2023年12月4日月曜日

やめる選択

 先生(師)でさえ走リ回るとされる師走、忙しいのが普通かもしれぬ。普段は暇な年寄だが、今日は人並に忙しくなりそうだ。9月から続いている歯科医療の予約が正午になっているせいもある。天気が良いので最近サボりがちな掃除もしたい。買い物にも行かねばならない。月一で受けている指導碁の打ち納にも行きたいし、考え始めると全てをこなすことは難しそうだ。これでも普通の人に比べれば相当手抜きだろうが、先日月が変わったのを受けて、長年続けてきた歳暮の交換を止める決心をして相手に了解をもらった。年賀状はとうの昔に止めている。

兎に角、頭の回転が鈍ってきているのだから課題をを整理、即ち止めるに限ると考えている昨今だ。偉そうに言わせてもらえば、政治も少し課題を整理すべきだと思う。その意味で、札幌市が念願としてきた2030年の冬季オリンピック開催が他国に持っていかれてしまったことは、ある意味幸いと思うべきだ。たった数週間のお祭り騒ぎが開催地の市民に多大な貢献をもたらすなんて考えは間違いだ。特にオリンピックは多額の費用が発生することもあって、大きなスキャンダルを惹起することは既に日本中の市民が知っている。

序に言えば、万国博なんてものも似たようなところがあって、今のところは会場建設の遅れや会場建設費の高騰だけが報道されているが、2025年万博の冠がついた政府予算の実態を知る人は少ない。もちろん小生もここでその総額を数え上げるほどの知識は無いが、万博担当大臣でさえその詳細を把握できていないかも知れない、担当大臣が掴みきれぬ程、多くの関連予算が全省庁に埋め込まれている。大阪湾の未完成埋立地に巨大な会場を設置して、そこに公共交通機関まで引き込む計画の全体像。地盤がズブズブだから何が起きるか誰も知らない。

小生は何十年か前、大阪に転勤したのが丁度万博が終了した翌年だったと思う。あの時の目玉はアメリカの宇宙飛行士が持ち帰った「月の石」だったように記憶する。来場者は6500万人と喧伝されたので、半年の期間中に大阪を訪れた人のほうが行かなかった人より多かったとも言える。ある意味で大成功と言えるだろう。主催者が今回の目玉をどのように考えているか知らぬし、再来年どのような盛り上がりが見られるか分からぬが、負の遺産が多くならないことを祈るばかりだ。嘗て東京知事になった青島幸男氏が、世界都市博を中止したように中止すべきだったかも知れぬ。

0 件のコメント: