2025年2月28日金曜日

物流の今昔

 野菜が高値のニュースを聞いていると、今年の天候は野菜にとって不都合であったようだ。確かに雨が少なかったのは事実だと思う。キャベツ白菜などの葉物野菜は買うことが無いからいいようなもの、日常的に食しているトマト、ジャガイモ、ニンジン、ゴボウ、玉ネギ、長ネギなんかは埼玉、千葉、茨城のみならず北海道や熊本、長崎など結構遠くから運ばれてるものが多い。従って作柄に関係なく少しずつ値上がりはしている。葉物野菜の不作が報じられると同時に、すかさず輸入物が急増しているとのこと。

どこのどなたが差配するのか知らぬが、日本商社の機動力は大変なものと感心してしまう。野菜だけでなく魚や肉も輸入に依存する割合が高いと思う。海運とか中には航空便もあるかもしれぬ。物流業界に友人知人がいないので直接話を聞く機会が無いままだが、内外にまたがるこの世界の変遷も聞けばきっと面白い話があるに違いないだろう。

物流の発達で生活の便利さ享受できることは有り難いが、一方でパンデミックの脅威も拡大していることも忘れてはいけないだろう。

2025年2月27日木曜日

道徳に関すること

 英語文化圏では人気が無いようだが、日本で大人気のエマニュエル・トッド氏。日本人典型の軽薄爺の小生も彼が大好きで、身近に彼の論文が有れば読んで楽しんでいる。昨日も朝日新聞に小論文が掲載されていた。彼がフランス人でありながら<西洋の敗北>を唱える根拠は彼の専門である家族形態の変化にあるが、昨日の朝日新聞にあった小論文で、新たに米国を<「宗教ゼロ」に向かう退廃社会>としてトランプ大統領の関税などによる保護主義政策は成功しないだろうと断じている。

米国は株価も高く、国民は高収入で物も溢れ一見幸せそうに見えるが技術者や熟練した労働者が圧倒的に不足しているのだそうだ。対する日本だがトッド氏曰く「日本は、地政学的な対立に積極的に関わるのではなく、米国が衰退する世界のこれからを慎重に見守ることが大切です。奥ゆかしく、謙譲の精神にあふれたみなさんにとっては、難しいことではないと思います」と述べている。

日本人が奥ゆかしく、謙譲の精神に溢れているかどうか些か気になるが、積極的に関わるな、とのアドバイスは傾聴に値すると思う。残念ながら政府は反中国、反ロシア路線を強調しすぎることが少し気になってしまう。石破首相はキリスト教徒だからいけないと言うつもりはないし、難しいことは言わぬが、ごく当たり前の道徳観(例えば嘘をつかないとか)だけは国民の範となるよう見せてもらいたい。

2025年2月26日水曜日

分からぬことだらけ

寒明け10日の辛抱と思っていた極寒の寒さが15日以上続いたがやっと春の温もりが感じられる日が来たようだ。寒さの中でも紅白の梅は満開になっていたがゆっくり鑑賞する余裕も無かったもののこれから暫くは匂いを楽しむ余裕も出てきそうだ。開催中の国会では来年度予算案が衆議院を通過する目途がついたとのこと。高校授業料無償化とか何とか、どこかを修正したようなことが言われているが、基本的には無修正と同じだろう。

国会に議席を持っていない維新とやらの代表と自公の代表の3人が雁首並べて、これまたアメリカの真似かどうか知らぬが合意文書をカメラの前で開陳してのご機嫌振り。全く笑わせてくれるものだ。昔からの習慣で日本の庶民はお上が言うことに不思議なくらい素直。税金はお指図通りに支払い、お上のその使い道については反論した験しが無い。

2025年度予算は一般会計で総額115兆5415億円とのこと。うち税収は78兆3590億円、後が借金と言うことになる。(他に特別会計なる予算もあるが、これについてはここで紹介できるほどの知識が無いので割愛)うち防衛費が7兆7130億円。ドル換算をすれば500億ドルを超すことは間違いない。勿論アメリカがトップで800億ドル強、あちこちで戦争しているロシアでさえ700億ドル強で、日本は撃ったことのないミサイルを買ったり兎に角無駄使いの極みであることは間違いない。

何故そう言えるかだ。日本の防衛省は詳細を詳らかにしたがらないが、日本の実働隊員数は15万人を切っている筈だ。隊員一人当たり5百万円以上の予算をつぎ込むことなる。戦争手当も不要の隊員たちの月給が高いわけも無かろう。隊員募集も当局が思うようには進んでいないだろう。全ては推測で書いているのでこれ以上書くのはやめるが、庶民にしてみると政府がしていることは分からないことだらけ。

「民は之を由らしむべし。知らしむべからず」改めて考える必要がある。 

2025年2月25日火曜日

根本問題?

