2026年8月14日金曜日

この世と天国

 明日はいよいよ終戦の日、と言ってもこの日を記憶している人はもごく僅か。世代交代は余の常だから仕方ないが、300万人の将兵が死んだとされるこの戦をイメージできない人が現在の社会を動かしている。幸い我が家族親類は戦争で亡くなった人はいない。父が南洋のバリ島に占領地の行政官で出ていたので捕虜にはなったが、昭和23年の2月には復員してきた。

父は当初出征前に在籍していた旧内務省に職を求めたかったようだが、復員局でもう役所は無いからと、故郷長野での就職を薦められて結局長野県の役人に落ち着いた。その年はちょうど小生が小学校への入学の年。当時長野市から少し田舎の松代町にあった母方の実家にいたので松代町の小学校に入学手続きを半分くらいしたが。途中で父の就職が確定したので、急遽長野市内の信大付属小学校に入学が出来た。その時のことで今でも記憶しているのは、風呂敷包みを持って通学していたこと、クラスが決まって最初の日に、イロハを書いた紙を示され読めた文字は半分も無かったことだ。

当時は子供の読み物が一切無かった。現代のように幼稚園児がスマホを持つなんてことは夢のまた夢。学校では友達がすぐに出来た。ただ金魚を飼っていた回漕に小便をしたと担任教師に嘘を言いつけられてお目玉を食ったことだけは未だに忘れない。大分大人になってから犯人はある女子生徒だったことが分かったが、今更何を言っても仕方ない。昔から嘘つきは大嫌いな所以だろう。やがて弟が一人増えて5人兄弟で7人家族になった。両親も大変だったと思うが、子供の小生は大変だった思ったことは殆ど無い。

両親は勿論兄弟も3人はあの世に逝ってしまった。しかし今は近くにいるかもしれぬ。

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