2023年7月31日月曜日

ご都合主義

 先日ウクライナ軍はアメリカから供与されたクラスター爆弾を実戦で使用したとのこと。クラスター爆弾は1個の爆弾に多くの子爆弾を詰めたもので批判は多く、100カ国以上がその使用などを禁止している。ロシアによるウクライナ侵攻の開始初期、ロシアがクラスター爆弾を使用しているとの情報について、当時の米大統領報道官、ジェン・サキ氏も、情報が事実ならば「戦争犯罪」に相当すると答えていたくらいだ。それが一転アメリカが提供に応じたのは、ウクライナ軍の砲弾不足が深刻なので已むを得ずと言った言い訳がされているが、そのことは措くとしよう。

言いたいのは、この言い訳を素直に報じている日本マスコミ大部分の姿勢。即ちご都合主義。マスコミはこの戦争に関して悪いのはロシア政府、即ちプーチン大統領と決めつけ、彼を負かすためなら何でも許されると勘違いしている。戦争が早く終わって欲しい気持ちは小生も同じ。しかし終わり方に関してはプーチンが負けると限ったものではない。ロシア側はメドベージェフ安全保障会議副議長が言うように「敗色が濃くなれば原爆を使う」と明言する向きもある。彼の言をまともに受け止めたくはないが、戦争にはこんなハッタリもつきものかもしれぬ。

要するに、マスコミは本来政治的には中立、不偏不党であってほしい。にも拘わらず、寄らば大樹のご都合主義が目に余る。週刊文春が火をつけたジャニーズ事務所の性問題や木原副官房長官の問題にしても大手マスコミの対応は中途半端。日本のLGBT問題に関連ありとして、国連がジャニーズ事務所問題調査に乗り出してきた今後はどうなることやら。統一教会問題にせよ、マイナンバーカードと保険証一体化問題でもそうだが、明らかに問題とされることでも、当事者を忖度して問題をやり過ごすマスコミの姿勢は大いに不満が残る。

2023年7月30日日曜日

危険は避けて

 正午のニュースで、午前中の都心気温が34.9度、15時には37度を超えるだろうとのこと。ついにここまで来たかの感だ。普段朝食が終わると2階に上がってパソコンに向かうのが常だが、2階は日光を直に受けるので暑すぎて何をしようと身が入らない。今日はついに意を決してパソコンを1階の小さな食卓まで持ってきて作業をしている。1階は庇が直射日光を遮ってくれるので室温がまるで異なる。先日長女が来た時も涼しさにびっくりしていたが、古いあばら家でも日本式建築の良いところだ。数日前にガス代(電気代を含む)の請求書が届いて、中に来月から料金改定の文書が入っていた。9月検針分からとのこと。くどく書かれているが、幾ら上がるかは少しも理解できない。

6月分は8828円だったので、節約を重ね7月分は6664円とかなり頑張ったが、もうこれ以上光熱費は節約できない。節約して命に関わったら元も子も無い。今月もあと1日を残すのみ、暑さに耐え、毎日1万歩を目指しよく歩いて汗もたくさんかいた。しかし日中歩くのはもう危険だ。昼間は買い物程度に止め、池袋往復は5時過ぎにしたい。ここ数日は読書をする気さえ起きない。今いる部屋はテレビがあるが、テレビも観たいものがないので、昼飯の後は少し昼寝でもしようかと思っているところ。

8月は毎年恒例の後期高齢者の健康診断月。昨年は8月5日に受診してるが、今年は土曜なので来週金曜日4日にでも受診の予定。

2023年7月29日土曜日

土用のうなぎ

 明日は土用丑の日、実は例年家内の実家からうなぎが届くのが常だった。ところが義母がついに98歳、その上大腿骨を骨折をしたとのことで老人施設の厄介になってしまった。当然今年からは土用のうなぎは諦めざるを得ないと覚悟していた。すると一昨日長女から電話「29日の朝うなぎを届けるから、少し遅くなるが8時まで朝飯を食べずに待っていてほしい。」とのこと。祖母が倒れたので代わりを務めるつもりのようだ。

ありがたい話なので、勿論そうした。うなぎは静岡県榛原郡吉田町の特産品、岳父が近くの島田市にあった東芝化成というガラス工場勤務が長かったので娘の嫁ぎ先に毎年贈ってくれていた。岳父亡き後も横浜に済む義母が引き継ぎ、今度は孫に当たる我が長女が引き継ぐ決心をしたらしい。そしてこの暑さの中、板橋から自転車で出来たてのうな丼を持参してくれたものだ。娘のアパートは隣の板橋区桜川、距離的には3キロ程度だから我が家から池袋駅までとほぼ同じ。

自転車で来るのだから20分とは掛からないかもしれぬ。しかし東京に済む人間にとって3キロの移動は大変なこと。父のためとは言いながらその気持は大いに多とすべきだ。朝から美味いうな丼を食いながら長女一家の近況を聞く。来週は旦那と息子を4年ぶりで実家山形に行かせるらしい。実家の父はこちらより大分高齢だが、田舎の例に漏れず毎日運転をしているので、止めさせたいとか色々話題はあったが、娘も久しぶりに一人になれる日を楽しみにしている様子。1泊と言わずもっと長く行っていてほしいのが実感だろう。

話が変わるが、今朝感じたことがある。昨日も書いたが時間のこと、いつもどおりに起きて、いつもだったら朝食が終わる8時までボーとテレビを観続けていたが、この間の長いこと。洗面や仏壇のことやらが終わるのが5時半くらい。一休みして食事の準備に取り掛かり食事の後片付けが終わるのが大体8時。何もしない2時間がこんなに長いとは思わなかった。

2023年7月28日金曜日

大切なもの

 他人から「お時間はありますか?」と聞かれたら「時間だけはたっぷりあるよ。」と自信有りげに答えるが、これほど真意に反する言葉は無い。年寄りには時間ほど大切なものは他に無いだろう。世に大切なものと言えば人や家或いは国によっても様々だろうが、今の小生には時間以上に大切なものは思いつかない。一寸の光陰ではないが、一瞬であっても今を大切にしたい。

昨今の異常な暑さに関するニュースは世界各地から寄せられているが、日本も例外でない。昨日も数件先でコインランドリーを経営する旦那との挨拶代わりの会話、彼は既に上半身裸状態。「未だ7月だぜ、来月になったらどうなっちゃうのかね。」「全くやっちゃいられませんね。」その後昼飯を摂ったレストランでは「暑いから気をつけてくださいよ。今朝通勤途中王子駅で白目をむいて倒れている人を見かけましたよ。」「ありがとう気をつけます。」

確かにものを考えるのも面倒くさく感じる暑さには違いない。しかし暑さに抵抗するには日陰を見つけてゆっくり歩くことが第一。そのためにはこの先どの道を選ぶかいつも考えている。歩くに適した時刻を選ぶことも大切だ。日中汗をかくのは已むを得ないが、事後処理が大切。何れも早めにことを済ませてゆっくり休むしか無いだろう。何れにせよ、世間の人は皆、年寄りには気を使ってくれている。有り難いことだ。

国連のグテレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が来た」と警告。とのことだが、地球上の人類に残された時間はどのくらいあるのだろう?

