2025年2月17日月曜日

 未来産業

この世を去って以降のことを心配しても始まらない。ただ今朝の報道で<パナソニック>ブランドを知らない若者が半数以上いることについては少し驚いた。現在満84歳になるが40代前半は大阪に居たので、日本産業界は家電各社によってリードされていると思っていた。東京にも東芝、日立、ソニーはあったものの、在阪の松下、シャープ、サンヨーなんかの方が近くにいた身贔屓もあって勢いを感じたのだろう。

もっと昔のことを言えば、九州や北海道の炭鉱の勢いが良かった時代、本社は東京でも長崎や広島に拠点を持つ造船や鉄鋼産業の勢いのよっかった時代などいろいろありそうだ。多くの労働者を必要とする産業も時代によって変わっていく。大学を出るころ全国で600万世帯と言われた農家は、直近のデータが見つからないが、10年以上前でも250万世帯になっている。米や野菜は近隣で作らなくても、交通機関の発達で遠くから運ぶことが容易となったなのも事実。特に果物や魚は海外からの輸入が当たり前のことになった。

時間と日月は休むことなく動いているのでやがて忘れてしまうもの。GDPなる言葉の意味もよくは分からぬが、国内の主要産業によって左右されることは間違いないだろう。個人的に理解する限り現在はトヨタを筆頭に何社かある自動車メーカーがこれを牽引してると理解するが、これもいつかは過去のことになるのだろう。問題はその後に出現してくる主要産業がなんであるかだ。

台湾の半導体メーカー鴻海が日本自動車産業の一角<日産>を買収なんて声も聞こえてくるようになった。日本でも半導体産業が主要産業であった時代もあるが、いつのまにかすっかり落ち目になった理由は分からない。将来のことは生きている人間、特に年寄りには全く分からない。一昨日の高校同期生とのリモート懇談で「昔のトルコ風呂、現代のソープランドこそ日本文化として世界に冠たるものじゃないか。」と言って馬鹿爺が大笑いした。多くの読者の顰蹙を買うに違いない、困った者達だ。


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