2023年12月31日日曜日

皆で良い年を

 いよいよ大晦日。今年もいろいろあったが、あまり褒められるようなことは無かったようだ。最も辛い思い出は横断歩道でで慌てて転倒して眼鏡を壊したり腕に外傷、肋骨にヒビまで入れてしまったことだ。自分としては今年の正月だったと思っていたが、ブログで確認すると6月10日夕方と書いてある。記憶まで随分曖昧になっているとしか言いようがない。囲碁も大分弱くなった。ネット碁のランキングを見ると世界9805位、日本6877位となっている。会員数7万とか8万と言われている中だから、まあ良いとしてこう。来年も続けていればもっと落ちるに違いない。

何事も進歩は期待できない年齢であることは自覚している。そんな状況下でまあ頑張ったなと言えるのは歩行数。365万歩はいったろう。いろんな道を歩いみた。そしてこのブログ。来年も続けたいが、できるかどうかは別問題。子供の頃父がよく言っていた「学問に王道無し」と同じで、ただ歩いているだけだが、自宅から池袋までの道にも近道と言えるものは無いことが分かったような気がする。要するに何事も王道や近道は無いのだろう。どうせだったら命も近道でなく、長い道のりでお願いしたい。

今日は真冬にしては少し暖かい。正月を自宅で過ごすのは久しぶり。妻の葬式以来かも知れぬ。とすれば7年ぶり。自宅が一番と妻はよく言っていたが、案外そうかも知れぬ。自宅であれば何事も日常通りで行けば良い。但し今日から3日位は常と少し異なり、歩行数も少なくなるだろう。手始めの今日は世田谷祖師谷の次女宅でお年取りの誘い、13時には全員揃うのでとのこと。帰宅は5時過ぎだろう。明日は元日だから終日在宅の予定。食事にはおせち代わりのの品を買ってきた。後はテレビ(今のところ観たい番組は無いが何か有るだろう)と読書、今月買った「モンテ・クリスト伯全5巻」も半分まで来たことだし、とネット碁で過ごす。2日は長女が朝食にと、雑煮を持ってきてくれる予定。昼以降は店も開くことだろう。

以上家族の顔を見ながら、酒も控えめで来年も結構な正月を迎えることになる。

2023年12月30日土曜日

会者定離

 今年も今日と明日だけ。例年になく有り難く思ったのが、今日まで燃えるゴミの収集があること。年末年始1週間以上休業する会社、お店やお医者さんが多い中で、来年4日から清掃局は活動開始とのことには感心、感謝だ。お医者さんだって人の子だから休診は責められないが、新型コロナが世界的に蔓延し始めているとの事も少し気になる。今年の5月以降新型コロナは指定感染症の5類に変更になっている。空気や人の動きに大きな変化が無いなら病原菌の活動も大差が無いだろう。

人の動きが活発になって経済が活性化することに異を唱える訳では無いが、不思議な気もする。日本でも冬になってコロナ患者が増えているようだがカウントの仕方が4月までと全く異なるので比較の仕方が分からない。特に死者数は5月以降発表が全く無い。例年暮には死亡する人が多い。家内も父もそうだったし、親類でも経験がある。急患を搬送する消防署や、焼き場などは相当混雑してるとのことが、コロナ禍の影響がどこまでかは全然分からない。

知ったところでどうにもならぬが、せめて自分は花が咲く4月頃旅立ちたいものだ。欧米で12月はクリスマスシーズンだからハッピーな気分が世間を覆うようだが、日本は反対に死者思い出す季節なのかも知れぬ。個人的にも12月はどうしても忠臣蔵を思い出してしまう。子供の時代から講談本や映画なんかで馴染んできたが、忠臣蔵は当に別れの美学の集大成。47人浪士の切腹は年が変わって翌年の3月14日だったとのこと。別に裁判があったわけでもないと思うが、幕府にも様々な思いがあったのだろう。

そんな事実はこれまで詳しく調べたことがなかったが、幼い頃から印象に残っているのは、日にちとは関係なく浪士全員が死ぬことを前提に事に及んだことだ。リーダーの大石内蔵助は江戸に下る直前、主君浅野内匠頭の元妻瑤泉院に別れの挨拶に出向く。この時の名台詞「此の度西国のある大名に召し抱えられる事になりましたゆえお暇乞いに・・・」がなんとも日本人らしい。

もう一つ有名なのが大高源吾と俳句の師匠宝井其角との両国橋上での出会いと別れ、師匠の其角が詠んだ「年の瀬や水の流れと人の身は」上の句に大高源吾が「明日待たるるその宝船」と付けたとされている。こんな話が世紀を超えて語り継がれているのも日本人の美意識だろう。

2023年12月29日金曜日

政治家の発言

現在の官房長官をすぐに思い出せないほどその存在は影が薄いのかも知れぬ。代わりに岸田首相自身の記者会見が頻繁にテレビで報道される。首相ご本人が好んでしているのかも知れぬが、逆効果であることは世論調査の首相支持率にもはっきり示されている。ここで改めて指摘するまでもないとも思うが、首相の多弁は説得力の欠如、即ち発言の軽さが目に余る。昨日の柿沢議員逮捕に関しても態々テレビのぶら下がりで発言していた。「実に遺憾であり、同時に彼を法務副大臣に任命した任命責任を重く受け止める。」とのこと。

「責任を重く受け止めるなら形でしめせ!」と言いたくなるほど全く反省の色が伺えない。これが言論の府で最高の権力者かと情けなく思う人は少なくないだろう。今テレビカメラを前にして発言できる自民党議員が殆いなくなってるので仕方ないかも知れぬ。柿沢議員に関しては、党として大問題になっているパーティー券の裏金問題とは少し関係が薄いようにも見える。本命の裏金問題でも表に出てきている議員はキックバック金額が多かったとされる議員ばかりで、期待に答えるものではない。

検察の意図が奈辺にあるか分からぬが、少なくても小生は、大物議員たち個人の逮捕を望んでいる訳ではない。問題は自民党政治がどれほど酷く金銭で汚染され、歪められてきたかを検察が明らかにしてくれること期待してるのだ。もうご用納も終わった今日、これ以上の操作情報は出なくても仕方ない。検察には年が明けても引き続き捜査を継続して期待に応えてもらいたい。 

2023年12月28日木曜日

かみさん(女房讃)

 今日は亡き妻の7回目の命日。7回忌は親しい親族に集まってもらい、17日に長野の菩提寺で執り行えたので、今日は一人で寂しく在りし日を思い出している。現代人としては70歳での他界は長生きとは言えないだろうが、亭主の小生には勿論のことだが、2人の娘、3人の孫にもほんとに面倒見が良かった。身内だけでなく関わりのあった他人からも本当に頼りにされていたと思う。今でもよく顔を出してくれる区会議員が居るが、彼は若い時石川県から上京して我が家の近くに住まいし、ある代議士の秘書をしていた。

当時家内は娘たちが通っていた中学の養護教官の女性が民社党区会議員の後任に押されて立候補したことから、その選挙を熱心に応援して、選挙期間中は毎日事務所に通っていたように記憶している。前述の秘書さんの先生は自民党だったが、民社党は右派社会民主主義政党だったので、秘書さんは代議士の使いとしてよく家内が詰めていた事務所によく顔を出していたらしい。そこで家内に気に入られて議員になるよう薦められたと今でもよく話をしている。当時個人的には政治には関心な無かったが、家内から随分知恵をつけられて政治への関心も芽生えたことも思い出の一つだ。

子育てにはまるで無頓着で全面的に家内に任せきりの人生だったが、この手腕も認めない訳にはいかない。二人の娘は勿論、3人の孫に至るまで目配りには感心するばかりだ。兎に角思い出すと、恥ずかしいが満点女房ということばかり。世間では「亭主亡き後の女房は長生き、女房を亡くした亭主はすぐ後を追う」と言われるが、分かるような気もする。しかし、その割には小生独居して7年はよく持ったものだ。これも家内が色々配慮して後に備えてくれたからに他ならない。本当に良く出来た女房の鏡と言える。

