2021年11月26日金曜日

基本が大事

 寒くなってきたのにどこかで油断したようで、風邪気味になって午前中は鼻水が止まらなくなってしまった。昼食後やっと少し収まったが気をつけなくてはいけない。そう言えば今週は一人で飲みに出かけたりして、少し不規則だったかも知れぬ。やはり規則正しい生活態度が大事なんだろう。理由がはっきりしないが、世界的にコロナ禍が再流行し始めているのに何故か日本だけが埒外に居て、やれ経済対策だことのGoToキャンペーン再開だと呑気なこと言っている。それに乗っかった年寄にバチが当たってしまったことに他ならない。

コロナ絡みで日本の特異性を考えてみた。愚考するに最も特異なことは我が国にはスラム街が殆ど無いことだと思う。外国の事情に疎いが、報道を観てる限りスラム街の無い国は珍しいように思っている。中国では少ないかも知れぬが、田舎から都会に出てきた労働者や学生が居住するエリアは大体決まっているようで、そのエリアがスラム化していることがあり得るかも知れぬ。欧米先進国には先ずスラム街があると見て大きく外れはしないだろう。

スラム街居住者に対する医療支援が行き届かないことになっても不思議は無い。ワクチン先進国であっても、非摂取者が一定の地域に固まればクラスターの発生率が高くなって当たり前。東京でもつい数年前迄は上野公園とか墨田川沿いの土手とか、池袋にしても今綺麗になった西口公園にはブルーシートに寝泊まりする人たちが集団で居たし、山谷のドヤ街とかいろいろあったと思う。しかしこういった場所も随分整理されてきている。

住所不定者が一定の場所に集まってくるのは当然だろうが、これもかなり分散されているので、クラスター発生には不向きかもしれぬ。とは言っても、日本でも新規感染者がゼロになってはいない。東京で少ないと言っても、毎日20人前後は確認されているのだから油断してはいけない。東大の児玉龍彦教授が前から言っているように、この際だから新規感染者の感染経路を徹底的に洗い、即ち接触者を無料検査で洗い出して震源を特定することが出来る筈だ。

しかもそれに要する費用や人員も一時のことを思えばさほどではあるまい。政府や都知事は市民に向かって「基本が大事」と仰る。日本の市民は、マスクもワクチン接種もソーシャルディスタンスも大体素直に守っている。むしろ相変わらず結果数字だけを見て、抽象論に終止しているのは指導者側。基本が大事なのはむしろ指導者側だと思う。

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