2022年8月4日木曜日

はぐれ者

 娘一家が総出で2回も観ているハリウッド映画「トップガン・マーヴェリック」のマーヴェリックがそれにあたる。昔からハリウッド映画の題名に使用されることが多いので、アメリカ人には一種の憧れなんだろう。しかし村社会の日本では、普通の市民からすれば侮蔑的意味を持つ。そもそもサラリーマン時代に会社を4回も代わっているのだから、小生にもはぐれ者要素は多分にある。今日は承知の上で政治家個人を特定して悪口を書く。

以前から多分に胡散臭く思っている自民党の政治家石破茂氏だ。彼は慶応出だからどうでもいいしなんの関係もない大学の後輩でもある。父は県知事をしていた人だから、ある意味での政治家二世。その父が若くして亡くなった時、彼は三井銀行のサラリーマンだったが、父の友人だった田中角栄氏に勧められて全国最年少議員として初当選する。従って未だ65歳と若い割には政治家としてのキャリアは相当古い。

自民党議員としてスタートした彼の政治家人生は限られたスペースでは書き尽くせない程の紆余曲折を辿っている。一度自民党を飛び出し小沢一郎氏の新進党に行って、出戻ったりしてるが、それでも何とか自民党で幹事長に起用(安倍第一次内閣)されるまでになる。もちろん大臣職も何度か経験してる。一時は小さいながらも自派閥も作り総裁選にも打って出た。当初は地方での人気一番で、ひょっとすると安倍の次は石破かと思われた時代もあるし、自分でもそう思っていたのだろう。

ところが、何回総裁選に出ても総裁にはなれず、そこうするうちに派閥自体が解体してしまい、文字通りのはぐれ者に戻っていた。ところが、ここに来てどう言う訳か急にテレビ出演が増えている。安倍氏の不慮の死が彼の人生に如何なる影響を及ぼすかは分からないが、アメリカのペロシ下院議長訪台の直前に訪台して蔡英文総統と面会をしたりしている。未来のこと同様、石破氏の腹の中も全く分からないが、生臭いことだけははっきりしている。

石破氏が生きている政治の世界で、彼ほど人望が薄い人も珍しい。はぐれ者にははぐれ者の良さ、魅力がありそうなものだ。即ち、憂き世の柵を軽く観ること、頼まれれば己を顧みず一肌脱ぐ心意気だと思う。彼の場合はそれとは真逆の価値観で、仲間や友人より常に国益・国民全体のために奉じる覚悟でいるのかも知れぬ。自分と同類のはぐれ者と見たのは大きな間違いだったかな?

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