2023年7月27日木曜日

もの知らず

 世の中には驚くほど多くのことを知っている人がいるが、どうして自分はこんなに物事を知らずに過ごしてきてしまったのかと、これ又驚くことが多い。外見的には似ていても、知識人の脳と我が脳には知識を溜める構造に大きな違いがあるように思う。昨日も書いたが、人生もここまで来ると、そんなことを含め何も不自由は感じない。むしろ知らぬが仏と感謝してもいいくらいだ。

昨日月刊文春8月号で佐藤優氏が書いた文章を読んで感心したことがある。氏は多くの雑誌に連載を持ってるが、その雑誌の読者を想定してそれぞれテーマを選び書き分けているらしい。当に「へ~」だ。このブログは読者に誰を想定して書いているかなんて考えたこともなかった。しかし文章を綴る以上は読者を想定したほうが良いだろう。小生はどうも日記と同じで、自分自身が納得できれば良いとしてるように思う。

兎に角人並み外れて忘れっぽい性格だ。それでも記憶を呼び戻したい時がある。そんな時にはブログは極めて役に立つ。例えば、少し飛躍するが、先日の直木賞受賞作の発表で紹介された作品に関する違和感。タイトルが「極楽征夷大将軍」、足利尊氏のことを悪し様に書いた本らしい。尊氏については何となく親しみを感じているので、見立てに大分違いがあるなと感じた次第。何百年も前の人だからその事自体は特に問題視する程のことではないし、尊氏のファンという訳でもない。彼が京都に天龍寺を措いたことと、天龍寺が曹洞宗の寺であることに何となく親しみを感じていただけだ。

確かに尊氏は昔から悪人とされている。明治37年に発表された唱歌にさえ楠木正成が息子の正行に「前略:己れ討死為さんには 世は尊氏の儘(まま)ならん:後略」と諭しているくらいだ。我がブログでも尊氏に関して書いている回数は既に6回。いずれも楠木正成が善人で、足利尊氏は悪人と断じられていることに少し不満げに書かれている。昔からへそ曲がりが治らないようだが、室町時代や鎌倉時代のことを今更言っても仕方ないかもしれぬ。

しかし戦いに際して一方を善、もう一方を悪と簡単に片付けるのは歴史的に言えば難しいことだろうと思う。

2023年7月26日水曜日

暑気払い

 運転免許証も無く、自家用車とも無縁なのでビッグモーターなる企業が如何なる企業かは何も知らない。想像するに中古車販売業なんだろう。恐らくは立志伝中の人にありがちな躓きで、今後は異なる人生を歩むだろうが、人間の性格はそう簡単に変わらないだろうから、出直してどうなるかは分からない。所詮は他人様の問題だ。何事をしても、例えば利益追求なら利益を徹底的に追求したくなる人がいることに不思議は無い。生き方としては寧ろ褒められても良いだろう。

最近自分のことだけしか考えていないが、自分に不足を感じることが無くなりつつある。強いて言えば、明日も今日と同じようにありたい一心かもしれぬ。そのためには取り敢えず今日熱中症にならぬよう注意しなければいけない。今日を凌ぎっきっても明日になれば又新たな心配事が起きるかもしれぬが、それは明日考えれば良いだろう。

昨日の昼ころ次女からラインで連絡が来た。確か先週から11連勤と聞いていたので、何事が発生したかと心配したが、何のことはない、暑すぎてやりきれないので今週土曜日の夜暑気払いをしてほしいとのこと。土曜日の夜は高校同期生とのリモート懇談をしているが、このところ友人の欠席も増えている。恐らく夏休みシーズンなので、今回の小生と同様家族からのリクエストも色々あるだろう。そんなふうに考えて娘のリクエストに応じることにした。

会食の際はいつも場所を娘に任せるのでそのように返事をすると、場所は珍しく恵比寿のガーデンプレイスタワー 39Fの中華料理店で夕方6時半から。上の孫も一緒とのこと。昔はガーデンプレイスにもよく行ったが最近は本当に久しぶり。6時半からの会食も最近は覚えが無い遅い食事。年寄りには珍しくても若い人たちからすれば当たり前のことだろう。残り少ない人生の一時にこんな事があるのもご愛嬌だ。

但し、要注意は当日の服装。冷房に弱いので2時間以上も冷房の効いた部屋にいると具合が悪くなる。かと言って長袖を着ていくのは道中がきつそう。少し悩ましいところだ。

2023年7月25日火曜日

漠たる不安

 最近は自分の経年劣化ばかり気にしているが、今朝いつものようにテレビを観ながらふと思った。日本も相当劣化し始めているのではなかろうか?毎日のように他国の紛争を取り上げ、他国の行く末を心配してるが、自分の頭のハエを考えることが先かもしれぬ。どこから思ったかと言えば、「クローズアップ現代」で放映された”イエスジャパン現象”韓国で親日感が高まりつつあるとの話題。韓国に限らず、中国はもちろん東南アジア諸国でさえコロナ禍以降経済復興基調が高まっていることが当たり前。

同じく日本もと書きたいところだが、日本に関しては少し疑問を感じざるを得ない。富裕層は国内外への旅行など始めていても、これは庶民とは別の話。万事値上げに辟易して只管節約、少なくとも小生なんかの実態。そんな些細なことは措くとしよう。他国のニュースでは海外からの投資が増加傾向にあることが経済指標の一つとして取り上げられる。思うに、今に日本に投資しようとする海外企業がどれほどあるかを知りたくなる。台湾の半導体大手TSMCが熊本についで北海道にもという話や、円安で日本株への海外投資が増えているなんて話で、誤魔化されているような気がしてならぬ。

国民一人当たりGDPは既に韓国の後塵を拝している現状だ。TSMCの投資にしても政府が拝み倒してやっと実現しただけで、台湾の起業家が日本の魅力をどれだけ感じているかが問題だ。個人の健康にしても、自国の経済に関しても余り悲観的になりたくないが、失われつつある活力に関し、果たして安心していて良いものかどうか、疑問を感じている今日このごろだ。

2023年7月24日月曜日

酷暑到来

 今日も暑いが昨日の日中は酷かった。14時に日曜囲碁対局が終わったので、出かけたかったが、この暑さで歩くと熱中症になりかねないと諦め、陽が没してから池袋まで歩いたが、帰りにはバスに乗ってしまった。ために昨日の歩行数は5千歩強止まり。只でさえ弱り始めている足腰だけに反省しきりだ。そんな事もあって、今日は裏の空き地に建つアパートの建築業者と境界線問題で話があるとのことだったので、朝一番9時に来てもらって話し合いを9時半魔に終了。午前中に池袋を往復して昼食を外食せず、買って帰宅した。

散髪したり書店に立ち寄り本を購入したので、帰宅が丁度昼。歩行数も8千5百歩を超えている。夕日が落ちてから、夕飯を近くの商店街で摂れば1万歩は超えるだろう。最近は男の人でも日傘を差している人が多いが、気持ちがよく分かる。子供の頃、夏には必ず被っていたつばの大きな麦わら帽子、実際は経木製の安物だったが、懐かしい。一昨日から両隣さんは別荘に行かれたようでお留守。右隣は河口湖、左隣は草津と聞いている。こちらは相変わらず灼熱のアスファルト上で汗を流し続けている。我ながら変わり者だと思う。

2023年7月23日日曜日

堂々巡り

 やっとか順当か分からないが兎に角梅雨が明けた。暑くなるだろうが、朝は爽やかな風が吹いている。昨日の夕方久しぶりに<なでしこジャパン>の対ザンビア戦を最後まで観てしまった。2011年7月18日早朝、立山登山で前泊した室堂のヒュッテを出る直前、決勝のアメリカ戦で澤穂希率いる初代なでしこジャパンが優勝を決めた瞬間を思い出した。昨日の観戦は本当の偶然だったが、この間一度も女子サッカーは観ていない。もう干支が一巡したかの思いがある。

今朝の朝日新聞によれば、最近のなでしこジャパンはチーム力に磨きがかかっていると報じている。未だ先の長い戦いなので最終結果がどうなるかは予断できないだろうが、善戦を期待したい。

昨夜の恒例リモート懇では日本政治の劣化について論議があり、国会議員の報酬が高すぎて、良い家業化してるがために、世襲が横行することになってしまっていること。国会議員の報酬が世界標準から見ると日本は高すぎる。イギリスの上院(貴族院)は今でも議員報酬ゼロを教えてもらった。世の中知らないことが未だまだたくさんあるものだ。

デジタル化の進歩には着いて行けず、生成AIに関しては知ることをきっぱり諦めているが、物理の大学教授まで務めた友人は、このリテラシーを取得できない人は相当な損失を被ると警告してくれた。それでも小生は考えを変えることはしない(出来ないだけか)。中間意見の友人は、小生にやや同情的で、余命が少ないのだから、改めて哲学の重要性を考える必要がありそうだと声援を送ってくれた。ありがたく嬉しかった。

3日続けて映画「ミッション・インポッシブル」に関することを追加しよう。この映画の味噌はデジタル技術で、存在を秘匿する技術の奪い合いだ。最初にステルス潜水艦が登場するが、結局事故で自爆してしまう。そのキーの存在がテーマになっている。幼い頃読んだ絵本か小説に「透明人間」があったような気がするが、空想の世界もついに堂々巡りに入ったようだ。

2023年7月22日土曜日

映画鑑賞

 もしもピアノが弾けたなら~という歌があるが、恥ずかしながら生来の音痴が情け無い。歌であれ絵画や書道にしても、何一つ自分で嗜むことは出来なかった。親しい友人で年賀状を必ず毛筆で送ってくれる友人がよく言っていた。「なに下手でもいいから、下手なりに揃っていれば良いのさ。」だから何でも良いから10年くらい真面目に努力すれば、人前に出せるものが出来るのかもしれぬ、なんて今更思っても後の祭り。時々音楽を聞いたり、美術展に足を運んで楽しむことにしている。

その音楽も家内の存命中はプレーヤーがあって、好みを聴くこともあったが、今は専ら放送頼み。侘しい限りかもしれぬ。仕方なくと言う訳でもないが、映画は昨日も書いたようによく観に行く。昨日観たこれまでの「ミッション・インポッシブル」はこれまでのシリーズとは全く異なる新シリーズの1作めらしい。主演のトム・クルーズもよる年波かどうか、一匹狼でなくてチームプレイに成り果てた。そのせいだと思うが、対決者側もチーム構成で、その分話がやたら複雑で分かり難い。

今の映画館はデラックスで音響などは素晴らしいが、空調が効きすぎて3時間も座り続けて身体が凍えそうになったくらい。指定席制度が進んでいるのだから、これから入場時間を本編開始直前にする必要がありそうだ。有楽町での映画鑑賞の楽しみのおまけは近くで美味い食事にありつけること。昨日も終演が16時近かったので、早めの夕飯をたっぷり時間をかけて楽しんできた。帰りはいつものように日比谷公園から外堀沿いを散歩、心なしか秋風を感じたような気がする。映画鑑賞は数少ない老後の楽しみの一つ、でも最近は面白い作品の封切りが少ないのが寂しい。

2023年7月21日金曜日

映画「ミッション・インポッシブル」

 先日来アメリカハリウッドで、俳優労組のストライキが始まり長期化すると見込まれている。ストの大きな原因が人工知能(AI)の進歩で仕事が減らないよう保護する体制が不十分だとされているらしい。映画作りは当に総合的創造の産物。映画製作に限らず人類から創造力を奪えば、残されることは何も無くなってしまうと言っても過言ではあるまい。と言うことは、AIは永遠に人類の敵にもなりかねない。しかし現実はAIが大流行で、政府でもその利用法などを大真面目に議論している。

個人的には近寄るのも嫌なので詳しく知らぬが、何でも安易に答えが見つかるなんてものに碌なものが無いだろう。ハリウッドの映画製作者の気持ちが十分すぎるほど理解できるが、解決方法が簡単に見つかるとも思えない。少なくとも金銭で解決はできぬと思うが果たしてどうなるか。このストに参加したため、今週来日の予定がキャンセルされたトム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブル」封切り初日、今日は昼から早速観に行く予定。昨日チケットをネットで予約したが、なるほどこれも便利といえば便利。

代わりにこちらのボケは進む一方だろう。困ったものだ。

2023年7月20日木曜日

三権分立

 昨日の続きのようなになるかもしれぬが、日本の曖昧さの一つに日本的民主主義があるような気がしてきた。民主主義の原則の一つに「三権分立」がある。王政のように権力が誰かに集中しないようするため、権力を立法、司法、行政の三つに分けて互いが牽制し合うようにすることが目的だ。ところが昨日、話題になっている袴田事件のやり直し裁判に関する報道の中で、コメントを寄せた検事経験者や判事経験者の話を聞いてるうちに成る程と思った。

判事は司法権を司る役目、最高裁判事は建前的に一応国民の審判を仰ぐ仕掛けだけは出来ている。ところが検事は行政官だから国民に選ばれた人物ではない。国家が選抜して任命される。このことは法律上辻褄が合っているのだろうが、ここからグレーゾーンが発生する。行政機関の一つである警察、これも悪人を逮捕する権限を持っているが、逮捕した悪人の起訴(裁判に委ねる決定)は出来ない。その権利を行使できるのは検察官僚だけ。先に悪人と書いたが、推定無罪の原則では逮捕されても裁判で有罪が確定するまでは無罪とされるのが世界の常識。

地方の行政官である警察職員が逮捕した犯人を、同じ地方行政官の検事が協力して反抗を突き止めるなら理解できる。しかし検察官は国家資格を有している人物。ここに大きなギャップが生じるように思うのだ。戦前は警察官も国家警察だから、一応国家資格を保持していたように思う。法律に疎いので確かかどうか分からない。しかし現在は建前的には自治体警察制度だから警察官は自治体職員の筈。検察官が国家資格で、警察官が自治体職員と言うことが色々な軋轢や矛盾の原因になってる可能背があるのではなかろうか。

西部劇を観てると町のシェリフが犯人を逮捕し、郡の検事が来るまで留置場に留め置くシーンが頻繁に出てくる。検事も住民の投票で選ばれていることは言うまでもないだろう。行政での地方自治のありようが日本ではお題目だけで、国歌の影響が余りに大きい。従って日本の三権分立も曖昧そのもので名ばかりに過ぎない。警察や検察、更には司法と無縁の生活を送る多くの市民は無関係なことではあるが、悪事と無関係であっても政治的に対立する行政から目をつけられたりすると、小沢一郎氏のことを引き合い出すまでもなく大変なことになりかねない。

2023年7月19日水曜日

けじめと曖昧さ

 世界中であちこち戦争が続き、日本までそれに関わりを持ち始めている。余り感心できないことと思うが、年寄から一言苦言を呈したい。日本人は歴史を顧みない民族ではないと思うが、近頃の政治家諸氏はまだ100年も経たない前のことを忘れた顔で、昨日今日の他国のことについて第3次世界大戦前夜だとかあれこれ言っている。日本が大敗北した先の大戦集結は1945年9月2日。結果何が起きたか、皮膚感覚で知る人が減っているのは分かるが、未だ80年も経っていないではないか。

昨日たまたま靖国神社前を散歩しながら、敗戦の始末すらついていないと思った。子供心に一時は靖国神社なんか失くなるのではと思った時期もあったが、今は堂々たる威容を誇っている。仄聞するとアメリカ大統領は戦死した兵士の遺族一人ひとりに哀悼の手紙を書くのが常だったとのこと。翻って日本では戦死者の人数すら特定できていないと思われる。昨日帰宅してから念のためにネットで検索してみた。

ネットでは次のように記されている。「日本人死者は、310万人(軍人・軍属が230万人、民間人が80万人)に達し、その9割が1944年以降の戦争末期に集中して亡くなったと推算される。」推算されると言うことは人数すら正確に把握できていないことの証明だ。更に戦争の責任者も曖昧で、本当の総括(反省)が行われたとはとても思えない。先に靖国神社についても感想を書いたが、子供心的には軍隊を持つ国になるなんて夢にも思わなかった。

もちろん子供のことだから、国際法上の自衛権なんて知りはしない。世界には軍隊が無い国があると無邪気に信じていただけだ。だったら新憲法を制定する際に明確に書いておけば良かったと思ったりするこの頃だ。日本を戦争に導いた責任は誰にあるのか、未だにはっきりは分からない。個人的に思うのは、1億総懺悔なんて言わずに、マスコミや文学者を含めはっきりさせた方が良かったのではと思ったりもする。当時は「追放」と称してかなりの人数が公職を外されたが、結局は1年も待たずに元の木阿弥。当然天皇にも責任は及ぶだろうが、戦前からの上御一人思想が残っている。

色合いで言えば曖昧さは日本の美意識という人もいるが、物事のけじめという意味でどうも性格的に相容れないものがある。

2023年7月18日火曜日

国家の課題

 世相を語る資格なぞ無い身ではあるが個人的に思うのは、毎日のように襲ってくる漠とした不安感、同じように世の不安定さだ。世界全体が何となく大戦前夜の雰囲気を漂わせているので、日本の指導者たちも浮足立っているのかもしれぬ。世界大戦となれば、日本が戦争に巻き込まれずに済む訳にはいかぬだろう。それへの備えという気持ちは分からぬでもない。しかしそれは高性能ミサイルを買い込むことではあるまい。もっと落ち着いて考えてほしいものだ。

日本の指導者たちの思考回路が、ロシアのプーチン大統領やウクライナのゼレンスキー大統領と同じでは困る。かと言ってアメリカのバイデン大統領の思考と同じでももっと困る。選挙民によって選抜される国民の代表は任期が限られている。その短い任期中に考慮すべきは数年や数十年先のことではあるまい。日本の明日は即ち永遠の存続だろう。首相を初めとするお歴々は考えてくれてるだろうか?とてもそうは思えない。アメリカの兵器産業を喜ばせるだけの爆買いと、費用の捻出問題等はもう言うまでもない。

今朝感じたことを一つ書いておきたい。朝のテレビで日本で行われた国際物理学オリンピックなるイベントを初めて知った。短いテレビ報道では詳細が分からなかったので、ネットで確認してやっと概要を理解した。「高校生を対象とする物理学の理論問題と実験問題のコンテストであり、1916年にハンガリーで行われたものが最初であると言われ、戦後になって1967年にポーランドで第1回国際物理学オリンピックが開催された。」と説明されているからかなり歴史あるコンテストのようだ。

感じたのはこの結果。テレビでも日本人高校生が2人入賞したことが誇らしげに語られていた。それは良いとして、問題は参加国全体に中で見た日本人高校生の健闘ぶりがどうであったかだ。金賞受賞者が合計で37名もいるのも不思議だが、日本は開催国のアドバンテージかどうか知らぬが、10名参加して2名が金賞を受賞した。中国や韓国は5人参加して全員金賞、アメリカは5人中4名。もちろん文科省も深く関係しているだろうが、提出された問題には日本の高校生が学習しない特殊相対性理論などが含まれるとのこと。

この格差は文科省が真剣になれば克服できることだろう。このようなことこそ国家的課題にしてもらいたいものだ。

2023年7月17日月曜日

都会暮らし

 気温が体温を超える日が続いて、未だ午前10時前だが南北を開け放って風を入れてるがそれでも暑い。今日は午後1時に次女と銀座で待ち合わせをして会食の予定。東京住まいのメリットは沢山あるが、美味い飯屋だけは不自由しないこともその一つだ。銀座の帰りはいつも桜田門か永田町まで歩くことにしているが、今日は桜田門止まりになるだろう。それでも江戸城の外堀に沿っての散歩は風情がある。多少の暑さを少し我慢しながらゆっくり歩くことで、暑さにも少しずつ身体が慣れていくことを願いながらだ。

当面山歩きはお休みしているが、江戸の街もゆっくり歩くと結構面白い。日比谷公園には旧伊達政宗の屋敷があったそうで、終焉の地との立て札があることに昨年気がついた。ここ暫くは御所の東庭園を散歩していないが、あの広大な庭園内もゆっくり見れば見どころ満載だろう。もっと詳しく見る気になれば、少しばかり時間をかけて御所の内部、正月なんかに特別参観が許される二重橋奥の正殿前まで皇居職員に引率されて見学可能だ。毎日の散歩歩数は約1万歩、距離にすれば6キロ程度を目安にしているが、今月は7キロを超える日も多く既に17万歩は超えている。

関東平野と言っても、多少の高低差はある。銀座とか皇居近くの標高は10メートル前後だが、我が家最寄り駅有楽町線千川駅の入り口は33メートル。しかも有楽町線は比較的新しく掘られたので深度が深い。よく利用する永田町駅はホームから国会図書館近くの出口まで120段強の階段があるので20メートルは有にあるだろう。東京は物価も高いだろうし、食材も新鮮さでは産地に適うまい。しかしそれを凌ぐ快適さもあるかもしれぬ。お陰で一日中あちこちで建設ラッシュ。ついに我が家の南面の空き地半分に建売住宅4戸の建設が始まるとのこと。来年には日照が大分変わることになるだろう。

2023年7月16日日曜日

自己責任

 近頃つくづく思うのは<自己責任>と言うこと。独居だから仕方ないが、掃除にしても何にしても先延ばししたところでどうにもならない。結局はどこかでやらねばならない。気付きが良いか悪いかは分からないが、家内でも生きていたら気付くのがずっと先になっただろう。掃除のことなんかどうでもいいが、自分自身の始末をいつまで続けることが出来るか、大いに気になり始めた。特別の才能も無く、思い出らしきことも少ない生だったが、今後も何年になろうと自己責任で淡々と生きよう。

昨夜も高校同期生5人のリモート懇談で色々話を聞いたが、主たる話題は最近の日本産業の無力さ。その通りと賛成したくなったが、敢えて議論には加わらなかった。どうせこっちには関係ない話。何事も自己責任であれば、これからは責任の範囲をできるだけ狭めて生きるしかあるまい。真夏のお暑さが現実になりつつある。どこぞで行き倒れなんぞにならぬよう、大人しく生きるしか無い。


2023年7月15日土曜日

彼我意見の相違

 毎度似たようなことばかり書くが、最近理解しかねることが多すぎる。今日一日を過ごすのに然程の不都合は無いから良いじゃないかとも言えるが、少し気になることもある。例えば新型コロナ感染症患者が全国的に増加傾向にあるようだが、その実態が理解できない。すこし前まではテレビでもネットでも新規感染者数都道府県別に一目瞭然だったが、最近表示される数字の持つ意味が分からないので不自由してるところ。兎に角外出に際してはマスクは財布と同様、必ず持つようにするしかない。

マイナンバーカードも似たようなこと。出かける際は必携だと思うが、何でかは分からない。朝夕コップ1杯の水道水を飲む習慣があるが、中国の王毅政治局員という偉いさんがインドネシアで開かれたASEANの会議で、日本の福島原子力発電所に溜まり続けている汚染水の海洋放出に関係して「そんなに安全を主張するなら日本で飲料水にしたら良いじゃないか。」みたいことを言ったらしい。屁理屈だと思っても日本政府は返す言葉が見つからぬだろう。何でこんな不毛なやり取りが公になるかが分からない。

国内的にも全漁連は猛反対してるのだから、強行すれば国際的にも非難されるのは分かりきったこと。風評だとか水に流す過去ということも言われ、日本では歴史とか過去を簡単に考える傾向があるような気がする。先の戦争で鬼畜と謳った米英を僅か数年で神様、仏様と考えを変えたが、それは良いとしても。一事が万事それで通用すると考えるのは少し違うように思う。幸い政治に関係する子や孫が居ないが、君子危うきに近寄らず、火中の栗に手を出さずをモットーにして人生を歩んでほしいと願っている。

2023年7月14日金曜日

お盆

一昨日を思えば昨日と今日は少しマシな暑さだ。昨夜長野の寺からお盆供養の通知が来た。よって今朝は欠礼の連絡とお布施を郵送、郵便局に持参して投函するまでだいぶ時間を食ってしまった。しかし気分的にはお盆らしく一日が始まったので大満足でもあった。お盆は川で魚を獲ってもいけません、と教わっているのでどう過ごしたものか起床したときから考えていたものだ。お盆はやはり心静かに先祖先人の教えを噛みしめるのが正しいあり方だろう。

仏教と無縁の異国では、当然ながら誰もそんなことは思わない。それは仕方ないが、日本人がその異国に態々足を運んで、よりもよって人殺しの旗振りをする現在だから情け無い話だ。昨夜のテレビを観る限り公共放送であれ民間放送であれ、この話題でもちきり。マスコミ関係者も自衛隊関係者も口を揃えて、防衛産業の生産性の低さをどうにかすべきと談じていた。首相が聞いたこともない異国の地でウクライナ支援の音頭を取っても、幸いなことに日本には人殺しを支援する術も無ければ、和平を勧める能力も無い。

無い無い尽くしの日本でもテレビには連日大勢のコメンテーターが顔を揃えて尤もらしい戦争の先行きを解説する。生成AIとやらの影響でいい歳をした大人まで、疑問難問に即答するのが当たり前の世の中とも言える。年金生活の年寄に異国の戦争は無関係。生成AIに答えてもらう疑問すら湧いてこない。あの世で仏たちは「お前も早くこっちに来れば。」と笑っていることだろう。 

2023年7月13日木曜日

首脳会議の実は?

 日本は諸外国に比べるとかなり異なる点も多い。その一つが政治家に学者が少ないことがあるだろう。政治家は凡人の方が良いのだろうか?凡人で良いはずはないが、歴代首相を考えると、近年で学者らしき首相は鳩山由紀夫氏くらいだろう。外国事情に疎いので実態は分からないが、昨今何かと話題になるNATOのイェンス・ストルテンベルグ氏の略歴を見ると、<ノルウェーの経済学者、政治家。ノルウェーの産業・エネルギー大臣、財務大臣、首相を歴任。2014年から北大西洋条約機構(NATO)第13代事務総長を務めている>と記されている。

最近福島まで足を運んでくれたIAEAのグロッシ事務局長は政治家ではないようだが、アルゼンチンの外務省出身でスイスの大使も歴任している。wikiではどこにも学者とは書かれていないが、何となく学者の匂いが漂っている。ポルトガル首相から現在国連事務総長になっているアントニオ・マヌエル・デ・オリヴェイラ・グテーレス氏は物理学と電気工学を学び、1971年に修了。助教として学問の世界に入った。と書かれている。国連関係者では日本にも緒方貞子さんが居たが、残念なことにもう故人だ。

因みに緒方さんの経歴は国際的政治家にふさわしいものだ。血筋も日本人としてはピカ一だろう。国家を担う政治家は時として世間に対して説明を求められるものだ。その時、どんなに丁寧な説明をしようとしても、学問が不十分な人はどうしても理路が整然としない。学者出身の人は、自分の話が筋が通っていないと不安になるに違いない。

話を戻してNATOの首脳会議、30数カ国首脳が一堂に会する大会議のようだ。大会議でしかもメインテーマのウクライナ支援に関してはスウェーデンの加盟承認以外は、参加国間の調整が難しく、報告書は400頁に及ぶと言われる割には目ぼしい意思決定は無かったらしい。メインテーマに関する意見の一致が難しいから、参加首脳は余計に主たるアジェンダと無関係な話題を振り撒くことだろう。そんな中にあってオブザーバーバー参加の日本の首相はどんな話題に乗り、感想はどうだったか、率直に聞きたいものだ。

2023年7月12日水曜日

根本的違い

 東京は明日からお盆。今週の月曜日の明け方だったろうと思うが、家内の靴が玄関にあるのを帰宅して発見し、驚いたことが記憶に残っている。長野の墓に埋葬されているので、東京では何もしないことを少し怒っているのかもしれぬ、なんて思ったりしてるところ。田舎のお盆も終わり少し涼しくなったら勿論墓参りはするつもりだが、兎に角暑さが厳しすぎる。健康精進なんて書いたばかりだが、昨日はたまらず夕食に一人でビールと発泡酒ワインを飲んでしまった。

今まで冷蔵庫の製氷機も使用してなかったが、製氷機で氷を作ったりしたし、今日は昨年買って飲まずにストックしてあるビールが確か数本あるので冷蔵庫に入れて風呂上がりに一杯やることにしたい。小生が特別ではなく、日本人は口が奢っていると言うか食い物には贅沢だと思う。英国の食事の不味さは有名だ。行ったことがないから本当かどうか知らぬが、映画で観たりしている限り本当かもしれぬ。食事のマナーはかなりやかましく、日本でも高級ゴルフ場では食事の際ポロシャツ姿が許されないところもあるくらいだ。

先日、米の飯の有り難さに関して少し書いた通りで、主食の「飯ちゃわん」を左手に持ってその日によって異なる主菜副菜を右手で摘んで同時に口入れるなんて行儀の悪さは欧米先進国では許されないだろう。そんなに行儀を言うより親がもっと美味い料理を作ってやれよだ。美味い飯を食うと心が豊かになるし、めぐり逢いの悪さで不味い飯に遭遇してしまった日は何となく気が重い。外食でときどきインド、ネパール、タイやベトナム料理店に入ることもあるが、米の種類は日本のそれと大分違うが、西洋に比べれば飯が出てくるだけ未だましだ。

