2023年8月31日木曜日

寝た子起こし

 政府には片付けなくてはならぬ問題が山積みの筈。確かに燃料費の高騰は市民生活を直撃するので喫緊の課題かもしれぬ。福一の汚染水海洋放出に伴う補償や外交も大事だろう。一方問題が先送りで何も方向性が見出されていない問題もある。例えば統一教会問題なんかがある。そういった問題に関してどのように考えているか知らぬが、昨日少し気になる報道があった。学術会議問題の再燃である。

学術会議を政府の支配下に置こうとする試みは、菅義偉前首相による会員候補6人の任命拒否に端を発し、政府と学術会議が対立。軍事研究に距離を置く学術会議に不満を持つ自民党が組織改革を求め、学術会議法改正の検討が進められた。これに対し学術会議側は今年の4月、「法案の閣議決定が間近だと聞こえているが、政府は我々の強い思いを真摯にうけとめて検討することを期待する」と述べ一旦収束した形で収まっていた。

それを恰も寝た子を起こす形で、今週 日本学術会議の機能や組織のあり方を検討する有識者懇談会の初会合が開かれた。懇談会は、「経済財政運営と改革の基本方針」で「国から独立した法人とする案等を俎上に載せて議論し、早期に結論を得る」とされたことを受けて設置された。学者や財界人ら12人で構成、学術会議の会長も討議に加わる。とされている。積み残し課題であることは事実だろうが、今騒ぎを起こす必要性が理解できない。経済財政上の課題は他に無いのか?

大有りのはずだ。大体会議と聞いて問題になるのは悪名高い「日本会議」こんな会議が政党内で蔓延る社会の改善こそ喫緊の課題だろう。

2023年8月30日水曜日

暑さが続く

 アメリカも様々な問題を抱え、焦点の定め方に苦労しているのかもしれぬ。外交的にも難しいことが多いのだろう、することなすことが日本の汚染水海洋放出と似て、雑というか露骨になってきて、日本はいいようにとばっちりを被っているように思えてならない。無用の長距離ミサイルを売りつけられたり、ウクライナの大統領との電話会談を申し付けられ、ウクライナへのさらなる支援を約束させられている。

日本政府は何を言われても全て命じられるままだ。アメリカの食物にされている日本の国力は下がる一方。今月も残すところは明日1日だけ。国の中枢を担う中央官庁は来年度予算を事実上明日までに仕上げるとしたものだ。中身は知らぬが、はっきりしていることは防衛予算の大幅増。政府関係者は言い訳だけを考えているだろ。通産相が常盤産の魚介を試食するニュースなんぞ最早何の足しにもならない。風評被害対策のため800億円の基金があるとのことだが、これは農水予算が経産予算かも分からないし、5年度予算だろうがいつから用意されたのだろう?何れにしてもこれから運用ルール作りが始まり、実際に自治体レベルでの運用には相当な日数がかかるはずだ。

今朝の新聞報道によれば「円の実力、53年ぶり低水準 家計負担は20万円増 主要通貨で独歩安」とあるから、既に相当いじめられる感がある生活費も、今後更にボディーブローが効いてきて生活は益々苦しくなるだろう。本当にろくなニュースが無い中、昨日突然の報道で、トヨタのシステムが不具合を発生、国内の全工場が生産中止状態になったらしい。少なくとも14時現在未だ復旧はしていないし、目処すら報道されていない。1日に2万台近い車を生産する日本産業の要企業。

それなりに優秀なシステム管理者は居るだろうが、少なくとも生成AIで対処はできぬだろうからまた厄介な仕事が増えるだろう。他人のことは兎も角、小生も暑さでダウンしそうだ。今朝一番でかかりつけ医に行って、先日の健康診断結果を聞いてきた。平年と余り変わらぬご注意だったが、今日測った血圧が110と67で余り低いのにびっくり。薬で引き下げているのではないから心配いりません、とのことで一安心した。

2023年8月29日火曜日

冷静さが肝心

 昨日は朝からバタバタと何かと忙しかったうえに、昼間新宿で囲碁の指導を受けて、ケチョンケチョンに叱られてしまった。実は3週間前に同じ先生から少しばかり褒められたので、内心慢心があったのだろう。その後は次女とスペイン料理店で会食。次女は日曜日は長男の誕生日で旦那も仙台から帰京、次男も名古屋から帰京ということで大忙しだったらしいので慰労の意味もある。名古屋からの次男が東京の友人と飲み明かし朝帰りだったとかだし、全員大酒飲み一家の全員集合で大変だったうえに、休暇を取っていた昨日は朝早くから紹介した植木職人が入ったのでさぞ疲れただろうと思いながら話を聞いて驚いた。

彼女は派遣社員で色々な会社を渡り歩いているが、結構稼いでいるらしい。何でも日曜日には集合した全員にお小遣いをあげたとのこと。「全員稼ぎのある社会人だから、もうそんなことは止めにしたほうが良いよ。」とアドバイスしたが、母としての権威を強調したいようだ。兎も角最近は経産省の補助金かなにかのコールセンターの仕事をしているらしい。

新卒時代は旧中小企業事業団なる特集法人勤務が長いので、役所の文書については相当自信があるのだろう。ところが派遣社員はそんなことについては無知の人が多いようで、度々上と衝突するらしい。息子二人も公立の小中高だから、昔は息子のことで何度も校長室に呼び出された経験もある、世間で言うところのモンスターママだった経験もあるようだ。「俺も親父と一緒に校長室に行った事があるなぁ。」なんて相槌を打ちながらのことだ。

今度は自分で問題を抱えて悶々としているらしい。そんな話を聞くとつい同情して「そうか、そうか。世間はどうしてもバカが多いが、ここが我慢のしどころだ。」なんて慰めたりして、聞いているうちに、次女がボトルで取ったワイン大部分を飲み干してしまった。帰宅すると指導碁の厳しい話と次女の喧嘩の話で興奮して、珍しく寝付きが悪かった。一旦消した明かりをつけ直しパソコンを立ち上げネット碁を一局打ったら冷静になることができて今朝まで安眠できた。

最近は、「世の中全て、冷静さが肝要。」と思えるようになってきた。

2023年8月28日月曜日

父娘で似てる

 今朝は朝からなにかと騒がしい一日。8時すぎに左右の隣家を含め南面にあったコンクリート製の塀の取り壊しが始まった。南側には嘗ては何軒かの家があったが、地主が長年かけて整理がついたのだろう。200坪近い纏まった空き地が現れ、これを購入した不動産屋が数ヶ月後には新しい建売住宅を建てて売り出すらしい。それは他人のことだから黙って見てればいいのだが、一点こちらにも問題が発生した。

石塀の脇に立っていた1本の櫟の木、塀を壊しに来た業者に「植木屋を頼んで切り倒そうかと思っている。」と言うと、「処分代を払ってくれればこちらで倒します。」とのこと。誰に頼んでも同じなので「ではそうしよう。」と決めた。午前中は殆ど土木工事の手際良さを感心しつつ見学。狭い庭の景色も変わるが、外の景色はもっと変わる。数ヶ月後には新しい隣人が来るだろうが、そこから先の近所付き合いがどうなるかは分からない。

未来がどうなるかは誰にも分からないが、今日は家の中が外から丸見え。時同じくして次女から電話、娘に紹介した植木屋の仕事も今日の午前中には終了。料金も娘の想定範囲以内で、満足とのこと。娘いわく「親子で似たような工事を見続けたわけね。」お互いのお疲れ直しという事で、取り敢えず今日は娘と新宿で会って、夕食と決めた。昨日の孫の誕生日祝の話を聞いたり、集合した娘一家に持ち寄られた土産のお裾分けを貰うことにした。

2023年8月27日日曜日

広報時代

 現役時代は小さな広告会社を転々としてたので、それこそ生業は宣伝広告料だったが、大学卒業時にはPR会社を受験したくらいなので、寧ろ関心は広報にあるとも言える。現役時代に担当した東京電力は宣伝は営業の仕事で広報は副社長がトップで役員室が担当していたような記憶がある。従って理屈的には宣伝と広報の役目を理解していたとも言える。しかし、会社の性格上宣伝と広報の役割が社内で広く理解されていたとは、今でも思っていない。

