2024年6月21日金曜日

反省あるのみ

 今日は夏至だが、雨が激しいので陽の長さより昼間の暗さの方が気になってしまう。普段南の窓を開け放って外と変わらぬ明るい部屋も昼間から蛍光灯をつけている始末。即ち東京でも平年から2週間も遅れてやっと梅雨入りしたことになる。昨日は久しぶりに政治問題を取り上げて書いたが、その後で夜のテレビを観ているうちに憂鬱になってしまった。何故か、わが想いが余りに幼稚で、世の識者とは全く異なるからだ。少なくともテレビに出演していた高名な政治学者御厨貴氏や中北浩爾氏等によれば、半年の長きに亘った今国会の政治と金の問題は騒ぐほどの価値もなく、岸田氏の完勝に近いらしい。

ということは国会議員がお金を必要とするのは自明のことで、野党の問題の取り上げ方が現実離れしてるらしい。国費から毎月100万円の文書交通費の支給があり、3人分の秘書手当てを受け、東京には事務所の他に住居をまで手当てされても、とても政治活動が十分に出来ぬものとのこと。こればかりはなってみなければ分からぬだろう。党首討論で維新の馬場代表が明らかにした政党間のやり取り、この手順をバラすのもルール違反とのこと。要するに国会には議員以外に知り得ない決まりごとが沢山あるそうだ。

言われてみれば確かに、昔から政策立案の殆どが霞が関官僚の手でなされていたことは知っていた。となると国会議員は単に員数だけとなる。員数の辻褄を合わせるために市町村議会議員から始まる膨大なネットワークを作り上げ、これを維持するために莫大な費用が必要になるのかもしれぬ。ま、そんなことはどうでもいいことで、ボケ老人に現代の日本政治が理解できないことだけははっきりした。都知事選の結果を予想することも当然できないし、だれが当選しようと気にしないつもり。

2024年6月20日木曜日

選挙シーズン

 今日から東京都知事選挙が開始される。投票日は七夕の来月7日で実質17日間に及ぶが、実質は元立民党参議院議員の蓮舫氏と裏で与党自民党の支持を取り付けている3期目を目指す小池百合子知事。前からカイロ大学出身との学歴詐称問題が取りざたされていたが10日ほど前に、父小池勇二郎の事業破綻後経済的に一家の面倒を見てきた朝堂院大覚氏が会見を開き、カイロ大学在籍の実態が無かったに等しいと発言してるので、この両氏を直接対決させれば、問題は簡単に解決できそうだ。政治家が嘘をつくのが当たり前と思っている人も多いかもしれぬが、司法の手を借りずともそろそろ決着をつけた方が良いのではないか。それを措くとしても、今回の立候補者は昨日までに届け出があった人数だけでも既に50人は超えたとのこと。街角に立つポスターの掲示板は30人分しか用意できていない。選挙管理委員化会の準備不足の方が司法判断にゆだねるべき新たな問題になって然るべき。

半年弱の国会が今週で閉幕となる。この国会を顧みれば何のことは無い自民党の政治と金問題に終始した不毛の国会だった。このブログで取り上げてこなかったのは、市民感覚から程遠い話で余りにも酷すぎるテーマであったからだ。終盤の昨日、党首討論が行われたがこれも酷い内容で、最初の質問者であった立民の泉代表だけは25分ほどの時間が与えられたが、残る3人だったと思うが、討論と言えるほどの時間ではなかった。野党党首は何れも首相の資格が無いこと指摘し、解散総選挙や辞任を求めたような印象がある。勿論何れも空回りで評価できることは何も無い。

強いて言うなら、野党代表の泉氏に言うべきかもしれぬ。政治家と政治に金が掛かるの与野党の別は無いだろう。自民党や公明党はそれなりに資金集めの道を作っているが、それだけを無くそうとしても土台無理筋。むしろ透明化に絞った議論をすべきだった。いま世界でも政権を掛けた選挙が各地で展開されている。数日前になるが、英国の選挙で、与党保守党から野党労働党へ支持を変えたある富豪にBBCが直接インタビューをしたテレビ放送があって興味深かった。

氏いわく、今回は労働党に20万ポンド寄付すること決めたとのこと。これまでは毎回保守党に50万ポンドずつ寄付してきたが、もう見切らざるを得ない。労働党が期待通りの成果を出せば、次回は50万ポンド寄付したいそうだ。アメリの大統領選でも両候補とも資金集めの成果を誇りあっている。そんな簡単なことが日本ではなぜできぬのか?不思議でならぬ。

2024年6月19日水曜日

存在証明

 今日は早朝から快晴、朝テレビに登場した天気予報かニュース関係者だったか忘れたかが言葉を借りれば、<昨日の雨で空気が洗われたように感じる清々しい朝>だった。実は昨日の雨は屋根を打つ音だけは記憶しているが、玄関から1歩も出ていないので実態は何も知らない。別に体の調子が悪かった感じは無いが、脳みそのねじがどこかで狂ったようで、ブログを書き始める数時間前からネット囲碁を始めてしまい、負けが続いて止らなくなってしまっただけのこと。始めた時刻は記憶にないが、恐らく午後の散歩に出る時刻だったはずだ。

