2025年4月30日水曜日

明治の人

 朝はまだ寒いが草や樹木には大分初夏の佇まいが感じられるようにいなってきた。昨日は昭和の日と言うこともあり、テレビは盛んに昭和100年を宣伝している。昭和15年生まれなのでそれなりの感慨も無くは無いが、昭和63年生まれの人でも既に40歳目前。今更親の世代が良かったなんてマスコミに言われても仕方あるまい。彼等だって彼らなりに現在頑張っているのだ。内心親たちに言いたいこともあるだろう。

父は明治38年の5月生まれだから完全な明治の人と言えるかもしれぬ。母は明治45年2月生まれで、父は殆ど大正と昭和しか知らない苦労知らずのお嬢さん、と冷やかしていた。更に、小生が満3歳にやっとなった夏7月のことで、父が熊本県庁からバリ島の司政官として赴任することが決まり、母は取り敢えず長野の実家に戻ることになった。まだ零歳児の弟がいたこともあり、引っ越しが大変だろうと母方の祖母が三男の小生を事前に引き取りに来てくれた。祖母に連れられ熊本の家を出る時、何となく夕方のような気がするが、ギャー泣きしていたような記憶がかすかに残っている。

熊本から長野までの列車の旅は当時何時間かかったか分からないが、長野駅に着いた時はもう陽が高く、人力車に乗った祖母の膝上に抱きかかえられていた記憶がかすかに残っている。その祖母は明治20年の生まれ(誕生月は知らない)、当然祖父母の両親は江戸時代の人だ。その後母や兄たちと再会したのは大分日が経ってからのこと。長野の実家にはお手伝いさんは居なくて、伯父さん家族も居たはずだが全く思い出せない。不思議なもので、同居人を思い出せないのは祖母がそれを感じさせないよう付ききりで世話をしてくれていたのだろう。

これは昭和17年7月か8月のことだ。三つ子の魂とは三歳児の脳に刻まれた記憶をさす言葉と思うが、兎に角小生の記憶にはこの祖母と一緒の記憶、聞かされた話が脳の底辺にあることだけは間違いない。

2025年4月29日火曜日

連休の過ごし方 2

 凡人故<他人の悪口蜜の味>とばかり、連日ひと様の悪口を書いているのは悪い趣味だと思い始めた。たまには勲章を上げる訳でもないのだから、たとえ政治家でも褒めてみてはどうかと思うのだが、叙勲の発表を見ていると大島理森、菅直人、甘利明なんて面々が筆頭に書かれている。どうのように褒めて良いか分からないのが辛いところだ。特に菅氏は確か女性活動家の市川房枝氏の秘書から政治家になった人だが、師匠の市川氏は勲章なんか貰っただろうかと疑問を感じている。甘利明氏に至っての疑問はもっと大きい。要するに勲章は議員生活が長ければ貰えるわけで、その人物の国家国民への貢献とは無関係と言いうことと理解せねばならぬだろう。

他人のことは措くとして、自分の欠点を修正することに注力したい。これまでの長い人生で犯してきた悪事の数々は今更悔いても始まらぬ。頭が少し弱く、物覚えが悪いうえ記憶力も衰えがは激しい。高校時代は身体頑健なれど成績振るわず何て言い草が流行っていたが、スポーツや音楽は音痴なうえこのところは夏風邪に悩まされている。医者に行っても治らないので今のところ我慢しているが、鼻水を垂らしているのはまるきり悪がきを絵にかいたようだ。

閑話休題:NHKが昨日非常に興味深いNHK特集を再放送か再々放送か知らぬが放映したので思わず見入ってしまった。タイトルは「NHK特集「私は日本のスパイだった?秘密諜報員ベラスコ?」1982年11月13日初回放送だから40年以上前の作品だが見応えは十分。現在でも戦争に関する情報は巷に溢れるが信ずるに足るものは少なそうだ。しかし先の大戦の最中、このスペイン人元闘牛士が全世界にスパイ網を張り巡らせていたことは以前から友人から聞いていた。

スパイ・ベラスコをリクルートした人物は元スペイン大使の須磨弥吉朗氏と秘書で通訳を務めた三浦文雄氏。番組で三浦氏は紹介されたが、須磨氏は既に亡くなっていた。アマゾンに「須磨弥吉朗外交秘録」なる本があったので衝動的に注文してしまった。

2025年4月28日月曜日

連休中の旅行

 サンデー毎日の年金生活者は、残念ながら連休中は家で過ごすのが当たり前のようだ。庭の草取りでもするのが一番だろうが、それもせず横着している。信州の方言で「ずくをやむ」と言う。テレビの普及でおかしな方言は消滅しつつあるから現代の若者はあまり使わないかもしれぬ。兎も角、少しお金と時間に余裕が出来た若い人たちは、この機会を利用して旅行することをまず考えるのが普通。

お金も貯まれば使ってみたくなるのが人情だ。江戸時代であれば善光寺参りや伊勢参り、遠くは讃岐の金毘羅さんか、今は好みで国内外の観光地は種々雑多、当然だろう。昔は名物に美味いもの無しと言われたが、現代日本はどこへ行っても美味いものが食えそうだ。結構な世の中だ、しかし政治家までこの流れに沿うのは如何なものか。首相はベトナムとフィリピン。如何なる理由があってここを選んだか分からない。両国とも日本との間に首相同士が解決しなければならない懸案は無いように思う。何故ローマ法王葬儀に出席しなかったのだろう?主要各国の首脳との挨拶が面倒と思ったと邪推している。