宣伝は消費者に製品なりサービスを選択してもらう仕事。広報は企業をより広く深く理解してもらう仕事で、マスコミを使うという意味では似ているが、根本的には全く異質。宣伝は料金を払えばマスコミを使えるが、広報はそうはいかない。現在東京電力に同情的な報道もあるが、これは極論すれば東電がマスコミ関係者に鼻薬を効かせた結果に過ぎないと断言できる。兎に角広報は、どんな組織にとっても大切な機能だが、日本の社会科学研究では未だ未成熟で甚だ心細いものがある。

霞が関の中央官庁には全て広報室があり、仕事は官庁内に置かれた記者クラブへの対応で、毎夕記者クラブの記者と酒を飲みながら情報交換するのが常だろう。これが日本の実態で、日本独自の情報空間を形成している。もちろん内閣にも広報官室はあるが、これが官房長官直属になっているか否か定かでない。昔は副官房長官が任に当たっっていたような気がする。ここも広報と宣伝の仕切りが曖昧で、電通あたりの稼ぎ場所になっていたと記憶する。

国民をして政府が思う方向に目を向けさせるためには、相当に綿密かつ周到な作戦が用意されるべきだが、政府は都合の良い情報を発信すればメディアもそれを報じ、国民も同意すると思っているようにしか見えない。実に幼稚な考えだ。今回の福一汚染水の取扱いに関する政府広報は何ん効果も発揮できていない。特に中国の反発は厳しく、公明党山口代表の訪問さえ敬遠されてしまった。この失敗の挽回には相当な努力が必要だ。縦割りの行政組織から選ばれた官僚に考えろと言っても無理なこと。

国内で考えても、国外を含めりゃ尚の事。対象はパブリック、多彩極まる。内閣広報室に外国人が在籍するかどうか知らぬ。昔、鈴木宗男氏の秘書にコンゴ出身のムルアルか氏と言う秘書が居た記憶があるが、この採用経緯は知らぬが、一つの見識に思える。

2023年8月26日土曜日

日本と外国

 日本にも旅行好きの人は多いが、中国人も旅行好きは多いようだ。その中国が日本への団体旅行を解禁したとのことだから、旅行関係業界は大いに期待してることだろう。一方中国や香港では日本食が福一汚染水の海洋放出で大分悪い影響が出始めたとのこと。悪影響を受け始めた漁業者は三陸沿岸のみならず全国に及ぶということだからこれまた恐ろしい話だ。一刻も早く影響を止めなければならぬが、どんな方法が良いのか分からない。ともかく政府に抗議するだけでは解決が難しかろう。

関係して笑いたくなってきたのが、彼の地では「塩」の需要が一気に高まり買い占め現象が発生してるとのこと。誰が言い出したか分からぬが、今後まともな塩が入手困難になるというのだから意味が分からない。もっとびっくりしたのが北京だけで日本料理店が1万軒に及ぶとの報道。東京のラーメン店なら分かるが、北京で言う日本料理店のイメージが浮かばない。少なくとも北京で働く日本人調理師は1万人も居ないように思うが、ひょっとすると居るのかもしれぬ。

兎に角外国のことは理解することが難しい。アメリカの大統領選挙戦は既に始まっているということらしいが、これも理解が難しい。共和党候補者のテレビ討論会が行われたとの報道がある一方、肝心のトランプ氏が欠席。そのトランプ氏をまともに非難した候補者は一人だけらしい。トランプ氏は前回選挙の不法介入で起訴されたジョージア州の拘置所に出頭の報道。この報道も想像を絶している。ロシアで墜落事故を起こしたワグネルの自家用ジェットなんか比較にならない大型の自家用ジェット機で乗り込んだ後の車列が異様な仰々しさ。

日本で拘置所入した田中角栄氏のことを思えばとても考えられない。これがアメリカ流の民主主義かと不思議な気持ちになってしまう。日本と選挙の仕組みが異なるのだろうが、少なくとも政治資金規正法なんてものは相当な違いがあるのだろう。ロシアのワグネルなる民間軍事会社、親玉は死亡したが、組織はバカでかかった筈。人員だけでも2万5千人とも言われる。持っている装備は当然ながら正規軍並。今後この組織をプーチン大統領はどのように活用しようとするのか?想像できる人が居たら教えてもらいたいが、日本には居ないようだ。

2023年8月25日金曜日

頭を冷やせ

 ご本人はどう考えているか知る由もないが、傍から見てると、日本政府は福一の汚染水海洋放出に関してはまるで一か八かの勝負に出ているようにしか見えない。国内でも勿論だが、国際的反響が大きすぎる。政治はあくまでも客観的見地を重視すべきことであるのは言うまでもないこと。アメリカに誘われて日米韓の三者会談で東アジアの新しい同盟が成立したので怖いもの無しと言うことなのだろうか?韓国政府の反応は冷静であるが、政権が安定的でないのも事実。

政府にしても東電にしてもお金に不自由がないのは不思議なことだがこれまた事実。本来であればとっくに倒産している東電だが、中国の銀行と同様政府ががっちりサポートして電力料金は自由自在に集金できるのでお金の不自由が全く無いのも困ったものだ。先のことは全て棚上げして当面を凌ぎさえすればそれで良いとの甘い考えで意思決定が行われる政治はなんとしなければならぬが、こちらの余命では間に合わぬかもしれぬ。

目を世界に転じれば大分希望が見えてくる。インドが衛星の月面着陸に成功したこと。今週最大の話題かもしれぬ。ロシアとウクライナの戦争も大分先が見えてきたようだ。とは言っても年内に和平交渉が開始できるかどうかは不明らしい。しかし、ウクライナ国内の厭戦気分は大分高まり、領土を失うことに固執してこれ以上の犠牲を増すことは如何なものと言った論調が出始めているとのこと。ゼレンスキー大統領のこれまた強気一辺倒もそろそろボロが出ても不思議はないだろう。

南アフリカで開催されたブラジル、ロシア、インド、中国と南アフリカで構成されたBRICs首脳会議はロシアのプーチン大統領はリモート参加になったが、結構良い雰囲気で行われ、新たに2024年1月にアルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が加盟し、11カ国体制となるらしい。BRICsは経済的な括りであり、同盟や連合ではない。2009年以降首脳会談が行われているが、非干渉、平等、相互利益を基本としているとのことだから参加国が増えるのも当然だろう。日本政府もイキがらずに頭を冷やして世界を見直すべきだ。

2023年8月24日木曜日

学生時代

 スポーツ音痴と言うべきか、スポーツコンプレックスが強くて、高校で入学から3ヶ月だけ山岳部に在籍して以来運動部に在籍した経験が無い。運動部には疑似軍隊のような激しい訓練練習がつきものだから、その経験も無く現在に至っているので相変わらずのスポーツ音痴だ。しかし昨日の甲子園決勝戦では横浜の慶應高校が圧倒的に不利とされていた仙台育英高校に勝ってしまい、高校野球のあり方に新風を吹き込むのではとされている。

何でも慶応高校野球部は監督の指導力より選手の自主性を尊重し、髪型も自由で練習もスパルタ方式ではないようだし、野球部の寮も無いとのこと。それが圧倒的に実力差がある仙台育英に勝ったのは何故だろう?多くの評論家が指摘するように生徒の自主性の良さが発揮されたと見るのも一理はあるだろう。しかし素質の高い人材を集めて優秀な監督が指導することにも捨てがたいものがあるような気がする。願わくは慶応高校の選手たちが調子に乗らず、益々自重して後輩の成長を支援してほしいものだ。

運動部と言えば応援団との近親関係、どうしても思い出すのが日大の運動部と応援団の関係。こっちは少し伝統を慶応高校野球部に見習って貰いたい。勿論日大運動部にも学生の自主性を重んじる部もあれば、慶応の運動部にも格闘技関係などではスパルタ方式に拘っている部もあるだろう。高校は知らぬが、大学では昔は慶応相撲部も空手部も強いと評判だった時代があったと聞いている。そうした先輩から現役時代の自慢話を何度も聞いたものだ。学生時代は何れの道を選ぼうと貴重な時代。