散歩の省略は許せても、散歩しなければ夕食にも有りつけない。結局1食ぐらい欠食しても死にはしないと変な自己暗示をかけているうちに時計を見ると日付が変わっている。今思うと食事を削り時間を無駄に過ごしていると時間感覚が異常になっていたのだろう。ネット囲碁は打ち手に親切で時間が切れる前に、警告を出してくれる。その自動音声が「残り時間があと何秒です」の声が耳に入っているのは分かるのだが、時間切れの手合いが増えていく。

しかし、あと一番トライすれば何とか打ち方が変るように思えて、止める気にもならず結局夕方3時半頃になってやっと、顔でも洗って再挑戦しようという気になり階下の洗面所に向かった。パソコンは2階にあって、30時間以上階段を下りなかったことになる。たった13段の階段で手すりこそ無いが、厚さが2センチで巾5センチほどの柱が何本かついている上に、上から4段目は数十センチ四方の踊り場までついている。足元が覚束ないので、それに頼りながら洗面所で鏡を見ると別人になった己の顔、青黒い顔に無精ひげ。

顔を洗ったくらいで正気に戻れるはずが無い。何か食い物はと探すが、まともな物はトマト1個だけ。3日前に3個入れを買うつもりで行ったスーパーに4個入れしかなくて買ってきた残り物。これを腹に入れてすぐ風呂を沸かして入浴。それから何をしたっ記憶が無いが、少しテレビを観て7時に、就寝今朝4時まで寝てしまった。今朝起きても頭が重いし、歩行もすごく不安定、昔夏山の南アルプスで1週間近く歩いた時より疲労が激しい。

ブログは独居老人のアリバイ作り、家族親類友人の多くが心配しながら読んでくれているが、昨日の未だ夕方5時前にブログのことを心配してメールをくれた友人が一人いた。有り難いことだ。

2024年6月17日月曜日

水とお米

 普段食事をして余り不味いと思うことは少ないが、昨日の夕食、池袋西口の日高屋のチャーハン510円は珍しく不味くて少し残してしまった。少し回数多めに噛んでもコメの味が出てこないのだ。外米ではないから相当な古米だった可能性もある。朝食は毎日自宅で用意するので使用しているコメは信州安曇野の米、5キロ2500円のもので、これが口に馴染んでいる。昨年は米どころの上越地方が天候不順で壊滅状態だったと聞いている。

ところが今年は、関東地方は圧倒的に水不足。報道で知る限り、関東平野の米農家は大変だろう。こちらは洗濯物の渇きが良いなんて暢気なことを言っていられるが、水田に水が張れないことには稲作は不可能。政府や自治体、農協はどのような対策を講じているのだろう?また水不足は関東周辺に留まる問題かどうかも気になるところだ。このところ米の価格が少し上昇傾向とも聞くが、米は未だ安い方だ。2500円の米を30日で食しても100円にもならない。おにぎりもよく買うが、外食が高くつくと言っても120円前後。米と調味料に味噌があれば生命は何とか維持可能だろう。

今を生きる日本人が米が無くなるなんてことは想像できぬだろうし、小生も米の需給バランスの実態は知らない。しかし子供時代には家の米びつに米が一粒なかった時代があったこともある。高校卒業する頃にはもう毎日白米のご飯を食べていたが、卒業して東京に出てくる時、母が米の配給通帳を持たせてくれた。しかしこれは実際には使用せず、殆ど長野から送られてくる米に頼った飯作りだったような記憶がある。

断水も無いし、米にも不自由が無い極楽に等しい現在の生活。これさえあれば何も言うまい。

2024年6月16日日曜日

認知症予防策

 昨夜も高校同期生3人とのリモート懇談をしたが、話題が少なくて盛り上がらなかった。眠さとかいろいろあったが、定刻の9時少し前に外れてしまった。歳をとると同じ話が繰り返されると歌の文句にある通りだとつくずく思った。友人たちもある程度理解はしてるようだが、認知症予防が重大な問題となる。個人個人で様々なことをしてると思うが、今日は自分なりの予防対策を書いておきたい。

変り映えの無い日常は耐えられないという人もいるだろうが、家内を亡くして以来心掛けている第1は規則正しい生活。起床時刻と就寝時刻を出来るだけ4:30起床、21:00就寝と一定化して、睡眠時間を6時間以上にすること。3食をきちんと摂ること。これも朝食に重点を置いて、昼と夕食は出来るだけ軽く済ますのが最近の方針。運動も必要だと思うが、スポーツは一切やめた。代わりに極力毎日歩くことにしている。歳だからスピードは出ないが追い越されてもカリカリせずに1日の歩行数が1万歩を超すよう努力。履物は勿論スニーカーで未だ杖は使わず、エレベーターやエスカレーターを極力使わず1日100段くらいの階段は上り下りしていると思う。

ど忘れも多くなっているが、出来るだけメモはしない。薬をもらっていない医者の予約だけはメモを取っている。今月初め歯医者の定期検診をしたので次回は12月16日となっている。就寝前と起床した時に1日の行動予定を頭の中で参照するのが習慣化した。記憶機能の経年劣化予防は難しいだろうが、最近思うのは新しいことを余り詰め込まないこと。報道される事象はできるだけ聞き流すに越したことはあるまいと思っている。ネットの囲碁も毎日するが、これも娯楽の一つ。勝ち星を重ねることは難しくなりつつあるが仕方ない。