 一昨年の暮れに森永卓郎氏のベストセラー「ザイム真理教」を読んだ記憶がある。面白かったのだろう。但しブログで再確認すると「正直なところ経済音痴の小生には難しく、1度通読しただけでは理解するのが難しい。」と書いている。今でも経済音痴は治っていないので、経済財政税金については解らないことだらけだ。昨日読んだメルマガに「財務省廃止論」を唱えるデモが行われたとあったのでこの本のことを思い出した。

デモを主催した人物の本名は明かされていないようだが、元大蔵省か財務省に在籍して、その後一時民主党議員の経験もある「まつもと」と名乗っているらしい。一方で月刊文藝春秋には元財務省財務官(高級官僚)神田真人氏なる人が3ヵ月連続で「ミスター円、世界を駆ける」なる一文を寄せている。これも無理して読んだが、氏の言わんとするところは役目として「世界中の財務金融担当者と連携を取りながら、国家の財産を守るために努力をしてきた」と言いたい気持ちがあるようだ。しかし気持ちが分かっても、言わんとするところはチンプンカンプンだ。

どこかのテレビ局が森永氏や今回デモを呼び掛けたまつもと氏を呼んでテレビ討論でもして貰えていたらよかったように思う。森永氏は残念ながら先月他界されてしまった。息子さんも同じく経済評論家のようだから同じ見解かもしれぬ。何れにせよこの問題は放送局の担当者でもどちらが正論か判断は難しいだろうに。素人が論評できる問題ではないだろうが、国会の議論も素人臭い。政治家も根本問題を取り違えていそうに思う。

2025年2月24日月曜日

魔法の世界

 本当に凄い世の中になったものだと思う。今日思い切って新しいメルマガを購入することにした。「The New York Times」である。AIと言うものが理解できず、意識のどこかで少し馬鹿にしていたが、アメリカのクオリティーペーパーを毎日読めるとなれば、半分認知症爺の頭脳活性化に役立つことだろう。数週間前に幼い頃からの友人が同紙のURLをメールしてくれたことがきっかけになっている。昨年購入したパソコンの新機能か通常使っているGoogleのブラウザのせいか知らないが、瞬時翻訳してくれた。

日本の全国紙のネット購読料は決して安くない。只でさえ読者が減っているさなか、販売店の経営を脅かす危険を冒して、これ以上紙の読者を減らすわけにいかぬ事情があるのだろう。NYT電子版は週間2ドル、月間10ドル弱だからそう高くはないとも言える。何より日本マスコミが作り出しているおかしな空気に汚染されていない記事を読む新鮮さは少なくとも数か月は読む価値がありそうだ。

若い時からの勉強嫌いで、当然留学とか海外旅行も出来なかった悪ガキが、何十年と若い時から研鑽を積み、長じて海外を股にかけて歩き、世界を舞台に闘ってきた企業戦士の友人たちと同じ情報を毎日読むことが出来ると思うと、勉強の神様天神様には少し申し訳ないかもしれぬ。またテレビで偉そうな解説をする専門家の皆さんの仰ることを鵜のみにしないようになるかもしれない。

2025年2月23日日曜日

心配の種

 今日もケーブルテレビのセールスマンにインターホンで呼び出され長い時間つき合わされた。向かいの奥さんが気を使って飛び出してきて割り込んでくれたのでやっと切り上げることが出来たものだ。ミャンマーに拠点を置く大規模な国際的詐欺集団があるらしいが、足で稼ぐ古典的セールスマンも健在で厄介なことである。

向かいの奥さん曰く「お宅のどこかにセールスに狙われやすいマークがついているのでは?」と心配して郵便受けやら表札を触って確認してくれた。数年前区役所からの電話を装った詐欺に引っかかったことがある。更に歳を重ねボケ具合は一層進んでいる可能性が高いので心配だ。昨夜の高校同期生とのリモート懇談では何十年後かに隕石が地球に衝突することを心配した友人もいる。

世に心配の種は尽きぬものだ。

2025年2月22日土曜日

戦争と戒厳令

 経験が無いこと、実態がよく分からないことについては漠たる不安が常にある。日本では小生が誕生する4年前の昭和11年(1936年)2月のこと。陸軍一部将校が政府要人を殺したりして反乱を起こした。世に言う二・二六事件。この時政府は東京市に限って戒厳令を発布した。父は当時警視庁の巡査で長兄が誕生したばかり。非常呼集が掛かって数日警視庁に泊まり込んだと後に聞いた。

知っているのは精々その程度で、今回韓国の大統領が発布して数時間後に取り消された戒厳令の意味するところ、或いはウクライナが恐らく全国的且つ3年間と言いう長期間に亘り敷いてるだろう戒厳令下の市民生活ついてイメージが湧いてこない。戒厳令は軍事作戦の一種のようにも思うが、ウクライナの都市部まで戒厳令下にあるのだろうか?あるとすれば要所要所に兵員が置かれなくてはいけないと思うが、そんな映像は見たことが無い。ウクライナは既に全ての空港が機能不全となって、国外に脱出するには列車に頼ざるを得ない筈。

それでも国外に脱出した国民が1千万人近いと言うのも理解不能だ。日本にも千人を超す難民が居て、政府はこの人たち一旦受け入れてはいるが、期限が3年とのこと。できるだけ早く戦争が終わり、こういった人たちの去就の目処が早からんことを祈りたい。兎に角戦争が無かった80年なので、小生は勿論だが、政治家や軍人さんたちも戦争の実態は理解できなくても当たり前のことだ。

2025年2月21日金曜日

我が身との距離

 昨日もブログ書きが出来なかった。特に体調が悪いわけでもないが、ある程度のニュースを思ってみたり、散歩中に感じたことを整理する能力が湧いてこなかったためだ。特に前段に書いたニュースのインプットが重要で、これまで通りテレビを観たり、ネットで新聞情報も確認するが、何を観ても読んでもインチキ臭く感じて引用を躊躇してしまう。「こんな事を知って何になるか?」だ。

やらせ芝居満載のテレビニュース、報じているアナウサーや記者がどこまで信じているか知らぬが、テレビ番組を信じる理由はどこにあるのだろう。ネットで確認する活字情報とて同じこと。所詮は空間的、時間的に一瞬が切り取られているに過ぎない。最近しきりに言われる米の値上がり、大きな話題として何度も取り上げられているが、彼らが毎日どのくらいの米を食してるか知らない。

たまたま数日前いつものように長野県安曇野産こしひかりを5キロ購入した。料金は先月と同じ3650円。米屋の若旦那に「仕入れも大変だね。」と声をかけたら「本当です、こんな価格で仕入れて良いものかどうか毎回悩んでいます。」との返事。自宅から池袋までの2.5キロの道すがら未だに残ってる最後の米屋だ。競合米屋が廃業しているので、小中学校の給食米は独占できているだろうが、最後にはその需要も先細りは間違いないだろう。

1年前と言えばもう大分昔かもしれぬが、記憶では2500円だった安曇野産こしひかりだ。この急激な値上がりは米屋にしても迷惑かもしれない。この米屋は千葉や茨木の他に京都や山形など遠方からも仕入れている。長野県産は他府県産米に比べ数百円安い。交通費が嵩むのに何故か不思議だ。地球の裏側の情報より至近のことの方が気になってしまう。地方の農家と都会の一般家庭を結ぶのに大きな役割を担っている農協。

高校同期生で農協に居た友人も多いし、小生も最初の就職先が農協機関雑誌「家の光」の専属広告代理店、当時と現代では農協も大きく変わっているのだろう。農協数は減っているが、職員数はどうなんだろうか?集まった資金は最終的に農林中央金庫なる農協資金を専門に運用する金融機関に預けられる。ここのトップは農水省の最高の天下り先。数日前ここのトップが外国債券投資で1兆数千億円かの損失が発生し辞任との報道ががあった。昔は縁の深いところだったが今は遠い世界だ。

2025年2月19日水曜日

再起動

 恐らく多くの人が経験されていると思うが、時々パソコンが急にネットに繋がらなくなってしまう、或いはスマホが急に反応しなくなるなんてことが、小生の場合度々発生する。パソコン断線の初めは電気のブレーカーが落ちることが多かった。特に冬寒くなり初めの頃に気がつき、東京電力に来てもらい、普段昼間居る部屋のブレーカーのアンペアを上げてもらい、結局2万円近く払ってこれは一応の解決を見た。多分昨年のことだったが、今年になって請求書が来たので記憶に新しい。

にも拘らず最近でもパソコンが急にネットに繋がらないことがあった。もちろん電気の具合は問題ない。通信回線の不具合だが原因は未だに分からない。小生が使っているモデムも屋内無線ランルーターもかなり古いことは確か。仕方が無いのでモデムとルーターを再起動して大体復旧できた。人間と異なり機械類は年中無休で働いている。昔、母が使っていたミシンには時々油をさしたり、自転車なんかも空気が抜けたりチェーンが切れることはあった。これらの故障や不具合が視覚的に確認が可能だった。

しかし電子機器に関しては視覚的確認が難しい。電池切れに関してはサインが出てる場合もあるが、素人には解りにくい場所についている場合もある。先日もトイレに備え付けのコントロールパネルの電池交換をしたが、パネルの外し方が分からなかった。外し方をいつも世話になっている畳屋さに電話して教えてもらったが、単3が6本も必要だった。ガスレンジの電池交換もパネルのありかを発見するまで大分時間が掛かった。一度覚えれば次は大丈夫かもしれぬが、歳を取るとなかなかそうはいかない。

スマホも同じこと、始末が悪いのは時々<メモリーが一杯ですから○○をダウンロードしてクリーンアップしましょう>なんてメッセージが表示されること。スマホの画面にはそれでなくても多数のアイコンが並んでいる。何れも使わないものばかり、これ以上増えるのは適わないので、そういったメッセージは一切無視はしている。先日もスマホの再起動の仕方を知らなかったので、AUショップに立ち寄り再起動方法を教わったばかりだ。むしろアイコンは減らそうと思っているので、これ以上アプリを追加するつもりは全く無い。

小生も歳と共に注意力散漫さが増し、あちこちに支障が起きるが段々再起動が難しくなりそうだ。

2025年2月18日火曜日

本音の話し合い

 誰が考えてもウクライナの敗戦は決まってるように見える。小生もそう思っているが、世の中何が起こるか分からないから、この際断定はしないでおきたい。今日思い出しているのは日本のこと。昭和20年(1945年)9月2日日本政府代表が正式に降伏文書に署名した日だ。小生は満5歳で既に幼稚園に通っていたくらいだから、8月15日に天皇陛下の玉音放送があって日本が降伏したことを知っていた。

後に長じて何歳の頃か記憶は無いが、日本政府がポツダム宣言受諾を決したのが8月15日の数日前であること、ポツダム宣言が発せられたのは何と7月のことであったことを知って愕然とした記憶がある。何故なら7月中にでも受諾を政府が決めていたら8月6日と9日原子爆弾が広島と長崎に投下されずに済んでいた筈だからだ。小生もかなり気が短いかもしれぬが、囲碁のような勝負事でさえ負け戦はなかなか認めにくい。昭和20年の政府関係者は優秀な人多かったと思うが、何故か意思決定に大変な時間を費やしている。

当時、日本の諜報機関が仮に弱体であったとしても中立国や友好国には大使館もあっただろう。少なくても敵国アメリカ・英国・中国の主要新聞情報は解読して外務省や陸海軍情報担当は敵国首脳がどんな打ち合わせをしているかは知っていた筈だ。特に同盟国イタリアとドイツの敗戦後は軍部の中でさえ情報担当者は気が気で無かったはずだ。しかし終戦前の日本は、情報担当者でも負けを予想するような情報を口にすることさえ出来なかったのだろう。

