2023年12月2日土曜日

収支の記録

 今朝の新聞報道で知ったが、アメリカ下院は経歴詐称のサントス議員35才(共和党)を311対114の圧倒的多数で議決したとのこと。と言うことは与党共和党議員も多数議決に賛成していることになる。記事では議員資格を失うことになる議員の虚偽申告は<経歴詐称や選挙資金流用など多数の疑惑>と書かれている。人間は不思議な動物で、誰しも嘘をつくことがうまい。ただ嘘に対する嫌悪感は少なくともアメリカと日本の政治家では大分異なるようだ。

昨日の読後感に書いた安倍晋三元首相は息を吐くかのように議会や公式の場で虚偽発言を繰り返したし、そのDNAを受け継いだかのように自民党派閥のパーティーに関する収支報告書の虚偽記載が話題になっている。野党は国会で追求するとか言っているが、個人的には、こんなつまらぬことで国会審議をしてほしくない。然るべき機関が調べて、実態を炙り出してもらえば済むと思うが、嘗て小沢一郎氏の政治資金収支報告書ではあんなに張り切っていた地検特捜部でも、実態解明の自信が無さそうだ。

収支双方がぐるで虚偽を長年続けてきたのだから、時効が何年か知らぬが実態究明は不可能に違いない。与党政治家からすれば当に打出の小槌だった財界側の経済同友会の新浪剛史代表幹事なる人物が、「選挙が多すぎるため選挙に勝つための政策づくりばかり優先されてきた。国会や選挙のあり方を抜本的に見直し、長期的な視点で政策を議論できる環境づくりが不可欠だ。」と述べたそうだ。政治資金を出す側から虚偽記載を容認してるのかどうか知らぬが、「今更何を言っているのかね!?」の感を禁じえない。

話が急にミミッチクなるが、我が家の収支報告書の問題。父が嫁に来た亡き家内に会うたびに「家計簿をつけることが大事ですよ。」と説教していた。家内はその場では「ハイ、ハイ」と聞いていたが、この説教だけは従わず小生にこう言ったものだ。「だって使えるお金なんか知れてるでしょう。使い道なんかいつでも言えますよ。」実は母も父にしっかり財布を握られていたので、この件だけは珍しく嫁の味方になっていた。最近書店で売り出されている家計簿は知らぬが、現役時代は婦人誌なる雑誌が「主婦と生活」など4誌あり、何れも12月号付録は家計簿と決まっていたような気がする。娘たちが家計の記録を取っているようには思えない。

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