2025年2月6日木曜日

ロシア関連報道

今週どこかで読後感を1本上げたいと思っているが、今日もそれより興味深いことを知ったので、そっちを優先する。多分知ってる方も多いと思うが昨夜NHK総合で放送された「クローズアップ現代」<制裁下のロシア “死の経済”の実態に迫る>。ロシアに関しては国連が議決したかどうかは知らないが、日本を含む多くの国が制裁をしている。故にマスコミ報道も専ら軍事作戦絡みの悪役側面が多く、軍事的にはそこそこ頑張っているものの、市民の暮らしは苦しくなり、国内外のプーチン批判は強くなる一方とばかり思っていた。

しかし昨夜のテレビによれば、政権がどんなマジックを使っているか分からぬが、ロシア国民の暮らしぶりはこの3年間で上昇、世論調査によるプーチン大統領の支持率は戦争開始既に丸3年近いのに87%と高位置にあるとのこと。高々30分番組が切り取った映像だから、どこまで実態に迫っているか分からないまでも、戦争で子供を失った母親が戦地への慰問品を送り続ける話にはこれまでの考えが、目から鱗の落ちる思いすらあった。ウクライナも同じだと思うが、戦争をする国は何と言っても兵隊の補充が大きな問題の筈。

特にロシアは兵員の損耗が激しい筈で、昨夜の番組では確かこれまでの死者数を6万人と言っていたような気がする。ロシア軍の兵員数は約200万人で、この3年間に2回合計33万人の増員令が発効されているようだから、素人考えで推測すれば動員数は約30万人前後、既に5%が戦死した勘定だ。これも素人の浅知恵だから的を外してるかもしれぬが、古来戦争は部隊から15%の死者が出たら戦闘不能と言われていた筈。先の大戦で日本軍は玉砕と言って全滅するまで闘い続けた部隊が幾つもあるので理解不能だ。話がずれてしまったが、ロシアは今のところこれ以上の補充は必要ないと言っているようだ。

何れにせよロシアは軍需景気に支えられ、国内経済は活発で雇用が増え、賃金も上がっているらしい。解説者の北海道大学の服部先生は「極端な人手不足と高インフレで、今年くらいには曲がり角に来る」と仰っていたが、これは予想の話だから当たるも外れるも八卦だ。新聞の調査報道なら真面目に取り扱う必要もあろうが、一億総白痴化のテレビの報道。でも民放が取り上げる戦争情報よりずっと見応えがあったような気がする。 

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

西側では、制裁と呼んで自国向けには何かをやってるかのごとく宣伝してます。
制裁とやらも、始めのうちは効果があったとしても、ロシアだってやられ放題であるわけがないでしょう。東側だけの経済圏でどうにかなるようにするはずです。
そして、近い未来では西側との経済交流不必要になるのでしよう。
トランプ大統領は関税を振り回していますが、西側諸国だってやられ放題であるわけがないでしょう。アメリカを除いた経済交流を始めるでしょう。
いずれにても、関税と言ったところで「高くなった物を買うのはアメリカ」です。
そりゃ、高ければ買わないという事もあるでしょうが、高くとも買いたい物を売れば良いのです。
臆病者の日本は騒ぎ過ぎです。とは言うものの、敗戦後の日本の立場は中国に取られてしまいましたから、売る物を工夫せねばなりませんね。
ロシアと中国に喧嘩を売った日本ですが、アメリカに捨てられたらどうしましょ。
自給自足できなくした日本は、米すら不自由になりそうです

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
全く同感です。