若い時から占いが好きで、2度結婚の相ありと何度も言われたが、どうもその気は無さそうだ。

2023年12月27日水曜日

食いしん坊

 美食家と自慢できるほどではないが、残る余生は短いから、できるだけ不味い食事は避けたいと思っている。朝飯は毎日自分で炊いた飯に自己流手作りのおかず数品(これも決まり切ってはいる)で食するので不味いとは言えない。問題は残る2食、1食は軽いパンと牛乳200ml程度で済むが、残る1食はどこかの店で食う。なので行きつけの店が数軒ある。東京の良いところは飯屋が美味いことだと思っている。

昨日正月をアメリカで過ごす友人を羨ましいと書いた。確かに羨ましい面もあるが、飯の不味さを思い出すと、果たして本当かなと自問したくもなる。甘いものも好きなので、3日位は我慢できるだろうが、いつも4日目にはあっさりした和食が恋しくなるから不思議なものだ。ヨコ飯も相の手にパンをかじれば似たようなものと思うが、現実は白米飯には敵わない。日本人の殆どがそうとは言い切れないだろうが、小生は美味くて少量のおかずの品数が多いのが和食の特徴と思っている。

小生もそう毎日そんな食事ができるわけだはない、殆どはカレーや丼で済ませているが、今日の昼は奮発して和食店<メトロポリタン池袋:日本料理 花むさし>で3700円(JRの会員カードを持っているので支払いは3330円)の一番安い昼食を注文した。品数は食後のデザート別にして15品種くらいだったがどれを取っても美味くて実に納得した。大統領の自宅を訪問してもハンバーガーで饗される国と比較すると、日本の食文化が如何に優れているかが理解できるというものだ。食い物の違いは国民性なんかにも大きな影響があるだろう。

2023年12月26日火曜日

粗忽者の暮・正月

 今年もまもなく終わる。年末にすべきことは一応済ませたようにも思うが、粗忽者の小生だから大きな忘れ物もあろう。昨日現役時代の友人に電話して「正月に飯でも食おう。」と誘ったら、彼氏は今日からアメリカに行く予定とのこと。「帰国してから連絡するよ。」てなことで羨ましくもある。アメリカのどこに行くかまでは聞かなかったが、彼も立派なサラリーマンの退職者。どう考えても仕事ではあるまい。こちらはこの正月から都内のホテルに行くのさえ止めてしまった。経済的理由もあるが、予約すら面倒に思えてきた。

現役時代になるが丁度この頃、12月の26日か27日に思い立ってボストンに居た甥っ子を訪問する気になったことがある。近畿ツーリストに勤務していた高校同期生に電話して相談すると、彼の会社も明日から正月休みなので手配不可能。但し、同期生の誼で、アメリカの航空会社に話をつけたから明日搭乗券を受け取ってくれとのこと。翌日帝国ホテル1階の航空会社に出向いて搭乗券受け取りまでは何とかなったが、ボストン空港に出迎える約束の甥っ子の姿が見えず、慌てた思い出が蘇ってきた。当時はボストンで年越し、元日からニューヨークで3泊くらいしたような気がする。しかし今になると、家内がよく言っていたように、我が家にいるのが一番かもしれぬ。

そこで早速今年を振り返ってみる。反省すべき点が多々あった。根が粗忽だから仕方ないが、来年はも少し大人になって慌てないようにしなければいけない。中でも特に注意したいのは天然自然に逆らわないようにすることだ。このことは毎日の散歩コースにある金光教教会の入口に掛けられている警句から引用させてもらった。全文は57577の和歌になっているが正確には思い出せない。金光教は日本独自の宗教で神道の一派らしいが、東京では教会らしきものを結構見かけるが、故郷長野市では見た記憶が無い。

そんなことはどうでもいいが、暖冬だと油断しているとまた風邪を引きかねない。初冬に引いた風邪がやっと治ったばかりだ。兎に角、汗をかいたらすぐ着替えること、就寝前は風呂で身体を温めること。そして布団に入ったら頭寒足熱と言われるように足先が冷えないようにすること。昔は炬燵に足を突っ込んで寝たものだが、最近は電気アンカを使用している。何をしても年寄りじみて自分でも嫌になることが多いが、歳をとった事自体が自然なのだから変な抵抗をしないよう心がけたい。無駄な抵抗をしなければ未だそこそこなんとかなるだろう。

2023年12月25日月曜日

読後感「ザイム真理教」森永卓郎著

 財務省や日銀などの財政金融政策を厳しく避難することが目的で書かれたものであることは分かるが、正直なところ経済音痴の小生には難しく、1度通読しただけでは理解するのが難しい。小生の年収は厚生年金と国民年金を合わせて年間233万円強。国の予算は今年度も来年度も110兆円を超え、税収も60兆円を超えている。予算は使うお金、それに比べ収入がやけに少ないが、このギャップは国債で穴埋めされる仕組み。

国債とは国が国民に借金することに等しく、どこかで精算する必要があるようにも思うが、読後感的に言うと、即ち著者はその考えが間違っていると言いたいようでもある。要するに国家の政策を己の家計に準えて見てはいけないようだ。ただ、国債の発行が野放図に放置されるのも問題で、先の大戦当時に大量に発行された国債で、物凄いインフレが起きて日本経済が破綻した事実もある。兎も角、さじ加減の難しさは素人には想像つきかねる。

何となく分かるのは、何れにしても政府は先ず国民から与る税金、税収に深い想いをする必要があること。著者に言われなくても、政府には経済学者が揃っているのだから毎年慎重に税金については検討を重ねているはずだ。しかし著者は現在の税制が富裕層優先で低所得層に厳しすぎると言う。消費税の問題もある。相続税の問題もある。細かに見ていくと問題だらけらしい。税とは違うが社会保険料も似たようなところがあるので同時に考える必要がある。

この2つを合わせた国民の負担率を考えると日本は約5割となって、江戸時代の4公6民を大きく超えているらしい。本書には所々に普段こちらが感じてるような具体的記述があるので、難しさを我慢して通読したが、冒頭書いた通り論理的に整理されて記憶には残っていない。何となく感じるのは市民の一人として、来年以降の生活が少しでも楽になりそうなことは無さそうだ。今年に増して生活費を削らなくてはと思うが、削れる要素が殆ど見当たらないので愕然とするばかりだ。

2023年12月24日日曜日

パレスチナ

 仏教徒と思ってるからには関係が無いことになるが、今日はクリスマス・イブ。現代の日本人にとってクリスマスは国民的行事。できれば苺が乗ったショートケーキでも食べたくなる。そんなことよりイエス・キリストさまお生まれになったとされるベツレヘムの教会は現在戦場となっているパレスチナにあるらしい。第2次世界大戦の後に作られたイスラエルなる国があるのは知っているが、歴史は我が年齢より短いにも関わらず殆ど知らない。ましてやそこと戦っているパレスチナになると知っていることは皆無に近い。

昨日予告した通り今日はパレスチナについて朧気ながらでも分かったことを書いておく。これまではパレスチナ自治区と呼ばれていたような気がするので、どこかの国の属領かななんて思っていた。属領という言葉の定義も危ういもので、昔何回か遊びに行ったことがある太平洋に浮かぶ島、グアム島なんてのがアメリカの属領らしい。訪問にはパスポートが必要でアメリカ本土と変わらない手続きになっているが、住民はアメリカ大統領選挙の投票権はが与えられていないとのこと。アメリカに統治されていても住民はアメリカ国民でないから分かりにくい。

イスラエルもアメリカとイギリスが作ったと聞くので、今でもアメリカは属国と思っているのかも知れぬ。しかし日本に大使館もあるし、ニューヨークの国連では立派なメンバーで、代表が時々過激な発言をして報道を賑やかにさせている。一方のパレスチナだが、ネットで検索すると、イスラエルと同じ国家のようだ。但し、パレスチナの歴史はイスラエルと複雑に絡み合って非常に複雑で、小生には理解することが難しい。地理的にもガザを含む西岸地区と面積的には大きく首都のある東岸地区に分割されている。

