最近思うのが、なんとなくお詫び発言・会見が多いこと。自民党国会議員のお詫びは毎日聞いているので少し飽きてきていたが、トヨタ自動車の会長さんが頭を下げているのをテレビで見て強く感じた。近隣から始まる世間様に顔向けできないことをする人間は昔から結構いたと思うが、財界のトップ企業までが世間にお詫びしなければならぬとはどういう事なのだろう。まさか「ごめんで済めば・・・」と言うわけにもいかない。厳しく罰すれば、トヨタの下請け企業が困ってしまう。
ところで、ここ2週間近く、雑誌「オール読物」1988年12月臨時増刊号で<昭和の時代小説50篇:岡本綺堂から藤沢周平まで>を読み耽っている。総ページが781頁でやっと作家数で40人分まで読み終えた。娯楽短編ばかりで色物から会戦物までいろいろあったが、総じて感じたのは主人公たちの責任の取り方。時代小説だから殆どは命を差し出したり、取ったりで締め括られる。単純ではあるが、昔は実際にそうだったかもしれぬが、実態は分からない。
人の命は簡単に弄んではいけない。これまた話題が替わるが、昨日テレビでロシア政府が「ウクライナへの特別軍事作戦において、この5月だけで週に1200人以上の死傷者が出ている。」とのこと。これまでにロシアが公式に死傷者数を発表したことはないと思う。テレビに出演していた解説者は誰もその不思議、即ち今まで無かった発表が急にあった事に関して言及した人はいなかった。彼らは専らNATO諸国がウクライナ支援強化を強めて、新たな兵器の使用を可能にしつつあることを強調していた。
いま世界で最大の問題は、ウクライナの戦争とイスラエルの戦争の2件。前者はロシアが主役だけに、罷り間違えると長期化→世界大戦に繋がりかねない。誰にも簡単にわかりそうなことだが、これを何とか止めようとする国家に日本は属していない。しかし、個人的には政府方針には沿わぬが努力している人もいる。例えば政治学者の羽場久美子氏。こういう人をテレビ局は何故解説者に引っぱり出せないのか?不思議でならない。
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