2023年11月11日土曜日

ジャーナリズム

 立冬を3日過ぎてやっと冬らしくなってきた。今朝は冬1番という言葉はないだろうが、朝から北風が強い。今週は珍しいが本を2冊も読んだ。読後感を上げるほどの本でもないような気がするが、読書を通して感じた日夜接しているマスコミの情報、また届けてくれているジャーナリスト、ジャーナリズムについて書きたい。後々のために書名だけは書いておく。

先ずは「イラク戦争」著者スコット・リッター。図書館で読んだので表紙カバーは無かったが、表紙カバーには次のように大書されている。<元国連大量破壊兵器査察官スコット・リッターの証言 ブッシュ政権が隠したい事実 >氏の著書で日本で販売されているものは2002年12月発売この1冊のみ。肩書から分かるように、氏は明らかに元高級官僚だろう。そして現在でもネット上では活発に発言を繰り返している。政権が隠したい事実は一言で言えば「アメリカ政府とイラクのフセイン元大統領の関係」著者は査察官だからフセインの悪所業は完全に把握し、査察でゼロになった事実を指摘している。にも拘わらずアメリカが彼を殺害したのはつるんでいた事実を明らかにはされたくなかったと断定。昔からアメリカは二枚舌、嘘をつくのだ。

次は「狼の報復」著者ジャック・ボーモントはフランス人。608頁の大作。著者はフランス空軍のパイロットを経てフランス対外治安総局で秘密工作に従事した経歴を持つ元政府職員。スパイ小説だから内容は興味一杯だが、一言で言えばパキスタンが嘗てのフセインと同じように毒ガスの製造に着手している可能性を察知したフランス政府が、スパイ活動でその内情偵察をしていくお話。こちらは小説だから只では済まない。スパイの話には裏切り者がつきもの。後は言わぬが花で乞うご容赦。

日本にも自衛隊や海上保安庁と言った立派な軍事組織が存在する。自衛隊には「別班」なる諜報組織があるとか、旧中野学校以来のスパイ教育も残っていると噂はあるが、公式に明らかにされたことはない。そんなことはどうでも良いが、日本では日米委員会なる会議が米軍と外務省や防衛省の高級官僚の間で月2回行われ、そこの決定事項は一切明らかにされたことが無い。しかしこの決定事項は憲法に優先するそうだ。独立国家でありながら、戦後78年経っても米軍の占領状態にあることは周知の事実。このことを明らかにしたのは「知ってはいけない 隠された日本支配の構造 」著者:矢部宏治

しかし大手マスコミは全員が無視だ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

TBS系日曜劇場で放送されたテレビドラマ「VIVANT」(ヴィヴァン)は、自衛隊の秘密部隊「別班」をモデルにしたのだそうですね。
戦争ごっこが大好きの日本人としては、実はアメリカの手先にしか過ぎなくとも、一応自分がやっているかのように振る舞いたいというところなのではないでしょうか。
岸田氏は国民投票を云々とほざいていますが、それ以前に戦争を始めそうでハラハラします。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
「別班」をモデルにしたテレビドラマがあるとは知りませんでした。
仰る通り、首相に限らず自民党には戦争好きが多いので、私もハラハラしてます。