必要があると思うが、実際には難しいのだろう。活字を読む時間は無いだろうが、せめてテレビぐらいは少し観ることを勧めたい。昨日、大国権力者の時間感覚について書いたが、日本の権力者もかなり時間貧乏かも知れぬ。改めて振り返ると、今日馘になる大臣は在籍が1年に満たないようだ。

2022年8月9日火曜日

邦人救出?

 暑さにも少しうんざりしてるが、米中のやり取りに悪乗りして日本の安全保障環境がどうとかこうとか大騒ぎする政府関係者とマスコミにも些かうんざりせざるを得ない。大体中国には武力侵攻する気は無いだろうし、アメリカだって台湾を独立国として認めるなんて言っていない。魔女ペロシ氏に火遊びさせるなと何度も警告したにも拘らず、止められなかったバイデン氏にちょっと怒っているだけの話じゃないか。もちろん彼らは全て理解はしている。ここで何とか謝らずに済ませたいだけのことだ。

アメリカは対ロシアと中国問題の落とし所が分からずに本当に右往左往してる感じだ。今頃になってソロモン諸島(ガダルカナル島)にケネディー元駐日大使なんか派遣して、地元民のご機嫌を取ったりしてるが、中国は何年も前から着々と実績を作り上げてしまってるのだから、思いつくのが遅すぎる。アメリカの外交政策を支持する国は明らかに少ないし、全世界にインフレをもたらしているので、恨みに思う人間は多いことだろう。他国だけならまだしも、国内でもインフレに対する反感は強いものがあるらしい。今年秋の中間選挙が見ものだ。

アメリカと中国やロシアの違いを思うと、最高指導者の時間感覚の違いではないかと考えてしまう。民主主義の良さかも知れぬが、メリカ大統領には時間が少なすぎる。戦争まで念頭に置いた国家戦略は4年や8年では短すぎる。習近平氏やプーチン氏は10年20年は最高権力を持ち続けるのだから、考えがおのずから違って当たり前。ましてや中国の国家戦略は100年単位で考えられてる節がある。慌てる必要性を感じていないことが至るところに現れている。宇宙ステーションから離脱すると言ってみたり、今後軍事の相談はしませんからねなんて言われて困っているのが国務相や報道官の表情からも伺える。

他国のことは兎も角、昨夜のテレビに出演していた日本の偉いさんがたは口を揃えて、台湾有事に自衛隊をどのように活用するか悩んでいらっしゃるとのこと。小野寺元防衛相なんかは「指示を出すのは我々政治家だから真剣に悩んで検討している。」なんて仰るが、もっと普通に悩んでもらいたいものだ。起きるはずもない台湾有事に邦人をどう救出か、なんて悩んでも仕方ない。

少し話が出るかと期待したが一言もなかった1年前のアフガン動乱の時、自衛隊が出来たこと、出来なかったことを素直に反省してもらいたいものだ。軍隊というものはどこの国でも同じかも知れぬが、市民を救出するなんて考えていないし、訓練されてもいない。サイゴン陥落の際のアメリカ軍も同じ。イラン革命時イランにいて命からがら逃げ帰った人の話も同じだ。救出が聞いて呆れる。

2022年8月8日月曜日

コロナ談義

 先週土曜日いつものリモート懇談会、前の週に欠席していた友人が顔を見せ、欠席の理由を教えてくれた。なんとコロナに感染してしまったとのこと。7月の末にどうも熱っぽくて体温を測ると37.2度、喉も痛い。もしやと思って発熱外来を受診して検査をしてもらうと案の定コロナ陽性の反応。すぐ薬を出してもらい自宅で10日間自己隔離していたとのこと。幸い大したことがなくて済んだが、奥さんにも感染させてしまったらしい。食料は在庫がたっぷりあったことと、娘さんも近くに住んでいたので保健所の世話にならずに済んだようだ。

ただ、保健所とは毎日やり取りの必要があり、国はそのためのアプリ、碓かMyHER-SYSだったかを用意してるが、彼の場合、どうもこれがうまく機能しなかったようだ。結局毎日電話での報告だったらしいが「これでは保健所も容易ではなかろう。」とのことだった。彼は既にワクチンは3回接種しており、感染場所の特定はできていない。それにしても流行し始めた頃は「37.4度以上の発熱で4日間自宅で様子を見てくれ」と言われていたが、彼の場合37.2度ですぐ診てもらえたのが幸いだったと感想を言っていた。

外国の一部では国民の3割近くが感染したので集団免疫になりつつあるとの判断もあるらしいが、日本の場合は未だ1割程度。第7波はピークを過ぎたような印象もあるが、まだまだ油断はできぬだろう。一昨日の土曜日は久しぶりに常連5人が揃って、会話も大いに弾んだ。最初はコロナ絡みで、PCRの無料検査場のこと。報道では大分増えてるらしいが、それでも東京都内は6箇所だけ。来週土曜日長野に墓参りに行くつもりでいるが、甥っ子一人と寺で待ち合わせただけなので、検査は受けずに行くつもり。

カナダ旅行から帰国したばかりの友人の話では「事前に無料の検査を受けたが、証明書の発行を申し出ると費用として1万円を請求された。」と怒っていた。日本は前から住んでいる我々は居心地が良いが、外国人や外国から帰国する邦人に対しては非常に不親切らしい。わが居住地域池袋周辺は特に外国人労働者が多いが、彼らが心から親日家になれないとすれば双方にとって不幸なことだ。

2022年8月7日日曜日

ウクライナ問題

 先週はアメリカのペロシ下院議長アジア歴訪問題やオミクロン株による第7波の襲来や統一教会問題で、ロシア対ウクライナ問題がすっかり影を潜めてしまった。今朝の朝刊によれば、ヨーロッパ最大の原発とされるザポリージャ原発が5日に攻撃を受けたと両国が発表している。同原発は既にロシア軍に依って占領されているので、ロシアが攻撃するということは考え難いが、原発敷地内で戦闘があったことは十分考えられる。チェルノブイリ原発も同じで、ロシア軍が原発地域を戦略的に利用していることは間違いないだろう。即ち、原発地域に武器弾薬を集積したり、兵隊の休養地としていることだ。

昔、新潟の柏崎刈羽原発を見学したことがあるが、二つの町にまたがる日本最大の原発は非常に広いので驚いた記憶がある。嘗て電力専門のシンクタンクに在籍した友人に「チェルノブイリ原発の立入禁止地域を視察した経験があるか?或いはその広さを知ってるか?」と尋ねたことがあるが、彼も実態は知らないとのことだった。因みにwikiで少し調べると、現状でも居住制限されているエリアは原発から30キロ圏内とあるから、直径にすれば60キロ、池袋から熊谷までが60キロ弱だから、その面積を想像するのは日本人には難しい。

話が少し飛躍するが、ウクライナ戦争の報道に出てくる戦況報道のための地図上に示される地図。これが我々に現実離れしたイメージを植え付けている。チェルノブイリにしてもザポリージャにしても小さな丸い印に過ぎぬので、実際の広がりをイメージできない。更に飛躍すると、小生は毎日最低でも5、6キロは歩いているので、移動に動力車を使用している人とは少し異なる距離についてイメージが有ると思う。地下鉄の駅間距離は場所によって違うだろうが、精々2キロ弱。池袋から30キロ東に行けば東京湾に出てしまう。

ロシアがそれぞれの戦線に配置している兵員数は明らかにされていないようだが、丸い印の一つの町に1万人の兵員を配置したとしても、いかに隙間だらけか計算ができなくても分かるというものだ。同時に考えが及ぶのは人口の問題、これも昨夜のリモート懇談で日本人の減少が大きな話題になったが、ウクライナは広さが日本の1.4倍に対し、人口はもともと4500万人とされていた。しかし、2月に始まったロシアの侵攻以来、海外に脱出したり、戦死したりで、1千万人近く減っているとの情報もある。

それでも祖国に拘って戦い続ける大統領を立派という人もいるだろうが、一方でアメリカ軍事産業のために国民を消耗品として差し出してると悪く言う人もいる。

2022年8月6日土曜日

知恵の出しどころ

 広島で原爆被害者の慰霊祭が行われる今日、先の大戦末期に日本がアメリカから2度も原爆攻撃受けたことを知らない国民は非常に少ない筈だ。現在原子爆弾保有国が何カ国に及ぶか知らぬが、アジアだけでも中国や北朝鮮だけに留まらず、インドやパキスタンも保有していることが明らかになっている。日本や韓国は非保有国になっているが、アメリカ軍の駐留を許しているので、恐らく彼らはどこかに隠し持っているだろう。