ネットの概要には次のように書かれている「パレスチナ国は、地中海東部のパレスチナに位置する共和制国家。国際連合には未加盟(イスラエルに領土を占領されているがオブザーバーとして参加)であるが、2021年時点で138の国連加盟国が国家として承認している。 首都: エルサレム、 ラマッラ

政体: 議院内閣制、 単一国家、 半大統領制、 臨時政府=小生には理解不能

人口: 492.3万 (2021年) 世界銀行 公用語: アラビア語

小生には殆ど理解できていないが、3週間ほど前にパレスチナ代表が国連で行った演説が世界中で大変な評判になったとのこと。以下のURLからじっくり聞く勝ちがある。

https://www.youtube.com/watch?v=QLR-2M5_KbY

2023年12月23日土曜日

政治とカネ

 最近の自民党関連の報道に「制作集団」とか「政策研究」と政策と冠のつく言葉が頻繁に登場する。政治家は実現すべき個人的政策があって国会議員になっているのだから、群れをなしてそれを研究したりするのは少し違和感を感じるが、当事者はなんの違和感も無いようだ。徒党を組んで政策研究を振りかざすこの集団に流される怪しいお金。これは政策研究費の名目で政治資金規正法の枠外に置かれて、自民党議員にとって使い放題で実に都合の良いお金らしい。

その金額は年間数百億円、政党助成金を上回るらしい。このように公然たる<表がね>、ある意味で今話題の<裏金>以上にたちが悪いようにも思う。昨夜、BS/TBS「報道1930」出演した民主党の元総理野田佳彦氏の話を聴いた。氏は議員人生の大半を通して企業献金の廃止と世襲議員を無くす努力を続けているらしい。氏の生活で感心したのは、毎月曜から金曜まで地元千葉県の市川駅前で2時間から3時間ビラを配って自身の考えを訴えているとのこと。

テレビ公開した活動費の収支はほぼ月額200万円。コアになっているのは個人献金の約60万円(正確でないかも知らぬが100人はいなかった)。落選中も毎月1万円寄付してくれる支援者宅を回って話をして歩き、帰りに1万円を頂いたそうだ。どこか修行僧の托鉢に似た発想。選挙区の広さに違いはあるだろうが、コアの支援者が100人以下でも堂々と議員になれるのかと感心した次第。現在でも秘書は居るが、その数は5人。選挙区がいかに東京に近いと言っても、少ない。政治に金が掛かると言うなら、皆野田氏を真似て実額を公開すれば良い。公開されているのだろうが、誰か概略を纏めてほしいものだ。

本当はパレスチナ国連代表の演説を取り上げたかったが、2日も続いて国内政治で書いてしまった。反省

2023年12月22日金曜日

議員特権

 今日は冬至、暖冬気味のこの冬だが、ここ数日は平年並みとのことで少し寒い。冬至といえば毎年味噌汁代わりにパンプキンスープが朝食に上ったことを思い出し、昨夜はカボチャコロッケサンドを買ってきて食した。定番は他にゆず湯があるが、これは浴槽の掃除が面倒そうなのでしたことがない。何れにせよ、これからは畳の目一つずつ陽が高くなるそうだから楽しみにしよう。

寒さと暗さは底をついても、相変わらず賑やかなのが自民党の裏金工作の話。週刊誌情報などから勝手に推測すると、自民党の裏金作りは派閥パーティーの他にも色々ありそうだ。現在騒ぎになっている件にしても、関わっている議員は100人を上回るだろうが、立件起訴されるのは数人のオーダーと言うのが常識化している。検察が泥棒に格付けをしてるようで不思議でならない。文房具店で消しゴム一つ万引きしても、お金持ちの家から大金を盗んでも、泥棒行為に変わりはない。罰に軽重はあっても罰することは同じでなくてはいけないように思う。これは子供じみた考えかな?

テレビは大人の考えらしく、未だ飽きもせず検察の動きを追っているが、個人的には、もう検察と司法当局の動きを見守るしか無いと思っている。結果司法の網を逃れる大者、小者が出るのだろうが、それは次の選挙で有権者が判断するしかあるまい。一連の騒ぎを受け当然のようにマスコミが騒ぐのが、政治資金規正法改正について。これも私見を言えば枝葉の議論。本質的なことは、現代の国会議員が経済的に余りに優遇されすぎていることにあると思う。

短期間の職業だから、給料が常識的に見て高いのは仕方ないだろう。問題はそこに上乗せされている様々な議員特権にある。詳しく知らないので挙げきれないが、例えば毎月支給されている100万円の文書交通費や、政党を通じて支払われる政党助成金、これは使途を明らかにする必要なしと聞くが、税金は控除されているのではなかろうか?議員宿舎とか議員事務所の家賃は免除されていると思うが、ここの税金は誰が支払っているのだろう?

間接的に支払われている費用を思うと、議員特権は素人には思いもよらぬ莫大なものになる可能性がありそうだ。選挙で選ばれれば一定の特権は容認できるだろうが、市町村の議員に比べ桁外れになるのは考え直したほうが健全かも知れぬ。

2023年12月21日木曜日

ザイム真理教

 数日前から気になっていたので調べてみた。既にご存じの方も多いと思うが、経済学者の森永卓郎氏が発明した新語で、同名の書籍がフォレスト出版から出ていて、既に200万部に達したとのこと。氏の説に共感したので少しここで敷衍したい。これも読者には既にご存じの方も多いはずだが、小生海外旅行の経験が少ないので初めて知ったことがある。アメリカには消費税なる制度が無いらしい。何でもアメリカの真似をしたがる我が国がなんで真似をしてくれないのか恨み節を言いたくなる。

いきなり突拍子もないところから引用を始めたので、解りにくかったかも知れない。ザイムとは財務省をもじったもので、森永氏は自著の宣伝に「それは信者8000万人の巨大カルト」と書いている。財務省がカルトとは穏やかでないが、今朝のメルマガを読む限りでは大分納得がいった。肝心の書物を読まずに氏の発言を引用するのは少し気が引けるので、昼食の後、書店で著書を購入してきた。

従って、著書は未だ読み切っていないが、内容的には今日引用する内容を膨らませたものとしても差し支えなさそうだ。何回も書いている通り、経済についてはチンプン漢の小生、森永氏の理屈が正しいかどうかは分からないが、兎も角、氏の発言を引用するので、読者に判断はお任せする。氏が言わんとするところは、財務省が経済学の理屈に合わない政策行っていること。その代表的なものは大規模金融緩和と消費増税の組み合わせ。これはアクセルとブレーキを同時に踏むのと同じで経済的論理の整合性が全くなくて、日本がデフレに戻る原因になっている。

次が、国民負担率、つまり、税と社会保障負担が国民所得に占める比率ですが、それがどんどんどんどん上がっていて、特に2000年代以降は急速に上がっています。30年前は国民負担率は三割程度だったんですが、今や5割ほどになっている。これで国民の生活が楽になる筈が無いのは当たり前。そこで何故こんな馬鹿げた政策が打ち出されたか?そこには財務省が作り出した神話が関係する。即ち、一言で言うなら「国の借金がやばい」、というものです。この神話を作り出すために財務省は数多の嘘で塗り固め事実を隠蔽しています。

以上が主たる発言の引用だ。詳しく読んでいくと確かにカルト集団と似たような振る舞いが多くあることが分かるが、詳しくは著書を購入して読んで頂きたい。

2023年12月20日水曜日

人生いろいろ

 美空ひばりと共に一世を風靡した女性歌手島倉千代子、昭和38年入社1年生時代に世話になった顧客の一人が熱烈なファンで、歌も良いが歌詞がまた良いねと教えてくれたのが「人生いろいろ」氏は戦争に行ったことはなかったと思うが、10歳くらいは上だった筈で、それなりにご苦労はあったのだろう。当時は伊豆半島にあったシャボテン公園一帯の不動産事業に携わっていた。入社した会社が、別荘を購入したことから逆営業に行かされたのだ。逆営業は成功しなかったが、伊東まで何度か出張できたのは嬉しかったものだ。

