2022年11月3日木曜日

文化の日に

 菊薫る文化の日に相応しい秋晴れが続いている。朝から爽やかな気持ちで朝食を済ませ、テレビで50歳になり伝説的存在でありながら尚、現役スキージャンパーとして活躍し続ける葛西選手のレポートを感心しながら観ていた。すると8時10分ほど前に突然番組が中断されてJアラートなる訳が分からないと言うべきか、意味が無いと言うべきか警戒警報まがいが山形、宮城、新潟3県の住人に対し避難を呼びかけ始めた。曰く「北朝鮮がミサイルを発射しました。地下に潜るか、頑丈な建物内に避難してください。」

この放送中断は民放にも徹底されていたようで、30分近く続いたのではなかろうか。全くバカみたい話だ。北朝鮮が今朝の何時にどこに向けミサイルを発射したかも、分からないのに、なんで避難しなきゃならないか?多くの人はテレビ番組の中断に腹を立てたことだろう。後の整理によれば発車時刻は8時40分だそうだから、警報が発せられた時刻には既に日本上空に達していたらしい。報道の時代だから、どこから得た情報か知らぬが発射の情報を一刻も早く伝達しようとする姿勢は多としたい。

しかし思いついたような警報発出によって、日本のミサイル防衛システムの役立たずぶりが露呈してしまった効果以外に政府にとって得るものがあったのだろうか?既にアメリカからは防衛費の増額を求められ、様々な装備を買わされている。この空襲警報装置もその一環と見て差し支えあるまい。今更言うまでもないが、戦争に巻き込まれないことだけが唯一の防衛策であり、巻き込まれたら一巻の終わりであることは明白だろう。

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