余生、老後を楽しく過ごすことが重要と考える人も多いだろうが、楽しさには個人差がある。毎日が楽しいなんてありえないだろう。思いついた時に映画を観たり、読書などをたまにするだけだ。我が真の楽しみは何だろうと疑問も湧くが、安眠がそれかもしれぬ。

2024年6月15日土曜日

文筆家への賛

 戦争の臭いを少し知ってるかも知らぬが、戦争経験の無い我が世代に残念ながら傑出した人物は少ないが、中で感心できる仕事を残している人が何人かいる。その一人が評論家の保坂正康氏。今年になって単行本も出ているが、未だに月刊文藝春秋連載を続けている「近代日本の地下水脈 哲学なき軍事国家の悲劇」は毎号実に分かりやすく政治家の正体とあるべき姿を描き出してくれている。

氏が近代日本の政治家に採点表のようなものを突きつけたのが先月号に掲載された「石橋湛山と歴代首相の通信簿」なる一文。無断でやや長めに引用させてもらう。中にこう記されている。「私は歴代首相を好悪は別として分かりやすく四つに分けて評価することがある。別格は歴史から呼び出されたような特別の存在で、第2次世界大戦を終戦に導いた鈴木貫太郎、一国の首相という立場を超えて近代化の日本の理念を提示した石橋湛山、庶民の欲望を政策化した田中角栄がそれにあたる。

続く【A】は時代の中で重要な仕事を成し遂げた首相:具体名は引用を省略。【B】は独自の存在感を示した首相:具体名は引用を省略。【C】は反国民的存在、また首相としての政治的意思を示さなかったタイプで東条英機が典型である。2000年以降の多くの首相たちも、残念ながらここに入る。」引用終わり

現在の岸田首相は初代伊藤博文から数えると64代目になるそうだが、岸田氏に対する採点は文中では控えているが、これまでの行いから歴史的に評価に値することが無いのは当然として、最後に評価の尺度を書き加えている。(1)在任期間(2)事績と哲学(3)退陣の美学を持っていたか(4)回顧録を残し、歴史の審判を仰いだか。以上4点である。

保坂氏は同支社文学部社会学専攻、電通PRセンターに一旦入社してからフリーになった。何となく自分と似た体質を感じるせいかもしれぬ。

2024年6月14日金曜日

祇園精舎のこと

 今日は朝9時前から掛かりつけ医に行って、3か月分の薬を処方してもらう日。薬は痛風予防のためだが、お呪いのようなものだ。即ち、処方上は45日分90錠を毎日1錠ずつ3ヵ月掛けて服用している次第。きっと飲んでも飲まなくても数値にあまり変化は無いと思っている。それでも帰りにスーパーで買い物する用事があったので、9時の診察開始より10分も前に訪れた。10分間瞑想したせいだろうが、唯一の診察である血圧測定値が上が119で、下が66と申し分ない結果だった。

とは言っても、昔は確かに一度痛風にアタックされたされた経験があるから、お呪いもそれなりにする必要もあろう。帰宅したのは未だ10時ちょい過ぎ。ゆっくりメールなどをチェック。変り映えしない報道ばかりだが、岸田首相はイタリアの何とかいう町で開催されているG7会議に出席。相変わらずウクライナ支援を積極的にリードしている。こういった国際公約を国会の審議や議決抜きで推進するのも如何と思うが、もっと興味深く思ったのが、席を同じくしている各国の代表。

司会のイタリアのメローニ首相は就任から未だ1年半だから、すぐにどうと言うことは無いが、アメリカのバイデン大統領、イギリスのスナク首相、フランスのマクロン大統領、ドイツのシュルツ首相、EUのフォンでアライエン委員長たちは、自分の首がスカスカしているに違いないこと。日本の岸田首相にしても同じだろう。ましてや招かれて同席したウクライナのゼレンスキー大統領は既に任期が切れている。ロシアに言わせれば「大統領の資格が無い」とまで言われてる人物。

次回がいつ開かれるか知らぬが、顔ぶれが大幅に違うかもしれぬ。祇園精舎の鐘の声だ。

2024年6月13日木曜日

老化現象

 誰でも似たようなことだと思うが、自分の実力は分かりにくい。歳だから足腰は少し弱っていると思っても、その少しの程度は分かりにくいものだ。昨日報道されたエスカレーターにスカート巻き込まれて亡くなった老人のことは他人事とは思えない。多分小生の歩き方を傍から見ている若い人は、小生の弱り具合が一発で分かるのだろう。最近は電車に乗って吊革を掴むと9割ぐらいの人が席を譲ってくれたりする。都内で乗車する時間は長くても30分足らず、悔しがっても仕方ないので有り難く腰を下ろす事が多くなった。

高齢化社会でご近所にもお年寄りは大勢いる。普段道ですれ違うにも、こちらが先に気が付いていれば安心できるが、先に先方から挨拶されたりしてこちらの老いを痛感することも多くなった。眼だけでなく、耳だって相当遠くなってるに違いない。ラジオは聞かぬが、テレビの音声もかなり勝手に解釈している可能性が高い昨今だ。身体に備わっているセンサー機能、処理能力を劣化させずに維持するにはどうしたらいいか?最近は認知症予防の薬まであるそうだが、そこまで薬品に頼るのは如何なものかの気がしないでもない。

日頃積み重ねてきた行動を今日1日、せめて明日まで何とか続けさせてくださいと毎朝仏様にお願いするようになった。このブログ書きも何れ止める日が来るだろうが、それがいつかはまだ決めかねている。書き終わってから気が付いたが、年寄りは同じことを繰り返すとしたものらしい。何のことはない、昨日と同じことを書き連ねているに過ぎない。やはりもう辞め時かもしれぬ。

2024年6月12日水曜日

歳に抗って

 昨夜の睡眠は珍しく良かったような気がする。就寝は夜9時10分くらい。普段は9時前には就寝するのだが、観ていたテレビがつまらなくて、椅子に座ったまま8時半頃から居眠りをしていたみたいで遅くなってしまったのである。従っておしっこに行く時間も何時もと少し違っていたはずだ。尿意で目覚めたのが丁度0時、用を済ませてすぐ寝たが、朝4時まで熟睡したようだ。9時前に寝ると途中目覚めるのが未だ11時前後、その後朝まで何度も目覚めて枕元の時計を見てしまう。これが全く無くて4時間の熟睡は起き抜けが流石に気持ち良い。

普段から健康には規則正しい生活が必須と考え、極力努力をしてるが、中でも一番と思うのはやはり睡眠。睡眠はやはり日中の運動と適度な脳への刺激のようにも思う。昨日の運動はいつもより少し多めの合計1万2千歩に及ぶ歩行だったが、ネット碁を5局もしてしまった。囲碁の先生から1日に精々2局ぐらいにとどめるよう言われているが、禁を犯した形。囲碁は面白いもので、集中力が切れると必ず負ける。ところが昨日は不思議に集中力が持続して負けなかった。ただ夜のテレビは殆ど記憶が残っていない。「クローズアップ現代」中央官庁官僚の働きすぎを取り上げていたことだけはボンヤリ覚えている。

昨日は爽やかな晴れだったが、今日はなんだか蒸し暑い。そう毎日快晴とはいかぬだろうから、雨が無いだけ良しとしよう。何れにせよ儚い老化防止を願って努力してるつもりだが、その効果のほどはあるかどうか分からない。

2024年6月11日火曜日

総選挙流行り

最近のテレビニュースを観ていると、中国をはじめとしてアジア一帯では今月初旬が端午の節句らしい。他国がどんな暦を使っているのか知らぬが、日本だけが5月と言いうことが不思議で仕方ない。わが故郷長野では昔ひな祭りも5月の節句も1ヵ月遅れで祝ったような記憶もあるが、旧暦とか新暦とのこともあり、理解に苦しんだりしている。ともあれ、今年は東京でも梅雨入りが大幅に遅れ、爽やかな初夏が続くのは結構なことだ。在宅中は家の中に風が吹き込むように、出来るだけ窓を開けて風を取り込んでいるのはいいが、南側で建売の新築工事が始まり、終日音に悩まされている。

東京では知事選の候補者がやっと顔をそろえたとのこと。結果が楽しみだが、ヨーロッパ議会選挙と言うやつが大体終わったようだが、異国の小生には少し解りにくい。部分的に面白いと思うのが、フランスのこと。ヨーロッパ議会とフランス議会の差異がよく分かっていないが、マクロン大統領がヨーロッパ議会選挙で与党大敗を受け、フランス議会下院かな?の解散総選挙を宣言した。閣僚でさえ事前に知らされていた人は限定的と報じられている。以前からマクロン氏は若くて未だ40歳代、外交は活発だし、内政はよく分からないが、34歳の首相を任命するなど面白い人だろうと勝手に想像していたが、本当だった。

マクロン氏の率いる政党は何というか知らぬが、野党が極右と言われているのでリベラル系かもしれぬ。しかし奥方が70歳代とかなり保守傾向もあるのかもしれぬ。この得体の知れなさが一つのチャームポイントかも知れぬ。議会解散の報道には中には「血迷ったか、マクロン」と言う人もいるらしい。例え閣僚でも選挙は嫌だろうし、国民にすれば議会の機能停止(約2か月に及ぶとのこと)で迷惑する人も多いことだろう。しかし世間の雰囲気が自分の思いと異なれば、選挙をして改めて民意を問い直すのは極めて自然。イギリスの首相も選挙に踏み切った。アメリカも年末には大統領選挙だ。我が国の首相閣下にもぜひ見習ってほしいものだ。政治テーマが3日も続いてしまった、明日は何か別のテーマを考えたい。 

2024年6月10日月曜日

選挙の光景

 東京都知事選の告示日が10日後の今月20日に迫っている。現職小池氏が立候補するのかしないのかはどうでもいいが、最近テレビで報道される外国の選挙光景を観て感じることがある。テレビがどこまで実態に迫っているかは分からないが、イギリスなんかでは候補者と市民の距離が非常に近いように見える。かの国でも選挙カーは当然使われているが、首相候補者は大型バスで会場に到着すると、待ち受ける支持者と握手できる程近くに接近している。

乗車している選挙カーにはスピーカーが乗せられているようには見ええない。もしかすると、小型自動車に馬鹿でかいスピーカーを載せて怒鳴りまくる選挙光景は日本独特のものかもしれぬ。どこの国でも選挙で候補者は、当選後実施したい政策をより多くの人に訴えたいだろうと想像する。そのための演説会だったり、或いは日本ではあまり行われないが、候補者同士の討論会、記者会見だと思う。欧米では選挙での政権交代が頻繁に行われ、現に進行中のヨーロッパ議会選挙では事の善悪は知らぬが、かなりの変化が予想されている。

日本は政治と金の問題だけで話題が沸騰して、自公にやや不利な状況が生じつつあるように見受けられるものの、政権がひっくり返るには程遠いと思わざるを得ない。これが何に起因するかは解析が非常に難しそうだ。一つには選挙制度もあるだろう。例えば選挙に参加可能な年齢の問題、わが国では議論の対象になったことも無いが、予備選のこと。候補者資格が世襲される日本の風土。こんなことは選挙制度だけでなく税法とも関係すると思うが、替えようと思えば簡単だ。上げていくと多々あるが、国民に刷新の意思があるかどうか聞く必要がある。

ヨーロッパ議会選挙では投票権が14歳まで引き下げられたと聞くが、びっくりするしかない。当然社会教育問題にも関係するだろう。

2024年6月9日日曜日

先の大戦と6月

 昨日、日本年金機構からのメールが来て、今年度の年金支給額が昨年度に比べ、約7万円上がることが分かった。年間支給額で昨年度は2,333,480円が今年度は2,404,012円とのこと。諸物価高騰で悲しい思いをしていたので有り難いお知らせ。通知を郵便で受け取られる方に届いているかどうか分からぬが、お知らせの発行日は6月1日になっている。

閑話休題:先の大戦のことだが、アメリカとの本格的闘いが始まったのは1941年12月8日。これが始まる数ヵ月前、近衛文麿首相から戦の見込みを聞かれた連合艦隊司令長官の山本五十六海軍大将は「それは是非やれと言われれば初め半年や1年の間は随分暴れてご覧に入れる。然しながら、2年3年となれば全く確信は持てぬ。三国条約が出来たのは致方ないが、かくなりし上は日米戦争を回避する様極極力御努力願ひたい。」と答えたとのこと。陸軍の関係者について同じ諮問があったかどうかは伝聞されていない。

近衛首相も海軍の戦いが主力と言うことは分かっていたのだろう。そして、それから僅か半年後の1942年6月19日から20日にかけてフィリピン沖のマリアナ海と言うところで日米が航空母艦を主体とする海軍同士で衝突。日本は航空機約400機空母3隻沈没と言う大敗北を喫した。戦前に近衛首相が予想したように、この戦争は海軍が主体だから、今にして思えば事実上勝負はついていた事になる。それから3年以上1945年8月15日、正確に言えば9月2日までに亡くなった日本人の数は幾人に及ぶか。

戦争とは実に虚しいものだ。始めるのは誰にもできるだろうが止めることが難しいことは日本人が一番よく知っている筈。他国の指導者連中も知る人は少なくないと思うが、世界200数か国中指導的立場にあるアメリカのバイデン大統領やフランスのマクロン大統領なんかは、その辺がよく理解できていないようにも思う。岸田首相に至っては、強い国につき従っていれば安全と思っているのだろうが、先の大戦末期ドイツと同盟を結んで安心した連中と変わりがない。威勢の良い言葉に引きずられる危険を、歴史から学ぶことも必要だろう。

2024年6月8日土曜日

さっぱりした気分

今年は例年に比べ梅雨入りが少し遅くなりそうとのこと。爽やかな初夏の天気が続いて気持ちが良いが、さすがに来週は少し天気が崩れるらしい。今週は火、水、木と3日かけて玄関から居間への廊下の天井の張替をした。玄関の天井が布張りだったので、いつのまにか布が剥がれ始めてたからだ。何と言っても築60年以上だからあちこちに不具合が生じることは当然のこと。我が家のメンテはすぐ近くの畳屋さんの兄弟。お兄さんは元大手の建築会社勤務で、計画の方針を決定。

弟さんは地元の建設会社に勤務、鳶が本職だそうだが大工仕事だろうが経師職であろうがなんでもこなしてくれる。我が家には有り難い存在。1日目はお兄さん一人で所謂養生仕事。天井をいじるので下がゴミだらけになることを前提に、他の部屋にそれが及ばないようにカバーを掛ける作業。2日目は兄弟で来て、布や板を外して、新しい板を張り、布に替わる化粧板を張るための下塗り作業。3日目に下塗りの乾燥を待って本張り、後片付けで夕方4時頃に作業終了。クロスの天井が板張りに替わり、少し明るくなってさっぱりした気分だ。