非常に個人的なことを書いておきたい。母の弟即ち叔父が、当時8月に確か宇都宮にあった陸軍航空隊の通信将校で勤務していた。そして15日の数日前に日本政府がポツダム宣言受諾の電報を打ったことを知ったのだ。そして15の翌日、軍の車に蜂蜜などの軍需物資を積み込み、母(私からは祖母)のいる長野市に駆けつけてくれたものだ。当然部隊が解散する前だったのでとんぼ返りで戻っていったが。言いたいのは情報はどんなに隠しても隠しおおせるものではないことだ。

ましてトランプ政権は逆に情報のかなりの部分を自ら公開している。当然善悪の判断は人によって異なるだろうが、日本の偉い人はマスコミを含め情報は隠すもの、小出しにするものと決めてるように思える。今後考えを変えた方が良いかもしれぬ。

2025年2月17日月曜日

 未来産業

この世を去って以降のことを心配しても始まらない。ただ今朝の報道で<パナソニック>ブランドを知らない若者が半数以上いることについては少し驚いた。現在満84歳になるが40代前半は大阪に居たので、日本産業界は家電各社によってリードされていると思っていた。東京にも東芝、日立、ソニーはあったものの、在阪の松下、シャープ、サンヨーなんかの方が近くにいた身贔屓もあって勢いを感じたのだろう。

もっと昔のことを言えば、九州や北海道の炭鉱の勢いが良かった時代、本社は東京でも長崎や広島に拠点を持つ造船や鉄鋼産業の勢いのよっかった時代などいろいろありそうだ。多くの労働者を必要とする産業も時代によって変わっていく。大学を出るころ全国で600万世帯と言われた農家は、直近のデータが見つからないが、10年以上前でも250万世帯になっている。米や野菜は近隣で作らなくても、交通機関の発達で遠くから運ぶことが容易となったなのも事実。特に果物や魚は海外からの輸入が当たり前のことになった。

時間と日月は休むことなく動いているのでやがて忘れてしまうもの。GDPなる言葉の意味もよくは分からぬが、国内の主要産業によって左右されることは間違いないだろう。個人的に理解する限り現在はトヨタを筆頭に何社かある自動車メーカーがこれを牽引してると理解するが、これもいつかは過去のことになるのだろう。問題はその後に出現してくる主要産業がなんであるかだ。

台湾の半導体メーカー鴻海が日本自動車産業の一角<日産>を買収なんて声も聞こえてくるようになった。日本でも半導体産業が主要産業であった時代もあるが、いつのまにかすっかり落ち目になった理由は分からない。将来のことは生きている人間、特に年寄りには全く分からない。一昨日の高校同期生とのリモート懇談で「昔のトルコ風呂、現代のソープランドこそ日本文化として世界に冠たるものじゃないか。」と言って馬鹿爺が大笑いした。多くの読者の顰蹙を買うに違いない、困った者達だ。


2025年2月16日日曜日

順法精神

 日本人は順法精神が旺盛で、小さい時からそのように躾けられている。そのせいだと思うが、1400万人も暮らす東京も外国人が驚くほど清潔で秩序が保たれているので結構なことだ。田舎に行けば今でも立小便小僧はいるかもしれぬが、特今日では最近ほとんど見られない。犬や猫の放し飼いもほとんど見られない。池袋は埼玉以北方面からの人口が更に加わるので、特に昼間は相当な人口になっているだろう。他府県からの流入人口による人口昼夜差は都内のあらゆる地域で同じ現象を呈している筈。

しかし外国からの旅行者は東京の静かさには驚くらしい。走っている自動車は同じであっても不思議なことだ。四半世紀ほど前までは近くに肌の色が異なる住民が居て、ごみ捨てのルールを守らない不満もあったが最近はそんなことは殆ど見分しなくなった。ルールに従うことには確かに面倒くさく思う人も多いだろうが、慣れてしまえば却って効率的で心地よささえある。

一方何か発明を目指す革新的心意気を持つ人は、起床や就寝もその日次第で四六時中研究に打ち込むものかもしれない。そのような人がいないと社会の進歩発展は無いのだから、存在を否定してはいけない。個人的には毎週のように回ってくる回覧板を殆ど読まないまま毎朝お隣の郵便受けに運んでいる。これも昔は家内の仕事で、「あのアパートの○○号室には回覧板も回さないことになっている。」と聞いた覚えがある。理由は忘れた。先日の寝入りばな、夜回りの拍子木を叩く音を聞きながらふと思った。

2025年2月15日土曜日

善悪の判断

 80歳も半ばに差し掛かった現在思うのは善悪の判断の難しさだ。囲碁でも同じで、最終局面に来ると選択肢は限られるが、二者なり三者からの選択が難しく、結局細かい碁を負けることが多い。孔子さんが「七十にして己の欲する所に従えども矩を踰こえず」と言われるように、己に関しては余り不道徳で他人に迷惑をかけるようなことは少なくなったと思う。しかし他人のこととなるとこれが大変難しい。お人好しのせいもあろうが、人様のご意見はついなるほどと思ってしまうことが多い。

今国会でしきりに論戦がなされている高額療養費問題なんかも正にそうで、最近お医者さんのお世話になることが少なく、年間医療費が10万円未満のことが多いので、論戦を聞いていてもどちらの意見が正しいか判断がつきかねる。授業料無償化は独自の考えがあって、義務教育の無償化は賛成するが、高校は一切補助なんかやめればいいと思っているので、どの党にも賛同しかねている。昔から勉強をしたい子はきつい新聞配達などしながら高校に行ったじゃないか。大学まで親の脛をかじって出させてもらって偉そうに言うんじゃないか?