首相には政府専用機を使う権利が与えられているから使わなきゃ損なんてさもしい考えは無いと思うが、もう少し旅行先は検討した方が良かったかもしれぬ。国会で野党から問題提起されるほど閣僚の海外出張要請が多いらしい。任地で暇をしている現地大使館員には刺激にはなるだろう。外交問題のレクチャーなら分かるが、観光案内と土産物調達だけでは外務省の役人も可哀そう。唯一、3日から4日間の予定でワシントンに赴く赤沢大臣だけは重い責任を背負っている。健闘を祈るよ。

2025年4月27日日曜日

同種同根であっても

 そろそろ半袖の季節、夏が始まろうと言うのに鼻水やら喉の痛みやらで夏風邪がなかなか治らず困ったものだ。自分の身体も考えれば不思議に思うが、考えすぎても良くないので取り敢えず措くとしよう。昨夜も恒例の高校同期の友人4人とリモート雑談会をして改めて思った。似たような境遇にある5人であっても、それぞれの思いは大分違うものだと言うこと。

特に昨日はローマ法王の葬式でもあったことから、それぞれの宗教観の話題に及び、小学校時代からの仲良しとの違いが興味深かった。彼とはスキー仲間で趣味も似てると思っていたが、現在の宗教観は全く異なる。現在のと態々前置きしたのは、数年前までは小生も彼と似たような考えだったと思ったからだ。彼は今でも自ら無宗教と言って憚らない。家には立派な仏壇が有るそうだが、仏壇の扉を開けるのは1年に2度盆暮れだけのようだ。小生は幼いころから仏壇も神棚も置かない家で育ち、結婚後も妻を亡くすまでそのスタイルを踏襲していた。

しかし家内の他界後に急に宗旨が変わり、今では毎朝仏壇を開いて水とお茶を取り換え、線香をあげて手を合わせる俄仏教徒に変身している。彼も奥方が先に亡くなれば、お子さんは全員外国に居るから恐らくそうなるだろう。たまたま今は百花繚乱の良い季節、花も咲いても遠からず萎んだり枯れて地に落ちていく。花も人間も生き物であるからそれが運命、即ち定めだ。

それと最近思うのが、生き物は同種同根であっても個性の多様性。毎朝食材の野菜、特にジャガイモやトマトを洗ってるときに思う。同じ畑から生まれてる筈の野菜であっても姿形、味わいに微妙な差があること。これも不思議と言えば不思議。自分の都合だけで世の中が回らないことは不思議でも何でもないごく当たり前のことなんだろう。アメリカのトランプ大統領は生涯気がつかないかもしれぬ。

2025年4月26日土曜日

連休スタート

 有休を使いきれずにいる企業戦士のお父さんや小父さんもいるだろうが、今日からもう春のゴールデンウイークが始まってる人も多いようだ。連休の定番は何と言っても旅行、海外旅行に出かける人も多いだろうし、国内も同じ。旅客数はコロナ以前の水準に戻るとの予想。結構なことだ。ただ、この時期昔からそうだが、JR各社は老人優待を止めている。年寄りは大人しく家にいるのが当然かどうか知らぬが、兎も角旅行の予定は無い。

考えれば、態々地方から東京見物に来る人も多いのだから、都内には見どころは多い筈。それを見つけるのも良いかもしれぬ。しかしスポーツ観戦や動物園や水族館は昔から無縁だし、映画演劇も面白そうなものは無い。そもそも世の中に面白そうなものはそう多く無い、無趣味な爺で困ったものだ。

2025年4月25日金曜日

感性と感情

 昨日昼飯から帰宅してからのことだから午後2時過ぎだと思う。いつも利用しているG00gleのAI(Gemini)から突然メールが来た。曰く「多くの機能が追加された新モデルが提供できるようになりました。」とあって、「但し、お試し期間は1ヵ月、後は月額2900円でのご利用になれます。」要するに今後は毎日100円ずつ有料ですとの宣告に等しい。Geminiを重宝するようになって1年以上は経っていると思うし、この間他者のAIは利用した経験が無いので、仕方なく契約してしまった。

丁度今発売されている月刊「文藝春秋」5月号に掲載されている<ガラパゴス社会の日本が有利になる:ディープシークはなぜ日本の好機か>との記事(著者はAI研究者の今井翔太氏となっている)を読んだばかりだったので複雑な思いもあった。この記事によれば、AIは現在いろいろな企業が開発して世に出しているが、開発にはとてつもない資金と人材が必要とのこと。中国で比較的安く開発されたと言われているディープシークでも数百億円は掛かっているだろうとのこと。

同時に驚いたのは、どのAIをとってもAI自身の学習速度は日を追って速くなり、何れは人間の知能レベルを超えてしまうだろうと、この今井氏は言っている。俄には信じがたいが、仮にそうであっても仕方ない。しかし、人間には天から授かった五感か六感かは別にして自然への感性があり、その結果産み出される感情が備わっている。これは機械装置であるAIが逆立ちしても持ちえない機能だろう。