その頃如何なる夢を見ていたか今は何も思い出せぬが、多分夢とは全く異なる人生になってしまったことだけは確かだ。

2023年8月23日水曜日

原発処理水

 昨日発表された東京電力福島第1発電所(以下福一と書く)に溜まった汚染水の海洋放出問題。首相が乗り出して明日から海洋放出を始めるとのこと。福一は12年前の東北大震災の際に津波で崩壊した後に4機ある発電施設のうち3機が水素爆発をおこし、放射性物質を撒き散らして近隣地区住民健康被害をもたらしたのみならず、大きな環境破壊を発生させて、故郷を失った住民は未だに多いことは世界中の人が知っている。個人的にはウクライナ(事故発生当時はソ連かな)のチェルノブイリやアメリカのスリーマイル原発事故より規模的には大きいのではと思っている。

何と言っても人口が海岸周辺に密集している日本だから仕方ないのかもしれぬ。ウクライナやアメリカは日本に比べると人口密度が低いので立入禁止を地区を長年維持できるが、日本はなかなかそうは行かない。政府や自治体としては発電所に隣接する街々をなんとか復活させたいとの思いもある。と常識的に思っていたら、今日の日刊ゲンダイに『地元福島の処理水放出問題でも影薄く…「闘わない知事」内堀雅雄氏のルーツと評判』が掲載されて驚いたり、がっかりした。彼は東大経由で自治省(現・総務省)から福島県副知事と言うキャリアで現職に至ったある意味での秀才。しかも高校は長野高校で後輩でもある。

世の中には色々な人が居て、昨日もテレビで初めて知った全漁連の会長。漁連会長とくれば漁師の匂いが漂って当たり前だが、会長の坂本雅信氏も千葉県の漁師或いは網元の家に生まれたのだろう、慶應義塾商学部卒業後米国クレアモント大学院修士課程修了を経、1994年より与茂七水産代表取締役就任とある。見るからにスマートで、西村経産大臣と並んでも引けを取らないスマートさが漂う。発言も同じこと『「科学的な安全性への理解は深まった」としつつ、「反対に変わりはない」』

アメリカの大学でMBAまで取得されている方なのでボケ老人にはとても理解が出来ない難しい発言。まさに日本芸術の粋を極めたような人間模様の中で首相の意思決定があったのだろう。科学的知見に基づいていることを反対する各国に丁寧に説明していく方針らしい。ついでにこちらに分かりやすく科学的に説明してほしい。そうでないと、中国政府の「安全というなら水道水に利用すべきだ。」が妙に真っ当に聞こえてしまう。

2023年8月22日火曜日

記憶と記録

 今朝明け方おかしな夢を見た。マイナンバーとマイナカードについてだ。マイナカードが保険証と紐付けられたことは承知しているが、運転免許証との関係は免許証を持っていないのでよく知らない。そこで小生は友人の一人に「国税庁の納税証明と紐づけたら都合の良い人が増えるのではと提案をする。すると相手はそれは絶対駄目だとのこと。彼は理由をいくつも述べるが、何を言ってるのか意味が分からない。小生が言いたいことは「自分の存在を公的に記憶するために数値化すること自体は悪くはなかろう。」

そこで目が覚めてから思ったのが、戸籍と紐付けられたらとの希望。しかし戸籍がデータ化されている筈もないので、これは無理だろう。せめてパスポート番号くらいは可能かもしれないなんて馬鹿なことを思ったりした。人間の脳内にある記憶装置は巨大なサーバーに匹敵するようだが、実際のところはどんなものなんだろう?若くてもアルツハイマー病に襲われれば記憶は困難になるとのこと。この病気は脳になんとかいう異常タンパクが溜まることによって発生するらしい。と言うことは食物、食生活も関係があるかもしれない。原因が解ってきからか、新薬で医療可能になリそうなことは結構なことだ。

個人的には幸い今のところ昨日の夕食くらいまで思い出すことが出来るので、脳神経科で海馬の萎縮を指摘されたことはあるが、未だ日常生活への影響は小さいようだ。しかし83年の人生だから記憶すべきことは多くて当たり前。その割にはっきり記憶していることはそう沢山は無い。ある時気が付き、ブログを書き始めた。確かに文字で書いているので記憶として脳内に保存されている事案の補強になることもたまにはある。しかし人間の身体は不思議なものだ。

記録など取りようがない脳以外の部位、例えば筋肉であったり、胃腸であったり、舌などが記憶していること。運動の限界や味覚など何れもどんな記録装置があるか知らぬが、しっかり記憶されていることが不思議知恵ば不思議。有り難いとも言える。

2023年8月21日月曜日

失敗に負けるな

 連日の暑さにも閉口するが、国内外から毎日もたらされる様々なニュース、それもあまり嬉しくないことが多いので気が重くなることが多い。しかし考えてみれば、何をとってもこちらが今日まで知らないでいただけのことで、予兆はずっと以前からあったことだろう。メディアの発達で新聞とラジオしか無かった昔なら認知しなかったことが、最近は嫌でも認知できてしまうのが有り難いことかどうかだ。

中には心温まるニュースも少しはある。サッカー女子ワールドカップではスペインが優勝で2位がイギリス、両国とも自国の選手を祝福している。予選でスペインに勝ったなでしこジャパンの選手たちも改めて祝福したいと思う。今日は甲子園の準決勝戦。特にどちらを応援するつもりもないが、準決勝戦まで勝ち上がった神奈川の慶応に3回戦かで負けた広島広陵の選手たち、強豪校らしく捲土重来を期して甲子園の土を袋詰にしなかった。これには拍手を送りたい。

将棋の世界で天才とされている藤井聡太氏も最近は何回か負けたるらしい。と言っても氏が弱くなったわけではあるまい。藤井氏を上回る棋士の登場を予感させるものがあって喜ばしい。ロシアの月探査船が着陸に失敗して消滅したとのニュースと入れ替わり、インドの探査船が数日後に月面に着陸できるかもしれぬとのニュース。これも期待が膨らむが日本のJAXAも失敗にめげず頑張って欲しい。何事も失敗は成功の元だ。

2023年8月20日日曜日

やせ我慢

 小学生の頃から今で言えば遠足、当時の修学旅行で俳人小林一茶が晩年住んでいた家を何回か見学したことがある。更に父が一茶が好きだったらしく、子供向けの一茶の伝記を東京の土産に買ってきてくれたこともある。一茶は芭蕉と並ぶ江戸時代の有名な俳人。しかし、いかにも長野県人らく、貧乏を当たり前として、やせ蛙や雀の子を応援する少しひねくたような俳句が多いので、父も同じだと思うが小生も好きだ。弟子も余り有名な人物は知らない。

同郷の友には叱られるかも知らぬが、最近は起業して成功した信州人はたくさん居られるが、昔は信州人に大したお金持ちは居なかったらしい。その信州人の血筋のせいで小生も相当なやせ我慢性格。この暑さの中毎日真っ昼間に1万歩歩くことを日課にしている。今日もそのつもりで歩いてきたのに何故かスマホの歩数計が4276歩、どう見ても5千歩は測りそこねている。

スマホは数年前にドコモからAUに乗り換えた際タダで貰った京セラ製品だから、安物で時々訳の分からぬ不具合が発生する。いつもズボンのポケットに突っ込んいるが人前で取り出すことは滅多にない。今日も弟から「なにか特別の用事があるの?」とのメールが来た。歩行中にスマホが勝手に電話でも掛けたようだ。帰宅して気が付き不思議に思っているが、昨日の時点で今月の累計歩数が20万歩を超えていたのでAUショップに文句を言いに行く気にはならなかった。スマホまで暑さのせいでおかしくなっている。

大分年下の友人がくも膜下出血で倒れてしまったが、やせ我慢も程々にすべきかもだ。

2023年8月19日土曜日

怒りと悲しみ

 昨日バイデン米大統領が米首都ワシントン近郊の山荘「キャンプデービッド」に岸田文雄首相と韓国の尹錫悦大統領を招いて行われた日米韓の首脳会談は、嘗て無いほどの衝撃を受けた。最初は強い怒り、そして悲しみに変わり、結局はなんとも例えようがないため息だった。読者の多くは小生の考えを理解して下さると信じているので今日は思い切って本音で書いておきたい。