若年層の負担が問題らしいが、親類縁者に困っている人が居なくて分からないし、日中動き回って見ている風景の中からブルーシート村のようなものが殆ど見えなくなっている。しかし週刊誌を読んだりすると核家族化は勿論、家族崩壊も少なくない傾向のようで、実際に今日の食事にも事欠く人は少なくないのだろう。そのような人たちの存在をマスコミ関係者や政治家たちがどのくらいまで知っているのだろうか?統計や数字からは何も分からないに等しいだろう。少なくとも小生は何も知らないので関連報道を聞き流すしかない。

国際報道も同じこと、遠い外国ではカラスの鳴かない日はあってもトランプ大統領と言う言葉を聞かない日は無いくらい毎日聞く。前のバイデン大統領は見るからに認知症気味だった。しかしトランプ氏も似たような者じゃないかな。ロシアのプーチン大統領は上手く調子を合わせているが、二人の蜜月がどこまで続くか?日本はウクライナのゼレンスキー大統領を善人として、プーチン氏を巨悪の根源としているが小生にはロシアとウクライナの善悪は到底判断できない。

2025年2月14日金曜日

スマホ時代

 若い時からマスコミに興味を持っているが、パソコンと同じ機能を持っているらしいスマホなる機械の登場ですっかり調子が狂ってしまった。テレビまでのマスコミは良くも悪くも情報発信者の姿形が確認できたが、SNSなるスマホの情報発信者はどうやら身元の特定がが難しいようだ。実はスマホを持ち歩いているが、携帯電話と時計それに歩数計以外の機能は全く利用しないので偉そうなことは何も書けないのが残念な事実。社会情勢を見極めるにはスマホの利用が出来ないようでは悔しいがもう駄目だ。

2025年2月13日木曜日

ウクライナ停戦

 「大統領になったら24時間で終戦させる。」とはずいぶんな大言壮語と思っていたが、トランプ政権がロシアvsウクライナ戦争を本当に終結させそうな雰囲気になってきた。ゼレンスキー・ウクライナ大統領は側は相当不満そうだが、国民としてはどうなんだろう。一般人からしたら、国のためと言われて無意味に殺される危険が終息するなら結構じゃないかとも思う。日本にもそのような時代はあった。最終局面はやはり3年間。ウクライナの戦死者は6万人とか言われているが、日本は少なく見積もっても300万人以上の戦死者を出した挙句のことだ。

終戦に向けての露・宇の話し合がどのように進むかは分からない。ゼレンスキー氏とすれば、戒厳令を解除して総選挙なんてことは耐え難いだろうが、現在示されている方向性では避けて通れそうにない。ロシアがアメリカ主導で制定された国際的な制裁がどのように解除されるかが問題の筈。実現するかしないか全く分からないが、もし実現したら日本はどうするのだろう?将来のことは分からないが、方向としては悪くない話だ。

ちょっと話がずれるが、大学同期生で今でも少し付き合いがある友人が、現役時代にウクライナから木材を輸入していて、戦争が始まる前からウクライナの良さを何度も聞いた。戦争で国土は大分荒れたかもしれぬが、この日本ですら約10年で復旧復興を果たした。同じことが出来ない筈は無い。日本も協力すれば大いなる利益があるだろう。関係者たちには前向きに努力願いたいものだ。

2025年2月12日水曜日

宗教心

 世間でもてはやされる「絆」と言う言葉には他人頼りを感じ、余り共感しない。むしろ「縁」にはいろいろ深く感じることがある。特に今日は「仏縁」の日、亡き家内の誕生日だから何か良いことがあると決めている。空の上から縁ある人が見守ってくれているような気がする日だ。こんな迷信みたいことを書くと笑われるかもしれぬが、一人住まいの孤独に耐えるにはどうしても必要で、幽冥境を分かたず縁は大事にしたいと思っている。

昔から受験なんかは特にそうだが、神仏の助けが無いと潜り抜けてこられなかったからだ。誰でもそうだと思うが、厳しい現実世界は一人では生きられない。知人友人の助けも必要だが、天佑神助も馬鹿にしてはいけない。最近はあまり流行らないかもしれぬが、宮参り、寺参りも悪くない。ある孫は一緒に行っても「このお宮はけばけばしすぎる」とかで、一緒の参拝を拒んだこともあるが、それは構わない。寧ろ小生のように味噌も糞も一緒よりは良いかもしれぬ。

小生にも神様のえり好みが少しあって、我が国は靖国神社を筆頭に乃木神社や東郷神社のように比較的新しい軍神を祀った神社が多く、縁が薄いこともあり、あまり行く気にならない。長野市内善光寺の門前町であるけどは町内毎に神社があった。祀られている神が誰かも知らず時折参拝してたり、祭りを楽しんだせいもあるだろう。兎に角、他にも多くの人が同じだと思うが、日本人の宗教心複雑で面白い。

仏教は古くからお釈迦様の言葉を弟子たちが記録した経典が多く存在し、日本にも多く伝えられている。しかしこれを通読したした人がいるかどうかは甚だ疑問。要するに仏教には<あーせいこーせい>と言った訓えは無く、自分で考えろと言われている。その手引書がどの宗派でも使う「般若心経」。僅か262も字と言われているので暗記している人は多いだろうし、友人の中には千回写経したなんて立派な人もいる。