職人さんには一服時間が必要で、施主はお茶などの接待が必要だということは知っているが、こちらは独居老人、専ら留守を決め込んで何もしないで済ましている。それでも嫌な顔をせず兄弟で手際よく作業を進めてくれるので本当にありがたい。昔は隣が豆腐屋、向かいが蕎麦屋、自転車屋、歯医者に床屋、酒屋、八百屋、米屋、駄菓子屋、クリーニング店と殆ど何でも揃っていた近くの商店街。亡き家内が「この近くの商店街のお陰で、二人の娘を安心して育てることが出来た。」とよく言っていたものだ。

しかし、今は店の殆どが住宅やらアパートに変身。その中で、電話1本でお兄さんが駆けつけてくれるこの畳屋さんが生き残ってくれていることは奇跡のように思える。

2024年6月7日金曜日

公平性の難しさ

 民主々義国日本のことだから公平性が大原則。年金支給額がどんなに少額であろうと、どんなにボロでも持ち家である限りは納税は当然の義務。役所の第一4半期は税金の通知書が次々と送付されてくる。総て例年通り銀行振替にしてあるので、税務署のお役人さんにはあまり迷惑かけずに済んでいるだろう。年金暮らしの年寄りはそれで良いと思うが、現役世代は、年末には確定申告とか、それなりの手続きが必要だから自分の収支に年中気を配っていなければいけない。

ご苦労なことだとは思う。現役の職業人には政治の世界で働く人も多いと思う。昨日衆議院でやっと政治資金規制法案が成立した。親族知人に現在は関係あると思われる人間が殆どいないので気にする必要は無いが、昔は結構多くの知人がいたものだ。そんなことから思うのは、結構大変だろうな思われる人たちのこと。即ち、秘書さんたちのことだ。自治体議員の秘書さんは取り敢えず措いて、国会議員となれば最低でも10人近い秘書が必要と言う話をよく聞く。

東京との距離、選挙区の広さなんかもバラバラだから一概に言えないのだろうが、議員一人当たり数万世帯或いは数十万世帯から投票を得ての国会議員だから、そのメンテナンス(保全)は容易ではあるまい。多くは家族親戚上げての応援では足りないのは当然で、給料を支払って人を雇うことになる。雇われる側も世知辛い昨今だから、安めの給料で我慢するかもしれぬが、諸物価高騰の現代のことだ。彼等だけに我慢を強いるのは些か酷のようにも思う。

国会議員クラスの政治家が世事に疎いことがよく指摘されるが、当たり前だ。彼らは当選すれば参議院であれば6年間は給料手当てが固定される。その中でのやりくりだ。国から支給される諸手当は年間約1億円とも聞くが、秘書が9人いれば議員を含め合計10人。いくら税務署が甘くても、よくやっていられるものだと感心してしまう。自民党の場合は少しマシかもしれぬが、野党議員の秘書さんなんかどうやって生計を立てるのか?実際なってみなけりゃ分かりっこないし、公平性の担保なんか相当難しそうだ。抜け穴だらけの政治資金規正法改正案なる報道記事を読みながらつくづく思った。

2024年6月6日木曜日

都知事選

東京都の人口はなんとなく1000万人を超えているとは知っていたが、1400万人を超すそうだから、日本総人口の1割を超えている。長年居住しているが特に不便や不自由は感じないし、街もきれいで比較的安全。公共交通機関の運行も安定しているので生活しやすい都市と言えるだろう。もう半世紀以上住み続けているので、都知事も何人も代わった。現在の知事は小池百合子氏就任したのは8年前の2016年。来月知事選が行われることが決まっていて、既に30人ほどが立候補を宣言してるようだが小池氏は立候補宣言を出していない。

彼女が立候補しようと断念しようと関係無いが、出来れば新しい人に替わってもらいたい気分もある。そうなれば立憲民主党参議院議員から鞍替えして立候補する蓮舫氏と言うことになるだろう。小生もささやか乍ら年間約9万円の都民税を納めさせて頂いているから知事選挙は棄権せずに投票するつもりだ。ここまで読めば、東京都は問題が無い立派な都市に思われるかもしれぬが、問題は相当にありそうだ。先ず正月早々に発生した能登地方の地震に因んで考えれば、自然災害への備え。関東大震災は1923年だから約100年前。1980年代はそろそろと言われたものだが、今日に至っている。

自然災害は知事が誰であろうと起きる時には起きるだろう。だから歴代の知事は他の見地から都市計画を推進してきた。印象に残っているのは石原慎太郎知事時代のトラックの排気ガス規制、古くなるが美濃部都政の博打規制で後楽園の競輪場が無くなったことぐらいしか思い浮かばない。営団地下鉄と都営地下鉄の乗り入れなんてプランも出たが、結局は実現できなかった。兎に角、先に上げた人口と1年間で1兆5千億円の予算を持つ東京だから、その気になれば相当のことが出来る。

築地の市場を豊洲に移転して、築地の再開発とか。第一、新宿西口に都民を威圧するように聳えるあの庁舎。もともとは東京駅丸の内口の脇にあった5階か6階建てのこじんまりしたビルだった。それが何故あの巨大なビルに変身したのか理由がさっぱり理解できない。最近はあの都庁の壁にプロジェクトマッピングなる一種の幻燈写真が浮かび上がって、この費用が年間50数億円とのこと。これを請け負っているのが政府から出入り禁止を食らっている電通の子会社とのこと。兎に角、ほじくれば無駄は山ほどあるらしい。新しい知事には何とか都民税を引き下げてほしいものだ。蓮舫氏は事業仕分けで名を売ったが、出来ないだろうな。 

