2026年2月1日日曜日

仕事と学び

 この世に生を受けて以来、出来るだけ楽しく生きたい気持ちが強かったのだと思う。社会に出る前からどうしても遊び心が先立ち、学びが疎かになってしまったことは否めない。80歳代も半ば過ぎになって今更悔やんでも仕方ないが、進歩の速度を速める世の中に必死について行きたい気持ちだけはある。算盤は中途半端もいいところで投げ出して電卓を買った。英語も中学高校の6年間大学受験のため自分としては珍しく勉強もしたが、日記や手紙を英語で書けるほどには上達しなかった。

社会に出てから20年近くなって大阪に移り住んだ時に、親しくさせてもらった得意先の役員から囲碁に誘われて、プロ棋士の指導を受け始めた。プロ棋士との付き合いは不思議なもので、東京に戻ってからも続いている。気がつけば我が学びで言えば、最長に続くものになってしまった。現在付き合いのある高校同期生で囲碁を打つ人は結構いるだろうが、住まいが離れてしまったので、残念ながら友人との手合わせはもうできないだろう。

一昔前であればハガキの往復で1手ずつのやり取りをした人たちもいるが、現代人はそんな悠長なことしていられない。第一ハガキの切手料金が一円という訳にはいかぬ世の中だ。学び遅れはもはや取り戻すことはできない事ははっきりしている。人並みにパソコンやスマホを持って少しいじってはいるが、とてもじゃないが子供が飴を舐めるのと一緒、その機能の周辺と言うかほんの一部を舐めまわしているにに過ぎない。

昨日10数年ぶりで昔世話になっていた公認会計士の先生に来宅してもらい面談した。ご案内の通り昨年末に豊島区の家を売り払い、世田谷にマンションを買って移住したので、この春には確定申告なることが必要なようだが、どうして良いやらさっぱり分からない故だ。先生は昔同様親切で、その面倒な仕事を引き受けてくれた。仕事をしていれば世の中の進歩は嫌でも学べるはずだが、年金暮らしの年寄りは学びの必要が無い。話を聞くうちに驚愕した。AIの進歩で会計士の仕事ですらそのうちに失われるかもしれぬそうだ。

先生は昔からシンガポールだったとおもうが、国際的監査法人勤務があったことは承知していたが、聞けば現在AIをフル活用して、アジア数か国のクライアント仕事をされているとのこと。学びも盛りを過ぎると失職とは笑えぬ現実かもしれぬ。