小生もたまに経文を読んだりするので、今朝も家内が残した本の中にあった「なるほどザ・般若心経」なる本を斜めに読んでみたりした。なるほど良いことが書いてある。キリスト教のトップは法王、神道のトップは天皇、しかし仏教にはそれらしき存在が見当たらないのがまた良いところだ。

2025年2月11日火曜日

祝日考

 季節が大分進み春めいてきている実感がある今日は目出度い建国記念日。何故今日が建国記念日かについては知らない。知っているのは小生が生まれた西暦1940(昭和15)年は日本の皇紀2600年。即ち神武天皇の初代即位から数えると2600年と言う記念すべき年に当たっていた。故に我が高校同期生にも、名前に<紀>或いは<昭>を使用している友人が非常に多い。小生は特に使用していないが、出生地が奈良県奈良市でもあって、昔王朝が置かれていた意味もあるのだろう。両親に聞く限り1年中お祭り騒ぎだったそうだ。

日本人全体が平和を謳歌した大正時代は既に昔となり、翌年には第2次世界大戦に参入せざるを得なかった日本だが、未だ戦争の結末で日本の負けを予測することは難しかったのだろう。そのことは措くとして、嘘か真か科学的立証は難しいだろうが、兎に角日本は歴史ある国であることに間違いは無いだろう。祝日については誰も疑問は無いだろうが、なぜ皇室の存在が重要か、改めて考えさせられる。

2025年2月10日月曜日

AIの発達

 今朝見たテレビ番組で非常に衝撃的だったことがある。うろ覚えなので正確に思い出せないのが残念だが、確かフランスのことだった筈だ。フランスも日本と同じで、AI開発が遅れているので、国を挙げてこれから開発に加わる意向を示しているようだ。確かに、中国が格安と言われるAIを発表したことから、国家間で開発競争が進むかもしれぬ。日本政府にもAIに関して何等かの方針があるのだろうか?孫正義氏がアメリカで関連起業するために1500億円かの投資をするとトランプ氏に伝え喜ばれているようだが。

働き方が変わるのは人類にとって喜ばしいかもしれぬが、正直なところ小生はAIについては意味も機能も全く分からない。時々パソコンに搭載されている機能を辞書代わりに使うのが関の山。小生にからすれば、AIは寧ろ不安の方が大きい。何故ならAIは理性による判断力は持ち合わせていないと思うからだ。事の善悪を判断する能力を持ち合わせず、頭の働きが通常人を超える存在が実現することは考えただけも恐ろしい。

閑話休題:先ほど月刊文藝春秋3月号を購入してきた。何と価格が1750円。先月号は1200円。昨年の3月号はやはり芥川賞発表の特別号で1300円。47歳で会社を辞めた時の記憶は70円くらいだったと思う。

年寄りが昔話をしても誰も驚かないだろう。

2025年2月8日土曜日

日米首脳会談

 今朝早い時間に訪米中の石破首相とアメリカのトランプ大統領が共同記者会見を開いた。内容は詳しく理解できていないが、何でも会談はうまくいって、今後日米関係は嘗てないほどうまくいって、石破首相は今後の日米関係は経済面を含め黄金期になるとのこと。何をもってこの表現を使う気になったか分からぬが、これまでも半ば占領国家のうまみを吸い続けてきたアメリカと非占領国家の悲哀を味あわされている日本の関係がどう変わると言うのだろう?アメリカは対日貿易赤字縮小が大きな課題で、これからは日本にエネルギー資源を売り込みたいらしい。

実態はよく知らぬが、日本のエネルギー資源、原油、石炭、LPGは中東、オーストラリア、ロシア辺りに依存してると思う。当然アメリカに資源があることは分かっている筈で、コストを比較してアメリカ産は敬遠しているのだろう。幾ら親米の日本でも生活の基盤となるエネルギーはコスト高を選ぶ訳にはいくまい。企業買収を投資と言い換えてUSスティール問題を解決したようだが、日本製鉄の株を持っている訳でもないのでどうでもいいが、経済の分かる人に教えてもらいたい。

投資とは日本からお金を運んで企業を育成することだと思う。東南アジア諸国のように人件費が安い国なら、日本で起業するより益しかもしれぬ。人件費は日本より高くてインフレ傾向の国に資金を投下してどのように採算取るのかが不思議でならない。

利害が一致しない二人が話し合いで互いに満足して別れたとすれば結構なことだ。ただトランプ氏がパレスティナのガザ地区に関して、世界平和とかけ離れた発表をした直後故に、日米手を携えて世界平和云々は虚しく聞こえる。通常共同記者会見の後には当事者同士が握手をしてお開きになるが、今回はトランプ氏が終了すると握手無しで会場を後にしたとのこと。なんか少し気になる。

2025年2月7日金曜日

読後感「嘘だらけの日本中世史」倉山満著

 昨年11月19日に購入して積んであった本を正月に入ってから読み始めた。読みながら先ず感じたことは、己の歴史に対する認識の浅さ。日本は古来幾つもの小国が民を分割統治していて、小国間の争いも多く、武士たちが戦を担うのは当然としても、行政を司っていたことは何となく知ってはいたが、日本と言う国家がどのように育まれてきたかはよく知らなかったとも言える。

古来日本人が外国で闘ったことは何度もあったことも薄々は知っている。しかし小国の集合である日本が今の蒙古(元)から日本人には理不尽な要求を突き付けられ、戦いで応じ結局は元軍を引き上げた経緯はよくは知らなかったとも言える。これが正に鎌倉時代の中期のことだ。老い先が短くなった今頃、そんな経緯を知ったところで何の足しにもならぬだろうが、外国の戦争や歴史を知るより益しだろうとも思っている。

