2025年2月15日土曜日

善悪の判断

 80歳も半ばに差し掛かった現在思うのは善悪の判断の難しさだ。囲碁でも同じで、最終局面に来ると選択肢は限られるが、二者なり三者からの選択が難しく、結局細かい碁を負けることが多い。孔子さんが「七十にして己の欲する所に従えども矩を踰こえず」と言われるように、己に関しては余り不道徳で他人に迷惑をかけるようなことは少なくなったと思う。しかし他人のこととなるとこれが大変難しい。お人好しのせいもあろうが、人様のご意見はついなるほどと思ってしまうことが多い。

今国会でしきりに論戦がなされている高額療養費問題なんかも正にそうで、最近お医者さんのお世話になることが少なく、年間医療費が10万円未満のことが多いので、論戦を聞いていてもどちらの意見が正しいか判断がつきかねる。授業料無償化は独自の考えがあって、義務教育の無償化は賛成するが、高校は一切補助なんかやめればいいと思っているので、どの党にも賛同しかねている。昔から勉強をしたい子はきつい新聞配達などしながら高校に行ったじゃないか。大学まで親の脛をかじって出させてもらって偉そうに言うんじゃないか?

若年層の負担が問題らしいが、親類縁者に困っている人が居なくて分からないし、日中動き回って見ている風景の中からブルーシート村のようなものが殆ど見えなくなっている。しかし週刊誌を読んだりすると核家族化は勿論、家族崩壊も少なくない傾向のようで、実際に今日の食事にも事欠く人は少なくないのだろう。そのような人たちの存在をマスコミ関係者や政治家たちがどのくらいまで知っているのだろうか?統計や数字からは何も分からないに等しいだろう。少なくとも小生は何も知らないので関連報道を聞き流すしかない。

国際報道も同じこと、遠い外国ではカラスの鳴かない日はあってもトランプ大統領と言う言葉を聞かない日は無いくらい毎日聞く。前のバイデン大統領は見るからに認知症気味だった。しかしトランプ氏も似たような者じゃないかな。ロシアのプーチン大統領は上手く調子を合わせているが、二人の蜜月がどこまで続くか?日本はウクライナのゼレンスキー大統領を善人として、プーチン氏を巨悪の根源としているが小生にはロシアとウクライナの善悪は到底判断できない。

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