2024年6月5日水曜日

テレビと雑誌から

 最近思うのが、なんとなくお詫び発言・会見が多いこと。自民党国会議員のお詫びは毎日聞いているので少し飽きてきていたが、トヨタ自動車の会長さんが頭を下げているのをテレビで見て強く感じた。近隣から始まる世間様に顔向けできないことをする人間は昔から結構いたと思うが、財界のトップ企業までが世間にお詫びしなければならぬとはどういう事なのだろう。まさか「ごめんで済めば・・・」と言うわけにもいかない。厳しく罰すれば、トヨタの下請け企業が困ってしまう。

ところで、ここ2週間近く、雑誌「オール読物」1988年12月臨時増刊号で<昭和の時代小説50篇:岡本綺堂から藤沢周平まで>を読み耽っている。総ページが781頁でやっと作家数で40人分まで読み終えた。娯楽短編ばかりで色物から会戦物までいろいろあったが、総じて感じたのは主人公たちの責任の取り方。時代小説だから殆どは命を差し出したり、取ったりで締め括られる。単純ではあるが、昔は実際にそうだったかもしれぬが、実態は分からない。

人の命は簡単に弄んではいけない。これまた話題が替わるが、昨日テレビでロシア政府が「ウクライナへの特別軍事作戦において、この5月だけで週に1200人以上の死傷者が出ている。」とのこと。これまでにロシアが公式に死傷者数を発表したことはないと思う。テレビに出演していた解説者は誰もその不思議、即ち今まで無かった発表が急にあった事に関して言及した人はいなかった。彼らは専らNATO諸国がウクライナ支援強化を強めて、新たな兵器の使用を可能にしつつあることを強調していた。

いま世界で最大の問題は、ウクライナの戦争とイスラエルの戦争の2件。前者はロシアが主役だけに、罷り間違えると長期化→世界大戦に繋がりかねない。誰にも簡単にわかりそうなことだが、これを何とか止めようとする国家に日本は属していない。しかし、個人的には政府方針には沿わぬが努力している人もいる。例えば政治学者の羽場久美子氏。こういう人をテレビ局は何故解説者に引っぱり出せないのか?不思議でならない。

2024年6月4日火曜日

政治喪失

 残念ながら、近年日本では政治がまともに機能していないので、民間でも事業・産業なにもかも捗々しい進展が出来ないのが実態ではないだろうか。ひいては国民の暮らしぶりも良くなるわけがない。高齢者は希望が無くても仕方ないが、若い人たちは気の毒だ。科学技術は急速に進歩して、国境を越えたプラットフォームから情報だけは洪水のように押し寄せる。多くの子供や青年たちが、その中から好みに応じて目標を定めるようになるだろうが、日本と言う国自体の目標は定まらない。

国の目標を決める権利と責任が政府にあるのは当たり前のこと。政府はそれを脇に置いて、失われつつある政権の座を維持することに必死な状況。なりふり構わず要らざることにかまけている。リーダーシップなんてものはとっくの昔に失われているので、如何なる政策も行われていないのと同じ。教育も産業も無政府状態ではダッチロールせざるを得ないし、国民も救われない。早いとこ総選挙をしてほしいが、今日の新聞によれば、首相は「今国会の解散を見送る方針を固めた」とのこと。

アメリカからすると日本政府の弱体化は米軍支配を強める意味から好都合らしい。これも今朝の朝日新聞の記事だが、在日米軍司令官が中将から大将に格上げになるそうだ。元外務官僚の天木直人氏はメルマガに次のように書いている。「弱体化した岸田政権を延命させ、日本をアジアにおける対中国けん制の拠点国にさせるという米国の本音を代弁をしているのだ。」これで独立主権国家と言えるだろうか。「主権国家」とは明確な国家目標を持ち、その達成のための手順を示したうえで、それに沿って努力をし続けなくてはならぬ、とどこかで聞いた覚えがある。

2024年6月3日月曜日

本当のところ

 毎週土曜日には高校同期生5人で1時間半のリモート懇談しているが、最近感じるのは遅れ感と言うか取り残され感が強い。何故か?独り者は小生だけ。元気度は似たようあものだろうが、所帯のある人とは日常もかなり違うだろうから、ついて行けない会話も多くなった。例えばゴルフの話、小生は最近テレビなんかでもゴルフは観ないので何も発言できない。或いは車の話題も同じこと。他の4人は未だに自家用車を使用している。免許証の更新とか最近流行りの車についても何も分からないので発言のしようがない。

物価高騰の話題には参加できるが、友人たちの購買行動は実に多彩。季節の果物の話題なんかも時々話題になるが、こちらは毎日決まりきった食事内容なので、話題として口を出しても面白くないだろう。また彼等もそう遠くない将来、受け身かする側かは別にして介護や看取りの必要が生ずるはずだが、その心配についての話題はあまり出ない。皆元気だからピンピンコロリと安心しているようだ。小生の場合、看取って貰えそうな人がいない可能性大につき、目下悩みの種。

