2024年8月8日木曜日

対イスラエル問題

 先の大戦後、日本は国土をそれまでの4分の1程に圧縮され4島+αになってしまった。従って人種的にも外国人との混血は薄くなり、子供の頃修学した長野市の小学校には、所謂あいの子(混血児)は一人もいなかったように記憶する。しかし戦後79年の現在はよくしたもので、オリンピック代表選手にも、肌色が明らかに異なる日本人が多くなったのは実に慶賀の至りだ。しかし血の混じりが無い日本人でも髪を染めたりして敢えて欧米人を真似るのは如何なものと思うが。従って今更人種問題を持ち出したくないが、今回の長崎原爆被爆者慰霊式に市長が、イスラエル代表を招待しなかったことは、現在行っている必要以上の市民虐殺を思うと英断とも言える。

政府とどんな相談をしたか知らぬが、政府は「わしゃ知らぬ。」とのこと。少し無責任すぎる。日本政府の弱腰は今に始まったことでないからおくとして、腹立たしいのはアメリカを筆頭とするG7国6ヶ国の対応。ヴェニスの商人シャイロックの末裔によほど義理があるのだろう。昔ナチスが何故ユダヤ人を目の敵にしたかも知らぬが、当時リトアニアの日本領事杉原千畝の世話で命拾いした先祖を持つイスラエル人もいるだろうに。

そもそも小生恥ずかしながらイスラエルなる国家についての知識がゼロに近い。昔観た映画に「エクソダス:栄光への脱出」があって、若いサル・ミネオが出ていたことをボンヤリ覚えている程度。要するにこちらが物心ついて俄に作られた全く新しい国で、超大国のアメリカと深い同盟関係にあるとは全く思ってもみなかった。因みに外務省の公表データによれば、日本の四国と同じくらいの国土で、人口は僅か950万人とされている。

そんな小国がなんでこんな騒ぎを引き起こすのだろう?騒ぎを引き起こしているネタニヤフ首相が国家元首とばかり思っていたがちゃんと大統領も存在している。経済的にはユニークな産業もあり、国民一人当たりGDPは世界ランク20位(日本は34位)だし、軍事的には男女を問わず国民皆兵のようで、現役だけでも陸海空合計すると17万の現役の他予備兵が約40万とあるから日本は遠く及ばない。他に諜報能力ではモサドに代表されるように相当な力を持っているに違いない。

何れにせよ、長崎県知事には拍手を送ろう。

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