2025年4月30日水曜日

明治の人

 朝はまだ寒いが草や樹木には大分初夏の佇まいが感じられるようにいなってきた。昨日は昭和の日と言うこともあり、テレビは盛んに昭和100年を宣伝している。昭和15年生まれなのでそれなりの感慨も無くは無いが、昭和63年生まれの人でも既に40歳目前。今更親の世代が良かったなんてマスコミに言われても仕方あるまい。彼等だって彼らなりに現在頑張っているのだ。内心親たちに言いたいこともあるだろう。

父は明治38年の5月生まれだから完全な明治の人と言えるかもしれぬ。母は明治45年2月生まれで、父は殆ど大正と昭和しか知らない苦労知らずのお嬢さん、と冷やかしていた。更に、小生が満3歳にやっとなった夏7月のことで、父が熊本県庁からバリ島の司政官として赴任することが決まり、母は取り敢えず長野の実家に戻ることになった。まだ零歳児の弟がいたこともあり、引っ越しが大変だろうと母方の祖母が三男の小生を事前に引き取りに来てくれた。祖母に連れられ熊本の家を出る時、何となく夕方のような気がするが、ギャー泣きしていたような記憶がかすかに残っている。

熊本から長野までの列車の旅は当時何時間かかったか分からないが、長野駅に着いた時はもう陽が高く、人力車に乗った祖母の膝上に抱きかかえられていた記憶がかすかに残っている。その祖母は明治20年の生まれ(誕生月は知らない)、当然祖父母の両親は江戸時代の人だ。その後母や兄たちと再会したのは大分日が経ってからのこと。長野の実家にはお手伝いさんは居なくて、伯父さん家族も居たはずだが全く思い出せない。不思議なもので、同居人を思い出せないのは祖母がそれを感じさせないよう付ききりで世話をしてくれていたのだろう。

これは昭和17年7月か8月のことだ。三つ子の魂とは三歳児の脳に刻まれた記憶をさす言葉と思うが、兎に角小生の記憶にはこの祖母と一緒の記憶、聞かされた話が脳の底辺にあることだけは間違いない。

2025年4月29日火曜日

連休の過ごし方 2

 凡人故<他人の悪口蜜の味>とばかり、連日ひと様の悪口を書いているのは悪い趣味だと思い始めた。たまには勲章を上げる訳でもないのだから、たとえ政治家でも褒めてみてはどうかと思うのだが、叙勲の発表を見ていると大島理森、菅直人、甘利明なんて面々が筆頭に書かれている。どうのように褒めて良いか分からないのが辛いところだ。特に菅氏は確か女性活動家の市川房枝氏の秘書から政治家になった人だが、師匠の市川氏は勲章なんか貰っただろうかと疑問を感じている。甘利明氏に至っての疑問はもっと大きい。要するに勲章は議員生活が長ければ貰えるわけで、その人物の国家国民への貢献とは無関係と言いうことと理解せねばならぬだろう。

他人のことは措くとして、自分の欠点を修正することに注力したい。これまでの長い人生で犯してきた悪事の数々は今更悔いても始まらぬ。頭が少し弱く、物覚えが悪いうえ記憶力も衰えがは激しい。高校時代は身体頑健なれど成績振るわず何て言い草が流行っていたが、スポーツや音楽は音痴なうえこのところは夏風邪に悩まされている。医者に行っても治らないので今のところ我慢しているが、鼻水を垂らしているのはまるきり悪がきを絵にかいたようだ。

閑話休題:NHKが昨日非常に興味深いNHK特集を再放送か再々放送か知らぬが放映したので思わず見入ってしまった。タイトルは「NHK特集「私は日本のスパイだった?秘密諜報員ベラスコ?」1982年11月13日初回放送だから40年以上前の作品だが見応えは十分。現在でも戦争に関する情報は巷に溢れるが信ずるに足るものは少なそうだ。しかし先の大戦の最中、このスペイン人元闘牛士が全世界にスパイ網を張り巡らせていたことは以前から友人から聞いていた。

スパイ・ベラスコをリクルートした人物は元スペイン大使の須磨弥吉朗氏と秘書で通訳を務めた三浦文雄氏。番組で三浦氏は紹介されたが、須磨氏は既に亡くなっていた。アマゾンに「須磨弥吉朗外交秘録」なる本があったので衝動的に注文してしまった。

