2022年11月30日水曜日

仲裁人

 今朝は気持ち悪いほど暖かったが、昨夜の大雨にはもっと驚いた。比較的早めに就寝したので、夜半ただならぬ気配で目が覚めると、まるで嵐のような激しい雨音。雷こそ聞こえなかったものの、大きな太鼓が幾つも打ち鳴らされているようで、家の何処かが壊れるのではと心配しながら再び寝てしまった。起きて外を一応確認したが、幸い外見上は損害が無かったようだ。天気予報によれば今夜から寒気が来るとのこと、やっぱり冬であるのは間違いない。

昨日歯医者で請求された金額が記憶の倍になっていたのでびっくりして理由を問うた。何のことはない、医療費が上がった訳ではなくて保険料率が1割から2割に変更になっただけとのこと。検診が半年ぶりだったのでそれをすっかり忘れていた。帰宅するとガスと電気の引き落とし報告が郵便受けに入っていたが、これも1年前に比べると2割近く増えている。報道によればこれからもっと上がるとのこと。どちらも腹を立てずに長生きしてるからそういう巡り合わせに遭遇すると諦めるしか無い。

今年も残り1ヶ月、今年はコロナ禍も少し収まるかと期待したが、案に相違した。ただ政府の方針が変わったので、人間の動きが大分活発になってきてることは事実。ただ個人的には日常行動は殆ど変わっていない。毎日1度の外食は続いているが、あまり混み合わない店を自然に選んでいる。一応ワクチンだけは几帳面に打ち続けているが、5回目の通知は受け取っていても、予約がなかなか取れない。報道ではワクチン接種希望者が少なくて政府が悩んでいるように言ってるのが不思議でならない。

2月に始まったロシアのウクライナ戦争も終わる気配がなくて困ったものだ。一方でトルコがクルド人を相手に戦争を始めている。その戦争に関して今朝、ロシアが仲裁に入っているとの報道があった。戦争も個人的喧嘩と同じで仲裁人の出現が望ましい。しかしそれがロシアとはなんとも変な気がする。仲裁人は喧嘩に強い必要は無いが、ある意味誰もが公正と認める必要がある。ロシアがそうであるとは考えにくいだろう。武力で世界一と自ら思うアメリカにその勇気が無く、自国の権益拡大に終始してる、愚かなことだ。中国も口では多国間主義と言うが、共産党に固執してるから無理だろう。

むしろ日本が積極的に行動を起こす勇気があればと願うが、残念ながらアメリカ陣営の応援団に終始してることは残念だ。アフにスタンで不慮の事故死に見舞われた中村哲氏、亡くなられて既に3年近いが、日本人の誇りとして今でも時々思い出す。

2022年11月29日火曜日

サボりはいけない

 ここ3日間、別に忙しかった訳でもないのに無気力になって、ブログをサボってしまった。しかし、誰に咎められるわけでもないのになんとなく気が重い。サボりながらブログの意味を考えたが、たしかに意味は思い浮かばなかった。しかし、毎日1時間ほどパソコンに向かって頭に浮かぶことをきい綴るこの習慣。これをやめると、時間の使い方が非常に不安定になって、生活のリズムが狂うことがよく分かった。

特に悪いのがネット囲碁、暫くやっていなかったせいもあるが、昨日はまるで中毒症状。終日やってしまった。お陰で今朝はいつもより2時間近く寝坊する始末。しかし今日は半年前から予約の入っていた歯科の検診で10時には家を出なければならず、昼前後で9千歩歩くことが出来たので、少し正気が戻った感じがする。

勝ったり負けたりしてるなら分かるが、15連敗くらいしてるはずだ。寝たのが今朝の3時近く、山行の日だったら起床時刻だから寝坊も当然。昨夜も有るきながら思っったが、こんな生活をしていたら命に関わりそうだ。兎に角明日から意味が有ろうと無かろうと、ブログだけはまた続けよう。そして囲碁はもう今日で十分としよう。てなことで、今日は睡眠不十分だが足取りは昨日より余程シャンとしていた。

明後日から師走、歯医者の帰りに書店で小手帳を購入、次の予定を記入した。年寄の予定は病院通いだけ、歯医者が6月、日大板橋の泌尿器科が7月、年内には5回目ワクチンをと思いつつも、ワクチンの配布が少ないようで、既に2回電話してるが、その度に次の予約開始は云々で、今度は12月3日からの受付開始だそうだ。今度は3日にきちんと電話をしてみるつもりだが、予約が取れないならそれでも構わない。要は人混みを避けてれば大事には至らないだろう。

喪中はがきが増えてきたが、今朝イギリスのサッカー協会が「サッカーのヘディングは、脳に損傷を及ぼし、場合によっては認知症になったり、早死することに繋がりかねない。」と発表した。サッカーのヘディングも相当危険だろうが、日曜日の大相撲千秋楽。優勝決定の三つ巴戦で、優勝候補トップにいた目頭筆頭の高安と前頭九枚目阿炎の一戦、結果は阿炎が勝ったが、なんと立会でぶつかった瞬間高安が倒れ込んで暫く起き上がれなかった。当たったのは阿炎の胸のようにも見えたが、それにしても相撲のぶつかりの激しさを象徴していた。

2022年11月27日日曜日

本日お休み

 のどかな小春日和、小難しいことを考える気にもならず、ネタが思い浮かばない。夕方は大相撲の千秋楽も気になるが、サッカーの試合も観たい。早めに飯を済ませるのでブログはお休みにする。

2022年11月26日土曜日

チャレンジ精神

 景気対策を国会が審議している真っ最中に書くのは少し気がさすが、今年は兎も角、来年は世界的に不景気になることが間違いないらしい。アメリカと中国、世界の二大国の国内経済に急ブレーキが掛かり、全世界に影響が及ぶとのこと。GDPで最早世界30位に転落している日本も影響が大きいだろう。政府も約30兆円の大型補正予算案を国会に提出して、対策を考えてる振りをしている。

けれどもこの予算案、最初に額ありきで中身が無いと評判が悪い。政府は高騰する物価で苦しむ人々を守ると言うが、果たして如何?お題目的には相変わらず総花的で項目だけは沢山あるが、目玉は見つからない。因みに大項目だけ見ても以下の5項目で、何が緊急で予算の補正が必要だったか、さっぱり分からない。

1.エネルギー価格高騰への対応と安定供給確保

2.継続的な賃上げを促進するための中小企業等の支援

3.円安を活かした経済構造の強靱化

4.新しい資本主義の加速

5.東京電力福島第一原発の廃炉や福島の復興/防災・減災、国土強靱化の推進

この4番目の項目の中に「半導体やその関連部素材について、生産能力強化等の支援を行い、我が国のDXの推進と投資促進を行うとともに、サプライチェーンの強靱化を図る。」と書かれていて、嘗て世界のトップにありながらすっかり落ちぶれて、供給先を海外に依存している半導体産業を復活させようとの狙いがあるようだ。そうは言っても落ち目の半導体業界の何を立て直すのか。

半導体業界最盛期に現場に居た友人も居るので聞いてみたいものだ。事業の資源は人、モノ、カネ、情報と言われるが、政府が予算をつけるのは大いに結構。しかし他の3要素への思いがどこまで有るのか?ここが問題だろう。日本の半導体業界が衰退した原因が分かっていれば、中途半端な支援策ではどうにもならぬことは理解できそうなものだ。半導体に限らず日本が景気後退を続けたここ30年、アメリカでは産業構造がガラリと変わり、日本が周回遅れになってる現実を研究すべきだ。

兎に角ハンディを乗り越えて業界復活の志は多としよう。しかしそれには覚悟も必要だ。引き合いに出すのが適当かどうかだが、イーロン・マスク氏を思ってしまう。彼が何を考えてツイッターを買収したか分からないし、従業員の3分の2を解雇して事業的に成功するかどうかも全く不明だ。しかしその挑戦精神は日本政府にも見習ってもらいたいし、冥土に近い我が身にも必要かもしれぬ。

2022年11月25日金曜日

有識者

 政府が防衛費の増額とその費用の捻出をどのようにするか、を決めるために思案投げ首らしい。普通に考えれば、かかる重大事案はじっくり国会で議論すべきだと思うが、その前に有識者会議を開いて議論している。今日から始まる臨時国会の審議では表面化しないだろうが、次の通常国会の来年度予算審議でどのような議論になるかが見ものだ。戦後70年以上にわたりGNPの1%以内を国民との約束として堅持すべく努力してきた先輩の努力を一気に覆し5年で2%に引き上げるという無茶苦茶な方針の大転換。賛同者少数を見越しての根回しのつもりだろう。

招集に応じた有識者は手際よく賛成した上に「国民の安全を守るためだから、国民に増税を課して負担せしめるのが当然」との有り難い結論で一致したとのこと。先の大戦以降、永久的に不戦を誓った日本人だから、憲法が変わらない限り戦争をすることは出来ない。しかしこっちが戦争したくなくても、他国が戦争を仕掛けてきたらどうするのか?そのためには自衛隊がいて、防衛してる間に国連や同盟軍が救援に駆けつけて敵を排除してくれることになっている。

この筋書きが些か心もとないから、憲法を変えると言うのが自民党積年の考え。しかし長年そうは思っていても、なかなか思うようにいかない。仕方ないから防衛の拡大解釈、なし崩しで「先制攻撃とか敵基地攻撃能力整備」と言った実質戦力の拡大を図りつつあることは既に多くの人の知る通りだ。しかし表看板に不戦を掲げてだから、することなすこと矛盾だらけで、敵基地攻撃以前の問題として、日本の防衛対策が実際にどの程度役に立つのか分かっている人が居ないようで心配でならない。

典型が今月起きた北朝鮮のミサイル発射絡みのこと。3日にはJアラートが発信され大騒ぎになったが、実際にはミサイルは飛んでこなかった。しかし18日には日本上空を飛翔していたがJアラートは発信されていない。元朝日新聞記者で軍事評論家の田岡俊次氏の言を借りよう。「敵基地攻撃能力不可欠でなくて不可能です。」友好関係にある隣国中国でさえ、日本全国の人口30万人以上の都市に対して照準を定めたミサイルを実戦配備済みとも言っている。

言いたいのは、残念ではあるが日本から戦争の経験者が居なくなっている事実。防衛制服組は一生懸命訓練を続け、戦争研究にも余念は無いだろうが、実戦に巻き込まれた時の対応能力は未知数だ。ましてや政府に招聘された有識者の面々が戦争に思いを馳せても何の役にも立たぬだろう。

2022年11月24日木曜日

プロスポーツ

 昨夜の実況中継は観なかったが、FIFAワールドカップで日本が強敵ドイツに勝って初戦を飾った。プロスポーツにさほどの関心は無いが、4年に一度の世界大会だから大したものだ。サッカー協会には国民の税金が大量に投入されるなんてことはないだろし、カタールまで応援に出向く人は皆自己責任、多くの国民が少しでもハッピーになればこんな目出度いことはない。俄ファンになって予選突破を願おう。

同じプロスポーツで、今ひとつパットしないのが大相撲。今年最後の九州場所も終盤戦になったが、横綱不在もさることながら上位陣がパッとしない。二人しか居ない大関は勝ち越しが大丈夫かと心配になる。関脇豊昇龍だけが10勝1敗でなんとか面目を保っているが、大関から陥落して現在関脇御嶽海も長野県出身の数少ない力士の一人だが、全く覇気が感じられない。残念ながら来年は平幕に転落が決まってしまった。他にもプロスポーツは沢山あって、国際的な舞台で活躍してるアスリートは結構いると思う。

例えば野球の大谷やダルビッシュ、バスケの八村、フィギャースケートの宇野とか坂本、スピードスケートでは引退した小平、スキージャンプの高梨、スケボーの平野とか、思い出し始めると結構いるものだ。何れも電通の毒まんじゅうは食わずに善意のサポート企業に守られているように見える。子どもたちが彼らに憧れ、夢を見て発奮するのは大いに結構なこと。冒頭にけなした大相撲でさえ毎年新弟子検査にはそれなりの希望者が受検する。

どんなスポーツであれ、飯が食えるようになるには相当な努力が必要。それにはなるべく早い方が良いのだろうが、決断は家族を含めてのこと、習近平氏ではないが適切な準備が必要かな。人生には色々あるが、段取りの取り方も色々ありそうだ。思えば我が人生、段取りが悪いというか、無さすぎたような気がしないでもない。

2022年11月23日水曜日

無駄遣い

 今朝8時から1時間NHKBSPで放送された「英雄たちの選択」を観て改めて考えさせられた。「今必要なことは何だろうか?」個人的には先が短くなってきてるし、健康状態もマアマアだから、大した欠乏感が無いのが正直なところだ。しかし無駄遣いはしてはならないと改めて思う。過去を振り返れば無駄遣いの悔いは沢山あるが、それは考えても意味がない。飽くまで今後のことだ。話を番組内容に戻したい。江戸城の話で、前から不思議に思っていたことで、本丸の天守閣が無い理由を詳しく解説してくれた。

1957年の1月、江戸で後に明暦の大火とされる大火災が発生、城外の街場からの発生であったが3日間燃え続け10万人もの死者が出た。この貰い火で、江戸城は本丸も焼け落ちてしまう。当時の将軍は徳川家四代目の家綱だが、未だ16歳と若かったため三代将軍家光の弟(腹違い)保科正之が後見をしていた。保科正之は当時は会津藩主でれっきとした大名。彼はここに封ぜられる前は信州高遠の藩主なので書きたいこともあるが省略。

兎も角、復旧を前田家に命じた。前田家は100万石の名誉に掛けて石を四国から運ばせたりして、期間は分からないが、兎に角土台の石垣を完成させた。ところが、保科正之はここで思案をして、並み居る家康公以来の重臣を説得、本丸築城を無期延期させる。その時の言い分が伝えられている。「天守は織田信長公が遠くを見るために作ったのが始まりで、今となっては見せるもので実用には役立たない。だから、人力は町の復興に費やすべきだ。」

この火災を機に、江戸は防災を考慮した当時としては珍しい100万都市に生まれ変わっていく。保科正之が未だ46、7歳頃の話だ。彼は火災後に江戸城に保管されていた金蔵から莫大な金子を持ち出し、大名や武士だけでなく被災した町民に至るまで配ったり、遺体の収容や回向院の建立をしたりしている。この時も「金は積んで置くだけは無いのと同じ。必要なときに使わねば意味が無い。」と周辺を説得している。

統治者として世間を見る目について現代と比較して考えると、現代の為政者や財務を担当する高級官僚には相当耳が痛いに違いない。彼らは今日は休日、朝っぱらからテレビを観ることもないだろうが、明暦の大火や保科正之をどれほど知ってることだろうか。

2022年11月22日火曜日

勲章

 ブログを始めたのが2009年4月なので、既に13年、すっかり生活習慣の一つになってしまった。回数を確認すると、昨日までで3783回となっている。三日坊主の筈だから自分でも驚いている。最初からだったかどうかはっきりしないが、兎も角テーマらしきものを設定した。その分類に従うと、最多は<世相>次ぐのが<老化と健康>で三番めが<政治>で785回に及んでいる。何れも政府や政治家個人の悪口を書いているだけのことだから、天に唾する年寄の暇つぶし以外の何物でもない。

政治は、国内に於いては国民の利害を調整して統一を図り、国外に関しても、国家間の利害を調整して国家の安定を図るとしたものだろう。言ってしまえば簡単だが、実際に着手すれば困難至極、誰にでも出来る仕事でないのは明白だ。ただ、日本にはこの政治の埒外に置かれている数少ない人がいる。言うまでもないが、皇室の方々だ。公務として数々の仕事をこなされているが、何れも内閣の輔弼に依っているので、逆説的に言えば最も政治的意思決定を強制されているとも言える。

政府は本来国民によって選ばれているから、国家運営に関する重大な決定は、立法府での審議が必要である。ところが最近は、先の国葬問題がそうであったように、閣議決定で重大決定をしてしまうことが目立つ。しかしこのことは、事後になることはあっても、何れは国会で問題になるだろう。問題にならないのは叙勲である。安倍氏はこれまで吉田茂氏、佐藤栄作氏、中曽根康弘氏の3人しか受賞していない大勲位菊花大章を死後、葬儀前に受賞しているが、この法的根拠ははっきりしない。

日本では現在でも春と秋に叙勲者が賑々しく発表されるが、元々勲章は軍人を喜ばす人参であって、市民には馴染みが無いものだった。従って、勲章は文化勲章以外全廃したほうが良いと思っている。話が軍人になったので、日本の安全保障戦略について少しだけ触れる。日本の安全保障戦略はもちろん政治家の頭脳に委ねられているが、残念ながら現代の政治家には戦争を真剣に勉強した経験者が居ないし、防衛官僚や自衛隊員にも殆ど居ないと思う。

しかしシビリアンコントロールだから、政治家、即ち内閣が一定の意思決定をせざるをえないが実情。防衛費を2倍にすれば安全保障がより高くなるそうだ。内閣は早々と有識者会議を招集して、国民が一様に税金としてそれを負担するのが適当と言わしめた。国民の一人として、その滑稽さを笑って済ます訳にはいかぬ気もする。

2022年11月21日月曜日

陸奥、晩秋

 


先月21日長野の飯縄山登山に挑戦して敢え無く途中で断念、その瞬間にもう山歩きはお仕舞にしようと決めた。山歩きは健康には勿論だが、他に精神的にも浩然の気を養うことで大きな意味を持っている。だから、その山歩きをやめるのは少し残念でもあるが、その補い方を少しずつ考えれば良いことだ。先ず健康面で言えば、歩けるうちは街なかでも構わないからできるだけ歩き続けること。精神面は読書をしたり、規則正しい生活を続けてたりしていれば、そう簡単に正気を失うこともあるまいと思っている。

更に、付録のように思いついたのが国内旅行。長かった人生で行かずじまいの場所には事欠かない。たまにそういった場所を訪ねて、規則正しい日常と少し異なる経験をしてみたくなった。今回は週末の2日間、東北を訪ねてみた。公共交通機関を利用すると短時間でずいぶん遠くに行ける事を知って、岩手県の平泉と茨城の大洗と鹿島神宮に行ってきた。大洗は現役時代にゴルフで日帰りは何度もしているが、その際、ゴルフ場の食堂の食事が美味かったことが妙に印象に残っている。

当時聞くと、隣の割烹旅館に食堂を任せているとのこと。ならば、いつの日かその旅館に泊まってみたいとかねがね思っていたものだ。兎も角、平泉なんて気が遠くなるほどに遠いと思っていたが、新幹線を使えば大宮から2時間ちょっとで行ってしまう。駅から中尊寺はタクシーに乗れば、千円足らずで、一番上にある参道に出る。それから2時間くらいで、ゆっくり境内を歩き、参道の一番下、ここから駅までタクシーでは800円も掛からない。

それにしても中尊寺は見応えがあった。比叡山の高僧が平安時代の9世紀半ばに開基、その後この地の豪族藤原氏初代清衡によって堂塔伽藍が整備され4代に亘って繁栄が維持されたとのこと。14世紀半ばに火災に見舞われたとのことではあるが、現在残るものだけでも世界遺産に匹敵するのはよく理解できる。理解が難しいのは、千年以上昔の東北に何故天台宗の高僧が開山を発願したのか?藤原氏と源義経の縁が発生したのは何故か?歴史をよく知らないので大き謎だ。

有名な金色堂の装飾には海外渡来品が多く使われている。後に伊達政宗がローマに使節を派遣したことなどを思うと、古来海運の便も、時を経て大分変わっているのかもしれない。大洗の旅館の飯は少し期待外れでもあった。

2022年11月18日金曜日

ジョコ大統領

 何が決定的要因か分からないが、世界の主要国間に求心力が働かず、遠心力が増して分断が深まるばかりで困ったものだ。先の世界大戦以降、協調の中心的役割を果たしてきた国際連合も、グテーレス事務総長の懸命な努力は多としたいが、半ば機能不全になりつつあるようにみえる。世界の人口が80億人に達した現在、加盟国数は193に上るらしい。小学生時代の1950年には25億人だったようだから凄まじい増え方とも言える。当時の国連加盟国数は約80ヶ国。

現実問題、世界は複雑で多様化してるのだから、良識ある大人は、今後人間はどのように生きるべきかを考えなくてはいけない。それは全人類に課せられている課題で、単数の人間や国家の問題ではない筈だ。もちろん国と国とが武力で戦うなんて時代錯誤も甚だしい。そんな事をしなくてもグテーレス氏が言ったように、「人類は滅亡への道をフルスピードで走っている。」が正しいようにも思える。

少し飛躍するが、一昨日閉幕したインドネシア・バリ島での「G20 2022」 直前までウクライナ戦争の影響で共同文書採択は難しいとみられていた。しかしインドネシアジョコ大統領は、主題とした地球環境問題を高々と掲げ、それを見事にやってのけた。そこにはウクライナ紛争に関し次のように書かれていた。

「メンバー国の大半がウクライナでの戦争を強く非難し、それが計り知れない人的被害を引き起こし、世界経済の脆弱性を悪化させていると強調した。 一方こうした状況や(ロシアへの)制裁には他の見解や異なる評価もあった。」訳が正確かどうか検証はできないが、なるほど、欧米側の主張を十分に反映しながら、ロシアを名指しで批判していない。プーチン大統領の名代で出席したロシアのラブロフ外相も共同文書に賛成を表明して、他の参加者より一足先にバリ島を去った。