正直バイデン大統領はそうとう耄碌してると思っているが、そこはアメリカ、長い歴史を積み上げているので、それなりに優秀なスタッフには事欠かないのだろう。日本で岸田氏が首相に就任して約1年10ヶ月、韓国では尹氏が大統領に就任して約1年3ヶ月、エマニュエル米国駐日大使が日本に着任してからは1年8ヶ月目。誰がどのように操ってるかは全く分からないが、アメリカも役者が揃ったのを見た上で周到に準備してきたように見える。

確かに日米同盟もあり、韓米同盟もあるが全く異質のものであるはず。後者は現在でも北朝鮮と共に戦っている間柄。日本はサンフランシスコ条約締結の日(1951年9月8日)にアメリカ軍が調印式に出席していた吉田茂元首相を別室に引きずり込んで有無を言わせず調印させたものがプロトタイプ。その後妖怪岸信介元首相時代に一度改正されているが、騒動が大きかったことのみが記憶にあるだけで改正点は無知同然。ただ、日本が未だにアメリカ軍の占領状態に置かれていることだけは実感している。

ことの序に飛躍すれば、孫たちに言いたいのは日米安保条約を廃棄しない限り先の大戦の大敗北から抜け出せないことを銘記すべきだ。時々思いついたように政治家の間で憲法改正問題が浮上することもあるが、政権与党が憲法を蔑ろにしているのだから改正しようと、そのままにしようと変わらないではないか。いつの日か、日米安保廃棄をを唱える政治家を国会に送る日が来ること念じてやまない。

話を戻すと、日本は70数年前に不戦を世界に誓った国家だから、特定の国と軍事同盟を組むなんてことは自他共に許されないことは天下周知のこと。にも拘わらず、恥ずかしげも無く昔の日独伊と同じように堂々と三国同盟とは、一瞬頭に血が上ったのも当たり前だ。しかし少し冷静に考ええれば日本の政治の貧困さが表面化しただけのことと悲しくなり、やがてため息が出てしまった。

2023年8月18日金曜日

分からぬことばかり

 テレビ報道ばかり観ているとつい勘違いしてしまうことがある。典型がウクライナ戦争だろう。ウクライナはロシアに対して一矢を報いるべく反転攻勢に出た。そして予定より遅れてはいるが、着実に目標に向かって進軍しつつある。といったところが大方の受け止めかもしれぬ。しかしこの受け止め方はかなり現実離れしている可能性がありそうだ。先ず思うのは、ウクライナ軍の兵員補充問題。先日も少し書いたが、徴兵が思うように進んでいるのかどうか?これについての報道は無きに等しいが、どう見ても思うようには進んでいないようだ。

武器弾薬の補充問題もドローンの自国生産が始まったとか、景気いい話の報道はあるが、使用中の砲弾についてはかなり厳しいような事も言われている。一方のロシアは、兵員は現在のところ志願兵だけで賄っているとも言わてるし、武器弾薬も北朝鮮からの支援はともかく、国内生産のピッチを上げてるとも言われている。何れにしても他国の話、報道では本当のことは分からない。

序に言えば、日本の首相と韓国の大統領がアメリカに呼びつけられた。お盆明けに国内でするべきことは日韓両国とも多々あるはずだが、3カ国での軍事協力を、求められている。日本で言えばマイナポイントの混乱は益々拍車がかかっているし、コロナの急増も心配だ。韓国にしても台風被害やボーイスカウトジャンボリーの後始末のほうが先だろうに。何を好んで台湾有事だなんて騒ぐ必要があるのかだ。

戦争という暴力行為はどうしても準備に時間がかかる。ウクライナを支援するヨーロッパ諸国は新たな武器支援を1年以上先に行うようなこと言っているが、数年単位でウクライナに戦争をさせるつもりらしい。支援する側はそれでいいかもしれぬが、戦争をさせられる側の国民にしてみればどんな気持ちだろうか?日本のテレビでは国民の戦意は高いと言うが、とても本当には思えない。海外に流出した人口は既に全人口の20%以上になってるらしい。

ウクライナの面積は日本の約1.6倍。人口は日本の3分の1とのこと。工業も進んでいるという向きもあるが、何と言っても農業が主体だろう。穀物輸出は世界有数らしい。しかし今回の戦争で穀物輸出にも大きな支障が出るのは当然のこと。プーチンのやり方は汚いと言うべきか、この国を根本から破壊してるようだ。日本を含む西側諸国はもっと国民目線での支援を考えるべきだと思う。

2023年8月17日木曜日

マスコミ媒体

 毎日のように観ているテレビだが、ニュース番組が中心のせいか印象に残るものが少ない気がする。昨日たまたま1977年に放送された「二人のビッグショー」(木の実ナナと尾藤イサオ)をまるまる観て何故か新鮮さを感じてしまった。要するに映像メディアは非常に強い印象を与えてくれるが、印象に残らない証明のようなものだ。昔、雑誌広告に関係していたせいもあって、有名な編集長から「テレビは一時的にインパクトが有るように思うが、記憶に残る時間は短い。」と聞いた経験がある。

彼は広告効果が雑誌より低いと言いたかったのだろうが、それは違うと思う。広告は瞬間的インパクトで十分の筈だ。しかし広告とは関係ないことに関して言えば、確かに活字媒体のほうが大きな影響があるだろう。映像はあまりに多くの情報が詰まりすぎていて、記憶として保存するには適さない。その意味で言えば、文章化された情報は保存が可能だ。例えば、麻生太郎氏が台湾で馬鹿な発言をしたテレビニュースが放送されても、視聴者にとっては大した問題ではない。

しかし、これが活字なって報道されると問題発言となってしまう。映像が刺激する脳の部位と活字による情報が保存される脳の部位が異なるからだろう。近頃は生成AIなんて代物で活字が簡単にできる世の中だから、映像と活字のインパクトの優位性なんかボケ老人が論ずることは無理かもしれぬ。

2023年8月16日水曜日

庶民と指導者のズレ

 台風がなかなか去ってくれない。これも自然現象だから仕方ないのかもしれぬ。とは言っても、今朝は東京でも少しばかり秋を感じる風が吹いていた。まさに「秋来んと目にはさやかに見えねど・・・」だ。昔から田舎ではお盆が終われば秋としたものだ。しかし東京ではあと1ヶ月は残暑が続くだろうが、我慢するしかあるまい。古来人は自然を神と尊び逆らわずに生きてきたが、神を凌ぐ術を開発したりして逆らっている。とんでもない時代に生まれあわせたものだが、自然を恐れ神を畏れたほうが何となく無事に世を過ごすことが出来そうだ。

小生ばかりでなく地球上の住人全てが同様に感じてくれれば良いのだが、相変わらずきな臭い戦争を続ける馬鹿が居る。筆頭はロシアのプーチン大統領とアメリカのバイデン大統領、それに付き従っている小者たち。戦争に駆り出される人民はたまったものじゃない。相当に辟易してるだろう。何でもウクライナでは、徴兵責任者の収賄が酷いので、大統領が全国の責任者全員更迭したとの報道があった。ウクライナが幾つの県で構成されているか知らぬが、数十人単位と報道されている。また、役人の収賄はこの国の特徴らしいから、交代された役人も似たようなことをするだろう。

どのようになろうと戦争を好きになる人間なんて、精神的異常者にしか思えない。しかし残念ながら戦争好きな人間が多いのも事実。これらの人間を暴発させぬために世界の指導者たちは知恵を絞って外交努力をするのだと思うが、残念ながら日本の指導者はその知恵が足りないようだ。昨日の戦没者慰霊祭での陛下のお言葉と首相の言葉を聞いているとよく分かる。陛下は毎年先の大戦についての反省を表明されるが、首相は先の大戦を反省する気持ちが無いらしい。

靖国神社にメダカよろしく群れて参拝する雑魚議員。黙って見過ごせば良いものを玉串を総理名で奉奠したりして中国から厳しく非難される。中国は何も秘密情報だけハッキングしているのではない。公開情報だけでも日本政府の右傾化は明々白々ではないか。誰がハンドリングしているのか知らぬが、日本は本気で副総理が言うように戦う覚悟があるのだろうか?小生は漫画しか読まない浅はかさだと思う。

2023年8月15日火曜日

78年の歳月

 昭和20年8月15日、既に満5歳まで成長していた自分。この日のことはかなり細かいことまで記憶している。抜けるように青い空、お昼前、門の外で地面に何か書いていたこと、そろそろ昼飯かと思いながら中に戻った時に庭先から見た座敷の風景が異様だった。母と祖母そして同居していた叔母までが座り込んで泣いていた。母が私に気付き立ち上がって近づいて言った。「戦争が終わったの。日本が負けたと天皇陛下が仰った。」「え、で俺たちはこれからどうなるの。アメリカ人の奴隷にされてしまうの?」「分からないけど多分大丈夫と思うわ。心配しないで取り敢えずお昼にしましょう。」

一瞬頭の中では、掌に穴を開けられ縄を通されて知らぬ人たちと何処かに引きずられていく自分の姿がよぎったものだ。叔父も二人居たはずだが一人は肺結核で奥で休んでいたはずだ。兄たちは夏休みだから家に居たはずだが、どうしていたか思い出せない。もう一人の叔父が居て、彼は陸軍の宇都宮通信隊の将校で、彼も帰省中だった筈。彼もひょっとすると上の叔父と一緒だったのかもしれぬ。その夜は夕食の芋飯の後で下の叔父が軍隊から運んできた水飴を皆で舐めたような記憶がある。

それから数日或いは数週間で、生活が激変した。叔父一家と同居していた広い家は借地だったらしく、地主からいきなり立ち退きを迫られて祖母の実家がある松代町への引っ越しがあり、兄たちは新学期から松代の小学校へ転校、こちらも幼稚園を変わることになる。同居していた叔母と赤ん坊だった従弟は叔父が宇都宮に戻る前に長野市内に借家を見つけて移ることになった。後で聞くと、叔父は通信隊所属の将校なので日本政府のポツダム宣言受諾を知っていたのだ。

それから約1年半、南方に居る父の生死は全く不明。昭和22年2月か3月のある日突然の復員で、また4月から長野市の長野師範附属小学校に入学することになる。それから更に70有余年、思い返せば実に様々なことがあった筈だ。言えるのは明日何が起きるか分からぬまま毎日を送ってきたように思う。そして現在もどうやら生きている。過ぎし日を顧みても致し方がなかろうが、世の中は大勢の他人の働きで動くので子供の自分には分からないことだらけ。大人になった現在でも精神状態は子供時代と同じ。今日を機会に改めて日本の戦争について反省することが必要かもしれぬ。

2023年8月14日月曜日

ジャーナリストの役割

 いわゆる夏バテだろう、どうも頭がシャントしない。昨日も愛読者の方から、大分お疲れの様子と心配のコメントを頂いてしまった。暑さもさることながら、6号7号と切れ目なく続いている台風の影響にうんざりしてる意味もある。

明日は終戦の日、78年前の明日から日本は大きく変わったとも言える。残念なことであるが、変わるに当たって明治維新からそれまでの77年を総括できれば良かったのだろうが、占領軍に媚びへつらうことが優先で、多くの大人たちは冷静に自国の間違いを反省することが出来なかった。勿論阿南陸軍大臣を始めとして、個人的責任を自殺という形で現した人は多数いる。また、平和憲法制定で軍国主義が総括出来たとは思えない。やはり、マスコミが頭を冷やして冷静な分析をする必要があったと思う。

ジャーナリストは当時も今も同じで、時の権力者を忖度しがちで、上手に言葉を操るが結局政権をヨイショする形になってしまうものらしい。その意味からすると、敗戦の責任を自覚して朝日新聞を辞職して、故郷秋田で「たいまつ」なる小さな新聞を発行して太平洋戦争従軍記者としての経験・反省から、戦後に反戦・平和を訴え続けた武野武治氏は尊敬に値する。

ついでにもう一人、我が故郷長野の地方紙「信濃毎日新聞」の記者桐生悠々(本名 政次)氏を取り上げたい。彼は石川県出身であるが、戦前から「信毎」の主筆を務め軍部の大演習をあざ笑う論説を掲げたりして軍部から睨まれていた反骨精神旺盛な人物。故に何度も辞職追い込まれながらも屈せず、復活しては軍部批判を続けた。彼にも敬意を禁じえない。

少し昔に遡れば、早稲田大学出身で東京毎日新聞社から雑誌「東洋経済新報社」に移籍して軍国主義に反対し続け、戦後政界に転出、首相にまでなりながら病魔に倒れて辞職至ったジャーナリスト出身の政治家石橋湛山氏もいる。石橋氏のあとに出現したのが昭和の妖怪岸信介氏。これが日本のケチの付き初めだったかもしれぬ。彼は長野の隣、山梨県の人である。

2023年8月13日日曜日

三度の食事

 今日はお盆の中日、仏さんも我が家にお帰りになっているので、特に何もせず朝からボーとしたり、テレビの囲碁を観たりしていて気がつけばもう4時前。ブログでも書こうと思ったが特筆すべきことが何かあった筈だが、どうしても思い出せない。雨も降ったり止んだりなので出かけるのも億劫だが、食事をせずには寝ることも出来ない。そう言えば今朝の新聞に、腎機能が弱い人は寿命が短いとの記事が出ていて、読んだつもりだが、内容が全く思いだせない。今更言われても長年の事ゆえ変えようにも変えられないのが正直なところ。兎に角毎日三度の食事だけは欠かさず、うち2回は必ず米を食す。この習慣は崩さずにいきたい。

2023年8月12日土曜日

心配なこと

 今日は日航機が御巣鷹山に墜落した日。13日早朝、大阪に居た小生は取引先から誘われて石川県の朱鷺の台なるゴルフ場に出発するため新大阪駅で主催者の到着を待っていた。そこに現れた主催者はゴルフ用具を持たず、「社員が日航機に乗っていたので後で合流させてもらう。」とのこと。びっくりしたが、後に自分が勤務していた会社でも、制作していたテレビ番組の司会者坂本九氏も遭難死したことになり、あの暑い夏もてんやわんやだったことを思い出す。

今年のお盆も日本はてんやわんやで似ている。特に政界が酷い。岸田政権が発足して既に1年10ヶ月以上。政治の世界は庶民と異次元の世界であるのは何となく理解しているが、これほどまでに倫理観が欠如してるのは珍しいように思う。政府高官連中は政治が国民のために行われるべきものということをすっかり忘れているようだ。安倍政権時代外務省で大きな顔をしていた薗浦健太郎氏は議員辞職をせざるを得なかったが、岸田政権になっても政権幹部の特権意識は木原副官房長官を筆頭に一向に収まる様子がない。

政治家の悪口は書き飽きたので今日はここまでにして、個人的にも関わりある心配について書く。何度も書いているが、老後の心配に経済的心配があるのは当然だ。長生きはしたいし、毎日美味いものを食いたいなんて贅沢な欲を持ってるからでもある。基本的生活費は約月額20万円の年金だが、少しばかりの貯蓄もある。心配になったのはこの貯蓄絡みのこと。今週発売になった月刊文藝春秋9月号に掲載された「孫正義の大ピンチ」を読んで一気に心配が高まった。

孫氏も経済音痴の小生からすれば異次元の天才で、お金や財産を作る名人と思っていたし、お金のことで昔から世話になっていた会計士の先生もそのように言っていた。ところが今回読んだ記事は孫氏が大ピンチだというのだ。執筆しているのは神谷秀樹(みたにひでき)氏と言う孫氏と同業者でもある。孫氏が成功したのは中国企業のアリババの最大株主になったことにあるが、その後の投資が尽く外れ、既にアリババ株も大分手放し、現場を仕切らせていた部下たちも去ってしまったとのこと。

意味はよく分からないが、孫氏と言えば野球のソフトバンクもオーナーだろうし、貯蓄先の新生銀行もいつからSBIと頭についたから関与してると思う。とても彼が破綻するなんて思えないが、何もかも不安定な世の中だから何が起きるか心配なのだ。

2023年8月11日金曜日

テレビ番組2件

 東京は午後3時なっても降らずに酷暑となった。今後即ちお盆は大変な悪天候になりそうで心配だ。年寄は旅行とは無縁なので、墓参りに帰省もしないが、東京に居ても何やかにやで外出しなくてはならない。馬鹿の一つ覚えで始めた1日1万歩目標、これも数日前に知ったイギリスの研究者の発表では「歩くことは悪くはないが、1日一万歩も歩く必要はない。」人によって異なるだろうが、精々1日4千歩も歩けば十分のようだ。1日一万歩の発祥は1930年代の終り頃日本で万歩計なる商品がヒットしたことにあるとのこと。

