2021年11月22日月曜日

愚の骨頂

 少なくとも個人的にはそう思わないが、国民の信任を得たと自信を表明した岸田政権が、いろんな事を言っている。昨日は55兆円規模の経済政策にケチを付けたが、今日も上塗りしたい。今度は憲法改正と来た。これが自民党結党以来の悲願とは何度も聞いているので仕方ないかも知れぬが、憲法改正と聞いて、どこがどう変わるか理解できる国民は少数の筈。ましてや国民に与える影響なんか想像できる筈がない。

もちろん小生もその一人だ。ただ今回の総選挙で大阪地域政党の維新が躍進したことで、改憲できる可能性が大分高まったらしい。ここでもたもたして、来年夏の参議院選挙で自民党が大敗したりすると元の木阿弥になりかねないからとのことだろう。自民党は憲法改正推進本部を「憲法改正実現本部」に名称変更し、人事刷新で改憲に向け加速!とのことだ。自民党の意図は明確で、本当は自衛隊を規定した憲法9条を代えたいのだろうが、そこまでは無理と見て、緊急事態条項をどこかに潜り込ませたいらしい。

なんでそんな馬鹿げたことにシャカリキになるのか分からないが、兎に角それが党是で、岸田氏も大分世話になった党長老となった安倍晋三氏の強い意向が働いているとのことらしい。嘗て野党民主党の一角を占めた国民民主党までが、維新につられてそっちに靡いているのは情けなく思うがこれも世の常で仕方あるまい。しかし憲法改正は国会議員だけで決められるものでなく、最後は国民投票まで必要だ。従ってそんな馬鹿げた改正は実現しないと思うが、それまでの間くだらない議論を延々と聞かされると思うとゾッとする。

これが日本の政治実体かと思うと本当に救われない思いだ。

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