バリ島は行ったことがないので知らぬが、現在はアジアでも有数の観光地のはず。そこに世界中から利害が異なる大国の代表を招き、議論をさせた上で、纏めた共同文書を作成した才覚は敬意に値する。我が国の指導者に爪の垢でも貰い受けたいくらいだ。現在我々人類が直面してる本当の課題を改めて考える必要性を指摘したのは先進国でなく、東南アジアの一角にあったということだ。それにしても非同盟国インドネシアのジョコ大統領の果たした役割は大きかった。

明日と明後日、旅行のためブログ書きを休みます。

2022年11月17日木曜日

高校同窓会

出身高校は長野高校、入学当時は長野北高、その前は長野中学で、戦前から北信濃では名門だった。父は上田方面の出身だったので違ったが、長野育ちの母方伯叔父たちは皆長野中学出身だったので、入学できた時は本当に嬉しかった。正直なところ東京の慶応義塾大学に入学した時以上の感激だった。子供心に、どうやらこれで俺も一人前の大人になれそうだ、との思いからだろう。

事実入学すると、それまでとは全く異なる世界が待っていた。同期生は約440人、長野市内にあった10校足らずの中学だけでなく、電車や汽車で1時間以上の遠隔地から多くの生徒が集まっていたからだ。小、中学校までは信州大学の付属だったこともあり、友達も一定していて、長野高校に進学したのは20人と30人の間くらいだったと思う。同期9割以上が未知の世界から来たような形。すぐには馴染めず、最初は中学時代の友人と昼飯を食いながらの情報交換だった。

しかしクラス担任の先生から今で言うクラブ活動への参加を勧められて、山岳班に入り、そこから段々と他校出身者との交流が始まった。山岳班は3ヶ月ほど辞めてしまったが、新たな友人作りには不自由しなかったように思う。ともあれ、3年間を通じて高校生活を堪能したことだけは確かだ。友人も沢山できて、今でも付き合っている友人が圧倒的に多い。懐かしさと恩義を感じてるので、同窓会にも積極的に関わり、学年幹事みたいこともしている。

しかし、母校も大分変わってしまった。市内の名門校であるのは在籍当時と大きく変わらないようだが、男子校のイメージはすっかり失せて、現在では女子生徒のほうが多くなっている。比較的深く関係していた東京を中心とした首都圏の同窓会も相当変わってきたのも当然と言えば当然。長年幹事長を務めてきた後輩が引退して更に一世代下にバトンタッチとのこと。今朝同期を代表して長年共に学年幹事を務めてきた友人と連絡、幹事長交代を機として我々も引退しよう、で意見が一致。

先月末(29日)に大学の同窓会に出席した感想を書いた。その時も時の流れを痛感したが、今日も同じ思いだ。 

2022年11月16日水曜日

老害を憎む

 昨日は一瞬寒くなりかかったが、今日は陽射しが戻って又程よい陽気になった。年寄りには何よりで有難いことだ。インドシナのバリ島はこちらが未だごく幼い頃、父が足掛け五年も行っていた島なので名前はよく知っているが、家族と同じで行く気にもならず、結局は行かずじまいだ。その島で世界の主要20ヶ国首脳が集まって何やら大事な協議をしているとのこと。父から、島民の大部分が腰巻き一つで生活していると聞き及んでいたので、不思議な気がしないでもない。

要するに我が一生の間で自分を取り巻く環境、即ち世界が大きく様変わりした。同時にこちらの生活も少年期青年期を経て老人になる間の変化があまりに大きい。大きすぎると言ってもいいだろう。生活が変われば考えも変わる。当たり前だが、変わらなかったことも有るだろうが、果たしてそれが良いのか、悪いのかも判断しかねる。

半世紀を超える時間での世界の変化は当然だが、ここ1年くらいの変化の激しさは、今までにない程目まぐるしく、正直何をどう判断していいか分からない。結局は幼い頃から馴染んでいる家族や親族、友人との繋がりを大事に余生を過ごすことを心がけるしか無いだろう。とは言っても、3年程続いて未だに先がはっきりしないコロナ禍があり、親族内でも音信が途絶えている間に環境を変えてる者も居る。

昨日も喪中はがき1通を受領。末尾に「尚 誠に勝手ながら賀状は仕舞とさせて頂きます 歳を重ねること76年もはや付録の人生となりました 永い間本当にお世話になり ありがとうございました」と書かれていた。大した世話をしたつもりも無いが、丁寧な人だ。昔は若手と思っていたが、今や同輩と言うべきだろう。このように友人の輪はどんどん小さくなっていく。

これが自然だろうが、アメリカでは80歳近い老人二人が次期大統領選挙に出るつもりらしい。国柄の違いはあっても、政治家の愚かさは世界共通かもしれぬ。本屋には「老害は個性だ」(内館牧子著)なる本が大量に平積みされていた。小説かどうかもはっきりしなかったが、とても読む気にはならない。兎に角、老害と悪口は言われたくないものだ。

16時アップの予定が予定通りにならなかったので慌ててアップしました。

2022年11月15日火曜日

落日

 「国内にいると気が重い、国外の方が気が楽だ。」と脳天気なこと言ってダラダラと東南アジアを回っている岸田首相。法務大臣罷免のゴタゴタで、ASEAN首脳会議に10時間遅刻しても、もう誰も気にしない存在。今月はドイツのショルツ首相の精力的なアジア外交が目立ったが、比較にならないのは言うまでもない。ASEANの席上でも李克強首相が同席してるにも関わらず、中国を名指しで批判したとのこと。兎に角、行く先々で口を開けば、外交儀礼もへったくれも無しに中国批判ばかり。ニュースを観ていて日本人として恥ずかしくなる。全く馬鹿丸出しとしか言いようがない。

一方で、17日にその中国習近平主席と面談できると喜んでいる。第一、今日がG20サミット当日、サシで話があるならシュミット氏のように事前に話をすべきだろう。肝心の多国間協議が終わった後の祭りは何が有るのか?これだけ喧嘩同然の悪口を言って、直接会って握手してから何を語ろうと言うのか?アメリカに真似てか、戦前の日本を中途半端に知ってか知らぬが、普段の上から目線が急に治るとも思えない。中国側は詳細に観察してるから、岸田政権が既にレイムダック状態にあることは百も承知だ。習近平氏の対応が見ものだ。

岸田首相ご本人は、まだ2年ばかり首相の座に座り続けるつもりらしいが、優柔不断で経済でも外交でもダッチロールの繰り返しは国民には迷惑な話。政府専用機を使って長い修学旅行を終えるのだから、さっさと辞職をすべきだ。

2022年11月14日月曜日

政治とイワシの頭

 先週土曜日NHK総合「ブラタモリ」で故郷の善光寺がテーマになった。そこで詳しい説明は無かったが、地元の皆は知っているちょっと変わったことがある。即ち善光寺は一応天台宗と浄土宗の住職が居て、日替わりで努めているが、特定の宗派に限定されていない寺であることだ。どこの寺でも、普通はお釈迦さんであったり、大日如来や阿弥陀如来であったり宗派によって異なるらしいが、ご本尊が正面に大々的に置かれている。しかし善光寺の本尊は1尺足らずの阿弥陀如来とされているものの、実物を見た人は数百年居ないようだ。、

インドに端を発し、シルクロードを経由して古くから日本にも根づいた仏教は、元来他宗教にも寛容だった。そして仏教自体も土地土地で様々な形に変化してきたので、善光寺のような寺も生まれたのだろう。従って仏教の全体像を体系的に把握するのはとても困難だ。日本の仏教は伝来の順に概ね天台宗・真言宗・浄土宗・浄土宗真宗本願寺派・真宗大谷派・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗に分かれるらしい。寺院は全部で人口10万人当たり60強の約7万7千寺とのこと。宗派別にみると我が家も一応信徒になっている曹洞宗が一番で1万4千寺もあるとのこと。

世界的な普及具合は知らぬが、1神教のキリスト教や回教とは大分趣が異なることははっきりしている。何が言いたかったかと言えばカルト問題。もともと「礼拝」の意味らしいが、現代日本では新興宗教問題とも言って差し支えあるまい。先に書いたように、日本は外来の仏教が勢力を伸ばし、土着の宗教を飲み込んでしまった。一時は廃仏毀釈と称して古来の神道に復帰しようとした時期もあったようだが、結局うまくいかず現在に至り、憲法で信教の自由が定められた。

現在国会で問題化している世界平和統一家庭連合(旧統一教会)も宗教団体として認められている。これは韓国渡来ではあるが、仏教系かキリスト教系かも定かでない。詳しくは知らぬが、何でも先祖の贖罪が幸福に繋がるとしたものらしい、とんでもない組織。これを宗教として認めた事自体が間違っていると思うが、自民党の大先輩が宗教と認め、選挙に大いに利用してきた。もちろん、自民党の政治家にとって教義は関係ないだろう。宗教団体の定義を知りたい。(先に仏教寺院約7万7千と書いたが、宗教法人数は20万弱になるらしい)

岸田首相も宗教団体としての認定を取り消したい意向のようだ。だったらさっさと認定を取り消せばいいが、長年の経緯から党内の抵抗もあり、すんなり進んでいない。同時に一方で創価学会なる仏教系新興宗教とべったりだから、どんな形であれ、取り消しとなればかなりの矛盾が生じるだろう。リーダーシップに欠ける指導者は本当に情けない。

2022年11月13日日曜日

浅き夢見し酔ひもせず

 したいこと、やりたい放題で生きてきた感じがあるので、だんだんそれが少なくなっている。これからは少し日本で旅をしてみたい。数日前ここでも書いたが、友人に話をしたら、安く旅する方法を色々教えてくれた。早速先週の半ばアドバイスに従って、19,20日の2日間JR東日本管内の路線乗り放題のチケットを8千8百円で購入、東北方面に出かけてみるつもりだ。

若い時から仕事で北海道から沖縄まで結構回ったが、何れも所詮は仕事、旅情を味わうなんて訳にはいかない。よって、土地に関する記憶も殆ど無く、とても旅したとは言えない。これからは自分の好みで行くわけだから、少しは違う何かを感じることができるようにしたい。手始めは19日に岩手県平泉の中尊寺を訪ね、一旦上野に戻って再び常磐線で北上、水戸から大洗まで行って1泊。翌日は北茨城の岡倉天心記念五浦美術館でも見学しようと思っている。昨夜最初に勧めてくれた友人に話すと、19日の日程がやや窮屈で、平泉の良さを十分に鑑賞するのが難しそうだが、兎に角初めてだから仕方ないとしよう。

浅い夢と浅い満足、これが我が人生だ。

2022年11月12日土曜日

読後感「天路の旅人」沢木耕太郎著

 長いこと読みかけでツンドク状態の本があるのに書店で立ち読みして興味を覚え、購入したのが今月5日の午後1時半頃。それから毎日読みついで5日ばかりで読了してしまった。560頁を超す大著だから、自分としては相当引き込まれた本だったと言える。著者は有名なドキュメンタリー作家であることは承知しているが、作品を読んだ記憶は殆ど無い。しかし本書を読んで優れた書き手であることがよく分かった。

内容を簡単に触れよう。主人公は大正7年生まれの山口県の田舎育ちの青年、西川一三氏の物語。先の大戦末期に満鉄に就職していながら、思うところがあって内蒙古に設立された興亜義塾と言う国策的な専門塾に入学、紆余曲折は省くが、昭和18年に陸軍の特務員に採用されて西南の奥地探検に乗り出す。その2年後には日本は敗戦を迎え陸軍も消滅するが、西川氏がそれを知るのはチベットから更にヒマラヤ山脈を超えてインドに入る頃。西川氏はヒマラヤ超えを9回(11回かもしれぬと著者は言う)もしたとされている。

氏が結局インドで逮捕されて日本に帰国できたのは昭和25年。中国や今で言えばブータンやネパールインドなどの国々を含め何年間も歩き回った体験は当然ながら日本でも評判になったし、西川氏自身も諜報員としての自覚もあったのだろう、記録を丹念に整理してあった。そして「秘境西域八年の潜航」なる自著も出版されている。しかしこれはそんなに評判にはなっていない。

著者沢木氏はそれを知り、詳細に読み込んだ上で西川氏に面会を申し入れて、旅の詳細を2回聞いたそうだ。勿論職業は明かしていたが、著作の意思は示さず約2年で月1回2晩の定期的会合は一旦閉じたとのこと。本書が発売されたのは今年の10月、最初にインタビューをした時から25年の歳月が過ぎていたとのこと。著者はこのように言っている。【「秘境西域八年の潜航」と言う書物がありながら、あえて彼の旅を描こうとするのはなぜなのか。私は、何度も、そう自問した。

そして、やがて、こう思うようになった。私が描きたいのは、西川一三の旅そのものではなく、その旅をした西川一三という稀有な旅人なのだ、と。】著者の思いは見事に実現された。彼に描かれた西川一は、大陸での旅は勿論だが、帰国後の生き方考にも共通するものがある。一見孤立しているようで、勇気だけでなく他者を思いやる心、ある意味仏教に通じているのかもしれぬが。いずれにせよ強く打たれるものがあった。これが正直な読後感だ。

2022年11月11日金曜日

文系と理系

昨夜は信州志賀高原の麓に居住する弟が夫婦で数年ぶりに上京。半蔵門のホテルで夕食を御馳走になった。彼も後期高齢者になったので身体があちこち傷み始めてるとのこと。お互い酒量も減って、専ら情報交換を行った。我々3人はコロナ禍が始まってから何回か会っているが、互いに甥や姪、そしてその家族とは何年も会っていない。弟はそれでもブログを毎日読んでくれているとのことなので、こちらのことはある程度知っていたが、こちらは彼の子ども(男2人、女1人)や孫と会ったのは家内の葬式が最後のはず。

聞くと一応皆無事で過ごしているようなので一安心。特に名古屋在住の姪の子どもたちは地元の名工大と名城大の理系に進み、特に上の子は既に修士コースと聞いてびっくりしてしまった。何れにせよ「子や孫たちが元気で居るのは何より。それよりお互い健康に気を配ってもう少し頑張ろう。」と深酒をせずに2時間半くらいでお開きにした。それでも歩くと少しふらふらした感じが少しあったが、帰宅して歩数計を見るとなんと昨日の合計が1万6千歩、健康的な1日だった。