万歩計のお世話になった記憶はないが、日本で発売されている携帯電話の付属機能として常識化しているが、他国のスマホには歩数計はあるのか無いのか知りたいものだ。確かにアフリカなど乗り物に縁のない地域の人には通信機能以外の歩数計なんて要らぬお世話だろう。今朝何となくテレビで、パキスタンの3千メートルを超す山岳地帯で牧畜を営む民族のドキュメンタリーを観てしまって思ったことがある。

子供の教育に関するが、ここでも親たちは子供の教育に熱心だ。50歳を超す老人たちは、自分のことは扠措いて子どもたちに教育を授ける。子どもたちも、親の山岳地帯での厳しい労働はもう無理と割り切っているように思えた。興味深かったのは授業の風景、授業は全て英語で行われている。テレビやスマホのの通信環境が整備されているとは想像しにくい地方のようだ。

しかしこんな地方であっても、住む人間は我々と同じ人間。頭脳のキャパも同じだろうから、貧弱な校舎で先生も若いが、教わったことは英語であろうと何であれ、乾いたスポンジのようにどんどん吸収するみたいだ。一定の地域で老いも若きも思いが一つになれることは発展途上地域のアドバンテージかもしれぬ。

もう1件これも昨夜観たテレビのこと。メキシコのユカタン半島に残るマヤ遺跡のだが、結構日本人の学者が遺跡の発掘に関わっている。マヤ文明は都市国家群がそれぞれ独自に築いたもので、統一国家ではなかったこっと。中で興味深かったのがマヤ文明の消滅はスペイン人が来る前に、都市国家間の戦争と気象現象の悪化が重なった結果という事実が明らかになってきているとの話。これがあのへんてこりんな絵文字と地層の解析からから解読されつつあるとのこと。戦争と異常気象か~何だが現代に似てるな。

2023年8月10日木曜日

今考えるべきは

 まさに盛夏、ボイルド・アースで世界のあちこちで自然災害が発生し、日本も西の方では台風が居座って結構迷惑しているが、今のところ東京では時折雨が降っているので、かえって凌ぎやすい日が出たりしている。今日も真夏日だが、昨夜はエアコンの世話にならず十分休むことが出来た。ここ数日は昼間少し無理をして歩き、夕方帰宅すると直ぐに水シャワーを浴びて着替えてしまう。すると就寝も早くなるし、睡眠時間もたっぷり取ることができて塩梅が良いみたいだ。

お天道様が怒って人類を懲らしめているさなか、相も変わらず人間世界は醜い戦争をしている。その先頭に立つのはロシアとアメリカ、その戦争を日本ではテレビで連日解説するが、出演者のしたり顔を観て、彼らは一体何を考えているのだろうと思わざるを得ない。大体今月は日本人が全体で先の大戦を反省するのに最適な時期。他国のことなんかにかまけず、自国のことを深く掘り下げてもらいたいと思っている。

先の大戦の代表者は良くも悪くも昭和天皇であることは異論がないだろう。そこで日本の天皇について考えてみた。経緯は色々あるだろうが、天皇はいつから日本に存在したかを知りたくなった。wikiには「古代の日本では、ヤマト王権の首長を「大王」(オオキミ)といったが、天武朝ごろから中央集権国家の君主として「天皇」が用いられるようになった」と書かれている。

一般に世界で最も古い家系とされているくらいだから、1500年以上の家柄であることは想像できる。しかし天皇が上御一人と尊ばれ、政治に関与しだしたのは明治維新以降であることは想像に難くない。少し飛躍するが、明治憲法制定前、幕末から憲法草案が多数書かれている。上皇后様が言及されたことで有名になった五日町憲法もその一つだ。これが幕府に正式に建白されていたかどうか確認できていないが、我が故郷信州上田藩の武士赤松小三郎によって慶応3年に幕府に建白された憲法草案こそ民主憲法の原点、との記事を今週ネットで見つけて嬉しくなった。赤松は英国人から兵学を学んでいたので、イギリスの民主政治をある程度理解していたと思われる。

彼は憲法草案建白直後薩摩藩士によって暗殺されてしまった。しかし現在も上田城内に建つ顕彰碑は薩摩藩の東郷平八郎氏が揮毫しているのも不思議に思っている。

ネットに投稿したのは高野孟氏。彼はネットにも公開してるが残念ながら有料だ。https://mypage.mag2.com/ui/view/magazine/163960605?share=1

小生の赤松小三郎に関する所感は下記を参照願いたい。https://takaga.blogspot.com/search?q=%E8%B5%A4%E6%9D%BE%E5%B0%8F%E4%B8%89%E9%83%8E

2023年8月9日水曜日

年寄りの覚悟

 冒頭先ずお詫びをしなければならない。「昨日のブログで読売新聞の渡邉恒雄氏を故人と書きました。直ぐに友人からメールが来てご存命とのこと、お詫びして訂正させて頂きます。」

年齢の上に暑さが重なり頭が相当に混乱している。それにしても意味の分からぬニュースが多いことだ。昨日は防衛大臣が態々会見を開いて中国軍ハッカーが日本の防衛機密にアクセスしていたとの米報道を巡り次のように発表してる。「サイバー攻撃により防衛省の保有する秘密情報が漏洩したとの事実は確認していない。中略 これまでサイバー攻撃によって任務の遂行に影響は生じていない。」アメリカの報道は、自衛隊で情報がダダ漏れになっているので困る、とされたことへの説明には全くなっていない。

漏洩の事実が確認できないなら問題だと思うが、防衛大臣は平然としていた。サイバー空間の技術的問題は分からないが、アメリカ軍は日本自衛隊のサーバー状態を日頃からそれこそハッキングして監視していることになる。従って中国軍のハッカー集団が同様に侵入してることが分かったのだろう。ならば、自衛隊のサーバーに侵入している国は米中以外に多いと想像したくなるが、こちらが間違っているのかな?

昨日の報道でもう1件腑に落ちない政治家の行動。夏休み期間に政治家は海外に行きたがるものらしいが、麻生福総理が台湾に行って演説をした。曰く「日米台湾が一致団結して中国と戦争する、その覚悟を持たなければいけない。」とけしかけたのだ。麻生太郎氏は確か小生と同じ年齢、相当ボケが来ていても不思議は無い。あの唇の歪み方から想像すれば、軽い脳梗塞があったとしても驚かない。演説内容を首相とすり合わせしていたとは思わないが、聞いた首相だけでなく、台湾の総英文総統やアメリカや中国の高官たちも腰を抜かしたことだろう。

ただでさえ米中は台湾を巡って緊張感が高まっている。当事者はこの緊張感を弱めることに意を用いている真っ最中だ。ここで有事が発生したら真っ先に側杖を食らうのが日本であることは万人が識るところ。どう勘違いしようと、日本人が戦争を覚悟なんか出来るはずがない。年を取ってボケてくるととんでもない勘違いが起きるのは経験的によく分かるが、人間80歳を越したら余程心しなければならない。

2023年8月8日火曜日

限界点

 誰も同じだと思うが、自分の実力はなかなか自覚しにくいものだ。個人の力をぶつけ合う競技に人生を掛けるプロの選手でさえ、少しでも頂点に近づくため日夜練習を重ねるのだろう。ましてやボケ老人の囲碁なんかについては言うまでもない。昨日のブログでも書いたが、昨日は月1回の指導碁を受ける日だった。毎度参考になるアドバイスを受けるが、昨日は余程日が良かったのだろう、珍しく褒められた。もう何百回と指導されていると思うが、先生が「これまでで一番良く打てました。もし来月も同じように打てたら、現在の5子局を1子減らして4子局にしましょう。」

これが実現すれば、これまで幼稚園から大学まで5回の卒業証書を貰っているが、比べ物にならぬほど嬉しいことだ。調子づいて帰宅し、早速ネット碁に挑戦してみたが、3連敗を喫した。やはり世の中はそんなに甘くはない。生きて4子局が実現できるかどうかは相当怪しいものだ。なんだかんだ言っても先生が褒めてくれたのだから、体力知力が劣化する中で、精進の結果が少しでもでた証拠。ここに囲碁はやはり素晴らしさがある。

一方で劣化が止まらないのが日本の政治。政治家諸氏のご粗末さもさることながら、これを監視するマスコミの責任のほうが寧ろ大きいかもしれぬ。と言うのは昨夜NHKBS1で観た「独占告白渡邉恒雄:戦後政治はこうしてつくられた」昭和編なる番組、ナベツネさんは既に故人だから相当前の作品だと思う。ナベツネさんに限らず、新聞記者稼業の人は皆一癖も二癖もある曲者揃いだから、彼の告白をまともに受けるつもりもないが、彼が指摘する所の最近のマスコミ事情。

即ち、「政府はどうしても国民に嘘をついたり、不都合な事実を隠蔽することが多い。これを手段を厭わず暴くのが記者の役目だ。その心意気が最近のマスコミには全く感じられない。」との発言(毎日新聞で同時代に活躍した西山太吉記者の弁護人として)。これは全く同感だが、ガックリ来たのが解説者として登場した未だ現役の政治評論家の御厨貴氏。彼がナベツネさんを褒めたことに異論を唱えたくないが、これが出来たのはナベツネさんだからであって、他人には真似できない。と属人的行為に置き換えてしまったこと。

御厨氏には真似できなくても、新聞記者には東京新聞の望月衣塑子氏もいるし、赤旗の記者もいるだろう。このあたりが国営放送NHKの限界かもしれぬ。

2023年8月7日月曜日

勝率計算

 台風の影響だろうか朝から暑いが、時折雨が降ったりしているおかしな天気だ。天気予報では明日から暫く雨と予想されているので、気温も幾らか下がることを期待したい。幸い町の盆踊りも金曜と土曜で無事終了した。子どもたちも夏休みの宿題に取り組めるチャンスかも知れぬ。今日は8月の第一月曜日、午後は新宿の碁会所でプロの先生の指導を受けるので楽しみだ。それにしても、下手の横好きとはよく言ったもの。運動などではスキーもゴルフも山歩きも皆卒業した気分で居るが、囲碁だけはやめられない。

理由の一つが、僅かながら棋力が向上していると感じることが出来るからだ。指導してくれてる先生は中国四川省出身の女性で、毎回実に参考になること指摘してくれる。指導料は1回2千5百円だが、高いとは思わない。最近は本でも2千円を超す本がざらにあるが、読むのもしんどいし、読んでも記憶に殆ど残らない。比較して考えると、囲碁の世界は非常に哲学的なものがあり、結果の勝ち負けはプロセスの考え方によると思ったりしている。

しかし考えれば、ゲームは何をとっても同じかもしれぬ。言い過ぎかもしれぬが、将棋など、単純なルールに基づくものは共通するだろう。将棋も単純と書いたが、将棋は取った相手の駒が自分の駒となって使えるので囲碁に比べると大分複雑に思えるが、所謂AIとやらで1手ごとの勝率が計算できるようになっている。と言うことは、一見複雑に見える人間同士の殺し合いの戦争も、優秀なシステムエンジニアがシステム開発をすれば、一定の条件下で勝敗の予想が可能かもしれぬ。システム工学では進んでいそうなロシアやウクライナでは当然似たような発想で似たような計算をしていることだろう。

天気予報の当たる確率は最近とみに高まってるし、世論調査とか計算による予想が当たる可能性も高そうだ。しかし本当の勝率、例えば<なでしこジャパン>がどこまで行けるかは計算だけでは予想が難しいだろうし、知りたいと思う人は居ないだろう。

2023年8月6日日曜日

昨今の日常

 兎に角連日の暑さだ。昨日はこれに対して年寄りの冷や水よろしく儚き抵抗をして、日中2時間近く歩いてみた。勿論歩く場所は日陰で涼しそうな所を念入りに選んでいる。先ずはお昼近くに普段通り自宅から池袋までの40分強、約2.7キロ。地下鉄で竹橋まで行って毎日新聞社内の食堂で750円のロースカツ定食で腹ごしらえ。正面の江戸城に竹橋御門から入場して梅林坂を経て公園中心の本丸の石垣を登って夏風を満喫、周りは異人さんばかり。北桔橋門から東御苑を一旦退場、堀を越えて北の丸公園に入って横断、九段方面に出て靖国神社前を経由して飯田橋まで歩き地下鉄に乗って千川まで。帰宅すると歩行数が1万3千歩を超えていた。

直ぐに冷水と言っても生暖い水のシャワーを浴びてから昼寝を約1時間半。夜は先週欠席したリモート懇談会。話題の中心はやはり異常な暑さと先週の夕立の激しさ。長野、前橋、葉山、鎌倉、そして東京と居住地は異なれど思いは似たようなものだ。この異常気象に対する意見もだいぶ異なる。小生は自然現象の原因など知ってもどうにもならないので、口にすることは控えているが、友人たちは色々な意見があって楽しく聞いた。中で面白いと思ったのは、学者の友人が熱力学エントロピー増大の法則なる言葉を持ち出して、世界を席巻している異常気象は今後益々強くなって収まらないだろうとの説。

まさに「へ~?」だが、今朝庭先で赤とんぼを発見、秋が来ることを期待するのみだ。もう1件印象に残ったのが、友人の一人が我々小学生か中学生時代の世界の人口が24億人と習ったとの話。これも「へ~?」で、現在80億人を超えているのだから、気象に影響があっても不思議はないらしい。何でも人間一人は100ワットの熱量を発散するとのこと。80億人に100ワットを掛けた熱量とはどんなものか、聞けばよかったと今思っている。

他には、普段情報をどこから入手しているかに話題が及び、YouTubeを中心にしている友人がいる一方で、これを全く観ない友人も居たので少しびっくり。彼は有料だと思っていたとのこと。民主主義の将来に関しても毎度のことながら少し話題になったが、他国のことは扨措き、日本の今後はどうなることやらだ。要するに余り意味の無い話をしたり聞いたりする毎日が続いている今日此の頃だ。

2023年8月5日土曜日

健康診断

 昨日は区の後期高齢者の定期健康診断、朝飯抜きで受診のため通いなれた掛かり付けの町医者に行った。ドアが開くのは8:45と決まっている。食事をしないので少し早めに行って待ってると集まってくるのは先ず男性の年寄。全員同じ健康診断かと思ったが、意外にそうでもないらしく、待合室に入ると固有の心配事が徐々に見えてくる。待ち時間が15分ほどあった中で、ひときわ高い声で喋る年配のご婦人が居た。

孫の自慢や小遣い銭の話など様々だったが、中で自慢は娘の協力で準備したマイナンバーカードを持参したことらしい。このクリニックでもマイナンバーカード対応の機械は受付に置いてあるが、看護師の皆さんは大いに迷惑らしい。保険証があるなら次回から保険証を持参してください、と注意されていた。見ていると確かに機械の操作をいちいち説明しなければならないので、クリニック側にすれば迷惑らしい。高齢女性の話は面白く聞いていたが、ドクターが診療室に入った時点で看護師から「おしゃべりはもう終わりにしましょう。」と注意されたが、なかなか止まらない。

普段スマホばかり見ているお姉さん方にしても、友人と食事をする時など、よくもまあ、くだらない話題が尽きないものと感心することがある。姦しと言う漢字のいわれが分かるような気がする。検診は体重と身長測定から始まり、医師による血圧測定、聴診、レントゲン撮影。看護師から最尿検査を求められ、採血で終了。結果は数週間後に区から郵送されるので、それをもう一度持参して医師の診断を拝聴する仕掛け。昨日のの所要時間は約30分、待ち時間を入れても1時間と掛からない。

1年に1回無料で受診できるのは有り難い。これを無視する区民も結構いるようだがもったいないことだ。昨日既に分かったことは血圧が上130、下70。昨年は120と74だから、身長や体重と同じで大差無いが、前から不思議にお思うのは血圧だけ十年一日相変わらず聴診器に頼るのだろう?あんなものこそ機械測定に切り替えるほうが合理的だろうに。問診票に歩く速度が遅くなった、最近歩行中に転倒したことがありますか?<はい>と記入したが、特に何も聞かれなかった。医師も忙しいのだろう。

2023年8月4日金曜日

困ったもの

 万国共通とも思わないが、日本の政治家特に国政レベルの政治家は「先生」とよばれるせいか、どうしても上から目線で一般市民を見ることが状態化している。そもそも日本では昔から「先生と言われるほどの馬鹿でなし」と言われたくらい庶民が政治家をバカにしていたこともある。小生が卒業した大学の慶應義塾では教員を「先生」と言わず「君」と呼び慣わしていたが、高校以下の学年や現在の状況は知らない。この庶民感覚からかけ離れた政治家の感覚で最近政府に混乱が生じている。

筆頭に来るのがマイナンバーカードと健康保険証の紐づけ問題。混乱を生じさせた原因、と言うより犯人は河野太郎デジタル担当大臣にあるように思う。彼のおつむがどれ程のものか知らぬが、少なくとも自民党政治家の中でトップの英語巧者とされているらしい。同時に先程ネットで確認するとなんと慶応の後輩でもあるらしい。河野一族と言えば全員早稲田かと思っていただけにチョット驚いた。思うにこの人物、様々な理由から劣等心が強すぎるのではなかろか。早稲田に入学できなかったこと、自民党総裁になれなかったことなど、原因は色々あると思う。

今後も総裁にはなれないだろう。何故ならば余りにも我儘で短気、所謂切れやすい性格がはっきりしすぎるからだ。

序に似たような人物をもう一人けなそう。大阪出身の参議院議員で大阪のおばさんらしからぬ風情の自民党議員の松川るい氏。こちらは東大から外務省に入省しているのでおつむは相当良いのだろう。ただ専門が韓国問題らしく、テレビに度々出演して日韓問題に関してコメントするのを聞いていて思ったことがあった。このおばさんも日韓の歴史をまともに受け止めていない。日本人の殆どが先の大戦の原因や責任の究明を放り出しているから仕方ないかもしれぬが、被災者にすれば植民地支配の大罪はそう簡単に水に流せないことを知らないと、真の友好関係は構築不可能だ。

この人物も最近自民党の女性局長との立場で地方議員を含む大勢の女性議員を引き連れてパリに出張して物議を起こしてしまった。ご本人は河野太郎氏と同様、かなりの自信家で、話し方が上から目線を絵に描いたようなもの。先生と言われるほどの・・・だ。

2023年8月3日木曜日

熱中症状態

 連日の暑さもあるが、今月はお盆、そして広島、長崎への原爆投下、事実上敗戦敗戦を決定した玉音放送と、子供心に植え付けられた鮮烈な記憶をどうしても思わずには居られない。母や兄弟たちと長野市に疎開していたので、余り悲惨な光景を目にすることは無かったが、それでも10日すぎには夜中の空襲警報で山裾の沢まで避難したことがある。その時同居していた結核で療養中の伯父が同行せず、不敵な笑い顔で見送ってくれたことが今でも印象に残っている。

昨日テレビで観た古いハリウッド映画「特攻大作戦」は、先の大戦中アメリカ軍が死刑執行直前や20年30年刑期を持ってる軍刑務所の囚人12人を、ドイツ将校暗殺のために特別に送り出す筋立てだった。ある意味で現代のロシア民間軍事会社ワグネルを彷彿させた。その訓練期間は僅か半年ぐらいだった。映画の話だから仕方ないだろうが、観ていて感じたのは、幾ら経験者にしてもそんな短期間に、優秀な軍人が養成できるわけ無いだろうだった。

若い頃戦争体験者の話を随分聞いたが、目前の敵に対して鉄砲を撃って殺すことはそう簡単なことではないらしい。戦争は人と人の殺し合い、殺されればそれまでだが、殺した方も後々精神的ストレスが大きいことは言うまでもないだろう。軍人の教育は軍人にしか出来ない。日本では敵を殺した経験を持たない軍人が新兵を教育しているのが現状だ。日本では出来る筈がなかった軍隊が、戦後僅か5年で復活してしまったからだ。

このことからもアメリカのご都合主義の悪い面が、大戦後生残された指導者層に刷り込まれた経緯がよく伺える。しかし「戦争をしない、軍隊は持たない」憲法は生きたまま今日まで来てしまった。日本は世界でも珍しい二律背反(矛盾)国家の標本となっていて、小生もその一員であることだけは確か。日本語も乱れに乱れたが、幸いデジタル社会なんて言葉の横行で、何が現実で何が虚構かさえはっきりしない。ある意味結構な社会かもしれぬが、その中を生きてきた一老人の頭の中は既に熱中症状態だ。

2023年8月2日水曜日

暑さ凌ぎ

 昨日は久しぶりの激しい夕立、昼飯を食いに出かけた時だったので出先で傘を買う羽目になったが、それでも終日エアコン無しで過ごせたことは有り難かった。とは言ってもそう簡単に酷暑が収まるものではない、今日からまた激しい暑さだ。8月が始まったばかりだから、東京ではあと1ヶ月半くらいは覚悟をする必要があろう。暑さもさることながら、親しい友人がくも膜下出血で緊急入院との報せ。

びっくりして見舞いに行こうかと思ったら、結構大きな病院だがコロナ禍当時の延長で接見ができないらしい。横浜で入院している98歳の義母には娘が先日面会できたらしいが、病院、或いは症状で対応が異なるのかもしれぬ。岳父が倒れたのも確か8月の暑い日、庭先で水撒きしている時に突然のことだった。運良く救急車がすぐ駆けつけて入院、3日位で意識が戻り、それか20年近く命を永らえた。医療はどんどん進歩しているから、友人も手当が早かったようなので近い将来無事社会復帰となるだろう。

他人のことより、先ず己のことも心配しなければなるまい。今日からまた日中の散歩は考えものだ。結局昼間はNHK・BSPで「特攻大作戦」リー・マービン,アーネスト・ボーグナイン,チャールズ・ブロンソン,ジム・ブラウン,ジョン・カサベテス,テリー・サバラス,ドナルド・サザーランドなど懐かしい名優が出演するハリウッド映画を楽しんで過ごした。2時間半の大作だが昔の映画は話が単純で分かりやすい。当にボケ老人向きと言える。

2023年8月1日火曜日

経済政策

 長いこと年金だけで暮らしているので、政府の悪口を書くのは少し気が引ける。更に経済についても知識が全くと言っていいくらい無いので、今日のブログは的を大分外すかもしれぬこと予め断っておく。最近年金が少し増えるとか増えたとのニュースがあるが、どっちにしても雀の涙。年金生活者は物価が上がらなことが一番ありがたい。嘗て民主党時代はデフレとやらで物価が余り上がらなかった。しかしこのことは国家の経済を萎縮させたと厳しい避難を浴びて、僅か3年そこそこで政権交代となってしまった。小生からすれば残念至極。

替わって登場したのが安倍政権。彼は意味不明な言葉をいろいろ吐きちらしたが、今でも不愉快に思っているのが<アベノミクスの3本の矢>。経済用語として一世を風靡したように記憶する。中に金融政策が含まれて日銀総裁が交代されて、財務官僚から黒田東彦氏が抜擢された。この経済政策の成功は雇用率の改善を伴ったとして評価されたようだ。他にも評価されたことはあるかもしれぬが、少なくとも年金生活者から見れば、政府の経済政策で生活が良くなるなんてことはありえないと思っているので、何も思わなかった。

そうこうするうちに世界中にコロナ禍が蔓延、おかしなマスクは記念に取ってあるが、一人当たり10万円の特別給付金は有り難く頂き、食い物に変わって今や体の一部になっている。ワクチンも無料で5回だったか6回だったか忘れたが、打って頂き、お陰で未だ無事生きている。累計死亡者はアメリカでは100万人を超えたと聞くが、日本はその3分の一を遥かに下回る20万人以下ではなかろか?しかしコロナ禍が収まり始めた昨年後半から物価の高騰が凄まじい。

理由はコロナ禍以外にロシアとウクライナの戦争もあるのだろう、4年前と比較すれば口に入れる全てが5割近く値上がりした。被害者意識を差し引いても、食料以外の散髪料や交通費なんかも3割は間違いないだろう。ヨーロッパの国には、生活費の高騰を抑えるのが政府の責任と考える国もあるが、日本の政府にはそんな考えは全くと言っていいほど見えない。むしろ最低賃金を強制的に上げることで働く人を支援する方向を自慢したいようだ。それは結構だが、それで齎される物価に関しては、政策的に打つ手段は無さそうだ。残された余命の長さは分からないが、これから益々節約が求められることだろう。