そこにいくと主食の概念は異なるだろうが、韓国や中国の飯は日本の米に近いのでホッとする。ナイフとフォークで飯を食う国と箸で飯を食う国との違いは大きい。西欧諸国との付き合いでは食事の違いを大いに念頭に置かなくてはならない。岸田首相や林外相たちは遥々北欧に出かけて欧米の軍事同盟会議を視察している。どんな意味かと問えば、ロシアを懲らしめるためと答えるに違いない。しかし欧米は不味い食事で育ったせいかどうか、人を騙すことにかけては何れも引けは取らぬ猛者揃い。精々騙されぬよう気をつけたほうが良さそうだ。

2023年7月11日火曜日

単純思考

 現実社会で活躍している人にとっては社会の日進月歩は当たり前のこと。自らもそれに遅れぬよう日々努力を重ねることだろう。振り返って我が身を思うと、もうだいぶ前からその努力とは全く縁を切っただけでなく、最近は社会での変化から目を背けていることが多い。もうこれにはついていけないから、好きにしてくれとばかり関係情報を無視する習慣が増えている。典型的なことは車だろう。長野に帰って兄弟の車に同情させてもらうことはたまにあるが、車種などは殆ど分からない。自宅近くのお宅にも多くの自家用車が駐車されているのを見ながら、管理が大変だろうな思ったりする程度。

次はパソコン関係情報、パソコンは現在でも重宝しているが、これに関する情報も多すぎて、いちいち対応していたのでは切りが無い。AIという単語も聞かぬ日は無いが、気にしても、基本が理解できないことなので、いちいち考えないことにしている。スマホも同じこと、携帯電話はとても便利だが、それ以上の機能については考えない。同年輩の方が電車の中で熱心にパソコンを覗き込んでいるのを羨む気持ちが無いと言えば嘘になるかも知らぬが自分ができないことは仕方ない。

引き合いに出すのも恐れ多いが、今朝その通りと思ったのが大谷翔平選手の生活態度。彼はニューヨークのどこが一番好きかとのインタビューに応えて、「どこにも行っていないので、分からない。」とのこと。これには正直驚いた。野球一筋の単純さもここまで徹底すればこそ、今日の彼があるのだろう。大谷選手のライフスタイルのシンプルさは勿論野球技術向上と絡む深い意味があるので、同列に論ずべきでないことは百も承知だが、浅はかなる小生も、やっと単純さを求めるような気分が出てきたような気する今日このごろだ。

2023年7月10日月曜日

健康精進

 今日は一年ぶりに早朝から朝飯抜きで日大板橋病院で前立腺がん検診の日。8時には未だ20分もあったので少し早すぎるかと心配もしたが、既に玄関は開かれていて再診受付の機械も稼働していた。それでも受付は20番目、病院で早番の勤務者は大変なものと感心するばかり。指定された通り採血と採尿が終わり、検診結果が医療科に回ってくるには凡そ1時間は必要。医療科の診療は9:30開始だから時間はたっぷりある。8時には院内のコンビニが開く。そこで家に忘れてきたマスクと今日発売の月刊文藝春秋8月号を購入。

医療科の待合ベンチで待って9時に受付票を受領。その際、保険証が1年前の登録と違っているので本館の受付窓口で再登録の手続きをするよう指示される。既に昨年2割負担になっているので不思議に思うが、病院のシステムがそう言うなら仕方がない。9時半に真っ先に呼ばれるが、これまで長年世話になった科長の先生が御茶ノ水に異動されたとのこと。新科長の診断となったが、検査結果は特に問題無く、マーカーのPSAなる数値も安定しているとのこと。そこで先生曰く「来年で10年になるので、通常の検査にCTでお腹の中を診て問題なければ、それで終了にしましょう。」

この後、いつも通り放射線科にも顔を出す。ここの先生は泌尿器科の先生に比べて若い上、同じ長野県人で佐久長聖高校の出身ゆえ何かと話しやすい。そこで聞いてみた「泌尿器科で来年CT検査と言われましたが、CTで前立腺の何かが写るのですか?」「いえ何も写りません。」と即答があり、「他の臓器を一応確認するのでしょう。」で納得。これまで日常生活を健康第一位に考えて大分精進を続けてきたが、後1年で完治となると嬉しくもあり、後一踏ん張り精進を継続する緊張感もある。

2023年7月9日日曜日

想像力

 俗によく言われる言葉に<世界観>がある。あまり外国を知らないので広い世界はなかなか想像できないせいだろうか。最近分からないことが多すぎて戸惑うことが多い。岸田首相が「12日にリトアニアで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議、13日にベルギーで日EU(欧州連合)定期首脳協議にそれぞれ出席する。」なんかが典型かもしれぬ。アメリカベッタリにしても少しやりすぎではないかと思うし、意味が分からない。いくら地球が狭くなったと言っても、太平洋の西端に位置する日本が北大西洋諸国に参加すればどうなるというのだろうか。世界感の違いと言われればそれまでかもしれぬが、岸田首相と我が年齢差がこれほどまで大きいとはだ。

ベルギーにはEUの本部があることは承知してるが、リトアニアなんて国はについては何も知らない。しかし現在NATO諸国が最重要課題としていることはロシアとの戦争。及ばずながら日本もお手伝いしたいとの意思表示だろう。戦争なんてことからはできるだけ遠のいて見るだけにすることが国の安全に繋がるように思うのだが、政府要人の考えはだいぶ異なるようで、自ら積極的に深みにはまって行ってる。結果政府が期待するように西側が勝ったとしよう。西側諸国からの感謝されるかもしれぬが、同時に更に資金の拠出を求められのが関の山。これが日本経済の活性化に繋がるのかもしれぬ。

小生のようにチマチマした考えではとても国家運営は出来ないという事ならそれは仕方ない。評価は孫たちによってなされることだろう。丁度小生が両親世代の俗に言う太平洋戦争を思うようにだ。

話を変えたい。鬼畜ロシアとまで言いたくないが、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創業者が政府に向かって反乱を起こして数千人、1万人を超えるとも言われた兵隊を首都に向けて進軍させた。先月末ころのことだ。日本の二二六事件とは比較にならぬほどの規模で、白昼堂々と戦車まで同行していた。この映像だけでも十分映画ぽくもあったが、これが数日のうちに鎮圧された訳でもないのに、急に反転、隣国ベラルーシに逃げ込むことに。何でもベラルーシ大統領が「面倒見るから」と約束したように報道された。それから又数日にして創業者プリゴジン氏の豪邸がテレビで公開された。本人は始末されたのだろう。

あまりにも映画みたいで現実を想像し難いが、一つ思うのはプリゴジン氏の屋敷だけは燃やしたりせず保存して、ハリウッドの映画製作者に貸し出すようにしてもらいたいものだ。

2023年7月8日土曜日

嗜好の変化

 身体の健康のために重要なことは食事と運動と休養(睡眠)のバランスを保つことであることは誰もが知るところ。勿論小生も日頃から心掛けているつもりだ。特にそれぞれの時間をあまり不規則にならないよう気をつけているが、昼食と夕食は外食か買い食いになるので規則正しくは難しい。しかし、それでも気を使っていることがある。外で食うにしても、買食いするにしても、1回は米の飯を食いたいと思っている。そうすれば1日に2回米の飯だから腹の調子が保たれる。

しかし今日は昼食を取るために出かけたとんかつ屋が満員で、昼はパンとコーンスープとリンゴジュースで、変にバター臭いものになってしまった。胸が焼けるとかムカムカする程ではないが、やはり落ち着かない。逆に三度三度米の飯では食い過ぎの感があって、これもしっくりこない。米を食うより酒でも飲んでいれば同じと思っていた時もあるが、酒は本当にご無沙汰している。ワイン一杯とかビール小ジョッキ一杯が精々だ。嗜好も時とともに変化してくるようで不思議に思ったりしてる。

2023年7月7日金曜日

事実は小説より?