べつにAIを馬鹿にする気持ちも無いし、一日百円のコストも良しとするが感性と感情は個性的であっても大切にすべきと改めて思った。

2025年4月24日木曜日

地位と役割

 今日のブログを書き始めるにあたり、GoogleのAIに次の質問をしてみた。「日本が大使を交換している国は世界で幾つありますか?」応えは「日本が大使を交換している国の数は、日本が承認している195か国全てです。」続いて「勿論、ロシアも含まれますね。」と聞くと「はい、勿論ロシアも含まれます。日本はロシアとも大使を交換しており、モスクワに日本大使館が、サンクトペテルブルク、ウラジオストク、ハバロフスク、ユジノサハリンスクに総領事館があります。一方、日本国内にはロシア大使館と大阪、札幌、福岡、新潟に総領事館があります。」との返事。

いい歳をしながら如何に知識がご粗末かはさて措き、今日のテーマは石破首相の資質問題。他人のことを言えた者でないことは百も承知だからご安心願いたい。

先ず石破首相は昨日久しぶりに野党四党首と党首討論を行った。全てを丁寧に観たわけでもないが、時間が短いから野党側は質問をかなり絞り込んで突っ込んでいた。しかし首相の対応はいつもの予算委員会と同じで、検討中だとか協議中とのことで何もはっきりした意思表示は無かったと言える。首相は長年冷や飯を食ってきたうえ、現役時代も防衛相、農水相を歴任しているが、今日のように外交関係が目まぐるしく変わる時代の舵取りに戸惑うのは仕方ないかもしれぬ。

しかし「私には分かりません。」では野党も国民も信を置かなくなることは目に見ええてる。外務官僚も日夜ご進講には及ぶだろうが、外務省自体問題の整理がつけられないのが実態だろう。互いにそこで「エイ!ママよ!」とばかり得意の日米関係に的を絞ってみたものの、アメリカの指針も当てにならぬ毎日。一番の友党である公明党は悠然と中国に接近、いざとなったら袂を分かちかねない頼りなさ。七月の参議院選挙をどう乗り切るべきか、悩みが多くて友達の少ない孤独な首相。何となく哀れを誘う。

2025年4月23日水曜日

インフレの現実

 何とも騒々しい世の中になったものだ。世界中を探しても現在好景気だと喜んでいそうな国は一つも無さそうだ。全て偉大な国家アメリカさんのせいかもしれぬ。「西洋の敗北」を予言したフランスの哲学者エマニュエル・トッド氏は月刊文藝春秋の最新号(5月号)で「私の多くの予言の中でも西洋の敗北は最もすぐに実現したものです」と述べている。雑誌の原稿入稿時期を考えると、この原稿は少なくとも3月前半に入稿されていると思うので、欧米の分断やトランプ大統領の弱いもの虐めの茶番を予言した著者の慧眼には本当に敬意を払いたい思いだ。

偉大な人物も国家も同じだと思うが、他人や他国から敬意の念で見られず、弱い者いじめとしか見られないようではとても偉大ではありえない。小生も幼いころからガキ大将に憧れたが、弱いものを虐めては成れないことぐらいは理解できていたように思う。日本のアウトローの代表格、幡随院長兵衛や清水次郎長なんて人物も庶民を助けることはあっても泣かすようなことはしなかったのだろう。であればこそ100年経っても名を残すことが出来ているのだと思う。

日本も今は冷静になることが大事だと思うが、今後3か月間で行われる政府間協議の行方は措くとして、国内インフレ対策のいの一番に打ち出されたガソリン価格リッター当たり10円の値下げは、自動車と無縁の生活をしているせいか何とも空虚な言葉で残念なことだ。マスコミの評判は良くないようだが、やはり消費税の値下げの方が有り難いと思う今日この頃だ。

2025年4月22日火曜日

神さま仏さま

 昨日はブログをさぼってしまった。特別な理由は無いが、日中日本晴れの好天に誘われ、皇居近くの一橋から春季皇霊祭が始まった靖国神社の前を通り、飯田橋まで散策した。帰宅して暫くした時か今朝かはっきりしないが、テレビがローマ教皇の死亡を大きく報じているので、ちょっと日本人や小生の宗教に対する独特な感性について書いてみたい。

日本にはキリスト教徒も大勢いるし、都内にはイスラム教の教会すらあるからイスラム教徒もかなりいるだろう。しかし最も多いのが仏教徒だと思う。しかし面白いのは仏閣或いは寺院と同じくらい多くの神社が存在していること。この神社仏閣には神が祀られていると伝えられるが、寺院に祀られる神は全て2500年以上前に実在したか当時の人が信じていた仏の姿。確かに姿形は多種多様であることは認めなくてはならない。

一方の神社に祀られている神は解りやすい。昨日鳥居の外から軽く頭を下げた靖国神社は、明治維新後に戦争で死亡した武士、兵士の数百万人が神々として祀られているとのこと。神様の大集合体だ。昔は神に仕える神官即ち神主のカトリックで言えば教皇に当たる存在は、天皇と言うことで国民は納得しているのだろう。神様の総数とは少し違うかもしれぬが、日本に神社は10万社近いそうで、そのトップに位置するのが、三重県の伊勢神宮とされている。

祀られているのは天照大神、ここは日本人である以上一生に一度は参拝しなければいけないとされてきたようだが、果たして現代人の何割がそれを信じているかよく分からない。しかし小生はもの好きなので、40歳代の後半から家内を亡くした70歳前半にかけて少なくとも20回以上通った記憶がある。しかし外国人から「あなたの宗教は?」と問われれば躊躇なく「仏教、宗派は永平寺系の禅宗(曹洞宗)です。」と応えるに違いない。理由は簡単、父が前から曹洞宗系信徒の生まれ故だけのこと。