冒頭から脱線気味だが、最近本当に人生いろいろだと思う。この前の日曜は法事で親戚が集まったが、我が家は家業が決まっていないので、それぞれが異なる企業・職種。住まいも全国に散らばり色々な生き方をしていることが伺われた。その翌日の報道で知った今年の冬のボーナスランキングを見るとベスト10内ですぐ分かった企業はたった1社。それも大企業とは思えない大塚商会のみ。特にダントツ1位の<ディスコ>なんて会社、これまでに見たことも聞いたこともない会社だ。半導体部品と表示されていて興味があったので調べると、戦後は大森にあった砥石屋さんとのこと。

現代の半導体部品の一部には表面をツルツルに磨く技。術が不可欠とのこと。何となく分かるような気がする。身内のことを考えれば孫の一人が就職した<金次郎>なんて会社もそうだ。ふざけた企業名だと思うがれっきとした一部上場企業で、元は日通の子会社だったとのこと。己自身だって他人のことなんか言えた義理じゃない。協同宣伝との社名だったが、両親からすれば全く得体の知れないもので、さぞ不安だっただろう。自分自身でも宣伝なんて何をするのだろう?まさかちんどん屋でもないだろうてなもので、チンプンカンプンが本当のところ。

入社試験で1枚の写真を提示され、「この写真のコピーを記せ」と出題された。鉛筆で絵を書き始めたら隣の席の柔道部出身者が「コピーとは宣伝文句だよ。」とそっと教えてくれたことが懐かしい。そんないい加減な男でも、そこで25年辛抱したら何となく協同も宣伝も意味が分かるようになり、結局広告業界でずっと生計を立てることになったのだから不思議なものだ。当に「人生いろいろ~男もいろいろ~」絵に描いたようなものだ。これからも色々あるだろうが、取り敢えずはボケずに健康でいきたい。

2023年12月19日火曜日

専門家の意見

 現代は情報化時代、文字情報が主だった我が現役時代と比較すると、映像情報が主になってきているようにも思う。昔は1億総白痴化なんて悪口を言われたこともあるテレビだが、ニュースはほとんどこれに頼るようになった。報道の解説に関しては、昔から新聞の独壇場だったが、最近はテレビの社会情報系番組が多くなって、論説、解説にあまり興味がない小生あたりでも結構専門的な分析や解説が情報としてインプットされる。

ところが昔からよく言われるように、映像情報は文字情報に比べると思考に繋がらないし、記憶にも適さない。夜の時間帯に置かれているBS/TBSの「報道1930」やBS/フジ「プライムニュース」と言った番組はよく視聴するが、これらの番組の司会者が口にする「今夜はこの問題を読み解きたいと思います。」とてなるほど専門家が登場する。確かに昔は検事上がりの人が書いた書物を読んだりした記憶はあるが、生の声なんか殆ど聞いたことがない。それが今やテレビで聞けるのだから有り難いと言えばそうかも知れぬ。

しかしこんな専門家の詳しい解説を数分聞いて何になるのだろう?外国の戦争に関連しても同じこと、日本にも外国の戦争を研究している人がいるとは知らなかった。昔で言えば東條英機に嫌われて終戦当時は予備役に落とされ山形の田舎に逼塞していた石原莞爾のような軍人崩れだろう。そういった人たちの意見は専門家同士では貴重だろうが、素人の小生には猫に小判でなんの役にも立たない。外国情報機関の日本担当がそれらのテレビを監視していればそれなりに役に立つかも知れぬ。何れにしても大部分の視聴者にとって殆ど意味が無いと思う。

子供時代にラジオで聴いた「20の扉」や「話の泉」のように、専門家には専門以外のところでの知恵や頓知を披露してもらった方がよほど楽しいし有益だ。番組のプロデューサー諸氏はも少し自身の感性を磨いて、そこから湧き出た疑問を自分で追求して制作に当たってほしいが、無いものねだりかもしれぬ。言いたいことは、報道は何事も事実をきちんと抑えて報道すること。カメラを伴ってのことは手間も暇も大変だろう。ガザ地区やビルマの戦線で取材記者が多数犠牲になっている事実には胸の痛む。

どこの誰が取材したか分からぬ映像に専門家の解説を被せて、一丁上がりでは全く報道とは言えない。遠い他国の戦争や政治情勢など実況放送は一市民には要らぬ話だ。国内にある問題の数々に目を向けるべきだろう。

2023年12月18日月曜日

法事の顛末

 一昨日ここで翌日の天気を心配したが、明けて昨日東京は穏やかな好天。長野に向かう新幹線の車窓からは関東平野の西に聳える富士山が素晴らしい姿を見せてくれた。大宮発の新幹線は1時間足らずで長野に到着。同じ列車で長女一家も到着。長野はかすかに小雪が舞って寒いことは寒かったが、それでも積雪はゼロ、心配したお墓にも無事行くことが出来た。集まってくれた親戚は娘二人の家族全員の他、志賀高原の弟夫妻、従妹、亡き兄弟の連れ合いや家族、全員で14人。400畳敷きの広い本堂での法要。お寺では大きなストーブを2台も入れてくれているが、それでも寒いのでコートを着たまま焼香。

後は掃除道具と花を持って墓地に。この道中がまた一苦労、結構な距離の上高低差があるのでチョットした山歩き気分。足に自信が持てない人にはお寺で待ってもらうことに。お墓は甥が予め枯れ葉など片付けてくれていたので、水洗いするだけでよかった。花を供えてまた全員が焼香。寺での7回忌の式は無事予定通り執り行うことが出来た。その後、一人は抜けたが、13人揃って長野駅に隣接するホテルで簡単なお斎の会食。普段めったに会食の機会が無い間柄なのでよろず話で盛り上がった。

前回集まったのは家内の3回忌で5年前だ。一番若い当時小学4年か5年生だった孫は既に中学3年生、身長も参加者の中で一二を争う頼もしさ。参加者一同びっくりするのも無理はない。たかだか6家族の集まりだが出席出来なかった家族も勘定すると、親戚が日本に広く散らばっている。従って興味ある話題には事欠かない。外国に法事の習慣は無いと思うが、これも日本人の知恵の一つで血の繋がりの縁を大切に思うようになるのだろう。我が身を思えば、跡取りのいない我が家だが、小生の葬式はどこでどうなろうと、この菩提寺に遺骨を納めてもらえると半ば安心できた次第。

食事中の話で最も興味深かったことは次女の孫二人の話。二人は年子だが、共に今年就職、一人は東京で、もう一人は名古屋で同じく情報系の会社。二人共会社の仕事を他人に説明できるほど会社に馴染んでいないようだ。上の子は大学でずっとAIの勉強をしていた筈。下の子は商学部なのでプログラミングとは無縁と思っていたが、現在はそのプログラミングが日常らしい。そこで生成AIについての感想を聞いた。上の子は「生成AIなんか全く信用してません。」下の子は「ChatGPTほど重宝なものは無い。難問にぶち当たったら、すぐ問い合わせると、直ぐにいくつかのコードが表示されるので凄く助かっている。」

共に思いもよらぬ答えだけに、新しい時代の息吹も感じることが出来て施主としては大いに満足できた。

2023年12月16日土曜日

天気が心配

 きっと大海原の果と大陸の果がぶつかる所に位置するからだろうが、日本列島の季節は移ろいやすく、季節変わりがあって面白いが、季節の変わり目には色々な気象条件が発生する。明日は大陸からの寒波襲来で真冬の寒さらしいが、今日の東京は季節外れの暖かさだ。どっちが本物かと言えば、言うまでもなく冬将軍に軍配が上がる。年寄にとっては春が待ち遠しいが、冬来たりなば春遠からじ、今暫くの辛抱に過ぎぬ。ましてこの冬は暖冬とのこと、予報を信じて少しの気休めにする。

明日は亡き妻の7回忌。法事を長野の菩提寺で行う。と言っても先祖の両親なんかからすれば本当に形ばかり。参列をお願いした親族もいい迷惑だろう。中には熱心なクリスチャンまで居て、教会ではその準備で何かと忙しい中、寺まで駆けつけてくれるとのこと。施主としては有り難い限り。子供二人はご亭主から孫まで総動員してくれた。交通費だけでも暮の物入りに申し訳なく思う。日本仏教で回忌法要を調べると次のように書かれている。

