2023年7月18日火曜日

国家の課題

 世相を語る資格なぞ無い身ではあるが個人的に思うのは、毎日のように襲ってくる漠とした不安感、同じように世の不安定さだ。世界全体が何となく大戦前夜の雰囲気を漂わせているので、日本の指導者たちも浮足立っているのかもしれぬ。世界大戦となれば、日本が戦争に巻き込まれずに済む訳にはいかぬだろう。それへの備えという気持ちは分からぬでもない。しかしそれは高性能ミサイルを買い込むことではあるまい。もっと落ち着いて考えてほしいものだ。

日本の指導者たちの思考回路が、ロシアのプーチン大統領やウクライナのゼレンスキー大統領と同じでは困る。かと言ってアメリカのバイデン大統領の思考と同じでももっと困る。選挙民によって選抜される国民の代表は任期が限られている。その短い任期中に考慮すべきは数年や数十年先のことではあるまい。日本の明日は即ち永遠の存続だろう。首相を初めとするお歴々は考えてくれてるだろうか?とてもそうは思えない。アメリカの兵器産業を喜ばせるだけの爆買いと、費用の捻出問題等はもう言うまでもない。

今朝感じたことを一つ書いておきたい。朝のテレビで日本で行われた国際物理学オリンピックなるイベントを初めて知った。短いテレビ報道では詳細が分からなかったので、ネットで確認してやっと概要を理解した。「高校生を対象とする物理学の理論問題と実験問題のコンテストであり、1916年にハンガリーで行われたものが最初であると言われ、戦後になって1967年にポーランドで第1回国際物理学オリンピックが開催された。」と説明されているからかなり歴史あるコンテストのようだ。

感じたのはこの結果。テレビでも日本人高校生が2人入賞したことが誇らしげに語られていた。それは良いとして、問題は参加国全体に中で見た日本人高校生の健闘ぶりがどうであったかだ。金賞受賞者が合計で37名もいるのも不思議だが、日本は開催国のアドバンテージかどうか知らぬが、10名参加して2名が金賞を受賞した。中国や韓国は5人参加して全員金賞、アメリカは5人中4名。もちろん文科省も深く関係しているだろうが、提出された問題には日本の高校生が学習しない特殊相対性理論などが含まれるとのこと。

この格差は文科省が真剣になれば克服できることだろう。このようなことこそ国家的課題にしてもらいたいものだ。

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