2022年11月10日木曜日

政治家稼業

 日本の選挙は地方であれ国政であっても一通り理解できるが、アメリカの選挙については勿論分からないことだらけだ。現在アメリカで国政選挙と地方選挙が同時に行われているらしいが、地方選挙は斑模様のようにも見える。他国のこと故どうでもいいと思うが、何故か日本ではマスコミが熱心に取り上げ、まだ結果が出ないのにテレビは国政の得票結果を流し続けている。

因む訳でもないが、感じていることを少し書きたい。アメリカはことの善悪は別として、政党が二分化していること。それ以上に我が国と比較して大きな違いは、国政における議員数が少ないこと。アメリカ人口は日本の約3倍、有権者数は知らぬが似たようなものだろう。議員数は下院が435人と上院の100人。対する日本の国政は衆議院465人と参議院248人。何でもアメリカのマネをしたがる日本にとって、この有権者と政治家の比率の違いが少し気になるところだ。

もう一つは政治家の新陳代謝がどうもアメリカの方が活発で、新しい政治家が出現することが多いこと。日本も立候補者の中には新人がいても当選はなかなか難しい。古手が舞台から降りないから仕方ない。豊島区々長さんなんか御年85歳5選目で現役を続けている。昔の大政治家小沢一郎氏の写真が昼食時に見た週刊誌にあったが、やつれはて見るも無惨だった。学者であれば若い時の志に沿って死ぬまで研究は理解できる。しかし政治家は洋の東西を問わず、世のため人のためとは言いながら、所詮は身過ぎ世過ぎの職業の一つ。

人によって異なるだろうが、一定の時期に来たら自分のライフステージを変えてみたくなる方が自然と思う。映画や小説などで知る限り、西欧人は、ある程度の所得を確保したら老後を比較的早い年齢から考え、大事にする考えが強いように思う。日本人でも基本的にはそう大きな違いはないと思うが、政治家の老害は何故か?想像に過ぎぬが、もしかしたら日本の政治家は、他国の政治家に比べて余程割の良い職業なのかもしれぬ。

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