<亡くなって1年目を「一周忌」、2年目を「三回忌」、その後、七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)と、3と7の年度に行います。 三十三回忌を「年忌明け」といって弔い上げになるのが一般的です。>これに準じれば5年後に又やらねばならない。こちらが生き永らえていれば、88才。果たしてどうなるか、考えても詮無い話。兎に角、明日の法要だけは参列して頂いた皆さんに笑われないようにするしかない。

東京の明日の天気は良いようだが、長野は冬型。菩提寺は長野市内の少し高い場所なので心配。住職とも相談の上、天気が悪ければ墓参りは省略させてもらう。こっちから持参するものも昨日までに準備したつもりが、忘れていたものを思い出した。これから池袋までそれを買いかねばならない。

今日も意味あることはほとんど書けていないが、明日は帰宅時間が分からぬし。酒も入ってるだろうから明日のブログは休むと思うので悪しからず。

2023年12月15日金曜日

記者会見

 昨日も岸田首相の記者会見について書いたばかり。今日も朝から大谷翔平選手の入団記者会見を昨夜と同じくらい約30分観続けた。更にもう1件、こっちは4時間ほど続いたらしいロシアのプーチン大統領の年末恒例の記者会見(昨年は開かれなかったとのこと)。実はこっちをずっと観たかったが、NHKのテレビで報道されたものは合計しても5分程度だったと思う。これが残念でならない。

仕方がないので、ネットで少し(15分くらいかな)観た。今年の記者会見は西側報道陣にも公開され、ニューヨーク・タイムズ記者が「スパイ容疑で拘束されているウォール・ストリート・ジャーナル記者釈放」の見通しを尋ね、プーチン氏は「われわれは合意に達したい。互いに受け入れられ、双方の納得できる合意にする必要がある。この点について米国側と連絡を取っており、対話を継続している」と応えたとのこと。昨夜のBS・TBS「報道1930」ではこの記者会見を茶番と切り捨てていたが、茶番であろうとなかろうと公式会見だから完全に取材した上で、批判をすべきだ。外国に逃亡している元側近の批判を聞いてもなんの足しにもならない。民放各局が好んで使う方法だが、出所不明のインタビューでのロシア批判も一概に否定はしないが、報道に値するかどうか慎重に判断してほしい。

紙媒体にはよくある投書欄と同じで、記者会見はある意味読み応え或いは見応えがある。何故か、会見するのは生身の人間、逃げ隠れようがないからだ。嘘は必ず見破られる。逃げてはいけないのに政府の記者会見は逃げ口上ばかり。毎日2回も必要無いから逃げない会見をしてほしい。これまでのところ、政府の会見は現行の棒読み。国民との対話を望んでいないことが見え見えでつまらない。任に当たる官房長官が今日から替わるそうだから、林新長官がどんなスタイルを取るか注目したいし、見逃し続けてきたメディアの側も変わってほしいものだ。

大谷選手の入団記者会見は素直で安心できたのはもちろん。来シーズンはピッチングは無理らしいが、バッターとしての意欲も体調も十分なようで、ファンは安心できたことだろう。会見を設営した球団側も心得たもので、日本メディアの記者の日本語による質問を多く取り込んでいた。スポーツ紙が殆どなので仕方ないが、大谷選手の通訳に放送局の通訳音声がダブり、日本人の小生にも聞きづらかったので、現地のファンも相当聞きにくかったと思う。自分もそうだから非難はできぬが、日本人の英語ベタ困った問題だ。

因みに会見は切り刻まれず、頭から尻尾まで観るべきものかも知れぬ。

2023年12月14日木曜日

最大与党

 よせばいいのに昨夜岸田首相の記者会見を観てしまった。なんとも形容しがたい気持ちだ。昔、日光サル軍団の猿の演目だったと記憶するが、「反省」があったような気がする。岸田首相にはサルでもできる反省も謝罪の言葉も皆無。首相を筆頭に現在いじめられているが、「一致協力して戦う」と言うが、一体戦う相手は誰なんだろう?で、この演説には少し驚いた。政治評論家の田崎史郎氏に言わせると「岸田首相には珍しく力強くて説得力ある演説だった」そうだが、どのような神経からそのような発言が導き出されるかが理解できない。

騒ぎが始まってもう相当な日数が経つが、このブログでその頃、泰山鳴動して云々と書き、翌日に大物に裏金の報道を受け、翌日のブログに訂正謝罪まで書いた。ところが、最近の報道で見る限り、司法専門家は口を揃えて政治家の立憲は困難と言っている。確かに、これで立憲可能なら自民党の政治家多数が公職選挙法違反で暫く公民権停止になりかねない。自民党政治は金まみれで汚染されていることは承知していたが、ここまで組織的に行われているとは思っていなかったので、改めて自分を純情な年寄と苦笑いするしか無い。実際問題、自民党内の政治家森喜朗氏のような長老から1回生議員の秘書に至るまで、自分が公職選挙法違反の犯罪に手を染めてた、実感してる人は一人もいないと思う。

しかし検察にもメンツがある。一人も起訴できないでは済まされまい。お縄になる人間は運が悪いで済まされ、大部分はしばし謹慎だろう。岸田氏も分かった上だろうから昨日も悲痛な顔はしていたし、話す内容も上の空。自らの今後を思いやればつらいだろう。この事件をきっかけに国民がどんな灸を据えるかが問題だ。

比較して感じるのは隣国韓国の政治情勢。熱心に観察してるわけでもないので詳しくは知らぬが、元気に外交・経済に活躍している尹大統領の与党「国民の力」は少数与党で大統領は内政に苦労していると思うが、不満を抱く国民が増え始めているそうで、何でも与党分裂の危機にあるらしい。要するに国民感情なんてものはどこの国も似たようなもの。政治家は金銭にきれいであることを求められ、汚職は追求されるのが当たり前。我が国ではその汚職が組織的に行われているので、発覚しにくいのかも知れぬ。

評論家の青木理は次のように言う「公職選挙法は泥棒が作った鍵のように抜け穴だらけ」清潔を求められた自民党議員も悪事に染まった古手と若くて汚染されていない議員に分けることができれば、いっそ分裂すれば面白いが、無理な注文かもしれぬ。

今日は赤穂義士で書きたかったので残念。

2023年12月13日水曜日

守備が重要

昨日いつものように準備したつもりのブログが公開されなかった。ブログ公開の手順は我が生活ではルーティン化していて、午後2時位には準備が終わって4時には公開されることにしている。昨日も手順を替えたつもりはないのに今朝確認する事ができなかった。書いた内容は殆ど記憶している。確かタイトルは「記憶」だったとおもうが二文字は迫力ないので、前か後ろに何かが付いていたかも知れない。何れにしても下書きは削除してしまった上に、本体が消失してるので最早復元はできない。諦めて今日は別のことを書かせてもらう。ーここまで9時前に記述

今日は「守備」の大切さについて書いておきたい。年齢からして守備の反対<挑戦>は何事に於いても無理してはいけないと思っている。巷でよく目にしたり聞いたりする<目指せ100才>なんて人は何を考えているのか不思議で仕方ない。高齢化してから100歳を目指してどんな努力をするのだろう?ことの善悪は分からぬが、高齢と思った時から、余生だからできるだけ楽をすることを心がけている。結果少し短命でも結構だ、と思いながら80才の坂を越えてしまった。有り難いことだ。

今月の「月刊文藝春秋新年特大号」はあまり面白い記事が少ない。中でも「私が大切にしている10のこと」特集記事あって各界18人の打ち明け話が相当のページ数になっている。正直一人分も読んでいない。他人が大切にしていることは尊重すべきだと思うが、読んだところで真似したくても出来ぬ相談だろう。小生にも大切にしていることがあるので、今日はそれを披露したい。とても10項目には及ばないが以下の通りだ。

1,早寝早起き(4時半起床、21時半就寝)

