何とも騒々しい世の中になったものだ。世界中を探しても現在好景気だと喜んでいそうな国は一つも無さそうだ。全て偉大な国家アメリカさんのせいかもしれぬ。「西洋の敗北」を予言したフランスの哲学者エマニュエル・トッド氏は月刊文藝春秋の最新号(5月号)で「私の多くの予言の中でも西洋の敗北は最もすぐに実現したものです」と述べている。雑誌の原稿入稿時期を考えると、この原稿は少なくとも3月前半に入稿されていると思うので、欧米の分断やトランプ大統領の弱いもの虐めの茶番を予言した著者の慧眼には本当に敬意を払いたい思いだ。
偉大な人物も国家も同じだと思うが、他人や他国から敬意の念で見られず、弱い者いじめとしか見られないようではとても偉大ではありえない。小生も幼いころからガキ大将に憧れたが、弱いものを虐めては成れないことぐらいは理解できていたように思う。日本のアウトローの代表格、幡随院長兵衛や清水次郎長なんて人物も庶民を助けることはあっても泣かすようなことはしなかったのだろう。であればこそ100年経っても名を残すことが出来ているのだと思う。
日本も今は冷静になることが大事だと思うが、今後3か月間で行われる政府間協議の行方は措くとして、国内インフレ対策のいの一番に打ち出されたガソリン価格リッター当たり10円の値下げは、自動車と無縁の生活をしているせいか何とも空虚な言葉で残念なことだ。マスコミの評判は良くないようだが、やはり消費税の値下げの方が有り難いと思う今日この頃だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