2025年3月31日月曜日

硫黄島の現実

今日で3月もおしまい。桜も満開なのに真冬の寒さ、不思議な天気だ。まだ日本に居るのかどうか知らぬが、つい先日アメリカの国防長官と日本からは石破首相まで出席して、硫黄島で戦没者の慰霊祭が行われた。しかしこの式典に旧島民関係者は列席してなかったと思う。小生はこの島に関して一般の人に比べて思い入れが深いと思う。理由は幾つかあって、一には終戦直前のここにおける激戦で日本軍の指揮を執った栗林中将(当時)は我が母校(長野高校、当時は中学)の先輩であること。更には氏の菩提寺(長野市松代町豊栄にある明徳寺)が我が母方の実家も一緒なので、墓参りの度に氏の墓もお参りしてきたことがある。

そして硫黄島はてっきりアメリカの占領地域とばかり思っていた。しかしこの島は紛れもなく日本領土であるが、訪問できる交通手段も無く、日本人の立ち入りは厳しく制限されているとのこと。戦後80年と言う節目もあるのだろう、宮内庁は1月の終わりに今年も天皇皇后両陛下が訪問されることを発表していた。首相や防衛相が露払いで現地の整備に行くなら分かるが、アメリカ国防相の訪問に合わせて日帰りするとはとんでもない無礼者ではないか。

日本でありながらアメリカ軍によって管理され続けて80年、一時は原子爆弾保管庫が置かれ現在は撤去されたと報じられているが、アメリカ軍発表が根拠だろうから当てになったものじゃない。領土でありながら他国によって占拠されていることでは北方4島と同じだが、報道されないので旧島民は忸怩たる思いだろう。80年前の敗戦の傷跡は至る所に見られるが、これはアメリカの政権が替わろうと何も変わらない現実があること知る必要がある。 

2025年3月30日日曜日

失敗の連続

 晩年の父の口癖を思い出している。「小過は多数あったが、大過無くここまで来ることが出来た。」小生も今、同じ思いでいる。父は92歳まで生きたが、同様の長命に恵まれるとも思えない。そしてふとこれまでを振り返ると、およそ成功体験と言うものが殆ど無くて、失敗と躓きが今も毎日のように続いている。今日も地下鉄を降りる駅を間違えたし、買い物も1件忘れてしまった。昨日サボって今日挙げようと思っていたブログも公開する時刻はとっくに過ぎているが、取り敢えず挙げることにする。

2025年3月28日金曜日

ちりめん本

 現役時代に長年広告とか広報に関わってきたので、結構な思い入れがある。これらが社会に齎す影響について一概に善とか悪とか断定はできないし、プラスマイナス両面性があることは認めざるを得ないだろう。言えるのは広告広報に必要不可欠なものが媒体であることだけは間違いなさそうだ。60年チョット前の4月に社会人となって初めて、市ヶ谷にあった大日本印刷の工場見学を思い出している。

当時は知らなかったが、高校同期生の一人が同社に入社していて、後に何かの会合で会ったときには専務取締役にまで昇進していた。ひょっとすれば現在でも最高顧問的存在かもしれぬ。現代は小生のような普通の市民が平気でネット上に意見を開陳する時代になっているが、これも僅か100年を少し超えたくらいのこと。それ以前には、文書は1通ずつ書くしかなく、ヨーロッパでは印刷技術が500年くらい前から発達したようだが日本では文書の木版技術の発展は相当遅れた。

しかし日本でも明治になると、木版による出版を志す人物が現れたことを昨日初めて知った。名前は【長谷川武次郎】昨日の夕方何気なくつけたテレビで彼が設立した長谷川弘文社から、数多くのちりめん本が刊行され、日本の文化を海外に紹介することになった経緯を知った次第。ちりめん本なる言葉も初耳だったし、これに小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)も協力していたことなど、実に興味深かったが、残念なことにBS放送だったのでNHKプラスでも再確認することが出来ない。

ちりめん本をごく簡単に説明する。和紙に日本のお伽噺を木版(30色以上)で絵付けし、英語(木版活字)で説明を加えている。これを製本する前に和紙をちりめん状態に圧縮することで絵に深みが生じている。この木版が最近発見されて、NHKとどこかの印刷会社が共同で復刻を果たしたドキュメンタリー。実に見応えがあったのでNHKに再放送の確認をしたが、今のところ予定はないとのこと。ちりめん本は1900年のパリ万博にも出品され海外でも大きな注目を浴びて、現在でも海外の図書館に保存されいるケースは多いとのこと。

現代は次から次へと新しい媒体が開発されるが、手にする或いは見る気にもならない。先人が残した貴重な文化(遺産)だけに知る人が少ないことを重ねて残念に思う。

2025年3月27日木曜日

いつもと同じでも

 いつも平凡で変わらぬ日常であることを心がけているつもり。今日も未だ晴天が続いているのを幸いとして池袋駅を目指してゆっくりと散歩。駅前でいつも通り地下道に入ると、副都心線の切符売り場手前でインド人かどうか分からないが色黒の初老の男性に呼び止められた。傍らには奥方らしき女性が一人、男性が日本語で「切符、渋谷まで」と言っている様子。

こちらを人畜無害人物と見た目に狂いは無い。暇つぶしのつもりで渋谷までの運賃210円を自販機で表示、納得して差し出した何枚かの札から千円札1枚を引き抜き切符2枚を入手。改札口まで案内して手を振って見送った。これも善行の一つだろうと満足して麹町のレストランへ。いつも通りの定食ランチを注文、これが珍しいことに今日は<紅鮭のドリア>肉料理が多いのに珍しく柔らかな魚料理、一緒に煮込まれた野菜も美味かった。スプーンで食べることが出来たので大満足。

帰りのコースは市谷から飯田橋まで外堀の内側の土手歩き、左手に眺める外堀通り沿いの桜は未だ殆ど咲いていないのにこちら側は既に七分咲き以上。土手上ではもうブルーシートを広げ、先遣隊が缶ビールを飲み始めているグループもあった。小生も三月なのに花見を満喫。花見があと何回出来るか分からぬが、兎に角今日は何がついていたような気する。

2025年3月26日水曜日

孫の笑顔が見たい

 暫くブログを休んでしまった。理由はよく分からないが何となく毎日同じような日常を続けることに飽きが来たのかもしれぬ。今日の午前中珍しくと言ううより初めて、取引のある証券会社の池袋支店まで出向いて、小額ではあるが手持ちの投資信託をボケが進まぬうちに子と孫に贈与する相談をしてきた。

長いこと生きてきたが初めて知ったことで大切なことは一つ。人間の死後持っている資産の相続は法律が決められているので素人は心配する必要が無いとばかり思っていた。従って遺言なんて面倒なことはする必要も無い筈だった。今日考えが変わったわけでないが、相談してよかったと思った最大のポイントは一つだけ。

子や孫と一緒に考えていたが、子供には法律上の相続権があるが、孫には無いこと。単純な常識らしいが、世間知らずの爺は知らなかった。生きている間に生前贈与すれば良いだけのことらしい。口では簡単な手続きと言うが、それでも大変だ。勿論無税無届で可能な金額は年間110万円までらしい。来週4日は85歳の誕生日。何も残してこなかった人生で一度だけにしても、孫の喜びそうなことをしてみたくなった。

2025年3月22日土曜日

社会の不条理

 高校生くらいだったと思うが流行したアメリカポップスに「ケ・セラセラ」がある。ドリス・デイが歌って映画「知り過ぎた男」の主題歌だ。映画の筋は全く覚えていないが、歌詞の一部は不思議に覚えている。幼い子供がママに「将来素敵になれるかどうか?」尋ねてママが「先のことなどは誰にも分からない、なるようになるだけ。」と応える内容だったと思う。85歳を目前にして本当にその通りだと思う。高校生時代に現在の自分が想像できたはずも無いし、これから先のことも同じだろう。

古今東西流行するような作詞家は本当にうまいことを思いつくものだ。誰も同じ思いだろう。遠い先は勿論、政治家なんかは一寸先だって分かりはしない。平凡に生きている小生だって気を付けていないとどこで転んで怪我をしたり交通事故に巻き込まれないとは限らない。怪我で済めばいいが、罪が無いのに250日間拘置所に拘留されてしまった人の話が今朝の新聞に掲載されている。大阪の不動産会社「プレサンスコーポレーション」元社長、山岸忍氏。

検察の取り調べに腹を立て、国に賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(小田真治裁判長)は21日、請求を棄却した。取り調べでの暴言などの問題点を指摘しつつ、「逮捕・起訴の判断が不合理だったとまでは言えない」と賠償責任を否定した。日本の司法は検察と裁判官が同じ穴の狢だから仕方ないかもしれぬが、山岸忍氏の気持ちは痛いほど理解できる。石破首相のポケットマネーにしても同じこと、庶民からすれば明らかに嘘なのに嘘が罷り通る不条理さ。国の仕組みがこの不条理を支えている。何とかする必要を感じる。

2025年3月21日金曜日

マスコミの反応

 数日前の雪景色が嘘のような春らしい陽気がやってきた。

アメリカのNBCテレビ報道によると、トランプ政権は政府支出削減の当然として日米軍強化の停止を検討しているとのこと。これは元外務官僚の天木直人氏のメルマガ読んだ記事だが、新聞もテレビもこれを取り上げる様子が無い。天木氏も「このニュースは、平和な日本を望む日本国民や、在日米軍に悩まされている基地周辺の住民、とりわけ沖縄県民にとっては吉報のはずだ。」と書いている通りだと思う。丁度国会は参議院で2025年度予算審議の真っ最中、野党には早速取り上げて質問してほしいが、今のところその気配も無い。

NBCテレビと言えばメジャーな放送局。日本のマスコミは当然知ってだろうが不思議なくらい何も反応が無い。残念なことだ。日本はマスコミが発達してる割にはアクションが皆似ている。強いて言えば共産党機関紙の「赤旗」が一般マスコミと同列には論じられないかもしれぬが、時折大きな問題提起をしてくれる。この問題も調査してほしいが、根っこがアメリカなので難しいのかもしれない。

2025年3月20日木曜日

自然の法則

身体の健全さも大事だが、精神の健全さも同じで、毎日安定した健全性を保つために必要なことを少し考えてみた。辛いことや悲しいことも日常的に発生するのが当たり前と思うこと。そんなことがあるから喜びが一入なのだと思うようになってきた。この割合は一定ではないだろうが、長い時間を取れば必ず均衡すると思うようになってきた。これが老人の知恵なのかもしれぬ。なんか坊主の説教じみたブログになってしまったが、これが自然の法則かもしれぬ。人間も自然の法則に則り生きていること改めて思う。

春の高校野球が始まり、大相撲は終盤戦。高校野球は興味が湧かないが相撲は面白い。今場所は横綱豊昇龍が9日目に4敗目を喫して10日目から休場。これで却って残された関取の星取に興味が湧いた。昨日は土俵際の特等席に大村崑氏が熱心に観戦する姿が我が家の小さいテレビでも確認できた。先ほどネットで確認すると御年93歳とのこと。とてもそんな歳には見えず元気そうだ。

欧米では芝居や音楽関係イベントに男女ともに盛装して劇場に出掛ける習慣があるらしいが、日本は面白い。歌舞伎なんかの芝居は欧米に準じているが、日本版プロ格闘技である相撲観戦にほとんどの女性は盛装して出掛ける。相撲観戦は酒を含むお土産が定番。首相官邸での食事会は10万円単位の商品券がお土産として定番化していたらしい。相撲の桟敷招待は何度か経験したので首相官邸での食事会に一度ご招待に与りたいものだ。 

2025年3月19日水曜日

心を軽く

 昨夜から土砂降りの雨、おまけに近くで雷まで鳴っていた。朝になって8時には雨の中ゴミ出し、と思ったら9時過ぎから大粒のぼた雪が落ち始め,、見る間に一面の銀世界。明日は彼岸のお中日と言うのに全くおかしな天気。しかし昼過ぎて1時くらいには陽射しさ戻って雪も消えた。しかも週末には桜の開花が発表されそうだとの予報もある。天然自然の悪戯みたいことに逆らってはいけない。寒ければ電気で暖房を取ればいい。薪や石炭と違って使っても煤払いの心配も要らない。蛇口を捻れば常時熱い湯が供給される。電気やガスの光熱費は多少嵩むだろうが都市生活は便利で、今のところ独居老人でもなんとか暮らしていける。

歌の文句ではないが、自分の人生をふと振り返ってみた。ひと様から褒められるようなことは何も無かったが、辛うじてあまり迷惑を掛けずにここまで来ることが出来ている。もう間もなく85歳。いつ他界しようともいいではないか。そろそろ身辺を整理すべきだ。だけど遺言なんか書くのは面倒くさい。昔世話になった会計士の先生も言っていた。それこそ法律があるのだから残された子や孫が法律に則ってやれば良いだけのこと。あまり深く考えない方が良いのだそうだ。

書店で見れば老人の健康に関する新書が山のように置かれている。どれを見ても買う気にならない。自分の身体は自分が管理するだけ、医薬品で改善できるはずは無いだろう。寒さを避け少し体を動かし、しっかり食って、しっかり寝るに尽きる。この法則に勝る医薬品などあってたまるかだ。兎に角、春よ来い早~く来いだ。

2025年3月18日火曜日

うんざりだ

 彼岸に入っても寒い日が続いている。でももうほんの少しの辛抱だろう。このところアメリカの政権が替わった影響で世の中何かと騒がしい。日本はアメリカの忠犬ハチコーのような存在だからと言って、特別大目に見てもらえるようなことは何も無いようだ。トランプ大統領個人は、一昔前に当時の安倍総理からホンマの高級ゴルフクラブ(ドライバー)をプレゼントされたり、国賓として訪日したことを忘れてはいないだろうが、副大統領以下のスタッフはそんな特別待遇に接した記憶はあるまい。

霞が関の高級官僚は様々な対応に備えて準備に大わらわだろうが、肝心の閣僚や与党自公の幹部諸氏はそれどこでない様子。昨夜テレビに出ていた参議院議員の佐藤正久氏(元自衛隊員ひげの隊長さん)、彼も7月に改選期を控えているらしい。放送局が日本テレビであったせいもあろう。司会者から自民党支持率急落の原因や対策を聞かれ、喉元まで「総理の責任だから彼が責任を取るべきだ」と言いたいのを懸命に堪えて「自衛隊では、部下の不祥事は上司が責任を取って辞めるのが当たり前」と言うに止まっていた。

こちらは同情する気持ちが無いので、男のくせに何と歯切れの悪い言い方をする者よとあざ笑うような気分でをしばらく観ていた。ただもっと笑えるのは野党にとっては首相叩きの絶好の機会が到来しているのに騒ぎが大人しい。と思っていたら、野党は野党で、今年7月に予定されている参議院選挙直前まで石破氏に居てもらった方が選挙に有利と考えているとのこと。アメリカのバイデン前大統領も同じだが、市民がもう駄目と見限っているのにポストにしがみ付くのは碌な結果にならないのは事実。

自民党内は政治と金を巡る事実の一端がマスコミに漏れてしまったので、その後始末に慌てているだろうが、覆水盆に戻らずで収拾のしようが無いだろう。事実はなかなか覆い隠すことは難しいのだ。世間の風向きが変われば、これかもっと別なことが明らかになってくるかもしれぬ。マスコミはフジテレビの騒動で他局は一安心かもしれない。だからと言って、首相が高市早苗氏のように得体の知れない妙な婆さんになったのでは個人的にはもう勘弁してくれだ。

昨夜はひげの隊長さんには飽きたので、NHKで「解体キングダム 熊本城 “第三の天守”を解体せよ」に切り替えた。こちらはタイトルとは真逆。熊本城復興に賭ける職人たちの技と意欲そして400年前に築城した加藤清正の凄さを改めて感じる見応え満載だった。おかげで就寝が8時半を回ってしまったがテレビを恨む気にはなれない。

2025年3月17日月曜日

何も無い春

 昨日は真冬のような寒さだったが、今日は東京も大分春めいてきた。流石に彼岸の入りだけのことはある。墓参りをしなければいけないのだろうが、今年もサボらせてもらう。大した用事がある訳でもないが、懐具合との相談、インフレ対策の意味が大きい。余命を勘定すれば毎日1万円ずつ使っても足りると思うのに、何をそんなにケチらなければならないか自分でもよく分からない。

春が来て天気も上々と来れば、心も晴れて山にでも行こうと思わないのが不思議、やっぱり歳をとってしまったようだ。今日も昨日と同じ道をとぼとぼ歩くだけで終わっている。しかしあまり悲観的には考えは良くない、杖に頼らず1日1万歩、誰にでもできることではないと内心自慢に思うが好い。兎に角あまり書くことも無い日常だが、継続は力だ。なんか、森進一の歌みたいだ。笑い

2025年3月16日日曜日

暇つぶし

 今日は終日雨、それも春雨とは言えぬ冬の冷たい雨。これで今週21日ころと予想されていた桜の開花が少し遅れるとのこと。それでも昔の入学式前後を思えばやはり地球は温暖化が進んでいるのだろう。昨日日比谷公園を散歩していたら満開の大木が1本あった。河津桜かと思って標識を見たら<大寒桜>だった。緋寒桜は聞いたことがあるがこれは初めてのことだ。昨夜のリモート懇談は欠席が二人いて3人だけだったが有益なことも聞くことが出来た。JRの乗車券購入の仕方だ。これまで年寄向け割引適用を受けてるので自動販売機は使用できず長い列に並ぶのが常だったが、最近は自動販売機でも購入可能のようだ。来月初めに長野に行かなくてはならないので今週早速試したい。

政治の話もいろいろ出たが、石破内閣が果たしてもつのかどうか?もたない可能性もあるようだがそれにしても代わるべき政党が見当たらないのも全員の悩み。それにしてもNHK党なる政党代表者が財務省前で演説中に暴漢に襲われた話。千葉県知事選挙演説がなぜ東京で行われたいたのか?年寄り3人が心配しても始まらないが話の種としては面白い。インフレや米の値段も心配してはみるが、どうしようも分からぬことばかり。最近は面白いことが少なくなっているのも共通のようだ。便利さが増えたことは事実だが、何をするにもスマホかタブレット。しかしこれが我々にはとても不便。要するにいつまでたっても使いこなせない。典型が小生かもしれぬ。余命余日は少なくなったが、友達との雑談は良い暇つぶしであることだけは変わらない。

2025年3月15日土曜日

マスコミの注目点

 太り始めたことも気になるが、囲碁が上達しないことももっと気になるのだろう。昨日は昼食後2時前頃からネット碁で負け続けてブログを上げる4時をはるかに超える時刻までパソコンにしがみ付いて遂にサボってしまった。夕方の散歩も無し、1日の歩行数が5千歩を下回ってしまった。普通の日常から外れても気にならないのは認知症が進んだ証拠かもしれぬ。昨夜は早めに寝て今日改めて普通の日常を取り戻したいと思っている。

昨日書かずに済んだブログネタの一つは、石破首相の新人議員15人との食事会と事前に届けたとされるお土産代の商品券10万円の件。何でもポケットマネーからと報道されているが、石破氏は昔からケチで有名。旧派閥の仲間同士の食事でも割り勘を払おうとしない話が有名だった程の人だ。報道のどこかに嘘があると思うが、既に1日経つと本件は既に全国的トップニュース。今更ケチなブログで騒いでも仕方が無さそう。

もう一つは不思議に未だ騒ぎになっていない。同じく一昨日から昨日にかけてマスコミで小さく報道されがら騒ぎにならないのが不思議。なので、改めて書いておきたい。日本共産党の山添拓議員が、3月7日の参院予算委員会で、海上自衛隊が紛争当事国であるウクライナとの多国間軍事演習に参加していた事実を、防衛省が公表していなかった問題を取り上げ追及した件。小生にはこちらの方が重要に思えるが、マスコミは反応していないので、内容を少し紹介する。

米国とウクライナが共催する多国間演習で、昨年9月はウクライナ南部とクリミア半島に面し緊張が高まるブルガリア沖の黒海で実施。海上自衛隊は米軍、ウクライナ軍などと機雷の水中処分などの訓練を行ったとのこと。山添氏の質問に防衛相中谷元氏は「艦艇を派遣しなかったことや派遣が少人数にとどまった。」と釈明。戦争当事国近海の軍事演習に、国会の了承なしに日本の自衛隊員が参加する必要性は何だったのか?マスコミは避けているが、騒げば憲法違反でこちらの方が寧ろ内閣吹き飛びかねない問題のように思う。

2025年3月13日木曜日

若者と老人の違い

 今日は10時に訪問客が来る約束になっていた。ところが9時半になって電話が来て約束を30分遅らせてほしいとのこと。その時刻には外出することになっていたので一瞬訪問客を断ろうと思ったが、どうせこちらの予定は自分だけのことと思い直した。自分の予定を変更すれば済むだけではないか。現役で仕事をしている人にはいろいろな事情もあるだろう。こっちには時間を変更しても出先に迷惑を掛けることは何も無い。ならばこちらの予定を変えれば良いだけのこと。

年寄りが己の都合を押し通すなんて無意味なことだ。そんなことより心配するなら別のことにしたい。昨日3ヵ月ぶりに掛かりつけ医に行っていつもの薬(痛風予防薬)を貰って来た。「最近何か気になることがありますか?」の質問に「体重が増えてることがあります。」と応えて体重計で測定してもらった。昨年8月の健康診断時の体重62キロから比べると3キロも増えて65キロ。1日1万歩の運動量が不規則になっていることが恐らく原因だろう。毎月合計すると平均1万歩には達していても、規則正しく動かないと駄目らしい。

現役で忙しい人との違いを実感せざるを得ない。こちらは体重であちらは景気の先行きか。景気なんて上がれば下がる、自然の法則だだとは言えない。営業は必死にこちらを説得していたが、1時間ほどで何も得られえず申し訳なかったがお引き取り頂いた。残された問題は8月までの3ヵ月強で体重を3キロも落とせるかだが、出来なかったら努力を続けるしかないだけのことだ。

2025年3月12日水曜日

春の夜の夢

 アメリカのトランプ大統領がロシアとウクライナの戦争を終わらせることに熱心であることは多としたい。しかし彼のしている対ウクライナと対ロシアの交渉は分かりにくい。彼の良いところかもしれぬが、相撲の行司のように全く公平な第三者の立場での介入であれば誰もが判定に従うだろうが、今度の場合はアメリカがこれまで応援し続けてきたウクライナを見捨てる形で決着をつけようとしている。バイデン前大統領の考える国益とトランプ大統領の考える国益の考えが異なるから仕方ない。とは他の関係者にはそう簡単に受け入れられないだろう。

アメリカだけでなく韓国にしてもフィリピンにしても大統領職にあった人物が警察機構に依って拘束された。トランプ氏は現在司法を含む国家権力の全てを手中に収めているので、自分にかけられていた嫌疑はは全てチャラにしているが、職を手放したら何をされるか分かったものかだ。人間頂点を極めたつもりになっても、その儚さや脆さで転落することもある。全ては平家物語の冒頭の一説「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・」要するに盛者必衰で春の夜の夢の如しとはよく言ったものだ。

個人的には勿論他人を統治するような輝かしい体験は何も無く、暗闇の中をただウロウロさ迷い続けているような人生だが、逆に断崖から突き落とされるような目には合わず80代半ばまで来られた。この後三途の川べりまではそう遠くはなさそう。そこで閻魔様に舌を抜かれるのは嫌だから正直に生きることにしたい。

2025年3月11日火曜日

一人勝ちは?

日本もトランプ新政権に振り回せれて、景気の先行きを心配する人が多いようだ。で、代わりにアメリカ経済の先行きが万々歳かと言えばそうでもないらしい。アメリカが偉大な国になるのは結構だが、オンリーワンは歌の世界だけで、現実社会では難しいのかもしれぬ。少し認知症が始まっている感じのトランプ氏、も少し冷静に部下の報告を聞いてほしいものだ。

話ががらりと変わって恐縮ながら、昨夜観たTBS/BS「報道1930」は8時には切り上げようと思いながら8時半まで約一時間見入ってしまった。パソコンで観ることもできるので余裕のある方は下記から是非ご覧願いたい。https://bs.tbs.co.jp/houdou1930/archives/index.html

タイトルは「戦後80年と終わらぬ戦争誰が<受忍>を強いたのか」被団協の代表者がノーベル賞授賞式で、我々は国から何の補償も貰っていない。」と発言したことがきっかけになっている。心無い政治家は「彼らはお金が欲しいのか!?」と言ったとの話も漏れ伝わっている。

戦後早々GHQのお墨付きで軍人恩給は復旧したこと等々。特に1980年だったと思うが、最高裁判決で「受忍」なる初めて聞く判決が確定して、市民の戦争被害に政府は関る必要が無いと法律が定めたとのこと。第2次世界大戦当時の同盟国ドイツとイタリアは金額的なことは分からないが、既に補償を済ませている。現在行われているロシアやウクライナはどうなっているか分からないが、日本は被団協の人たちを含め、戦災被害者を見捨てて80年を過ごしてきた。受け止めは様々だろうが、個人的には益々日本の右翼勢力が嫌いになっている。 

2025年3月10日月曜日

失敗と欠点

 昨日の天気予想で聞いた桜の開花予想、東京は3月21日とのこと。2週間足らずで桜の花見が可能とはだ。今日は日中やっと春らしい陽気になってホッとした気分。四温と言われるように数日続いてもらえば有り難いがさてどうなることやら。終日家に籠っていたのでは健康に良くないので日中2時間近く歩くことにしているが先週までは寒かったり雨や雪もあり、昨日までの歩行が9万歩を少し下回っている。これを書き上げたら今日少し余計歩いたほうがよさそうだ。

閑話休題:仏教の坊さんには修行の終わりが無いとのこと。特にその修行をしたわけでもないが、毎日が修行と思えば、少なくない失敗も大分気が楽になるかもしれぬ。最近は何をやっても己の欠点ばかり気になるが、これも気にしない努力をしたい。だから毎日のルーティンを一所懸命するしかない。これが人生と言うものらしい。今日13時からNHK・BSで黒澤明の名作「生きる」を上映していた。一瞬観ようかとも思ったが結局やめた。映画の主人公の真似をしようと思っても出来る筈が無い。

これまでやってきたことの延長線上で生きるしかない。善悪は死んでから見送ってくれる人間たちがあれこれ言ってくれれば良いことだ。毎日線香臭いことを書いてるような気がするが、今年は縁の深かった人が次々と亡くなっている。自分も気を付けなくてはいけない。

2025年3月9日日曜日

悲しき現実


春先の今週になって、東京都心で3回も雪が降ったとは珍しいことだ。今日はそれでも日中陽が出て多少暖かくなったが、明日からまた少し寒くなるとのこと。毎日1万歩行を目指しているが流石に今月は9万歩を遥かに下回っている。そんなことはあまり気にする必要は無いが困るのが腹に贅肉がつき過ぎてズボンが段々履けなくなりつつあること。何着か吊るしてあるスーツで着用可能なものがどれだけあるだろう?昨年暮れに買ったジャケットだけとなると、6月の大学同期会に来ていく服が無いこととなり困ったことだ。

腹筋を鍛えれば少しは贅肉を削ぐことが出来るかもしれぬが、慣れぬことをすると必ず身体のどこかに不具合が生じるのは必定。敢えて腹筋運動をする年齢でもない。大体30年も40年も前に買った服を着ようとする方が間違っているのかもしれない。歳が歳なので祝儀には縁は無いだろうが、不祝儀に着用しなければならない黒服もいざと言う時になって着られないとなると困る。近いうちに確かめてみよう。

十年一日と言う言葉があるが、我ながら同じ服装で同じような行動をしてよく飽きないものだと感心する。しかし実際には年齢相応にもの忘れは激しくなっている。昨日も昼に行ったスーパーで卵を買い忘れた。昼過ぎに池袋まで行くつもりだったので池袋で買えばいいと思いつつ、また忘れた。お陰で今朝は卵抜きの納豆を食う羽目に。悲しき現実だ。 

2025年3月8日土曜日

大学同級生

 歳を取ったせいか毎晩のように見る夢は変なと言うべきか下らぬ事件が多い。しかし現実の生活ではもういわゆる夢や希望は程遠いどころか殆ど無縁と言える。昨日も大学の同期会の案内が来て、同級生の一人と電話で会話。彼の居住地は埼玉県熊谷市。まめな男で年に1、2回の同期会に必ず友人を一人か二人誘って参加してくれている。昨年秋には顔を知っている友人が一人だったが、彼には娘さんが付き添って来てくれた。友人同士3人とそのうち一人の娘さんの4人で飲んだが、娘さんが酒は一番強かった。

電話で彼は言った。「6月21日の同期会なんて俺たちだって生きているかどうか分かったものじゃない。5月半ばにでもなったらこれはと思う友人数人に電話でもしてみよう。」真に彼の言う通り、同時に予定されている講演者も同期生で、彼は未だにテレビに時々出演したりしている。生きざまと言うものは人それぞれだが、電話の相手は確か3歳年上の筈。小生もあと1か月足らずで誕生日が来て満85歳。

20歳前後で知り合い、学園より雀荘での付き合いの方が多かったと思う。今ではいつも彼の携帯に電話をするが、いつも先ず電話に出るのは彼の奥さん。彼は元気な男なので普段寝たきりと言うことは無い筈。何故電話に出ないか今度の同期会で聞いてみよう。何れにせよ小生からすれば贅沢な暮らしだ。高校の同期生は大概ゴルフなどのスポーツをしているが、彼から聞くのは相変わらず麻雀を楽しんでいる話。それも結構高額なレートでお金持ちの婆さん連中から小遣い銭を巻き上げて悦に入ってると言うのだから困った爺だ。

2025年3月7日金曜日

リモートと対面

 昨日昼のこと。毎週土曜日の夜リモートで懇談会をしている高校の同期生5人が池袋のレストランに集合、食事会をした。普段のリモートは19時半から21時までの1時間半。それでも早寝習慣の小生には随分長く感じられがち。しかし昨日は12時から15時近くまで約3時間、それもあっという間に感じた。やはりリモートと対面では会話の濃さがかなり違うことが実感できた。現役時代に在宅勤務なんてことも無かったし、学生時代にタブレット端末での授業なんてこととも無縁だった。

只でさえ物覚えが悪いので、タブレットで授業を受ける現代では落第坊主になっていたに違いない。パソコンやスマホでも同じだが、通信機能に優れていることは認めるが、教えるとか覚えさせる、即ち相手の心や頭脳にインパクトを与える力は殆ど無いように感じる。小中学校での昔の教師は全員字が上手だったものだ。白墨で黒板に要点をすらすらと書き、生徒はそれを懸命に自分のノートに書き写す。

現代の授業を想像するに、教科書に掲載されている問題を教師がタブレット上で解いて見せる。生徒は同時にそれを見ることが出来るのだから、インパクトも糸瓜も無いだろう。これで授業が成立すると言うことがどうしても納得がいかない。国語だって体操の時間と変わりがない筈。鉄棒で逆上がりが出来ない子を体操の教師は手取り足取り何度も訓練を繰り返してやっとコツを呑み込ませるのだ。漢字だって同じだろう、一二三までは良いとして四以上になったらやはり黒板を使わなければ上手く呑み込ますことは難しいと思う。

2025年3月6日木曜日

国会風景

 昨日はブログを休んで終日国際報道をテレビで注目していた。昔も今も変わらず、政治関係のことはどこまでが本当、本心でどこから嘘が混じっているか分からない。多くの人は中国の全国人民代表大会における李強首相の所信表明が掲げる数字は殆ど嘘だと断じ、報道でもそのように伝えられる。では先進国アメリカ大統領の所信表明はどうか。これもニューヨークタイムズは嘘に満ちていると言っている。

両者ともに最初から最後まで作り話ではないと思うが、中から真実を見極めることは相当に現地の実情と現地の言語に精通していないと難しいだろう。しかし中国の全人代は整然粛々と行われていた。一方アメリカの議会の混乱は目を覆うばかり、野党議員の反発はある意味日本議会の混乱より激しく、結局は退席したり、ステッキを振り回してヤジっていた議員は衛視によって議場から出されてしまった。

ヨーロッパではイギリスの議会光景もよく見るが、こちらは議場でのヤジは少ないようだ。フランスやドイツも選挙で与党が野党に転落したりして混乱している割には議場での混乱は少ない。ロシアの国会風景もあまり見ることが出来ない、何故だろう?日本は国会そのものが儀式化しているので言葉の応酬を感じることが出来ず実につまらない。言葉は簡潔であることが望ましい。しかし日本の国会の議論は複雑な問題を整理するわけでもなく、只いなすだけ。単純な問題に長々と時間をかける不思議な国だ。

アメリカが導入しつつある<政府効率化省>を真似て役人のサポートを無くせば、国会議員の役割が変わり、アメリカではないが庶民の減税が実現するかもしれぬ。笑

2025年3月4日火曜日

ことの善悪

 日本の春は三寒四温と決まっているが、それにしても寒い。未だ今日で二寒だからもう一日辛抱せざるを得ないようだ。

話は変わるがアメリカのトランプ政権は想像を絶することをしてくれるものだ。先ずは就任直後に民主党バイデン政権下で刑務所に収監されていた共和党支持の仲間?1500人ほどを鶴の一声で釈放したことがある。これにはアメリカの半分近くを占める民主党支持者からすれば納得しがたいことだったと思う。まだ就任僅か1ヵ月そこそにも拘らず国会議員でもない人物を閣僚に任命までは日本でもあることなので驚いてはいけないが、イーロン・マスク氏に政府効率化なる役割を任せ、常識的には考えられない様々なことをさせている。


中でも職員が1万人と言われる海外援助機関(USAID)をほぼ解体してしまったことは世界中に大きな波紋を与えている。共和党にも良識ある人物がいてトランプ氏の任期中に復活もあるのではと祈るような気持ちで思っているが、現在は殆どの職員が馘首されてしまったとのこと。トランプ氏やイーロン・マスク氏が悪い人間とは言えぬかもしれぬが、善人かと聞かれれば、「はい、そうです。」とは応えにくいようにも思う。


兎に角ロシアとプーチン大統領は、悪人と言うことになっている。我が国のみならず国連でもロシアに対して制裁が決議されているから世界の半分以上の国がそう考えているのかもしれぬ。しかしアメリカは近い将来この決議に反対を言い出す可能性もあるだろう。毎日のようにブログを書いているからには常識的な善悪基準は間違いたくないが難しい世の中になったものだ。

2025年3月3日月曜日

終戦前夜

 万物の霊長なんて自称しながら人類は愚かなもののようだ。地球上に存在してきた生き物で、同族間での殺し合いを繰り返しながら数を増やしてきたた生き物はそう多くはあるまい。人類は歴史が残されてる昔から世界中で殺し合いを続けながら生き残っている。現代は国家が一つの旗印となっているが、この国家が年ごとに増えていることも不思議でならない。最近ではアフガニスタンとかシリアなんて国が消えて無くなるかと思いきやどっこい生きているしイスラム国なんて国まで生き続けているそうだ。

他国のことは扨措いても、大日本帝国なんて国も民主主義国日本として生まれ変わったのは小生がこの世に生を受けて以降のことだ。建前的には生まれ変わったても、蛹が蝶々になったり蚕になったりしたわけでもなく殆ど変わっていない。精々政府が所管していた煙草に「新生」や「Peace」を加えただけくらいとすればおかしなことだ。先ほど帰宅するとNHK・BSで「日本のいちばん長い日」が上映されていたので、最後の方を10分くらい観てしまった。画面は白黒で四角いサイズ。

昭和20年(1945年)8月15日、即ち天皇が国民に向けて、連合国側がポツダム宣言に示した無条件降伏を受け入れたことを表明する前後の騒動を描いた名作だ。原作は大宅壮一、監督は岡本喜八、主演は山村総の名作で、これまでに何度も観ている。この映画でも少し描かれたように、国を挙げての総力戦の最終局面しかもそれが丸3年も続いたのだから一夜にして国民を納得させるのは容易ではなかったことだろう。

これは日本国の歴史が長いから難しかった訳でもなく、ウクライナのように建国僅か30年そこそこの国でも同じことだと思う。日本の場合も政府高官から天皇側近の重臣を含め偉い人たちが2週間以上協議したうえでのこと。過去を論じても全員の一致はしないだろう。ましてや現代のウクライナには関係する外野の多くの国からいろいろな意見がある。日本がどのようなメッセージを送るか分からぬが、なるべく何も言わぬが好いとするのが、エマニュエル・トッド氏だ。

2025年3月1日土曜日

WHO(世界保健機構)とパンデミック

 アメリカの大統領が民主党バイデン氏から共和党トランプ氏に代わったことで世界中が大きく変わりつつあるようだ。歓迎する人と若干がっかりした人も相半ばしているのだろう。日本の政治家や言論人の多くは本心を表さないが、どちらかと言えば新しいトランプ氏に諸手を挙げて賛成することに少しためらいを感じているように思える。それは当然かもしれぬ。いつでもアメリカの指導者には従順であるべきと思っているのだから。前任者のやり方をことごとく非難し、政府の在り方を根本から変えようとする新任者に戸惑わない方が不思議だ。

小生もお上には従順なので、宗主国の新任大統領のすることには素直に従うしかないと思っている。しかしトランプ政権のやり方を見て冷静に考えると心配な点も多くある。一番の懸念は側近のイーロンマスク氏に任せて政府の組織を根本から変えようとしていることだ。洋の東西を問わず官僚組織は自然法則のように肥大化<パーキンソンの法則>するとしたものだから、これを何とかしようとする気持ちは分からぬでもない。

しかしマスク氏が任されたDOGE(政府効率化省)の動きは、野党民主党のみならず共和党内部からも様々な非難が吹き出ていると聞く。然もありなんと思うのは世界保健機構からの脱退。これを宣言したのは日本で言えば厚労相にに選ばれたと同じロバート・ケネディーjr氏。未だ大統領選最中に自らの立候補を取りやめてトランプ氏に鞍替えしたことを評価されての就任となった。選挙作戦としては大成功とも言えるかもしれぬが、先行きが大いに不安。

昨日も物流に絡んで少し書いたが、世界は生理学的細菌で満ちている。いつ新型コロナのようにパンデミックが発生しても不思議は無い。事実アメリカでは、25年前に完全に消滅したとされた児童の麻疹に流行の兆しが見えているとのこと。いくつかの州でのことらしいが既に死者も確認されている。ケネディー氏はワクチン信仰を否定しているが、個人的には良いとしても公衆衛生上からは大問題だろう。

日本の製薬会社については知らぬが、アメリカでは3月に一斉に開かれる感染症学会の内容からその年の感染症を予測し、生産を開始9月の需要に間に合わせるのが製薬会社の役目とのこと。日本の学界や企業との協力がどうなっているかが気になりだした。