2023年8月10日木曜日

今考えるべきは

 まさに盛夏、ボイルド・アースで世界のあちこちで自然災害が発生し、日本も西の方では台風が居座って結構迷惑しているが、今のところ東京では時折雨が降っているので、かえって凌ぎやすい日が出たりしている。今日も真夏日だが、昨夜はエアコンの世話にならず十分休むことが出来た。ここ数日は昼間少し無理をして歩き、夕方帰宅すると直ぐに水シャワーを浴びて着替えてしまう。すると就寝も早くなるし、睡眠時間もたっぷり取ることができて塩梅が良いみたいだ。

お天道様が怒って人類を懲らしめているさなか、相も変わらず人間世界は醜い戦争をしている。その先頭に立つのはロシアとアメリカ、その戦争を日本ではテレビで連日解説するが、出演者のしたり顔を観て、彼らは一体何を考えているのだろうと思わざるを得ない。大体今月は日本人が全体で先の大戦を反省するのに最適な時期。他国のことなんかにかまけず、自国のことを深く掘り下げてもらいたいと思っている。

先の大戦の代表者は良くも悪くも昭和天皇であることは異論がないだろう。そこで日本の天皇について考えてみた。経緯は色々あるだろうが、天皇はいつから日本に存在したかを知りたくなった。wikiには「古代の日本では、ヤマト王権の首長を「大王」(オオキミ)といったが、天武朝ごろから中央集権国家の君主として「天皇」が用いられるようになった」と書かれている。

一般に世界で最も古い家系とされているくらいだから、1500年以上の家柄であることは想像できる。しかし天皇が上御一人と尊ばれ、政治に関与しだしたのは明治維新以降であることは想像に難くない。少し飛躍するが、明治憲法制定前、幕末から憲法草案が多数書かれている。上皇后様が言及されたことで有名になった五日町憲法もその一つだ。これが幕府に正式に建白されていたかどうか確認できていないが、我が故郷信州上田藩の武士赤松小三郎によって慶応3年に幕府に建白された憲法草案こそ民主憲法の原点、との記事を今週ネットで見つけて嬉しくなった。赤松は英国人から兵学を学んでいたので、イギリスの民主政治をある程度理解していたと思われる。

彼は憲法草案建白直後薩摩藩士によって暗殺されてしまった。しかし現在も上田城内に建つ顕彰碑は薩摩藩の東郷平八郎氏が揮毫しているのも不思議に思っている。

ネットに投稿したのは高野孟氏。彼はネットにも公開してるが残念ながら有料だ。https://mypage.mag2.com/ui/view/magazine/163960605?share=1

小生の赤松小三郎に関する所感は下記を参照願いたい。https://takaga.blogspot.com/search?q=%E8%B5%A4%E6%9D%BE%E5%B0%8F%E4%B8%89%E9%83%8E

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

巧く語れないのですが..
日本列島の住人としては古い縄文人がいました。
「大王」はその時代には複数存在したと考えます。
そして、半島や大陸から弥生人が渡来し、「大王」が乱立したのでは。
その「大王」の中から、後に「天皇」と呼ぶことになった権力を作ったのだと思います。
縄文人の「大王」は八百万を神とする『神道』を信じていました。
しかし、「天皇」を唯一の神とするために聖徳太子の時代に『仏教』を広める事により『神道』の力を弱めようとしたのでしょう。しかし皮肉な事に、歴史の移ろいの中で『神道』と「天皇」が入り乱れて現在に至ると考えます。
御承知のとおり、天皇家の血筋はひと筋ではありません。しかし、後の武士社会になっても天皇の血筋であると称することで権力の正当性を誇示しようとする試みが行われています。
源氏といい平家といい、所詮は天皇家の落とし種の家系にしかすぎません。しかし、それでも源氏の血筋を名乗る事により、天下に号令を掛ける自分の正当性をひけらかせなければならなかったのでしょう。
そして明治維新が行われました。なんだかんだと言いながら、長年続いた徳川幕府を悪者にして政権交代するためには、「天皇」という日本国を統治する権力の正当性を引き釣り出すしか方法が無かったのでしょう。単なるクーデターは、当時の日本国にはそぐわなかったのでしょう。
こうして神格化された「天皇」は、明治維新以降は神格化した者たちよりも尊い存在として祭り上げられてしまったのでしょう。
今の北朝鮮のトップもいずれは「天皇」のような存在になるかもしれません。しかし、中国の毛沢東のように一度はトップになっても変わるかもしれません。毛沢東を偉人とせしめているのは、彼の後を追って歴史に名を残したいであろう習近平氏の力のせいでしょう。
一方、キリスト教の欧米の国家では神格化する人はいないようです。ローマ法王にしたところで神ではありません。とは言うものの、イエス・キリストという単なる預言者が信仰の対象になっているのですから面白いですね。イスラム教とて預言者マホメッドの教えです。両方の預言者は同じ神を信仰しているようですが、その信者は喧嘩ばかりしています。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつも興味深い投稿をありがとうございます。
どこの国でも時の権力者と宗教の関係は興味深いものがありますね。