 今日は七夕、梅雨は未だ明けないが猛烈な暑さが続きそうだ。明日は安倍元首相の命日でもある。安倍元首相が不慮の事故で亡くなったので、臭いものへの蓋が閉じられて色々なことがウヤムヤになって1年が過ぎてしまった。このことは日本人にスッキリしない感じを残しているに違いない。少なくとも小生は未だに山上犯人説に疑問を抱いている。逮捕されている山上容疑者はアメリカのケネディー元大統領襲撃犯として逮捕され、数日後に警察署内で射殺されてしまったオズワルド容疑者と同じ、と主張し続けているのが元外務省国際情報局長・孫崎享氏。

探偵小説好きが高じて、いい歳をしながら世の中からはとっくに捨て去られている仮説に拘るのは感心できないが、趣味嗜好の問題だから仕方ない。関連するが昨日昼食のついでに読んだ週刊文春最新号の記事を紹介したい。トップ記事でかなりのボリュームがあったが、ネットでは既にニュースになっている。しかし雑誌以外のマスコミには大きくは登場してこないようだ。雑誌のタイトルは<岸田最側近・木原誠二副長官〈衝撃音声〉「俺か゛いないと妻か゛すく゛連行される」>。

木原氏に関しては、かなりのモテ男でだいぶ前から二号さんのことばかり報道されていたが、昨日の記事は少し驚いた。本妻さんが前に付き合っていた男性を刃物で殺した疑いが掛けられているとのこと。未だ発売になったばかりだからコンビニですぐ買えると思うので、興味のある方にはお薦めする。しかし慌てて読まずに落ち着いて丁寧に読まないと、。話が複雑すぎるかもしれぬ。少なくとも小生には難しすぎた。実はこの事が前段に書いた安倍氏への襲撃事件とも関係してるとの説を唱えるのが、孫崎氏。とても常識ではついていけないだろうから、関連付ける話はおすすめしない。

今日のブログを一つのストーリーとして包むとすれば、安倍氏はプーチン氏と27回も直接面会して、彼のことを非常に理解していた。彼のウクライナ侵攻についても一定の理解を示す発言を繰り返していたが、そのことはアメリカの指令に服す姿勢にあった岸田政権にとっては甚だ不都合。そこで暗殺されたとの見立て。統一教会とうまく話絡めているが、暗殺者は山上容疑者以外に存在する。優秀な暗殺請負人は決して逮捕されるようなドジは踏まない。映画のストーリーは凡そこんなふうに組み立てられるものだ。

2023年7月6日木曜日

読後感「諜報国家ロシア」保坂三四郎著

 カラスの鳴かぬ日はあってもロシアとプーチンの名前を聞かぬ日は無い程の毎日。しかし報道される情報は毎日似たようなもので、そこからロシアやウクライナの将来を想像することは全く出来ないのが実情。偶には異なる視点からの情報が欲しくて、全く知らない人の本を買ってみた。読み始めはサブタイトルの<ソ連KGBからプーチンのFSB体制まで>とあるだけに嘗てのソ連邦が世界中に張り巡らした諜報戦略、言葉を変えればスパイ網が現在も生き残って機能しているような雰囲気が感じられ期待感もあった。

しかし読了して思い起こすと、その期待は外れたとも言える。著者は1979年生まれだから40歳近く若い。wikiでも経歴がはっきりしないが、現職はエストニア外交政策研究所 研究員となっているから、問題の紛争地域の専門家であることは間違い無さそうだ。著者が指摘する最大のポイントは、ソ連時代のKGBはプーチン氏が在職していたことは有名だが、この組織は政治体制が随分変わっても結局は生き残り、ロシア社会を国内のみならず国外からも支えている。

その組織メンバーは自らを「チェキスト」と名乗り、その権限はプーチン体制下で「国家の中の国家」と呼ばれるほどに肥大化している。この事自体は確かに耳新しかったが、それとプーチン氏の現体制の維持との間に如何なる関係があるかは今一はっきり理解できない。ただこの組織の非情さだけは伝統的で、思想を違える人間を殺すことにかけては昔も今もかわりが無いようだ。丁度一通り読み終わった頃ワグネルの反乱が起きたので、プリゴジン氏以下幹部は全員粛清かと思ったが、そうでもないようだ。

しかしロシアは人口で日本と同じ程度と言われても、地理的にも広大で日本人には想像しにくい何かがある。戦っているウクライナとの関係も複雑で、正邪、善悪で一刀両断は難しい。勿論ロシアの権力者は軍隊を含む行政を掌握するだけでなくて、ワグネルの例に倣う訳では無いが、ありとあらゆるところにネットワークを構築している。著者が師事していたらしい佐藤優氏の言葉を本文中に引用している。「ロシアが毒蛇ならば、ウクライナは毒サソリのようなもの」とのこと。

著者はサンクトペテルブルクで反乱が起こっても不思議でないと思っていた節もあるが、結果プーチン体制がどうなるかは見通すことが困難だったと思う。蛇足ながら、昨日の報道でメドベージェフ氏(彼もチェキストだろう)が語った「この戦争は永遠に続く」が不気味だ。

2023年7月5日水曜日

お笑い二題

 いい歳をしながら相変わらずこのブログを書き続けている己を反省する時もあるが、読み続けてくれている知人友人の顔を思い浮かべて、これも生きている証拠と思うことにしている。ところで、最近笑ってしまったのが今日テーマの政治問題。第一は韓国で何教というか知らぬが、兎に角日本では旧統一教会即ち世界平和統一家庭連合、およそ宗教団体らしからぬ名前だ。これだけでも笑えてしまうが、この団体のトップ、大僧正猊下とでも言えば良いのに何故か教団総裁と表示されている高齢の女性が「日本の岸田(首相)をここに連れてきて勉強させなさい。」と多くの信者の前で語ったとの報道。

韓国にはキリスト教系新興宗教が多いことは知っているが、多くはこういった金儲けのためのインチキが多いのかもしれぬ。それは他国のことだから仕方ないが、日本の政治家も騙されていたか、知っての上で利用したかも分からぬが、いつまで経ってもけじめをつけられない情けなさ、笑ってしまうしか無い。自分も思えばお寺さんにはお世話になって細やかなお布施を献上しているから、笑ってる場合じゃないだろうと非難されても仕方ない。

もう一つが分からなすぎるので笑うしか無いのが、福島第一原発に溜まりに溜まった汚染水海洋放出問題での首相や官房長官の発言。「国民の皆さんには、丁寧な説明をしていくつもりでいます。」物理や化学は殆ど無学と同じなので分からないが、放射線には個人的義理もある。小学生時代から世話になっているレントゲン写真だけでなく、10数年前から頻尿なんかで苦しんでいた前立腺問題。これを2015年の7月23日から9月16日にかけて合計37回、放射線を局部に照射して癌細胞撲滅に至った。事後定期検診が続き、来週10日が1年ぶりの検診日であることは既に書いた通り。

放射線には個人的恨みははないが、よく効く薬は毒も強いと同じで広島や長崎の被災者には心から同情している。話を戻すと、放射性物質とどんなものか知らぬが、小学生時代最初に聞いたのはストロンチューム、雨に直接当てってはいけません。にも拘わらず随分ずぶ濡れになったので頭が禿げたのはそのせいかと思ったりしている。12年前の福島第一原発で爆発事故が起きた時はセシュウムとやらが大分話題になった記憶がある。問題の汚染水に含まれているトリチウムなる物質の除去は難しいらしい。