武器は飾り物ではないから、理屈はともあれ保有してればどこかで必ず使用されるだろう。武器を日常的に保有する習慣がある国では、武器の保管場所や管理を幼い頃から教わるだろうが、日本では武器所有者が少ないので、一般人はその感覚を持っていない。従って中国政府が言うところの「火遊びをするな云々」は正直分かり難かった。しかしこの数日行われている中国の対アメリカへの威嚇行動を見て心底が寒くなるような恐怖を覚えている。

特に外国人でなくても、他人が腹の中で何を考えているかを知ることは簡単ではない。小さい頃から、親しいと思っていた友人にいきなり殴られたりしたこともあるので少しは人との付き合いを学んだが、とても及ぶことではない。大事なことは「君子危うきに近寄らず」だと思う。とは言っても唯一の同盟国がアメリカ。世界で一番凶暴な国だから怒らせる訳にいかぬのだろうが、第3次世界大戦の先駆けをさせられることだけは避けてほしい。

そのために出す知恵はないのだろうか?

2022年8月5日金曜日

健康診断

 健康オタクでもあり、何でも早めにするのが良いと思っているので、今日は区から先月末に届いた長寿健康診断を受診することにした。普段4:30には起床、朝食は準備してから食後の片付までを8:00で終わるよう習慣化しているので、朝食抜きはそれなりに気持ちを切り替えなくてはいけない。かかりつけ医は9:00診療開始で15分前にドアが開く。一応順番はトップだったが、診療が終わったのが9:30。今年は心電図測定がある年だったこともあるだろう。結果は後日区から郵送されて、それを持って再びかかりつけ医に赴く必要がある。今日の段階では身長や体重、血圧には昨年比で殆ど差がなかった。

代わりに意外だったことがある。痛風予防の薬は前回6月17日に90日分貰っているので今日は処方の必要はないのだが、先生が「序だから出しましょう」とまた90日分の処方箋を書いてくれた、近くの薬局の薬剤師さんによると「最近先生の医院でも発熱に依る受診者が増えているので、出来るだけ受診者を減らすようです。」どうもスタッフにオミクロン患者が出たらしい。これだけ新規感染者が増えてるのだから仕方ないかも知れぬが、怖いことであるのは間違いない。

閑話休題:外務省の機能

日米関係は緊密で、意思疎通はうまく機能していると信じたい。しかし今回のペロシ下院議長アジア歴訪を見る限り、事前打ち合わせがどうであったか大いに疑問が残る。昨日の報道で初めて知った韓国政府との違いが大きすぎるからだ。ペロシ氏は議会人とは言え大統領後継第2位の政府要人でもある故、各国ともその扱いは政府の重要課題として慎重な協議が重ねられたことだろう。大統領の尹氏の支持率は当選した当時の半分に落ち込んでいるが、夏休み中を口実として首都にいながら対面での面会を避けた。中国への配慮が明らかだが、ペロシ氏側も了解している。

ペロシ氏は同い年の82歳にしては達者なものだが、今年秋の選挙で民主党が負けるとの予想もあり、卒業記念旅行とも言われている。日本外務省に韓国の真似は難しいかもしれぬが、もう少しアメリカ国務省との摺合せがあっても良いのではないか。昨日はカンボジア首都プノンペンで開催されているASEAN首脳会議に出席している林外相が、同じく出席している中国の王毅外相に申し入れてた対面での会談を先方から断られるだけでなく、面と向かって「台湾の現状について日本に歴史的な責任がある。」とまで言われてしまった。林外相は、こちらかお願いしてまで打ち合わせを持つ必要は無い、と強がっているが。中国外交部報道官華春瑩は「日本はG7外相会議の共同声明で「中国を不当に非難」したためだと説明した。

2022年8月4日木曜日

はぐれ者

 娘一家が総出で2回も観ているハリウッド映画「トップガン・マーヴェリック」のマーヴェリックがそれにあたる。昔からハリウッド映画の題名に使用されることが多いので、アメリカ人には一種の憧れなんだろう。しかし村社会の日本では、普通の市民からすれば侮蔑的意味を持つ。そもそもサラリーマン時代に会社を4回も代わっているのだから、小生にもはぐれ者要素は多分にある。今日は承知の上で政治家個人を特定して悪口を書く。

