2023年12月11日月曜日

読み応えあリ

 今朝の朝日新聞に掲載されていた青木理氏へのインタビュー記事を読んで非常に納得がいった。題が次のようになっている『やはり権力は腐敗する 青木理さんが指摘する「安倍1強」の帰結』かなり長文であるが、最も納得できたことは、今回検察が摘発することになるであろう政治とカネの金銭疑惑は従来のものとはかなり異なる様相である。従来政治とカネは巨悪とされる大物が関係していたが、今回はその巨悪が見当たらない。謂わば小者ばかりなのが特徴。フム、フム、言われてみればその通りだ。

引用ばかりで申し訳ないが、嘗て検察のお縄を頂戴した大者、例えば田中角栄氏や金丸信氏には<どこかチャーミングで憎めないところがあり、少なくとも政治家として太い芯の通った迫力や志のようなものは一定程度感じられたように思います。ところが今回の問題では、事案の構造を眺めても、そこに何らの志も感じない。政治家としてカネを集めて何をしようとしたのか、何のためにこんなことをしたのか、悪の背景に横たわる目的や思惑さえ見えない。「巨悪」ではなく、「小悪の群れ」という印象です。>全く同感するしか無い。

そして今回の事件の経緯を説明して、読者に燥いではいけないと警告して文章が締めくくられている。青木氏の論理構成にはいつも敬意を表しつつ読ませてもらっているが、今日の一文も非常に得るところが多かった。有料のサイトなので全ての読者が参照出来ない可能性が高いが、一応引用先を下記に記す。

https://digital.asahi.com/articles/ASRDB67BQRDBUTIL008.html?pn=9&unlock=1#continuehere

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