2022年11月16日水曜日

老害を憎む

 昨日は一瞬寒くなりかかったが、今日は陽射しが戻って又程よい陽気になった。年寄りには何よりで有難いことだ。インドシナのバリ島はこちらが未だごく幼い頃、父が足掛け五年も行っていた島なので名前はよく知っているが、家族と同じで行く気にもならず、結局は行かずじまいだ。その島で世界の主要20ヶ国首脳が集まって何やら大事な協議をしているとのこと。父から、島民の大部分が腰巻き一つで生活していると聞き及んでいたので、不思議な気がしないでもない。

要するに我が一生の間で自分を取り巻く環境、即ち世界が大きく様変わりした。同時にこちらの生活も少年期青年期を経て老人になる間の変化があまりに大きい。大きすぎると言ってもいいだろう。生活が変われば考えも変わる。当たり前だが、変わらなかったことも有るだろうが、果たしてそれが良いのか、悪いのかも判断しかねる。

半世紀を超える時間での世界の変化は当然だが、ここ1年くらいの変化の激しさは、今までにない程目まぐるしく、正直何をどう判断していいか分からない。結局は幼い頃から馴染んでいる家族や親族、友人との繋がりを大事に余生を過ごすことを心がけるしか無いだろう。とは言っても、3年程続いて未だに先がはっきりしないコロナ禍があり、親族内でも音信が途絶えている間に環境を変えてる者も居る。

昨日も喪中はがき1通を受領。末尾に「尚 誠に勝手ながら賀状は仕舞とさせて頂きます 歳を重ねること76年もはや付録の人生となりました 永い間本当にお世話になり ありがとうございました」と書かれていた。大した世話をしたつもりも無いが、丁寧な人だ。昔は若手と思っていたが、今や同輩と言うべきだろう。このように友人の輪はどんどん小さくなっていく。

これが自然だろうが、アメリカでは80歳近い老人二人が次期大統領選挙に出るつもりらしい。国柄の違いはあっても、政治家の愚かさは世界共通かもしれぬ。本屋には「老害は個性だ」(内館牧子著)なる本が大量に平積みされていた。小説かどうかもはっきりしなかったが、とても読む気にはならない。兎に角、老害と悪口は言われたくないものだ。

16時アップの予定が予定通りにならなかったので慌ててアップしました。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

今日から旅人でしたね。

>歳を重ねること76年もはや付録の人生となりました

との人は、どのような人生を過ごしてきたのでしょうと思います。
「付録の人生」と言いますが、そんな考え方をする人は、生まれついて付録の人生だったと思います。
アメリカの古老ではありませんが、人生いつだってまだまだではないでしょうか。
やり尽くしたと思るならば幸せかもしれません。
年寄りが老害とは限りませんし、老害にならない..重宝な長老になりたいものです。

PS
年賀状。私は65歳で一度すべて出さない事にし、その旨の挨拶状を出しました。
しかし、考え直し「私が死ぬまで出し続ける」事にし。再度その旨の詫び状を出しました。
年賀状が届かなくなったら、死んだと思ってくれ..です。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
>今日から旅人でしたね。
いえ、旅は明後日19日、20日です。
>年寄りが老害とは限りませんし、老害にならない..重宝な長老になりたいものです。
全く同感です。
このところ懐旧談続きで申し訳ありません。引き続きご愛読願います。