今朝お土産に貰った奈良漬を渡すために長女を呼んで話したら、彼女もびっくりで「お父さんの家系で理系の子孫が誕生するなんて信じられない。お母さんの家系はお祖父ちゃんがバリバリの理系だったからかな?」と感慨深げ。そう言う長女の旦那も理系の修士。次女のところにも一人いる。これからは文系で下手な理屈をこねてもあまり稼ぎになりそうもない。理系の方が何となく潰しが効きそうなので却って安心かもしれぬ。 

2022年11月10日木曜日

政治家稼業

 日本の選挙は地方であれ国政であっても一通り理解できるが、アメリカの選挙については勿論分からないことだらけだ。現在アメリカで国政選挙と地方選挙が同時に行われているらしいが、地方選挙は斑模様のようにも見える。他国のこと故どうでもいいと思うが、何故か日本ではマスコミが熱心に取り上げ、まだ結果が出ないのにテレビは国政の得票結果を流し続けている。

因む訳でもないが、感じていることを少し書きたい。アメリカはことの善悪は別として、政党が二分化していること。それ以上に我が国と比較して大きな違いは、国政における議員数が少ないこと。アメリカ人口は日本の約3倍、有権者数は知らぬが似たようなものだろう。議員数は下院が435人と上院の100人。対する日本の国政は衆議院465人と参議院248人。何でもアメリカのマネをしたがる日本にとって、この有権者と政治家の比率の違いが少し気になるところだ。

もう一つは政治家の新陳代謝がどうもアメリカの方が活発で、新しい政治家が出現することが多いこと。日本も立候補者の中には新人がいても当選はなかなか難しい。古手が舞台から降りないから仕方ない。豊島区々長さんなんか御年85歳5選目で現役を続けている。昔の大政治家小沢一郎氏の写真が昼食時に見た週刊誌にあったが、やつれはて見るも無惨だった。学者であれば若い時の志に沿って死ぬまで研究は理解できる。しかし政治家は洋の東西を問わず、世のため人のためとは言いながら、所詮は身過ぎ世過ぎの職業の一つ。

人によって異なるだろうが、一定の時期に来たら自分のライフステージを変えてみたくなる方が自然と思う。映画や小説などで知る限り、西欧人は、ある程度の所得を確保したら老後を比較的早い年齢から考え、大事にする考えが強いように思う。日本人でも基本的にはそう大きな違いはないと思うが、政治家の老害は何故か?想像に過ぎぬが、もしかしたら日本の政治家は、他国の政治家に比べて余程割の良い職業なのかもしれぬ。

2022年11月9日水曜日

明るく生きたい

 最近9時前に早寝をしても5時ころまで熟睡してしまい、慌てて起きることが続いている。歳を取ると兎に角よく寝るものと昔聞いた気がするが、どうもその状況になってきたらしい。先月は故郷長野の飯縄山を目指したが、途中で限界を感じ下山してしまった。体力も限界、知力や思考能力も限界に達していることを実感せざるをえない。友人たちと話をしていると少し早すぎる気もするが、平均年齢には達したのだから仕方ないとすべきだ。

これも昔、両親の会話で母が「貴方、そんなこと言っても今はもう老後ですよ。」と言っていたことが妙に思い出される。確か、父が母の浪費を諌めた時だったと思う。あれは父が幾つくらいの時だっただろう?ひょっとしたら今の自分と同じくらいだったかもしれぬ。毎日1万歩は歩くなんて目標自体何の意味があるのだろう?長生きに執着して健康維持に務めるのも結構かもしれぬ。しかし脳の働きそのものが限界を超え、徐々に軟化し始めてる可能性も否定はできない。

本屋に行けば認知症対策本は山ほどあるし、テレビコマーシャルには老化防止の薬か薬もどきが引きも切らない。何れも手にする価値は無いと思う。死にたくない、認知症にはなりたくないと言っても、自然や時の流れに逆らって逃れられることは出来ないだ筈。となれば、諦めが肝心かもしれない。あれほど熱中していた囲碁も、ここ数日不思議なことに負け続きにも関わらず、したい気持ちが薄らぎつつある。月に1回指導を受けていた先生には申し訳ないが、これ以上ご指導頂いても無駄のような気さえする。望みや夢を失うことは罪悪と考えたこともあるが、果たして本当にそうだろうか?

青年に大志は必要でも年寄りには無用であってほしいものだ。これからは出来そうなこと探して、出来るだけ明るく生きたいものだ。

2022年11月8日火曜日

世界の行く末

 コロナ感染者がまた増加傾向にあるようだ。自民党のコロナ対策本部長とはどんな仕事をするのか知らぬが、新たに就任と報じられているのが、つい先日閣僚を辞任したばかりの山際大志郎氏なる人物。政治の世界も分からぬことが多いが、不思議すぎて笑ってしまう。だが5回目ワクチン接種の予約は急いでする気にならない。出来るだけ人混みを避けてのんびりしたい。幸い数日前に面白そうな本を1冊購入(「天路の旅人」沢木耕太郎著)、読書時間が増えている。

海外ニュースではエジプトで開催されているCOP27首脳会議の件でもちきり。この週末には不参加を表明していたイギリス首相はじめ100ヶ国ほどの首脳がエジプトに集まったらしい。その冒頭グテーレス国連事務総長が「世界は地獄への高速道路をフルスピードで走る車、運転する人間はそれでもアクセルかを踏み続けている。」とのこと。上手いことを言うものと感心したが、先進国首脳会議がお好きな我が岸田首相は何故か顔が見当たらない。当然環境大臣は参加してると思うが、大臣の名前も報道されていない。

首相閣下が今何をしたいのか、今後どうしたいか少なくとも小生には全く分からない。国交回復50年の目出度さを寿ぐべき対中関係行事も外交も深い霧に包まれた状態で、体制を一新した習近平氏との最初の訪中対面会談はドイツのシュルツ首相に先を越されている。やはりアメリカから「あまり親しくするな!」と釘を刺されているとしか思えない。友好関係は個人も国家も似てると思う。親しくなりすぎることに問題があるかどうかは別として、先ずは相手を知ることが肝要。口もきかずにいては友好関係なんか芽生える筈もあるまい。

世界的に経済、景気の悪化が懸念される昨今、ドイツの新首相もイギリスの新首相もそれなりに頑張っている。当然自国の経済が念頭のトップにあるのだろうが、今の世の中1国だけで解決不能が理解できてるからこそ、あれこれ世界を駆け巡るのだろう。アメリカの大統領も大分お疲れのように見える。世界の潮流が変わることを期待したい。

2022年11月7日月曜日

民主主義

 いよいよ立冬、昔は大好きだったが今はそうとも言えない冬が始まる。

互いのブログにコメントを交換する友人が「民主主義の崩壊考」を書いたので真似る。(https://nono634.blog.fc2.com/blog-entry-7557.html)

明日投票が締め切られるアメリカの上下議員選挙で共和党の優勢が報じられる中、バイデン現大統領自身が「民主主義が破壊されている」と断言して共和党を非難している。当に天に唾するに等しい。民主主義に対する体制が何かはっきり理解は出来ないが、最近民主主義なる言葉にインチキ臭さを感じていたのも事実。