2025年4月28日月曜日

連休中の旅行

 サンデー毎日の年金生活者は、残念ながら連休中は家で過ごすのが当たり前のようだ。庭の草取りでもするのが一番だろうが、それもせず横着している。信州の方言で「ずくをやむ」と言う。テレビの普及でおかしな方言は消滅しつつあるから現代の若者はあまり使わないかもしれぬ。兎も角、少しお金と時間に余裕が出来た若い人たちは、この機会を利用して旅行することをまず考えるのが普通。

お金も貯まれば使ってみたくなるのが人情だ。江戸時代であれば善光寺参りや伊勢参り、遠くは讃岐の金毘羅さんか、今は好みで国内外の観光地は種々雑多、当然だろう。昔は名物に美味いもの無しと言われたが、現代日本はどこへ行っても美味いものが食えそうだ。結構な世の中だ、しかし政治家までこの流れに沿うのは如何なものか。首相はベトナムとフィリピン。如何なる理由があってここを選んだか分からない。両国とも日本との間に首相同士が解決しなければならない懸案は無いように思う。何故ローマ法王葬儀に出席しなかったのだろう?主要各国の首脳との挨拶が面倒と思ったと邪推している。

首相には政府専用機を使う権利が与えられているから使わなきゃ損なんてさもしい考えは無いと思うが、もう少し旅行先は検討した方が良かったかもしれぬ。国会で野党から問題提起されるほど閣僚の海外出張要請が多いらしい。任地で暇をしている現地大使館員には刺激にはなるだろう。外交問題のレクチャーなら分かるが、観光案内と土産物調達だけでは外務省の役人も可哀そう。唯一、3日から4日間の予定でワシントンに赴く赤沢大臣だけは重い責任を背負っている。健闘を祈るよ。

2025年4月27日日曜日

同種同根であっても

 そろそろ半袖の季節、夏が始まろうと言うのに鼻水やら喉の痛みやらで夏風邪がなかなか治らず困ったものだ。自分の身体も考えれば不思議に思うが、考えすぎても良くないので取り敢えず措くとしよう。昨夜も恒例の高校同期の友人4人とリモート雑談会をして改めて思った。似たような境遇にある5人であっても、それぞれの思いは大分違うものだと言うこと。

特に昨日はローマ法王の葬式でもあったことから、それぞれの宗教観の話題に及び、小学校時代からの仲良しとの違いが興味深かった。彼とはスキー仲間で趣味も似てると思っていたが、現在の宗教観は全く異なる。現在のと態々前置きしたのは、数年前までは小生も彼と似たような考えだったと思ったからだ。彼は今でも自ら無宗教と言って憚らない。家には立派な仏壇が有るそうだが、仏壇の扉を開けるのは1年に2度盆暮れだけのようだ。小生は幼いころから仏壇も神棚も置かない家で育ち、結婚後も妻を亡くすまでそのスタイルを踏襲していた。

しかし家内の他界後に急に宗旨が変わり、今では毎朝仏壇を開いて水とお茶を取り換え、線香をあげて手を合わせる俄仏教徒に変身している。彼も奥方が先に亡くなれば、お子さんは全員外国に居るから恐らくそうなるだろう。たまたま今は百花繚乱の良い季節、花も咲いても遠からず萎んだり枯れて地に落ちていく。花も人間も生き物であるからそれが運命、即ち定めだ。

それと最近思うのが、生き物は同種同根であっても個性の多様性。毎朝食材の野菜、特にジャガイモやトマトを洗ってるときに思う。同じ畑から生まれてる筈の野菜であっても姿形、味わいに微妙な差があること。これも不思議と言えば不思議。自分の都合だけで世の中が回らないことは不思議でも何でもないごく当たり前のことなんだろう。アメリカのトランプ大統領は生涯気がつかないかもしれぬ。

2025年4月26日土曜日

連休スタート

 有休を使いきれずにいる企業戦士のお父さんや小父さんもいるだろうが、今日からもう春のゴールデンウイークが始まってる人も多いようだ。連休の定番は何と言っても旅行、海外旅行に出かける人も多いだろうし、国内も同じ。旅客数はコロナ以前の水準に戻るとの予想。結構なことだ。ただ、この時期昔からそうだが、JR各社は老人優待を止めている。年寄りは大人しく家にいるのが当然かどうか知らぬが、兎も角旅行の予定は無い。