だから汚染水を10年以上溜め込んできたが、政府もいい加減面倒くさくなってきたのだろう。えいや!とばかり海への放出を決めて来月からでも実行するらしい。国際原子力機関なる国連組織からのお墨付きももらったそうだ。海洋は広いから毒性は薄まるだろうが、除去とは全く異なる。笑って済ますしかあるまい。

2023年7月4日火曜日

カラ元気の日常

 朝9時一番で近くの郵便局に行き振込を1件してきた。幸い顔なじみになっていた局員さんが掃除の手を休めて手伝ってくれたので問題無く終了することが出来た。しかし考えれば、次回もまた付き添ってもらわなければATMを一人では操作できないだろう。窓口で依頼すれば用が足りるし、手数料の違いも僅か50円程度のこと。大した問題ではないと言ってしまえばそれだけだ。心底から恐れている認知症には未だ余裕があるとは思っているが、その余裕が大分狭まってきてるような気がしてならない。

実は昨日の昼に嫌な光景を目撃してしまった。簡単なテーブル席で軽い食事をしている時のこと。近くのカウンターにいた高齢女性と、少し若めの二人連れ。若い方が娘か嫁かは分からぬが、高齢者にパンを差し出し「ちゃんと食べなさい。」と指図をしている。最初は気にしなかったが、段々声が大きくなってきた上に年寄りの頭を小突いたりし始めたので、余程行って注意したい気持ちにかられたが、騒ぎになったら困るので我慢した。母と思しき人はいわゆる認知症で、若い方に常日頃世話になっているのだろう。若い方もうんざりしているに違いない。

ATMの操作は手こずっても、飯だけはしっかり食うことが出来るので未だ良いようなものだが、いつかはああなると思うと、長生きも程々にすべきかななんて思ってしまう。最近歳のせいか、難しいことを考えなくなってきたのは良いが、考えがどんどん幼児化と言っては極端すぎるだろうが、気持ちだけは若返り始めたこともある。一例が囲碁の打ち方、どんどん弱くなってきている最大の要因がそれ。年寄りのくせに勝ち気が先行しすぎるのだ。元気も程々にしないといけない。でも1万歩を目指す徘徊だけはもう暫く続けるつもり。

2023年7月3日月曜日

今の世の中

 昨日は本当に参った。暑さは寒さよりマシだと思っていたが、日中思考能力が奪われ、前のお宅のガレージに置かれた小さなプラスチックプールから聞こえてくる子供の元気な声を夢うつつに聞きながら過ごし、陽が落ちかけてから気を取り直して腹ごしらえのため池袋まで行くことにした。気持ち的には半分バスか地下鉄に乗りたかったが、なんとか歩いて往復、一汗かいて入浴、少しテレビを観たが早めに就寝したので今日はどうやら気力が平常に戻ったようだ。

日常の生活パターンが乱れるのは滅多にない事。平常を保つのが難しくなってきたのも歳のせいということにしておこう。昨日は読書も余り進まなかった。興味が薄い筈もないのに文字を追っても内容が頭に入らず、気がついたら居眠りをしていた。今夜は少し取り戻したい。今日も午前中にテレビ速報が流れて「6月の日銀短観は、大企業・製造業の業況判断指数が7四半期ぶりに改善した」とのこと。一般的に言えば目出度い事だと思うが、へそ曲がり故にどうしても信じることが出来ない。国民大半の給料生活者は本当に同意できるのだろうか?

目出度く思うのはアメリカで活躍する野球の大谷翔平選手、今月もまたホームランを飛ばしている。身体の管理改善結果は偏に本人の努力によるらしいが、本当に尊敬してしまう。将棋界で活躍する藤井聡太青年も凄い、ここまで来たらもう一つのタイトルを取って八冠に輝いてほしいものだ。大谷選手は28歳、藤井棋士は20歳とのこと。年末に発表されるノーベル賞受賞者に日本人がいると誇らしく思うが、大谷選手の活躍はそれを上回るものを感じてしまう。

来週の月曜日は1年ぶりの前立腺がんの定期検診日、朝飯抜きで診察券と保険証を忘れずに行かねばならない。日大板橋という大病院だから、もちろんマイナンバーカードが通用するだろうが、使ったことはない。先週土曜の夜も友人数名とのリモート懇談でも話したことだが、マイナンバーとマイナンバーカードの違いをはっきり理解出来ていないせいもある。マイナンバーカードがどんな企業と紐付けられているかは、マイナポータルサイトで判明するはずだが、スマホが繋がらないのはスマホに問題があることは分かっている。昨日パソコンで再確認しようと思ったが、暑さで頭が狂っていたかも知らぬが、うまくいかなかった。

2023年7月2日日曜日

暑すぎる

 暑くなりすぎて出歩く気にもならず、ブログもテーマが見つからないので今日はお休み。

2023年7月1日土曜日

恋愛月

 月が変わって7月、昔は夏休みやボーナスの楽しみがあったが、この歳になるとそんな楽しみは一切無縁。むしろ月末に送られてきた公共料金の請求金額を確認して、更なる節約に思いを巡らせる侘しいものがある。連日不景気なことばかり書くのも気が進まないので、今日は思い切って恋愛について書いてみたい。もう20日も前に買った月刊文藝春秋7月号が目の前にあり、表紙に「100年の恋の物語」と特集が大書してある。

思えば人並みに多くの恋は経験してきたものだ。他人の恋を読むのも一興かと思ったが、余り興味深い内容は少なかったのが残念かもしれぬが、中でさすがと感心したのが森鴎外のドイツ人舞姫との恋愛話。微笑ましく思ったのは山本五十六が死の直前に書いたラブレターの話。山本氏は若い時からよくもてたようだが、当たり前だ。バリバリの海軍士官がもてない筈はないだろう。その中で新橋のある芸者に入れあげて、神谷町に店を持たせて通っていたようだ。

戦争が始まってからは逢瀬もままならなかったと思うが、いい大人の連合艦隊司令長官閣下が死ぬ直前までこまめに恋文を送り続けている。大変な量(10年間で暑さ30センチほど)になったらしいが、海軍省が国葬の前に全部没収。後に返却されたようだが、全部の焼却を命じたらしい。ところが彼女も可愛らしい、19通を焼却せずに残したのが戦後発見されて公開されたとのこと。そのうちの2通が掲載されていたが、何れも想いの丈を短歌に綴っている。

もう1件、印象に残っているのがピーターこと池畑慎之介氏。彼は女装の舞踊家として著名だが、現在71歳。若い時の恋愛経験はある種の勘違いと語っているが、ここ40年間は独り身を楽しんでいるとのこと。楽しそうな顔写真が小さく掲載されているが、いつ撮影されたかは定かではない。何となく分かる気がした。恋愛と無縁なんて人間は居ないだろう。政治家だって総理補佐官だって恋愛をするだろう。問題はその際の身の処し方。誰かがもっと異性との付き合い方を教える必要がある。小生は上京してすぐ同居した兄から真っ先に教わった。

死んだ家内がもよく言っていた。「もてない男と結婚するつもりはなかった。浮気は駄目とは言わないけれど、相手はよく選んで頂戴。美人は3日で飽きるしブスは3日で慣れると言っても、根性の悪い女には注意が必要よ。」<亭主妻が思うほどもてはせず>