これを金科玉条と崇め奉ってきた我が日本についても現下の社会体制を考えれば、民主主義と言えるかどうか疑問符を付けざるを得ない。共産党なる政治組織の独裁を許す中華人民共和国の人民の不幸や不便さが、アメリカ国民に比べて大いに劣るなら簡単に優劣を言えるが、友人たちと話していても、そうとは断言できないらしい。最近、高校同期生のメールで教えられたのが、世界で最も幸福度の高い国はデンマークとのこと。ここの政治体制は知らぬが、つい最近までは王政国家のブータンだと思っていたし、子供時代には永世中立国家とされていたスイスが理想国家だと思っていたものだ。

今年はロシアの軍事作戦の顕在化で世界平和が大きく乱れ、混乱している。地球の課題は温暖化にあるとする学説への対策を地球規模で考えようとの国際会議が毎年開かれるが、ここ数年は実際的な効果は得られず、温暖化は進む一方。学者は「やがて地球を悲劇が襲う」とするが、悲劇は既に始まっている。幸か不幸は分からぬが、大事に至る前にこの世におさらば出来そうでもあることだ。

昔はどこの国でも社会階層が明確に存在してた思うが、民主主義は階層の明確化を否定して、四民(日本独自の階層)平等を唱え始めた。そして現在は二分化の大流行。貧と富、民主と非民主、NATOと非(反)NATO。要するに、パックス・アメリカーナなんて一強支配かと思いこんでいたアメリカの弱体化がさらけ出されている。つまらぬ科学が発達して武器産業が大いに潤い、弱い人間が武器を手にしている。

地球上のあらゆる地域で平和が脅かされることに何の不思議もあるまい。本当に強い人間や国家の出現が待たれるが、これも遠い先になりそうだ。強さの秘訣は文明、即ち哲学にあると思う。

2022年11月6日日曜日

<小さな旅>願望

 昨夜の恒例高校同期5人のリモート懇談会は健康保険・生命保険・介護保険を始めとして、様々な保険と掛け金の話が冒頭近くにあったが、どうもこの話は乗りにくい。健康保険は保険料が倍になったが、介護保険を含めて一種の税金と思っているし、生命保険は65歳で縁を切った。もう幾ばくも無いのだから火災保険以外の保険は無関係な筈だ。しかしそうでない友人もいて、ゴルフ保険の継続を検討している友人が話しを切り出し、参加者に意見を求めた。

がん保険を掛け続けてきた友人の一人が、さすがに今後は継続しないつもりとの表明。終末医療とか葬式費用とか関係ないと思っている事を心配する友人が結構多い。中にはこんな話があった。「普通の病院は患者が終末期になると半ば強制的に個室に移動させられ、これが健保適用外なので、個人的にはがん保険や生命保険に入っておく必要がある。」俄に信じがたいが、そういう事もあるかもしれぬ。しかし、その費用負担は遺族の問題で自分には関係無いこと。思い患う必要が無いと思うが、家族思いは遺族思い、こちらの配慮が無さ過ぎるのかもしれぬ。

別の友人が「これからは自宅で死ぬのがベストと医師や専門家は言う。」看取ってくれる同居人が居ればそれももっともだろうが、これも考えたこともなかった話。歳を考えればその手の話が増えるのはやむを得まい。何れにしてお互い健康に注意することが最重要課題と意見の一致を見てお開きになった。健康維持は重要課題であるのは勿論だが、最近は山歩きも機会が減り、来年はもっと減るに違いない。これからは少し方向を変えて、今まで行くことが無かった地方都市の小旅行をしようと考え始めている。

昨夜もちょっと話したら「そりゃ良い考えだ、実は俺もそれを考えていた。」とか賛成意見多数で、いろんなアドバイスを貰うことが出来た。。今週はその方面の研究をして、来週にでもその手始めに東北方面に1泊か2泊の小旅行を実行してみたい。

2022年11月5日土曜日

景気後退

 新型コロナとかウクライナに対するロシアの侵攻とか、他国や他人のことと思い過ごせるかとは正反対、日本はもちろん我が身にも影響大の実感がひしひしの昨今。晩年に至って思いもかけなかった報道の数々で戸惑うばかりだ。これも我が身と関係があるかもと、最近思い始めたことの一つが「景気後退」。年金暮らしだから景気なんかどうでも良いとは言っていられぬかもしれぬ。

未だ日本では大騒ぎになっていないが、それは政府が無計画、行き当たりばったりの弥縫策を講じているからに過ぎないからかもしれぬ。少なくともイギリスの首相はそれをはっきり認めて「ここ3年近くの政策が間違っていた。正常に戻すには時間的に倍を要するだろう。国民の皆さんは辛抱して頂きたい。」要するにインフレ傾向に加えて税金の負担増もあるだろう、との警告を発している。    

大きな会社のことはさておき、日頃世話になっている諸々の商店で考えれば、コロナで客足が減ったところに諸経費負担増と物価高に襲われているのだから、過去3年で景気が良くなっていることは考えにくい。イギリスの首相が言うところと似た状況だろう。商店の景気が悪いということは関係する中小企業も景気が悪い状況は同じはず。遡って考えていけば、大企業にしても同様ではないか?年金暮らしは改めて言うまでもなく、節約を強いられる条件が続出している。

売り買いが単純な農家にしても同じかもしれぬ。昨日いつのように長野県産コシヒカリ5kgを米屋から届けてもらった。ある程度の値上がりを予想していたが、案に相違して従来通りの2千5百円。「値上げは無かったの?」と聞くと「他の米は上がったりしましたが、長野は5キロには反映されないほど比較的少なくすみました。」で、ホッとした次第。何れにしても、今のところ我々庶民への影響は未だ序の口で、どこかの時点でイギリス国民に習うことになる可能性が高いと覚悟を決めた。    

2022年11月4日金曜日

集中と分散

 歳を取るに従い、動きが緩慢になるのと何事も面倒くさくなってやる気が失せてくるのは仕方ないだろう。できれば手間暇掛けることを嫌う気持ちも大きくなる。しかし、だからと言って財布を持たずに携帯スマホで済ます気にはなれない。オール・イン・ワンが流行るのは便利さ故だろうが、通信障害は場所だけでなく、中継基地が整備されている都市部でも頻発するし、スマホを落としたりする危険は誰にでも起きる。

次元が全く異なる話になるが、集中と分散という意味で共通すると思うも事物は多く存在する。もともと分散傾向が強い散漫な気質なので、大成する可能性は昔から無かったが、大怪我をせずに過ごすことが出来たと自画自賛している。先日の報道で、最近大きな病院がサイバー攻撃でカルテ情報をそっくり盗み取られたとの話を聞いた。ランサムウェアとか言うウィルスを仕掛けられて、大層な身代金を要求されたとのこと。

結末は知らぬが、兎に角バックアップデータも役に立たなかったらしい。悪いことをする奴らもそれなりに考えて仕掛けてくるから怖い時代になったものだ。多くの市民は個人情報が漏れてるのでは?と疑問を持ったことはあるに違いない。個人的にも公的機関や金融機関に届けている情報が、当事者以外のところに流出している実感は確かにある。監視カメラが至るところにあり、インターネットなるクモの糸が張り巡らされているので仕方ないのかもしれぬ。

