2017年9月28日木曜日

白い猫でも黒い猫でも

「擾乱」(じょうらん)と読みますがご存知でしょうか。たまたま今「観応の擾乱」なる本を読んでいる最中ですが、室町南北朝時代の「応仁の乱」の導火線になった騒乱状態を指すことのようです。当時の武士たちが保身からだと思いますが、1349年から1352年にかけて僅か2年間くらいの間に、誰が味方で誰が敵か見極める暇がないくらい激しい抗争が続きました。今の政界は正に擾乱状態になってきました。

台風の目は小池百合子氏。月曜からの動きは敵ながら天晴と言わざるを得ません。将来に望みは無い身としては「希望の党」と言われてもね、と突っ込みたいところで、火曜日の朝テレビ朝日の番組で俳優の中尾彬氏が、小池さんの「欲望の党」だね、と揶揄したのを面白がって観ていました。しかし、今朝になると婆さんでさえ「都知事なんか誰でもいいよ。」と言い出し始める始末です。小生もひょっとするとひょっとするかなと思わざるを得ません。

無節操な彼女が嫌いであることは既に書きましたが、安倍総理はもっと嫌い。石破氏も好きではないのですが、何らかの力学が働き彼が安倍氏と交代できるなら、それでも仕方ないかぐらいで、政権交代は当分無理だろうと思っていました。ところが、また昔話で恐縮です。明智光秀が本能寺で織田信長を自刃に追い込んだ理由や経緯は未だによく分かっていません。徳川家康との密約があって周到に準備されたとの説もあります。頭のいい光秀が瞬間的に閃いたとしても不思議はありません。小池氏の動きが重なって見えます。

小池氏は才女でしょうが、今流行りの東大→ハーバート大とは一味違います。今流行りのお姉さん方は殆ど裕福なご家庭のお育ちで、学生時代から現在に至り、既にお腹一杯で庶民とは格が違っています。小池氏は知事報酬を半額にしても困らない程度にお金はあるでしょうが、そんなにお金持ちの感じはありません。なによりも亭主も子供もいないのですから、失うものも少ないだろうし恥のかきようも無い強さがあります。

日本会議の幹部に名を連ねたり、関東大震災の時被害にあわれた在日朝鮮人の慰霊文を発送せず、右翼みたい顔もしていますが、現代の右翼なんて皆どこまで本気か分かりません。逆に共産党から野党共闘をぶち壊したと激怒されていますが、本当に共産党と対決できるのか、これとて裏で小沢氏が動いて共産党を宥めていないとも言い切れないでしょう。激怒は公明党も同じですが、学会との関係はよく分かりません。

要するに分からないことだらけで、興味が益々湧いてきます。不謹慎を承知で言えば、彼女が衆議院議員になって首相になれば面白いのは確かです。そうなると、仲間割れがすぐ始まり、血を血で洗う擾乱が更に続くことだけは間違いないでしょう。

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