結論から言いたい。日本は世界史的に見ても天皇制と公家、幕府と武士と言う極めて珍しい二重の統治機構を持つ国家で、平安の昔即ち千年以上前から現在に至るまで続いている。行政機構と書いたが、正確に言えば行政は主に幕府(これも鎌倉時代生まれた制度)が担い、天皇は行政に携わらないのも昔からのことで、何も先の大戦後アメリカの占領政策で始まったことではない。戦いや武力行使に無関係であった天皇が、先の大戦を別として、鎌倉時代の歴史上一度だけ巻き込まれたのが第95代の花園天皇や第96代の後醍醐天皇の時代。

天皇家が二派の流れが出来て、後醍醐天皇側は南朝と呼ばれ、天皇自身が戦いに加わったことで隠岐の島に流されたりして苦労している。この時代を歴史的には南北朝時代と言うが、武士の動きも含め実に複雑。何度読んでも理解できま兼ねる。現在の天皇家は北朝からの流れにある。でも「だから何だ」。どちらの流れから来ても正統な訳。源頼朝によって開かれた鎌倉幕府は現在にまで影響を及ぼしている武士や庶民に対しても多くの決めごとを残した。

頼朝は比較的早く亡くなったが、妻の北条政子と言う人物が大変優れたリーダーとなり後の鎌倉時代を築いていくことになった。歴史を知ることは興味深くはあるが理解することは難しい。半端な感想で乞うご容赦。

2025年2月6日木曜日

ロシア関連報道

今週どこかで読後感を1本上げたいと思っているが、今日もそれより興味深いことを知ったので、そっちを優先する。多分知ってる方も多いと思うが昨夜NHK総合で放送された「クローズアップ現代」<制裁下のロシア “死の経済”の実態に迫る>。ロシアに関しては国連が議決したかどうかは知らないが、日本を含む多くの国が制裁をしている。故にマスコミ報道も専ら軍事作戦絡みの悪役側面が多く、軍事的にはそこそこ頑張っているものの、市民の暮らしは苦しくなり、国内外のプーチン批判は強くなる一方とばかり思っていた。

しかし昨夜のテレビによれば、政権がどんなマジックを使っているか分からぬが、ロシア国民の暮らしぶりはこの3年間で上昇、世論調査によるプーチン大統領の支持率は戦争開始既に丸3年近いのに87%と高位置にあるとのこと。高々30分番組が切り取った映像だから、どこまで実態に迫っているか分からないまでも、戦争で子供を失った母親が戦地への慰問品を送り続ける話にはこれまでの考えが、目から鱗の落ちる思いすらあった。ウクライナも同じだと思うが、戦争をする国は何と言っても兵隊の補充が大きな問題の筈。

特にロシアは兵員の損耗が激しい筈で、昨夜の番組では確かこれまでの死者数を6万人と言っていたような気がする。ロシア軍の兵員数は約200万人で、この3年間に2回合計33万人の増員令が発効されているようだから、素人考えで推測すれば動員数は約30万人前後、既に5%が戦死した勘定だ。これも素人の浅知恵だから的を外してるかもしれぬが、古来戦争は部隊から15%の死者が出たら戦闘不能と言われていた筈。先の大戦で日本軍は玉砕と言って全滅するまで闘い続けた部隊が幾つもあるので理解不能だ。話がずれてしまったが、ロシアは今のところこれ以上の補充は必要ないと言っているようだ。

何れにせよロシアは軍需景気に支えられ、国内経済は活発で雇用が増え、賃金も上がっているらしい。解説者の北海道大学の服部先生は「極端な人手不足と高インフレで、今年くらいには曲がり角に来る」と仰っていたが、これは予想の話だから当たるも外れるも八卦だ。新聞の調査報道なら真面目に取り扱う必要もあろうが、一億総白痴化のテレビの報道。でも民放が取り上げる戦争情報よりずっと見応えがあったような気がする。 

2025年2月5日水曜日

価値判断基準

 80歳も半ばに差し掛かっているのでもう大したことは出来ない。けれど毎日を明るい気持ちで生きていたいのは若い時代と変わりはない。今朝は東京でも気温が0度以下になったそうで明日は更に低くなるとのこと。辛いけどこの寒さの中、受験に臨まなければならぬ進学希望者もいることだ。益して屋内には暖房装置が機能している。都市生活は公共料金を支払えれば楽なものだ。問題はその支払いを可能にしている年金だが、いろいろ言われても国の財政がどんな具合か知らぬが、こちらがくたばる前に支給が止まることは無いだろうと高を括っている。

要するに何ごとも気持ちの持ちよう、不平不満を言い出せば切りが無い。昨日の昼に次女と一緒に昼飯を食って実感した。娘も50歳を過ぎて働いている。聞けば週休は1日だけ。それも火曜日に限られていて、来週は建国記念日と重なるので勤務しなければならぬとのこと。給料も結構安いらしい。職場が少し変わっていて、千葉県の片田舎にある馬術学校。最初馬術を習う為に世田谷の自宅から通っていたが、オーナーに見込まれてアルバイトするようになった。

即ち馬術学校の一番下っ端の小間使いのようなものらしい。毎日馬の面倒は見ていても、自分の馬術向上に資する乗馬のチャンスはそんなには無いようだ。何が悲しくてそんな劣悪な職業についているか分からぬが、今のところはそれで満足できているようなので、好きに任せるしかない。小生自身も最初に就職したのは農協の機関誌「家の光」の広告専門の広告代理店。