しかし幼い時分から曹洞宗の坊さんの説教よりむしろ善光寺に多い天台宗僧侶の説教を多く聞いて育ってきたような気がする。但し、ここでも何回か書いた気がするが、幼いころから大学を出るまで、我が家には仏壇も神棚も無かった。その代わり、父が毎朝庭に降りて陽が昇る東に向かって長々と手を合わせて何かを祈っていた姿を、今でも脳裏にはっきり焼き付けている。

2025年4月20日日曜日

悪い癖

 昨夜は恒例の高校同期生とのリモート懇談。好天が続いたせいか友人たちの多くが相変わらずゴルフに興じてること、電気自動車の乗り心地やアメリカの電気自動車テスラの日本での販売が伸びていることなど、個人的に特に興味深い話では無いが<へーそんなものか>と思った。5人の仲間で伴侶を失って独り者は小生だけだが、奥方が段々高齢化して寝たきりまではいかないが、運転免許を返上友人がアッシー君とならざるを得ない状況は出現しているようだ。

年寄りの井戸端会議みたいものだから病気談義は仕方ないだろうが、透析の話が長かった。中に結構詳しく知る友人もいて、兎に角一度始めると大変らしい。予防には塩分摂取を控えることは知っているが、普段の食生活はそう簡単には変更できないのが辛いところだ。話が少し変わるが、このミーティング何かと評判が悪い[LINE]なるソフトを通じて行われている。このソフトが問題なのか、それとも使用しているパソコンがが悪いのか分からぬが、昨日急にパソコンがこちらの声を拾わなくなった。

友人の顔が揃うとこちらの声が届いていない。外付けのマイクを挿入して何とか凌いだが、思い通りに動かない我がパソコンも困ったものだ。今朝起動する際にこれまで無視してきたメーカーの薦めるシステム更新のための再稼働を試みたが、こちらが気にしている不具合は一向に修正されず未解決のままだ。[LINE]と内臓マイク問題は今週の土曜日にならないと結果は不明。何れにせよ人間と同じで、パソコンも歳がいっても治らぬ悪い癖があるようだ。

2025年4月19日土曜日

慌てず、ゆっくり

 季節外れに近い好天が続いている。気分が良いせいもあるが、スペイン戦争を取り上げたヘミングウェイの名作「陽はまた昇る」をもじって使わせてもらえば<陽はまだ高い>即ち<慌てるな>と自分に言い聞かせるようにしている。もう85歳だから死に急ぐ年頃でもあるが、慌てたところでどうにかなる問題でもない。何ごとにも事前に一呼吸してゆっくり考え、ゆっくり行動するに越したことは無い。

起床してから就寝するまで約16時間、これも結構な時間だ。街を行けば何でそんなにと不思議に思うほど先を急ぐ人を多く見かける。改札での割込み、列車に乗れば、すぐにスマホを取り出して操作する人、読書する人たち。或いはコーヒーショップの狭いカウンターにパソコンを拡げて操作する人もいる。何でこんな時刻のこんな場所で仕事らしきことに取り組まねばならぬか?不思議に思うこちらが余ほどボケているのかもしれぬ。スマホを見ながら別の手でポケットから別のスマホを取り出し、両手で操作する人も多く見かけるが、さながらマジックを見てるような気がしないでもない。

「余り一生懸命仕事をしても給料は急には上がらないよ。コーヒーを飲むときくらい少しゆっくりしなよ。」と声を掛けたくなる。政治家の先生方も太平洋を跨いでアメリカの東海岸まで出張したと出張したと思ったら1週間もしないうちに帰国してくる。何のための出張だったか正確には知らないが、なんかの打ち合わせの段取りを決めるためだけだったらしい。兎に角せわしない日常が当たり前のようだ。今はもっぱら他人のことばかり目につくが、自分も現役時代はそうだったのかもしれぬ。現在でもやるべきことは多いのかもしれぬが、何事も少しずつやっつけるとしてゆっくりペースで余生を楽しもう。

2025年4月18日金曜日

観光シーズン

 先日大阪で開会式が行われた万国博覧会、テレビ報道だけだが、開会式当日は冷たい雨の中10万人以上の観客が襲寄せ、前宣伝が派手だった割にはなんかしょぼくれた感じで、評判もイマイチだったようだ。並ばない万博の筈が冷たい雨の中並ばされ、弁当を広げる場所すら見つからなかったらしい。入場料が幾らかも知らぬが、行きたい人が1日十万人を超えるとは大したものだ。

政府や大阪府・市にどんな思惑があったか知らぬが、税金まで投入する価値が奈辺にあるか、説明して貰いたいものだ。当事者からすれば説明は公式に何度もしている、お前さんが聞いていないだけのこと、と一蹴されるに違いない。ここ数日は好天に恵まれていると思うが、観客の感動した声は余り聞こえてこない。前の大阪万博の直後大阪転勤で、万博会場近くの豊中市に住んだので、何回か万博会場跡にも行って有名な太陽の塔を見た記憶がある。

今回の万博は終了後にどんなモニュメントを残すのだろう?何が残っても小生は無関係。もう大阪に行く機会も少ないだろうし、有っても万博会場跡まで行く気にはならぬだろう。先日の山中湖ではないが、珍しい場所であっても自然が多い場所の方が気が進む。暇な人間もいろいろあるのだから、万博に行きたい人にケチをつけるのはやめよう。今日明日は天気も良さそう。桜は終わったが代わりに躑躅とハナミズキが咲きだした。大阪に足を運ばなくても東京には良い場所が多い。