それだけに、何事もスマホでチョイはする気にならない。日本は昔から印鑑とか花押、で個人を特定する方法を尊重してきたが、前世紀後半から発達してきたスキャン技術はこれさえ、危うくなりつつあるような気がする。街で知り合いに似た人を見かけた経験もあると言うことは、自分に似た人もどこかにいるに違いない。しかし人は千差万別。たとえ双子の兄弟でもどこかは違うはず。政治も同じだ。アメリカの言う事だけ聞いていれば万事面倒無しで済めば結構だが、そうは行くまい。

ドイツの首相が習近平氏を訪ねて北京まで行ったと言う報道を聴いてそんな事を思った。

2022年11月3日木曜日

文化の日に

 菊薫る文化の日に相応しい秋晴れが続いている。朝から爽やかな気持ちで朝食を済ませ、テレビで50歳になり伝説的存在でありながら尚、現役スキージャンパーとして活躍し続ける葛西選手のレポートを感心しながら観ていた。すると8時10分ほど前に突然番組が中断されてJアラートなる訳が分からないと言うべきか、意味が無いと言うべきか警戒警報まがいが山形、宮城、新潟3県の住人に対し避難を呼びかけ始めた。曰く「北朝鮮がミサイルを発射しました。地下に潜るか、頑丈な建物内に避難してください。」

この放送中断は民放にも徹底されていたようで、30分近く続いたのではなかろうか。全くバカみたい話だ。北朝鮮が今朝の何時にどこに向けミサイルを発射したかも、分からないのに、なんで避難しなきゃならないか?多くの人はテレビ番組の中断に腹を立てたことだろう。後の整理によれば発車時刻は8時40分だそうだから、警報が発せられた時刻には既に日本上空に達していたらしい。報道の時代だから、どこから得た情報か知らぬが発射の情報を一刻も早く伝達しようとする姿勢は多としたい。

しかし思いついたような警報発出によって、日本のミサイル防衛システムの役立たずぶりが露呈してしまった効果以外に政府にとって得るものがあったのだろうか?既にアメリカからは防衛費の増額を求められ、様々な装備を買わされている。この空襲警報装置もその一環と見て差し支えあるまい。今更言うまでもないが、戦争に巻き込まれないことだけが唯一の防衛策であり、巻き込まれたら一巻の終わりであることは明白だろう。

2022年11月2日水曜日

欲ボケの期待外れ

 岸田政権のダッチロール振りは改めて書く必要は無いかと思っていたが、内政外交共に余りにも酷すぎる。経済政策を任せていた大臣が辞任したからということは言い訳にならぬと思う。首相は先月28日に記者会見まで開いて「総合経済対策」を次のように述べている。「今回の対策は、物価高克服、経済再生実現のための総合経済対策です。物価対策と景気対策を一体として行ない、国民の暮らし、雇用、事業を守るとともに、未来に向けて経済を強くしていきます。」

具体的には39兆円の補正予算の決定によって、世の中が急に明るくなるとでも言いたいようだ。そんな便利な総合対策があれば誰も苦労は無い。予算額の中身を検討すると評判が悪い安倍晋三氏の政策より更に辻褄が合わないことが多すぎる。記者会見後にツイッターで発信した具体策は「電気・ガス・ガソリンの負担軽減策で1家庭当たり総額4万5000円の支援。子育て世帯を応援するため10万円相当の子育て支援パッケージ創設。4万4000円の旅行支援などコロナ禍で縮んだ消費を取り戻す。」

総額4万5千円を報道ではバラマキだと言われたので、小生はてっきりまた現金支給があるのかと早とちりをしたが、支援パッケージとは言葉の綾、詳細を見ると我が家には殆ど無関係であることが分かった。即ち4万5千円支給されるであろう対象家庭は飽くまで標準世帯のお話。月に電気ガス料金が5千円安くなるので9ヶ月4万5千円と言う計算上の話。単身家庭で使用量が少ない我が家には殆ど関係は無いようだ。ガソリン代の補助はあってもプロパン代には補助が無いとか、突っ込みだせばキリがないくらいだからやめるが、兎に角このための予算が6兆円。

安倍晋三氏が全国民に10万円配布した時の予算の半分とのこと。いっそ欲ボケの小生が勘違いしたように、全国民に5万円ずつ配布のほうが分かりやすいだけ良しとしたような気もする。同じ給付にしても何故こんな複雑なシステムを思いつくかと言えば、システムが複雑化するため、大手広告代理店を始めとした自民党のスポンサー企業に事業を請け負わせ、そこに相互利益の利権システムを構築が必然で、何かとピンハネの余地が生まれるとの指摘もある。 

アメリカ一辺倒外校に関しては稿を改めて書きたい。

2022年11月1日火曜日

チグハグ感

昨日はブログをサボってしまった。サンデー毎日の年寄には月末だからと特に忙しいことがあるわけでもない。何となく疲れて書く気が起きなかっただけのこと。代わって今日は11月1日、1番好きの人には縁起の良い日かもしれぬ。小生は6枚綴りのカレンダーが最後の1枚か、となんとなく寂しが募る感じだ。ここ1週間近くは久しぶりの好天続きだったので、暖房費節約を兼ねて街を徘徊して汗を流していたが、今日は流石に霜月らしく曇り始めて気温もあまり上がらない。

嘆いて始まらないが、初物価高騰にはうんざりしてる。そこに報道で今年度の企業業績が過去最高益の見通しなんて聞くと不思議な気になってしまう。円安が消費者を苦しめても企業は儲かるのかね。ま、儲かった分が社員に還元されているなら、幸せな庶民も増えているのかもしれぬが、少なくとも年金暮らし世帯は企業業績とは無関係だから仕方ない。

もう一つ聞こえてくる報道とちぐはぐ感が否めないのが、コロナのワクチン接種。ひと頃は、すごく高価なものを税金で無料に接種して頂けると有り難く思っていた。最初は昨年6月7日、続いて6月28日、3回目が今年2月5日、4回目7月12日となっている。そこに5回目接種の案内が先月半ばに届いた。お知らせの冒頭に<前回接種日から5月後の同じ日以降に接種ができます>とある。

続いて使用ワクチン【オミクロン株と従来株に対応した2価ワクチンでの接種になります】とあり、<*当初使用するワクチンは、「BA.1」対応となります。今後、「BA4/5」対応のワクチンに切り替わる可能性があります。>と注意書きがある。この文書を読む限り自分が接種を受けられるのは12月12日以降だ。随分手回しよく案内が来たものだと半ば感心してかかりつけ医に架電。すると受付の女性「ところが数日前に政府の方針が変更されて、3ヶ月後から接種可能になりました。受付は10月31日以降、接種は11月10日からの予約になります。」

たまたま数週間前のこと、政府がファイザー社からワクチンを4500万回分購入との報道があった。友人によるとどうも売れ残りを買わされたようだとのこと。つい先日の報道では最近ワクチン接種率が一向に進まないとの報道もある。何を信じてどうすべきか、迷わずにはいられない。コロナ第7波は未だ本格的ではなさそうだし、予約はしていない。