不景気な話はやめて話を少し戻して自家用車のこと。どうも聞いていると皆さん90歳頃までは運転されるようだ。比較して小生、自動車はおろか最近は自転車にも乗る気がしない。上手に乗れるかどうかも分からない。多分操作を誤りどこかで転ぶことだろう。自分の足で歩いていてもふらつきがちな昨今、歳を取ったものだ。面白いことも少ないし出来ることは少なくなったが、それでも頑張って生きている。

2024年6月2日日曜日

馬鹿々々しい限り

 山歩きに熱中した時代もあるので、様々な生き物をまじかに見る機会があったが、貉(むじな)は見たことが無い。どうも狸に似た動物らしく、<同じ穴の狢>が広く使われているから昔はポピュラーだったのだろう。先週公明党山口代表と維新の馬場代表が政治資金改正法案を巡り「自民党と同じ穴の狢にはなりたくない」と発言したそうだ。聞いたときは<もっともなことで誰にしてもそうだろう>と思ったら、舌の根も乾かぬうちに「岸田首相の英断を多として」とかの前置きは有るが、自民党案を受け入れると一転。

がっかりと言うか鼻白む思いだ。所詮は同じ穴の狢なんだろう。どっちにしてもこの3党に投票する意思は最初から無いので同じことだ。同じく「気にするな。」と自分に言い聞かせながら少し気になったのがシンガポールで行われているアジア安全保障会議。毎年行われているとのことで、参加国40以上参加者550人と結構大きな会議らしい。日本からは首相は行っていないが木原防衛相が参加している。気になったのはアメリカの国防大臣とウクライナのゼレンスキー大統領が参加していること。アジアの安全保障とどんな関係があるのだろう?

安全保障問題は、今やアメリカ抜きには考えられないと言うことかもしれぬ。ならば仕方ないが、それにしては日本の防衛相、余りにもおどおどし過ぎに見える。殆どの国の防衛相は軍人。日本だけが文官故のことまあろう。日韓日中の2国間会談の映像を見る限り、どう見てもアンバランスだ。日本側の席には当然防衛省関係者が陪席しているが、大臣は発言毎にそちらを向いて何かを確認する趣。これじゃ相手に舐められても仕方あるまい。どちらの会談も、2国間の課題は確認しつつ、話し合いを継続することで一致とのこと。何のために態々シンガポールまで来ているか、無意味に等しい。

2024年6月1日土曜日

浄水の月

 月が替わった。カレンダーによれば月名が水無月(みなづき)、全国的に梅雨で水っぽいのに変な名前だと思う。不思議に思ってGoogleのAI(Gemini)に訊いてみた。応えには諸説あったが、シンプルで納得できたのは『「無」は「の」という意味の古語であり、「水な月」が変化したものと考えられています。』だった。

何れにせよ<水>は生命の源であって生き物には貴重なもの、大事にしたいが世界中で河川湖沼海洋の汚れが目立つ。子供の頃泳いだ故郷の川や湖はもう汚れて泳げないだろう。特に海洋は巨大だから、目先の海に何を捨てても構わないと考える人が多いようだ。しかし「塵も積もれば山となる」の譬えもあることは忘れてはいけないだろう。とは言いながらも、糞尿は水に流すし、身体や着衣から食器食材まで毎日多くの物を洗剤を使って水に流している。

最近は洗剤・石鹸の類は極力使用量が少なくなるよう心掛けてはいるが、それでも先述の塵も積もればだ。日本だけでも1億人を超す人間が暮らしているのだから、水資源に変化が生じないとは断言できぬだろう。どうして人間だけがこうも清潔感に潔癖になってしまったのか?映画「猿の惑星」がまた制作されたようだが、人類の都合だけが他生物の都合を排除できることが果たしていつまで続くか、残念ながらその決着は見ることが出来ないだろう。

少し趣が異なるが、今日の朝日新聞「声」掲載された投書をそっくり引用したい。

以下引用:

(声)自浄能力ない自民、野党は結集を 無職 山根工祐(山口県 66)

保守王国といわれた島根をはじめ、衆院補選で自民党は全敗した。しかし、この期に及んでもその政治資金改革案は後ろ向きである。

 パーティー券購入者の公開基準額が5万円超だ10万円超だと自公で調整していたが、そういったカネづくりそのものを止めてくれと多くの国民が思っているのがわからないのだろうか。政策活動費や連座制もお茶を濁した程度の案だし、企業・団体献金に至っては言及すらない。そもそも裏金事件の真相解明はどこに行ったのか。疑惑に頬かむりのまま、人々の記憶が薄れるのを待ちながら政権を維持しようとしているのではないか。自浄能力がない自民党に愛想をつかし、自民以外の政党による政権を望む声が世論調査でも大きくなってきている。だが、政権交代は本当に起きるのだろうか。

 野党は頼りないという声もあるが、もうそんなことを言っている状況ではないのではないか。それでもまだ自民党支持率が20%以上あり野党第1党ですらその半分以下では小選挙区で野党単独候補は厳しい。小異は捨てても野党は結集すべきだろう。政権交代の起きうる緊張感ある政治状況を望みたい。:引用終わり