今年は例年に比べ梅雨入りが少し遅くなりそうとのこと。爽やかな初夏の天気が続いて気持ちが良いが、さすがに来週は少し天気が崩れるらしい。今週は火、水、木と3日かけて玄関から居間への廊下の天井の張替をした。玄関の天井が布張りだったので、いつのまにか布が剥がれ始めてたからだ。何と言っても築60年以上だからあちこちに不具合が生じることは当然のこと。我が家のメンテはすぐ近くの畳屋さんの兄弟。お兄さんは元大手の建築会社勤務で、計画の方針を決定。
弟さんは地元の建設会社に勤務、鳶が本職だそうだが大工仕事だろうが経師職であろうがなんでもこなしてくれる。我が家には有り難い存在。1日目はお兄さん一人で所謂養生仕事。天井をいじるので下がゴミだらけになることを前提に、他の部屋にそれが及ばないようにカバーを掛ける作業。2日目は兄弟で来て、布や板を外して、新しい板を張り、布に替わる化粧板を張るための下塗り作業。3日目に下塗りの乾燥を待って本張り、後片付けで夕方4時頃に作業終了。クロスの天井が板張りに替わり、少し明るくなってさっぱりした気分だ。
職人さんには一服時間が必要で、施主はお茶などの接待が必要だということは知っているが、こちらは独居老人、専ら留守を決め込んで何もしないで済ましている。それでも嫌な顔をせず兄弟で手際よく作業を進めてくれるので本当にありがたい。昔は隣が豆腐屋、向かいが蕎麦屋、自転車屋、歯医者に床屋、酒屋、八百屋、米屋、駄菓子屋、クリーニング店と殆ど何でも揃っていた近くの商店街。亡き家内が「この近くの商店街のお陰で、二人の娘を安心して育てることが出来た。」とよく言っていたものだ。
しかし、今は店の殆どが住宅やらアパートに変身。その中で、電話1本でお兄さんが駆けつけてくれるこの畳屋さんが生き残ってくれていることは奇跡のように思える。