2023年7月1日土曜日

恋愛月

 月が変わって7月、昔は夏休みやボーナスの楽しみがあったが、この歳になるとそんな楽しみは一切無縁。むしろ月末に送られてきた公共料金の請求金額を確認して、更なる節約に思いを巡らせる侘しいものがある。連日不景気なことばかり書くのも気が進まないので、今日は思い切って恋愛について書いてみたい。もう20日も前に買った月刊文藝春秋7月号が目の前にあり、表紙に「100年の恋の物語」と特集が大書してある。

思えば人並みに多くの恋は経験してきたものだ。他人の恋を読むのも一興かと思ったが、余り興味深い内容は少なかったのが残念かもしれぬが、中でさすがと感心したのが森鴎外のドイツ人舞姫との恋愛話。微笑ましく思ったのは山本五十六が死の直前に書いたラブレターの話。山本氏は若い時からよくもてたようだが、当たり前だ。バリバリの海軍士官がもてない筈はないだろう。その中で新橋のある芸者に入れあげて、神谷町に店を持たせて通っていたようだ。

戦争が始まってからは逢瀬もままならなかったと思うが、いい大人の連合艦隊司令長官閣下が死ぬ直前までこまめに恋文を送り続けている。大変な量(10年間で暑さ30センチほど)になったらしいが、海軍省が国葬の前に全部没収。後に返却されたようだが、全部の焼却を命じたらしい。ところが彼女も可愛らしい、19通を焼却せずに残したのが戦後発見されて公開されたとのこと。そのうちの2通が掲載されていたが、何れも想いの丈を短歌に綴っている。

もう1件、印象に残っているのがピーターこと池畑慎之介氏。彼は女装の舞踊家として著名だが、現在71歳。若い時の恋愛経験はある種の勘違いと語っているが、ここ40年間は独り身を楽しんでいるとのこと。楽しそうな顔写真が小さく掲載されているが、いつ撮影されたかは定かではない。何となく分かる気がした。恋愛と無縁なんて人間は居ないだろう。政治家だって総理補佐官だって恋愛をするだろう。問題はその際の身の処し方。誰かがもっと異性との付き合い方を教える必要がある。小生は上京してすぐ同居した兄から真っ先に教わった。

死んだ家内がもよく言っていた。「もてない男と結婚するつもりはなかった。浮気は駄目とは言わないけれど、相手はよく選んで頂戴。美人は3日で飽きるしブスは3日で慣れると言っても、根性の悪い女には注意が必要よ。」<亭主妻が思うほどもてはせず>

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

男女を問わずですが、やはり連れ歩いて楽しい相手。
その人と一緒の世界にいる事に羨望を抱かれるような者になりたいものですね

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントを有難うございます。
仰るとおりです。

今日も埒も無い内容と反省してますが、
段々小難しいことが面倒くさくなってますのでご容赦願います。