2025年3月8日土曜日

大学同級生

 歳を取ったせいか毎晩のように見る夢は変なと言うべきか下らぬ事件が多い。しかし現実の生活ではもういわゆる夢や希望は程遠いどころか殆ど無縁と言える。昨日も大学の同期会の案内が来て、同級生の一人と電話で会話。彼の居住地は埼玉県熊谷市。まめな男で年に1、2回の同期会に必ず友人を一人か二人誘って参加してくれている。昨年秋には顔を知っている友人が一人だったが、彼には娘さんが付き添って来てくれた。友人同士3人とそのうち一人の娘さんの4人で飲んだが、娘さんが酒は一番強かった。

電話で彼は言った。「6月21日の同期会なんて俺たちだって生きているかどうか分かったものじゃない。5月半ばにでもなったらこれはと思う友人数人に電話でもしてみよう。」真に彼の言う通り、同時に予定されている講演者も同期生で、彼は未だにテレビに時々出演したりしている。生きざまと言うものは人それぞれだが、電話の相手は確か3歳年上の筈。小生もあと1か月足らずで誕生日が来て満85歳。

20歳前後で知り合い、学園より雀荘での付き合いの方が多かったと思う。今ではいつも彼の携帯に電話をするが、いつも先ず電話に出るのは彼の奥さん。彼は元気な男なので普段寝たきりと言うことは無い筈。何故電話に出ないか今度の同期会で聞いてみよう。何れにせよ小生からすれば贅沢な暮らしだ。高校の同期生は大概ゴルフなどのスポーツをしているが、彼から聞くのは相変わらず麻雀を楽しんでいる話。それも結構高額なレートでお金持ちの婆さん連中から小遣い銭を巻き上げて悦に入ってると言うのだから困った爺だ。

2025年3月7日金曜日

リモートと対面

 昨日昼のこと。毎週土曜日の夜リモートで懇談会をしている高校の同期生5人が池袋のレストランに集合、食事会をした。普段のリモートは19時半から21時までの1時間半。それでも早寝習慣の小生には随分長く感じられがち。しかし昨日は12時から15時近くまで約3時間、それもあっという間に感じた。やはりリモートと対面では会話の濃さがかなり違うことが実感できた。現役時代に在宅勤務なんてことも無かったし、学生時代にタブレット端末での授業なんてこととも無縁だった。

只でさえ物覚えが悪いので、タブレットで授業を受ける現代では落第坊主になっていたに違いない。パソコンやスマホでも同じだが、通信機能に優れていることは認めるが、教えるとか覚えさせる、即ち相手の心や頭脳にインパクトを与える力は殆ど無いように感じる。小中学校での昔の教師は全員字が上手だったものだ。白墨で黒板に要点をすらすらと書き、生徒はそれを懸命に自分のノートに書き写す。

現代の授業を想像するに、教科書に掲載されている問題を教師がタブレット上で解いて見せる。生徒は同時にそれを見ることが出来るのだから、インパクトも糸瓜も無いだろう。これで授業が成立すると言うことがどうしても納得がいかない。国語だって体操の時間と変わりがない筈。鉄棒で逆上がりが出来ない子を体操の教師は手取り足取り何度も訓練を繰り返してやっとコツを呑み込ませるのだ。漢字だって同じだろう、一二三までは良いとして四以上になったらやはり黒板を使わなければ上手く呑み込ますことは難しいと思う。

2025年3月6日木曜日

国会風景

 昨日はブログを休んで終日国際報道をテレビで注目していた。昔も今も変わらず、政治関係のことはどこまでが本当、本心でどこから嘘が混じっているか分からない。多くの人は中国の全国人民代表大会における李強首相の所信表明が掲げる数字は殆ど嘘だと断じ、報道でもそのように伝えられる。では先進国アメリカ大統領の所信表明はどうか。これもニューヨークタイムズは嘘に満ちていると言っている。

両者ともに最初から最後まで作り話ではないと思うが、中から真実を見極めることは相当に現地の実情と現地の言語に精通していないと難しいだろう。しかし中国の全人代は整然粛々と行われていた。一方アメリカの議会の混乱は目を覆うばかり、野党議員の反発はある意味日本議会の混乱より激しく、結局は退席したり、ステッキを振り回してヤジっていた議員は衛視によって議場から出されてしまった。

ヨーロッパではイギリスの議会光景もよく見るが、こちらは議場でのヤジは少ないようだ。フランスやドイツも選挙で与党が野党に転落したりして混乱している割には議場での混乱は少ない。ロシアの国会風景もあまり見ることが出来ない、何故だろう?日本は国会そのものが儀式化しているので言葉の応酬を感じることが出来ず実につまらない。言葉は簡潔であることが望ましい。しかし日本の国会の議論は複雑な問題を整理するわけでもなく、只いなすだけ。単純な問題に長々と時間をかける不思議な国だ。

アメリカが導入しつつある<政府効率化省>を真似て役人のサポートを無くせば、国会議員の役割が変わり、アメリカではないが庶民の減税が実現するかもしれぬ。笑

2025年3月4日火曜日

ことの善悪

 日本の春は三寒四温と決まっているが、それにしても寒い。未だ今日で二寒だからもう一日辛抱せざるを得ないようだ。

話は変わるがアメリカのトランプ政権は想像を絶することをしてくれるものだ。先ずは就任直後に民主党バイデン政権下で刑務所に収監されていた共和党支持の仲間?1500人ほどを鶴の一声で釈放したことがある。これにはアメリカの半分近くを占める民主党支持者からすれば納得しがたいことだったと思う。まだ就任僅か1ヵ月そこそにも拘らず国会議員でもない人物を閣僚に任命までは日本でもあることなので驚いてはいけないが、イーロン・マスク氏に政府効率化なる役割を任せ、常識的には考えられない様々なことをさせている。


中でも職員が1万人と言われる海外援助機関(USAID)をほぼ解体してしまったことは世界中に大きな波紋を与えている。共和党にも良識ある人物がいてトランプ氏の任期中に復活もあるのではと祈るような気持ちで思っているが、現在は殆どの職員が馘首されてしまったとのこと。トランプ氏やイーロン・マスク氏が悪い人間とは言えぬかもしれぬが、善人かと聞かれれば、「はい、そうです。」とは応えにくいようにも思う。


兎に角ロシアとプーチン大統領は、悪人と言うことになっている。我が国のみならず国連でもロシアに対して制裁が決議されているから世界の半分以上の国がそう考えているのかもしれぬ。しかしアメリカは近い将来この決議に反対を言い出す可能性もあるだろう。毎日のようにブログを書いているからには常識的な善悪基準は間違いたくないが難しい世の中になったものだ。

2025年3月3日月曜日

終戦前夜

 万物の霊長なんて自称しながら人類は愚かなもののようだ。地球上に存在してきた生き物で、同族間での殺し合いを繰り返しながら数を増やしてきたた生き物はそう多くはあるまい。人類は歴史が残されてる昔から世界中で殺し合いを続けながら生き残っている。現代は国家が一つの旗印となっているが、この国家が年ごとに増えていることも不思議でならない。最近ではアフガニスタンとかシリアなんて国が消えて無くなるかと思いきやどっこい生きているしイスラム国なんて国まで生き続けているそうだ。

他国のことは扨措いても、大日本帝国なんて国も民主主義国日本として生まれ変わったのは小生がこの世に生を受けて以降のことだ。建前的には生まれ変わったても、蛹が蝶々になったり蚕になったりしたわけでもなく殆ど変わっていない。精々政府が所管していた煙草に「新生」や「Peace」を加えただけくらいとすればおかしなことだ。先ほど帰宅するとNHK・BSで「日本のいちばん長い日」が上映されていたので、最後の方を10分くらい観てしまった。画面は白黒で四角いサイズ。

昭和20年(1945年)8月15日、即ち天皇が国民に向けて、連合国側がポツダム宣言に示した無条件降伏を受け入れたことを表明する前後の騒動を描いた名作だ。原作は大宅壮一、監督は岡本喜八、主演は山村総の名作で、これまでに何度も観ている。この映画でも少し描かれたように、国を挙げての総力戦の最終局面しかもそれが丸3年も続いたのだから一夜にして国民を納得させるのは容易ではなかったことだろう。

これは日本国の歴史が長いから難しかった訳でもなく、ウクライナのように建国僅か30年そこそこの国でも同じことだと思う。日本の場合も政府高官から天皇側近の重臣を含め偉い人たちが2週間以上協議したうえでのこと。過去を論じても全員の一致はしないだろう。ましてや現代のウクライナには関係する外野の多くの国からいろいろな意見がある。日本がどのようなメッセージを送るか分からぬが、なるべく何も言わぬが好いとするのが、エマニュエル・トッド氏だ。

2025年3月1日土曜日

WHO(世界保健機構)とパンデミック

 アメリカの大統領が民主党バイデン氏から共和党トランプ氏に代わったことで世界中が大きく変わりつつあるようだ。歓迎する人と若干がっかりした人も相半ばしているのだろう。日本の政治家や言論人の多くは本心を表さないが、どちらかと言えば新しいトランプ氏に諸手を挙げて賛成することに少しためらいを感じているように思える。それは当然かもしれぬ。いつでもアメリカの指導者には従順であるべきと思っているのだから。前任者のやり方をことごとく非難し、政府の在り方を根本から変えようとする新任者に戸惑わない方が不思議だ。

小生もお上には従順なので、宗主国の新任大統領のすることには素直に従うしかないと思っている。しかしトランプ政権のやり方を見て冷静に考えると心配な点も多くある。一番の懸念は側近のイーロンマスク氏に任せて政府の組織を根本から変えようとしていることだ。洋の東西を問わず官僚組織は自然法則のように肥大化<パーキンソンの法則>するとしたものだから、これを何とかしようとする気持ちは分からぬでもない。

しかしマスク氏が任されたDOGE(政府効率化省)の動きは、野党民主党のみならず共和党内部からも様々な非難が吹き出ていると聞く。然もありなんと思うのは世界保健機構からの脱退。これを宣言したのは日本で言えば厚労相にに選ばれたと同じロバート・ケネディーjr氏。未だ大統領選最中に自らの立候補を取りやめてトランプ氏に鞍替えしたことを評価されての就任となった。選挙作戦としては大成功とも言えるかもしれぬが、先行きが大いに不安。

昨日も物流に絡んで少し書いたが、世界は生理学的細菌で満ちている。いつ新型コロナのようにパンデミックが発生しても不思議は無い。事実アメリカでは、25年前に完全に消滅したとされた児童の麻疹に流行の兆しが見えているとのこと。いくつかの州でのことらしいが既に死者も確認されている。ケネディー氏はワクチン信仰を否定しているが、個人的には良いとしても公衆衛生上からは大問題だろう。

日本の製薬会社については知らぬが、アメリカでは3月に一斉に開かれる感染症学会の内容からその年の感染症を予測し、生産を開始9月の需要に間に合わせるのが製薬会社の役目とのこと。日本の学界や企業との協力がどうなっているかが気になりだした。