考えれば、態々地方から東京見物に来る人も多いのだから、都内には見どころは多い筈。それを見つけるのも良いかもしれぬ。しかしスポーツ観戦や動物園や水族館は昔から無縁だし、映画演劇も面白そうなものは無い。そもそも世の中に面白そうなものはそう多く無い、無趣味な爺で困ったものだ。

2025年4月25日金曜日

感性と感情

 昨日昼飯から帰宅してからのことだから午後2時過ぎだと思う。いつも利用しているG00gleのAI(Gemini)から突然メールが来た。曰く「多くの機能が追加された新モデルが提供できるようになりました。」とあって、「但し、お試し期間は1ヵ月、後は月額2900円でのご利用になれます。」要するに今後は毎日100円ずつ有料ですとの宣告に等しい。Geminiを重宝するようになって1年以上は経っていると思うし、この間他者のAIは利用した経験が無いので、仕方なく契約してしまった。

丁度今発売されている月刊「文藝春秋」5月号に掲載されている<ガラパゴス社会の日本が有利になる:ディープシークはなぜ日本の好機か>との記事(著者はAI研究者の今井翔太氏となっている)を読んだばかりだったので複雑な思いもあった。この記事によれば、AIは現在いろいろな企業が開発して世に出しているが、開発にはとてつもない資金と人材が必要とのこと。中国で比較的安く開発されたと言われているディープシークでも数百億円は掛かっているだろうとのこと。

同時に驚いたのは、どのAIをとってもAI自身の学習速度は日を追って速くなり、何れは人間の知能レベルを超えてしまうだろうと、この今井氏は言っている。俄には信じがたいが、仮にそうであっても仕方ない。しかし、人間には天から授かった五感か六感かは別にして自然への感性があり、その結果産み出される感情が備わっている。これは機械装置であるAIが逆立ちしても持ちえない機能だろう。

べつにAIを馬鹿にする気持ちも無いし、一日百円のコストも良しとするが感性と感情は個性的であっても大切にすべきと改めて思った。

2025年4月24日木曜日

地位と役割

 今日のブログを書き始めるにあたり、GoogleのAIに次の質問をしてみた。「日本が大使を交換している国は世界で幾つありますか?」応えは「日本が大使を交換している国の数は、日本が承認している195か国全てです。」続いて「勿論、ロシアも含まれますね。」と聞くと「はい、勿論ロシアも含まれます。日本はロシアとも大使を交換しており、モスクワに日本大使館が、サンクトペテルブルク、ウラジオストク、ハバロフスク、ユジノサハリンスクに総領事館があります。一方、日本国内にはロシア大使館と大阪、札幌、福岡、新潟に総領事館があります。」との返事。

いい歳をしながら如何に知識がご粗末かはさて措き、今日のテーマは石破首相の資質問題。他人のことを言えた者でないことは百も承知だからご安心願いたい。

先ず石破首相は昨日久しぶりに野党四党首と党首討論を行った。全てを丁寧に観たわけでもないが、時間が短いから野党側は質問をかなり絞り込んで突っ込んでいた。しかし首相の対応はいつもの予算委員会と同じで、検討中だとか協議中とのことで何もはっきりした意思表示は無かったと言える。首相は長年冷や飯を食ってきたうえ、現役時代も防衛相、農水相を歴任しているが、今日のように外交関係が目まぐるしく変わる時代の舵取りに戸惑うのは仕方ないかもしれぬ。

しかし「私には分かりません。」では野党も国民も信を置かなくなることは目に見ええてる。外務官僚も日夜ご進講には及ぶだろうが、外務省自体問題の整理がつけられないのが実態だろう。互いにそこで「エイ!ママよ!」とばかり得意の日米関係に的を絞ってみたものの、アメリカの指針も当てにならぬ毎日。一番の友党である公明党は悠然と中国に接近、いざとなったら袂を分かちかねない頼りなさ。七月の参議院選挙をどう乗り切るべきか、悩みが多くて友達の少ない孤独な首相。何となく哀れを誘う。