2025年4月17日木曜日

読後感「右翼と左翼の源流」保坂正康著

 今月初めの頃友人から貰った書物。最近読書から遠ざかっていたので読み終わるまでかなり時間が掛かった。著者とは同年代で、氏は先の大戦や近代史にかなり詳しく、また批判的であることは十分知っていた。本著は近代史の中で、<近代日本の地下水脈Ⅱ>とサブタイトルを付している。(Ⅰが何であったかは知らない)兎も角読み終わって一番感じたことは、近代日本はそもそも明治維新なるものがそうであったように、一種の暴力革命と皇室が連携して誕生した事実。このことが現代まで地下水脈的に受け継がれて、以来テロ事件がずっと現代まで継続していることだ。

記憶に新しいところでは安倍晋三元首相の暗殺事件。これは2022年7月の事件だ。しかも一応犯人はその場で逮捕されているが、正式な裁判がまだ始まっていない。マスコミは政府の発表を真に受けて「犯人は単独犯で、母親が統一教会の信者で家が傾くほどの献金をしたが、時の首相安倍氏がこの団体を応援していることが憎らしく襲撃に及んだ。」と発表している。マスコミに登場する識者の中にもこの発表に疑問を呈する人もいるが、小生もマスコミ発表を信用していない。

それは措くとして、明治維新以降だけでも日本は政府要人襲撃事件が多発して、これが軍部を増長させる要因の一つとの見方に立った本書とも言える。反政府テロなら襲撃者は反体制派だと思うが、日本の場合必ずしもそうとは限らない。寧ろ共産主義者のような反体制派の人物によるテロは少数で、比較的最近と言えるのはあさま山荘事件くらいだと思う。兎に角テロリストが天皇を擁して成立させた国家「日本」だけに、現在一般的には右翼と左翼が並存しているかのようにみられるが、これがなかなか複雑で、根っこが同じようなものだから、宗旨の変更は当たり前のように行われている。

著者は、その辺をできるだけ分かりやすく解説を試みたつもりであろうが、ボケ始めている年寄りには理解が困難だったとも言える。何れにせよテロリストになるような人は若い時から主義思想の勉強に打ち込んだ人物が多い。お馬鹿さんでは右翼にも左翼にも成れない筈だが、中には優秀な人物に教化されたかどうか、わけも分からず殺人に手を貸してしまい、結果重い刑罰を受けた人もいた。明治以降日本政府は優秀な人材を官僚として抱え込み、テロを徹底的に取り締まってきた事実もある。

そういった側面も含め、日本の近代史の勉強にはなる本でもあろう。

2025年4月16日水曜日

山中湖観光



 昨日から今日の昼過ぎにかけて山中湖方面に出かけ、早春の観光地小旅行を楽しんできた。今朝の気温は室内でも零下2度。河口湖辺りは桜が満開だが山中湖は標高が低いにもかかわらず桜は未だ蕾。辛夷がやっと咲き始めたくらい。平日であっても外国人観光客は多かった。バスの運転手さんたちはそれでも慣れたもので、日本語に適当な英語を交えて上手く客を裁いている。習うより慣れろの典型だろう。

昨日は天気も少しはっきりしなかったが、今朝は早朝から快晴。宿泊を世話してくれた友人の友人が早朝からドライブに付き合ってくれて言っていた。「何十年も住んでいるが、春先にこれだけの快晴は珍しい。」何度も車を止めては丁寧に説明をしてくれた。湖と富士山のコントラストは言うまでも無いが、その遥か先に連なる南アルプス連峰が素晴らしい。若い子たちに負けじと写真も沢山撮ってしまった。

昨日は新宿のバスターミナルに着いた途端に中央高速で交通事故が発生して道路閉鎖に遭遇。バスターミナルン職員に薦められてJRに変更したが、大槻で強制的に下車させられてしまった。そのため富士急の電車とバスを乗り継ぎ、昼過ぎ到着の予定が大幅に遅れて3時過ぎになってしまった。しかし今朝は冒頭に書いた通りのコンディション、山中湖畔のドライブを十分楽しんで昼一寸過ぎには無事新宿に到着。





2025年4月14日月曜日

のんきな暮らし

 一昨日古巣の長野で高校生時代の同期会があって帰郷したことは昨日書いた。その時会いたかった二人の友人に会えず残念な思いをしてたので昨日東京から電話をして、二人とも元気でいることが確認出来てホッとしている。80歳代も半ばになれば誰しも独居にならずとも苦労の種は増えるものだ。小生と同じ独居となったり、夫婦同居は変わらずともどちらかが要介護になったりしても不思議は無い。それでも田舎と言っては申し訳ないが、長野は広いし交通の便は褒められたものではない。

已む無く運転をせざるえない友人も少なくないようだ。昨日連絡が取れた友人も都会住まいを羨んでいるみたいでもある。確かにそうも言えるかもしれぬが、小生はやはり高原や山が恋しい。今年はそんなことで正月からいろいろ考えていた。その第一弾として明日から今まで行ったことが無い山中湖の民宿に一泊旅行をすることになっている。天気が少しはっきりしないが、バス旅行なので殆ど歩く必要は無いようだ。