以前から多分に胡散臭く思っている自民党の政治家石破茂氏だ。彼は慶応出だからどうでもいいしなんの関係もない大学の後輩でもある。父は県知事をしていた人だから、ある意味での政治家二世。その父が若くして亡くなった時、彼は三井銀行のサラリーマンだったが、父の友人だった田中角栄氏に勧められて全国最年少議員として初当選する。従って未だ65歳と若い割には政治家としてのキャリアは相当古い。

自民党議員としてスタートした彼の政治家人生は限られたスペースでは書き尽くせない程の紆余曲折を辿っている。一度自民党を飛び出し小沢一郎氏の新進党に行って、出戻ったりしてるが、それでも何とか自民党で幹事長に起用(安倍第一次内閣)されるまでになる。もちろん大臣職も何度か経験してる。一時は小さいながらも自派閥も作り総裁選にも打って出た。当初は地方での人気一番で、ひょっとすると安倍の次は石破かと思われた時代もあるし、自分でもそう思っていたのだろう。

ところが、何回総裁選に出ても総裁にはなれず、そこうするうちに派閥自体が解体してしまい、文字通りのはぐれ者に戻っていた。ところが、ここに来てどう言う訳か急にテレビ出演が増えている。安倍氏の不慮の死が彼の人生に如何なる影響を及ぼすかは分からないが、アメリカのペロシ下院議長訪台の直前に訪台して蔡英文総統と面会をしたりしている。未来のこと同様、石破氏の腹の中も全く分からないが、生臭いことだけははっきりしている。

石破氏が生きている政治の世界で、彼ほど人望が薄い人も珍しい。はぐれ者にははぐれ者の良さ、魅力がありそうなものだ。即ち、憂き世の柵を軽く観ること、頼まれれば己を顧みず一肌脱ぐ心意気だと思う。彼の場合はそれとは真逆の価値観で、仲間や友人より常に国益・国民全体のために奉じる覚悟でいるのかも知れぬ。自分と同類のはぐれ者と見たのは大きな間違いだったかな?

2022年8月3日水曜日

意味不明

 参議院選挙でメンバーが新しくなったので今日から臨時国会が3日間だけ開催され、新正副議長が選出されたり、特別委員会の委員長が代わったりするらしい。投票にも行かなかったが、改めて参議院の存在意義を問いたくなる。昔から2院政が定着している日本なので不思議に思う人が少ないだろうが、個人的には不思議でならない。アメリカの下院議長が台湾を訪問して大騒ぎになっているが、アメリカの人口は日本の約3倍だが上院議員数はたったの100人。にも拘らず上院議長は副大統領だからそれなりの権威が与えられていると理解できそうだ。

日本の参議院定数はアメリカの倍以上248人で任期は6年となっているが、機能的に衆議院と何が異なるのだろう?少なくとも衆議院の議決を引っくり返すだけの権限が無いことだけは分かっている。口の悪い人に言わせれば、衆議院落選者と落ち目の芸能人の救済機関と言う声さえ聞こえる。故に存在すること自体が無駄に思えてしまう次第だ。

存在理由が分からないと言うか、存在の意味が無くなりつつある重要問題がある。11年前の大事故以来、福島県にある東電第一原子力発電所に溜まり続けている汚染水問題。原子力規制委員会は、これをいつ頃からか処理水と呼ぶようになり、つい先日福島県知事が海洋投棄を認めることとして東電側に通告。東電は早速投棄のために発電所から約1キロ先まで海底トンネル掘削に掛かるとの報道。現在も溜まり続けている汚染水の量が膨大であることは写真を見るだけでも容易に想像がつく。

核爆発を起こした原発は周辺に人体に有害な種々の核物質を撒き散らし、一時は東北から首都圏まで人が住めなくなるとまで心配されたものだ。ところが危険地域は福島内の一部に限られ、地表を削る除染に依って現在では危険地位域は更に縮小されている。ところが、当時拡散された核物質の大部分は地下に滲み込んだのだろう。しかも発電所では当時使用していた核燃料の取り出しが未だ着手できない状態にあるので、冷却用に水は不可欠。流れ込んでくる水は冷却水としても利用されたと思われるが、今のところこの水を投棄せず発電所内に溜め込んできた。

処理水と言われる所以は、濾過装置でセシュウムやストロンチウムなどの危険物質を一応削除したことになっているからだ。残存しているトリチウムも海洋投棄前には処理すると言われているが、だったらこれまで膨大に溜め込んできた意味が分からない。

