2025年3月1日土曜日

WHO(世界保健機構)とパンデミック

 アメリカの大統領が民主党バイデン氏から共和党トランプ氏に代わったことで世界中が大きく変わりつつあるようだ。歓迎する人と若干がっかりした人も相半ばしているのだろう。日本の政治家や言論人の多くは本心を表さないが、どちらかと言えば新しいトランプ氏に諸手を挙げて賛成することに少しためらいを感じているように思える。それは当然かもしれぬ。いつでもアメリカの指導者には従順であるべきと思っているのだから。前任者のやり方をことごとく非難し、政府の在り方を根本から変えようとする新任者に戸惑わない方が不思議だ。

小生もお上には従順なので、宗主国の新任大統領のすることには素直に従うしかないと思っている。しかしトランプ政権のやり方を見て冷静に考えると心配な点も多くある。一番の懸念は側近のイーロンマスク氏に任せて政府の組織を根本から変えようとしていることだ。洋の東西を問わず官僚組織は自然法則のように肥大化<パーキンソンの法則>するとしたものだから、これを何とかしようとする気持ちは分からぬでもない。

しかしマスク氏が任されたDOGE(政府効率化省)の動きは、野党民主党のみならず共和党内部からも様々な非難が吹き出ていると聞く。然もありなんと思うのは世界保健機構からの脱退。これを宣言したのは日本で言えば厚労相にに選ばれたと同じロバート・ケネディーjr氏。未だ大統領選最中に自らの立候補を取りやめてトランプ氏に鞍替えしたことを評価されての就任となった。選挙作戦としては大成功とも言えるかもしれぬが、先行きが大いに不安。

昨日も物流に絡んで少し書いたが、世界は生理学的細菌で満ちている。いつ新型コロナのようにパンデミックが発生しても不思議は無い。事実アメリカでは、25年前に完全に消滅したとされた児童の麻疹に流行の兆しが見えているとのこと。いくつかの州でのことらしいが既に死者も確認されている。ケネディー氏はワクチン信仰を否定しているが、個人的には良いとしても公衆衛生上からは大問題だろう。

日本の製薬会社については知らぬが、アメリカでは3月に一斉に開かれる感染症学会の内容からその年の感染症を予測し、生産を開始9月の需要に間に合わせるのが製薬会社の役目とのこと。日本の学界や企業との協力がどうなっているかが気になりだした。

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