どんな楽しみがあるか分からないが、晴れ間に富士山でも見ることになったら、スマホで写真でも撮ってブログにアップする予定。これからはできるだけ老人らしくのんびりできれば良いが、のんびりの仕方に戸惑うこともある。のんびりとは余り余計な心配をしないことと自分に言い聞かせ、いろいろ試行錯誤し始めている。

先ずは日常のルーティン作業。三度の飯の心配は必要不可欠として、できるだけさしたる用事を作らないようにすること。理想は晴耕雨読だろうが、晴耕はもともと無いから読書量を増やせばいいが、最近は読書もさっぱりだ。定期的に読んでいたメールの類も大分整理した。社会情勢の変化を毎日聞いた聞いてたところでなにになるか?だ。一昨日は素晴らしい晴れだったが、昨日は打って変わった寒く冷たい雨、天気も大分大きく変わるが、気にしても仕方あるまい。暫くの間、何も考えずに過ごしてみたい。

2025年4月13日日曜日

高校同期会

 一昨日休みと宣言したばかりなのにまた気が変わって今日も書く。実は昨日故郷長野で高校同期会があったので里帰りしていた。当然多くの友人たちと酒を飲んで騒いだ挙句、泊りにならないまでも深夜の帰宅を予想していたからだ。ところが実際は未だ明るいうちの帰宅となってしまった。同期会が詰まらなかったからではない。参加者は昨年からまた少し減って44人、でも懐かしい友人たちとの会話は相変わらず楽しかったことは事実。

でも期待していた友人二人の顔を見ることが出来なかったのが残念だった。彼らの消息を聞く限り、生きていることは確認できたが、一人は独居に耐え兼ね、老人ホームの世話になっているらしい。もう一人は昨年既に手押し車を押しての参加だったので、今年はもうその無理も効かなくなったみたいだ。どちらにせよ寂しい話で、似たように寂しい話が多かったし、酒を飲めなくなったか、全体の酒量が低下しているので盛り上がり方が昔に比べて低くなるのは仕方が無いのかもしれぬ。

他人のことばかりではない、小生自身もとんだ失敗をやらかした。実は開会時刻午後1時に間に合わず少し遅刻してしまったのだ。普段時刻には几帳面で、1分1秒も遅刻は気になる方なので、列車の乗車券も早くに購入して、12時13分には予定道理長野駅に到着、会場は昨年と同じ、45分あれば十分間に合う筈、つもりだった。ところが実際は間に合わなかったのだから、想定していた歩行速度が出ていなかったことになる。いつも違う服装をして違う靴を履いていたと勝手に自分を慰めている。

2025年4月11日金曜日

暫くお休み

最近不景気な話ばかりでつまらないので、明日から火曜日まで小旅行を楽しみたいのでお休みとします。乞う容赦 

2025年4月10日木曜日

ブラックマンデー

 毎週木曜日には行くことにしている紀尾井町のレストラン、今日も1番目の客として行って店長と天気のこと、八重桜の開花状況など他愛もない会話が挨拶代わり。いつも違ったのはその後の話「どうも不景気になりそうですね。」と始まった。小生は年金暮らしなので物価の高騰だけが心配だが、店長は客が減ってしまうことが大きな心配のようだ。この店もここ一、二年メニューの値上げが続いているが、もう限界なのかもしれぬ。商売をしている以上一番の問題が、商圏の維持即ち客の確保はよく分かる。

元ホテルマンの店長、だいぶ歳は若い(確か15歳)が、小生からすると大変な物知り。いきなりブラックマンデーのことを話し始めた。小生は知らなかったが何でも1987年のことらしい。38年も前のことで株価と関連があることなど、正直な話小生は何も知らなかった。翌年には大阪支社長に抜擢されるくらいだから、仕事一筋のつもりで社会情勢については知る必要が無かったとしていたのだろう。何れにせよ暢気な話だ。しかし店長は当時新米ホテルマンだったろうが、そういった事件の影響も大きく、遥かに世間の情勢に通じていたのだろう。

店長曰く「今年一杯くらいはどうにもならないかもしれませんよ。」心配げに言ってくれた。立地が良いレストランなので倒産の心配はないと思うが、このところ中小企業分けてもサービス業の倒産が顕著のようだ。この歳になって今更就職先を探す必要も無いので暢気にしているが、職場が無くなる可能性を心配する必要がある多くの若者にとっては真剣に考えざるを得ないだろう。

2025年4月9日水曜日

いつものことだ

 今日は早朝から強い日陽射しで極めて快適な気候。早朝に児童の交通安全のためすぐ近くの交差点で旗を振っていた隣の若奥さん、と言ってももう60歳くらいかもしれぬ、との会話も弾み「歳の割にお若いですね。」とお世辞を言われて気分も上々。昼には次女夫婦が池袋まで来て会食。洗濯物もパリっと仕上がっている。何もかもうまくいったような日だが、思い通りに行かなかったこともある。でもそれが人生と言うことだろう。うまくいかなかったことを嘆いても始まらぬ。

近くの米屋からいつもの長野県安曇野産コシヒカリを届けてもらって、これがなんと5キロで3550円、もう店頭には置かず、限られた得意先にだけに配っているのだそうだ。良いことも沢山あるから良しとしよう。

2025年4月8日火曜日

日常雑感

 今日、日本の株価が反発したとのこと。株価が変動するのは当然だろうが他国、特に東アジアの国々も同じように反発したのかどうか。アメリカはどうなのか知りたいが午後一番では未だ分からない。日本の株価も一時的に反発しても世界の経済潮流が下方に流れている以上、結局は再び下振れせざるを得ないだろう。何れにせよ経済の先行きについて偉そうなことを言える立場にないことだけは確か。

何も考えず陽気を楽しみながら散歩するに限る。夕方改めて外出するつもり。昔は人並みにゴルフもしたし、ジムで泳いだり、マシンウォーキングなんかもしたがもうとうに止めてしまった。街中散歩が唯一の運動になっている靴底の減りが多少早くなるだろうが、安いものだ。三日に一度は近くのスーパーで買い物もするので、経済の動向も実感する。光熱費から水道料金まで何もかも値上がりしているがどこまで上がるのだろう?

年金も上がったそうだがこっちは実感が無い。近く選挙があるようで、公明党や共産党の支持者が最近よく玄関先に訪れる。誰に投票しても変わらないのが日本の政治かもしれぬ。

2025年4月7日月曜日

年度初め

 4月の第一月曜日。おそらく小中学校は入学式だろう。少し曇っているが、近くの小中学校の娘たちが通った小学校々庭の桜は未だに満開状態。花びらもそう多くは落ちてこない。中学校は新校舎建設中で木は1本残らず切り倒され、現在校舎がどこに移転したかも知らない。

今日はいつもどうり13時から新宿の碁会所でプロ棋士の指導を受ける日。新宿は18歳で初上京した時から住み着いた街なので自分では方向感覚も確かで、複層に重なる地下通路も大体は頭に入っているつもりだが、山手線の新宿ホームに降り立って東口を目指すが、なかなか見つけることが出来ずウロウロ。足の運動にはなったろうが、頭が相当混乱してしまった。なまじ知ってるつもりだったことが災いしたのだろう。

余り自慢できることではないが、囲碁の手直しも同じこと。85歳になっても先生の訓えについて何程をを吸収できているのだろう?いつも疑問を感じている。しかし囲碁に限らず学ぶことは楽しい意味もある。友人、知人との会話でも読書でもマスコミへの接触でも学ぶことは多いが、身に着くことは至って少なくなりつつある今日この頃だ。流石に家庭的には新入生とは無縁になってしまったが、若い親子の発展を祈ろう。

2025年4月6日日曜日

トップの試行錯誤

 独居老人になってからだと思うが、とにかく無理をしないよう心掛けている。アメリカのトランプ大統領もこちらと似たような後期高齢者だが、随分無理無茶をなさるものだ。お陰で世界の経済が大混乱。トランプ氏にしてみればアメリカのためにしているつもりだろうが、アメリカ国民も相当経済的に苦しくなってきそうな雰囲気が出始めている。一時は憲法の定めを変えてでも再選まで考えていたようだが、これではとても覚束ないだろう。無理が道理にかなう訳はない。

昨夜恒例の高校同期生とのリモート懇談で、東京には美味い飯屋が多いなと羨ましがられたが、実際にそう思う。美味い店の食材は殆ど国産品が多いと思うが、実際に食っている食材は6割くらいが輸入品。畜肉の餌の殆どが外国らの輸入品だからの勘定だ。毎日食している米はさすがに100%国産だろうが、味噌になるともう危うい。多分原料の豆は輸入品に違いない。蕎麦やうどんは勿論のことだ。日本酒や焼酎は国産と思って間違いなさそうだが、ビールになると大分怪しい。

トランプ大統領は酒を飲まないらしいが、普段の食生活を覗いてみたい。想像するにあまり美味くない豆か何かのスープに同じく美味くでもないハンバーガーか何かで普通は過ごしているのだろう。楽しみは自宅同然のコースでのゴルフだけとなると本当は可哀そうな老人と言うことになる。金の亡者となって試行錯誤するのも無理はない。翻って日本の政権幹部たち、彼らの食生活はアメリカの正反対、必要以上に美味いものを食い過ぎている感じがする。体形、顔かたちを観れば歴然としている。故にアメリカとは異なり反応が鈍くなっている。無理する必要は無いが、健康への留意が必要だ。

2025年4月4日金曜日

花見と一寸先

 東京は久しぶりで春らしい穏やかな日となった。桜の開花宣言から約1週間、寒い日が続いたせいで花があまり散っていない。逆に程よく薄紅色に染まって今週末はお花見に絶好だろう。世間はアメリカのトランプ氏にかき回されて、世界的に景気後退が始まりそうだがボケ爺が心配しても始まらない。アメリカも景気後退の影響が顕著になって来れば、自然と収まるところに収まるのではなかろうか。偉大な国の金持ちが貧乏になれば大変だろうが、日本人の大半は80年前超貧乏からスタートしているのだから、先代先々代を思えば大したことではあるまい。

精々一時の花見を楽しんだほうが理に叶うとも言うべきだ。今のところ敵無しの感じがするトランプ氏だが、あまり時を経ずに高転びに転げそうな気がしてならぬ。昨夜友人が北浦和で小生のためにパーティーを設定してくれた。場所はこ洒落たレストランバー、料理も美味かったが、懐石で言えば向付、居酒屋では最初のおつまみ三種盛りの漆の器が良かった。蓋に金色に輝ていたのが明智光秀の桔梗紋。そこで思い出したのが織田信長。信長も頭もよかっただろうし、武運にも恵まれていた。だが若くして光秀に殺されてしまった。光秀も信長を殺して天下人を目指したが、三日天下と言われるくらいあっという間も無く農民の手で狩り出されて京都に運ばれて打ち首獄門。

