ボケ老人が国の将来を心配しても何の役にも立たぬことは承知だが、誰のせいか知らぬが、最近若者の学力が低下傾向にあるとのこと。何とかしてほしいものだ。すぐ下の弟は数年前に亡くなったが、故郷長野で長年小中学校の教員をしていた。奥さんも息子も教員だった。会ってもあまり仕事の話はしなかったが、教員の仕事はある意味羨ましい。何と言っても他人から長いこと尊敬される。広告屋なんぞは当たり前かもしれぬが、他人から褒められるようなことは先ず無い。
児童数がここ30年以上年々減り続けている。現在小学生児童数は全国で約600万人。我々世代の半分以下、国は財務省が査定して教育予算を編成するが、財務省は児童が減っているのだから予算を増やす理由が見つからにらしい。数字だけで世間を見ることが慣れっこのお役人さんからすると当然かもしれぬが、本質を弁えない役人的発想の恐ろしさがある。実情は詳しく知らぬが、日本の児童にせよ、大学など高等教育なんかでも国際比較でみると、地位が大分低下傾向らしい。
中島みゆきの歌の文句ではないが「だから今日はくよくよしないで~」明るい未来を託すのは若い人たちに他ならぬ。そのためには何と言っても教員即ち先生を大事にすべきだ。予算を児童数に比例させて低減させる政府の考えを強く非難したい。最近知ったばかりのことだが、昔から小中学の先生方は今と同じように無給残業を強いられてらしい。それを知った昔の政治家田中角栄氏は、給料に10%のみなし超勤手当をプラスすること決断して法制化したとのこと。
多分半世紀近く前の話だろうが、単なる数字だけを見ていてはそんな発想が出るはずがない。財務省官僚と言えばいつの時代も最優秀の大学卒業者。田中角栄氏はその彼らを動かしたが、田中氏自身は小学校しか出ていなかったと聞いている。少子化対策の大臣まで作っている昨今だが、若いお母さんに時々お金をばらまくだけしか策が無いように見える。もっと肌感覚で世相を捉える必要があるだろう。
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