2023年12月14日木曜日

最大与党

 よせばいいのに昨夜岸田首相の記者会見を観てしまった。なんとも形容しがたい気持ちだ。昔、日光サル軍団の猿の演目だったと記憶するが、「反省」があったような気がする。岸田首相にはサルでもできる反省も謝罪の言葉も皆無。首相を筆頭に現在いじめられているが、「一致協力して戦う」と言うが、一体戦う相手は誰なんだろう?で、この演説には少し驚いた。政治評論家の田崎史郎氏に言わせると「岸田首相には珍しく力強くて説得力ある演説だった」そうだが、どのような神経からそのような発言が導き出されるかが理解できない。

騒ぎが始まってもう相当な日数が経つが、このブログでその頃、泰山鳴動して云々と書き、翌日に大物に裏金の報道を受け、翌日のブログに訂正謝罪まで書いた。ところが、最近の報道で見る限り、司法専門家は口を揃えて政治家の立憲は困難と言っている。確かに、これで立憲可能なら自民党の政治家多数が公職選挙法違反で暫く公民権停止になりかねない。自民党政治は金まみれで汚染されていることは承知していたが、ここまで組織的に行われているとは思っていなかったので、改めて自分を純情な年寄と苦笑いするしか無い。実際問題、自民党内の政治家森喜朗氏のような長老から1回生議員の秘書に至るまで、自分が公職選挙法違反の犯罪に手を染めてた、実感してる人は一人もいないと思う。

しかし検察にもメンツがある。一人も起訴できないでは済まされまい。お縄になる人間は運が悪いで済まされ、大部分はしばし謹慎だろう。岸田氏も分かった上だろうから昨日も悲痛な顔はしていたし、話す内容も上の空。自らの今後を思いやればつらいだろう。この事件をきっかけに国民がどんな灸を据えるかが問題だ。

比較して感じるのは隣国韓国の政治情勢。熱心に観察してるわけでもないので詳しくは知らぬが、元気に外交・経済に活躍している尹大統領の与党「国民の力」は少数与党で大統領は内政に苦労していると思うが、不満を抱く国民が増え始めているそうで、何でも与党分裂の危機にあるらしい。要するに国民感情なんてものはどこの国も似たようなもの。政治家は金銭にきれいであることを求められ、汚職は追求されるのが当たり前。我が国ではその汚職が組織的に行われているので、発覚しにくいのかも知れぬ。

評論家の青木理は次のように言う「公職選挙法は泥棒が作った鍵のように抜け穴だらけ」清潔を求められた自民党議員も悪事に染まった古手と若くて汚染されていない議員に分けることができれば、いっそ分裂すれば面白いが、無理な注文かもしれぬ。

今日は赤穂義士で書きたかったので残念。

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