今日は韓国のユン大統領が失職。ったく世の中は何が起きるか分かったものではない。誰のために作るつもりか知らぬが<偉大な国家>なんて野望で打ち出される数々の政策、これが本当にアメリカ人多数のためになるのだろうか?一定の期間を経ないと分からないが、少なくとも他国の人はアメリカとの付き合い方を見直し始めている。一寸先は兎も角、将来は不確実だから、この二、三日は花見でもするしかないだろう。

2025年4月3日木曜日

広告屋の反省

 桜が咲いたと言うのにパッとしない天気が続いている。しかしこれについては誰も責めるわけにはいかない自然天然の現象。明日からは春らしい天気が戻るとの予想なので待つしかあるまい。今日はこれがアップされる16時までに友人と北浦和の駅で待ち合わせ、一杯飲むことになっている。現在ちょうど2時、昼飯から帰宅したばかりで3時にはまた出かけねばならない。互いに暇人同士なので、連絡して日延べしようかとも思ったが、予定の変更は好ましくないので、どうせ濡れたついでに出掛けることにする。

最近の報道は下らぬ話ばかりだが、友人との話は昔話が多くなっても傾聴に値することが多い。長い年月会社で一緒だったのだから、彼の知っていることの殆どは既に知っていておかしくないが、これが結構知らないことが多いのだ。高々社員100人前後の小企業の中でさえそんなことだから、世の中のことについては殆ど無知であっても不思議は無い。ましてや遠い外国の指導者の腹の内など分かる筈が無いではないか。それが最近テレビの情報番組をあまり観る気にならない理由の一つだ。

その他に信用できないのがやはり広告宣伝の類。これを生業として来た小生が言うのも無責任で申し訳ない。しかしまじめに考えて、脳でも骨でも筋肉でも衰え始めて、身体に故障が出始めてから効く薬や食物なんか本当にあるだろうか?栄養バランスの取れた食事を続け、併せて適度な運動や睡眠・休養を取ったとしても効果が出始めるのは早くて100日と言えるかどうか?最低1年は我慢が必要な気もする。八百屋であれ魚屋であれ肉屋であれ乾物屋であれ、店で売ってる食材は全て健康食品、問題はどれをどう組み合わせるかだ。万人に共通する策は残念ながら有る筈が無い。思えば長年無責任な生業をしてきたものだ。

2025年4月2日水曜日

常識外れ

 毎年この時期に報道されるのが企業の入社式。これがどうも気に入らない。何でも横並びが好きな日本人だから仕方ないかもしれぬが、成人したいい大人に企業への忠誠を誓わせる儀式は諸外国から見れば異常なのではなかろうか?企業の側にしてもどんな長くても30年かそこらで辞めてもらう人たちだろう。最近は一昔前と異なり、企業側でも社員に個性を発揮してくれと願うところもある。IT系のソフト開発を重視企業とすれば当然だろう。

報酬にしても同じことだと思う。研修期間は職種によっても異なろうが、研修終了後は報酬は企業への貢献によって違いが出て当然のこと。労働組合のある企業に職を得たことが無いので少し常識に外れた思いかもしれぬ。常識外れ繋がりで面白いニュースを紹介する。

昨日のアメリカ上院議会でのこと。ニュージャージー州民主党員でかつて大統領候補だったブッカー氏、この人物が議場でトランプ氏の政策を非難する演説を25時間以上にわたって打ったとのこと。演説内容は議長によって最終的に却下されたそうだ。野党議員だから当然だろうが、100人しかいない上院議会でのこと。面白いと思う日本のジャーナリストはいないようだ。

2025年4月1日火曜日

一人勝ち?

 今日から年度替わりで入社式のシーズンだ。にしては寒すぎる、花見を兼ねて歓迎会ができない事だけは確か。若い諸君は天気なんぞは気にせず、大いに張り切って頑張ってもらいたい。小生が最初に入社した会社は農協の機関誌「家の光」の広告が専門の広告代理店だった。従って社是は協同精神とも言えた。現代あまり流行らないかもしれぬが大事なこと教え込まれた。

今朝の報道を見聞きする限り余り大きく取り扱われていないようだが、昨日の株式市場の大きな下げは先週末から3日連続とのこと。最近の株安は日本に限ったことでもなさそうなのでマスコミも余り大きく扱いたくないのかもしれぬ。小生も株の売り買いとは無縁なので、ここで大騒ぎすることでもなかろうとは思いたい。しかしアメリカの新聞ニューヨークタイムズ結構な大きさで取り上げている。曰く「トランプ大統領の新たな関税が迫る中、株価は急落!」の見出しで、冒頭は<投資家がトランプ大統領の米国最大の貿易相手国に影響を及ぼすであろう新たな関税措置に備え、世界市場は昨日急落した。>となっている。

恐慌と言うには早いかもしれぬが、世界的に経済に対する不安感が拡がりつつあるようだ。経済のこともよく分からないので的外れかもしれぬが、多くの国で経済がおかしくなれば一人アメリカだけが偉大ではいられないだろう。ニューヨークタイムズにもトランプ大統領の経済知識欠如を指摘する学者のコメントが何本か掲載されていた。大勢の人や国がお互いに関わりあって生業が成立している現在、特定の国や企業だけが一人勝ちなんてことは土台無理だと思うし、持ちつ持たれつであるべきと思う。経済だけの問題ではないかもしれぬ。