2024年8月2日金曜日

利便性の追求

科学技術が発展して生活の利便性が増すことは誰にとっても喜ばしいことだ。簡単に使用できる電気製品の増加、電子機器での通信量の拡大。子供の頃は冷蔵庫のある家は殆ど無くて、スイカを冷やすのに井戸が使用できる家も少なかった。冬は冬で、どこの家でも薪炭とこれに対応する竈やストーブ、火鉢や焜炉が無ければ暖を取ることさえ出来なかった。現代庶民は火を使わずに部屋を暖めたり出来るのだから、一昔前のお殿様以上に贅沢な暮らしが出来ている有り難い世の中。

現在84歳の小生が生まれた1940年当時の平均寿命は統計が無いので調べようが無いが、50歳に達していなかったことだけは確かだろう。ネットで調べると「出生時平均余命が50才を超えたのはようやく1947年である。この年に調査された第8回生命表で、男50.1才、女54.0才と初めて50才台に乗ったのである。」だからと言うほどのことではないが、22歳で大学を終わって就職、47歳でその会社辞めた時に<これで我が人生でやるべきことは終わったな>と思ったのも事実。

子供たちも立派に成長して上の子は高校生にまでなっていたし、余生をどのように過ごすか考えは纏まっていなかったが、何とかなるだろうと気楽に考えていた。しかし現在の平均寿命は男性で80歳を超えているし、女性は約88歳だ。現実的には現在250万円弱の年金だけで暮らしているが、物価が高くなる傾向が続いているので、生活費を削る努力を更に継続しなければならない。

嘗て利便性を求めて購入したものも、今その必要が無くなれば解約する必要も当然生じる。そんな中にはネット上で購入したものもある。今日はその一つの解約をした。アドビアクロバットリーダー・プロなる代物。この機能が如何なるものだったか認知症状態の記憶では何も思い出せない。兎に角年間の利用料金が2万円を超えているのだからそれなりの価値はあったのだろう。しかし現在の生活には無用の長物、解約にしくはないので解約した。世に断捨離なる言葉あるが、これもその一つ。

縁を切るにはそれなりの作法、即ち手順が必要。多少時間が掛かったが、相手に不愉快な思いもさせず解約出来たので少しほっとした。 

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