2,規則正しい食事と少食をゆっくり摂る心がけ

3.毎日軽いウォーキングを心がけ

4.毎日ブログを書くこと

5,他人に迷惑かけずに明るく過ごす心がけ

6,無駄遣いを慎むこと

文春の特集記事は一人5,6ページに及んでいいるが、何をするにも自分の身体と相談の上、簡潔でありたいものだ。 

2023年12月11日月曜日

読み応えあリ

 今朝の朝日新聞に掲載されていた青木理氏へのインタビュー記事を読んで非常に納得がいった。題が次のようになっている『やはり権力は腐敗する 青木理さんが指摘する「安倍1強」の帰結』かなり長文であるが、最も納得できたことは、今回検察が摘発することになるであろう政治とカネの金銭疑惑は従来のものとはかなり異なる様相である。従来政治とカネは巨悪とされる大物が関係していたが、今回はその巨悪が見当たらない。謂わば小者ばかりなのが特徴。フム、フム、言われてみればその通りだ。

引用ばかりで申し訳ないが、嘗て検察のお縄を頂戴した大者、例えば田中角栄氏や金丸信氏には<どこかチャーミングで憎めないところがあり、少なくとも政治家として太い芯の通った迫力や志のようなものは一定程度感じられたように思います。ところが今回の問題では、事案の構造を眺めても、そこに何らの志も感じない。政治家としてカネを集めて何をしようとしたのか、何のためにこんなことをしたのか、悪の背景に横たわる目的や思惑さえ見えない。「巨悪」ではなく、「小悪の群れ」という印象です。>全く同感するしか無い。

そして今回の事件の経緯を説明して、読者に燥いではいけないと警告して文章が締めくくられている。青木氏の論理構成にはいつも敬意を表しつつ読ませてもらっているが、今日の一文も非常に得るところが多かった。有料のサイトなので全ての読者が参照出来ない可能性が高いが、一応引用先を下記に記す。

https://digital.asahi.com/articles/ASRDB67BQRDBUTIL008.html?pn=9&unlock=1#continuehere

2023年12月10日日曜日

裏金作り

 日曜日はいつも朝少し早めに起きる習慣にしている。早朝5:20からのNHKテレビ「園芸図鑑」を観るのが楽しみなのだ。今朝も5:15にはテレビをつけ、日本の食料産業特に米作りは企業として成り立たないとの特集番組の最後の5分を見た後、お楽しみの園芸図鑑となり、気分を新たにというのも変だが、漫才を観ていた。すると5分も経たないところで、ニュース速報のテロップが流れたので、いよいよ官房長官辞任かと思ったが、豈図らんや、大谷翔平選手の移籍先決定とのこと。

エンジェルスと同じロスアンジェルスに本拠を構えるドジャース、10年契約、契約金額7億ドルとのこと。今日は全国の野球少年の夢が一層盛り上がることだろう。子供の頃は<末は博士か大臣か>と言われたものだが、少なくとも現在は大臣になりたい夢を持つ子供は稀有かも知れぬ。確かに大臣になっても、野球やサッカーの名選手に比べればちゃちな存在に過ぎぬかも知れぬ。番組の最後に登場したのが落語家の「五街道雲助」師匠、この人は古典落語の発掘で人間国宝に指定されたそうだが、政治家が人間国宝になることはあるまい。

巷で問題になっている自民党幹部の隠し金問題は、昨日のブログに書いたように、泰山鳴動してネズミ一匹では収まる陽気ではなくなりそうだ。見通しの甘さをお詫びする。しかし、政治家にも一定の領収書が取れない交際費的なものは認めたい。そのために毎月100万円もの文書交際費という給料を支給されているではないか。基本的にはその範囲で納めるべきで、普段は運転手付き自動車など使わず、普段着で支持者周りをすれば良いと思う。実際に英国の議員の映像など見てると、大臣になってもGパン姿で自転車で通う議員の映像を見ることがある。

イギリスの政治家にできることが日本の政治家に出来ぬことはなかろう。しかし日本の政治家は総じておしゃれで、庶民的姿を見かけることが皆無に近い。時々政治家の資産状況等が発表されることもあるが、そんなことより普段の衣食住が気になるところだ。要職につけば、報道関係者が毎晩訪ねてくるので、その接待も必要と言う政治家も居ても不思議はない。しかしそのための宿舎や手当は公開されている筈。当然その立場に至るまでは時間も必要、秘書も必要だろうが、それも程度問題だ。裏金を貯めて何をしたいか聞いてみたい。

2023年12月9日土曜日

泰山鳴動

 このところ急に大きな政治問題に発展した自民党派閥のパーティー券問題。発端は東京地検特捜部の動きにある。ここは行政の一機関、検事総長を含む検察官の任命権は内閣にあるそうなので、平たく言えば最高責任者は岸田首相に他ならない。従って、昨今の特捜部の活躍は首相からすれば一種のクーデターに遭遇してるようなものだ。これが民主主義のなせる技かと不思議に思っている。

それにしても、この内閣の大親分岸田文雄氏、自分が任命した検事総長とどの程度話がついてるか知らぬが、なんともだらしなさすぎはしないか。そもそもパーティー券なる代物、大学入学早々同級生の不良学生(慶応高校の出身で一学年上から落第してきた)に捕まり、1枚250円もする意味不明な入場券を押し付けられたことを思い出す。派閥パーティーの発案者は森喜朗氏とのことだが、氏も小生とほぼ同期、早大ラグビー部出身と母校は異なっても、似たような経験があるのかも知れぬ。

何れにしてもこの騒ぎ、以外な落着を見るような気がしてならない。そりゃそうだろう、政治団体収支報告書の虚偽記載で、関係者が自民党幹部全員に及ぶと報道だけは勇ましいが、田んぼの畦道に連れションした程度の話ではないか。他にもっと大事な話、増税や高齢者の社会保障負担の増額、インフレ対策の失敗等々、岸田首相の首と引き換えに国民への負担を高めることを狙った高度な作戦を考えるほど悪知恵が働く人間が居るとも思えないが、現実的にはそうなっても仕方ない。

ここから想像を逞しくする。岸田氏の首が飛んでも代わりに誰が居るのだ。結局は誰もいないのだ。日本は結局外国人、即ちアメリカ人にいいようにコントロールされて弱体化するだけだ。これが170年前、アメリカ海軍のペリー提督が黒船を率いて浦賀に来て以来のアメリカの戦略かもしれぬ。彼の国は時に友好的であり、時に厳しい戦争相手となって我が国を征服しようと努力を重ねてきた。彼らの目的が那辺にあるかは分からない。そしてその目標達成には未だ少し時間は必要だろうが、ここまで来ればあと一歩かもしれぬ。

昨日はアメリとの戦争を始めた日だった。テレビでも何本かの回顧番組が放送されていたが、戦争は昔も今も開戦に至るまでの諜報活動が重要で、日本はこれに全く手ぬるいような気がする。

2023年12月8日金曜日

戦争を考える

 今日は日本時間の1941年12月2日、日本海軍連合艦隊司令部が北太平洋上を航行中の機動部隊に対し「新高山登レ1208(ニイタカヤマノボレヒトフタマルハチ)」という暗号電を受信した軍隊が行動を起こした日。つい最近まで輝かしい大東亜戦争の開戦記念日と錯覚していた。

最近は世界各地で戦われている戦争が毎日のように報じられ、近い将来世界大戦でも始まるのではと心配になってくる。世界は昔から色々な戦争を繰り返しているが、世界大戦と名付けられているのは過去2回だけ。第1次世界大戦が1914年~1978年、第2次が1939年~1945年。日本も明治以降、日清戦争とか日露戦争など多くの戦争を経て第一次世界大戦では連合国側に立って、敗戦国ドイツから南洋諸島や山東半島など領土を奪ったり、賠償金を取ったりした。

小生の低学年時代は日本の近代史を殆ど教わっていないので、正確な知識が無いが、この第一時大戦の思いがけない勝利が後に禍根を残したように思う。即ち明治時代初期の指導者が唱えた「富国強兵策」の正当化で、軍国主義が国民に支持されてしまったのだ。その拡張政策が結局第二次世界大戦で、ドイツやイタリヤとの同盟になり、米英欄を始めとする連合国を敵に回すことになった。結果は誰も知ってるようにこの三カ国にとっては悲惨なものとなった。

