梅雨のことだから蒸し暑くてはっきりしない空模様は仕方ないが、なんか日本全体の空気が澱んでしまってるような気がする。新聞報道は懸命にSAKANA-AIとか日本に僅か見られる先端技術を紹介する努力をするが、誰が見ても所詮は枝葉末節、部分の現象に過ぎない。それでも無いより益しかもしれぬが、日本は根本的に学問の振興や教育に関する投資を減少させてきた。国立大学の授業料値上げの報道を文科省や政府関係者がどう受け止めてるか分からぬが、こういった問題は長い時間を経てボディーブローが効いてくるだろう。
現代日本に緊急的な問題は果たして何だろう?いろいろあると思うが、教育問題が大きな問題の一つであるのは間違いない。単に予算を増やせば済む問題もなさそうだ。少子化問題も同じだと思うが、国家の長期に及ぶ基本方針が必要で、為政者の国家に対する哲学が問われることになる。幸か不幸か現代は為政者不在に近い状態。国家を背負う次世代の指導者は秋まで待たないとその姿が現れないらしい。誰が我こそと思っているか知らぬが、茂木でも石破でも誰でも良い。少しまともな国家戦略を示せる人物が出てほしいものだ。
ついでに書いておきたいことがもう一つある。政治家は世界情勢を読み解く中で、安全保障問題を殊の外重要視するが、この問題は言われるほど重要だとは思わない。日本は従来から戦争とは無縁の国を目指してきた。課題として残されていた中で大きなのが、日ロ平和条約の締結。第2次世界大戦終結から79年経つのに、北方4島に拘り続け平和条約を結べずにいた。アメリカもそれを承知していた筈で、北海道に米軍基地は設けずにいたところだ。
そして一昨年2月、ご承知のプーチン大統領特別軍事作戦によるウクライナ侵攻。ここで政府はうろたえてロシアと国交断絶に等しい政治判断の誤りを犯してしまった。形ばかり大使の交換はあるが、少なくとも日本にロシアからの公式な情が入らなくなっているのだろう。本当に愚かなことだ。只でさえ情報源に乏しい我が日本。アメリカから如何なる指示が来たか知らぬが、争いから1歩身を引くことの大切さを忘れた故に、日本は嘗て無い危うい立場に陥っている。
次期首相はこの泥沼からの脱出も考える必要があろう。
2 件のコメント:
世の中、主義主張の差異とか..増してや、アメリカだろうがロシアだろうが、生きる上では大差無く幸せに暮らせるのだと思っています。
しかしそれでは、いわゆる指導者は不要になるので、何やら尤もらしい理屈をひねり出すのではないでしょうか。
そして、自分の正しさを証明するために戦争を始めるのでは。
簡単に言えば、ほっといてくれ
呑兵衛あなさん
何時もコメントを有り難うございます。
仰る通りだと思います。
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