高校生くらいだったと思うが流行したアメリカポップスに「ケ・セラセラ」がある。ドリス・デイが歌って映画「知り過ぎた男」の主題歌だ。映画の筋は全く覚えていないが、歌詞の一部は不思議に覚えている。幼い子供がママに「将来素敵になれるかどうか?」尋ねてママが「先のことなどは誰にも分からない、なるようになるだけ。」と応える内容だったと思う。85歳を目前にして本当にその通りだと思う。高校生時代に現在の自分が想像できたはずも無いし、これから先のことも同じだろう。
古今東西流行するような作詞家は本当にうまいことを思いつくものだ。誰も同じ思いだろう。遠い先は勿論、政治家なんかは一寸先だって分かりはしない。平凡に生きている小生だって気を付けていないとどこで転んで怪我をしたり交通事故に巻き込まれないとは限らない。怪我で済めばいいが、罪が無いのに250日間拘置所に拘留されてしまった人の話が今朝の新聞に掲載されている。大阪の不動産会社「プレサンスコーポレーション」元社長、山岸忍氏。
検察の取り調べに腹を立て、国に賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(小田真治裁判長)は21日、請求を棄却した。取り調べでの暴言などの問題点を指摘しつつ、「逮捕・起訴の判断が不合理だったとまでは言えない」と賠償責任を否定した。日本の司法は検察と裁判官が同じ穴の狢だから仕方ないかもしれぬが、山岸忍氏の気持ちは痛いほど理解できる。石破首相のポケットマネーにしても同じこと、庶民からすれば明らかに嘘なのに嘘が罷り通る不条理さ。国の仕組みがこの不条理を支えている。何とかする必要を感じる。
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