2022年8月2日火曜日

暑気払い

 昨夜は久しぶりに次女との暑気払い、彼女は先月会社を辞めて新規勤務先が今月3日なので、目下休養中とのこと。今日は池袋でトム・クルーズの「トップガン」2度めの鑑賞帰りに一杯やりましょうとのこと。ご要望に応じて池袋の高級?ホテル・メトロポリタンの中華料理店「桂林」に予約を入れた。コロナ禍がこんな状況なので、8月中の長野行きは無理そうだと意見が一致。筑波にいる孫が帰宅して車を出してもいいよとなったら、日帰りで行けるかも知れぬそうだ。

従って山の話は全く無し、専ら最近の生活状況についてだった。仙台にいるご亭主が昇格してしまったので、夫婦別居状態が後3年続くことになりそうとのこと。娘も頻繁に勤め先は変わっているが、世話になってる派遣会社の担当が気を使ってくれていて、土日の休みや時給も変わるたびに少しずつ増えてるらしい。同居中の下の孫が来なかった理由を聞くと就職活動で結構頑張っているらしく、今日は遠慮したとのこと。彼も暑いので大変だろう。

娘もあんまり心配はしてない風情で、私も派遣社員を辞めて居酒屋でもやるかと言ったら孫が喜んで「俺一所懸命働くから使ってください。」だって。彼女は料理も上手いので案外それもありかと思ってしまった。娘は派遣社員で数多くの会社を渡り歩き、社会経験が豊富だから話も面白い。でも居酒屋となると自分が酒飲みであることが少し気にはなる。

孫の就職だって未だこれからの問題で、どうなるか分からない。こちらからも、多少夏バテのきらいもあるが、年の割には元気なつもり、家の外回りの塗装工事のことや、玄関先を直した話なんかで、お互い暑さに負けず頑張ろうと、旨い料理と酒で結構な暑気払いとなった。

2022年8月1日月曜日

歩行関連

 今日から8月、即ち八朔。家内生存中はよく甘いみかんを食わせてもらったが、このところ何年も夏みかんの類にありついたことがない。早朝に外に出てみたら少し涼しく、雨がポツリと落ちてきた。これはありがたいと期待したが結局空振り、相変わらず暑さが続いている。それにしてもご近所の人たちは皆早起きで、特に6時前に毎朝犬の散歩をしている男性、5時半には必ずゴミを出す主婦など様々だが皆さん几帳面なものだ。

几帳面つながりで思うのがマスクのこと。暑いばかりでなく息苦しいので殆どマスクを着けずに、胸ポケットに入れ持っている証明だけで出歩くが、早朝からジョギングに励む老若男女、何れもマスクを装着して走っている。酸素供給量が減少して却って不健康じゃないかと、半ば敬意を覚えつつも邪推までしかねない。これも繋がりだが、小生と同じく都会に住む皆さん、なんでこんなに脚が速いのだろう?

毎日地下鉄改札口の頭と尻尾をつなぐ地下道を歩いて思うことだ。こちらは歩行が唯一の運動なのでここの階段の上り下りを毎日してるのだが、その時必ずと言っていいくらい後ろから追い越される。子供同士がふざけながらかけっこするのは分かるが、若い男女いろいろあるが、そんなに急ぐ理由が何なのか一度聞いてみたいと思ったりする。確かに脚力が落ちているのでスピードは出ないが、時速4.5キロだから特別遅いわけではないと自覚している。

池袋までの片道は2.6キロで約35分、往復しても5.2キロだと歩行数は8千歩に満たないし、消費エネルギーは200キロカロリー有るか無いかだ。昨日までの1ヶ月の歩行数は31万歩に数千歩足りなかったので少し残念。毎日炎天下を歩き続けても腹回りが少しずつ膨らみ続けてるようだ。これ以上の運動量は無理そうなので、食料摂取でコントロールできれば良いが、こっちも難しそうなので悩ましい。特に今夜は娘と会食、今月はスタートから歩行は少ない上に酒まで飲むことになる。来週は健康診断に行こうと思うが、結果が心配だ。

歩数計として目下使用している携帯の電波はAUだから、先日の発表を聞くと、もう忘れかけている通信障害の補償でひょっとすると200円返って来るのかもしれない。いつどんな方法か知らぬが、1ヶ月分通信料の約1割だから有り難くて思わず笑ってしまう。