2024年6月2日日曜日

馬鹿々々しい限り

 山歩きに熱中した時代もあるので、様々な生き物をまじかに見る機会があったが、貉(むじな)は見たことが無い。どうも狸に似た動物らしく、<同じ穴の狢>が広く使われているから昔はポピュラーだったのだろう。先週公明党山口代表と維新の馬場代表が政治資金改正法案を巡り「自民党と同じ穴の狢にはなりたくない」と発言したそうだ。聞いたときは<もっともなことで誰にしてもそうだろう>と思ったら、舌の根も乾かぬうちに「岸田首相の英断を多として」とかの前置きは有るが、自民党案を受け入れると一転。

がっかりと言うか鼻白む思いだ。所詮は同じ穴の狢なんだろう。どっちにしてもこの3党に投票する意思は最初から無いので同じことだ。同じく「気にするな。」と自分に言い聞かせながら少し気になったのがシンガポールで行われているアジア安全保障会議。毎年行われているとのことで、参加国40以上参加者550人と結構大きな会議らしい。日本からは首相は行っていないが木原防衛相が参加している。気になったのはアメリカの国防大臣とウクライナのゼレンスキー大統領が参加していること。アジアの安全保障とどんな関係があるのだろう?

安全保障問題は、今やアメリカ抜きには考えられないと言うことかもしれぬ。ならば仕方ないが、それにしては日本の防衛相、余りにもおどおどし過ぎに見える。殆どの国の防衛相は軍人。日本だけが文官故のことまあろう。日韓日中の2国間会談の映像を見る限り、どう見てもアンバランスだ。日本側の席には当然防衛省関係者が陪席しているが、大臣は発言毎にそちらを向いて何かを確認する趣。これじゃ相手に舐められても仕方あるまい。どちらの会談も、2国間の課題は確認しつつ、話し合いを継続することで一致とのこと。何のために態々シンガポールまで来ているか、無意味に等しい。

0 件のコメント: