2024年2月22日木曜日

平和主義であれ

 寒い日が続いている。まもなく天皇誕生日、国内では通常国会(第213回)が開催されているが、まともな審議が行われているようには思えず、天気と同じく実にお寒い状況だ。そのさなか昨日駐日アメリカ大使とウクライナ大使が共同で記者会見があり、テレビでも報道された。アメリカ大使のエマニュエル氏なる人物、大使を任命されてからなかなか着任せず、少し不思議に思っていたが、着任するや天皇陛下への信任状捧呈儀式も無しに、いきなり高飛車な発言を繰り出したことから余り好感を持てなかった。

今回の共同記者会見も同じこと、アメリカ議会でウクライナ支援が難しくなりつつあることを踏まえて、日本が肩代わりするのが当然のような口ぶり。「あなたに言われなくても日本は十分すぎるくらい支援しているでしょう。」と言いたくなる。そうは言っても、実のところは、日本の振る舞いは全て元からアメリカの指示なんだろうと思う。今日の元外務省官僚天木直人氏のメルマガのタイトルが物語っている。曰く「ウクライナ戦争があぶり出してくれた日本の正体ー日本は憲法9条に値しない国だったということだ。」

天木氏は今朝の朝日新聞の論説を取り上げる形で書いている。即ち政府だけでなく、マスコミを含め当に官民一体でウクライナ支援にのめり込んでいる状況を批判している。個人的なこと言えば、日本政府が真に世界と日本の平和を望むなら天木氏の意見に賛成せざるを得ない。いちばん大事なことは戦争当事国からは距離を置くべきだ。支援も控えめであってほしいし、制裁には参加すべきではないだろう。

ウクライナ戦争についてロシアの言い分にも若干の理屈があるようにも思うが、遠い異国のことだ。日本のマスコミが言う通りロシアのプーチン政権が悪いのかもしれぬ。同じように領土拡大を目的に市民を殺し続けるイスラエルを支持し続ける民主主義を標榜するアメリカ。要するに小生のような凡人に国際的政治の善悪など判断が出来る筈がない。

日本政府がアメリカと喧嘩する訳にいかないのはよく分かる。しかし、現政権が余りにもアメリカに接近しすぎるのは確かに考えものではないか。岸田政権が内外に多くの難しい問題を抱えていることも分かるし、氏に代わりうる余人が見つからないのも困ったことだ。

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