農協も雑誌広告の取り扱いが金になるなんてことは何も知らなかった。両親だって驚いたかもしれぬ。入社から四半世紀経つ頃にはすっかり世界観が変わり、広告屋の目で世間を見るようになった。人間とは面白い生き物だ。価値判断の物差しは固有なものであることが他の生き物と決定的に異なるのだろう。我が価値判断基準も多くの人から見れば多分に風変わりかもしれぬ。それでも「どっこい生きている」。

2025年2月4日火曜日

日米関係

 昔から寒明け10日が本当の寒さと教わったが、本当にその通り。老骨に寒さが厳しく暫くは忍の一字となりそうだ。しかし日中の陽射しは相当長くなっているし、力強さも感じられる。問題は北西からの風の強弱だ。今日もそこそこの風が吹いている、冒頭に書いた通りの真冬と言えよう。日本は面白い国で、全国のあちこちから褌一つの若い衆が水を浴びたり海や川に入る動画が紹介されている。あの無病息災を祈る行事に参加して風邪を引いたいないのだろうか?調査好きのテレビ局に是非調査してほしいものだ。(笑)

笑いごとで済まないのが北風ならぬアメリカが巻き起こすトランプ旋風。この件で感心するのが旋風の対象となったカナダ・メキシコ・中国の反応の速さ。日本政府は首相がトランプ氏と面会すると言いうだけで大騒ぎ。極端に言えば国を挙げて準備しているような感じ。何が話し合われるか分からないだろうに、既に会見後の記者発表の言行の準備が進められていると聞くと不思議な気がしてしまう。アメリカ国務省の担当者は、大統領が日本国に何を言うか分かっているのだろうか?

日本側は何を言われようと<日米同盟が更なる高みに引き上げられた>と喜ぶに違いない。小生とすれば在日米軍基地が1㎡でも縮小されれば拍手を送りたい。

2025年2月3日月曜日

してはならぬ事

 若い人に言っても無駄かもしれぬが歳を取ると、これまでにいろいろな人から訓えられた様々な戒めが段々分かってくる。即ち<してはいけない>ことだ。子供の頃から生意気だったので、してはいけないことばかりやらかしてきた。最近やっと少しずつ分かってきたような気がする。例えば夜更かし暴飲暴食の類だ。今思うと不思議だが、両親からは「○○はいけません」と言われた記憶は余り無い。酒は高校時代から親父と一緒に飲んでいたし、煙草は両親は喫っていなかったが、高校時代は不良仲間と放課後になると校舎から離れた裏山に行って隠れて喫っていた。

やがて煙草は、結婚して子供が生まれた時に家内から「家の中で吸わないで。」と言われて以来縁を切った。酒の方は未だ縁切りには至っていないが、少なくても自宅では昼夜に関わらず飲まなくなった。昔は徹夜マージャンなんかで夜更かしはしたが、これも遠い昔の話。最近ではネット碁で負けがこんで気がついたら2時だったなんてこともあったが、これももう無いだろう。やっと勝ち負け以上に関心が行くようになった。他に大事なことがある。金銭の借り貸し。大学生時代は入学記念に父が買ってくれた腕時計を質屋に入れて飲み代にしたりしたものだ。

今となると借金までしてする遊興の虚しさも味わいつくしたような気がする。晩年に至って気がつくのは遅すぎたかもしれぬが、気がついただけ良しとしたい。酒やたばこ以外にも身体に悪いことは重なっている。慙愧に堪えないのは歯の悪さ。他人を羨むのは良くないだろうが、未だに全部自前の友人がいる。経済的余裕の友人以上に羨ましい。数日前に区から(医療費等通知書:令和5年9月から令和6年8月診療分)が送付されてきた。

合計52678円也。薬局を含めて1年間に17回支払いがあるが、歯科医の支払いが6回を占める。これは昨年入れ歯を入れたからに他ならない。まともに毎朝歯を磨きだしたのは大学生になってから。朝晩磨くようになったのは恐らく結婚してからだろう。最近では食事の度に入れ歯を外さざるを得ない。残り少ない時間を思えば凄く時間を浪費する勘定だが後悔先に立たずだ。

2025年2月2日日曜日

もう少しの自主性を

 日本の宗主国のようにふるまうアメリカの政権が代わって、新しい殿様からお呼びがかからないので不安になったのだろう。日本外務省が一生懸命努力した結果かもしれぬが、今週7日に石破首相とトランプ大統領の会談がやっと設定された。アメリカからすれば飛んで火に入る夏の虫とばかりだろう。中東やロシア対ウクライナ戦争の下火で、アメリカの主要産業の兵器武器産業の連中が次のカモをと考えている矢先のことだ。役立たずの武器を買わされたり、アメリカの防人のように日本にとって無理な役目を背負わされることが目に見えるようだ。

我が国とアメリカの関係は先の大戦での敗北の結果だから、後数十年は仕方ないかもしれぬ。しかし国際的に独立が認められたのは1951年に調印式が行われ、翌年の4月に発効したサンフランシスコ条約だからもう70年以上経っている。領土は小さくなっても人口は戦前よりはるかに増えてるではないか。指導者の皆さんも皆戦後生まれて優秀とされている方だ。前例を貴ぶ日本の政治風土を一概に悪く言うつもりは無いが。

もう少し己の、そして国としても、国際的には自主性言い換えれば本来の日本人らしさを発揮してもらいたい。