そして終戦から78年、三カ国はそれぞれ自主独立国家の形は整えたが、日本だけは名目だけであって、未だにアメリカ軍の占領下に置かれているのが実態。当然明治時代から1945年の終戦に至るまで国家を指導してきた政治家の責任もあるだろうが、終戦後の政治家の責任も問われるべきだろう。終戦直後、新憲法を制定して不戦の誓いを立てたまでは良かった。

問題はその後だ。いつからこの誓をかなぐり捨て、戦争を肯定することになったか。国民全員が胸に手を当て考えてほしい。昔の政治家がドイツが負けるとは思わなかったように、現代の政治家はアメリカという国が永遠の覇者と思ってるようだ。アメリカの覇権が永続して日本が戦争に巻き込まれずに済むなら結構だ。愚考するに、第三次世界大戦がすでに開始され、日本はアメリカ側の最先端に立たされているように見える。

2023年12月7日木曜日

試行錯誤

 まる3ヶ月近くかけてやっと、今週の月曜日に新しい入れ歯が完成した。場所は左上奥から2本目と3本目の2本。これまでに右上にも3本の入れ歯を使用しているので、今週から朝晩2箇所を着脱しなければならない。費用が予想したほど掛からなかったのでホッとした気持ちもあるが、新しい入れ歯の着脱に手こずっている。右利きなので当初右手で試したが、あまり上手くいかない。次回検診の来週月曜日までにはなんとかしようと、朝晩苦労しているが、今朝左手でした方が上手くいきそうな感じもしだした。ま、何事も試行錯誤で慣れるしか無いだろう。

何事も習い性となることは重要だが、80歳を超えての習いは容易ではない。しかし身体の一部だから仕方ない。人は誰にも身についた習慣はあろうが、他人に迷惑をかける習慣を持つ悪い奴が居るのも現実。我が家の前は家内生存中以来の近所のゴミ集積場になっている。お決まりの青いネットが電柱に掛けられ、電柱には区が定めているゴミ収集の予定日が記されている。利用者の中にアパートが含まれていないので、比較的無難に毎日が過ぎていくが、収集車が来る11時頃までにネットのすぐ脇に空き缶や、指定以外のゴミを投げ捨てていく不心得者がいる。見つけて何とかしたいが、それほど暇ではない。

幸い我が家の前では大きなトラブルは起きていないが、他所を見てるとガラス容器に入った油のようなものが数ヶ月放置されていたりする。結局はこれもいつの間にか片付けられたが、多分大騒ぎになったことだろう。身体のためになること、小さなことでも社会に役立つことはできるだけ習慣化することが必要だ。当たり前のことだが、80歳を大分過ぎてやっと気がついたようだ。自民党の政治家や応援する人も若い人が多いだろうが、パーティー即ち宴会なんぞ、若いうちから敬遠する知恵を身に着けたほうが良い。

2023年12月6日水曜日

子どもたちの世界

 冬至前の好天は小春日和というらしいが、小春どころか春本番のような暖かさ。気が緩んで風邪がぶり返すのが心配になってしまう。テレビでも盛んに正月飾りの準備について報道が増えてるが、池袋の花屋や近隣のスーパーなどでは正月〆飾りのまがい物を売り場に並べている。今日は師走と言ってもまだ6日、これは例年のことだろうか?体感気温と合わず不思議な気分になる。そうは言っても正月は間近、心は正月の準備をしても良いだろう。

今年は個人的にはあまりハッピーな年でなかったような気がするが、本当に良い年だったと言える人がどのくらい居るのだろう?今日の報道で知った5年毎に行われる児童の国際学力テストの昨年の結果、日本の15才児童の実力(読解力、数学的応用力、科学的応用力を調査)が5年前に比べて大幅に向上したとのこと。日本はOECD加盟国の中では、読解力が2位、数学的応用力と科学的応用力が1位とのこと。前回テストはシンガポールが1位だったらしいが、コロナ禍の影響で多くの国が学力低下に悩まされる中、日本は健闘したらしい。

大人の世界はあまり褒められた話はないが、子どもの世界に関しては嬉しいことだ。人口減少が伝えられる昨今、精々少ない子供たちを大切にして、授業料無償化推進も結構なことだ。電車の中で小中学生を見ていると、確かに勉強のことを話す子供が増えているようにも感じる。孫の一人が未だ板橋区立中学3年生、学校での成績や進学予定は聞いたことがない。ただつい最近の話で、母である長女曰く、最近は休日でも近くの公園の掃除をボランティアでしているらしい。今はもう役職を外れているらしいが、何でも生徒会の役員をしていた以上簡単にやめられないとの事。結構だと思う。

そんな子どもたちを思えば、来年は明るい年になるだろう。

2023年12月5日火曜日

知らぬが仏

 今年は生成AIなるものが大流行で、今日の報道ではアメリカでは、これを仕事に取り込んでいる企業が既に5割以上あるそうだが日本は1割に満たないと警鐘を鳴らしている。小生も子供の頃は好奇心が旺盛で、家に百科辞典などある家庭を羨ましく思ったこともある。生成AI本家のChatGPT が公開された時も、一瞬ダウンロードして使ってみようかなんて考えたが、結局ダウンロードしなかった。むしろ出来なかったと言ったほうが正しい。

ビジネスをしてれば、不明なことはできるだけ早く解明する必要もあろう。辞書や辞典をめくるまでもなく、手っ取り早い引用も可能で仕事も捗るかも知れない。しかし現在はそういったことは何も関係ない。知りたい情報は日頃徘徊している都内豊島区界隈で安くて美味い飯屋があるかとか、今封切られている映画で面白そうなものはあるか、といったことだけだから、AIに聞くまでもない。毎日の報道などでは意味が分からないことも多いのも事実だが、それがどうしたで、聞き流せば済む。

逆に考えれば、知らぬが仏で、あまり深く知ってしまうとかえって面倒になることさえあるだろう。最近は知識が足らず、知恵もあまり持たないほうが、夜ぐっすり眠ることができるだろうと勝手に決め込んでいる。最近の報道では与党政治家の面々、統一教会との深い関係や政治資金関係の処理なんかで、記者から追求されると「知りません」とか「答えを控えさせていただきます」なんてとぼけようとするが、知ってることがどうしても顔に出てしまう。

人気と言いうか支持率が下がるのはやむを得まい。検察特捜部もここまで来てしまうと、「知らぬ顔の半兵衛さん」を決め込むことが難しいだろう。因みに半兵衛が簡単に変換が出来なかったので、ネットで検索すると「この半兵衛は戦国時代の知将、竹中半兵衛」がヒットした。小生にはこれで十分だ。

2023年12月4日月曜日

やめる選択

 先生(師)でさえ走リ回るとされる師走、忙しいのが普通かもしれぬ。普段は暇な年寄だが、今日は人並に忙しくなりそうだ。9月から続いている歯科医療の予約が正午になっているせいもある。天気が良いので最近サボりがちな掃除もしたい。買い物にも行かねばならない。月一で受けている指導碁の打ち納にも行きたいし、考え始めると全てをこなすことは難しそうだ。これでも普通の人に比べれば相当手抜きだろうが、先日月が変わったのを受けて、長年続けてきた歳暮の交換を止める決心をして相手に了解をもらった。年賀状はとうの昔に止めている。

兎に角、頭の回転が鈍ってきているのだから課題をを整理、即ち止めるに限ると考えている昨今だ。偉そうに言わせてもらえば、政治も少し課題を整理すべきだと思う。その意味で、札幌市が念願としてきた2030年の冬季オリンピック開催が他国に持っていかれてしまったことは、ある意味幸いと思うべきだ。たった数週間のお祭り騒ぎが開催地の市民に多大な貢献をもたらすなんて考えは間違いだ。特にオリンピックは多額の費用が発生することもあって、大きなスキャンダルを惹起することは既に日本中の市民が知っている。

序に言えば、万国博なんてものも似たようなところがあって、今のところは会場建設の遅れや会場建設費の高騰だけが報道されているが、2025年万博の冠がついた政府予算の実態を知る人は少ない。もちろん小生もここでその総額を数え上げるほどの知識は無いが、万博担当大臣でさえその詳細を把握できていないかも知れない、担当大臣が掴みきれぬ程、多くの関連予算が全省庁に埋め込まれている。大阪湾の未完成埋立地に巨大な会場を設置して、そこに公共交通機関まで引き込む計画の全体像。地盤がズブズブだから何が起きるか誰も知らない。

小生は何十年か前、大阪に転勤したのが丁度万博が終了した翌年だったと思う。あの時の目玉はアメリカの宇宙飛行士が持ち帰った「月の石」だったように記憶する。来場者は6500万人と喧伝されたので、半年の期間中に大阪を訪れた人のほうが行かなかった人より多かったとも言える。ある意味で大成功と言えるだろう。主催者が今回の目玉をどのように考えているか知らぬし、再来年どのような盛り上がりが見られるか分からぬが、負の遺産が多くならないことを祈るばかりだ。嘗て東京知事になった青島幸男氏が、世界都市博を中止したように中止すべきだったかも知れぬ。

2023年12月3日日曜日

公共の場

 寒さも大分本格化して冬らしくなってきた。若さと健康で生きたいと願っていた小生も大分年寄りらしくなってきたと思っている。昨夜のリモートで集まった高校同期生の話では、寒さが一層厳しい筈の地元長野で、数日前に有志13人かが集まり、夕方飲み会を開いたとのこと。年相応の人もいれば相変わらず元気な方もおられるとのこと。話してくれた友人は元気で、相変わらず多くの集いに顔を出し、その上市内の女子大で特別講義まで引き受ける活躍らしい。羨む年齢ではない。

昨日の昼間は国会図書館で過ごした。散歩にも最適だし昨日は天気が良くてすっかり黄色になったイチョウ並木がみごとだった。ただ思ったのは世の中の変わりよう。土曜だから多少混むのは仕方がないが、集う人々の公共の場での振る舞いが少し気なる。ご承知の方も多いと思うが、最近の図書館は読みたい本を探すためにパソコンが備えられている。勿論国会図書館もであるが、さすが日本一を誇る図書館だけに、準備されている台数も半端でない。

昨日はちょうど昼くらいに入館したせいもあるだろうが、殆どのパソコンが埋まっていた。それも仕方ないが、その半分近くは昼食で席を外してるのだろうが、座席に人影がない。パソコンを専有してる間は入館証をスキャナーに挿入しておくのだが、最近のシステムはカードを外して中座できるように変更されている。パソコン上でデジタルデータを読んでる場合は仕方ないかも知れぬが、そうでない場合は離席の際は初期段階に戻すのが常識だと思うがそうでもないようだ。

無料でああろうと、一旦モノにした権利は手放したくないとの心理かもしれぬ。アメリカのイエール大学に留学経験がある人によれば、アメリの大学図書館は大抵24時間開館していて、パソコンも個人ブースの形になっているので勉強には最適とのこと。日本で夜遅くまで開館している図書館は知らぬし、個人ブース仕様も知らない。また一定の時間に読める資料は限られると思うが、機械の横であろうと読書室であろうた借り出した資料を山のように積んで横で居眠りしている姿をよく見かける。

自分でも行儀が良い方とは思っていないので、偉そうに言えた義理ではないが、公共の場での最低マナーは守るべきだ。なんて思って帰路についた電車の中、前に座っていた20代と思われる女性、小生が乗車して下車するまでの約20分ずっと化粧をし続けていた。

2023年12月2日土曜日

収支の記録

 今朝の新聞報道で知ったが、アメリカ下院は経歴詐称のサントス議員35才(共和党)を311対114の圧倒的多数で議決したとのこと。と言うことは与党共和党議員も多数議決に賛成していることになる。記事では議員資格を失うことになる議員の虚偽申告は<経歴詐称や選挙資金流用など多数の疑惑>と書かれている。人間は不思議な動物で、誰しも嘘をつくことがうまい。ただ嘘に対する嫌悪感は少なくともアメリカと日本の政治家では大分異なるようだ。

昨日の読後感に書いた安倍晋三元首相は息を吐くかのように議会や公式の場で虚偽発言を繰り返したし、そのDNAを受け継いだかのように自民党派閥のパーティーに関する収支報告書の虚偽記載が話題になっている。野党は国会で追求するとか言っているが、個人的には、こんなつまらぬことで国会審議をしてほしくない。然るべき機関が調べて、実態を炙り出してもらえば済むと思うが、嘗て小沢一郎氏の政治資金収支報告書ではあんなに張り切っていた地検特捜部でも、実態解明の自信が無さそうだ。

収支双方がぐるで虚偽を長年続けてきたのだから、時効が何年か知らぬが実態究明は不可能に違いない。与党政治家からすれば当に打出の小槌だった財界側の経済同友会の新浪剛史代表幹事なる人物が、「選挙が多すぎるため選挙に勝つための政策づくりばかり優先されてきた。国会や選挙のあり方を抜本的に見直し、長期的な視点で政策を議論できる環境づくりが不可欠だ。」と述べたそうだ。政治資金を出す側から虚偽記載を容認してるのかどうか知らぬが、「今更何を言っているのかね!?」の感を禁じえない。

話が急にミミッチクなるが、我が家の収支報告書の問題。父が嫁に来た亡き家内に会うたびに「家計簿をつけることが大事ですよ。」と説教していた。家内はその場では「ハイ、ハイ」と聞いていたが、この説教だけは従わず小生にこう言ったものだ。「だって使えるお金なんか知れてるでしょう。使い道なんかいつでも言えますよ。」実は母も父にしっかり財布を握られていたので、この件だけは珍しく嫁の味方になっていた。最近書店で売り出されている家計簿は知らぬが、現役時代は婦人誌なる雑誌が「主婦と生活」など4誌あり、何れも12月号付録は家計簿と決まっていたような気がする。娘たちが家計の記録を取っているようには思えない。

2023年12月1日金曜日

読後感「安倍晋三vs日刊ゲンダイ」小塚かおる著

 著者は日刊ゲンダイの現役第一編集局長。副題に<「強権政治」との10年戦争>と謳っている。先日さいたま市での飲み会で友人が「面白いから」と薦めてくれて、本自体を譲ってくれた。実はこの友人の友人を介して著者と直接合わせてもらったこともある。日刊ゲンダイを毎日購読してるわけでもないが、新聞売り場の褌広告を見るだけでも楽しくなる。このブログでも何度も取り上げてきたが、理由は2018年3月17日のブログに書いた記事に象徴されるだろう。

当日のブログタイトルが<モラルの底が抜けた国>で、<昨年のことなのでうろ覚えだが、ある英国人ジャーナリストが次のように言ったそうだ。「日本で唯一のクオリティーペーパーは<日刊ゲンダイ>である。」>と書いている。この記事は比較的新しいが、もっと以前から大マスコミでは得られない情報源として注目していたことは間違いない。本書は10月30日初版発行だが、書店では気が付かなかった。

表紙の見返しに書かれた宣伝文を以て感想に替えたい。曰く『アベノミクス、安保法制、「モリ・カケ・桜」ー憲政史上最長政権の大罪を徹底検証する。これが歴史法定の最終報告書!』内容的には以下の6章で構成されている。

1.失敗したアベノミクス

2.戦争を『身近なもの』にした大罪

3.破壊された民主主義の根幹

4.社会「分断」の冷酷

5.失われた自民党の矜持

6.メディアを壊したのは誰か

どこも簡明で解りやすい。ボケ老人には最適だ。特に興味深かったのが社会問題化した安倍氏の国葬関連で、村上誠一郎議員が処分を受けた問題が取り上げられている。村上氏は『「国賊」を「国賊」と呼ぶのは当たり前だろう』と言って大臣の職を解かれたが、党秩序からすれば当然だろうが、著者は言論を封殺する自民党を糾弾している。

何れにせよ、現在の自民党執行部からすれば許せない書物だろう。