2025年4月22日火曜日

神さま仏さま

 昨日はブログをさぼってしまった。特別な理由は無いが、日中日本晴れの好天に誘われ、皇居近くの一橋から春季皇霊祭が始まった靖国神社の前を通り、飯田橋まで散策した。帰宅して暫くした時か今朝かはっきりしないが、テレビがローマ教皇の死亡を大きく報じているので、ちょっと日本人や小生の宗教に対する独特な感性について書いてみたい。

日本にはキリスト教徒も大勢いるし、都内にはイスラム教の教会すらあるからイスラム教徒もかなりいるだろう。しかし最も多いのが仏教徒だと思う。しかし面白いのは仏閣或いは寺院と同じくらい多くの神社が存在していること。この神社仏閣には神が祀られていると伝えられるが、寺院に祀られる神は全て2500年以上前に実在したか当時の人が信じていた仏の姿。確かに姿形は多種多様であることは認めなくてはならない。

一方の神社に祀られている神は解りやすい。昨日鳥居の外から軽く頭を下げた靖国神社は、明治維新後に戦争で死亡した武士、兵士の数百万人が神々として祀られているとのこと。神様の大集合体だ。昔は神に仕える神官即ち神主のカトリックで言えば教皇に当たる存在は、天皇と言うことで国民は納得しているのだろう。神様の総数とは少し違うかもしれぬが、日本に神社は10万社近いそうで、そのトップに位置するのが、三重県の伊勢神宮とされている。

祀られているのは天照大神、ここは日本人である以上一生に一度は参拝しなければいけないとされてきたようだが、果たして現代人の何割がそれを信じているかよく分からない。しかし小生はもの好きなので、40歳代の後半から家内を亡くした70歳前半にかけて少なくとも20回以上通った記憶がある。しかし外国人から「あなたの宗教は?」と問われれば躊躇なく「仏教、宗派は永平寺系の禅宗(曹洞宗)です。」と応えるに違いない。理由は簡単、父が前から曹洞宗系信徒の生まれ故だけのこと。

しかし幼い時分から曹洞宗の坊さんの説教よりむしろ善光寺に多い天台宗僧侶の説教を多く聞いて育ってきたような気がする。但し、ここでも何回か書いた気がするが、幼いころから大学を出るまで、我が家には仏壇も神棚も無かった。その代わり、父が毎朝庭に降りて陽が昇る東に向かって長々と手を合わせて何かを祈っていた姿を、今でも脳裏にはっきり焼き付けている。

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